壱与

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ルーラー
真名 壱与
読み いよ
外国語表記 Iyo
性別 女性
身長 155cm
体重 43kg
好きな物 身体を動かすこと、踊り、どんぐり
苦手な物 愚かな民衆、早起き
出典 魏志倭人伝(史実?)
地域 日本
属性 秩序・悪
副属性
一人称
二人称 あなた
三人称 ○○様/○○さん
声優 小澤亜李
デザイン toi8
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

裁定者」のサーヴァント。

略歴
Fate/Grand Order』期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国2020』にて名前と思念のみが登場。
邪馬台国がクコチヒコと介入者によって厄災に見舞われる事態を予期するも、卑弥呼亡き後の晩年に彼の怨念に取り込まれてしまう。だが、今際に「壱与」として召喚された魔王信長に残留思念の形で語り掛け、同じく此度の厄災と自身がサーヴァントになる事を先詠みしていた卑弥呼が未来から解決手段を連れてくるまでの時間稼ぎを依頼していた。
イベント後半では邪馬台国に残されていた「怨念にすらなれなかった無念の魂」をカルデア一行の手を借りて鎮め、彼らに対して感謝の念を示した。
事件解決後は卑弥呼としばしの言葉と共に邪馬台国が救われたことを歓び、別れを交わした後は一緒に眠りにつく……筈だったのだが、当の彼女はその後の諸々を自分に押し付けてそのまま主人公を見守る名目でカルデアへ遊びに行ってしまったため、「自分も行きたい!ズルい!」といった本音と文句混じりの愚痴をこぼしていた。
続編となるイベント『ぐだぐだ新邪馬台国』では、文字通り一人で後始末を請け負っていた[注 1]所へ山南敬助が現れ、同時に消滅したはずのクコチヒコの存在を察知し、実体化して降り立った先で出会ったシュシャが何故か狙われていたので奮戦、だが、魔力不足から窮地に陥っていた所へカルデア一行がやって来た為、途中から合流した千利休も加わり一緒に問題解決と、その元凶たるクコチヒコと協力者・石田三成の野望を阻止する手伝いをしてもらう。
だが、決戦にて(この時はとある事情で上手く動けなかった)山南の迎撃により主人公達共々囚われてしまうが沖田総司の密かな立ち回りによって何とか持ち直す。そしてシュシャと共に『祖の獣』への生贄として連れてこられた場にて利休本人こそが一連の真の黒幕であり、全ては三成と豊臣秀吉への憎悪を晴らすべく同じ様に豊臣に命を奪われた駒姫とこの地をさ迷っていた無数の魂、更には人の痛みを知らないであろう当人の代わりに愛すると子供を利用し『祖獣』を甦らせ、その力で秀吉が統一したこの世天下を死の穢れで覆い尽くし永遠の静寂侘びの世を創る事が目的だと判明。そうこうしてる間にも身体は闇に呑まれかけるが、そこへ応戦に来た卑弥呼とシュシャの正体を知った茶々の身を挺した行動によって一旦は脱出する。
その後は千利休が残していた穢れを中和するお茶と信長、明里を取り戻した事で改めて仲間に加わった山南と合流した沖田に助っ人でやって来た斎藤一を入れた新選組、沖田総司〔オルタ〕の身体を一時的に借りて現界した煉獄オルタ、そして茶々を助け出し間一髪生き延びていた三成と共に祖獣へ特攻を仕掛け、中に取り込まれていた卑弥呼と実は『祖獣』の封印が目的だったクコチヒコを救出。全員で祖獣と利休に総攻撃[注 2]し深淵の底へ追いやることに成功。だが、それでも尚豊臣への憎悪から諦められない彼女自身の闇に皆共々取り込まれてしまうが、利休が主人公の問い掛けと駒姫に諭された事でようやく全てを諦めた事により脱出。『ニライカナイ』でシュシャの旅立ち、石田三成とクコチヒコの退去を見送った後は山南と共にカルデアに招かれる事になった。
人物
巫女姿の卑弥呼とよく似た髪型に、青紫色の着物を羽織った少女[注 3]
卑弥呼同様に深い慈愛を持ち、邪馬台国の行く末を案じる心優しい性格。だが、素の性格はかなりアレな卑弥呼同様にわりとぞんざいであり、さらにずっと一人で淡々と後始末をこなしていたのも重なってなのかやたらと俗っぽい。
また、即位後は周囲の人達から不本意ではないにせよ先代と比べられてしまった事が後述する自身の力への忌避に相乗した結果、自身への評価の低さにも繋がってしまっているらしく、時おり卑屈になっていじける事もある。ただし、それで終わるかと思えば「まぁ、悩んでてもしょうがないか」とあっさりと割り切ってしまう位には開き直りも早く、それなりの図々しさと神経の太さも持ち合わせている。
能力
勾玉を使った簡易な瞬間移動や身体強化によるキックを得意としている。
卑弥呼同様に超越的な感覚を持っており、イベントでは未来を予見して現在の状況を整えておく活躍もしていた。
自身の力への忌避の為かステータスはやや低め。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ルーラー 主人公 (Grand Order) D C B++ B C C 対魔力:B
陣地作成:B
天然の肢体:B
狗奴の呪法:C
鬼道(滅):B
闇の託宣:B
終末の巫女:C

宝具[編集 | ソースを編集]

宵闇翳る月御珠(よいやみかげるつきのみたま)
ランク:C
種別:対軍宝具
レンジ:14
最大捕捉:140人
由来:壱与が自身の内に秘めた力。
卑弥呼の光の力とは異なる、呪術師としての闇の才能を開花させた宝具で、対極の「陰」とも云える力。その実態大地の深淵に巣くう何かと交信しその力を操る魔術。
真名解放時には勾玉による魔力拡散を行い、広範囲にわたり対象の心を汚染し、魂を零落させる。正に滅びの巫女たる壱与の破滅の託宣。
『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(3ターン)+敵全体に強力な攻撃[Lv]&呪い状態を付与(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与(3ターン)」という効果のArts宝具。

真名:壱与[編集 | ソースを編集]

壱与。「魏志倭人伝」に記された邪馬台国の二代目女王。
卑弥呼亡き後に国を男の王が継いだが、それを不服とする者達により国はまとまらなかった為、彼女が女王になって再びまとめたと伝えられている。
即位後は晋の武帝に朝貢を行うなどして良く国を治めたものの、巫女としての力は卑弥呼に及ばず、やがて邪馬台国は滅びの道を緩やかに歩む事となる。
Fate時空においては邪馬台国と敵対していた狗奴国の巫女で、生まれながらにして滅びの巫女とされた人物。元は狗奴国の呪術師であるクコチヒコに生贄として育てられていたが、ある時邪馬台国との戦乱の最中、女王である卑弥呼に助け出されると同時にその能力を見出されて彼女の弟子となり、以降は狗奴の呪術に加え卑弥呼の鬼道を学ぶ事で本来の才能を発揮し、光の力を操る卑弥呼の弟子でありながら、闇の力を操る巫女としてその力を振るう。
その身に秘めた才能は卑弥呼でさえ驚きを禁じ得ないほどのものであるが、如何せん本元が呪術の力という所為なのか己の力を忌み嫌っている所があり、その力を十全には使いこなせていない状態である。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国2020』に登場。この時は容姿不明だった。
その後、期間限定イベント『ぐだぐだ新邪馬台国』にて配布サーヴァントとしてプレイアブル化。同時に普段着姿に該当する霊衣「思い出の休日スタイル」が実装された。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
『ぐだぐだ邪馬台国2020』にて、「未来クン/ちゃん」の話を卑弥呼から聞いて、自分にも紹介してほしいと卑弥呼にせっついていた。後にイベントの後半で出会うものの、その後で諸々の後始末を押し付けられた為にカルデアに行く事は叶わなかった。
『ぐだぐだ新邪馬台国』では穢れに呑まれた際、仮契約を結んだ事で遂に願いが叶う運びとなり、卑弥呼が躊躇っているのをいい事に遠慮なくアプローチを掛けようと目論んでいる。
坂本龍馬李書文〔アサシン〕沖田総司〔オルタ〕
『ぐだぐだ邪馬台国2020』後半では秘密裏に彼らに依頼して、凶つ神にすらなれなかった無念の魂を実体化させて救おうとしていた。
このうち沖田総司〔オルタ〕と坂本龍馬とは別クラスが『ぐだぐだ新邪馬台国』でも引き続き共演している。
魔王信長
『ぐだぐだ邪馬台国2020』にて「壱与」として召喚された彼女に対して、残留思念として「時間を稼いでほしい」と依頼していた。
『ぐだぐだ新邪馬台国』でも引き続き共演している。
シュシャ
降り立った地でたまたま遭遇した、クコチヒコ達獣人に襲われていた子供。
彼を魂が帰る場所『ニライカナイ』へ連れて行くべく行動を共にする。
山南敬助
『ぐだぐだ新邪馬台国』の序盤で後始末の最中に現れ、事の次第を伝えに来てくれた人物。特異点修復後は一緒にカルデアに来る事になった。
第一印象的には見た目や雰囲気全体が儚い感じとの事。
千利休
『ぐだぐだ新邪馬台国』で共闘した相手もとい一連の黒幕。祖獣と一緒に常闇の洞に追いやったかと思えばしぶとく生き延びており、最後は主人公と駒姫の説得で消えていった。
カルデアに来た際は気付いていなかったとはいえ、彼女の地雷ネタである抹茶ラテを頼もうとしてもの凄い顔をされた模様。
石田三成
『ぐだぐだ新邪馬台国』で敵対した相手。
当初こそいい印象は無かったが、ひたすら豊臣を思う姿には何かか通じるものがあった模様。
モルガン
所有する力が同じ系統に属する為か話に聞く以上に凄い人と尊敬しており、異国の魔術師代表として教えを請いたいと思っている。
アルトリア・キャスター
直接の関係性は無いが、周囲の影響で卑屈な性格になってしまったのを、態と明るく振る舞う事で取り繕っている点がそっくり。

生前[編集 | ソースを編集]

卑弥呼
先代の女王かつ鬼道の師匠。
同時に祖の獣への生贄として洞窟に閉じ込められていた所を救い出し、自身の力を「正しい方へ」導いてくれた恩人。
居場所をくれた事や存在を肯定してくれた事には感謝しているが、王位を継いで以降は民衆の声によってその偉大さを改めて知る由となり、時おりその有り様を比較しては落ち込む位のコンプレックス対象と化している。だが、『ぐだぐだ新邪馬台国』では身を挺してまでも自分の力と才能を信じて後を託してくれた意図を汲み取り、協力してくれたカルデア一行と主人公の為にもその恩に報いるべく真の意味で力を使いこなしてみせた。
とはいえ両者の素の性格もあってか関係性としてはだいぶフランクであり、念願叶ってカルデアに来れた折には彼方此方に振り回している。
クコチヒコ
狗奴国の呪術師であり、国中から忌み嫌われていた自身の力を祖の獣に与え、邪馬台国滅亡の糧として利用しようと企んでいた人物。
『ぐだぐだ邪馬台国2020』では師匠の卑弥呼同様、最後には凶つ闇と同化した彼の怨念に飲み込まれて常闇に取り込まれていた。
『ぐだぐだ新邪馬台国』では祖の獣を喚び出す為に復活しており再び敵対するが、終盤でその根幹を断つ事が目的だと知ると共闘しそれらを封じ込めた。
サーヴァントとなり再び出会った事で当時は悪い印象しか無かった彼の真意や性格を知る所となり、話が出来て良かったと安堵していた。
名無しの亀
卑弥呼の弟。彼にもとても可愛がってもらっていた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘 [編集 | ソースを編集]

「いよいよですね!」
宝具選択時。壱与とかけているのだろう。

イベント [編集 | ソースを編集]

「紹介! 紹介! 紹介!」
期間限定イベント『ぐだぐだ邪馬台国2020』にて、事件解決後、こっそり未来君/ちゃんの元へ行こうとする卑弥呼を捕まえて。
自分も同行したいと、これまでの『女王モード』の丁重な喋り方から、急にくだけた後輩口調に変わり、先代女王に対してぐいぐい迫る。
「なんで私がやんなきゃなんないんですか、それ。」
「それって、おかしいですよね? ですよね?」
「えー、やだやだやだやだやだやだ!」
「そんなクレーム電話対応みたいな仕事いやですー!」
同上。卑弥呼から『巫女の時代は終わるけど、壱与にはアフターサポートがある』『年功序列』と同行を拒否されて。
先輩の後処理などしたくない、ごまかされない、絶対に付いて行く、という強い拒絶を感じる。
最後はだだっ子みたいになったが、言っている事は正論なので、卑弥呼は何も言い返すことなく未来君/ちゃんの元へと逃げて行った。しかし―――
「この際、ちょうどいいですから、私にも紹介してくださいよ、卑弥呼様。」
「紹介! 紹介! 紹介!」
『2020』後日談の追加イベントで再び遭遇。主人公と対面し、機を逃さず再び紹介を連呼。
だが卑弥呼が頑なに紹介を拒んだため、残念ながらこの時点でのカルデア行きは叶わなかった。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 先代の卑弥呼以上に出自が謎めいた人物であり、一説では彼女の一番弟子以外に実の娘だったとも言われている。
    • 更には実子説が踏襲されている場合叔父との近親相姦がもれなく付与されている話もある。統治者≒神的存在と同一視していた古代では世界問わず兄弟姉妹婚はよくある話なので、その延長なのだろうか……?
  • なお、ぐだぐだイベントのシナリオ等を担当している経験値先生は壱与のサーヴァント化を強く希望しており、奈須先生に受け流されていた模様。[出 1]その希望が通ったのか、『ぐだぐだ新邪馬台国』で実装と相成った。
  • ルーラーのサーヴァントは格闘技を身に着けている者が多いとプレイヤー間では噂されていたが、壱与も卑弥呼同様にフィジカル系であり、一部のプレイヤーからは「殴ルーラー」ならぬ「蹴ルーラー」とも綽名されている。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 簡単に言えば、邪馬台国の人々を含めた闇の中を彷徨う魂を光ある方へと導く橋渡しに似た役目。
  2. この時の戦闘場面で入るカットインでは、三人の特性に加えて卑弥呼が鏡、壱与が勾玉、クコチヒコが剣をそれぞれ武器にしている事から、天照大神あまてらすおおみかみ月読命つくよみのみこと須佐ノ男すさのをの三貴子と八咫鏡やたのかがみ八尺瓊勾玉やさかにのまがたま天叢雲剣あめのむらくものつるぎの三種の神器をオマージュしていると思われる。
  3. 初登場時立ち絵はなく、イメージの空間での赤い光として描かれている。

出典[編集 | ソースを編集]

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