フランチェスカ・プレラーティ

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フランチェスカ・プレラーティ
性別 女性
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要

偽りの聖杯戦争の秘密を握る謎の少女。

略歴
キャスターのマスター、オーランド・リーヴと言葉を交わす謎の少女。偽りの聖杯戦争の裏を知る黒幕的な人物。
水晶玉から各所を観察し、何かを企んでいる。
その正体はフランソワ・プレラーティであり、自分自身を触媒として真キャスターを召喚しマスターとなる。
人物
白と黒を基調としたゴシックロリータ風の服を着た少女。外見年齢は10代半ばを過ぎた程度だが、オーランドを「新米」と呼び、彼からは「老害」呼ばわりされるなど、実年齢はかなりのものと思われる。
終始テンションが高く、全てを嘲笑したような態度を取る。偽りの聖杯戦争の真実を知るようで、その言動は意味深。
聖処女に歪んだ執着を見せ、調停者(ルーラー)と聖杯戦争を貶めんとしている。
限界の壁に立ち向かう愚かさこそが人間の本質であると考えているため、人の限界を定義する魔法の存在を否定している。
能力
詳細不明。
肉体を殺されるのは慣れっこであると語っており、橙子とのトラブルの後に使い始めた現在の少女の体は「使い始めて3年」とも言っているため肉体を乗り換える能力があると推測される。
直接の戦闘描写は5巻現在ないため強さの程は不明だが、少なくとも蒼崎橙子を一回殺せる程度の実力は持っている模様。
サーヴァントとなった彼女より若干劣るものの同種の幻術能力は持ち合わせているようで、スノーフィールド上空の飛行船を使った魔術工房から、空間を「騙す」ことではるか下界のスノーフィールドの様子を居ながらにして観測できるほど。

登場作品

Fateシリーズ

Fate/Zero
ジル・ド・レェが盟友としてフランソワ・プレラーティの名前をあげている他、彼の宝具としてプレラーティが作ったとされる魔道書「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」が登場する。
Fate/strange Fake
黒幕の一人。後に真キャスターのマスターとして「本当の聖杯戦争」に参戦する。
Fate/Grand Order
イベント「セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~」にてジル・ド・レェのセリフ(を代弁するエドワード・ティーチのセリフ)に「フランチェスカ」という名前が登場。

人間関係

Fate/strange Fake

オーランド・リーヴ
同じ主催者側の一員であると思われるが、彼からは嫌悪されている。
聖処女
謎の執着を見せる。ジルが過去の親友だったことを考えると、彼女とも顔見知りだった可能性が高い。
アルトちゃん
カーシュラに当初は彼女を召喚させるつもりだったらしい。
セイバー
アルトちゃんではなく、彼が呼ばれた事を「想定外」と称しつつ「それも人生」と割り切っている。
上記の「アルトちゃん」に対する強い憧れを抱いている彼を幻滅させたらどんな反応をするかと歪んだ関心を向けている。
シグマ
自身の好奇心を満たす為に雇った傭兵。サーヴァントを召喚させるが、幸か不幸かイレギュラークラスが召喚されてしまう。
彼の祖国の機関を潰した時からの付き合いのようだが、その際は少年の姿をとっていた。
真キャスター
サーヴァント。過去の自分自身でもある。性格もそっくりそのままで最悪に意気投合している。
バズディロット・コーデリオン
スクラディオ・ファミリー経由で、彼に「聖杯の泥」を提供する。
フィリア
乗っ取った存在の正体を見抜いているらしく、「壊れた女神のデータ」と称する。
ジル・ド・レェ
親友。自分を触媒にした際、彼がサーヴァントとして召喚される可能性も一応考えるほどには思い入れがある様子。
第四次聖杯戦争で彼が召喚されたと知って驚愕し、観測に留める筈だったのを冬木まで直接行こうとする程である。
間桐臓硯
第四次聖杯戦争の際ジルが召喚されたのを受けて介入を試みたものの、「キエフの蟲遣いの末裔」に妨害されたとのこと。後に明かされた事実でも、結局彼であった。
なお、その際に1回殺されて当時の肉体を放棄する羽目になったとか。
言峰綺礼
第五次聖杯戦争の際にも介入を試みたが、臓硯および外敵に対して手際が非常に良かった彼のせいで介入できなかった、とのこと。
キシュアの御老体享楽主義者のサンジェルマン悠久を生きた御伽の魔女モナコの金持ち吸血種どこかの学校にいたすっごく古い言葉を使う先生、フランチェスカの魔術の師匠達
フランチェスカに「ギャフン」と言わせたことのある数少ない人物たち。魔術の世界に通じる人間が聞けば「何の冗談だ?」と思ってしまうほどの錚々たる面々。
傷んだ赤色
フランチェスカに「ギャフン」と言わせたことのある人物の一人。
面と向かって「傷赤」呼ばわりしたことでキレられ、30回ほど殺された[注 1]とのこと。それ以外にも魔術工房を破壊され魔術用具を盗まれるなどの目にあった。
逆にフランチェスカが彼女を殺したこともあったようだが、彼女が体内に仕込んだ■■■■■■■を起動した挙句に何食わぬ顔で復活。最終的にはフランチェスカが橙子の家族に頼み込み間に入ってもらうことで手打ちになったものの、最後に一回殺された後「二度とその歪んだ魔術回路を見せるな」と脅された。
また間に入った橙子の「家族」とも何かトラブルがあったらしい。
割と本気で苦手にしているらしく、「偽りの聖杯戦争」にあたって上層部はマスター候補に考えていたが、強硬に反対して断念させたとか。

名台詞

「堅いねー。かちんこちんだねー。正義の味方って疲れない?」
「悪人を気取ると楽だよー? 何しても『自分は悪人だから』で済ませられるから。
 狂ったフリするのも楽だよー? 何しても全部『自分は狂っているから』で済ませられるから」
「あ、それは正義も一緒だったね! ごめんごめん!」
あくまでも「正義」であろうとするオーランドに対する嘲笑を込めた言葉。
「さあ……偽物を駆逐する時間だよ?」
偽りの聖杯戦争の最後のゲストが登場し、聖杯戦争の開始を告げる一言。
PVにも登場した、この作品を象徴する台詞でもある。
「ああもう! 想定外想定外! 完ッ全に想定外だよ! でも、こういう事があるから人生って止められないよね! 楽しいよね! アハハハハハ!」
「キハ、キハハハハッ! キハハ! ああ、ああ、もうやだ、最ッッ高だよ! ヤダヤダ、胆管と脾臓がよじれちゃう!」
「あぁ! あぁ! 今まで何度か聖杯戦争は見て来たけど、流石に『警察に捕まったサーヴァント』なんていうのは初めて見たよ! もう、なんであの媒体を使ったのにアルトちゃんが来なかったのか、どうでも良くなっちゃった!」
想定外の事態に一瞬困惑するも、呼ばれたセイバーが警察に逮捕された事に爆笑する。
「あ、やっぱり? でもね、私は死徒は嫌いだよ? あいつら、人類の敵だからね。私は人類の味方だから、あいつらなんかに渡さないよ?」
死徒が参戦してきて面白がっているだろうとオーランドにツッコまれての返答。
「守ってあげる」ならともかく「渡さない」………上の台詞とは別の意味で、悪魔のような甘言である。
「人に再現できる魔術はいいの。だけど、人の限界を定義した魔法なんてものは無い方がいい。私はそう信じてるし、その壁に立ち向かう愚かさこそが人間の本質だって信じてるの」
「たとえその根っこが底なしの善意だろうと……天井知らずの悪意だろうとね」
ファルデウスに第三魔法の使い手になるつもりなのかと思っていたと言われて。
魔法の存在を否定している。

メモ

  • フランス語の男性名である「フランソワ」をイタリア語の女性名へと変えると「フランチェスカ」となる。ちなみに「螺湮城教本(プレラーティーズ・スペルブック)」はイタリア語写本である。
  • 正体が明らかになるまでは様々な憶測が飛び交っていたが、さすがに自分自身を触媒にして、英霊の座にいる自分を召喚することになるとは、おそらくほとんどの読者は思わなかっただろう。
  • これまでのシリーズにも生前の人間と死後英霊と化した(その時点から見て未来の記憶を持った)サーヴァントが同時に存在するような作品はあったが、彼女の場合は死後英霊となったフランソワよりも彼女の方が自分自身について多くの記憶を持っているという逆転状態となっている。
  • フランチェスカの名前が登場する『Grand Order』のイベント「セイバーウォーズ」のシナリオを執筆する際、奈須氏は『Fake』の作者である成田氏に「某お嬢さん」の名前を出してもいいか尋ねたらしい。その際の成田氏の答えは「待って、その時点では奴は……まてよ……あそこをここでああいう風に解釈すれば……解りました、いいでしょう。後で困るのは三田さんです」というもの。「当時男性の肉体を持っていたプレラーティはフランソワと名乗っていたはずなのになぜジルがフランチェスカの名前を知っていたのか」というような意味合いであると思われるが、どういう解釈がなされたのかは不明。成田氏曰く「もうひとふたひねりぐらいある」らしい。[1][2]
  • 聖杯を獲得した場合の使用目的は「あの大迷宮を攻略する」ためだとか。聖杯レベルのものが攻略に必要な大迷宮となるとコーバック・アルカトラス作成の迷宮が思い浮かぶが、詳細は不明である。
    • さらに言うと、フランソワもあっさりと推測できたことから考えると、百年戦争の時代からずっと目論んでいた可能性が高い。
    • 上記のように「迷宮」というとコーバックのそれが思い当たるが、近年に出た情報も加味すると、時計塔の地下に広がり、最奥部は世界の裏側に通じているとも言われている「霊墓アルビオン」である可能性も否定できない。
    • 「迷宮」を攻略する目的としては、一番奥にある「世界の縮図」を手に入れて、この世界を「できるだけ暴く」ことだとか。それが何を意味するのかは不明である。
  • 第四次聖杯戦争でジルが召喚された件は彼女にとっても驚愕だったらしく、南極から日本まですっ飛んで行ったとのこと。……まさか、南極のとある施設にいたのだろうか。Fakeの世界では聖杯戦争に対する干渉をマリスビリーが断念しているはずなのだが……。

脚注

注釈

  1. 時期的には上記の第五次聖杯戦争の頃らしい。

出典


リンク