イアソン

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2018年4月21日 (土) 16:11時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
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クラス不明
真名 イアソン
性別 男性
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント

略歴
ギリシャ神話の一大物語「アルゴー号の冒険」のトップとしてその名を知られた英雄。
イオルコスの王の子として生まれるも叔父ペリアスに王の座を奪われ、ケイローンの弟子として育つ。
その後ペリアスとの「コルキスの宝である金羊の皮を持ち帰れば王位を認める」という約束を果たすためアルゴノーツ(アルゴナウタイ)を組織した。
コルキスにたどり着いた彼は、彼を支持する女神アフロディテによって呪いをかけられ彼を妄信的に恋するようになったメディアの助けによって金羊の皮を手に入れる。
しかし、故郷であるイオルコスに凱旋した彼を待っていたのは両親の死と約束の反故だった。
激怒した彼はメディアの魔術を利用してペリアスとその三人の娘を殺害し王座につくも、ペリアスの殺害が民の知るところとなり、メディアとともに国を追われる。
放浪の果てにたどり着いたコリントスでその王に娘グライアとの婚姻を持ちかけられた彼は、迷いもなく妻メディアと2人の子供を捨て、グライアと結婚することを決める。
しかしその婚姻の日、国を挙げての祭りの中、コリントスは滅び去る。グライアは炎に包まれ、新しく王になるはずであった彼はまたも放浪の身に戻される。
その後の物語はもはや伝説に残すところではなく、かつてのアルゴー号の残骸に思いを馳せながら倒れた船柱の下敷きとなって息絶えたという。
Fate/hollow ataraxia』でその伝説は語られていたが、『Fate/Grand Order』第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』で本格的に登場。
「『契約の箱』に神霊を生贄に捧げれば大いなる力が手に入る」とメディアに唆され、『契約の箱』およびエウリュアレを巡って主人公達と対立するが、メディアの理屈が「それを実行すると世界が滅ぶ→世界が滅ぶから敵がいなくなる→無敵になれる」という理屈である事を完全に追い詰められてから知って絶望、そのままメディアに魔神柱フォルネウスの生け贄にされ、最後の最後でも自分を見捨てたメディアを詰りながら消滅した。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚されており、メディアやヘラクレスたちをⅢの座を統括する観測所フォルネウスと交戦させ、自身はアルゴー号を操って敵の撹乱に出た。
人物
ぱっと見は爽やかな印象を与える金髪の青年だが、ギリシャ神話にその名を知られた大英雄とは思えないほど人格面に問題があり、他人の力を自分のものだと都合良く解釈してすぐに調子に乗る、少しでも都合の悪い状況や想定外の状況になるとすぐに取り乱して狼狽えたり癇癪を起こす、誰に対しても上から目線で傲慢不遜な態度を取り、恩師や仲間に対してさえ気分次第で平気で暴言を吐く、などというろくでもない人物であり、その人物評は「小物臭い」「人間のクズ」という言葉に尽きる。
ただ、ノブレス・オブリージュの精神をもっていて自分自身のやるべきことを弁えており、かつ自分がやろうとしていること自体はそれなりには筋が通っている。その片鱗が垣間見えるように、望みも「自分が王となって、誰もが満ち足りて争いのない理想郷を作る」と極めて英雄らしいもので、『Grand Order』作中でも生前果たせなかったその望みの成就をひたすら求めていた。しかし彼の人となりを知るメディアには「平和を願う心が本物でも、魂が絶望的にねじれているので決して理想の王にはなれない」と言われている。
能力
一応サーヴァントではあるはずだが、生前アルゴー号の同乗者であったアタランテには「戦ったことが皆無」「戦力に数えなくていい」と言われていて戦闘能力はかなり低いらしく、劇中でも戦闘は味方任せで自分が戦おうとする意志すら見せない。基本的には指揮官として後方から指示を出しているが、普段はその性格による慢心や器の小ささが祟って滑り落ちてばかりであり、味方からさえ無能呼ばわりされる事も多々ある。
しかし、土壇場まで追い詰められると英雄としての本質が現れる事もあり、特に絶体絶命の危機に追い詰められて己の命を捨てる覚悟を迫られた時には人が変わったように卓越した判断力と勇気を発揮する。
また、ギリシャ神話の英雄をまとめあげてアルゴノーツを結成した弁舌やカリスマ性については「怪物」と評されるほどであり、帆の扱いについてもヘラクレス以上の天才と言わしめるほどに上手い。

バリエーション

イアソンくん

『Fate/Grand Order』期間限定イベント『プリズマ☆コーズ』の登場人物。
「大海原と竜の国」を治めるメディカル☆メディアの守護獣であり、イアソンを二頭身寸詰まりのマスコットにしたような外見をしている。
相も変わらずひねくれていて口が悪いが、第三章で世界を救うつもりで調子に乗っていたのと比べると、サイコ気味のリリィに適度に怯えつつツッコミを入れては虐げられるというサイクルなため精神的にはまっとうに見える。その上リリィに対しても、自分の物としてしか見ずに極めて乱暴に扱っていた頃と比べるとかなり真っ当に向き合っている。
ストーリー上ではリリィに付き合って数百年の時を過ごしているらしく、彼女の性質を鑑みて専守防衛に徹するように仕向けていた。
だが、イリヤ達が訪れた事で国の間の均衡が崩れ、決断のタイミングが来ていると判断してリリィを焚き付けてイリヤ達と戦わせる。
戦闘後はイリヤがリリィが国を出る前の姿と似ているのを感じたのと、彼女らが宝石を要らないと言った事で宝石を渡す事を決断し、遠慮する彼女らに半ば押し付ける形で宝石を託した。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
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登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/hollow ataraxia
キャスターの回想に少しだけ登場する。
Fate/Grand Order
第三特異点の後半に登場。敵の首魁として主人公達と対立する。
Fate/strange Fake
アルケイデスが生前出会った人間たちとの思い出の中で登場。
名前こそ明かされていないが、傲慢な金髪の青年という描写から、イアソンのことと思われる。

人間関係

Fate/Grand Order

メディア〔リリィ〕
クルーの一人。表面上は優しい言葉をかけるものの、都合の良い道具程度にしか思っておらず、所々で彼女の傷口を抉るような事を目の前で言ってのける。彼女は彼から最終的にどんな仕打ちを受けるのかまで覚えていて、その上で敢えて付き従っている。
イアソンの方も彼女に最終的に何をされたのかはしっかり覚えているが、さほど気にかけてはいないようである。
ヘクトール
クルーの一人。当の本人は彼に対してトップとしての資質に不満を感じているが、それでも離反する事なく忠実に命令に従っている。

生前

メディア
妻。彼女の助力で冒険を成功させるものの、最終的には破局。
後に『Grand Order』終章において対面したが、彼にとっては悪夢以外の何者でもなかったようで……。
ケイローン
師。もっとも、彼の教室を「ケンタウロスの馬蔵」呼ばわりしているあたり、良い感情は持っていないようである。
ヘラクレス
アルゴー号のクルー。ギリシャ神話に名高い英雄であり、ひねくれながらも子供のような憧憬を向けている。
『Grand Order』ではバーサーカーとして現界しているために多少見下している節もあるが、それでもその強さには絶対の信頼を置いていることが伺える。
アタランテ
アルゴー号のクルー。イアソンからは大した事が無いように思われているようだが、アタランテからは嫌われており、「オリオンの方がまだマシ」と言われる始末。
『Grand Order』においては元クルーとして仲間に加わるよう呼びかけられたが、アルテミスに忠を立て、彼を心底嫌っている彼女は乗船を拒否した。
ペリアス
叔父。本来継ぐはずだった王位を奪われ、対価として求められた金羊の皮を手に入れる為にアルゴー号を作ることになる。
帰国後にその約束を反故にされたことで彼を謀殺し、王位を取り戻す。
女神ヘラ
オリュンポス十二神の一柱。生前のイアソンは彼女の加護を受けて成長していった。

名台詞

Fate/Grand Order

「いい笑顔だ。君の笑顔はまるで太陽のようだ。 いつでも私の胸を満たしてくれる。
 ああ、でも少し疲れているようだね?大丈夫かい? なにしろ長時間、この船の動力源になっているんだ。辛くなったら言ってほしい。
 ほら。ほんの少し、ほんの少しぐらいなら休憩も考えてあげるからね。」
メディアに思惑が思うように進んでいることを笑顔で報告されて。薄っぺらい心の籠らない甘言でメディアを労う。この言葉にメディアは顔を赤らめて「頑張れます」と応える。
…直後船を目的地へ動かそうとする辺り、最早労いの体すら成さないのだが。
「ハッハー! そうかそうか! 君は勇気があるな! とても、とても、とても気に入ったよ!
 おまけにそんな可愛いサーヴァントもついている! いいよ、いい! 英雄みたいだ・・・・・・
 ヒューッ!カッコイー!――ったく、塵屑ごみくず風情が生意気な。 サーヴァント諸共、今すぐ消えてくれる?」
ヘラクレスの猛攻を脅しの材料とし、主人公に向けて降伏しエウリュアレを引き渡すことを勧告するが、断られての言葉。
この後、傍らのメディアを呼びつけ…。
「私の願いはわかるよね?あいつらを粉微塵に殺して欲しいんだ!
 君が弟をバラバラにしたときみたいにね! ああ、大丈夫大丈夫。
 私は反省したから!もう君を裏切らないとも!」
メディアに主人公達の抹殺を命じる。生前の彼女の無残な行為を例えながら。
英霊となった以上、例え幼き頃として召喚されようとも将来の記憶は持っているにも関わらず、メディア〔リリィ〕は記憶が無いかの様に振る舞い、指示に笑顔で従う。
まさにお互いを見ていない
「死ぬはずがないだろう!?アイツはヘラクレスだぞ! 不死身の大英雄だ!
 英雄オレ達の誰もが憧れ、挑み、一撃で返り討ちにされ続けた頂点なんだぞ!?
 それがこんな、おまえらのような寄せ集めの雑魚どもに倒されてたまるものかァ!!!!」
ヘラクレスを倒したとドレイクに報告されて。酷く歪んでこそいるが、何だかんだでヘラクレスへの友情や信頼は抱いていた様子。
「なに……なにをいう、魔女め! 鄙びた神殿にこもっていただけの女に何がわかる!
 王の子として生まれながら叔父にその座を奪われ、ケンタウロスの馬蔵なんぞに押し込まれた!
 その屈辱に甘んじながら才気を養い、アルゴー船を組み上げ、英雄たちをまとめ上げた!
 このオレのどこが! どこに! 王の資格がないというのだ!?
 オレは自分の国を取り戻したかっただけだ! 自分だけの国がほしかっただけだ!
 それの何が悪いというのだ、この裏切り者がーー!」
第三特異点、メディアに騙されていたとわかり、「王様になるべきではない」と彼女に言われての返答。
生前も含めて溜まりに溜まった鬱屈が大爆発したようなぶちまけっぷりである。この「思い通りにならないと周囲を呪う」魂のねじれこそが、まさに王の資格の欠落そのものであった。
「畜生くそったれ馬鹿野郎!どうかしてたのか私は!
 名誉挽回のチャンス……か……なんて、一時の感情に惑わされ、こんな場所に召喚されてしまうとは……ッ!」
「私は知恵と勇気で戦う英霊なんだ!敵側の戦力がこちらより十倍以上な戦場なんてゴメン被る!」
終局特異点にて。名誉挽回のために来てしまったらそこは魔神柱が無数の圧倒的劣勢。
生還がほぼ望めないような絶望的な状況に泣き言や後悔を漏らしながら悪態をつくが、メディアとヘクトールがそんな彼に船での防戦を提案すると……。
「はあ!?馬鹿かおまえたちは!メディアはともかく、ヘクトール!おまえまで間が抜けているのか!?それでもトロイアの守護者か!」
「おまえも、メディアも――ヘラクレスの援護に回れ!!コイツが攻撃に集中できるよう、徹底的に露払いをこなすんだ!」
「いいか、コレは単純な算数の問題だ!1を10にするより、10を100にする方が強いに決まってるだろうが!
アルゴノーツを10にしたところで木端微塵だ!それならヘラクレスを100にしたほうが万倍マシだ!
だろう、ヘラクレス!理性はなくとも戦闘の話だ、私の言いたいことはわかるだろう!?」
「それでこそだ!ヘラクレスを援護しろ、おまえたち!そして、私はここで待つ!面倒だが、セイルの上手い使い方を見せてやろう!」
文字通りの絶体絶命の窮地の中でようやく英霊としての本領を発揮。一時の自身の生存よりもヘラクレスを万全の状態で戦わせる事を優先する決断を下し、戦力にならない自身の護衛に回ろうとするメディアとヘクトールを叱咤してヘラクレスの援護に回らせ、自身は一人で船で敵の注意を逸らしに行くという捨て身の良采配を見せる。
普段は彼の無能さを嘆いていたヘクトールもこの時の死に物狂いになった彼の様子を見て、ギリギリまで追い込まれてようやく真価を発揮する所が弟パリスそっくりだと感じ、彼の部下として召喚された理由に納得しながら戦線に突っ込んでいった。
「え。
 あの……。その声は……」
「ギャー!! ホ・ン・モ・ノーーー!!」
その直後、彼にとって最大級の悪夢がやってきた際のどこまでも頭の痛くなるような反応。当然、言われた方も機嫌を悪くした。
一応、この時の良采配や帆の使い方に関しては認めていたようだが……ともかくめげずに生きて欲しい。ただし周囲に当り散らさない方向で。

イアソンくん

「よくはないが慣れているさ。過去の栄光にひたりながら消えるのはな。
 そんな事よりお前が魔女にならない方が重要だ。夢破れたとしても、少女のまま消え去ればいい。
 そうだろう、私のメディア。
 オレも、まあ、故郷に帰る前に、見知らぬ国に立ち寄って生涯を終えたものと考えるさ」
戦いに破れ、あっさり宝石を渡す決断を下したことをリリィからよいのかと尋ねられて。
彼の最期は「何もかも失い、かつてのアルゴー号の側で思い出に浸っていたら、竜骨が崩れてきて圧死」というものなので、とても切実な言葉である。
全体的に、騙されて調子に乗っていた第三特異点のものと比べると非常にまっとうで、こちらが素なのではないかと思わせる言動が多い。

Fate/strange Fake

――【なるほど、君が『     』か】
――【素晴らしい、羨ましい! 確かに噂通りの化け物だ!】
――【安心してほしい。私は君を優遇し、使ってみせる】
――【私……オレと共にいる間だけ、君は化け物じゃあなくなるよ】
―――【未来の王を護りし、大英雄だ】
アルケイデスが生前に出会った人間たちの思い出の中、イアソンが彼に出会った時に投掛けた言葉。傲慢だが、どこか敬愛の念が感じられる。

メモ

  • 彼もサーヴァントであると思われるが、戦闘を行うキャラクターとして登場していないためクラスは不明。アルゴー号の船長であったことを考えるとライダーであろうか?
    • 当然ながらサーヴァントとしての保有スキルや宝具についても現段階では不明。作中の描写からすると、もはや化け物の域と称される「カリスマ」などは高ランクで所持しているものと思われる。
  • 一人称は基本的に「私」だが、「オレ」という別の一人称もよく用いられる。『Grand Order』では勿論、『strange Fake』でも態々言い直している場面があることから、これら二つの一人称にはある種の違いがある模様。あくまで推測だが、「オレ」と言っている場面では素の自分が表れていることが多いように感じられる。意味的には『EXTRA』シリーズにおける無銘のそれと近いだろうか。
  • 当初姿が公開された際、容姿とどこか傲慢そうな印象から、別クラスのギルガメッシュではないかという噂が一時立った。もっとも、あちらはあちらで傲慢ではあるものの極めて有能で度量や戦闘能力もあり、誰からも信頼される名君であったが。
  • 伝承ではメディアに殺害された子供以外にも、航海の途中に立ち寄ったレムノス島の女王であるヒュプシピュレとの間にエウネオスという息子を儲けている。エウネオスは、その出自のためにイアソンとはまともに面識はなかったが、元アルゴー号のクルーでありレムノス島に置き去りにされていたピロクテテスを保護したり、トロイア戦争でペレウスの息子であるアキレウス相手に捕虜の解放交渉に臨んだりと、父に縁のある英雄に何かと関わっている。
  • メディアが先に居たために、Fateシリーズでは彼の非情、非道な面が強調されているが、神話の主要な説では彼の心が離れたのは「頼んでもいないのに人を殺して解決しようとするメディアの性格にドン引きしたため」とするケースが多い。

話題まとめ

ワカメの系譜
前述のとおりその歪んだ小悪党ぶりや見苦しく情けない言動などから「小物臭い」「人間のクズ」などと評されるものの、ただの無能ではなく根っからの悪人でもない、といった人となりはワカメの系譜と言える。更に言えばその外面や言動などはメディアを最初に召喚したアトラム・ガリアスタにもよく似ており、最後にメディアを捨てようとして逆に裏切られて破滅するという所もメディアの生前と全く同じである。実際、原作者である奈須きのこもカルデアエースで掲載された「第1部完結記念 振り返り座談会」でワカメを引き合いにしている。
生前や『封鎖終局四海 オケアノス』での行動は本人の意図とは異なった結果であるため、実際の所は極端な口の悪さと空気の読まなさ、必要以上な容赦の無さを除けば負の側面はさほどなく(それでもかなり酷いが)、彼の言動から漂うヘラクレスを始めとした勇者たちへの羨望や信頼感から憎み切れないところがあり一部に妙な人気がある。後に主人公達からも、「天真爛漫が極まってサイコの域に達しているメディアリリィを、メディアのレベルまで変えたのはすごい」と妙に感心された。
『冠位時間神殿 ソロモン』にて少なくとも人理を守る最終決戦に参戦、立ち向かうだけの義憤は持ち合わせていたことが判明した。相変わらず及び腰で悪態をついていたが、そこで「追いに追い詰められて自分の命まで差し出さなきゃダメ」という状況で初めて良き司令官となることを披露。落ちに落ちて土壇場で真価や男気を発揮する辺り、EXシリーズにおけるワカメを思い起こしてしまう。
これによってユーザーにおける彼へ評価は回復したが「普段ダメダメであるが、追い詰められてしまうと頭脳が冴え渡り本領発揮する(意訳)」点においては、ギャンブルを題材にした漫画『賭博黙示録カイジ』の主人公を彷彿させる、といった反応も一部では見られた。
女神に愛された男
『Fate』ではどうにも人望が薄いイアソンだが、伝記上ではとにかく「女神に愛された男」であった。
イアソンがケンタウロスの賢者ケイローンに預けられる頃より、女神ヘラの加護を受けて成長したという。青年になったイアソンが金羊の皮を手に入れるため「アルゴナウタイ」を結成した際には、女神アテナの祝福を受けて船出をし、コルキスでは女神アフロディテによりメディアがイアソンに盲信的な愛情を抱かせて、彼の試練を助けるように仕向けた。と、このように三柱からの『女神の寵愛』をイアソンという英雄は受けていた。
オリオンが「人格は駄目人間だけど悪い奴じゃない」と擁護(?)しているのは、同じく女神様の寵愛を一身に受けていた英雄のよしみ……なのかもしれない。

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