「ジェームズ・モリアーティ」の版間の差分
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:期間限定イベントではちょくちょく登場し「何か悪だくみできることはないか」等と若干手段と目的が入れ替わってるような動機でトラブルの黒幕役によくなる。そしてお約束のように悪だくみがバレた後はホームズの完璧な推理によって追い詰められる……までもなく、大抵被害者の腹いせで物理的に殴られて沈む事が増えてきている。 | :期間限定イベントではちょくちょく登場し「何か悪だくみできることはないか」等と若干手段と目的が入れ替わってるような動機でトラブルの黒幕役によくなる。そしてお約束のように悪だくみがバレた後はホームズの完璧な推理によって追い詰められる……までもなく、大抵被害者の腹いせで物理的に殴られて沈む事が増えてきている。 | ||
:期間限定イベント『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』の開催に伴い、バーテンダー風の霊衣「グレイ・カラー」が実装された。 | :期間限定イベント『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』の開催に伴い、バーテンダー風の霊衣「グレイ・カラー」が実装された。 | ||
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:そのため、「実はジェームズ・モリアーティとは複合姓なのではないか」(つまり、兄弟揃って「○○・ジェームズ・モリアーティ」がフルネームなのではないか)と言う説があるのだ。 | :そのため、「実はジェームズ・モリアーティとは複合姓なのではないか」(つまり、兄弟揃って「○○・ジェームズ・モリアーティ」がフルネームなのではないか)と言う説があるのだ。 | ||
:前述した漫画『憂国のモリアーティ』でも、この説を採ってウィリアム・ジェームズ・モリアーティと言うフルネームが設定されている。 | :前述した漫画『憂国のモリアーティ』でも、この説を採ってウィリアム・ジェームズ・モリアーティと言うフルネームが設定されている。 | ||
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== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年11月18日 (月) 20:12時点における最新版
新宿のアーチャー | |
---|---|
真名 | ジェームズ・モリアーティ |
外国語表記 |
James Moriarty Archer of Shinjuku(真名判明前) |
異名 |
モリアーティ教授 犯罪界のナポレオン |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 68kg |
好きな物 |
数学(真名判明前) 邪悪なプランニング(真名判明後) |
苦手な物 |
鹿撃ち帽[注 1](真名判明前) シャーロック・ホームズ(真名判明後) |
出典 | シャーロック・ホームズシリーズ |
地域 | イギリス、ヨーロッパ全域 |
属性 | 混沌・悪 |
副属性 | 人 |
一人称 | 私 |
二人称 | 君 |
三人称 | 彼/彼女 |
声優 | 土師孝也 |
デザイン | 本庄雷太 |
設定作成 | 東出祐一郎 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要[編集 | ソースを編集]
「弓兵」のサーヴァント。亜種特異点Ⅰで真名が明かされる前は新宿のアーチャーと呼称されている。
- 略歴
- 亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』では西暦1999年の新宿において召喚され、己の目的を果たすために魔神バアルと同盟を結んだ。
- 彼の志す目的。それは宿敵シャーロック・ホームズを超え、地球を砕く事。
- たった一度でも宿敵を越えたいと願い、しかし己が悪役である限りどう足掻いても勝てない事を悟った彼が唯一可能性を見出したのは、宿敵の味方につく事……すなわち、「これまで通り悪役として戦う」のではなく「正義の味方になる」ことだった。
- 彼は手始めに、自身の記憶と悪性を削り善性を獲得することで善の存在「善のモリアーティ」として新生。一方で共謀するバアルは記憶を封じてモリアーティに化け、モリアーティとしての意識を植え付けた――「悪のモリアーティ」の誕生である。
- 新生の際に記憶を操作した両者はお互いを「元は一つの存在だったが善と悪の側面に分かたれた」と認識し、「悪のモリアーティ」は自身を本物のモリアーティだと認識し悪役として行動を開始。その一方で「善のモリアーティ」は記憶の一部喪失に加え善性を獲得している為に、悪を働く「悪のモリアーティ」一派と争う正義の味方として彼らと対立した。
- こうして下準備を整えた後、「善のモリアーティ」はレイシフト直後の主人公に接触、その後も味方として行動を共にする。
- 共に肩を並べて戦ううちに主人公を「自身の身と引き換えにしてでも守るべき大切な存在」として意識し、またその想いから生じた行動で当初は懐疑的だった他の味方サーヴァント達をも信用させていったが、それこそが記憶を失う前の彼自身の企んでいた事でもあった。
- 主人公の味方として「悪のモリアーティ」陣営と戦い続け、ついに「悪のモリアーティ」を倒すことに成功したその時、彼は全てを思い出した。ここまでの全てが今この瞬間までの布石であり、自分が今どう動くべきなのかを。
- 様々な不確定要素すらも計算の内に織り込んだ計画は見事に成功し、ホームズは油断の結果重要な推理を誤り、味方と信用しきっていたモリアーティに取り込まれるという形で敗北を喫した。
- そしてモリアーティは取り込んでいた幻霊「マックス」の持つ「七発目の弾は自らの最も大切なものを射抜く」という呪いを利用し、彼が初めて獲得した大切なもの…即ち主人公の頭上に「七発目の魔弾」として隕石を落下させ、地球を砕くという大犯罪の成就に王手をかけた。
- こうして目的の完全遂行まであと一歩というところまで漕ぎ付けたが、駆けつけた厳窟王とジャンヌ・オルタの二人により救出されたシェイクスピアと、この時の為に身を隠していたアンデルセンら二名が二次創作という形で無数の名探偵達――本来彼と戦うべきシャーロック・ホームズには届かないまでも名だたる探偵達の幻霊――を召喚。彼らに力を与えられた主人公に"この事件の犯人である事を完全に証明され"弱体化し、敗北を喫する。
- 本来ならば幻霊探偵の支援を受けた主人公を相手にしてもなお充分な勝算はあったのだが、魔弾を命中させる為にどうしても消す事が出来なかった、主人公を大切に想う心が敗北の一因となってしまった。
- 落下中であった隕石もエミヤ〔オルタ〕とアルトリア・オルタの宝具攻撃によって粉砕・一掃され、計画は完全に失敗。
- 全てが終結した後、いつの日か正式に契約するかも知れない主人公に激励をかけ、初めて「正義の味方」という役割を体験できたことに満足したように消滅した。
- 人物
- 蝶をモチーフとした近現代風の衣装を纏ったアラフィフ紳士。
- 胡散臭い喋りでジョークをよく飛ばすなど愉快な印象を与える人物。一方で途轍もない頭脳を有しており、冷静な観察眼と計算を以て行動をしている。
- 魔弾の射手の幻霊「マックス」を取り込んだことによりアーチャーになっているが本来のクラスはキャスターらしく、自身の霊基がそう訴えているのを感じていた。
- 「黒い聖剣を使用する剣士の少女」という程度の情報からアルトリア・オルタの真名を推測するほどの高い推理力を持つ[注 2]。
- また、戦闘においても時間稼ぎを目的とした戦闘をきっちり予想通りの秒数で終わらせるほど理知的で、時折数式やギャンブル用語に例えている。
- 本来は悪役であり、宿敵であるホームズはおろか彼自身も「モリアーティという存在」に善心が存在したことに驚きを感じていた(最も、この善心は前述の通り「元々持っていた」訳でもないようだが)。
- 無意味な死を何より嫌うと自称している他、原点におけるモリアーティ像と容姿が異なるのは、ホームズが意図的に虚偽を流した可能性が高いとされている。
- 能力
- カメレオンの持ち手が特徴なステッキはサーベルを仕込んでおり、遠距離と近距離に対応できる。
- 主武装としている超過剰武装多目的棺桶『ライヘンバッハ』は重機関銃にロケットランチャー、ビーム砲といった多様な小型兵器を内蔵しており、幻霊「マックス」を取り込んだことで技術的に狙いを付けなくても敵に背中を向けていてさえも当たるようになっている。また、これ自体を振り回して敵に叩きつけたりもする。
- 他、催眠術を使って対象の記憶を消したりもできる。
- 武器の扱い方も全てが合理的であり戦場を的確に把握し、部下を使って敵を追い込む。しかし真に恐ろしいのは、不確定要素を排除するどころかその不確定要素すら予測して計画に組み込んでしまう天才的な頭脳にある。
- ただし「犯罪者は探偵に敗れる」事、および彼自身が「一度も誰かに犯人だと特定されたことがない犯罪者」という基盤で英霊として成り立つ特性が原因で、探偵系のサーヴァントやその力を借りた存在に「(起こした事件の)犯人だと特定される」ことで力が抜けていき、極端に弱体化してしまう事が唯一の弱点となっている。
別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]
ルーラー[編集 | ソースを編集]
『死想顕現界域 トラオム』で登場したルーラークラスのモリアーティ。50代の姿であるアーチャーとは異なり、10代から20代の若々しい姿をしている。
詳細は「ジェームズ・モリアーティ〔ルーラー〕」を参照。
ステータス[編集 | ソースを編集]
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | D | A | B | A | C | 対魔力:D 単独行動:A+ |
魔弾の射手:EX 蜘蛛糸の果て:A++→A+++ 邪智のカリスマ:A |
強化クエストクリアで「蜘蛛糸の果て」のランクがA+++に上昇。 |
宝具[編集 | ソースを編集]
- 終局的犯罪(ザ・ダイナミクス・オブ・アン・アステロイド)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:100人 - モリアーティが目指す窮極の破壊「惑星破壊」を具現化した宝具。
- 巨大な杭で大地を穿ち、地割れに全てを呑み込ませる。
- サーヴァントとして召喚されたため「対軍」に留まっているが、力を増幅させれば「対都市」「対国」と範囲が広がっていく。
- 真名判明前でも疑似宝具として問題なく使用が可能で、記憶を失った状態で真名が分からないままに使用していた。
- 『悪性隔絶魔境 新宿』においてはこの宝具を最大活用する事で、地球の破壊まであと一歩と迫った。
- 『Grand Order』では「敵単体の防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&超強力な攻撃[Lv]」という効果のBuster宝具。
- 終局的犯罪(カタストロフ・クライム)
- 亜種特異点Ⅰにて敵として登場した際に使用する宝具。
- 効果は『終局的犯罪』と同一。
真名:ジェームズ・モリアーティ[編集 | ソースを編集]
- ジェームズ・モリアーティ。シャーロック・ホームズシリーズに登場した、ホームズ最大最強のライバルとして名高い数学教授。
- 登場した作品はわずか三作。しかもそのほとんどがホームズの伝聞でしか登場しない状況にも関わらず『ホームズ最後の事件』の暗躍によって絶大な支持を受け、モリアーティの名前は邪悪のカリスマとしてミステリー史上に燦然と輝いている。
- シャーロック・ホームズシリーズそのものも、あらゆる「ミステリ」の開拓者と呼ぶべき作品群であるが、ジェームズ・モリアーティもまた「咎を受けることなく、犯罪を画策する」犯罪者のカリスマとしての根源的存在であるといえよう。
- 天才、哲学者、思索家、極めて優れた頭脳、「犯罪界のナポレオン」。表向きは数学者・教師であり、その組織網はヨーロッパ中に広がったとされる。
- ただし、執筆した論文の一つ『小惑星の力学』は表にほとんど出ることなく闇に葬られており、アイザック・アシモフはそれを着想にして黒後家蜘蛛の会シリーズの短編『終局的犯罪』を執筆した。
- 証拠を残さず君臨し続けたが故に、彼は一度たりとも名指しで犯人とされたことは無かった。故に、犯人と指差された瞬間これほどまでに弱体化する。
- 作中で明かされた設定によると「犯罪コンサルタント」のような仕事に携わっていたとされている。
関連[編集 | ソースを編集]
- 魔弾の射手
- モリアーティはサーヴァントとして召喚されているが、その実態は「魔弾の射手」のスキルを持つ幻霊「マックス」を吸収した融合型サーヴァント。
- その為か、真名が秘匿されていた時は正体をアーチャーとして絞ってもキャスターとして絞っても「何かがズレている」と評されていた。
- 歌劇である「魔弾の射手」に登場する狩人マックスは悪魔に魂を売り渡すことで、狙う獲物を必ず仕留める魔弾を手に入れた。
- しかし、七発目は自分が望んだ場所ではなく悪魔が操作する。つまり、契約者の大切なものに放たれ絶望に陥れる。
- この物語において七発目の弾丸は死神にも等しい力を持ち、同時に悪魔は七発目を必ず撃たねばならない。
- そして『新宿幻霊事件』では七発目が確定した事で因果律が強化され、強制レイシフトの発動を無効化させる効果も得ていた。
- 小惑星の力学
- 『The Dynamics of an Asteroid』。シャーロック・ホームズシリーズでは『恐怖の谷』で言及された、彼の手による論文。
- ホームズ曰く「純粋数学の最高峰に分け入った論文」であると言われている。
- 『Fate/Grand Order』での実体は「惑星破壊」の方法についての論文であり、この論文を実証したいと思った事が悪の道に入る切っ掛けになったように描かれている。
- なお、宝具名「終局的犯罪」と併せて元ネタがある(後述)。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/Grand Order
- 亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』の開幕に際して、真名を伏せる形で期間限定サーヴァントとして実装。亜種特異点Ⅰにおける最大のキーパーソンとして活躍した。
- 期間限定イベントではちょくちょく登場し「何か悪だくみできることはないか」等と若干手段と目的が入れ替わってるような動機でトラブルの黒幕役によくなる。そしてお約束のように悪だくみがバレた後はホームズの完璧な推理によって追い詰められる……までもなく、大抵被害者の腹いせで物理的に殴られて沈む事が増えてきている。
- 期間限定イベント『旧き蜘蛛は懐古と共に糸を紡ぐ』の開催に伴い、バーテンダー風の霊衣「グレイ・カラー」が実装された。
その他[編集 | ソースを編集]
- ちびちゅき!
- 文化祭にて、謎の執事喫茶の一員として登場。
- 単行本6巻のキャラ紹介ではなぜか猫の耳と尻尾が生えたモリアーティの姿が描かれているが、これは赤川次郎の小説『三毛猫ホームズシリーズ』が元ネタで「膝の上でモフモフな猫を撫でてる姿が似合いそう」と紹介されている。
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- 主人公 (Grand Order)
- 亜種特異点Ⅰでのパートナーにして宿敵。
- 新宿での計画にとって必要不可欠な要素であり、自身の心境が変化するきっかけとなった存在であり、最終的に計画が頓挫した原因。
- 悪の素質がまったくないと言い切り、「善でありながら悪を否定せず、悪を認めているのに善を嗤わない」という在り方を評価している。
- 魔神柱バアル
- 亜種特異点Ⅰで「幻影魔人同盟」を組んだ相手。
- 互いに目標を達成する為のビジネスライクな関係であったが、一種の共感もあった模様。
- 燕青
- 亜種特異点Ⅰでは主人公達と敵対する上での同志。
- 「諜報も戦闘もいける複合サーヴァント」として下記の呼延灼とどちらも最終選考に残っていたが、安定性のあるこちらを採用したとのこと。
- ヘシアン・ロボ
- 亜種特異点Ⅰでは主人公達と敵対する上での同志。基本的に言う事は聞かないので好きなようにやらせている。
- 実際の所「バアルと協力したのはいいものの彼の望むままに幻霊改造を施し続けた結果、割ととんでもない計算不能のキメラ」になり手に負えない所まで行ってしまったため、密かに距離を置いている。
- 「ヤバい、めっちゃ怖い」
- 呼延灼
- 亜種特異点Ⅰで作成した複合サーヴァントの一人。
- 親和性の高い幻霊エンプーサの複合サーヴァントとして、戦闘能力を残しつつ絡め手も使えるようにする算段だったようだがメンタルの弱さまで引き継いでしまったため最終選考からは外した模様。
- チャールズ・バベッジ
- イベント『デッドヒート・サマーレース!』にてチームを組んだ相手。『ネロ祭再び ~2017 Autumn~』でもチームを組んで参戦。
- 彼の現世での肉体でもある機関鎧を勝手に改造。更に催眠術でその事を忘れさせていた。
機関車への変形機能 を持たせ、レース用の車両とする。 - 原案はおそらく直流と交流のコンビで、彼らは話の種に妄想で盛り上がっていたに過ぎなかったものを、アラフィフがパクって本当にやってみた。なお、改造された本人はノリノリであった。
- フランケンシュタイン〔セイバー〕
- イベント『デッドヒート・サマーレース!』にてチームを組んだ相手。
- 「ぱぱ」と呼ばれてご満悦だが、その一方で何かしら悪辣な企みを進めている模様。
- イベントの縁か、以降は通常状態の彼女とも仲良くしている姿も見られる。
- ブリュンヒルデ
- イベント『ネロ祭再び 2017Autumn』にて暴走するように嗾けた。
- 刑部姫
- 期間限定イベント『ハロウィン・ストライク!』で彼女にロコモーティブフォームの派生である巨大ロボの製造方法を技術流出させ、特異点を形成させた。
- エルキドゥ
- 彼の幕間の物語にて、彼から話に誘われた事で興味を抱き、同行する事でその本質を見抜いてアドバイスを送ったり、とある人物のことを中途半端に教えたりと干渉してゆく。
- もっとも、2018年以降に起こるかもしれない危機において、彼が眠らせている強大な力が役立つのではないかと考えており、モリアーティらしい邪悪な形で目覚めのきっかけを作ろうとしてる。
- メフィストフェレス
- エルキドゥの幕間の物語で共演。
- 後先を考えずに刹那的に悪逆を行う姿に頭を抱えており、「自分の計算には組み込めない」と半ば諦めている。
- だが、なんだかんだでカルデア悪人会の仲間として加えている。
- エドワード・ティーチ
- カルデア悪人会の仲間。
- 普段はコメディリリーフ、その正体は悪のカリスマにして歴史に名を刻む大悪党。更に頭も回る策士。
- 仲良くなるきっかけとして、互いに通じ合うものがあったのかもしれない。
- クリストファー・コロンブス
- 素質を見いだしてカルデア悪人会に勧誘するものの、断られてしまう。……が、後に裏会員として(腹に一物あると理解しつつ)仲間に迎え入れた。
- ランスロット〔セイバー〕
- 期間限定イベント『水着剣豪七色勝負』にて、アロハ三騎士となった彼を打ち崩す為に策を練り、ガレスを殺した時の事を本人の前で嫌味たっぷりに詰るというエグすぎる真似を働いた。
- 流石にヤバいので主人公がストップをかけたが、本人曰く「これでもお子様向けの超甘口だヨ?」との弁。それでこの煽りっぷりである。
- 『Fate/Grand Carnival』では口車に乗せてマシュのデンジャラスビースト衣装を着せてマシュと対面させる暴挙を行った。
- ナーサリー・ライム
- 期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』にて、うっかり彼女が大切にしていたペパーミントグリーンの本を破壊してしまった。後に出来事がイベントに大きな影響を与えることになった。
- その後の顛末はゲームでは語られていなかったが、書籍版にて修繕されて返却されたことが明らかになった[注 3]。
- 天草四郎時貞
- 期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で共演。
- 彼の要請を受けて、「荊軻の短刀」の来歴を捏造した。
- 陰謀家同士で相性が良いように見えるが、実際は方針の違いから相性が悪く、まともな聖杯戦争なら最終的に殺し合いになりそう、とのこと。
- ???
- エルキドゥの幕間にて、彼の力を目覚めさせるために協力を仰いだ謎の人物。
- モブエネミーのグラフィックで本人の台詞も伏せられていたために正体は不明だが、キャスターであることに加え「メフィストフェレスと同タイプの破滅的な享楽主義者」、
- 「エルキドゥの感覚にさえ影響出来るほどの強力な幻術を操る」ことが幕間の内容や台詞から判明しており、幕間を担当しているのがStrangeFake執筆者の成田氏であることもあって、この人物ではないかと一部では推察されている。なお、モリアーティ自身はあまり関わりたくないタイプとのこと。
- 妖精騎士トリスタン
- 『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』にて、悪についていろいろ吹き込もうと画策していた。
- ただしその方法は講義形式の上に引っ掛け問題の連続だったため、キレて腰に宝具をぶち込まれて医務室送りにされてしまった。
- ヤマトタケル
- アニメ『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』の「大忘年会おたのしみ会2023」にて、2024年の正月に彼が実装することをマスターにネタバレしようとした。
- ちなみにどうやって彼が実装することを知ったのかというと、直接FGOの開発会社であるLASENGLEへ行って、第2部開発ディレクターのカノウヨシキ氏から力づくで聞き出したという、とてつもなくメタい方法であった。[注 4]
生前[編集 | ソースを編集]
- シャーロック・ホームズ
- 宿敵。
- 『Fate/Grand Order』では嫌いなものに挙げている上、「自分がアラフィフであいつだけ超絶イケメンなのが許せない」と不満たらたらの様子。
- とはいえ善悪の違いはあれど方向性は同じようで、亜種特異点Ⅰで協力した際には実力を認めて仲良くプランニングをしていた。
- 以後、カルデアに共々召喚されてからも互いに嫌がらせしあったり、片方のボケにもう片方がすごい勢いでツッコんだりと漫才コンビの様なやり取りを見せる。
- ヘンリー・ジキル&ハイド
- 生前からの知り合い。彼に悪についての哲学を吹き込んだ。
- 『Fate/Grand Order』では出会った際に凄まじく悪い声でコミュニケーションをしようとした。
- また、「ハイドになる薬」についても間接的に何らかの干渉をしたことが示唆されている[注 5]。
- フー・マンチュー
- サックス・ローマーの著作『フー・マンチュー』シリーズに登場する謎の中国人。
- 東洋の神秘に通暁し、西洋による支配を打倒して東洋人による世界秩序を築くべく暗躍する怪人。
- 生前は裏社会の人間同士、浅からぬ繋がりがあったとのこと。
- 魔術師ジーク
- 「家宝を守りたい」という依頼を受け、「混乱を起こして死んだ事にして逃げる」という犯罪プランを授けた相手。
- だが、「彼が魔術師である」という事実を知らず計算に入れなかった為に、街自体が消滅する程の大惨事となってしまい、計算ミスが心残りとなってしまった。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
戦闘[編集 | ソースを編集]
- 「始めるとするか。準備運動があるので少し待ちたまえ……」
「よろしい。では、アラフィフ代表として……頑張るとしよう」 - 真名解放前の戦闘開始時の台詞。なんか妙に年寄り臭い。
- 「それでは授業を始めよう。紙とペンを!」
「モリアーティと“戦える”など、君たちは幸運だよ?」 - 真名解放後の戦闘開始時の台詞。数学教授であり、犯罪組織の頭領でもある彼が直接戦うことは少ない。
- 「頂くとしよう!」
「光栄だね」 - 真名解放前のスキル使用時の台詞。
- 「他愛ないな…」
「蜘蛛を呼ぼう」 - 真名解放後のスキル使用時の台詞。犯罪界のナポレオンは、千本もの糸を張り出した蜘蛛の巣の真ん中に動かずに坐っている。
- 「射撃!」
「放て!」
「うっはっはっはっは!」
「一斉掃射!」 - 真名解放前の攻撃時の台詞。悪性を封じているせいか心なしか明るい。
- 「魔弾よ!」
「問おう!」
「破壊だ!」
「殲滅はお好きかな?」 - 真名解放後の攻撃時の台詞。
- 「ジャックだ」
「クイーン」
「キング」 - コマンドカード選択時の台詞。「カード」つながりか、トランプの絵札に由来する言葉を発する。
- この台詞は真名解放前も解放後と共通。
- 「では───ジョーカーだ」
- 宝具選択時の台詞。ジョーカーはトランプにおいて多数のゲームにおける最強の札であり、それ故か「切り札」と和訳されることも多い。
- そして宝具もサーヴァントの「切り札」なので、比喩としては正しい――というかFateシリーズの地の文とかでも普通に使われている。
- この台詞も真名解放前も解放後と共通。
- 「真名封鎖、疑似宝具展開……お仕置きの時間だネ!
……素晴らしい! 世界は破滅に満ちている! アッハハハハハハハハハ!」 - 真名解放前の宝具解放。最初の方はともかく、後半の台詞が不穏極まりない。彼の本性の一端であろうか?
- ちなみに宝具の真名を言わないのは隠しているわけではなく「ただ単に覚えてないだけ」だった。
- 「宝具開放! 我が最終式、終局的犯罪をここに証明しよう―――
『終局的犯罪 』!」 - 真名解放後の宝具解放。
マテリアル[編集 | ソースを編集]
- 「美少女だと思った? 残念、アラフィフの紳士でしたー!」
- 最初に告知された際の台詞。いい具合にお茶目である。
- このため、発表以降はユーザーからはアラフィフ呼ばわりされる羽目に。
- ビジュアル公開時の真名予想は「モリアーティ教授」か「コナン・ドイル」の2つにほぼ固まっていたのがこの台詞の公開を機に落ち着きかけていた議論が活発化。「ダ・ヴィンチの男性バージョン」といったものを始め更に多数の予想が生まれた。
マイルーム[編集 | ソースを編集]
- 「うおっ!? まさかライダーもいるのか! 彼の心を開かせるのは大変だろうが、それでも頑張ってくれ!」
- マイルーム特殊会話(真名解放後)「ヘシアン・ロボ」。
- 彼の言うとおり、狼王ロボの心を開かせるのは至難の業である。
- なお、亜種特異点Ⅰにおいてヘシアン・ロボがアヴェンジャーにクラスチェンジする前に「新宿のライダー」として登場した為この様な台詞を発しているが、後に別の作品でライダーのクラス適性を持つ狼のサーヴァントが登場するとは、誰が予想できただろうか……。
- 「おおっと、ジキル君じゃあないか。ハハハ、そんなに警戒せずとも。今は互いにサーヴァント。
仲良くやろうじゃないか。仲良く、な……」 - マイルーム特殊会話(真名解放後)「ヘンリー・ジキル&ハイド」。
- 剽軽なノリはなりを潜め、凄まじく邪悪で粘着質な口調で煽る。彼が生前にやらかしたことを思えばやむなしというか、ジキルからすれば近づくのもためらわれる存在だろう。
- 余計な火種をばら撒かないでほしい所であるが、さて……。
- 「ん!? あそこにいるのはシャーロック・ホームズか! よしマスター、トマトか何かぶつけてやれ!」
- マイルーム特殊会話(真名解放後)「シャーロック・ホームズ」。
本編[編集 | ソースを編集]
- 「落下する少年/少女を救う。
それはまさに少女/少年の役割であり、即ち大抵はここから始まる恋と希望の物語!
君はこの後、何か適当にいちゃつきながら頑張って奮闘して特異点を修正したりしなかったりする訳だ!
いいねェ、実によろしィ! だがしかーし! だーがーしーかーしー!
残念! 君を助けたのはひたむきな少年でも、見目麗しい少女でもなく!
胡散臭いヒゲのおじさんでしたー!」 - 亜種特異点Ⅰ『悪性隔絶魔境 新宿』より。初登場での口上。自分でも言っているがホントに胡散臭い事この上ない。
- (マスター君……早くアサシンを見つけるんだ……
じゃないとタワーリング炎熱地獄になっちゃう……!) - 同上。一度交戦した主人公達を警戒している燕青を奇襲しようと異性に変装して彼の根城で開かれるパーティーに侵入した主人公に対して焦りを顕にする。
- というのも、主人公とアルトリア・オルタが自分を放ってダンスをしている事に拗ねたジャンヌ・オルタが「腹いせにその辺のセレブを焼き払おうか」と検討中だったのである。
- 基本どんな場面でもあんまり動じなかった彼がビビりを表に出した珍しいシーン。
- 元ネタは70年代のアメリカで公開した超高層ビルの火災を描いたパニック映画『タワーリング・インフェルノ』。
- 「そこで、二人の頼もしいサーヴァントが着飾って戦ってくれる、という訳だ。
確かこういうのは東方の諺で……そう!馬子 にも衣装!!」 - 同上。燕青を確実に仕留めるための奇襲作戦のプランを説明する「善のモリアーティ」の台詞。若干ボケてるのだろうか。ボケてるのだろう。
- 『馬子にも衣装』とは「どんな人でも身なりを整えれば立派に見える」という意味であるが、馬子とは武家の家で馬を世話をする下働きの人間を指しており、(特にアーサー王にとっては)実質蔑称といっても差し支えない。
- 当然オルタペアの逆鱗に触れてしまい、ボコボコにされてしまった。
- ちなみに当人は「褒め称えたのに……」とコメントし、ホームズは「君は時々、微笑ましいくらい馬鹿になるな」とコメントした。
イベント[編集 | ソースを編集]
- 「ガチャーン……とね。
自分の中で……何かが啓けたような気がしましてね。
言葉とは、何と雄弁なものなのだろうと。
そして、何と蠱惑的なのだろうと。
……はい。
あのとき、私は生まれて初めて涙を流しました。
あの一言で、私は人間の一生を生きた気がするのです……。
真っ当な、人間としての一生を……。」 - 『デッドヒート・サマーレース!』より。
- フランに「ぱぱ」と呼ばれ、自分の奥底に眠っていた本能のような何かを痛烈に刺激されて、回想風味にわざわざ場面を変えて語った。
- サラっと言っているが犯罪界のナポレオンが「生まれて初めて泣いた」とか「真っ当な人生を体感した」などと語っている何気にとんでもないシーンである。
- なお、イベントが始まってから各チームの結成の様子を描いたプロローグクエストの中での一幕であるが、イベント開始のおよそ8時間前この流れをほぼ言い当てたプレイヤーがいた。
- 「あれが毎回毎回、どれだけ足腰に負担をかけているのかわかっているのかネ!?
座骨神経痛、ヘルニア、その他諸々の危険性を覚悟して毎回やってるのサ! あと、銃声で耳鳴り!
できたらやりたくないナーと思いながらいつも跳んでいるのだよ、アラフィフの体力を舐めないでほしい!」 - 同上。バベッジ、フランと共にチームを組んでレースに出たアラフィフだったが、途中溶岩地帯を移動する際にロコモーティブフォームを解除したバベッジから(スペースと安定性の問題で)降ろされてしまう。
- そして「(宝具演出で)毎回跳んでるのだから自分で跳べるだろう」とバベッジに言われた時の反論がこれ。
- 何かと年齢を意識した台詞が多いが、ここまで強く明言したのはそうそう無い。
じゃあもっと別のやり方があるだろうと突っ込んではならない。
- 「脱出ーーーーーーーーーーーーーー!!」
- 『ハロウィン・ストライク!』より。マシュとバベッジから、騒動の間接的な黒幕である事を指摘されてその場から逃走を図る。しかし……。
- 「―――完全犯罪計画、起動。」
- 『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて。
- 犯罪界のナポレオンの異名に恥じない風格を醸し出しての台詞だが、やろうとしていることは覗きである。
娘に嫌われるぞパパ。
- 「悪用? 君が?
バカも休み休み言い給え! 君が悪に堕ちたなら―――
そうさな、目でピーナッツを噛み、鼻でスパゲッティを食べてやる!
フハハハハ!」 - バレンタインイベントにて。
- 手作りチョコのお返しとして犯罪対策マニュアル「邪悪教典」を渡された主人公に「悪用したら、とか考えないの?」と問われての返し。
- 「目でピーナッツを噛み、鼻でスパゲッティを食べる」発言は藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』における無茶振りが元ネタだが、かの犯罪界のナポレオンにここまで言わせる辺り、主人公の善性は突き抜けているというべきか。
- (腰ヤベえ)
- 『惑う鳴鳳荘の考察』での悲鳴。深刻なレベルで必死に医者を求めている。
- 悪巧みを除いた日常では、年相応の悩み・苦しみを持っているコミカルなアラフィフである。
- 「一つ条件がある。
本を一冊修復して欲しい。……というか、許して欲しい。
うっかり私が壊してしまったのでネ。
本の妖精のような君なら、可能だろう?
可能と言って、お願い!」 - 『惑う鳴鳳荘の考察』にて。
- 紫式部の映画に出演する条件として、破損してしまったナーサリーの本を直してくれるように持ちかけて。
- 子供が相手である上に意図的な「犯罪」ではなく完全な「アクシデント」なので、彼にしては珍しいくらい終始狼狽している。
- 「貴殿は貴殿、円卓の騎士サー・ランスロットだろう。
バーサーカーの霊基ならまだしも、貴殿は理性を有したセイバーの霊基で現界している。
ならば―――ガレス卿を目にして、感じるところのひとつもあるんじゃないかネ?
なにせ、彼女は生きている。当然英霊であるからには死した本人の影ではあるが、
生前の彼女とうり二つ。連続性はなくとも、完全に同じ記憶と人格の持ち主だ。
さてどうする?
―――剣を向けるのかね。騎士殿。
かつては斬り殺したのだったかな? それとも叩き殺したのだったかな?
いやはや、騎士道は何処に!
かつて! 円卓の騎士たるランスロット卿は不義を働き! その現場をアグラヴェイン卿をはじめとする、他の円卓の騎士に見咎められたが……
おお、無窮の武練を有したランスロット卿は強し! 徒手空拳にて、完全武装の騎士たちを次々と屠ってみせた!
貴殿を陥れようとしたアグラヴェイン卿のみならず、貴殿に強く憧れていたガレス卿まで……。
……なんとも、惨い。
実際のところどうなのです、サー・ランスロット。貴殿は、誰かも分からずガレス卿を叩き殺したのかな?
それとも、その美しき手の騎士が、仔犬のように自らに懐くガレス卿だと分かった上で―――」 - 『見参! ラスベガス御前試合~水着剣豪七色勝負!』にて。アロハ騎士として主人公達の前に立ちはだかるランスロットの対抗策としてモードレッドとガレスを用意し、更に彼の古傷を言葉で容赦なく抉って。
- それまでのトンチキな空気を完全に無視した上に、今まで相手が敵であってさえここまでえげつない事はしなかっただけに、多くのプレイヤーに衝撃を与え、主人公にも「流石に、言いすぎ……!」と咎められたが、彼自身は「お子様向けの甘口ぐらいのつもり」とどこ吹く風。
変な所で大悪党としての貫禄を見せつけた犯罪界のナポレオンであった。
- 「あー、ホント若い時の私の肉体とか出てきてくれないかな!
精神を移動させて乗っ取るから!」 - 『チェイテ・ハロウィン・トリロジー ウルトラデラックス総集編!』のエピローグにて、燕青に黒幕だと疑われ「マスターのため、という理由ならキャスターにぎっくり腰になりがちな呪いをかけられるだけで済む」と言われた際の反応。
- ぎっくり腰が冗談じゃないと主張し若い頃の肉体が欲しいと言うが、その方法はなんとも恐ろしいものである。
- なお後に若い自分が本当に現れているものの、彼にはその未熟さを指摘する程度で肉体を奪おうとする行動までは見せていない。
メモ[編集 | ソースを編集]
- ファンからの通称は、自他ともに言及されている「アラフィフ」、当初の名乗りの「新宿のアーチャー」、縮めて「新茶」、主人公に対する一人称から「ダディ」、『デッドヒート・サマーレース!』から「パパ」「プロフェッサーM」など多岐に渡っている。
- 『ハロウィン・ストライク!』で主人公から「アラフィフ」「白髭」と呼ばれた事で、公式での呼び方は確定した模様。
- イラストレーターの本庄雷太氏はモリアーティを「冷酷非道、計算高い知的なイメージ」でデザインしており、立ち絵はホームズと対になるように描かれている[出 1]。
- 原作では書き手であるワトソンと一切面識がないために直接登場しておらず、人物像はホームズが語るのみで詳細はよく解っていない。この為、シャーロック・ホームズをモチーフにした作品では様々なアレンジが行われている。
- 日本だと宮崎駿が監督を勤めたアニメ『名探偵ホームズ』(登場人物が全員犬の姿をしているため通称「犬ホームズ」と呼ばれている)でのマヌケな悪役姿が有名だろう。本作のモリアーティが時折見せる少々お茶目かつイマイチ抜けている所などは此方が元になったのではと思われている。
- 最近ではジャンプSQで連載されている漫画『憂国のモリアーティ』(既存のシャーロック・ホームズシリーズをモリアーティサイドから描いた作品)により知名度と人気が上がっている。この作品でのモリアーティは悪をもって悪を制すダークヒーロー寄りな立ち位置となっているため、本作での彼の言動や主人公との関係性およびポジションはこちらと似通っていると見解するマスターもいる。
- 上記の人物解説にある通り、物理で殴られる事に非常に弱い。これは、原作「最後の事件」でホームズをライヘンバッハの滝に誘きだしたものの、バリツで滝壺に落とされて死亡した事が原因である。
- ただし、作品によってはホームズに匹敵する武術の達人として描写されているものもある。そもそも原作からしてホームズとの最後の対決には単独で挑んできている(後述のモラン大佐が二人の対決を崖上から監視しておりホームズを攻撃したという後付設定が加えられているが、モラン大佐がホームズを攻撃したのはモリアーティが滝壺に落ちた後である)。
- 「魔弾の射手」の幻霊マックスを取り込んだことでアーチャーになったとされるように、原作ではアーチャー要素は皆無であり、腹心の部下「セバスチャン・モラン」が銃の名手だった。
- 生前から悪巧みで知られた人物であるが、カルデアで召喚されてからも「カルデアのシミュレータの異常を噴出させる」「2017年のネロ祭でブリュンヒルデの感情を暴走させる」「サマーレースで裏トトカルチョの胴元となって大儲けする」「刑部姫にメカエリチャンの製造法を技術流出させて特異点形成に間接的に関与する」などいくつものトラブルを起こしており、カルデアからは初期のカエサル・シェイクスピア・パラケルススと並び「悪巧み四天王」と称される。
- 武装多目的棺桶「ライヘンバッハ」の設定・ギミック・戦闘スタイルは、内藤泰弘原作のアクションゲーム『ガングレイヴ』シリーズの主人公「ビヨンド・ザ・グレイヴ」が所持する様々な武装を搭載した棺桶「デス・ホーラー」に酷似している。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
- 終局的犯罪
- 彼の宝具となっている『終局的犯罪』には元ネタが存在している。
- アイザック・アシモフが書いたベイカー・ストリート・イレギュラーズ(世界的なシャーロックホームズの愛好会)向けの論文および、それを元にした短編ミステリ集『黒後家蜘蛛の会』の一編、その名もずばり『終局的犯罪(The Ultimate Crime)』。
- 作中では「『小惑星の力学』とはどのような論文か?」が推理の題材になっており、「モリアーティが最高の数学者であること」「純粋数学の最高峰であること」「にも関わらず学問の歴史が既存のそれと大きく変わっていない事」などが推理の材料になっている。(仮にモリアーティが相対性理論に至っていたのなら、科学史は激変していたはずである)
- 最終的には、「小惑星の力学とは「火星と木星の間にある小惑星群は一つの小惑星(アン・アステロイド)を起源とすると仮定し、その小惑星内部にどのような力が働けば現在の小惑星群が生まれるか」について記載した論文である」という結論となった。また、「地球でも同じ事をすることを目論んでいると看破した科学界が脅威に思い、論文自体を握りつぶした」という点も論文が残っていない説明として挙げられている。
- このモリアーティの悪意の具現、社会に害を与えるという行為の最高峰、人類社会そのものを惑星ごと根本から木っ端微塵に粉砕するという究極の犯罪として「終局的犯罪」の名が冠されている。
- また元ネタを同じと思われるアメリカのテレビ映画「アステロイド/最終衝撃」も存在する。
- モリアーティとは『何』であるか
- ホームズの宿敵として知られるモリアーティだが、前述の真名解説にある通り登場した作品はわずか三作にすぎす、しかもその登場シーンはほぼ、ホームズによって語られるのみ。
- これはそもそも彼が、「ホームズを殺すための存在」として、後付でドイルに設定されたため。そもそもドイルは歴史小説を好んでおり、当時、ホームズシリーズばかり求める世間に辟易していた[注 6]。そのため、「ホームズを殺してこのシリーズを終わらせたい」と言う欲求を抱き、ホームズを殺すに相応しい悪役としてモリアーティを生み出したのである。
- そうした事情もあって、原作におけるモリアーティの設定は非常に曖昧。だがその曖昧さが逆にミステリアスさを生み、多くのシャーロキアンを惹きつけた。そんな彼の曖昧な正体に関する考察は諸説ある。
- FGOでは「悪のカリスマが世界に与える影響を恐れて簡易な描写に留めてもらった」と言う設定だが、他にも様々な説があり、中には「ホームズがコカイン中毒で見た妄想」「姿を晦ますための狂言」「ホームズと同一人物」といった、実は存在しない人間説も有る。
- また、「ジェームズ・モリアーティ」と言う本名に関しても、実は諸説ある。と言うのも、彼には軍人をしている兄と田舎の駅長をしている弟がいるのだが、その兄の名前も、彼と同じ「ジェームズ・モリアーティ」なのである。
- そのため、「実はジェームズ・モリアーティとは複合姓なのではないか」(つまり、兄弟揃って「○○・ジェームズ・モリアーティ」がフルネームなのではないか)と言う説があるのだ。
- 前述した漫画『憂国のモリアーティ』でも、この説を採ってウィリアム・ジェームズ・モリアーティと言うフルネームが設定されている。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ この帽子は「シャーロックハット」とも呼ばれる。
- ↑ とはいえその推理の過程には明らかに無理があるものも多く「知らない筈の事をうっかり口を滑らせてしまったため、咄嗟にそれっぽい推理を後付けしてごまかした」という解釈も成り立つ(そもそもエクスカリバーは英霊間の知名度が極めて高いうえセイバーオルタは風王結界による隠蔽も行わないため、英国圏の英霊であるモリアーティなら知っていて当然レベルとも言える)。いずれにせよ真名推理を前提として動けるほどの智謀を持つ事は変わらない。
- ↑ ただし、ページ番号が振られていなかったために正しいページ順が不明であり、意味が通るようにつなぎ合わせたものの彼女の反応からして全然違う話になってしまったようで、このイベントを暗喩するようなオチになった。
- ↑ あくまでもアニメ内の話なので、現実のカノウヨシキ氏は襲われていない。
- ↑ 原作でも「ハイドになる薬」の材料には普通には調達できないものが含まれており、ジキル博士も後半では手に入らずに難儀していた。話を総合すると「該当する材料は錬金術関連の時計塔からの横流し品であり、モリアーティが一時的にジキル博士が入手できるように取り計らい、その後に暗躍して手に入らないようにした」ということだと推測される。
- ↑ 「とにかくホームズを書いて欲しい」と言う雑誌社に辟易して破格の報酬をふっかけた所、その条件をあっさり呑まれて後に引けなくなってしまった、と言うエピソードもある。
出典[編集 | ソースを編集]
- ↑ 「ジェームズ・モリアーティ」『Fate/Grand Order material Ⅴ』p.61