「ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン」の版間の差分

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{{登場人物概要
 
{{登場人物概要
| 外国語表記 = ''Justeaze Lizrich von Einzbern''
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| 異名 = 冬の聖女
 
| デザイン = 武内崇
 
| デザイン = 武内崇
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
美しい白い少女の姿をした、[[アインツベルン]]の「冬の聖女」。
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[[アインツベルン]]の「冬の聖女」。銀髪に赤目の容姿は彼女の後継機にも受け継がれている。
  
 
;略歴
 
;略歴
:[[魔法|第三魔法]]を実現した魔法使いの弟子によって作られた、第三魔法を再現するためのホムンクルス。<br />魔法使いと同等か、それを上回る性能を持っているものの、製造した弟子の魔術師たちの技術や努力とは関係のない全くの偶然で生まれたモデル。
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:9世紀末に[[魔法|第三魔法]]を実現した魔法使いの弟子によって作られたホムンクルス。
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:第三魔法を再現するために製造され、魔法使いと同等か、それを上回る性能を持っている。しかし、製造した弟子の魔術師達の技術や努力とは関係のない全くの偶然で生まれたモデルだったため、魔術師達は今度こそまぐれでない再現を目指してユーブスタクハイトにユスティーツァモデルを量産させるが、それが成功する前に彼女は第三魔法を証明してしまう。
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:自らの限界を認めた魔術師達が城を去ってから500年後にアインツベルンはユスティーツァモデルを再製造できないことを認めた。代わりに彼女の第三魔法を量産する計画として大聖杯が企画され、これにユーブスタクハイトを除く全員が賛同する<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-20">「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-20</ref>。『Fate/stay night』の設定のままなら考案者はユスティーツァ自身であった。
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;人物
 
;人物
:不老ではあるが体は脆弱で死にやすく、城の外には出られない。その知性、精神性も不老であるため全く成長しない。客観的に見れば同じ一日を永遠に繰り返しているようなもので、城の外に出れば同じ一日から解放されるが、城の外に出ることは彼女にとって緩やかな死を意味する。<br />[[聖杯|大聖杯]]の炉心となった後は人格と呼べるような機能はもう残っていないが、[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]、[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]といった、後継機達との魂の繋がりが残っている。
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:不老ではあるが脆弱で死にやすく、城の外には出られない。不老であるため、その知性や精神性も全く成長しない。客観的に見れば同じ一日を永遠に繰り返しているようなもので、城の外に出れば同じ一日から解放されるが、城の外に出ることは彼女にとって緩やかな死を意味する<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-20" />
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;能力
 
;能力
:第三魔法を使用できるもののコストが悪く、何十年をかけて人間一人にしか使用できない。そのため生まれたのが彼女の魔術回路を分解し魔術式に置換した人体宇宙、大聖杯である。いまだ大聖杯には彼女の身体が収まっており、拡大・増幅された魔術回路は、直径1キロを越えるクレーターの表面をびっしりと覆っている。
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:第三魔法を使用できるもののコストが悪く、数年をかけて人間一人にしか使用できない。そこで生まれたのが彼女の魔術回路を分解し魔術式に置換した人体宇宙、大聖杯である<ref group="出" name="「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-20" />。大聖杯の炉心としての魔術回路であり、イリヤと同じく通常の人体ではない。いまだ大聖杯には彼女の身体が収まっており、拡大して増幅された魔術回路は直径1kmを越えるクレーターの表面をびっしりと覆っている<ref group="出" name="「Fate用語辞典-ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン」『Fate/side material』p.76" />。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 
===Fateシリーズ===
 
===Fateシリーズ===
; [[Fate/stay night]]
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;[[Fate/stay night]]
: 大聖杯。二百年前の情景を垣間見た時に、ちらりと顔が出る。
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:大聖杯。イリヤの記録と臓硯の回想で顔が出る。またイリヤが彼女の人格を模すことがある。
; [[Fate/Apocrypha]]
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;[[Fate/Apocrypha]]
: テレビアニメ版の[[天草四郎時貞|天草]]が大聖杯に接続するシーンで登場。ここで初めて声がついた。
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:アニメ版で聖杯の端末が彼女の人格を再現する形で登場。当作品で初めて声がついた。
; [[Fate/Grand Order]]
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;[[Fate/Grand Order]]
: 期間限定『Fate/Accel Zero Order』にて登場。「汚染された大聖杯」なのだからユスティーツァのはずだが、作中では「黒アイリ」名義となっている。詳細は「[[黒聖杯]]」を参照。
+
:概念礼装「ヘブンズ・フィール」に描かれている他、名前が言及されることもある。
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:イベント「Fate/Accel Zero Order」では臓硯が[[黒聖杯]]を指してユスティーツァと呼ぶ。但しアイリはユスティーツァではなく聖杯の成れの果てとしており、名義もユスティーツァではない。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
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=== 冬木 ===
 
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]
:後継機。
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:同系機。
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
 
;[[イリヤスフィール・フォン・アインツベルン]]
:後継機。
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:同系機の最新型<ref group="出" name="「Fate用語辞典-ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン」『Fate/side material』p.76" />。
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;[[セラ]]
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;[[リーゼリット]]
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;[[フィリア]]
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:同系機。
 
;[[間桐臓硯]]
 
;[[間桐臓硯]]
 
:同胞にして仇敵。
 
:同胞にして仇敵。
 
;[[遠坂永人]]
 
;[[遠坂永人]]
 
:同胞。
 
:同胞。
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=== Fate/Apocrypha ===
 
;[[天草四郎時貞]]
 
;[[天草四郎時貞]]
:大聖杯に接続した際に願いを聞いた。
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:大聖杯に接続した彼に第三魔法を起動するか尋ねる。
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;[[ジーク]]
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:勝ち残ったマスター。同族と呼ぶ。
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;[[アストルフォ]]
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:勝ち残ったサーヴァント。
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== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
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;「問おう、我が仇敵よ。汝は、なぜ死にたくないと思ったのか」
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:『stay night』の桜ルートより。本体を潰され、蠢くだけの肉塊となった臓硯の眼前に現れた女性の幻影。<br>この一言で臓硯は自身が本当に望んだ事を思い起こし、500年の妄執に終止符を打った。
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== メモ ==
 
== メモ ==
*『[[Fate/Apocrypha]]』で始めて声がついた。
 
  
 
== 話題まとめ ==
 
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== 脚注 ==
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===注釈===
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===出典===
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== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
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*[[魔術師]]
  
 
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2023年12月31日 (日) 20:23時点における最新版

ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン
外国語表記 Justeaze Lizrich von Einzbern[出 1]
異名 冬の聖女
声優 小林沙苗
(アニメ版Fate/Apocrypha)
大原さやか
(劇場版Fate/stay night [HF])
デザイン 武内崇
初登場作品 Fate/stay night
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概要[編集 | ソースを編集]

アインツベルンの「冬の聖女」。銀髪に赤目の容姿は彼女の後継機にも受け継がれている。

略歴
9世紀末に第三魔法を実現した魔法使いの弟子によって作られたホムンクルス。
第三魔法を再現するために製造され、魔法使いと同等か、それを上回る性能を持っている。しかし、製造した弟子の魔術師達の技術や努力とは関係のない全くの偶然で生まれたモデルだったため、魔術師達は今度こそまぐれでない再現を目指してユーブスタクハイトにユスティーツァモデルを量産させるが、それが成功する前に彼女は第三魔法を証明してしまう。
自らの限界を認めた魔術師達が城を去ってから500年後にアインツベルンはユスティーツァモデルを再製造できないことを認めた。代わりに彼女の第三魔法を量産する計画として大聖杯が企画され、これにユーブスタクハイトを除く全員が賛同する[出 2]。『Fate/stay night』の設定のままなら考案者はユスティーツァ自身であった。
19世紀にはアインツベルンの頭首も務めている[出 3]。この頃にマキリ・ゾォルケンがアインツベルンを訪れ、ようやく人間の協力者を得た。その10年後には大聖杯が完成する[出 2]
人物
不老ではあるが脆弱で死にやすく、城の外には出られない。不老であるため、その知性や精神性も全く成長しない。客観的に見れば同じ一日を永遠に繰り返しているようなもので、城の外に出れば同じ一日から解放されるが、城の外に出ることは彼女にとって緩やかな死を意味する[出 2]
大聖杯の炉心となった後は人格と呼べるような機能はもう残っていないが[出 4]アイリスフィール・フォン・アインツベルンイリヤスフィール・フォン・アインツベルンといった後継機との魂の繋がりが残っている。
能力
第三魔法を使用できるもののコストが悪く、数年をかけて人間一人にしか使用できない。そこで生まれたのが彼女の魔術回路を分解し魔術式に置換した人体宇宙、大聖杯である[出 2]。大聖杯の炉心としての魔術回路であり、イリヤと同じく通常の人体ではない。いまだ大聖杯には彼女の身体が収まっており、拡大して増幅された魔術回路は直径1kmを越えるクレーターの表面をびっしりと覆っている[出 3]

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/stay night
大聖杯。イリヤの記録と臓硯の回想で顔が出る。またイリヤが彼女の人格を模すことがある。
Fate/Apocrypha
アニメ版で聖杯の端末が彼女の人格を再現する形で登場。当作品で初めて声がついた。
Fate/Grand Order
概念礼装「ヘブンズ・フィール」に描かれている他、名前が言及されることもある。
イベント「Fate/Accel Zero Order」では臓硯が黒聖杯を指してユスティーツァと呼ぶ。但しアイリはユスティーツァではなく聖杯の成れの果てとしており、名義もユスティーツァではない。

人間関係[編集 | ソースを編集]

冬木[編集 | ソースを編集]

アイリスフィール・フォン・アインツベルン
同系機。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
同系機の最新型[出 3]
セラ
同系機。冗談交じりに後期型のS型と言われている[出 5]
リーゼリット
同系機。冗談交じりに後期型のL型と言われている[出 5]
フィリア
同系機。
間桐臓硯
同胞にして仇敵。
遠坂永人
同胞。

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

天草四郎時貞
大聖杯に接続した彼に第三魔法を起動するか尋ねる。
ジーク
勝ち残ったマスター。同族と呼ぶ。
アストルフォ
勝ち残ったサーヴァント。


名台詞[編集 | ソースを編集]

「問おう、我が仇敵よ。汝は、なぜ死にたくないと思ったのか」
『stay night』の桜ルートより。本体を潰され、蠢くだけの肉塊となった臓硯の眼前に現れた女性の幻影。
この一言で臓硯は自身が本当に望んだ事を思い起こし、500年の妄執に終止符を打った。

メモ[編集 | ソースを編集]

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]

  1. 『Fate/complete material Ⅱ Character material.』p.215
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 「#15 神話の対決」『Fate/stay night[UBW] Animation Elements』p.19-20
  3. 3.0 3.1 3.2 「Fate用語辞典-ユスティーツァ・リズライヒ・フォン・アインツベルン」『Fate/side material』p.76
  4. 「聖杯戦争の成り立ち」『Fate/complete material Ⅲ World material.』p.6
  5. 5.0 5.1 「Talk about Irisviel von Einzbern」『material/Zero』p.7

リンク[編集 | ソースを編集]