「ギルガメッシュ」の版間の差分
16行目: | 16行目: | ||
;人物 | ;人物 | ||
− | :傲岸不遜で唯我独尊、おまけに傍若無人。自らを「唯一無二の王」と称してはばからない英雄王。その性格とそれに見合うだけの実力を有するがゆえに常時の慢心と油断を生み、「慢心王」とも評される。<br />好戦的かつ残忍な人物で、気に障った者はそれが自身のマスターであろうと殺害し、自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着しないサーヴァント屈指の危険人物。<br /> | + | :傲岸不遜で唯我独尊、おまけに傍若無人。自らを「唯一無二の王」と称してはばからない英雄王。その性格とそれに見合うだけの実力を有するがゆえに常時の慢心と油断を生み、「慢心王」とも評される。<br />好戦的かつ残忍な人物で、気に障った者はそれが自身のマスターであろうと殺害し、自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着しないサーヴァント屈指の危険人物。<br />かつてこの世の全てを統べた最古の王ゆえの超絶な我欲の持ち主であり、聖杯戦争に参加した理由も自分の宝である聖杯(それが宝物である時点で自分の物であることは間違いないという理屈)を勝手に奪い合うなど許さないという理由であり、聖杯そのものには全く興味がない。<br>裁定者である彼にとって人間とは自身の「愉しみ」と語っており、言峰やセイバーといった、聖杯戦争の参加者にこそ興味を持ち、第四次聖杯戦争でセイバーに興味を持ち、求婚した。<br>ちなみに、一人称は「我」と書いて「オレ」と読む。<br>興味のない相手の言葉は軽く無視し、敵意を持って攻撃をしてきたり、暴言を吐いた場合は一切の容赦なく命を奪うが、興味がある者、認めた者が相手の場合は言葉に耳を傾け、彼の自尊心をよっぽど傷つけない限りは軽口も許容する。要は扱いづらいツンデレ。 |
;能力 | ;能力 |
2013年9月9日 (月) 23:26時点における版
アーチャー (第四次)
- 真名:ギルガメッシュ
- 身長:182cm/体重:68kg
- スリーサイズ:B94/W73/H93
- 属性:混沌・善
- イメージカラー:金
- 特技:お金持ち
- 好きなもの:自分、権力/苦手なもの:自分、蛇
- 天敵:(第四次)なし/(第五次)アーチャー
- CV:関智一(幼年体:遠藤綾)
「弓兵」のクラスのサーヴァント。第五次聖杯戦争において、存在しないはずの8体目のサーヴァントとして姿を現す。
黄金の甲冑を纏い、全てを見下した態度の男。
- 略歴
- 真名はギルガメッシュ。圧倒的神性を持つ半神半人であり、人類最古の王にして、世界の全てを手中に収めた英雄王である。
第四次聖杯戦争の際、遠坂時臣のサーヴァントとして召喚される。聖杯そのものに興味はなく、自身の財を奪おうとする者を潰すための参加。時臣が見せる臣下の礼は認めていたが、采配は気に喰わなかったようで、ついでに報いてやるか程度の情。むしろ、彼の弟子であり、苦悩し続ける言峰綺礼の方に興味を抱く。
聖杯問答で、騎士王を道化と嘲笑うも、生涯唯一の朋友エルキドゥを思わせた彼女に興味を持つ。後に、時臣を殺害した綺礼と主従ではなく同盟に近い形で契約を結ぶ。
最終日、ライダーを全力で相手するに相応しい敵と認め、「王の軍勢」を「天地乖離す開闢の星」で粉砕。直後、「王の財宝」の連射を耐え抜いて眼前に迫った彼に称賛を贈り、自らの手で直接葬った。
最後の戦いではセイバーを圧倒した上で求婚したが拒絶され、予期せぬセイバーの攻撃により「この世全ての悪」に汚染された聖杯の中身を浴びてしまう。
しかし、魂の強さからそれを呑み干して受肉、以来10年に渡って現界し続けていた。
第五次聖杯戦争終盤に姿を見せ、Fate及びUnlimided blade works ルートでは最後の敵として衛宮士郎たちの前に立ちはだかる。だがHFルートでは、士郎達も知らない間にあっけない最期を遂げ、非常に格好悪い。
「Fate/EXTRA CCC」では月の裏側に封じられていたが、そこに落ちてきた一人のマスター(主人公 (EXTRA))に気まぐれで話しかけ、令呪3画を代償に一時的に契約する。
最初は「これは貴様の戦いだ」というスタンスを貫き、マスターと認めてはいなかったが、事態の全貌を把握すると共に主人公の人格を得難いものと感じていき、とある出来事をきっかけにマスターと認めて全力で共に戦うことを決める。
- 人物
- 傲岸不遜で唯我独尊、おまけに傍若無人。自らを「唯一無二の王」と称してはばからない英雄王。その性格とそれに見合うだけの実力を有するがゆえに常時の慢心と油断を生み、「慢心王」とも評される。
好戦的かつ残忍な人物で、気に障った者はそれが自身のマスターであろうと殺害し、自身の我欲で周囲にどれだけ被害を与えても頓着しないサーヴァント屈指の危険人物。
かつてこの世の全てを統べた最古の王ゆえの超絶な我欲の持ち主であり、聖杯戦争に参加した理由も自分の宝である聖杯(それが宝物である時点で自分の物であることは間違いないという理屈)を勝手に奪い合うなど許さないという理由であり、聖杯そのものには全く興味がない。
裁定者である彼にとって人間とは自身の「愉しみ」と語っており、言峰やセイバーといった、聖杯戦争の参加者にこそ興味を持ち、第四次聖杯戦争でセイバーに興味を持ち、求婚した。
ちなみに、一人称は「我」と書いて「オレ」と読む。
興味のない相手の言葉は軽く無視し、敵意を持って攻撃をしてきたり、暴言を吐いた場合は一切の容赦なく命を奪うが、興味がある者、認めた者が相手の場合は言葉に耳を傾け、彼の自尊心をよっぽど傷つけない限りは軽口も許容する。要は扱いづらいツンデレ。
- 能力
- 能力・強みを一言で言うならば「金に飽かした最強装備」。世界の全てを手中に収めた彼はあらゆる宝具の「原典」の所有者であり、それらを「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」から自由に呼び出し扱う。
その火力は平均的なサーヴァントの五倍以上とされる。
第四次聖杯戦争では真面目に戦えば聖杯戦争を一夜で終わらせられる力を持ち、敵無しの存在とされているが、「慢心王」とも評されるその性格ゆえに、全力を出すのは極めて稀。
そうした性格ゆえに、格下と見下す相手から思わぬ反撃を受けて敗北することが多い。だが相手の実力を見る眼力・洞察力は非常に優れており、力を認めた相手にはそれ相応の慎重さで対応する。
あらゆる宝具の原典を所持し扱うが、本人自身の宝具は「王の財宝」と「天地乖離す開闢の星」のみである。他の宝具に関しては所持者であるが、伝説の担い手ではないがゆえに、担い手のように極限まで極め使いこなせるわけではない。
また、「王の財宝」から宝具を出す際、引き抜く動作が入るため、攻撃まで若干のタイムラグと隙が生じる。加えてステータスで大幅に優っているのに、人間である士郎に一方的に打ちのめされてしまうなど本人の技量もかなり低く、全能力を宝具に頼りっぱなしなため、「無限の剣製」で刀剣宝具を相殺できる上に取り出す工程を必要としない衛宮士郎&アーチャー、手にした武器全てを自分の宝具にするバーサーカー (第四次)は天敵中の天敵。
128騎という多数のサーヴァントが参戦している月の聖杯戦争においても「参戦すれば優勝が確定してしまう」という理由でムーンセルによって「宙の外」に封印されていた程の規格外の実力を持ち、彼自身もそれを自負している。しかし彼にとっては「強さを競うなど凡夫の愚行。元より強さなど計るものではなく、王か、それ以外かの話であろう」と最強の座などよりも「王」としての在り方の方が遥かに重要らしく、自身の力や同ランクの他の英霊達との序列に特別固執はしていない。
宝具
- 天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)
- ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:1〜99/1〜999(EXTRA)
最大捕捉:1000人
由来:メソポタミア神話の創世叙事詩エヌマ・エリシュ。 - かつて混沌とした世界から天地を分けた究極の一撃。彼が「エア」「乖離剣」と呼ぶ、無銘にして究極の剣から放たれる空間切断。風の断層は擬似的な時空断層までも生み出す。宝具のカテゴリーにおける頂点の一つとされる。彼曰く、「生命の記憶の原初であり、この星の最古の姿、地獄の再現」。
その威力は最強の聖剣であるランクA++(概算で瞬間的にAの三倍)の「約束された勝利の剣」と同等かソレ以上。互いに相殺されながらもなお上回り、セイバーを瀕死の状態にした。空間切断の特性故に対界宝具のカテゴリーに分類される世界を切り裂いた剣。
更に「王の財宝」内の宝具によるバックアップを受ければ、破壊力を更に上昇させられるという。
『stay night』では主に「約束された勝利の剣」との撃ち合いに使用されているため十全な威力を発揮しそびれてしまっているが、『hollow ataraxia』では一生に一度の本気を出し、街の一区画を覆い尽した。また、『Zero』ではライダーとの決戦で、対界宝具の名に恥じず「王の軍勢」の固有結界を切断し、軍勢をなすすべもなく一撃で粉砕している。
『CCC』においては地面に突き刺す事で三層の巨大な力場によって時空流を生み出し、空間そのものを変動させる「権能」に相当する力を発揮する。その威力は、最早一個の生命程度に用いるようなものではなく、世界を相手に使用される領域にあるとされている。
紅い風の断層の「天地乖離す開闢の星」とはまた異なった描写になっており、本人曰く「地の理ではなく天の理」との事。
強大な神秘が存在し得た神代ならいざ知らず、現代の物理法則で「世界を創造し得る、法則を変革する力」である「権能」を振るうと自己の崩壊を起こすため、現代においては霊子虚構空間でのみ許された力と言える。
ゲームでの性能も、「規格外の宝具」の名にふさわしく99999ダメージ(固定)+即死効果というとんでもない威力を誇り、たとえ相手が無敵状態であっても問答無用で即死させる。ただ使用条件が「戦闘開始から5ターン以上経過」と「相手のHPが30%以下」の2つあり、サーヴァント戦以外で目にすることはわざと時間をかけない限りほとんどない。「ギルガメッシュ本人が認めた相手にしか使おうとしない」という部分の再現なのかもしれない。
- 王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)
- ランク:E〜A++
種別:対人宝具
レンジ:− - バビロニアの宝物庫と、それに繋がる鍵剣(王律鍵バヴ=イル)。
持ち主の蔵と空間を繋げる能力を持つ。蔵も中身も所有者の財の量に準ずるため、何もない人が使っても何の意味もない。
彼は生前自分の蔵に「宝具の原典」を含めた大量の財宝を収めており、王の財宝でそれらを空間を繋げて自在に取り出したり、射出することが出来る。
展開範囲は広く対象を囲むように出来る他、位置取りによっては地面から敵を串刺しにするように出現させられる。
強力な能力だが、何か乗り物に乗っていない限り移動しながらの展開は不可能。また一度接近されると連射出来ず、直接本人が武器を握って敵に立ち向かわなければならないのだが、彼自身の技量が余り高くないため、非常に脆いという弱点がある。
『CCC』にて、この蔵の正体が人類の知恵の原典にしてあらゆる技術の雛形であることが判明。ゆえにこの宝物庫には、人類が生み出すものであれば全て、遥か遠い超未来に人類が生み出すものまでも全て保有している、という過去未来の時間軸すら超越した途方もない代物であることが明かされる。
それは比喩でなく文字通り人類が生み出すものであれば「何でも」であり、この宝物庫に存在しないものは基本的には全く別の「新人類が生み出す全く別の概念」によるもの、または「別天体の知的生命体の文明技術」によってできたものだけであるとされている。そのため、財宝の総量は既に彼自身も良く分からないものとなっている。
だがそのコレクションにもやはり限界はあり、セイバーの持つ『約束された勝利の剣』『全て遠き理想郷(アヴァロン)』、カルナの持つ『日輪よ、具足となれ(カヴァーチャ&クンダーラ)』など最高クラスの英霊が持つ宝具に関しては例外があり、収蔵されていない。「人類の知恵の原典」であることを考慮すれば、彼が手に入れた神造兵器以外は含まれないと考えることも可能ではあるが詳細は不明。
またカルナの槍のような、使用された事がないために何の宝具が原典に当たるかわからないという物は収蔵されておらず、例え手に入れたとしても取り出すことは出来ない。
『CCC』では攻撃スキルの一つとして登場。相手に魔力依存のダメージを与えつつ2手分のスタン効果を付加する。が、成功率は中の下と言ったところで信頼性に欠け、キャスターの「天」系スキルのように使うことには難がある。
「王の財宝」内にある宝具
彼が所蔵している物の多くは「宝具の原典」である。
以下にあげる宝具の中には、その「原典」としての名称・能力ではなく、派生品・後の伝承について述べているものもあるが、基本的に彼が所蔵しているのはその元になったもの、と考えられる。
- 乖離剣エア
- 由来:バビロニア神話(アッカド神話)に登場する知恵の神・エア(或いはこれを由来とする、後世ヒッタイト文明に伝わる開闢の剣「エアの剣」)。
- 「乖離剣」とも呼ばれる、無銘にして最強の剣。エアという名前は彼がつけた渾名であり、彼の切り札。剣というより円柱状の刀身を持つ突撃槍のような形状。
彼はこの剣を「真実を識るもの」と表現する。天地開闢以前、星があらゆる生命の存在を許さなかった原初の姿、地獄そのもの。それは語り継がれる記憶には無いが、遺伝子に刻まれているという。この剣もまた神造兵器である上に武器として生み出された存在ですらないため、剣における究極の一「無限の剣製」をもってしても通常の宝具のように複製することは出来ない。
真名は『無銘』なので本当の意味で真名開放出来ているかは不明だが、いずれにせよ彼のみが持つ宝具なので、最大出力「天地乖離す開闢の星」が事実上の真名開放である。
エア神とは星の力が擬神化された存在であり、この星を生み出した力の再現が乖離剣エアであり、他の宝具とはその出自からして一線を画している。開闢、つまり全ての始まりを示す彼の最終宝具とされ、メソポタミア神話における神の名を冠した剣。エア神は地球がまだ原始の時代だった頃に星造りを行った一神であり、エアの名を冠したこの剣は最大出力では三層の巨大な力場を回転させる事で空間変動を起こす程の時空流を生み出すことも出来る。その威力は世界に対し使用するもので数ある宝具の中でも頂点の一つとして君臨するという。
『CCC』では攻撃スキルの一つとして登場。相手に筋力依存のダメージを与える。消費MP150と高燃費な上に「自身のHPが30%未満の状態時」にしか使用できないため、比較的に燃費が良く制約もない「王の財宝」や「天の鎖」の陰に隠れがち。ちなみにGUARD貫通効果があると記載されているが、設定ミスなのか貫通効果が機能していない。慢心ここに極まれり。
- 天の鎖(エルキドゥ)
- 由来:彼の唯一無二の親友・エルキドゥ。
- 古代においてウルクを襲った神獣「天の雄牛」をも束縛した鎖。エアと同等以上にギルガメッシュが信頼し、「友」とまで呼び好んで使用する宝具。
能力は“神を律する”。数少ない「対神兵装」のひとつで、相手の神性が高ければ高いほど硬度が高まる。神性を持たないものにとってはただの頑丈な鎖。
拘束した相手の能力の無効化までは出来ないが、伊達に神を律するための宝具ではなくバーサーカーを拘束した際には令呪を用いての空間転移すら許さなかった(ただし最終的にはバーサーカーによって筋力で破壊されている)。
『CCC』では攻撃スキルの一つとして登場。相手に魔力依存のダメージを与えつつ麻痺効果を付加する。こちらも燃費が悪い上に麻痺の付与率は低く、その上成功したとしても相手の行動に何の制限も発生しないことも頻繁に起こる。
当然、カルナや神性持ちには効果がアップ……なんて事もなく、普通に防がれる。友の名を冠するにしては、ガッカリな宝具。
なお、神話礼装を装着した際に左腕に巻き付いているのはこの天の鎖である。
- 原罪(メロダック)
- 「選定の剣」の原典。派生品に「グラム」、「勝利すべき黄金の剣」などがある。
振るうとバーサーカーを七度滅ぼした「勝利すべき黄金の剣」の一撃と同等威力の光を放つことができる。投影品の「勝利すべき黄金の剣」に対して使用し、これを粉砕した。
- グラム
- 魔剣・太陽剣。北欧神話における選定の剣であり、ヴォルスング・サガに登場する北欧最大の英雄シグルドが所有した。ドイツの叙事詩『ニーベルンゲンの歌』ではジークフリートの愛剣であるバルムンクの名で呼ばれる。
「最強の聖剣」に匹敵する「最強の魔剣」であり、竜殺しの特性も有する。竜の因子を持つ騎士王にとってはまさに天敵。漫画版ではこのグラムによりセイバーの「勝利すべき黄金の剣」に打ち勝った。
- 絶世の名剣(デュランダル)
- フランスの叙事詩『ローランの歌』に登場する、決して折れないという逸話を持つ「不滅の聖剣」。
シャルルマーニュ十二勇士の筆頭、聖騎士ローランが所有し、もとは王が天使から授かったという。
三つの奇跡を持ち、所有者の魔力が尽きても切れ味を落とさない輝煌の剣。
- ハルペー
- ギリシャ神話に名高い英雄、ペルセウスの所有した女怪殺しの神剣。不死の相手に絶大な効果をもたらし、かつてメドゥーサの首を斬った一振り。鎌とも剣とも言われる。
「屈折延命」という不死系の特殊能力を無効化する神聖スキルを有し、この剣でつけられた傷は、自然ならざる回復・復元ができなくなる。
- ヴァジュラ
- 古代インド神話に伝わる雷神インドラの神格象徴の一つ。一度限りの射出宝具で、ダメージ数値はB+に相当する。所有者の魔力とは関係なくダメージ数値を出すお手軽兵装。
- ダインスレイヴ
- ニーベルンゲンの魔剣。北欧の英雄・シグルドを殺した一族に伝わるもので、元々はファフニール竜が収集していたもの。
強力な「報復」の呪いを持つ。
聖剣・魔剣の類は、栄光と破滅を両立させるものだが、この剣の持ち主の運命は破滅のみが与えられるという。
- 方天戟
- 中国に伝わる武器、「戟」の一種。
刺突、打ち払い、打撃と様々な用途があり、兵種を選ばない優秀な武器であったが、扱いには卓越した技術が必要とされた。
三日月型の刃を月牙と呼び、これが片側にしか付いていないため、青龍戟と呼ばれる。
数ある方天戟の中でこれだけが宝具にまで昇華したのは名のある武将が愛用したためであると考えられている。
「三国志演技」にて呂布が使っていた武器「方天画戟」もこの一種にあたる。
- ゲイボルク
- かのクランの猛犬が使用したとされる魔槍の原典。
- カラドボルグ
- クー・フーリンの好敵手・フェルグスが使ったという剣。アニメで、ランサーに止めを刺す際に使用。
- 天翔る王の御座(ヴィマーナ)
- 古代インドの二大叙事詩「ラーマーヤナ」「マハーバーラタ」に登場する飛行装置。黄金とエメラルドで形成された空飛ぶ舟。輝舟、黄金帆船とも。
水銀を燃料とする太陽水晶によって太陽エネルギーを発生させ駆動する。舵輪を備えているが、操作には必ずしもそれを用いなければならないというわけではない模様。
叙事詩において「思考と同じ速度で天を駆ける」と謳われ、その挙動は通常の航空機の縛りには捕らわれず、物理法則の範疇外。
劇中にて、バーサーカーの魔力に侵されたF15Jとドッグファイトを繰り広げたが、強化されたフレアディスペンサーによって撃墜されてしまう。
- 夜の帳
- 詳細不明。ガウェインとの会話から察するに彼のスキル「聖者の数字」を無効化するものと思われる。
- 胃を整える霊草
- エリザベートの料理を美味にする宝具は宝物庫にも存在しないため、次善の策として主人公に提供しようとした霊草。ただし飲むと味覚が一生失われるというヤバすぎる副作用がある。
- 光の船
- 人類が遥か未来に作り出す、光を上回る速度で飛ぶ船。これがあったため銀河の果てから月まで帰還する事が出来た。
- 不老不死になる霊草
- 生前、蛇に奪われた不老不死の薬。服用者は不老不死を手に入れるものの、代償に植物のような存在に成り果てるという。奪われたものの、その後「王の財宝」を完成させる為に再び手に入れたという。
その他、振ると一定空間を凍らせる剣、魔力を奪う刃先が空間転移する鎌、透明な剣、対多重次元屈折防具、ピコピコハンマーの原典、世界の美酒と杯、時返りの薬、毒見の宝具、宝具を回収する宝具、ご褒美の飴、令呪を補填できる宝具、魔術を跳ね返す鏡のような盾、そして潜水艦や飛行機、知恵の木の実などの財宝が挙げられている。
子ギル
若返りの薬を飲み、幼年体になったギルガメッシュ。
青年時とは正反対の礼儀正しい好人物。この姿で大人の自分を評すると、「どうしてああなったのか自分でもわからないほど理解しがたいひどい人」となる。
受肉してから第五次聖杯戦争が始まるまでの10年間、あの性格で一切の問題が起きなかったのは、ほぼ常にこの状態でいたから。
それでも、本質的には同一人物であるためか、時折青年時の片鱗を覗かせることも。この姿の場合、魔力量が下がるため王の財宝の射出量は減るが、油断と慢心がない分効果的に宝具を使用するので青年時よりも強いかも?とは奈須氏は冗談めかした発言をしている。
『とびだせ!トラぶる花札道中記』では、「全知なるや全能の星(シャ・ナクパ・イルム)」という宝具が使用できる。しかしこれがどういったものなのか詳細は不明。
なお、青年時の彼はこの姿の頃の記憶が曖昧らしいが、客観的に分析した結果、「子供の頃の我が今の我を見たら成長を止めてしまう可能性すらある」と結論づけている。
『プリズマ☆イリヤ』ではクラスカードの化身として中途半端に受肉したがために、この幼年体となってしまった。
青年体の性格要素が片鱗レベルに止まっていた原作『stay night』と異なり、こちらは傲慢な部分が大分強くなっている。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- 3ルート中、2ルートでラスボス(の1人)を務める。
- Fate/hollow ataraxia
- この四日間を茶番と評して普段を子供の姿で過ごしている。
- Fate/Zero
- 時臣のサーヴァント。
- フェイト/タイガーころしあむ/フェイト/タイガーころしあむ アッパー
- 大河に乗せられ、王はこの世の快楽の全てを知らねばならぬ、と、庶民の幸せを知るため町へと繰り出す。
- Fate/unlimited codes
- 「最古の英雄王」。遠距離戦・バビロンと、近距離戦・エアorバビロン内の宝具とスタイルを切り替える。
- Fate/strange fake
- 召喚されたサーヴァント。敵対者の中にかつての友がいると知って、いつになくやる気を出している。
- Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 2枚目の「アーチャー」のクラスカードが、中途半端に受肉した状態で登場。いわゆる子ギルの姿で登場。ツヴァイではラスボスポジションでイリヤたちの前に立ちふさがり、ドライでは逆に、自身の目的のためにイリヤたちと同行することになる。
- Fate/EXTRA CCC
- EXTRAでは登場しなかったが、CCCでは主人公のサーヴァントとして登場。コミックス版「EXTRA」のおまけでも登場し、いつも通り女体化したはくのんの目覚まし時計を宝具で叩き潰して怯えられた。セイバー曰く「気が合ったから連れてきた」。犬か。
- コハエース
- 通称「金ぴか」。キャラはおろか口調すら崩壊気味。秋葉にプロトアーチャーと比べるとアホになったと言われている。また、しばしば何がしかの八つ当たりの矛先が彼に向く。
- Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafe に集う英霊達~
- 「ゼロカフェ」常連客。セイバーを求めて店内に長く居座ったり意気投合した征服王と騒いだりする上、他の客にもスタッフにも尊大に振る舞い、たいてい迷惑がられている。
人間関係
冬木
- 遠坂時臣
- 召喚者であり、第四次聖杯戦争のマスター。ギルガメッシュを「王の中の王」と認め、臣下の礼を取る。尤もその本心は最終的に英雄王を自害させるつもりであった為、後に造反された。
- 言峰綺礼
- 第四次聖杯戦争中盤以後のマスター。彼の有り様を「興味深い」と評し、その行く先を見ることを望んでいる。
- 間桐慎二
- UBWルートで契約したマスター。本人は歯牙にもかけておらず、あっさりと切り捨てる。
- カレン・オルテンシア
- 繰り返される四日間でのマスター。人使いが荒いので苦手にしている。
- セイバー
- 幾度となく求婚。アンソロジーなどでは彼女のストーカー扱いされることも。彼女の生き方に執着しているのだが、EXTRACCCにて実は見た目も好みだったことが判明した。
「unlimited codes」ではセイバーを打倒した際に興味を失い、「反抗する」という要素がなければセイバーに執着しないことが明かされた。つまり「我の后となれ」と言いつつ、「后になる(従順になる)」と興味を失うという、とんでもないギルガニズムが垣間見える。
セイバーがまったく靡かないのは、こういう英雄王の性質を直感で感じ取っているのかもしれない。
- セイバーオルタ
- セイバーが暴君に反転した姿。「unlimited codes」では「理想を捨てた貴様になど用はない!」「下らん!雑念に堕ちたな!セイバー」と嫌悪を見せている。
ただ、「カーニバル・ファンタズム」では暴君でマイペースな彼女に心を奪われ、凛に「こういうのが好みか」と白い目を向けられていた。引っ張るより引っ張られるほうなのか?
- ライダー (第四次)
- 第四次聖杯戦争中、唯一「王」と認め、全力で戦うに相応しいと認めた相手。
- アーチャー
- 贋作者(フェイカー)と蔑むが、戦った場合は非常に分の悪い相手。
EXTRA CCC
- 主人公 (EXTRA)
- 月の裏側で契約したマスター。最初はただの気紛れで契約していたため、「契約を切りたい」と言う旨の発言をするとすぐに殺してしまう(この辺については最後の最後で彼が明かしてくれる)。
- 遠坂凛
- 『CCC』では彼女の金の亡者ぶりやその搾取側の思想、何より彼女の実力を評価し、「組めば面白そうだ」と発言している。
- ラニ=VIII
- 『CCC』にて、彼女の魔術師としての実力を認め、凛と同じく彼女も「自分のマスターを支えるにふさわしい者」と評価している。
- 間桐慎二
- 『CCC』でも相変わらず「小癪ワカメ」と呼ばれ評価は低かったが、自分の命を以ってメルトリリスに一矢報いた最後を認め、なんと「シンジ」と名前で呼んでいる。
- カルナ
- 月の裏側で出会った好敵手にして同格の英霊。自身と同等かそれ以上の力を持つ相手として、初対面から高く評価している。また彼の「鎧」と「槍」は自身の宝物庫にすら存在しないため手に入れようと狙っていた。
- ランサー (CCC・赤)
- 月の裏側にて戦ったサーヴァント。美声は称えるもそれを活かせない超絶音痴さに苛立ち「殺すのすら生ぬるい」と黄金Pを名乗って改善させようと迫る。そしてある場面では、彼女のSGを暴く際に…!?
- BB
- お互いに天敵同士。喋れなくされたり、洗脳されたり、影に飲み込まれたりと何度も何度も苦汁を飲まされた上に、いつかどこかで後ろからドロリと飲み込まれたことがあるような、ないような直感から「お前には慢心も背中も見せない」と最大の警戒をしている。一方彼女の方も、彼が主人公の令呪を全て使わせたことを始め、何度も主人公を危険にさらすためパートナーサーヴァントの中で最も彼に辛辣。
- パッションリップ
- アルターエゴの一体。基本「金髪貧乳党」の彼だが、そのありえないサイズの胸を見て動揺し、「好みではないが、あそこまで大きいと一度味わってみたい」と評した。また彼女の「愛」を「綺麗なだけのものに何の価値があろうか」と認めている。
- メルトリリス
- アルターエゴの一体。彼女の深い愛を「少女の極み」と評し、その矛盾を質しながらも、愛に殉じようとするその在り方を「是」と認めた。
プリズマ☆イリヤ
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 『ツヴァイ』最終局面で聖杯たる美遊を巡って戦う。『ドライ』では一時協力関係を結ぶ。
- 美遊・エーデルフェルト
- 聖杯たる彼女を手に入れようとする。
- アンジェリカ
- 自らの半身であるクラスカードを用いて財宝を勝手に使っている相手。特に『天の鎖』を使われたことには不快感を顕わにしている。
strange fake
- ティーネ・チェルク
- 偽りの聖杯戦争でのマスター。
- エルキドゥ
- 生前、数日間に渡る互角の決闘の末に唯一親友と認めた人物。Fate/strange fakeではランサーとして召喚されている。彼と共に過ごした時間や思い出が最高の「宝」となっている。
名台詞
Fate/stay night
- 「侮るな。あの程度の呪い、飲み干せなくて何が英雄か。
この世全ての悪? は、我を染めたければその三倍は持ってこいというのだ。
よいかセイバー。英雄とはな、己が視界に入る全ての人間を背負うもの。
―――この世の全てなぞ、とうの昔に背負っている」 - その器、もはや計測不能のデカさである。
- 「慢心せずして何が王か」
- 彼が彼たる所以。もはや慢心が彼の一部であるということがよくわかる。
- 「ではな騎士王―――いや、中々に愉しかったぞ」
- セイバールートでの退場シーン。敗北しながらも、王の威厳を感じさせる……この後、ルートを進むごとに死に際の威厳が落ちて行くと誰が想像しただろうか。
- 「おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれ、おのれぇっっい!!」
- 無限の剣製に圧倒される様。頼りの財宝は贋作者と蔑んだ敵に次々に砕かれ、完全に冷静さを失っている。その上不用意にエアを使おうとして、腕ごと奪われるという始末。
- 「たわけ、死ぬつもりなど毛頭ないわ…………!!
踏み留まれ、下郎、我がその場に戻るまでな!!」 - 士郎との最後の戦いで見せた、往生際の悪さ。体の半分を溶かされても、生にしがみつく様は凄まじいが、手段は他人に頼りきりなのが何とも情けない。
- 「―――ぬ?
―――貴様、よもやそこま、――!!!???」 - HFルートにおける無様な最後。桜を路地裏で襲うが、実際は誘い込まれていたのは彼の方であり咀嚼されながら食い殺されてしまった。更に彼が桜を傷つけたせいで、彼女の暴走が加速していくこととなる。自業自得な死にざまな上に、死んでも迷惑をかける男である。
- 「雑種」
- 世界の王たる我に比べれば他の人間など犬畜生にも劣る、という考えからほぼ全ての人間を名前で呼ばない。
だがしかし、当の本人も神と人との間に生まれた雑種である。
Fate/hollow ataraxia
- 「―――よい開幕だ。死に物狂いで謳え雑念―――!」
- 終盤、無限の残骸どもを相手にした時に。後に「CCC」において、主人公の危機を救う際に同じ言葉を発している。
油断と慢心を捨てた一生一度の本気。
Fate/Zero
- 「ヒトの領分を超えた悲願に手を伸ばす愚か者……その破滅を愛してやれるのは天上天下にただ一人、このギルガメッシュをおいて他にない。
儚くも眩しき者よ。我が腕に抱かれるがいい。それが我の決定だ」 - エルキドゥを彷彿とさせるセイバーに対して。
- 「決めたぞライダー。貴様はこの我(オレ)が手ずから殺す」
- アインツベルンの城でセイバー、ライダーを交えて談義した時、自分の心意気を見せたライダーに対して言った言葉。この瞬間から、ライダーを対等な敵と認めていたと思われる。
- 「また幾度なりとも挑むが良いぞ。征服王」
「時空の果てまで、この世界は余さず我の庭だ。故に我が保証する。世界は決して、そなたを飽きさせることはない」 - 唯一全力で戦うに相応しいと認めた、ライダーに言った、偽らざる賞賛の念を込めた言葉。
- 「忠道、大儀である。努その在り方を損なうな」
- ライダーとの誓いを守り、身一つで対峙したウェイバーに対して。
殺す価値が無いから見逃した、というだけではこの言葉は出てこない。彼なりの王の哲学を感じる(ちなみに、もしウェイバーの腕に令呪があったら殺すつもりだったらしい)。
Fate/EXTRA CCC
- 「この雑種の命は既に我のものだ」
「貴様にくれてやるものは何一つないぞ?」 - 主人公がギルガメッシュに令呪すべてを捧げたことに憤慨するBBに、彼女の主人公への想いに気づいていながら挑発する。
なお、事前に「BBが主人公を想っている」ことを知らなければ意味がわからないセリフであり、唐突なデレとも取れるセリフに混乱したプレイヤーもいた模様。
- 「豊満な女は好みではなかったが、あそこまでいくと蒐集家の血が騒ぐ」
「なんにせよ、頂点を極めるのはよい事だ!」 - パッションリップのあまりの胸の凶悪さに「古今東西の美女を愛でた我ですら衝撃を隠しきれぬ」と血が騒いだ様子。
- 「以前、これはお前の戦いだと言ったが、アレは忘れよ」
「お前の敵は我の敵だ。手を貸すがよい無名のマスター。これより先は、我がお前の剣となろう!」 - それまで傍観者に徹していた彼が、BBを共通の敵として、主人公を自分のマスターとして認めた瞬間。
これ以降、主人公を「我が雑種」と認め、労ってくれたり、「酒でも出すか?」と気遣ってくれるようになる。
- 「おい、怪我はないな?」
- 物語後半からの戦闘終了時台詞の一つ。これ自体は何の変哲もないものに過ぎない。しかし発言者があの英雄王ゆえにこちらの身を気遣うデレ具合に絶句する人が多数発生した模様。また、「見事だ。後で飴をやろう」という発言もある。
- 「凡俗であるのなら数をこなせ。才能が無いのなら自信をつけよ」
- 『CCC』後半の雑魚戦後のセリフの一つ。非常に的を射たアドバイスである。
- 「我に慢心を捨てろときたか! つくづく厚顔なマスターよな!」
「貴様には地の理では生温い。天の理を示してやる。さあ! 死に物狂いで耐えるがよい、不敬!」
「死して拝せよ! 「天地乖離す開闢の星」!」 - 宝具使用時セリフの一つ。最古の英雄王は高笑いと共に、最強最古の宝剣を解放する。
「Fate/Zero」では時臣に宝具使用を懇願された時にすげなくあしらい、つまらない相手に使わせようとすることに「刎頚に値する」と激怒していたが、『CCC』ではたとえ雑魚が相手であっても、愉快げにこのセリフを言いながらノリノリで「天地乖離す開闢の星」を使ってくれる。英雄王がちょろいのか、それとも彼にそこまでさせる主人公が超絶的なのか。
- 「興が乗ったぞ、下がっていろマスター」
「原初を語る。元素は混ざり、固まり…万象織りなす星を生む!」
「フハハハハハハ! 死して拝せよ! 「天地乖離す開闢の星」!」 - 宝具使用時のセリフの一つ。英雄王が楽しそうで何よりです。
- 「では行くぞ――A・U・O・キャストオフ!」
- バーサーカーのSGを明かしにいったと思ったら、いきなりAUOが全裸になった。
何を言っているかわからないと思うが、オレもわけがわからなかった。露出強とかクール&ワイルドみたいなチャチなものじゃ断じてない、もっと恐ろしいものの片鱗を…
- 「やはり最後に物を言うのは貨幣か」
「英雄王マネーイズパワーシステム……フッ、悪くない響きではないか」 - マシンの出力を上げるために投資してください、とラニに言われてしたり顔で呟いた。直後に凛に「マネーイズパワーシステムは遠坂の商法」と怒られるが、英雄王はどこ吹く風。
- 「すまぬ。我は貧乏という概念がよく分からぬのだ。
なにせ、使い切れぬほどの財がある故。よって貴様の哀しみを癒す術を知らぬ。
………許せ、ハサンよ。あと近寄るな。貧しさが移りそうだ」
「知らぬか? サーヴァント界で最も不遇な者。その名をハサンと言うのだ。まぁ、貴様の財政事情とかけているのだが。
―――ハサンなだけに、破産。
よし笑え。笑う門には福来たる、とは貴様の国の格言であろう!」 - 世知辛過ぎるAUOジョーク。ちっとも面白くない。そして死後も弄られる山の翁達は泣いていい。そしてこれでは、聖杯戦争に復讐したいというとある女アサシンの気持ちも尤もなものである。
- 「横やり、だ!! ランサーと槍をかけたAUOジョークだとなぜ分からぬ、たわけども!」
- 主人公、ランサー、言峰を沈黙させた渾身のAUOジョーク。彼を完璧な王としてデザインした神々も、ユーモアセンスだけは与えられなかった様子。
- 「本来、我はおまえのような人間に倒される側なのだ。その恐れを知らぬ顔に何度煮え湯を飲まされたことか」
「何の因果か、それを今はこうして間近に眺めているのだ。皮肉の一つも口にしたくなるというものだろう?」 - 迷いを断ち切り歩むことを決めた主人公の面構えを一見し、原作から続くラスボスとしての宿業を自嘲しながら語る。しかし、その言は信頼に満ちていた。
- 「価値はある。唯一の価値はあるのだ。
我はここに宣言する。
この世において、我の友はただひとり。
ならばこそ―――その価値は未来永劫、変わりはしない」 - 彼の友の死に際、涙を流すギルガメッシュに対して友が発した「自分には君が涙を流す理由も価値もない」という言葉に対する返答。
- 「………………何を言い出すかと思えば。この我が人間を愛しているか、だと? 貴様、今まで何を見てきたのだ?」
「我が人間をどう見ているかなど、貴様の扱いから身に染みていよう! 分かりきった事を我に問うな!」 - 主人公のある質問に対する答え。言葉通りなら、人間に対してどんなスタンスをとっているのかが分かる。
- 「人の世に戻るがよい。
その無様な生涯を全うし、退屈な世に花を咲かせよ。その儀の完了を以て、我との契約を切るものとする。
先に進むがいい、雑種。お前の旅ならば、それは見応えのある物語となるであろう」 - 最後のセリフ。黒幕を倒し、月から脱出を果たす主人公へ向けて、最大の賛辞を贈る。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 「なんだそんなことか、安心してよ。僕の体に、恥ずかしいところなんてないから」
- 受肉して全裸のままでいることを「ちょっとは恥ずかしいとは思わないのーッ!?」とイリヤに咎められるも、返ってきたのはワールドワイドなこの一言。
- 「ごめんね、人の隠し事を暴くのは趣味じゃないんだけど、でも状況がこうなってしまったんだからしょうがない
許してね、運が悪かったと思って
諦めてね、これが君の――
Fate だと思って」 - 事件の真相、そして美遊の正体をイリヤに明かして。
- 「すごい、すごいよ君。正直言うと少し心配だったんだ
僕とまともに渡り合える者がいるのかって。一方的な虐殺じゃ意味がない
さあ、僕と奪い合おう――
聖杯 を!!」 - 『ツヴァイ』最終決戦。親友のために凄まじい力を秘めたツヴァイフォームで自身に立ち向かうイリヤを歓迎する。
- 「いい加減、僕の
鎖 を勝手に使うなよ雑種――!!」 - 『ドライ』にて、夢幻召喚で自身の宝具の大半を操るアンジェリカに一度は追いつめられる子ギル。だが、天の鎖を使われたことが、彼の逆鱗に触れた。
その他の作品
- 「雑種の小娘よ! 喜べ、どうやらこの戦、我が本気になるべき価値となったようだ!」
- 『Fate/strange fake』にて。当初、不機嫌かつやる気なしだったがスノーフィールドに響き渡る歌声を聴いて態度一変。
- 「セイバー、お会計だ。テイクアウトは…お前だ!」
- 『カーニバル・ファンタズム』にて、アーネンエルベでバイトをしているセイバーをお持ち帰りしようとした際の台詞。この台詞に堪忍袋の緒が切れたセイバーは…。ちなみにこの台詞、実際の作中では「お前だ!お前だ!おま、おま、お前だ!お前だお前お前お前だお前だお前だ…」と一見サウンドエフェクトが入っているように聞こえるが、実際は声優の関智一氏がそのまま読んでいただけだったりする。
- 「我のモノになれ!! この一言で片付く!!」
- エイプリルフール企画『戦車男』にて。めんこいJK「エルメロイの女」に告白できない小心なミリオタへの、全然参考にならない引きこもりニート時々ストーカーからのアドバイス。お隣に住む幼馴染みのエルキドゥちゃん(女子)からは「そういうセリフはセイバーを手に入れてから言いなよ…」と容赦の無いツッコミを入れられる。
メモ
- 第五次ではクラスが被るため、ファンの間でエミヤは「アーチャー」、ギルガメッシュは真名そのままで「ギルガメッシュ」と呼び分けられている。ギルガメッシュの呼ばれ方は他にも複数あり、「ギル」「金ぴか」「AUO(英雄王のもじり)」などとも呼ばれる。
- 基本的に戦闘行為そのものが眼中にないのか、Fate本編では王という割には不意討ちが多い。アーチャーに至っては覗き見て弱った所を止めだけ刺すというもの。
セイバー相手の場合は堂々とした王として対峙しているのだが、その他の場合はこれらの戦法と最終的な末期のシーンが相俟って、段々と威厳があまり感じられないものになってしまう展開となった。
『Zero』では堂々たる最強宝具同士の激突を征し、手ずから倒す相手と認めたライダーを仕留めている。 - 『CCC』では難易度「チート」とされたため序盤から楽勝かと思いきや、長い間のブランクが祟りリハビリが必要なほどに弱体化している。最終的には間違いなく最強の実力を取り戻すのだが、序盤は遥か格下のランサー (CCC・赤)に簡単に敗れるなど他のサーヴァントと大差無い。
むしろ他と比べてスキルが力押し一辺倒な上に消費MPが多いため、序盤から調子に乗っているとえらい目にあう。 - 「王の財宝」から繰り出す「宝具の原典」の数々は、それと知らぬ者には登場する伝承も由来もてんでバラバラの宝具を同時に操っているように見えるため、真名を隠すのにも一役買っている。
セイバーも第四次聖杯戦争の時点では、最後まで真名が判らなかった。第四次で彼の真名を独力で看破したのはライダーのみ。ライダー曰く「余より態度がでかい王など一人しかいない」というのが理由。
第五次では、士郎が「ギルガメッシュの宝具は偽物ではなく本物である」という推測をしたことを評価し、自ら出自を明らかにした。 - 本人は、戦略的な意図から真名を隠していたわけではなく、理由を要約すると「我の顔を知らないような雑種は死ね」(ちなみに、第四次『Zero』にそういう場面がある)。
- 魂の色は黄金色。比重は一般人数十万人分。
- その圧倒的な魂と強靭な自我から「この世全ての悪」の汚染に耐えられる唯一のサーヴァントとされている。
- 第四次で「この世全ての悪」に飲み込まれず、逆に第五次の桜ルートで飲まれたのは、本体から切り離された状態か繋がったままかの違いからである。
- しかし他のサーヴァントと違って黒化・使役されなかったのはそもそも黒に染まらず操りきれないからであり、聖杯に取り込んだ後、桜もこれは急いで消化しないと食い破られる、と怖れて即座に魔力変換したためらしい。それでもなかなか分解できないので「この世すべての悪」は腹痛に苦しんだのだとか。
- 『hollow』終盤で本気を出した際、裸の上半身に刺青のような模様が存在しているが、他のシーンで服の隙間などからは確認できない。しかし『CCC』において電脳世界では常に模様が出ているのか、本気になっていなくても確認することが出来る。
- 遠坂凛とは本編での絡みは少ないものの、有能だがとにかくお金のかかる女であるため、両者が組んだ場合の相性は「最高にいい」と用語辞典で公言されている。
『EXTRA』世界の凛についても同様らしく、『CCC』では本人らが相性の良さについて度々明言している。 - その高いプライド故に無関係な一般人(子供は除く)が話しかければ、それだけで無礼者と怒るとされ下手すれば見ただけで殺される。
『CCC』においても、「見る」「聞く」「語る」それぞれに令呪を1つずつ必要とする始末。
一方で気に入った者に対しては対等な口調で会話してもさほど気にせず、咎めもしない。また自身が認めた人物には相応の態度で応じ、主人公 (EXTRA)やエルキドゥ相手にはその様子を見せる。 - 『CCC』にて「人間を諌め地上に繋ぎ止めるための楔」として星の抑止力によって生み出された存在であったことが明かされる。
しかし神でも人でもない独立した存在であった彼は、生まれながらに神ですら理解できないほど広く遠い視野を有しており、結果として抑止力の意思は無視、神を廃して人を憎み、人と星の未来を守護し見定める道を選んだ。
楔として生み出された筈が、神を旧時代のものと一蹴しとどめを刺す存在となってしまったのである。これには生み出した神ですら「どうしてこうなった」と悩んだとのこと。 - 人類の歴史の観測者にして裁定者という、いわばムーンセルと同種の存在であるという。
- 好みの女性のタイプは「崇高な処女(おとめ)」。子ギルの場合は「野に咲く花」。
反面、男性に依存しつつもその内面では男性を利用するタイプ、つまり「女らしい」女性は嫌いな模様。- ちなみに、『CCC』で語った青年時の好みの容姿は「碧眼」「金髪」で「スレンダー」な女性。どう考えてもセイバーです、本当にありがとうございました。因みに女主人公は自身の好みの容姿とはかけ離れているらしい。
- 「stay night」、「Zero」、「CCC」など各作品ごとに性格に違いを感じるという意見があるが、「stay night」では無駄なモノに溢れた現代社会への嫌悪感から、やや荒れた性格になっているらしい。「CCC」の場合、ムーンセル世界へは嫌悪感を抱いておらず、また選ばれた者たちが鎬を削りあうという状況に加え、受肉をしていない為に欲が少なく態度が通常時より軟化しているという。
- 「stay night」ではセイバーと言峰から泥の汚染によって以前とは性格が変化してる事を指摘されたが、彼自身は影響など皆無と語っており、実際は受肉による性格の変化だと推察される。
- 加えて「CCC」では前作と異なりギャグ調になっている(但し、特にBADEND時の悲劇性と残酷性は往々にして前作以上でもある)傾向があるからか、黄金Pを名乗り始めたり、下らないギャグを口にしたり、中身がショボいアイテムフォルダを「年始の福袋」に喩えたりと俗な表現を用いることが多い。
- 私服センスが兎に角酷い事で有名。『Zero』では寝間着のような格好、SNではジャージにしか見えないジャケット、「hollow ataraxia」ではホモ臭さが凄まじいよく分からない服、と時代を追うごとに悪化している。
Fate/EXTRA CCCでは、『愉悦の現代衣装』が登場。大阪のおばちゃんのお気に入りとして知られる「ヒョウ柄」のスーツで、本人は上機嫌で主人公も指摘しなかったがペカペカした非常に安っぽいスーツにしか見えず、「夜の帝王」というより「お笑い芸人のステージ衣装」の方が近い位。
『わくわくすいまー』は、「Fate/hollow ataraxia」の子ギル衣装のアレンジ。衣装の中では一番まともに見える。 - 「Zero」と「CCC」にて、親友エルキドゥとの死別する場面が描かれたが、その内面描写は正反対。「Zero」では取り乱さずに彼の死を見届けたが、「CCC」では罰を受けるのは自分であるべきと号泣しながら彼の死を泣き叫ぶ描写になっている。作者の違いによるもの、或いは両者に視点の違いによる変化ではないか推測されている(「Zero」はギルガメッシュの回想。「CCC」ではエルキドゥの回想を主人公の視点によって見ている。)
- 宝具や能力関連
- 彼が「弓兵」のクラスで召喚されたのは、「王の財宝」から宝具をそのまま無数に降らすという、魔弾の射手=遠距離攻撃・投擲という戦闘スタイルに拠る。このスタイルはエルキドゥとの戦いで生み出されたものだという。本人曰く「頭の悪い使い方」
- SNでも解説されているように、彼が宝具を使いこなせないというより、正確には「宝具自体、原典に似ているが別物の『無銘』の集まり」なので、そもそも全てが「『真名』を持たないが故に、本当の意味での真名開放出来ない」というのが正しい。
- 彼のトレードマークである黄金の甲冑だが、これ自体の強度もかなりのものでセイバーの斬撃を何発を受けながらも多少へこむ程度。更に石化を防ぐ効果もあるという。「CCC」ではこの鎧姿で迷宮を駆け回ることになるため、パーツが擦れあう音がなかなかにやかましい。が、中盤になって衣装変更機能が追加され、甲冑以外の衣装にするとどうしてか甲冑の音が恋しくなる。ちなみに、『Fate/EXTRA material』にてあまりの煩さにマジギレするザビ夫の絵が掲載されている。
- 本人の宝具に「天の鎖」も挙げられる場合があるが、ステータス画面に記されていない点や作中一度も真名解放していない点などから「所有物の中でもお気に入り」ではあるが、彼自身の宝具ではない、という見解が一般的。
- 「天の鎖」は劇中のヘラクレス等からも窺えるように捕えた瞬間無力化出来るものではなく、抵抗する余力があれば脱出も可能。しかし、高い神性を持つ存在が捕えられた場合は自力で断ち切るのは非常に困難。令呪のバックアップをもってしても脱出は出来ず、外界からの援助も至難の業。
『プリズマ☆イリヤ』では宝具に巻きつけて絡め取ったり、対象を鎖で雁字搦めにし黒ひげ危機一髪のように攻撃する事や、敵の攻撃を避ける為に移動に使う等、様々な場面で応用をきかせる万能宝具として描写されている。
本編SNでも、巨大な肉の塊となった聖杯を運搬出来る程度の強度や、汎用性は発揮している。 - ただし、「複合神性」を持つメルトリリス(レベル999)には撤退を余儀なくされ、神性Aのカルナには苦戦。冬木でも令呪で縛られたクーフーリンに半日梃子摺った上に手傷を負わされたこともあり、神性の高い相手に対してとりあえず出せば漏れなく対処出来るという程の万能性は無い。
- 「天の鎖」は劇中のヘラクレス等からも窺えるように捕えた瞬間無力化出来るものではなく、抵抗する余力があれば脱出も可能。しかし、高い神性を持つ存在が捕えられた場合は自力で断ち切るのは非常に困難。令呪のバックアップをもってしても脱出は出来ず、外界からの援助も至難の業。
- 「王の財宝」の本体である鍵剣は長らく設定のみの存在だったが、「Zero」アニメ版にて初めてその姿が描かれた。
宝物庫の中から厳重に保管されていたらしい乖離剣エアを取り出すのに使用した。
他媒体で登場した際には、小さな鍵のような描写も存在した。 - 「CCC」の戦闘において、ガードでは宝物庫からの攻撃、ブレイクでは削岩機のような武器、アタックでは黄金の双剣と宝槍、エクストラターンでは黄金の大斧を用いる。この内双剣は「風を放つ」にて、大斧は「嵐を払う」の攻撃スキルでも使用している。
ちなみに、黄金の双剣はPrototypeのアーチャーが使用していたものと非常に似ている。 - 「CCC」で彼が用いる補助スキル「エヌルタの灰油」「王律権ダムキナ」「王律権キシャル」は、それぞれ古代メソポタミアにおける神々の名前である。
- ディルムッドが槍のみで剣を持たなかったように、生前所有してはいても聖杯戦争におけるサーヴァントの身では、招かれたクラスによっては一部の武装・能力が宝具として顕現しない場合もあるようである。
しかしながら彼が「弓兵」でありながら自身の宝具として乖離剣を所有し得たのは、そもそもこの宝具が「剣」という概念が生まれる以前に誕生したものであり、他の剣とは別種の存在であるため。
もしくは、エアがあくまでも便宜上は投擲の宝具である「王の財宝」を経由することで使用できる宝具ということも関連していると思われる。わかりやすく例えるなら「弓を使わずに矢だけを掴んで武器として使用している」様な状態か。 - 「王の財宝」はその総量こそ底なしであるものの、個々の宝物が不滅ということはない。戦闘によって破損する事もあるし、使い捨ての宝物もある。場合によっては不要といって回収を拒否することもある。
- キャスター (第四次)の巨大海魔に使用した宝具は汚物まみれになったと言って回収しなかった。「消費型」としてわかりやすいのはヴァジュラや、聖杯問答で蔵から出した酒。酒の方は飲みかけを蔵にしまい、後にライダーとの決戦時に再び蔵から出してで飲み干した。
- 『プリズマ☆イリヤ』では、ギルガメッシュのクラスカードの力を借りて戦うアンジェリカによって「王の財宝」の中身の多くを奪われ、子ギルが苦戦を強いられている。
- スキルを見てみると、戦いの主軸たる「三騎士」でありながら、実は戦闘になった場合に有効なスキルが一つもない。
「対魔力」はランクが低いためあまり役に立たず、「単独行動」や「黄金律」も戦闘になってからの有用性は極めて低い。アーチャーのクラスが特性とする「強壮無比な宝具」がまさに適用されている。- 『CCC』では新たなスキル「コレクター」が確認できるがこちらも戦闘向きではない。
- 半神半人というものの、彼の「神」度合いは2/3という高さを持ち、本来ならば神霊適性A+でヘラクレスのAを上回る。ただし本人は神を嫌っているためランクBへダウンしている。
神を嫌っている理由は明らかにされていないが、恐らく生前にエルキドゥを殺されたためと思われる。あくまで彼が嫌っているだけであり、神から罰を受けたという逸話は無いため、「神性」スキルそのものは失っていない。- そもそも「彼や彼の親友のような森の精霊すら退ける豪傑でも、不条理の権化たる神やその神が与える死は避け得ず、その現実に対して彼はどう向き合うか」という過程を描いたことも原典たるギルガメッシュ叙事詩が高く評価された一因である。
最高の英雄にとって数少ない乗り越えられぬ壁をその英雄が嫌悪しない筈が無い。
- そもそも「彼や彼の親友のような森の精霊すら退ける豪傑でも、不条理の権化たる神やその神が与える死は避け得ず、その現実に対して彼はどう向き合うか」という過程を描いたことも原典たるギルガメッシュ叙事詩が高く評価された一因である。
- 衛宮士郎と対戦した際、互いに同格の宝具を持ち、士郎の方が剣を取り出すスピードが少々速いとはいえ、人間相手に接近戦で押し切られている。
士郎が手にした武器から「使い手の記憶や経験」を読み取っているとはいえ、彼の武勇はサーヴァントの中でも高いものではないことが伺える。
士郎相手に接近戦に持ち込まれた場合、エアを使う間も無く押し込まれてしまう為、とにかく「王の財宝」が機能するかどうかが全てとなっている。 - 衛宮士郎&アーチャー、ランスロットら相性が悪いとされている相手でも、距離を詰めさせずに初手から「天地乖離す開闢の星」を放てば、まず対処できないだろう。
結局のところ、彼の最大の敵は己の「慢心」に他ならない。絶対に勝てなかったのは自分自身だった、というのは何だか寓話のようである。 - 第四次で「単独行動」のスキルがAだったのに対し、第五次でA+に上昇しているのは、聖杯の泥を被って半ば受肉しているため。
- 洞察力及び鑑定眼は優れており、大抵の物事は一目見ただけで把握出来る。戦闘においても他人の本質や能力も把握し、効果的な宝具を取り出す事で戦いを優位に進める。
本編ではキャスターの魔術による偽装にも騙されず追撃を掛けて仕留めたり、士郎の投影魔術を先読みして投影した本数を把握するなどの芸当を披露している。また桜の聖杯の器として特性にも一目で気付いたという。
「Hollow」の世界の謎も即座に見抜いていて、「EXTRA CCC」でもその洞察力で序盤で物語のカラクリに気付いている。そのため「CCC」では公式から2周目以降に選ぶことを推奨されている。
だが、キアラの人物評で、シリアスな顔で全く見当外れな見立てを出して大恥をかいてしまった。
また、よく不意打ちを喰らって敗北したり、戦力的に歯牙にかけない格下の意外な行動や特攻を貰いやすい。漫画版では赤セイバーをアルトリアと間違えて求婚してしまう。ジル・ド・レェですら気づけたのに………。
頭脳面が優れているのは間違いなく、「CCC」メンバーの中で唯一ラニ相手にチェスで勝利しているが、上記の事と普段の言動が余りにもアレなので、回りからは馬鹿扱いされている。本人曰く頭が良すぎて色々と紙一重との事。 - 三騎士でありながら、対魔力のランクは余り高くない。コレはそもそも彼自身に対魔力に相当する能力がないからだという。因みに四次と五次で対魔力のランクが変化しているが、マスターである言峰の魔力供給量が時臣に大きく劣るからと解説されている。
尤も彼自身は武装で魔術対策は万全の為に魔術は効かない。作中では凛のAランク相当の宝石魔術を完全に無効化にしている。このため、実質的に対魔力のスキルは良くも悪くも無意味になっている。- そもそも言峰は二重契約の影響で割けるだけの魔力は無い上、彼もマスターに魔力面で依存していないので、マスターの能力差ではなく魔力供給自体を受けていない影響と考えられる。
- 王の財宝によって、サーヴァント相手ならおおよそ優勢に立ち回れるとされている点から、公式設定集でセイバーオルタ、バーサーカーと同じく「最強のサーヴァントの一人」に挙げられており、油断と慢心を捨てればサーヴァントの中では最強とされていた。
だが現在では公式で彼と同格とされるカルナや生前互角の決闘を行い、彼自身が同等と認めたエルキドゥなど彼に匹敵する英霊も存在する。- 「英霊最高峰の霊格を持ち」つつ「本体のスペックにさほど依存せず、クラスの制約も気にせず強力な宝具を多数扱え」、かつその「扱える宝具の幅が広く凶悪なまでの汎用性」がある彼は間違いなく「最強クラスのサーヴァント」ではある。だが性格にかなり難があるためサーヴァントとしては最低・最悪なまでに扱いづらく、アンデルセンからも「サーヴァントとしては失格、英霊としても論外、これで人の王とは笑わせる」と評されている。
- 封印されたものの、元々本人も月の表側の聖杯戦争には興味がないと語っている。本人によると聖杯戦争の醍醐味は裏切りや策略といったものであり、トーナメント形式である表の聖杯戦争ではそういった要素がどうしても薄くなってしまうので魅力はまるで感じないという。
- 「Fate/Zero material」では、宝物庫に「古代インド神話のガトリング及び核爆弾があり、古代インドの宝具をコンプリートしている」という記述がある。
だが「CCC」ではカルナの「鎧」と「槍」を所有しておらず、この設定は矛盾する事になる。
設定そのものが無かったことのなったのか、もしくは「ヴァジュラやヴィマーナなど一部の宝具を保有する」程度に落ち着いた、カルナの宝具が規格外なため例外的に持っていないことになった、のどれかと思われる。 - 初期設定ではゲートキーパーというイレギュラークラスを予定していたという。
各マスターごとのステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
時臣 | B | B | B | A | A | EX | 第四次聖杯戦争時。 |
言峰 | B | C | C | B | A | EX | 第五次聖杯戦争時。 |
EX主人公 | B | C | C | A | A | EX | 月の裏側の異変時。彼の本来の能力値。数値は主人公のレベルに応じて変動。 |
保有スキル:対魔力:E→C、単独行動:A→A+→EX、黄金律:A、カリスマ:A+、神性:B(A+)、コレクター:EX
スキルのランクが変動しているものは第四次→第五次→ムーンセルの順に記してある。
話題まとめ
- vsアルクェイド
- 通常、アルクェイド(平常時)とサーヴァント(平均的性能)がやりあった場合、サーヴァントのほうが不利であるとされる。
しかし、その宝具性能からサーヴァント3体分の火力を誇るため、本編の全サーヴァント中、単独でアルクェイドを上回るとただ一人明言されている。加えて、アルクェイドの出力が「相手自身の戦闘力を上回る程度に出せる」ことが、単体戦力よりオプションが強力である彼相手では逆に制限をかけられることになるという点も幸いか。
- 伝承との違い
- 原初の英雄ギルガメッシュ。世界最古の神話「ギルガメシュ叙事詩」の主人公であり、古代メソポタミア初期シュメール朝の都市国家ウルクに実在したとされる王。
Fateでも当然「ギルガメシュ叙事詩」内で語られる伝承を下敷きとしているが、独自の解釈やアレンジが加えられている箇所が多々ある。
- キャラクター造形
黄金のフルプレートを身に纏い、生前にこの世の全ての宝を所有していた――というのは、往年のアーケードゲーム「ドルアーガの塔」の主人公へのオマージュである。
「ギルガメシュ叙事詩」にはそのような記述は存在しない。しかしシュメール文明は後の時代(現代にまで及ぶ)に影響を与えた高度なものであり、ギルガメッシュら歴代の王たちは神格化され王朝が変わっても長く信仰され続けた。
「ギルガメシュ叙事詩」も成立が古いだけでなく、亜人・神と人の愛憎劇・洪水伝説・黄金・不老不死・蛇・冥界など、世界中の神話に共通する重要なファクターが多数登場する最古の物語でもある。
世界の文明・文化の起源はシュメールに遡るという説もあることから、Fateでは「宝具の原典」という形でこれらを独自に解釈し、統合したと思われる。
- ウルクの滅亡:「ギルガメシュ叙事詩」では若い頃は暴君だったが、エルキドゥと出会ってからは改心し、名君として国を治めたと語られている。史実でも「ウルクの城壁を築きし者(=ウルクを城郭都市として拡張させた)」と語られ、ウルクを発展させた重要人物とされている。
Fateでは『stay night』及び『Zero』において、ギルガメッシュはやりたい放題した挙句に自らの国を滅亡させた暴君とセイバー、ランサーの両名から語られており、本人も否定していない。また『CCC』でも自身を暴君と認め、登場人物から国を滅ぼしたと語られている。しかし本人の話では宝物庫の完成と共にもはやこの世にコレ以上の楽しみは無いと悟り、国を確固のものにしてから次代の王に託し眠りについたと語っており辻褄が合わなくなっている。
- 「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
先述の「宝具の原典」を無数に繰り出す宝具であり、当然ながら「ギルガメシュ叙事詩」には登場しない。そもそも伝承では武器を使う場面自体が少ない(武器は黄金の剣と大斧、あと己の拳)。
なお、多くの宝具の真名は伝承の中の呼び名、または伝承の発祥地の言語に準拠しているが、この宝具はそのどちらでもなく英語である。奈須氏曰く、バビロンといえば黄金の都であり背徳の都であるから、らしい。
ここで言う「バビロン」は古代都市のバビロンのことではなく、地域としてのバビロン(メソポタミア一帯)や神話としてのバビロン(メソポタミア神話。「ギルガメッシュ叙事詩」「エヌマ・エリシュ」を代表的なものとして含む)を指していると思われる。
また、イスカンダルが劇中で彼を「バビロニアの英雄王」と呼ぶ際のバビロニアも同様の意味と思われる。
- 「天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)」と乖離剣エア
古代メソポタミアの創世叙事詩「エヌマ・エリシュ」が生まれたのは古バビロニア王国が興った頃であり、ギルガメッシュの時代から700〜800年ほど後である。
伝承の中で天地開闢の剣を振るうのは知恵の神エアの息子であり、バビロニアの主神であるマルドゥク。これはバビロニアがシュメールを征服し、メソポタミアを統一したことの証とされている。
後にバビロニアはヒッタイト王国に征服されるが、ヒッタイト神話にも「エアの剣」が登場する。かつて世界を分け、神の宝物庫に収められていたと伝えられ、伝承を受け継いだことが窺える。これらの伝承を照らし合わせ複合したものがFateにおける乖離剣エアの実態であると推測される。
「エヌマ・エリシュ」に登場する剣に名は無く、「エアの剣」も通称である。無論、「ギルガメシュ叙事詩」には乖離剣エアや天地開闢に関連するような記述は一切ない。故に、乖離剣エアは「無銘の剣」と作中で呼ばれているのだろう。
- 不老不死と蛇
「ギルガメシュ叙事詩」では、ギルガメッシュは不老不死の秘薬を求めて冒険に旅立ち、その果てに秘薬の原料である「若返りの薬草」を手に入れるが、蛇に盗まれ飲まれてしまったと言われている。
しかし、『stay night』劇中で「興味が失せたのでそこらにいた蛇にくれてやった」と自ら放棄したことを語っている。また、聖杯に不老不死を願うようなことも無い。その割りに苦手なものに蛇を挙げている。
『CCC』で彼本人から解説され、当時まだ未熟だった彼は死を恐れて不老不死を求め、ウトナピュシテムに秘密を聞き出すも半ば植物のような存在に成り果てなくてはならない代償を知り、諦めたという。しかし、珍品だった為に「王の財宝」に加えるには相応しいと思い手に入れるも、水浴びをしている最中にうっかりして蛇に食べられたとの事。しかし、本人としても心の何処かで期待していた不老不死を手に入れた事に対する民の賞賛などの我欲を捨て去る事が出来、自身に不老不死など必要ないとハッキリと悟る事が出来たのでこれで良かったと納得している。尚、その後コレクターとして宝物庫を完成させるために再び不老不死の薬を採取したと語っている。- イスカンダルはギルガメッシュを「ひとたび掴んだ不老不死をあっさりと手放した馬鹿者」としている。
- 蛇は薬草を飲んで以来、脱皮するようになったと言われている。時臣が「この世で初めて脱皮した蛇の抜け殻の化石」を召喚の触媒に使ったのはこのためである。
- Fateの裏の顔
- 現在発表されているFate作品のほぼ全てに参戦している。第一作では未参戦だったプリズマ☆イリヤとEXTRAでも、ツヴァイとCCCでそれぞれ参戦を果たしており、Fateの全キャラ中最も登場作品の多いキャラ。非参戦なのはApocryphaのみである。
セイバーがFateの表の顔ならば、ギルガメッシュは裏の顔と言えるだろう。
- プリズマ☆イリヤ
- ツヴァイのラスボスポジションとして子ギルが登場しているが、元々は大人の姿で登場する予定だった。
子ギル化した理由はいくつかあり、「魔法少女の活躍する世界観と合わせるため」「作者のひろやま氏にギルガメッシュのキャラクターを描ききる自信がなかった」「元の姿だといい大人が子供をいじめているように見えるから」とのこと。
商品情報
リンク
[