「フランケンシュタイン」の版間の差分

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== バーサーカー (Apocrypha・黒) ==
+
{{サーヴァント概要
*真名:フランケンシュタイン(が創り出した人造人間)
+
| タイトル = 黒のバーサーカー
*誕生日:11月の物寂しい夜
+
| 真名 = フランケンシュタイン<ref group = "注">正確には無名、フランケンシュタインの怪物。</ref>
*身長:172cm/体重:48kg
+
| 依代 =  
*スリーサイズ:B74/W53/H71
+
| 読み =  
*属性:混沌・中庸
+
| 愛称 = フラン、フランちゃん
 +
| 外国語表記 = Frankenstein
 +
| 初登場作品 = [[Fate/Apocrypha]]
 +
| 声優 = 野中藍
 +
| 演者 =
 +
| 身長 = 172cm
 +
| 体重 = 48kg
 +
| 誕生日 = 11月の物寂しい夜
 +
| 血液型 =
 +
| 出典 = 創作
 +
| 地域 = ヨーロッパ全域
 +
| 属性 = 混沌・中庸
 +
| 副属性 = 地
 +
| 性別 = 女性
 +
| スリーサイズ = B74/W53/H71
 +
| 一人称 = わたし
 +
| 二人称 = なし
 +
| 三人称 = なし
 +
| イメージカラー = 象牙色
 +
| サーヴァント階位 =
 +
| 特技 = 自家発電
 +
| 好きな物 = 節電、綺麗なもの
 +
| 苦手な物 = 電気の無駄遣い
 +
| 天敵 = [[モードレッド|“赤”のセイバー]]
 +
| デザイン = 岡崎武士
 +
| 設定作成 = 星空めてお
 +
| レア度 = ☆4
 +
}}
  
「[[クラス (バーサーカー)|狂戦士]]」のクラスの[[サーヴァント]]。[[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]に召喚された。<br>白いドレスを着た虚ろな瞳の少女。
+
== 概要 ==
  
;略歴
+
[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]
:真名はフランケンシュタイン。より正確に言うと、[[ヴィクター・フランケンシュタイン]]の生み出した人造人間。<br>触媒は『理想の人間』と書かれた人体図。<br>実体化を好み、平時はミレニア城塞の中庭にある花畑で花を摘むか、空を眺めていることが多い。<br>黒と赤の決戦においては、戦場に姿を現した[[シロウ・コトミネ]]と[[キャスター (Apocrypha・赤)|赤のキャスター]]を相手取る。シロウの「マスター」では有り得ない戦闘能力と底知れない不気味さからその存在を危険視し、[[ルーラー]]の接近を察知して逃亡しようとする彼らを追撃しようとするが、キャスターの宝具の効果で現れたフランケンシュタイン博士によって錯乱させられ、取り逃がしてしまう。<br>カウレスの機転によって沈静化した後、窮地に立たされたライダーを救いに向かう。そこで[[令呪]]を行使した一撃を[[モードレッド|赤のセイバー]]に打ち込むが、圧倒的な力で一蹴され、心臓を貫かれてしまう。だが最後の力を振り絞り、カウレスの最後の令呪の力を借りて最終宝具を発動。赤のセイバーを道連れに自爆するが、危険を察知した[[獅子劫界離|獅子劫]]の令呪による空間転移によって回避されてしまった。これによって'''「黒のサーヴァント」最初の脱落者'''となった。<br>結果だけ見れば彼女の死は無駄死にだったが、彼女の願いと思いはカウレスに刻まれ、創造者すらも拒絶され孤独な最期を遂げた生前と違い、別れを惜しんでくれる良き理解者に巡り合うことが出来た。<br>そして、彼女の宝具の余波によってジークが息を吹き返すこととなる。
 
  
;人物
+
; 略歴
: 唸り声しか上げられないが、バーサーカーでありながら極めて高い思考能力を持っている。聖杯大戦の『次』を理解し、真名の重要性を認識しているなど、これまでのバーサーカーなど比べ物にならないほど理知的。彼女が狂化しても理性を失わなかったのは、生前にフランケンシュタイン博士から「お前は狂った怪物だ」と絶対的な呪詛を込められた罵りを受けて、それがトラウマとなったためで、理性を持ち常識を理解しようと決めたのはその時から。<br>戦闘においても非常に冷静で、[[セイバー (Apocrypha・黒)|黒のセイバー]]と呼吸を同一にして攻撃を放ち、赤のライダーの能力を正確に分析している。また、電気を糧とするためか節電に熱心であり、マスターが入っているトイレの電気をこまめに消そうとしたり、電源が入ったままのパソコンからコンセントを引っこ抜いたりしている。<br>聖杯にかける願いは、『自分と同じ存在の伴侶を得ること』。自分を愛してくれる存在を欲していたが彼女にも譲れない一線があるらしく、生前も何人かの男を攫ってみたが誰も伴侶となり得ず、またユグドミレニアのホムンクルスでもダメで、伴侶は「フランケンシュタインが創り出した人造人間」に限っている。つまり死者に生者を創造させるということであり、彼女の願いは聖杯の奇跡でも用いなければ成しえない事柄である。
+
:『[[Fate/Apocrypha]]』では [[聖杯戦争|聖杯大戦]]において、[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]によって召喚された。触媒は『理想の人間』と書かれた人体図。
 +
: 実体化を好み、平時はミレニア城塞の中庭にある花畑で花を摘むか、空を眺めていることが多い。
 +
: 黒と赤の決戦においては、戦場に姿を現した[[シロウ・コトミネ]]と[[ウィリアム・シェイクスピア|赤のキャスター]]を相手取る。シロウの「マスター」では有り得ない戦闘能力と底知れない不気味さからその存在を危険視し、[[ジャンヌ・ダルク|ルーラー]]の接近を察知して逃亡しようとする彼らを追撃しようとするが、キャスターの宝具の効果で現れたフランケンシュタイン博士によって錯乱させられ、取り逃がしてしまう。
 +
: カウレスの機転によって沈静化した後、窮地に立たされたライダーを救いに向かう。そこで[[令呪]]を行使した一撃を[[モードレッド|赤のセイバー]]に打ち込むが、圧倒的な力で一蹴され、心臓を貫かれてしまう。だが最後の力を振り絞り、カウレスの最後の令呪の力を借りて最終宝具を発動。赤のセイバーを道連れに自爆するが、危険を察知した[[獅子劫界離|獅子劫]]の令呪による空間転移によって回避されてしまった。これによって'''「黒のサーヴァント」2番目の脱落者'''となった。
 +
: 結果だけ見れば彼女の死は無駄なものとなったが、彼女の願いと思いはカウレスに刻まれた。彼女自身も創造者すらも拒絶され孤独な最期を遂げた生前と違い、別れを惜しんでくれる良き理解者に巡り合うことが出来た。そして何より、彼女の宝具の余波によって[[ジーク]]は三度息を吹き返すこととなる。
 +
: 『[[Fate/Grand Order]]』第四特異点『[[死界魔霧都市 ロンドン]]』では西暦1888年のロンドンで、サーヴァントとしてではなく生前の姿(?)として登場している。
 +
:終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿に召喚され、[[ジャック・ザ・リッパー (Apocrypha)|ジャック]]、[[ナーサリー・ライム]]や[[ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス|パラケルスス]]と共にⅣの座を統括する[[バルバトス|管制塔バルバトス]]に攻撃を仕掛ける。
 +
:Lostbelt No.5『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』では破神同盟のサーヴァントとして登場。[[アフロディーテ]]の権能によってモードレッドと同士討ちになり、消滅している。
 +
:2部6.5章『[[死想顕現界域 トラオム]]』では名前のみ登場。復讐界域のサーヴァントとして召喚され、その後消滅したことが語られている。
 +
; 人物
 +
: 白いドレスを着た虚ろな瞳の少女。
 +
: バーサーカーでありながら極めて高い思考能力を持っている。聖杯大戦の『次』を理解し、真名の重要性を認識しているなど、これまで確認されたバーサーカーなど比べ物にならないほど理知的。
 +
: 彼女が狂化しても理性を失わなかったのは、生前にフランケンシュタイン博士から「お前は狂った怪物だ」と絶対的な呪詛を込められた罵りを受けたことがトラウマとなったためで、その時から理性を持ち常識を理解しようと決めている。
 +
: しかしバーサーカーであるため基本的に唸り声や咆哮ばかり、稀に単語をつぶやくだけで滅多に喋らず、自分の想いを伝えることは極めて少ない。その気になれば多少たどたどしくはあるが普通に会話ができるが、一言喋るだけでも並大抵の苦労ではない為「本当に伝えたい場面」でしか言葉を発さない。
 +
: また、血や臓物を「美しい」と思うなどの常識からは逸脱した感覚をもって生まれたため、それらの生まれ持った異常な感覚と常識を知る理性とが彼女の中でせめぎ合うこともあり、また感情制御の調節がまだ上手くいってないため、思わぬ凶暴性を発揮することがある。
 +
: 戦闘では「狂戦士」というクラス名とは裏腹に高い思考能力を用いて冷静に立ち回ることができ、[[ジークフリート|黒のセイバー]]と呼吸を同一にして攻撃を放ち、赤のライダーの能力を正確に分析している。
 +
: 電気を糧とするためか節電に熱心という一面があり、マスターが入っているトイレの電気をこまめに消そうとしたり、電源が入ったままのパソコンのプラグをコンセントから引っこ抜いて強制的にシャットダウンさせたりしている。当然彼女の前で電気の無駄遣いは厳禁であり、『Grand Order』では電気を無駄遣いし停電に至らしめたテスラに激怒していた。
 +
: 聖杯にかける願いは「伴侶を得ること」。『Apocrypha』のカウレスは彼女の望みが自分と同じ存在の伴侶を得ることであり、フランケンシュタインが創り出した人造人間に限られる――つまりそれは「死者に生者を創造させる」という聖杯の奇跡でも用いなければ成しえない事柄なのだと推測していたが、<br>『Grand Order』のマテリアルによれば「伴侶を求めるのはまっとうな人間としての在り方を求めるが故」であり、「心を開かせれば(人間である)マスターが『フランケンシュタインの花婿』に選ばれるかもしれない」と記されており、心を許した相手であれば人種にこだわらないらしい。
 +
:
 +
; 能力
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: 固有[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『ガルバニズム』によって生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積が可能。魔風、魔光など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。
 +
: さらに宝具を併用することで、擬似的な『魔力放出』すら使用可能で、ホバー移動に近い高速移動を実現している。人造の存在であるため苦痛感覚の操作を行う事が出来る。これによって脚部や胸を貫かれても行動に支障は無く、高い戦闘継続力を持つ。
  
;能力
+
== 別クラス / バリエーション ==
:固有[[スキル (サーヴァント)|スキル]]『ガルバニズム』によって生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積が可能。魔風、魔光など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。<br>さらに宝具を併用することで、擬似的な『魔力放出』すら使用可能で、ホバー移動に近い高速移動を実現している。<br>人造の存在であるため苦痛の操作を行う事が出来る。これによって脚部や胸を貫かれても行動に支障は無く、高い戦闘継続力を持つ。
+
=== セイバー ===
 +
イシュタルカップにエントリーする際に水着姿になったフランケンシュタイン。
 +
 
 +
詳細は「[[フランケンシュタイン〔セイバー〕]]」を参照。
 +
 
 +
=== キャスター ===
 +
「[[Fate/Grand Order Arcade]]」に登場する、サンタ服へ着替えクラスチェンジしたフランケンシュタイン。
 +
 
 +
詳細は「[[フランケンシュタイン〔クリスマス〕]]」を参照。
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 +
== ステータス ==
 +
{| class="wikitable" style="text-align:center"
 +
|-
 +
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 +
|-
 +
| rowspan="2"|[[バーサーカー]] || [[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]] || C || B || D || D || B || C || rowspan="2"|狂化:D || 虚ろなる生者の嘆き:D<br />ガルバニズム:B || style="text-align:left"|
 +
|-
 +
| [[主人公 (Grand Order)]] || C || B || D || D || B || C || ガルバニズム:B<br />虚ろなる生者の嘆き:D→C<br />オーバーロード:C || style="text-align:left"|幕間の物語クリアで「虚ろなる生者の嘆き」がDからCにランクアップ。
 +
|}
  
 
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
;乙女の貞節(ブライダル・チェスト)
+
; 乙女の貞節(ブライダル・チェスト)
:ランク:C<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大捕捉:1人<br>樹の枝状の放電流を纏う戦槌(メイス)。普段は打撃武器として使用する。<br>打撃用武器としての用途はむしろ副次的なもので、重要なのは魔力の吸収機能。自分や周囲から漏れる魔力を効率よく回収し蓄積するため、周囲に余剰の魔力が豊富に発生し続ける戦闘時は「ガルバニズム」と合わせて疑似的に"第二種永久機関"の動作をする。<br>全力で行動するとたちまち魔力を枯渇させるバーサーカーのクラスのサーヴァントにとって非常に便利な宝具で、魔術師として力量が不足気味のカウレスの助けにもなっている。<br>先端の球体は彼女の心臓そのものであり、戦闘時以外も肌身離さず所持している。
+
: ランク:C<br />種別:対人宝具<br />レンジ:1<br />最大捕捉:1人
 +
: 樹の枝状の放電流を纏う戦槌(メイス)。普段は打撃武器として使用する。
 +
: 先端の球体は彼女の心臓そのものであり、戦闘時以外も肌身離さず所持している。尾部のフィンと、本体側頭部のフィンによって電力の供給が行われる仕組み。
 +
: 打撃用武器としての用途はむしろ副次的なもので、重要なのは魔力の吸収機能。遠隔接続されていて、周囲の残存魔力を吸収することで、絶大なパワーをフランケンシュタインに与えている。自分や周囲から漏れる魔力を効率よく回収し蓄積するため、周囲に余剰の魔力が豊富に発生し続ける戦闘時は「ガルバニズム」と合わせて疑似的に"第二種永久機関"の動作をする。
 +
: 全力で行動するとたちまち魔力を枯渇させるバーサーカーのクラスのサーヴァントにとって非常に便利な宝具で、魔術師として力量が不足気味のカウレスの助けにもなっている。
 +
:なお、真名解放が存在する。
 +
; 磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)
 +
: ランク:D~B<br />種別:対軍宝具<br />レンジ:1~10<br />最大捕捉:30人
 +
: 『乙女の貞節』を地面に突き立て、『乙女の貞節』の魔力を使用して雷雲を形成、一気に放電を行う対軍宝具。聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぎ、拡散し敵を追尾する。 敵が単体かつ近距離であれば『乙女の貞節』がなくとも発動可能。正確には『乙女の貞節』が宝具で、『磔刑の雷樹』はその派生技。
 +
: 全リミッターを解除して、最大出力で使用した場合、使用者は生命活動を完全に停止する。リミッターを解除しないで使用した場合、威力は落ちるが彼女の生命活動が停止する事は無い。カウレスがスペックを計測するため、ロシェから譲り受けたゴーレムを威力測定の目安として行った実験では、この時の威力は良くてC、悪くてDランク相当。標的から離れれば離れるほど雷撃の威力は弱まり、逆に至近距離ではリミッター解除して使用すれば大抵のサーヴァントを討ち果たせる威力があるとカウレスは推測した。
 +
: この雷撃はただの雷ではなく彼女の意志が介在する力であり、令呪の補助を受けて使用した場合、標的が同じく令呪の効果で空間転移を行っても回避できないほどの速度と精密さで中心点に引き込む。
 +
: また使用時、低い確率で第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある。作中ではジークがこの電撃によって蘇生、覚醒した。
 +
: 企画段階では使用すれば確実に絶命する自爆宝具だったが、小説版では流石にそれでは使い勝手が悪すぎるという配慮か、リミッターによる使用リスクの軽減が行われている。
 +
: 『Grand Order』では「敵全体にかなり強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+自身にスタン状態を付与(2ターン)【デメリット】」という効果のQuick宝具。
 +
:幕間の物語クリアでD~B+ランクに上昇し、宝具威力倍率とクリティカル発生率ダウン倍率が上昇する。
 +
 
 +
== 真名:フランケンシュタイン ==
 +
:フランケンシュタイン。正確には無名、フランケンシュタインの怪物。ヴィクターによって創造された人工生命体。
 +
:アダムと対を為すイヴとして作られたが、喜怒哀楽の感情表現が上手く働かず、失敗作と断じられた。
 +
 +
:小説で描かれたものとはかなりの差違があり、ヴィクターは当初からアダムとイヴ――原初のつがいを創造することを目的としていた。
 +
:聖書とは逆に、彼はまずイヴを創造し、イヴにアダムを産ませることを思いついた。
 +
 +
:ところが、取っ掛かりであるはずのイヴ――死体を繋ぎ合わせて作った人工生命体は失敗作だった。
 +
:感情の制御、繋がりが上手くいかず、野犬を躊躇いなく惨殺し、臓物を贈り物として差し出す凶暴性に、ヴィクターは怯えて逃亡した。
 +
:だが、置き去りにされた少女の知性や情緒は世界に触れる内に磨かれていき、遂には見捨てたヴィクターに対して怒りを覚えるようになった。
 +
 
 +
: 自分と同じ存在の伴侶を得ることであり、ヴィクターが創り出した人造人間が必要だった。
 +
: その為に博士を追跡し、博士の家族を殺したが、ヴィクターは復讐するどころか逃げに逃げた。
 +
 
 +
:北極まで執拗に追跡した彼女に、ヴィクターは怯えて拒絶し、疲れ果てたと自ら死を選ぶ。
 +
:生みの親の亡骸を目にした少女は、人間になることができなかった事に絶望して――――
  
;磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)
+
== 登場作品と役柄 ==
:ランク:D~B<br>種別:対軍宝具<br>レンジ:1~10<br>最大捕捉:30人<br>「乙女の貞節」を地面に突き立て、放電を行う対軍宝具。<br>聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぎ、拡散し敵を追尾する。 敵が単体かつ近距離であれば「乙女の貞節」がなくとも発動可能。<br>全リミッターを解除して、最大出力で使用した場合、使用者は生命活動を完全に停止する。<br>リミッターを解除しないで使用した場合、威力は落ちるが彼女の生命活動が停止する事は無い。カウレスがスペックを計測するため、ロシェから譲り受けたゴーレムを威力測定の目安として行った実験では、この時の威力は良くてC、悪くてDランク相当。標的から離れれば離れるほど雷撃の威力は弱まり、逆に至近距離ではリミッター解除して使用すれば大抵のサーヴァントを討ち果たせる威力があるとカウレスは推測した。<br>この雷撃はただの雷ではなく彼女の意志が介在する力であり、令呪の補助を受けて使用した場合、標的が同じく令呪の効果で空間転移を行っても回避できないほどの速度と精密さで中心点に引き込む。<br>また使用時、低い確率で第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある。作中ではジークがこの電撃によって蘇生、覚醒した。<br>企画段階では使用すれば確実に絶命する自爆宝具だったが、小説版では流石にそれでは使い勝手が悪すぎるという配慮か、リミッターによる使用リスクの軽減が行われている。
+
===Fateシリーズ===
 +
; [[Fate/Apocrypha]]
 +
: 「黒」のサーヴァントとして登場。
 +
; [[Fate/Grand Order]]
 +
: 第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』解禁に伴い実装。
 +
: 第四章のストーリー中にも登場するが、一度も戦闘には加わらない。
  
== 登場作品 ==
+
===Fate関連作品===
;[[Fate/Apocrypha]]
+
; [[カプセルさーばんと]]
:「黒」のサーヴァントとして登場。
+
: さーばんとの一匹。
;[[ちびちゅき!]]
+
: 自身が倒した敵さーばんとの出すマナをその場で回収することができる。
:校務員として登場。
+
 
;[[カプセルさーばんと]]
+
===その他===
:さーばんとの一匹。
+
; [[ちびちゅき!]]
:コスト400 戦闘力C 突破力A+ 移動力B 体力A 忍耐力A リキャストB
+
: 校務員として登場。
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
=== Fate/Apocrypha ===
 
=== Fate/Apocrypha ===
;[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
+
; [[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア]]
:マスター。彼とライダーによる一件で不機嫌だったが、彼が例え言葉が分からなくてもコミュニケーションをとる努力を怠らなかったため、信頼関係を結ぶことに成功した。
+
: マスター。彼とライダーによる一件で不機嫌だったが、彼が例え言葉が分からなくてもコミュニケーションをとる努力を怠らなかったため、信頼関係を結ぶことに成功した。
 +
; [[ケイローン|黒のアーチャー]]
 +
: 驚くべきことに、アーチャーは唸り声しか上げられない彼女の言葉を理解しているらしい。[[アキレウス|赤のライダー]]との戦闘時、意思疎通が会話より容易な念話でとはいえ正確に指示を下し、互いの言葉が通じている。
 +
: そのためか、彼のことは信頼しており、一見無謀とも思われる指示でも実行する。
 +
; [[アストルフォ|黒のライダー]]
 +
: 微妙に相性の悪い相手。召喚時、カウレスが簡単に自らの真名を彼に教えてしまったことが原因で、話しかけられても不機嫌そうにあしらっている。ただ理知的な彼女は、相性が悪いといってもライダーを敵視してはいない。
 +
; [[ジーク]]
 +
: 全力で解き放った「<ruby>磔刑の雷樹<rb></rb><rt>ブラステッド・ツリー</rt></ruby>」の余波によって、死亡した彼を再び蘇生させた。
 +
; [[ヴィクター・フランケンシュタイン]]
 +
: 創造主である魔術師。
 +
: 「生前」は愛を欲し、反転した憎しみを抱いていたが、英霊になってからはそういった感情は昇華されている。
 +
: なお、フランが喋ることに関してはヴィクターも知らなかった様だ。
 +
 
 +
=== Fate/Grand Order ===
 +
; [[主人公 (Grand Order)]]
 +
: マスター。カウレス同様にコミュニケーションをとる努力を怠らないのか、信頼関係で結ばれている。絆レベルを深めていくと…?
 +
; [[マシュ・キリエライト]]
 +
: 同じマスターを持つ同僚(?)。基本的に唸り声しか上げられないフランケンシュタインの真意を大まかに掴めており、主人公とフランケンシュタインのやり取りでは通訳のようなことをしたりも。
 +
; [[チャールズ・バベッジ]]
 +
: 生前面識があった相手。第四章では「魔霧計画」に加担する彼を説得しようとするも、聖杯の介入により失敗してしまう。
 +
; [[ニコラ・テスラ]] 、[[トーマス・エジソン]]
 +
: 科学者としては頼りにしているが、電気を愛するものの電気を無駄遣いしているため、フランの悩みの種となっている。
 +
: ニコラに至っては、彼がカルデアであまりにも電気を無駄遣いするせいで怒ってしまった事も。
 +
;[[坂田金時]]
 +
: 雷神と電気の関係からか、無駄に雷をまき散らす金時に苛ついている。
 +
; [[モードレッド]]
 +
: フランのことを気にかけてくれる存在で、ネロのオリンピア祭でも一緒に行動するなど良好な関係。聖杯大戦では敵対関係だったが、今作では妹分のように遇されている。
 +
: 尚、両者には「作り出された存在」という共通点がある。
 +
; [[呂布奉先]]
 +
: 彼の娘に似ているらしく、甘やかされることも。
 +
; [[ジェームズ・モリアーティ]]
 +
: 夏イベントでの縁か、「ネロ祭再び ~2017 Autumn~」ではバベッジを含めた三人で仲良く参加。
 +
: [[フランケンシュタイン〔セイバー〕 | セイバーの状態]]ではないため「パパ」とは言えないものの、彼とバベッジに懐いている姿が描かれていた。
 +
; [[イヴ]]
 +
: 自身の[[幕間の物語]]「11月の物寂しい夜の出来事Ⅰ」および「11月の物寂しい夜の出来事Ⅱ」で出会った、ヴィクターの手によって作られた自身の後継機。
 +
: ヴィクターに報いたいというその気持ちは理解しつつも、凶行を止める為に戦う事となった。
 +
; [[ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕]]
 +
: 第四特異点で縁があった相手であり、モードレッド共々仲の良い相手。
 +
; [[カイニス]]
 +
: 期間限定イベント『風雲からくりイリヤ城』でジキル共々チームを組んだ相手。
 +
: [[モードレッド|いつもの相方]]とノリが近い相手なため普段通りに対処していた。
 +
; [[謎のヒロインX〔オルタ〕]]
 +
: 互いに省エネ志向の上に喋るのを面倒くさがるタイプなのですぐに意気投合したとか。
 +
 
 +
=== ちびちゅき! ===
 +
; [[メカヒスイ]]
 +
: 校務員仲間。
 +
; [[トリムマウ]]
 +
: 被造物仲間。彼女の為にメカヒスイと協力してお団子を作るものの、力の加減が分からず消し炭に。
 +
 
 +
== 名台詞 ==
 +
=== Fate/Apocrypha ===
 +
; 「ナアアアアアアアアアアアアアアアア―――――オゥッ!!」
 +
: 狂化時に高まる、地獄の亡者の如き叫び。
 +
=== Fate/Grand Order ===
 +
====戦闘====
 +
; 「わたしと、いっしょに、こい。『<ruby><rb>磔刑の</rb><rt>ブラステッド</rt></ruby>――――<ruby><rb>雷樹</rb><rt>ツリー</rt></ruby>』ィィィィィ!」
 +
: 宝具発動。人を夢見る乙女の電撃が、敵対者を焼き尽くす。
 +
: なお、『磔刑の雷樹』の呼び方はセイバーの『約束された勝利の剣』同様、「ブラステッド」で一旦溜め、「ツリー」で絶叫するもの。
 +
: 『Apocrypha』では唸り声しかあげていない<ref group = "注">但し、アニメ版においてはモードレッドに対し宝具発動する際にこの台詞を発している。</ref>彼女だが、『Grand Order』では各所で頑張って言葉を発しているシーンがある。曰く「喋るのはすごく疲れる」とのことで、本当に伝えたい場面でしか言葉を発さない模様。故に、基本は唸り声である。
 +
: 『Grand Order』に実装された当初の戦闘ボイスはいかにもバーサーカーらしい鬼気迫る絶叫だったのだが、ほどなくして現在のカタコト混じりの唸り声に変更された。
  
;[[アーチャー (Apocrypha・黒)|アーチャー]]
+
====マイルーム====
:驚くべきことに、アーチャーは唸り声しか上げられない彼女の言葉を理解しているらしい。赤のライダーとの戦闘時、意思疎通が会話より容易な念話でとはいえ正確に指示を下し、互いの言葉が通じている。<br />そのためか、彼のことは信頼しており、一見無謀とも思われる指示でも実行する。
+
; 「す……き……」
 +
: マイルーム会話「絆Lv.5」。彼女からの親愛の言葉。上記の通り、彼女は「本当に伝えたい場面で言葉を発する」ので、この言葉の意味は……?
  
;[[ライダー (Apocrypha・黒)|ライダー]]
+
====幕間の物語====
:微妙に相性の悪い相手。召喚時、カウレスが簡単に自らの真名を彼に教えてしまったことが原因で、話しかけられても不機嫌そうにあしらっている。ただ理知的な彼女は、相性が悪いといってもライダーを敵視してはいない。
+
;「だま、れ。」<br>「しゃべるのは、すごくつかれるから。でも……これだけは、いっておく。」<br>「ちちうえ、いもうと。<br> あなたたちは、とうのむかしに、おわっている。」<br>「わたしの、はんりょは、わたしが、みつける。<br> わたしの、なまえは、わたしが、つける。」<br>「だから。<br> わたしと、いっしょに、こい……!」
 +
:自身の幕間の物語『11月の物寂しい夜の出来事Ⅱ』より。特異点の影響で亡霊として蘇り、非道な実験を繰り返す<ruby>造物主<rb></rb><rt>ヴィクター・フランケンシュタイン</rt></ruby>とその被造物である<ruby>妹<rb></rb><rt>イヴ</rt></ruby>に、「フランケンシュタインの怪物」ではなく、一人の「人間」として、憤怒を込めて訣別の言葉を叩きつける。
  
;[[ジーク]]
+
====イベント====
:全力で解き放った「磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)」の余波によって、死亡した彼を再び蘇生させた。
+
;「ゥゥ……ゥゥ……。チョコ……ゥゥ………<br> ゥゥ……ォィシィ……? ゥァゥ……ゥゥ……<br> ェヘヘ……ゥ~♪」
 +
:期間限定のバレンタインクエストにて。ボルトとナットの形をしたチョコを主人公にプレゼントしており、それを食べる姿を見た彼女は嬉しがっている。そして同封されてあるカードに大きくハートマークが書かれてある。なお、現実世界においてもこれと同じものが実際に存在する。
  
;[[ヴィクター・フランケンシュタイン]]
+
;「ウー……。(以下、特別意訳:あつい)」<br>「ウー…………ウゥ。(意訳:だるい)」<br>「ウゥゥゥ……。(意訳:えあこん、でんりょく、だめ)」<br>「ウー……。(意訳:嗚呼。夏は厭だ……)」<br>「ウゥゥ……。(意訳:厭すぎて、漢字変換を活用したくなる……)」
:創造主。彼女のスキル「ガルバニズム」の原理から言って、彼には魔術の心得があったと思われる。
+
:『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。漢字変換を使いたくなるほど熱い夏が厭らしい。
  
=== ちびちゅき! ===
+
;「ウゥゥゥゥゥ……! ウゥゥゥー!」(意訳:そもそもこの熱さは一体何だ。人造生命体である私が一体何をしたと言うのだろう。人類とは、世界とは、平和とは、愛とは、眼に見えないものであるが確かにそこに形あるものであり、いや人類は確かに存在するが総体としての人類はやはり不可視の存在であり、個体としての人間とは別個に考えるべきだ<br> 要するにわかりやすく言うとみんな違ってみんないい、私だけがオンリーユー……いや、何か違う気がする……)
;[[メカヒスイ]]
+
:『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。熱い夏が厭すぎて、漢字変換を使うどころか哲学的思考に陥り始めた。
:校務員仲間。
 
  
== 名台詞 ==
+
;「うー……。(意訳:熱ぼう走のせいで風けいが霞む。ひらがなになった)」<br>「うぅ……。(意訳:ますたーのへやにはえあこんがある……)」<br>「ううううぅぅ……。(意訳:せつでんはとてもとてもとてもとてもだいじだけど)」<br>「うー……(ますたーはだいじだから、えあこんはしかたない)」<br>「う!(意訳:よし、すずみにいこう!)」
;「ナアアアアアアアアアアアアアアアア―――――オゥッ!!」
+
:『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。台詞や意訳がひらがなになるほどの熱さに節電の精神は負けてしまった。
:狂化時に高まる、地獄の亡者の如き叫び。
+
 
 +
;「うう?(意訳:ちらし?)」<br>「うー……。(意訳:れーす……かーれーす?)」<br>「ウゥゥ……。(意訳:思考回路がちょっともどった……)」
 +
:『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。マスターの部屋にエアコンで涼みに行こうとした際にチラシを見つけた時の台詞。
 +
 
 +
;「……ひど、すぎ、る……!」<br>「むちゃ、くちゃ!」
 +
:『Apocrypha/Inheritance of Glory』より。空中庭園に攻め込むのに、'''地上から魔力放出で直接ぶっ飛んでいく'''という[[モードレッド]]の暴挙に付き合わされた末の抗議。結果敵側の[[カルナ]]をぶっ飛ばし、空中庭園の地面に激突することになり、モードレッド本人も「ちょっと[[アルトリア・ペンドラゴン|父上]]が手招きしてた」という程なので、思わずしゃべりだすくらい憤慨するのも頷ける。
 +
 
 +
=== その他 ===
 +
;「おめでと!おーめーでーとー。オメデト。(なるべくバリエーションをつけてみた)」
 +
:『Fate/Grand Order 2nd Anniversary ALBUM』の英霊正装より。
 +
:マスターのための彼女なりの精一杯の祝いの言葉。
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
*キャラクターデザイン原案は岡崎武士氏。設定制作を担当したのは星空めてお氏。
+
* 「弱小サーヴァントを補強するため狂化させる」という、[[バーサーカー]]のクラスの'''正しい運用がなされた'''Fateシリーズ初のサーヴァント。
*「弱小サーヴァントを補強するため狂化させる」という、[[クラス (バーサーカー)|バーサーカー]]のクラスの'''正しい運用がなされた'''Fateシリーズ初のサーヴァント。
+
** そもそも、狂化で能力を補強する必要がある弱小サーヴァントしか呼べない未熟なマスターは、[[間桐雁夜]]の例を見るまでもなく、魔力喰いで最大戦力を発揮すると大きな負担がかかるバーサーカーのサーヴァントとは相性が悪く、元来の「正しい運用」が難しいクラスである。<br />その点を『乙女の貞節』で補ってくれる彼女だからこその正しい運用であろう。また、魔力問題の解決に加え、狂化スキルが低い分意志の疎通が出来る彼女は、「初心者向けサーヴァント」としてはかなりの適性を持つ存在と言えそうである。
**そもそも、狂化で能力を補強する必要がある弱小サーヴァントしか呼べない未熟なマスターは、[[間桐雁夜]]の例を見るまでもなく、魔力喰いで最大戦力を発揮すると大きな負担がかかるバーサーカーのサーヴァントとは相性が悪く、元来の「正しい運用」が難しいクラスである。<br>その点を『乙女の貞節』で補ってくれる彼女だからこその正しい運用であろう。また、魔力問題の解決に加え、狂化スキルが低い分意志の疎通が出来る彼女は、「初心者向けサーヴァント」としてはトップクラスに優れた存在と言えそうである。
+
* ダーニックの考えでは『英霊ではあるが、マスターであるカウレスが未熟であることと、狂化されたバーサーカーという存在自体が御するに難しいサーヴァントである』ことからさほど重要視されておらず、故に内心ではただ狂気に身を任せ、魔力が尽きるまで戦場を疾駆させる捨て駒として想定していた。
*英霊ではあるが、マスターであるカウレスが未熟であることと、狂化されたバーサーカーという存在自体が御するに難しいサーヴァントであるため、ダーニックからはさほど重要視されていない。故に内心ではただ狂気に身を任せ、魔力が尽きるまで戦場を疾駆させる捨て駒として想定している。
+
* 現実世界でも「フランケンシュタイン」は科学者ヴィクター・フランケンシュタインではなく、創り出された怪物の方を指すものと誤解している人は多くいる。<br />このような誤解が生まれたのは、ヴィクターが自身の創り出した醜い怪物を嫌い、名前を与えなかったためである(名前を与えることは、存在を認めたことになってしまう)。
*現実世界でも「フランケンシュタイン」は科学者ヴィクター・フランケンシュタインではなく、創り出された怪物の方を指すものと誤解している人は多くいる。<br>このような誤解が生まれたのは、ヴィクターが自身の創り出した醜い怪物を嫌い、名前を与えなかったためである(名前を与えることは、存在を認めたことになってしまう)。<br>本来なら彼女の真名は「無し」が正しいのだが、流石に作り手側にも読み手側にも不便になってしまうためか、現在のような表現になったと思われる。
+
**『Grand Order』では真名が正確には「無名」あるいは「フランケンシュタインの怪物」であるという設定になっている。
*「フランケンシュタインの怪物」に性別は無い。フランケンシュタイン作の人造人間は1体のみのため、性差そのものが存在しないのである。<br>Fateにおける彼女も「女性型」「少女型」であって「女性」ではない(生殖能力の有無は別の問題)。
+
* 華奢な肢体と可愛らしい姿からは想像しにくいが、身長は(materialの比較図を見る限りでは、角は含まず素で)172cm。あの[[メドゥーサ]]並の長身。
*華奢な肢体と可愛らしい姿からは想像しにくいが、身長は172cmであの[[ライダー|五次ライダー]]並の長身。ただし、角を含んでいる可能性もある。
+
*『Grand Order』での宝具『磔刑の雷樹』はクイック属性の全体攻撃型宝具。敵全体にかなり強力なダメージとクリティカル率ダウンのデメリット効果を与える。ダメージ総量では同じレアリティ、クラス、属性、攻撃範囲であるランスロットやタマモキャットを上回るが、その後2ターンスタンしてしまうデメリット効果も持つ。使用後に即死するわけではないが、マルタやマリーのようなスタンをカバーしてくれるサーヴァントと組めない場合は少々使い勝手が悪い。逆に1人1回ずつ宝具をぶっ放せば事足りる種火クエストの周回などでは、相手を選ばないバーサーカーである事、通常よりも威力が高めに設定されている全体攻撃宝具である事、その後スタンしててもかまわない事から非常に有用。ただし自前でNPを獲得するスキルを持たないので、彼女を効果的に運用するには準備が必要。
  
各マスターごとのステータス
+
== 脚注 ==
 +
===注釈===
 +
<references group = "注"/>
  
{| class="wikitable"
+
===出典===
|-
+
<references group = ""/>
| マスター  || 筋力  || 耐久  || 敏捷  || 魔力  || 幸運  || 宝具  || 備考
 
|-
 
| カウレス || C || B || D || D || B || C ||企画段階と変わらず。
 
|}
 
  
[[スキル (サーヴァント) |保有スキル]]:狂化:D、虚ろなる生者の嘆き:D、ガルバニズム: ?
+
== リンク ==
 +
* [[登場人物]]
 +
* [[サーヴァント]]
  
*三巻巻頭のステータスではスペースの関係か、宝具欄の『乙女の貞節』に多少の言及があるだけで、保有スキルの欄にガルバニズムが記載されていない。
+
{{DEFAULTSORT:ふらんけんしゆたいん}}
  
== リンク ==
+
[[Category:登場人物は行]]
*[[登場人物]]
+
[[Category:サーヴァント]]
*[[サーヴァント]]
+
[[category:バーサーカー]]
 +
[[category:Fate/Apocrypha]]
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[[category:Fate/Grand Order]]
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[[Category:Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない]]
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[[Category:カプセルさーばんと]]
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[[Category:ちびちゅき!]]
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[[Category:コハエース]]
 +
[[Category:TYPE-MOON エイプリルフール企画]]

2024年11月15日 (金) 11:37時点における最新版

黒のバーサーカー
真名 フランケンシュタイン[注 1]
外国語表記 Frankenstein
愛称 フラン、フランちゃん
性別 女性
誕生日 11月の物寂しい夜
身長 172cm
体重 48kg
スリーサイズ B74/W53/H71
特技 自家発電
好きな物 節電、綺麗なもの
苦手な物 電気の無駄遣い
天敵 “赤”のセイバー
出典 創作
地域 ヨーロッパ全域
属性 混沌・中庸
副属性
一人称 わたし
二人称 なし
三人称 なし
声優 野中藍
デザイン 岡崎武士
設定作成 星空めてお
イメージカラー 象牙色
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Apocrypha
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概要[編集 | ソースを編集]

狂戦士」のサーヴァント

略歴
Fate/Apocrypha』では 聖杯大戦において、カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニアによって召喚された。触媒は『理想の人間』と書かれた人体図。
実体化を好み、平時はミレニア城塞の中庭にある花畑で花を摘むか、空を眺めていることが多い。
黒と赤の決戦においては、戦場に姿を現したシロウ・コトミネ赤のキャスターを相手取る。シロウの「マスター」では有り得ない戦闘能力と底知れない不気味さからその存在を危険視し、ルーラーの接近を察知して逃亡しようとする彼らを追撃しようとするが、キャスターの宝具の効果で現れたフランケンシュタイン博士によって錯乱させられ、取り逃がしてしまう。
カウレスの機転によって沈静化した後、窮地に立たされたライダーを救いに向かう。そこで令呪を行使した一撃を赤のセイバーに打ち込むが、圧倒的な力で一蹴され、心臓を貫かれてしまう。だが最後の力を振り絞り、カウレスの最後の令呪の力を借りて最終宝具を発動。赤のセイバーを道連れに自爆するが、危険を察知した獅子劫の令呪による空間転移によって回避されてしまった。これによって「黒のサーヴァント」2番目の脱落者となった。
結果だけ見れば彼女の死は無駄なものとなったが、彼女の願いと思いはカウレスに刻まれた。彼女自身も創造者すらも拒絶され孤独な最期を遂げた生前と違い、別れを惜しんでくれる良き理解者に巡り合うことが出来た。そして何より、彼女の宝具の余波によってジークは三度息を吹き返すこととなる。
Fate/Grand Order』第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』では西暦1888年のロンドンで、サーヴァントとしてではなく生前の姿(?)として登場している。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、ジャックナーサリー・ライムパラケルススと共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスに攻撃を仕掛ける。
Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』では破神同盟のサーヴァントとして登場。アフロディーテの権能によってモードレッドと同士討ちになり、消滅している。
2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』では名前のみ登場。復讐界域のサーヴァントとして召喚され、その後消滅したことが語られている。
人物
白いドレスを着た虚ろな瞳の少女。
バーサーカーでありながら極めて高い思考能力を持っている。聖杯大戦の『次』を理解し、真名の重要性を認識しているなど、これまで確認されたバーサーカーなど比べ物にならないほど理知的。
彼女が狂化しても理性を失わなかったのは、生前にフランケンシュタイン博士から「お前は狂った怪物だ」と絶対的な呪詛を込められた罵りを受けたことがトラウマとなったためで、その時から理性を持ち常識を理解しようと決めている。
しかしバーサーカーであるため基本的に唸り声や咆哮ばかり、稀に単語をつぶやくだけで滅多に喋らず、自分の想いを伝えることは極めて少ない。その気になれば多少たどたどしくはあるが普通に会話ができるが、一言喋るだけでも並大抵の苦労ではない為「本当に伝えたい場面」でしか言葉を発さない。
また、血や臓物を「美しい」と思うなどの常識からは逸脱した感覚をもって生まれたため、それらの生まれ持った異常な感覚と常識を知る理性とが彼女の中でせめぎ合うこともあり、また感情制御の調節がまだ上手くいってないため、思わぬ凶暴性を発揮することがある。
戦闘では「狂戦士」というクラス名とは裏腹に高い思考能力を用いて冷静に立ち回ることができ、黒のセイバーと呼吸を同一にして攻撃を放ち、赤のライダーの能力を正確に分析している。
電気を糧とするためか節電に熱心という一面があり、マスターが入っているトイレの電気をこまめに消そうとしたり、電源が入ったままのパソコンのプラグをコンセントから引っこ抜いて強制的にシャットダウンさせたりしている。当然彼女の前で電気の無駄遣いは厳禁であり、『Grand Order』では電気を無駄遣いし停電に至らしめたテスラに激怒していた。
聖杯にかける願いは「伴侶を得ること」。『Apocrypha』のカウレスは彼女の望みが自分と同じ存在の伴侶を得ることであり、フランケンシュタインが創り出した人造人間に限られる――つまりそれは「死者に生者を創造させる」という聖杯の奇跡でも用いなければ成しえない事柄なのだと推測していたが、
『Grand Order』のマテリアルによれば「伴侶を求めるのはまっとうな人間としての在り方を求めるが故」であり、「心を開かせれば(人間である)マスターが『フランケンシュタインの花婿』に選ばれるかもしれない」と記されており、心を許した相手であれば人種にこだわらないらしい。
能力
固有スキル『ガルバニズム』によって生体電流と魔力の自在な転換、および蓄積が可能。魔風、魔光など実体のない攻撃を瞬時に電気へ変換し、周囲に放電することで無効化する。また蓄電の量に応じて肉体が強化され、ダメージ修復も迅速に行われるようになる。
さらに宝具を併用することで、擬似的な『魔力放出』すら使用可能で、ホバー移動に近い高速移動を実現している。人造の存在であるため苦痛感覚の操作を行う事が出来る。これによって脚部や胸を貫かれても行動に支障は無く、高い戦闘継続力を持つ。

別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]

セイバー[編集 | ソースを編集]

イシュタルカップにエントリーする際に水着姿になったフランケンシュタイン。

詳細は「フランケンシュタイン〔セイバー〕」を参照。

キャスター[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order Arcade」に登場する、サンタ服へ着替えクラスチェンジしたフランケンシュタイン。

詳細は「フランケンシュタイン〔クリスマス〕」を参照。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア C B D D B C 狂化:D 虚ろなる生者の嘆き:D
ガルバニズム:B
主人公 (Grand Order) C B D D B C ガルバニズム:B
虚ろなる生者の嘆き:D→C
オーバーロード:C
幕間の物語クリアで「虚ろなる生者の嘆き」がDからCにランクアップ。

宝具[編集 | ソースを編集]

乙女の貞節(ブライダル・チェスト)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
樹の枝状の放電流を纏う戦槌(メイス)。普段は打撃武器として使用する。
先端の球体は彼女の心臓そのものであり、戦闘時以外も肌身離さず所持している。尾部のフィンと、本体側頭部のフィンによって電力の供給が行われる仕組み。
打撃用武器としての用途はむしろ副次的なもので、重要なのは魔力の吸収機能。遠隔接続されていて、周囲の残存魔力を吸収することで、絶大なパワーをフランケンシュタインに与えている。自分や周囲から漏れる魔力を効率よく回収し蓄積するため、周囲に余剰の魔力が豊富に発生し続ける戦闘時は「ガルバニズム」と合わせて疑似的に"第二種永久機関"の動作をする。
全力で行動するとたちまち魔力を枯渇させるバーサーカーのクラスのサーヴァントにとって非常に便利な宝具で、魔術師として力量が不足気味のカウレスの助けにもなっている。
なお、真名解放が存在する。
磔刑の雷樹(ブラステッド・ツリー)
ランク:D~B
種別:対軍宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:30人
『乙女の貞節』を地面に突き立て、『乙女の貞節』の魔力を使用して雷雲を形成、一気に放電を行う対軍宝具。聳え立つ大樹のシルエットで降り注ぎ、拡散し敵を追尾する。 敵が単体かつ近距離であれば『乙女の貞節』がなくとも発動可能。正確には『乙女の貞節』が宝具で、『磔刑の雷樹』はその派生技。
全リミッターを解除して、最大出力で使用した場合、使用者は生命活動を完全に停止する。リミッターを解除しないで使用した場合、威力は落ちるが彼女の生命活動が停止する事は無い。カウレスがスペックを計測するため、ロシェから譲り受けたゴーレムを威力測定の目安として行った実験では、この時の威力は良くてC、悪くてDランク相当。標的から離れれば離れるほど雷撃の威力は弱まり、逆に至近距離ではリミッター解除して使用すれば大抵のサーヴァントを討ち果たせる威力があるとカウレスは推測した。
この雷撃はただの雷ではなく彼女の意志が介在する力であり、令呪の補助を受けて使用した場合、標的が同じく令呪の効果で空間転移を行っても回避できないほどの速度と精密さで中心点に引き込む。
また使用時、低い確率で第二のフランケンシュタインの怪物を生む可能性がある。作中ではジークがこの電撃によって蘇生、覚醒した。
企画段階では使用すれば確実に絶命する自爆宝具だったが、小説版では流石にそれでは使い勝手が悪すぎるという配慮か、リミッターによる使用リスクの軽減が行われている。
『Grand Order』では「敵全体にかなり強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+自身にスタン状態を付与(2ターン)【デメリット】」という効果のQuick宝具。
幕間の物語クリアでD~B+ランクに上昇し、宝具威力倍率とクリティカル発生率ダウン倍率が上昇する。

真名:フランケンシュタイン[編集 | ソースを編集]

フランケンシュタイン。正確には無名、フランケンシュタインの怪物。ヴィクターによって創造された人工生命体。
アダムと対を為すイヴとして作られたが、喜怒哀楽の感情表現が上手く働かず、失敗作と断じられた。
小説で描かれたものとはかなりの差違があり、ヴィクターは当初からアダムとイヴ――原初のつがいを創造することを目的としていた。
聖書とは逆に、彼はまずイヴを創造し、イヴにアダムを産ませることを思いついた。
ところが、取っ掛かりであるはずのイヴ――死体を繋ぎ合わせて作った人工生命体は失敗作だった。
感情の制御、繋がりが上手くいかず、野犬を躊躇いなく惨殺し、臓物を贈り物として差し出す凶暴性に、ヴィクターは怯えて逃亡した。
だが、置き去りにされた少女の知性や情緒は世界に触れる内に磨かれていき、遂には見捨てたヴィクターに対して怒りを覚えるようになった。
自分と同じ存在の伴侶を得ることであり、ヴィクターが創り出した人造人間が必要だった。
その為に博士を追跡し、博士の家族を殺したが、ヴィクターは復讐するどころか逃げに逃げた。
北極まで執拗に追跡した彼女に、ヴィクターは怯えて拒絶し、疲れ果てたと自ら死を選ぶ。
生みの親の亡骸を目にした少女は、人間になることができなかった事に絶望して――――

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha
「黒」のサーヴァントとして登場。
Fate/Grand Order
第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』解禁に伴い実装。
第四章のストーリー中にも登場するが、一度も戦闘には加わらない。

Fate関連作品[編集 | ソースを編集]

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
自身が倒した敵さーばんとの出すマナをその場で回収することができる。

その他[編集 | ソースを編集]

ちびちゅき!
校務員として登場。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
マスター。彼とライダーによる一件で不機嫌だったが、彼が例え言葉が分からなくてもコミュニケーションをとる努力を怠らなかったため、信頼関係を結ぶことに成功した。
黒のアーチャー
驚くべきことに、アーチャーは唸り声しか上げられない彼女の言葉を理解しているらしい。赤のライダーとの戦闘時、意思疎通が会話より容易な念話でとはいえ正確に指示を下し、互いの言葉が通じている。
そのためか、彼のことは信頼しており、一見無謀とも思われる指示でも実行する。
黒のライダー
微妙に相性の悪い相手。召喚時、カウレスが簡単に自らの真名を彼に教えてしまったことが原因で、話しかけられても不機嫌そうにあしらっている。ただ理知的な彼女は、相性が悪いといってもライダーを敵視してはいない。
ジーク
全力で解き放った「磔刑の雷樹ブラステッド・ツリー」の余波によって、死亡した彼を再び蘇生させた。
ヴィクター・フランケンシュタイン
創造主である魔術師。
「生前」は愛を欲し、反転した憎しみを抱いていたが、英霊になってからはそういった感情は昇華されている。
なお、フランが喋ることに関してはヴィクターも知らなかった様だ。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
マスター。カウレス同様にコミュニケーションをとる努力を怠らないのか、信頼関係で結ばれている。絆レベルを深めていくと…?
マシュ・キリエライト
同じマスターを持つ同僚(?)。基本的に唸り声しか上げられないフランケンシュタインの真意を大まかに掴めており、主人公とフランケンシュタインのやり取りでは通訳のようなことをしたりも。
チャールズ・バベッジ
生前面識があった相手。第四章では「魔霧計画」に加担する彼を説得しようとするも、聖杯の介入により失敗してしまう。
ニコラ・テスラトーマス・エジソン
科学者としては頼りにしているが、電気を愛するものの電気を無駄遣いしているため、フランの悩みの種となっている。
ニコラに至っては、彼がカルデアであまりにも電気を無駄遣いするせいで怒ってしまった事も。
坂田金時
雷神と電気の関係からか、無駄に雷をまき散らす金時に苛ついている。
モードレッド
フランのことを気にかけてくれる存在で、ネロのオリンピア祭でも一緒に行動するなど良好な関係。聖杯大戦では敵対関係だったが、今作では妹分のように遇されている。
尚、両者には「作り出された存在」という共通点がある。
呂布奉先
彼の娘に似ているらしく、甘やかされることも。
ジェームズ・モリアーティ
夏イベントでの縁か、「ネロ祭再び ~2017 Autumn~」ではバベッジを含めた三人で仲良く参加。
セイバーの状態ではないため「パパ」とは言えないものの、彼とバベッジに懐いている姿が描かれていた。
イヴ
自身の幕間の物語「11月の物寂しい夜の出来事Ⅰ」および「11月の物寂しい夜の出来事Ⅱ」で出会った、ヴィクターの手によって作られた自身の後継機。
ヴィクターに報いたいというその気持ちは理解しつつも、凶行を止める為に戦う事となった。
ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕
第四特異点で縁があった相手であり、モードレッド共々仲の良い相手。
カイニス
期間限定イベント『風雲からくりイリヤ城』でジキル共々チームを組んだ相手。
いつもの相方とノリが近い相手なため普段通りに対処していた。
謎のヒロインX〔オルタ〕
互いに省エネ志向の上に喋るのを面倒くさがるタイプなのですぐに意気投合したとか。

ちびちゅき![編集 | ソースを編集]

メカヒスイ
校務員仲間。
トリムマウ
被造物仲間。彼女の為にメカヒスイと協力してお団子を作るものの、力の加減が分からず消し炭に。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

「ナアアアアアアアアアアアアアアアア―――――オゥッ!!」
狂化時に高まる、地獄の亡者の如き叫び。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

戦闘[編集 | ソースを編集]

「わたしと、いっしょに、こい。『磔刑のブラステッド――――雷樹ツリー』ィィィィィ!」
宝具発動。人を夢見る乙女の電撃が、敵対者を焼き尽くす。
なお、『磔刑の雷樹』の呼び方はセイバーの『約束された勝利の剣』同様、「ブラステッド」で一旦溜め、「ツリー」で絶叫するもの。
『Apocrypha』では唸り声しかあげていない[注 2]彼女だが、『Grand Order』では各所で頑張って言葉を発しているシーンがある。曰く「喋るのはすごく疲れる」とのことで、本当に伝えたい場面でしか言葉を発さない模様。故に、基本は唸り声である。
『Grand Order』に実装された当初の戦闘ボイスはいかにもバーサーカーらしい鬼気迫る絶叫だったのだが、ほどなくして現在のカタコト混じりの唸り声に変更された。

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「す……き……」
マイルーム会話「絆Lv.5」。彼女からの親愛の言葉。上記の通り、彼女は「本当に伝えたい場面で言葉を発する」ので、この言葉の意味は……?

幕間の物語[編集 | ソースを編集]

「だま、れ。」
「しゃべるのは、すごくつかれるから。でも……これだけは、いっておく。」
「ちちうえ、いもうと。
 あなたたちは、とうのむかしに、おわっている。」
「わたしの、はんりょは、わたしが、みつける。
 わたしの、なまえは、わたしが、つける。」
「だから。
 わたしと、いっしょに、こい……!」
自身の幕間の物語『11月の物寂しい夜の出来事Ⅱ』より。特異点の影響で亡霊として蘇り、非道な実験を繰り返す造物主ヴィクター・フランケンシュタインとその被造物であるイヴに、「フランケンシュタインの怪物」ではなく、一人の「人間」として、憤怒を込めて訣別の言葉を叩きつける。

イベント[編集 | ソースを編集]

「ゥゥ……ゥゥ……。チョコ……ゥゥ………
 ゥゥ……ォィシィ……? ゥァゥ……ゥゥ……
 ェヘヘ……ゥ~♪」
期間限定のバレンタインクエストにて。ボルトとナットの形をしたチョコを主人公にプレゼントしており、それを食べる姿を見た彼女は嬉しがっている。そして同封されてあるカードに大きくハートマークが書かれてある。なお、現実世界においてもこれと同じものが実際に存在する。
「ウー……。(以下、特別意訳:あつい)」
「ウー…………ウゥ。(意訳:だるい)」
「ウゥゥゥ……。(意訳:えあこん、でんりょく、だめ)」
「ウー……。(意訳:嗚呼。夏は厭だ……)」
「ウゥゥ……。(意訳:厭すぎて、漢字変換を活用したくなる……)」
『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。漢字変換を使いたくなるほど熱い夏が厭らしい。
「ウゥゥゥゥゥ……! ウゥゥゥー!」(意訳:そもそもこの熱さは一体何だ。人造生命体である私が一体何をしたと言うのだろう。人類とは、世界とは、平和とは、愛とは、眼に見えないものであるが確かにそこに形あるものであり、いや人類は確かに存在するが総体としての人類はやはり不可視の存在であり、個体としての人間とは別個に考えるべきだ
 要するにわかりやすく言うとみんな違ってみんないい、私だけがオンリーユー……いや、何か違う気がする……)
『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。熱い夏が厭すぎて、漢字変換を使うどころか哲学的思考に陥り始めた。
「うー……。(意訳:熱ぼう走のせいで風けいが霞む。ひらがなになった)」
「うぅ……。(意訳:ますたーのへやにはえあこんがある……)」
「ううううぅぅ……。(意訳:せつでんはとてもとてもとてもとてもだいじだけど)」
「うー……(ますたーはだいじだから、えあこんはしかたない)」
「う!(意訳:よし、すずみにいこう!)」
『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。台詞や意訳がひらがなになるほどの熱さに節電の精神は負けてしまった。
「うう?(意訳:ちらし?)」
「うー……。(意訳:れーす……かーれーす?)」
「ウゥゥ……。(意訳:思考回路がちょっともどった……)」
『デッドヒート・サマーレース! ~夢と希望のイシュタルカップ2017~』での台詞。マスターの部屋にエアコンで涼みに行こうとした際にチラシを見つけた時の台詞。
「……ひど、すぎ、る……!」
「むちゃ、くちゃ!」
『Apocrypha/Inheritance of Glory』より。空中庭園に攻め込むのに、地上から魔力放出で直接ぶっ飛んでいくというモードレッドの暴挙に付き合わされた末の抗議。結果敵側のカルナをぶっ飛ばし、空中庭園の地面に激突することになり、モードレッド本人も「ちょっと父上が手招きしてた」という程なので、思わずしゃべりだすくらい憤慨するのも頷ける。

その他[編集 | ソースを編集]

「おめでと!おーめーでーとー。オメデト。(なるべくバリエーションをつけてみた)」
『Fate/Grand Order 2nd Anniversary ALBUM』の英霊正装より。
マスターのための彼女なりの精一杯の祝いの言葉。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 「弱小サーヴァントを補強するため狂化させる」という、バーサーカーのクラスの正しい運用がなされたFateシリーズ初のサーヴァント。
    • そもそも、狂化で能力を補強する必要がある弱小サーヴァントしか呼べない未熟なマスターは、間桐雁夜の例を見るまでもなく、魔力喰いで最大戦力を発揮すると大きな負担がかかるバーサーカーのサーヴァントとは相性が悪く、元来の「正しい運用」が難しいクラスである。
      その点を『乙女の貞節』で補ってくれる彼女だからこその正しい運用であろう。また、魔力問題の解決に加え、狂化スキルが低い分意志の疎通が出来る彼女は、「初心者向けサーヴァント」としてはかなりの適性を持つ存在と言えそうである。
  • ダーニックの考えでは『英霊ではあるが、マスターであるカウレスが未熟であることと、狂化されたバーサーカーという存在自体が御するに難しいサーヴァントである』ことからさほど重要視されておらず、故に内心ではただ狂気に身を任せ、魔力が尽きるまで戦場を疾駆させる捨て駒として想定していた。
  • 現実世界でも「フランケンシュタイン」は科学者ヴィクター・フランケンシュタインではなく、創り出された怪物の方を指すものと誤解している人は多くいる。
    このような誤解が生まれたのは、ヴィクターが自身の創り出した醜い怪物を嫌い、名前を与えなかったためである(名前を与えることは、存在を認めたことになってしまう)。
    • 『Grand Order』では真名が正確には「無名」あるいは「フランケンシュタインの怪物」であるという設定になっている。
  • 華奢な肢体と可愛らしい姿からは想像しにくいが、身長は(materialの比較図を見る限りでは、角は含まず素で)172cm。あのメドゥーサ並の長身。
  • 『Grand Order』での宝具『磔刑の雷樹』はクイック属性の全体攻撃型宝具。敵全体にかなり強力なダメージとクリティカル率ダウンのデメリット効果を与える。ダメージ総量では同じレアリティ、クラス、属性、攻撃範囲であるランスロットやタマモキャットを上回るが、その後2ターンスタンしてしまうデメリット効果も持つ。使用後に即死するわけではないが、マルタやマリーのようなスタンをカバーしてくれるサーヴァントと組めない場合は少々使い勝手が悪い。逆に1人1回ずつ宝具をぶっ放せば事足りる種火クエストの周回などでは、相手を選ばないバーサーカーである事、通常よりも威力が高めに設定されている全体攻撃宝具である事、その後スタンしててもかまわない事から非常に有用。ただし自前でNPを獲得するスキルを持たないので、彼女を効果的に運用するには準備が必要。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 正確には無名、フランケンシュタインの怪物。
  2. 但し、アニメ版においてはモードレッドに対し宝具発動する際にこの台詞を発している。

出典[編集 | ソースを編集]


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