フィリア

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フィリア
性別 女性
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要[編集 | ソースを編集]

偽りの聖杯戦争に介入した『白い女』。

略歴
アインツベルンによって作られたホムンクルスであるが、そのアインツベルンとは決別しており、その際に居合わせたアヤカに目を付け、最低限の魔術関係の知識と五つの令呪を与えてスノーフィールドに差し向けた。
彼女自身も「偽りの聖杯戦争」で小聖杯として稼働するべくスノーフィールドへ乗り込んだが、真バーサーカーの召喚場所である火力発電所でハルリが用意した触媒の影響によってイシュタルに自身の肉体を乗っ取られてしまう。
元々はアインツベルンから脱走して人里に隠れていたところで、暴走してしまったのをバゼット・フラガ・マクレミッツに鎮められてアインツベルンで再調整を受けていた、ちょうどそのタイミングで第五次聖杯戦争が終わったためにアインツベルン全体が機能停止したのに巻き込まれずに済み、調査に来たフランチェスカ・プレラーティによって回収されて「小聖杯役」として調整されていた。つまり、スノーフィールドに来る前、アヤカと接触する前から既におかしくなっていた。
イシュタルが消滅した後には肉体に残っていた本来の意識が目覚め、最後の思念がアヤカにかけた暗示を解き、「自分を受け入れてくれた町」に帰ることを夢見ながら消滅した。
人物
完成度の高さを誇るホムンクルスで艷やかな白髪に雪原を思わせる白い肌、燃えるような赤い眼が特徴の美女。
まるでこの世のすべてを否定するかのような果てしない怒りを込めた目で、自分を取り囲む世界そのものを睨み付けており、アインツベルンと決別してでも何らかの目的をなそうとした他、アヤカへの指示や命令を下している。
イシュタルに乗っ取られた後は、打って変わって奔放に振る舞い、ショッピングモールやカジノに入っている他、言葉も温かみはあるが熱がまるで心に届かないものとなっている。
なお、人間好きだと言っているが、人類を支配しようと目論んでいる。魔術師に対しては生かしておく価値はないと本気で述べている。
美的センスはFGOのイシュタルと大差がなくなったようで、スノーフィールド西の森に作られた「ネオ・イシュタル神殿」は、メソポタミア風の意匠に金運を呼び込むと言われるネイティブアメリカンのココペリ人形群、さらには鬼のような守護神像という冗談のようなデザインに仕上がっている。
能力
フィリアを乗っ取ったイシュタルは英霊を上回る力を持っており、彼女の纏う余りにも濃密な魔力が魔術回路を持たない一般人にも感知できるレベルで収束し、自分に声をかけたチンピラ達の脳を直接揺さぶって気絶させた。
純粋な魔力のコントロールで真アーチャーの放った矢をいなしてバズディロットに撃ち返す、派手な魔力の矢を撃ち放って食肉工場の空から振り続ける魔獣の群れを鏖殺している。
「美の女神」としての能力は並外れており、スノーフィールドに撃ち込まれた長距離クラスターミサイルが火薬の一欠片まですべて「魅了」されて無力化されてしまうほど。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake
スノーフィールドに乗り込むが、その肉体を『何か』の器にされてしまう。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

アヤカ・サジョウ
彼女に令呪を与え、スノーフィールドに送り込ませた。
その後は命令と指示を下しているが、『何か』に乗っ取られた後はそれすらも放棄している。
上記の経緯で本来の人格を思い出した後は彼女に与えた暗示を解き、自分の行いを詫びながら消滅した。
セラ
アインツベルンのホムンクルス。過去に彼女たちアインツベルンの方針と対立し、離反した。
……上記の経緯を考えると「いつ」なのか不明であり、本当に起きた話なのかは若干疑問が残る。
ハルリ・ボルザーク
真バーサーカーのマスター。瀕死の重傷を負った彼女を助けており、現時点では共に行動している。
後にスノーフィールド西部の森にネオ・イシュタル神殿を作った際には「かつての祭祀長と名前の末尾が同じだから」という酷すぎる理由で新たな祭祀長に任命した。
引っ込み思案で自虐的な点についてはかなり思うところがあるようで、(洗脳半分の)カウンセリングを行って自信を取り戻させた。
真バーサーカー
獅子の頭をした機械人形の姿をしたサーヴァント。フィリアを乗っ取った『何か』に怯え、称えているような行動が見受けられている。
アーチャー
イシュタル」として因縁のある相手。
物語中でも死闘を繰り広げる彼に致命的な横槍を入れ、真バーサーカーに敗北に叩き落される彼を嘲笑していた。
イシュタル
身体を乗っ取った女神。「FGO」と異なり、憑依した相手が人格の薄いホムンクルスだった為、本来の残忍な性格が全面に出ている。
グガランナ
どこにも繋がっていない世界」から拾ってきたかつての神獣。
自らの手駒にするべくスノーフィールドに呼び寄せており、外部からは巨大な台風「イナンナ」として認識されている。
フランチェスカ・プレラーティ
「偽りの聖杯戦争」計画の黒幕の一人。
機能停止したアインツベルンの本拠地から待機状態だったのを回収して再調整したらしく、まったく自覚がないまま彼女の走狗となっていた。
バゼット・フラガ・マクレミッツ
かつてアインツベルンから脱走して人里に隠れていた際、暴走してしまったのを止めてもらった相手。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

「いい子ね。そう、魔力の経絡をこの子に繋げてあるの」
「それにしても運が良かったわね。たまたまここに、こんなに入りやすい『器』があるなんて」
ハルリは気づいた。フィリアに対してバーサーカーが怯えている事を。フィリアの中にある何かが英霊をも上回る力を手にしていることを。
「安心しなさい。こう見えても人間は好きなのよ?」
「私が来たからには、あなた達人類をちゃんと支配してあげるから!」
ハルリは知らなかった。バーサーカーを呼び出すための触媒が、フィリアの中にどれほど恐ろしいモノを宿したのかを。
「え? 私の言う事を受け入れないなら、その時点で人間扱いしなくてもいいと思うけど……」
殺しても構わないなどという言葉を受け入れる人間がいると思うかと尋ねるバズディロットに対する流れるような何気ないトンデモ発言。冗談や皮肉には聞こえず、この時点で話が通じる気配はまるで皆無であった。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • イレギュラーだらけの偽りの聖杯戦争でもウォッチャーと並ぶイレギュラー。
  • グガランナを呼び出した事や、あとがきのやり取りから正体はイシュタルであると推測される。なおFGOの世界線でサーヴァントとして召喚されたイシュタルは、ベースとなった肉体の持ち主である遠坂凛の人格の影響を受けているため多少はマイルドで人間味のある性格になっているが、本来のイシュタルの性格は「凛とルヴィアを足して人間性をほぼ全て引いたような性格」らしく、そう考えると人間の視点や価値観から乖離したようなその言動にも説明が付く。
    • 『Fate/Grand Order』アニメの第七特異点での状況を例に出すと、空から降ってきたイシュタルが藤丸とラッキースケベになっていたが、凛と融合したイシュタルなら怒るだけだが、元のイシュタルなら「女神の体に無許可で触れた」という理由で怒りすら介在せず問答無用で殺していた、とのこと。
    • イシュタルが呼び出された理由であるが、彼女曰く『もしも、この星でいつか『あの二人』が再臨して出会うような事があれば‥‥‥私が全神全霊をかけて—人間達を護ってあげる‥‥‥って』という、彼女の「生前」に残した呪い/祝福のため。「ギルガメッシュとエルキドゥが再び地上で相見える時に残滓が発動するように仕組まれた」とのことで、偽りの聖杯戦争でもその条件が達成されてしまったことになる。
  • 「フィリア」とはギリシャ語で「愛」を意味する言葉。沙条愛歌は名前に「愛」が付き、「イシュタル」に例えられた事がある人物だが関連性は不明。
    • から逆算すると、本来のフルネームは「フィリアスフィール・フォン・アインツベルン」であろうか。もっとも、出奔の時点で既にアインツベルンの名を棄てている可能性もあるが、パスポート等の描写が無い事もあり実際のところは不明。
  • 『strange Fake』への凛の登場が確定した際、一部では「何らかのトラブルでフィリアの身体が使えなくなり、依代を凛に替える展開があるのでは」との予想もされた模様。先手を打たれて阻止される形にはなったが、もし実現していた場合宝石剣による無尽蔵の魔力で無双状態となっていたのか、あるいはいつものイシュタルが爆誕していたのか…。どちらに転んでも嫌な予感しかしない。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]