遠坂凛 (EXTRA)

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ここでは『Fate/EXTRA』における遠坂凛について説明する。
Fate/stay night』での遠坂凛については「遠坂凛」を参照。

遠坂凛 (EXTRA)
読み とおさか りん
性別 女性
誕生日 2月4日
血液型 O型
身長 159cm
体重 48kg
スリーサイズ B82/W57/H80
特技 ハッキング、サバイバル
好きな物 お金、ライバル
苦手な物 自己欺瞞、自己弁護
天敵 ユリウス、レオ
声優 植田佳奈
イメージカラー 朱色
初登場作品 Fate/EXTRA
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概要

Fate/EXTRA』における凛。ランサーのマスターとなる。

略歴
月の聖杯戦争に参加した凄腕の霊子ハッカーであり、西欧財閥に敵対しているレジスタンスの一人。その名は世界中に知れ渡っており、優勝候補と噂されていたほど。どこかぼんやりとしている主人公にきつい言葉を浴びせつつ、世話を焼いてくれるお人好し。三回戦にてラニ=Ⅷと対戦し、その時に主人公が選んだ行動により、彼女の運命は大きく分岐していく。故郷は日本。
凛とラニの決戦にて、凛を助けた場合はいわゆる凛ルートとなり、彼女の協力を得て主人公は勝ち進んでいく。ラニを助けた場合はいわゆるラニルートとなり、一時的な協力関係を結んだりもするが、最終的に第六回戦の対戦相手となる。
月の裏側ではBBに操られ、第一階層の衛士(センチネル)として登場。月の女王を名乗り、禁断のルール「遠坂マネーイズパワーシステム」で主人公を闇金融に手を出しかねないほどに追い込む。「女王ビーム!」。
正気を取り戻した後は味方に復帰し、生徒会副会長に就任。以後オペレートと的確な状況判断で主人公を支え続けた。
なお、聖杯戦争に参加する前は、緩慢な滅びの下り坂を歩む現在の世界が我慢ならず、それを助長しているように見える西欧財閥と敵対し、主に中東を中心に活動していた。普段は単独で行動しているが、西欧財閥と敵対する他のレジスタンスに協力することもある。
レジスタンスにとっては英雄だが、世間的にはテロリストと呼ばれることもあり、国際指名手配を受けている。聖杯戦争への参加動機は、「聖杯を西欧財閥にわたさないため」。
聖杯にかける直接的な願望については語られていない(少なくとも、聖杯を使って滅びかけている世界を救いたい、とは語られていない)。
人物
冬木の凛ととてもよく似た性格で、自分にも他人にも厳しく冷徹であろうとするが、基本的には姉御肌でつい他人の世話を焼いてしまう人の好さも持っている。容姿も凛とほぼ同一。ただし、セラフで活動する凛の姿(アバター)は電脳世界用に用意された架空のものであり、現実の彼女の姿は金髪碧眼である。
元は国連組織の一員。アジア地域の医療活動に従事するNGO団体でボランティアとしてシステム管理技士のような仕事をしていた。また貧困にあえぐ国々を飛び回っていた。
後に若くしてレジスタンスに身を投じ、周囲を歴戦の勇者に囲まれてお姫様あつかいされていたため、恋愛経験はない(ランサーからは「男っ気がないのは嬢ちゃんのガードが硬いんじゃなく、オヤジどもの目が厳しいんだろうなあ」などと言われる)。レジスタンス組織とは共闘はしているが、活動自体は個人で行っている。
名門魔術家であった実家の遠坂家は1990年代に没落しており、凛自身も日本にはあまり縁がない。きちんとした学校にも通ったことがなく、「ハーウェイの打倒が終わったら、日本に住んでみたい」などともこぼしている。
実はあまり料理が得意ではないという、こちらは原作の凛とは違った弱点を持っており、主人公にお弁当を作ってくるシーンでは、手にたくさんの絆創膏を貼っていた。なお、好きな料理は原作の凛と同じく中華料理。
『CCC』でのSGを見る限り、「基本的に自分がリードを持ちたいが、たまには引っ張って欲しい」という恋愛願望を持っている様子。そういう意味では、基本的に自分がサポートなりなんなりで世話を焼くものの、たまにかっこいいところを見せられてドキリとさせられる主人公は理想の相手なのかもしれない。
……まあ、そもそも主人公が恋人ならという前提での願望である可能性もあるが。
彼女は冬木の凛とは違い機械に強く、コンピューターを自在に操るA級のハッカー。アーチャーからは、「まさにミッシングリンクだよ。歴史も、変われば変わるものだ」などと言われる。
能力
数多くのスキルを兼ね備えることから五大属性(アベレージ・ワン)と呼ばれる、凄腕の霊子ハッカー。特許を申請すれば一財産築けると豪語するほどの様々なプログラムを自作しており、実際、聖杯戦争では彼女に主人公がプログラムを作成してもらったこともある。
対戦相手になった場合、使ってくるのは主に状態異常とダメージを同時に与えてくるコードキャストであり、割とダメージも高い。フィールドは違えど、やはり遠坂凛は天才だった。

登場作品と役柄

Fate/EXTRA
ムーンセルの聖杯戦争に参加するマスターの一人にして、ヒロインの一人。
Fate/EXTRA Last Encore
第1話ではハクノの学友として登場。第一階層でシンジに対するレジスタンスとして登場するのだが、マスター用ではなくサーヴァント用の薬を飲む等不審な点が多く見られる。
以降はなぜかハクノらの協力者として彼らに同行する。
Fate/EXTRA CCC
前作に引き続き登場。何と月の女王を名乗り、主人公達の前に立ち塞がる。
『stay night』の凛も登場する。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
こちらにも登場。幸運なことに衛士になる運命を免れた。
ちびちゅき!
型月学園の特殊性により、『stay night』の凛と『EXTRA』の凛、それに『Zero』時代の凛が同じ学校にいるという、かなりカオスな状況に……。

人間関係

Fate/EXTRA

主人公
あくまで敵対するマスターとして接するが、結局何かと世話を焼いてしまう。ルートによって、ヒロインになったり、対戦相手になったり。
彼または彼女に好意を抱いており、CCCで見てる方が恥ずかしくなるような見事なツンデレを披露した。
クー・フーリン
「EXTRA」において召喚したサーヴァント。
軽口を叩かれ、頻繁に弄られながらも彼のことは信頼しており、絶妙なチームワークで月の聖杯戦争で活躍した。
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
「EXTRA」における最大の敵。ハーウェイを打倒するため、月の聖杯戦争に挑む。
『EXTRA』では終始険悪な雰囲気の元でしか接する機会が無かったが、『CCC』では頻繁にコントを繰り広げ、互いに相手のことを見直している。
もっとも、センチネルになっていた間のことを何度もネタにするため苦手な相手なのは変わらない。
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
地上で因縁があったらしく、互いに強烈な敵意を抱いていた。
『CCC』では和解しており、面と向かって口にしないものの、彼の隠密行動スキルの高さを評価している。
ラニ=Ⅷ
三回戦の対戦相手であり、主人公を巡るライバル。お弁当対決で火花を散らす。
『CCC』では最後まで共に戦った戦友。互いに相手の力量を称えあえる良き友人となった。
間桐シンジ
実力は認めているものの、頭は悪いと思っている。
『CCC』では彼の最期を「かっこよかったわよ」と評価し、称えた。
エリザベート=バートリー
『CCC』において契約したサーヴァント。
契約していた期間は短かったが、「自分好みの容姿」と気に入られていた。

ちびちゅき!

遠坂凛
『stay night』版と『EXTRA』版が初の共演。ある意味同一存在同士だが、「貧相な体」と言う事は辛辣。

その他

遠坂時臣
ご先祖様。彼が外国で浮気してできた子供の子孫が彼女とのこと。
イシュタル
「CCC」でテンプレーションなツンデレを披露した彼女に対して、ギルガメッシュが思わず「あの悪女めイシュタルの転生体か?」と呟いてしまうほど似ているらしい。

名台詞

Fate/EXTRA

「余計なお世話よ。何百、何千年と今のままで生き続けたいなら勝手にどうぞ。わたしはいつまでも同じ生活なんてまっぴらご免よ」
「あそこには未来がない。希望も未来もただ生きているだけだわ。笑わせるわ。娯楽あっての人間じゃない、わたし見てのとおり肉食なの。農場暮らしは性に合わない」
西欧財閥の管理社会を否定する凛の生き方。
「せ、戦歴って、そんなのないわよ!物心ついた時からジャンク屋で電脳戦だっつーの!男の子とまともに話すなんて、あったワケないでしょ!?」
6回戦前のエレベーター内で主人公に恋愛の話を振られ、ランサーから交際歴を問われた反応。うっかり交際経験がないことをもらしてしまった。周りの大人たちからはお姫様扱いされているようで、そのことにはやや不満気味。
「馬鹿、6人でいいんだって! ゆとってると税金取るわよ!」
6回戦戦闘中台詞の一つ。「この調子なら10人抜きも余裕だねえ」と言ったランサーに対して。これが次回作の「遠坂マネーイズパワーシステム」の伏線だったのだろうか。
「あ、そうだ……あなた、子供は好き?わたしは特に好きってわけでもないけど、笑顔の子を見るのはちょっと気持ちいいわね。
 聖杯戦争が終わったらきっとたくさん見られるから……わたしの分まで見ておくといいわよ。」
敗北後、主人公への賞賛の言葉を送り消滅する。
「そっか……同じ現在を、一緒に生きているんだ。……いいわ。負けっぱなしは性に合わないし、こうなったらなんとしても探し出してあげようじゃない。
 それで、まだ眠ってたら叩き起こしてあげる。一発きっついのお見舞いすれば目も覚めるだろうし!
 ……まあ、出来れば再会の場所はどこかの学校の、景色が綺麗な夕暮れの屋上で、とかが望ましいけど。
 それまで――ずっと待っていてね。約束するわ。きっとまた、あなたに会いに行く。」
凛ルートエンディングにて主人公からのメールを受け取り、いつの日か再会することを約束する。
「このエロサーヴァント!死にかけているのに」
漫画版で、保健室でのイベントを再現した場面で。赤セイバーに胸をムニムニされ、「なかなか可愛らしい」と言われた。女性サーヴァントが女性キャラにモロセクハラをした初の場面であった。

Fate/EXTRA CCC

「ぜっったいに勘違いしないでよね!
 私は貴方のことなんて、なんとも思ってないんだから!」
もはや狙ってるのではと疑うレベルのツンデレ台詞。主人公どころかレオやユリウスまでもが沈黙し、あのセイバーまでもが「これにはまいったと言わざるをえん」と気圧されてしまっていた。
「へ?なにこの空気?見逃してあげたの私の方よね?
 なんでアンタたちが憐れむような目をしてんの?」
「ここで見逃してあげるのは私の都合だから!決して、アンタのためじゃないんだからねっ!」
もう自分から明かしに来てるレベルのSG判明に主人公とサーヴァントどころか生徒会からも「やっちゃったな」的な視線や空気を向けられ、さしもの凛も素で困惑している。ある意味これも遠坂のうっかりスキルなのだろうか。
SGを摘出された後はボスらしく「やるな勇者よ」的な台詞を言ってきたが、最後の最後でまたもやツンデレ全開の台詞を言い放つ。もう秘密でもなんでもない。「教科書に載せたいレベルのテンプレ」「伝統芸能の域」とすら言われてしまった。
「遠坂マネーイズパワーシステム!よ!」
プレイヤーと主人公達を絶句させた悪魔のシステム。なお、二周目以降(レベル、行動パターンの開示)はもちろん一周目でも(パターンを読めれば)普通に打倒が可能だが、まったく課金せずに倒した場合「チート!チートしてんじゃない!?」と謂れのない叱責を浴びせられる。ちなみに、このシステム関連のイベントで人としてアレな行動を取ると、某騎士に鬼のような取立てをされる。
余談だが、ギルガメッシュはこのシステムを高く評価し、「才気溢れると言わざるを得ない」と言わしめた。
「アナタは家畜。みんなは備蓄。私は貯蓄。
 これでオッケー、オールオッケー。
 どう、完璧なマニフェストでしょう!惚れ惚れなさい。みーんな私がやってあげるから。
 だから――アナタは、ただ黙って言うことを聞いていればいいの。絶対に悪いようにはしないんだから!」
守銭奴根性丸出しの中でも、生来の面倒見の良さが見えるのが彼女の良い所。
「え? 馬鹿ね、王女より断然女王よ。
 だって、王女じゃ国の予算を好きに使えないじゃない」
主人公から「なぜ女王に拘るのか?」という疑問をぶつけられての返答。キャス狐曰く「新しいタイプの傾国の美女」。女の子らしさの欠片もない欲望丸出しなこの発言は「―――よし、倒そう。それが世のため人のため、ムーンセルのためと見た……!」とまで主人公に決意させる。
「なーんで胸に視線を感じるんですかァ?違うってサイズのコト言いたいんですかァ?」
「よーし、そこに正座、そして懺悔。
 あんまりセクハラしてると、皮剥いで三途の川に投げ捨てるわよ♡」
なんとなくキアラが苦手だ、と言ったら何故か胸元に主人公の視線を感じ、笑顔でキレる。確かにキアラよりは慎ましいが、むしろあちらが規格外なだけである。
「なに迷ってんのよ!助けたい相手も分かった、元凶も分かった!
 なら、あとは突っ走るだけでしょう!
 さっさと欲しいもの奪って、ハッピーエンド迎えなさーい!」
元凶と対峙するも、外へ弾かれ、サーヴァントとも離れ離れになり弱気になった主人公への命令。彼女らしい応援である。
「……いくら何でも人格分裂しすぎよね、この子」
初期アイディアのアリーナ内に正常な桜達が集まる集落で暮らすカズラドロップと、訪れた主人公達とする予定だったやり取り。

メモ

  • 『Fate/EXTRA』のプロデューサー新納氏曰く「ランサーも凛も詰め将棋をするタイプなので、喧嘩も多いけど息が合うんじゃないかなあと思っていた」とのこと。実際、『EXTRA』で主従として共闘する二人の相性は良い。ちなみにこれは『stay night』凛ルートの展開にかけている向きもあり、『stay night』を知っている人なら「成る程」と思わせる組み合わせといえる。
  • 女主人公やセイバーへの態度を見ていると、どうもEXTRA世界の凛はソッチの気もあるらしい。
    • 尤も、「stay night」の凛も(理由はあるが)セイバーに手を出そうとした前科がある。
  • CCCの隠しボスとしてアーチャーとコンビを組んだ凛と戦うことができるが、微妙に服装が違う、というか原作の凛の服装になっている。本来とは違うスキルも原作準拠の名前に変更されており、原作ファンのためのサービスと思われる。
    • 見比べてみると分かるのだが、ご丁寧にも胸の大きさの違いまでしっかり再現されている。

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