Fate/Grand Orderシナリオ一覧
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Fate/Grand Orderシナリオ一覧
『Fate/Grand Order』でのシナリオ一覧。
シナリオ
メインシナリオ
シナリオライターは東出氏と桜井氏が交互に担当。奈須氏は序章や各章の冒頭と終わり、キャラクターの口調監修、ボスを倒した後のまとめ等、「章内の物語」が終わった後の「FGOとしての物語」を担当している[1]が、第6章からメインを担当している。
なお、現在のものは竹箒日記によると第一部である。
- 序章「特異点F 炎上汚染都市 冬木」
- シナリオ担当:奈須きのこ
- 西暦2004年の日本の地方都市、冬木市を舞台にしたシナリオ。
- 比喩ではなく町の全てが燃え盛っている光景は十年前の大火の比ではなく、未確認座標としか表記されないそれは元の場所の名前すら判別が不可能なほどの有様。
- 元々は『stay night』同様に大聖杯を巡っての聖杯戦争が繰り広げられていたようだが……。
- 現在ではもはや人間の気配は無く、正体不明の魔物と聖杯戦争の参加者だった七騎のサーヴァントが残るのみとなっている。
- 戦場となる市内各所は、大橋、教会、港など、以前からのFateユーザーには見慣れた場所が揃う。
- 「TYPE-MOONエース Fate/Grand Order」によると、マップには明らかに「とある宝具」をぶっ放した跡が一直線に延びている。
- なおこの章のステージBGMは『stay night』の初期タイトル及び劇中曲「Into The Night」のアレンジである。
- 第一章「第一特異点 邪竜百年戦争 オルレアン」
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ
- ジャンヌ・ダルクが火刑に処されてから日がさほど立っていない西暦1431年のフランスを舞台にしたシナリオ。
- 死んだはずの聖処女が復活し、竜の軍勢を率いて街々を滅ぼしているというが…?
- なお、この章におけるマリー、サンソン、アマデウスのやりとりはほぼ奈須きのこが執筆している[1]。
- 第二章「第二特異点 永続狂気帝国 セプテム」
- シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ
- 第五代皇帝ネロ・クラウディウスによって統治されていた西暦60年の古代ローマを舞台にしたシナリオ。
- 複数の皇帝が集まり正当なローマ帝国を名乗る「連合ローマ帝国」が突如出現し、本来のローマ帝国と戦争を行っている。
- 第三章「第三特異点 封鎖終局四海 オケアノス」
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 11月5日のアップデートにより追加
- 幾多の海賊が財宝を求めた時代、西暦1573年を舞台にしたシナリオ。
- 人理焼却により海を四方に閉ざされ、更に様々な時代、地域の海が封じ込まれている。
- なお、基本シナリオは東出祐一郎担当だが、シナリオ中のフランシス・ドレイクの台詞は全面的に奈須きのこが担当している[2]。
- 第四章「第四特異点
死界魔霧都市 ロンドン」 - シナリオ担当:桜井光 / 監修・加筆:奈須きのこ 12月28日のアップデートにより追加
- 産業革命を迎え人類が著しい発展を遂げた時代、西暦1888年の大英帝国ロンドンを舞台にしたシナリオ。
- 全く視界が効かない程の濃霧に覆われており、人体に有害な程の濃度の魔力を含んだソレの中では、ホムンクルスや機械人形が動き回っている。
- ちなみに、シナリオ中のアンデルセンの台詞は全面的に奈須きのこが執筆している。
- このシナリオは、舞台設定からか桜井氏のスチームパンク作品からのセルフオマージュと思しき要素が散見される。
- 特に「碩学」と言う見慣れない単語が頻出するが、これは辞典などにも載っている「広く深い知識(を持つ人)」という意味合いではなく、桜井作品における「偉大な科学者の尊称」としての用法で用いられているため、注意が必要。
- 第五章「第五特異点 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム」
- シナリオ担当:東出祐一郎 / 監修・加筆:奈須きのこ 3月30日のアップデートにより追加
- 独立戦争の最中にある、西暦1783年の北アメリカを舞台にしたシナリオ。
- 本来ならばイギリス本国とその植民地の民がアメリカという領土をかけて戦っているはずなのだが、現在はケルト神話縁の戦士たちとそれに対抗するレジスタンスが東西に分かれて相争う戦場が展開されている。
- なお、「イ・プルーリバス・ウナム」とはラテン語で「多からなる一」を意味する言葉であり、アメリカという国を指している。
- また、遠く違う世界のアメリカを舞台にした偽りの聖杯戦争を意識したような台詞や単語が見受けられる。
- 余談だが、実装翌日に各節のタイトルが変更されており、変更前は「傷ついたサーヴァント」「問題児のセイバー」「聖杯をかけた最終決戦」といったシンプルな題が付けられていたのだが、変更後は「ラーマは戦場へ行った」「スタア誕生」「シールダー、マスター、ソルジャー、ナース」(それぞれ前述のものと同じ節)など、ほとんどが洋画や小説のパロディになった。
- 竹箒日記によると、この章をリライトしたことで当初は200kbだったシナリオが300kbに増加した。
- 第六章「第六特異点 神聖円卓領域 キャメロット」
- シナリオ担当:奈須きのこ、桜井光 7月25日のアップデートにより追加
- 西暦1273年の多くの人々の信仰が集う聖都エルサレムを舞台としたシナリオ。
- この特異点が人理定礎値「EX」という異例中の異例なのは、「ある理由」で人類史から切り離され、世界のどこでもない場所と化している。
- この章で奈須きのこがメインを担当することになったのは、キャメロットが主題になるのと、円卓の騎士の説明をするためで、この章を一から描き直したのは、坂本真綾氏のライブで楽曲『レプリカ』を聴いたのが切っ掛けであり、六章最終節のタイトルも「レプリカ」となっている。
- 「過去最大規模のメインクエスト」と予告されており、竹箒日記でも「五章が300kbなら六章は550kb」と説明している。奈須は自分一人では無理があると判断したのか、桜井氏と協力し、エジプト関係と「蒼銀のフラグメンツ」で登場したアーラシュ、静謐のハサンは桜井氏との合作となっている。
- 当初のタイトルは「第六特異点 神聖円卓領域 エルサレム」だったが、4月27日のアップデートにより変更された。この特異点の変貌に至る前日譚が竹箒日記上に掲載されている[3]。
- 第七章「第七特異点 絶対魔獣前線 バビロニア」
- シナリオ担当:奈須きのこ
- 紀元前2600年の古代メソポタミアを舞台としたシナリオ。
- シナリオのボリュームに関しては六章ほど長くない模様。
イベントシナリオ
期間限定で行われるイベントシナリオ。詳細はFate/Grand Orderイベント一覧へ。
メモ
- 先述のとおり、第六特異点のタイトルがエルサレムからキャメロットに変更されたが、ファンの間では宗教的な問題が絡んでいると推察されている。
- そもそもエルサレムとは、エルサレム神殿が置かれていた場所にして古代イスラエル・ユダ王国の首都であり、「聖杯」という概念を生み出したかの者が処刑された地でもあり、かの預言者が一夜のうちに昇天する旅を体験した場所とされ、三つの宗教にとっての共通の聖地となっている。
つまり、エルサレムは宗教的にも非常にデリケートなものであり、今もなおこれに関わる問題が起きているため、変更されるのは是非もないかもしれない。 - その後公開された第六章CMでは キリスト教圏である円卓の騎士たちに、イスラム教圏の暗殺教団、エジプト神話を信仰するファラオに、仏教徒の法師と、想像を遥かに超える宗教大戦の様相を見せている。さらに黒幕にはユダヤ教圏のソロモンが控えており、ファンの間では色々な意味で心配されている。
- 竹箒日記によると、第六章の前日譚で獅子王率いる円卓の騎士と偽の十字軍の戦いの際に遠征軍は壊滅し、占領した聖地は陥落して聖都が出来上がる。その際に特異点の名前と在り方が変貌したことが明らかになった。
- そもそもエルサレムとは、エルサレム神殿が置かれていた場所にして古代イスラエル・ユダ王国の首都であり、「聖杯」という概念を生み出したかの者が処刑された地でもあり、かの預言者が一夜のうちに昇天する旅を体験した場所とされ、三つの宗教にとっての共通の聖地となっている。
- 『Grand Order』サービス開始前に作られたシナリオは皆「ソシャゲー用にチューニングされたシナリオ」となっており、ソシャゲーとしてプレイしてもらうために「もとにあるシナリオ」の合間に戦闘を挿入している。
- しかし、結果は『物語重視でもよい』という事になり、第五章はシナリオのリライト、第六章以降は描き直しを行い、エクステラのマスターアップを終えた五月下旬から奈須きのこも監修だけでなくメインに参加した。
- 当初は『12月31日で終わってしまう今年(2015年)』を乗り越えるための物語だったが、諸処の事情によりサービス開始の時期が半年延びた事で不可能になり、奈須は一度はそのコンセプトを諦めようとしたが、武内氏は
- 「最終章までの過程を半年延ばそう。そうして、もう一度その“未来を取り戻す”エンディングを目指そう」
「そのかわり、奈須は構想にあった第二部の作業も進めよう。二年と言わず三年続けるぐらいの気持ちでいよう」
といった鶴の一声で続行した。
- 「最終章までの過程を半年延ばそう。そうして、もう一度その“未来を取り戻す”エンディングを目指そう」
リンク
脚注
- ↑ 1.0 1.1 『月刊コンプティーク』2015年12月号106ページ「東出祐一郎・桜井光 Fate/Grand Orderシナリオ対談」
- ↑ 東出祐一郎Twitter
- ↑ 竹箒日記 2016/7/31