「モルガン (Grand Order)」の版間の差分

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; 略歴
 
; 略歴
: 第2部第6章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場する、妖精國ブリテンに君臨する異聞帯の女王。その圧倒的な存在感と後述する能力により今までの王とは一線を越す存在。
+
: 第二部第六章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場。
: その正体は「過去の異聞帯のモルガン」こと先代の『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』ヴィヴィアンが、レイシフトを模倣した魔術を用いてやって来た「[[モルガン|サーヴァントのモルガン]]」から未来の異聞帯が何もない荒野になっている事を見た記憶を含めた汎人類史の知識を本来の人格に上書きした存在。
+
: ブリテン異聞帯を訪れた[[ベリル・ガット]]によって召喚される。が、ブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。ベリルからこの異聞帯の現状を聞くと'''「この世界なら自分が望むままのブリテン島を手に出来る」'''という考えに至り、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、自分自身を異聞帯の自分自身がいた過去へと飛ばす。
: そして異聞帯の過去の自分とは、『妖精歴のブリテン』で活躍したと伝えられている「救世主トネリコ」その人。元は星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精だったが、本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手により彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯。
+
: 通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先に『異聞帯の自分』が存在すること<ref group = "注">例えるならばモルガン(アカウント)に、レイシフト(ネットワーク)を使って情報(メール)を送信したようなもの。ちなみに[[主人公 (EXTRA)|ムーンセル上には同じことを行った前例が存在する]]。</ref>で、自らが持つ記録と知識を上書きする事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はこれによって消滅したが、「過去の異聞帯のモルガン」は異聞帯のモルガンとしての人格に、汎人類史のモルガンの知識(未来の異聞帯が何もない荒野になっている事を見た記憶を含む)を持つ存在となった。
: 汎人類史のモルガンによる知識の上書きで「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、妖精を救いブリテンに国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。巡礼の鐘を鳴らし、厄災を退けてブリテンを救ってきた。厄災を退けたら眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再び厄災を退ける、ということを繰り返してきたが、せっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから壊せばきっと楽しくなる」'''という部分が一致している。</ref>』によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
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: そして異聞帯の過去の自分とは、ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」その人。元は星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精『<ruby><rb>楽園の妖精</rb><rt>アヴァロン・ル・フェ</rt></ruby>』だったが、本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手により彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯。
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: 汎人類史のモルガンによる知識の上書きで「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、妖精を救いブリテンに国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。巡礼の鐘を鳴らし、厄災を退けてブリテンを救ってきた。厄災を退けたら眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再び厄災を退ける、ということを繰り返してきたが、せっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき<ref group = "注">理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において'''「平穏など面白くないしつまらないから壊してしまおう」'''という部分が一致している。</ref>』によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
 
: そして妖精歴における最後になった挑戦では、人間の王を立てるというこれまでにない試みと長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで王と側近たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
 
: そして妖精歴における最後になった挑戦では、人間の王を立てるというこれまでにない試みと長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで王と側近たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
: これにより溜まりにたまっていた妖精たちへの不信と不満が爆発。妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、今度は支配者として君臨することを決意し、手始めに自分と仲間を氏族長に売った妖精に自分の姿を魔術で被せて記憶を奪い、彼女を身代わりに『処刑』させる事で表上は姿を消し以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅」したのを見計らって活動を再開。空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚を応用する形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前をモルガンにあらため独力で妖精國を再興した。これが、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」である。2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精たちを冷酷な圧制で支配した。妖精には全て令呪のようなものを刻み、年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続けた。
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: これにより溜まりにたまっていた妖精たちへの不信と不満が爆発。妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、支配者として君臨することを決意。以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅」したのを見計らって活動を再開。空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚のような形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前をモルガンにあらため独力で妖精國を再興した。これが、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」である。2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精たちを冷酷な圧制で支配した。妖精には全て令呪のようなものを刻み、年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続けた。
: そして女王暦が2000年ほど続いたころ、鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れ、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけ、ついに対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍を全て焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所である事無いことを吹き込まれ乱心したウッドワスに傷を負わされ、そこに瀕死の[[妖精騎士トリスタン]]をスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはオーロラによる全域への吹聴が重なり、周囲の上級妖精によって惨たらしく殺害されてしまった。
+
: そして女王暦が2000年ほど続いたころ、鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れ、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけ、ついに対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍を全て焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所で周囲にある事無いことを吹き込まれて乱心したウッドワスに傷を負わされ、瀕死の[[妖精騎士トリスタン]]をスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはオーロラによる全域への吹聴が重なり、周囲の上級妖精によってあっけなく殺害されてしまう。
: 「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う哀願を最後にモルガンはこと切れた。誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されているのも、大穴の底にある呪いの元凶を撃ち滅ぼすため。モルガンとその後継さえも失った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。
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: 「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う哀願を最後にモルガンはこと切れた。誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の<ruby><rb>着名</rb><rt>ギフト</rt></ruby>を与えることで封印していたから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されているのも、大穴の底にある呪いの元凶を撃ち滅ぼすため。モルガンを失った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。
  
 
;人物
 
;人物
 
:冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると悪の支配者そのものに見える。
 
:冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると悪の支配者そのものに見える。
 
:ただし彼女にとって「好きか嫌いか」と「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
 
:ただし彼女にとって「好きか嫌いか」と「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
:冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はあり、それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」というものと大差ないが、異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、それらの極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。それでもウッドワスやバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあれど、性格が災いして「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
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:冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はあり、それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」というものと大差ないが、異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、それらの極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。それでもウッドワスやバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあれど、性格が災いし「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
 
:一方、女王としての諸々の要素が取り払われると、意外にも朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
 
:一方、女王としての諸々の要素が取り払われると、意外にも朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
  
 
; 能力
 
; 能力
: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えた[[アルトリア・キャスター]]をもってして、「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。モルガンが製作した兵装ロンゴミニアドは「天才が使うために天才が作った兵器」であり、アルトリアが全砲門の発射を試みると自分自身の肉体が魔術回路共々焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかってしまう。
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: 巡礼の鐘を全て鳴らし終えた[[アルトリア・キャスター]]をもってして、「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。モルガンが製作した兵装ロンゴミニアドは「天才が使うために天才が作った兵器」であり、アルトリアで全砲門の発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかる。この魔術の腕は汎人類史におけるモルガンも同様のようで、ベリルに召喚されたばかりの「汎人類史のモルガン」も、'''自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現して単独で行使する'''というとんでもない所業を'''数時間で'''実行している。
: さらにそれだけではなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして複数回の巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量でもアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出して一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。
+
: さらにはそれだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして複数回の巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量でもアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出して一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。
  
 
== ステータス ==
 
== ステータス ==

2022年1月25日 (火) 22:08時点における版

バーサーカー
真名 モルガン
性別 女性
身長 170cm
体重 56kg
好きな物 思い通りになる自分の国
苦手な物 芋虫
出典 アーサー王伝説、イギリス妖精史、及び異聞帯ブリテン
地域 最果てのオークニー
属性 秩序・悪
一人称
二人称 あなた[注 1]、お前[注 2]、マスター
声優 石川由依
デザイン 武内崇
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
テンプレートを表示

概要

狂戦士」のサーヴァント

略歴
第二部第六章『Lostbelt No.6 妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』に登場。
ブリテン異聞帯を訪れたベリル・ガットによって召喚される。が、ブリテンの王国があるはずのそこには何もなく、ただ荒れ果てた荒野が広がり遠目に空想樹が見えるだけの異聞帯の様子に困惑。ベリルからこの異聞帯の現状を聞くと「この世界なら自分が望むままのブリテン島を手に出来る」という考えに至り、そこからベリルがひと寝入りして目を覚ますまでの数時間の間に独力のみでレイシフトを解析して魔術で再現し、自分自身を異聞帯の自分自身がいた過去へと飛ばす。
通常、レイシフトはコフィンという「棺」に守られる事で修正力による消滅を回避するものであり、現実での肉体を持たないサーヴァントがコフィン無しで行えばレイシフト先で即座に消滅してしまう。モルガンとてそれは例外ではないのだが、レイシフト先に『異聞帯の自分』が存在すること[注 3]で、自らが持つ記録と知識を上書きする事に成功。「サーヴァントとして召喚された汎人類史のモルガン」はこれによって消滅したが、「過去の異聞帯のモルガン」は異聞帯のモルガンとしての人格に、汎人類史のモルガンの知識(未来の異聞帯が何もない荒野になっている事を見た記憶を含む)を持つ存在となった。
そして異聞帯の過去の自分とは、ブリテンに伝わる「救世主トネリコ」その人。元は星の内海からある使命を授かり遣わされた妖精『楽園の妖精アヴァロン・ル・フェ』だったが、本来の歴史=最初にベリルとモルガンが見た景色=「1回目のブリテン」では、楽園の妖精を嫌う妖精たちの手により彼女を庇護していた雨の氏族もろとも滅ぼされている。結果として災厄への対抗手段が失われた妖精たちは災厄によりほぼ絶滅、以降復興の目途すら立たない程に終わってしまい、そのまま異聞として切り捨てられたのが本来のブリテン異聞帯。
汎人類史のモルガンによる知識の上書きで「この先のブリテン」と「ブリテンへの執着」を知ったトネリコは雨の氏族への襲撃を逃れて生き残り、妖精を救いブリテンに国を作ることを目的に救世主としての道を歩き出す。巡礼の鐘を鳴らし、厄災を退けてブリテンを救ってきた。厄災を退けたら眠りに入り、次の厄災が現れる時期になったら眠りから目覚めて再び厄災を退ける、ということを繰り返してきたが、せっかく平穏をもたらしても最後には妖精特有の『些細な気まぐれと思いつき[注 4]』によってひっくり返される上に自身も殺害されてしまう目に何度もあい続けてきた。
そして妖精歴における最後になった挑戦では、人間の王を立てるというこれまでにない試みと長らく敵対関係にあった北の妖精たちの取り込みにも成功し、今度こそうまくいくはずだったのだが、またもや不満を持つ一部の妖精の企みで王と側近たちが毒酒によって暗殺され、再びすべてを台無しにされてしまう。
これにより溜まりにたまっていた妖精たちへの不信と不満が爆発。妖精を救おうとする救世主としてのやり方の限界を認め、支配者として君臨することを決意。以降の厄災には一切かかわらずに身を隠し続け、これにより「トネリコがいないので厄災を退けられず妖精が全滅」したのを見計らって活動を再開。空想樹を枯らして魔力を全て取り込み、サーヴァント召喚のような形で妖精國に住まう妖精を復活させ、名前をモルガンにあらため独力で妖精國を再興した。これが、トネリコが行動を変えた事で分岐した「2回目のブリテン」である。2回目のブリテンにおいて國を再興した後は年号を「女王暦」と改め、妖精たちを冷酷な圧制で支配した。妖精には全て令呪のようなものを刻み、年に一度「存在税」として定量の魔力を吸い上げ続けた。
そして女王暦が2000年ほど続いたころ、鏡の氏族の予言による「予言の子」が現れ、各地で組織されていた反乱軍や北の妖精「王の氏族」族長のノクナレアを味方につけ、ついに対決となる。戦そのものは女王軍が劣勢になった所で一人で反乱軍を全て焼き払って終わってしまったが、玉座の間に戻った所で周囲にある事無いことを吹き込まれて乱心したウッドワスに傷を負わされ、瀕死の妖精騎士トリスタンをスプリガンに人質に取られて動揺し、さらにはオーロラによる全域への吹聴が重なり、周囲の上級妖精によってあっけなく殺害されてしまう。
「自分が玉座に戻らなければブリテンは滅んでしまう」と言う哀願を最後にモルガンはこと切れた。誰も耳を貸す事が無かったその哀願はただの命乞いではなく純然たる事実であり、大厄災で滅んだ妖精國が今復興しているのも、「妖精は死んだら次代が生まれる」と言うシステムがあるのも、モルガンがサーヴァントのような形で召喚していたためだった。「炎の厄災」「獣の厄災」が現れていないのも、その元凶に円卓の騎士の着名ギフトを与えることで封印していたから。キャメロットの城が大穴の隣にあるのも、大穴に面した城壁に12門ものロンゴミニアドが設置されているのも、大穴の底にある呪いの元凶を撃ち滅ぼすため。モルガンを失った妖精國は、押さえつけていたそれらすべての厄災が同時に噴出することとなった。
人物
冷酷無比で叛逆を許さない支配の女王。人間を嫌い、妖精を嫌い、平等を嫌い、平和を嫌う。そのため、一般人から見ると悪の支配者そのものに見える。
ただし彼女にとって「好きか嫌いか」と「必要か不要か」は切り離された別のことであり、自らが第一に考える「ブリテン島の秩序ある支配」を保つのに必要であれば、自分が嫌いなものであろうと分け隔てなく認めて使う。他人を信頼しない訳ではないが、アテにはしない。基本的に自分で帳尻を合わせれば済むように物事を進める。
冷酷で機械のように見えるモルガン自身にも人格はあり、それは汎人類史のモルガンとして伝わる「淫蕩・惨忍・自分勝手」というものと大差ないが、異聞帯のモルガンは果てしなく長い旅路の中で数多の挫折を味わい、それらの極端な部分は打ちのめされて引っ込んでいるだけである。モルガン自身が極度に追いつめられたり焦ったりすることがあれば、その本来の性格が表に出る事もあるが、そうでなければ支配者として冷徹に「自分の好き嫌いに無関係に必要なものは認めて使う」性格だけが表に見える。それでもウッドワスやバーヴァン・シーの様に『信頼出来る仲間』と認めた者には慈しみを向けることはあれど、性格が災いし「感謝や労いといった情を言葉にするのではなく、態度や仕草で示していた」ために多くの者から誤解を受けており、結果的には自身の破滅にも繋がってしまった。
一方、女王としての諸々の要素が取り払われると、意外にも朴訥で天然気味な一面が現れてくる。
能力
巡礼の鐘を全て鳴らし終えたアルトリア・キャスターをもってして、「魔術の天才」と言わしめる桁違いの魔術の腕を持つ。モルガンが製作した兵装ロンゴミニアドは「天才が使うために天才が作った兵器」であり、アルトリアで全砲門の発射を試みると自分自身の肉体が焼き切れて消滅しかねないほどの負担がかかる。この魔術の腕は汎人類史におけるモルガンも同様のようで、ベリルに召喚されたばかりの「汎人類史のモルガン」も、自分を召喚した術式からレイシフトを解析して魔術で再現して単独で行使するというとんでもない所業を数時間で実行している。
さらにはそれだけでなく、巡礼の鐘を鳴らし終えてアルトリアがモルガンと同等になったと見えていたのも表面上だけであり、モルガンは過去に救世主トネリコとして複数回の巡礼の旅を経験しているため、内在する魔力量でもアルトリアはまるで勝負にならない。反乱軍によるキャメロット侵攻戦でも、城下で激戦の末女王軍を打ち破った反乱軍の全てを、自分と同等の能力を持つ分身を何人も生み出して一人で全て焼き払って全滅させるというどんでん返しを事も無さげにやってのけた。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ルーラー[注 5] ベリル・ガット ? ? ? ? ? ? ? ?
バーサーカー 主人公 (Grand Order) C E B A+ B EX 狂化:B
対魔力:A
道具作成:EX
陣地作成:B
妖精眼:A
渇望のカリスマ:B
湖の加護:C
アヴァロンの妖精:C[注 6]
最果てより:A

宝具

はや辿り着けぬ理想郷(ロードレス・キャメロット)
ランク:EX
種別:対城宝具
レンジ:10~99
最大捕捉:100人
モルガンが生涯をかけて入城を望み、果たされなかった白亜の城の具現。
モルガンはアルトリアと同じ存在であるはずなのに、アルトリアは迎えられ、モルガンは拒絶された。
アルトリアに拒絶されたのではなく、世界のルールそのもの、即ち『人理』に拒絶された。
モルガンが憎むはアルトリアではなく人理そのものであり、決してたどり着けない路を一夜にして踏破し人理そのものを打倒せしめんとする「世界を呪う魔女」としての彼女の在り方を表した宝具。
『Grand Order』では「自身に〔円卓の騎士または妖精〕特攻状態を付与(1ターン)+敵全体に強力な〔人の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>&呪い状態を付与(5ターン)+味方全体に宝具使用時のチャージ段階を1段階引き上げる状態を付与(1回・3ターン)」という効果のBuster属性の宝具。

真名:モルガン

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ 星の生まれる刻』配信後に期間限定サーヴァントとして実装された。

人間関係

Fate/Grand Order

ベリル・ガット
最初に「汎人類史のモルガン」として召喚された時のマスター。彼女が異聞帯のサーヴァントに変貌した時点で要らないもの同然の存在であり、一度は彼の存在を消去した。[注 7]
自ら支配する妖精國による「異聞世界」が確立した現代において復元させ、建前上は「自分の婚約者(夫)」として傍に置いている。
ある程度は彼の自由にさせているが、カルデア一行に危害を加えようとした際には「私が招いた客」だと言い、彼の動きを強制的に封じ抑えるなど、王として毅然と接している。
アルトリアシリーズ全般
汎人類史における因縁の相手。カルデアに召喚されたモルガンは異聞帯のモルガンではあるが、汎人類史のモルガンが持っていた知識と記憶を受け継いでいるため、「別の自分のこと」とは理解していつつも因縁の相手として見てしまうようだ。
なおオルタが宝具にモルガンと名付けているのを「嫌がらせか!」と憤慨したり、水着が持っている水鉄砲を羨ましがったり、根っこは似た者同士な模様。
モードレッド
汎人類史では、モルガンがアルトリアの遺伝子を使って生み出したホムンクルス。「アルトリアのコピーを作る」という汎人類史の自分の所業に流石のモルガンも驚きを隠せなかった。
それとは別にモードレッドという騎士の能力自体は非常に高く買っており「素晴らしい出来」と評価しているが、そんなものを作っておいて失敗した汎人類史の自分が成功したのか失敗したのかよく分からなくなっている。
主人公 (Grand Order)
外の世界から来た汎人類史の敵。彼/彼女からロンゴミニアドの譲渡をお願いされたが、汎人類史のモルガンの記憶を持っているため、汎人類史には協力しないと拒否した。[注 8]
最終的に相対した際には、異聞帯でも発揮されるカルデアの召喚式の異質な力を危険視し、次があれば立ち返って調べた方が良いと助言を送っている。
カルデアで召喚された際には、どういうわけか彼/彼女を夫/妻として呼び、かなり気に入っている様子。
「我々の城はいつ建てましょうか?」「私以外のバーサーカーはすべて解雇しなさい」と豪胆でもあり極端でもある、ある意味で彼女らしい振る舞いを見せる。
マシュ・キリエライト
外の世界から来た汎人類史の敵だが、事故とはいえ自身が過去に送り込んだことで、過去のモルガンと出会い仲間になるという数奇な関係を築くことになる。
将来敵対する可能性があることを理解しつつも、彼女の人柄と強さを信頼し、また未来の自分の不適際によるものだからと、彼女が元の時代へと戻れるように協力した。
別れた後、長い年月が過ぎた際には、マシュのことはもう記憶の片隅に残っている程度になっており、再会の喜びもなくただ1人の敵として対立することとなる。

生前

トネリコ
ブリテン島に伝わっていた、かつて幾度も厄災を退けて国を救ったという救世主。その正体はブリテン異聞帯におけるモルガン自身といって差し支えない。
元々はオークニーに流れ着いた『楽園の妖精』ヴィヴィアンが、自身を拾った雨の氏族と町の滅亡時に義母から「仮名」としてトネリコと名付けられ、その後サーヴァント・モルガンによって「汎人類史の知識」を得たことで変質し、後に大厄災を経た後に新たにモルガンと名乗った…というのが異聞帯の彼女の真相であった。
なお会話パートの立ち絵では、トネリコはアルトリア・キャスターとソックリである[注 9]。汎人類史では姉妹であるだけでなく、ブリテン異聞帯では同じ『楽園の妖精』なので似ていても不思議はない。
アルトリア・キャスター
同じ星の内海から遣わされた『楽園の妖精アヴァロン・ル・フェ』。
アルトリアが異聞帯で予言の子として旅をしていた間は「自らに敵対しなければ放置、敵対すれば抹殺する」という態度を一貫しており、基本的に味方はしなかった。
しかしカルデアに召喚されてからは、異聞帯で自分が死亡した後に彼女が『楽園の妖精』の本当の使命を成し遂げ、ケルヌンノスのみならず『奈落の虫』をも打ち倒した事を知り、態度を和らげている。
ハベトロット
かつてトネリコと名乗って旅をしていた頃、何度も助けられたかけがえのない友人。
カルデアに召喚されたハベトロットは汎人類史のハベトロットでありモルガンに関する記憶を持たないが、それでも魂の色は何ら変わらず、モルガンは汎人類史のハベトロットの事もかけがえのない友人として見ており、カルデアではティータイムを共にする仲である。
なお唯一知らない事としてハベトロットが謎の大砲を持ち込んでいる事だが、花嫁を助ける糸紡ぎの妖精に明らかに必要ないものがあることをカルデアのせいと勘違いしている。
ウッドワス
女王暦2017年当時の、牙の氏族の族長。
ウッドワスからは狂信に近い忠誠を受けており、モルガンも数少ない「信頼」している相手。
モルガンが彼に信頼を置いているのは後述の排熱大公ライネックの事もあるが、彼が菜食主義に努めている事も理由の一つ。
ウッドワスの菜食主義は牙の氏族由来の凶暴性を抑えようとしている努力の一環であり、それは過去に牙の氏族が翅の氏族をほぼ絶滅にまで追い込んでしまった事への反省が発端。ひいては、妖精にはそもそも存在しない「過去から学ぶこと」をウッドワスがしているという事であり、妖精の悪性に失望しきっているモルガンからすれば例外扱いする理由足り得る。
モルガンも、ウッドワスが本来の凶暴性を全開にしなければならないような戦が起こらないように努めており、ウッドワスの努力が実るように配慮していた。もっとも、それが周囲の人物からのウッドワスの実力に対する過小評価に繋がっていた面もあるのだが…。
終盤では彼が愛する人に惑わされて思い余って反乱するものの、最後はモルガンからの信頼を再認識し、モースにはなったが暴れることはなく、消滅していった。
排熱大公ライネック
トネリコとして旅をしていた時の、数少ない「信頼できる仲間」。ライネックからも強い信頼を寄せられ、消滅するその時までトネリコのために戦った。
モルガンがウッドワスに例外的な信頼を寄せるのは、ウッドワスがライネックの「次代」であるからと言う理由もある。
黒騎士エクター
トネリコとして旅をしていた時の、数少ない「信頼できる仲間」。
ウーサー
ブリテンを統一するためにはどの氏族の妖精でもなく「人間」が王となるべきとして、そのために見出した人物。汎人類史ではアルトリア絡みで険悪な関係にあったがこちらではそんなことは全く無く、周囲から見たら恋人同士にしか見えなかったほど。
各氏族を従えて戴冠式にまでこぎ着け、当初の予定よりパワーアップしてトネリコが王妃になる=ウーサーと結婚するという自身の願望までひそかに叶いかけたが、その日に彼が毒殺され全てを台無しにされたことが、トネリコが妖精に対して完全に失望して「妖精は救わずに支配するもの」という信念を持つに至った直接の原因。
ゲーム内では姿も台詞も出てこないが、オークニーで戦う"ロンディニウムの騎士"の亡霊がウーサーのものと思われる。その姿はアーサー・ペンドラゴンのシャドウサーヴァントで代用されており、外見は彼に似ていたことが窺える。
妖精騎士トリスタン
「娘」として魔術を教える他、次の女王として据えていた妖精。
暴虐の限りを尽くす彼女を「娘」として寵愛している事は、妖精國に住む妖精からのモルガンに対する不満の筆頭であったが、モルガン自身はそれらの不満を無視して彼女を愛し続けた。
モルガンが彼女をそこまで溺愛する理由は、救っても救っても迫害で返してくるばかりの妖精の中で唯一、心からの感謝の言葉をくれた相手であり、自身と汎人類史のモルガンの悲願を投げ打ってでも守るべき大切な存在であるから。
モルガン自身が他の妖精を嫌っている事に加え、素のままの彼女は純粋無垢であり他の妖精の中で暮らそうとすればたちまち利用され騙され使い捨てられてしまうのが目に見えていたため、モルガンは彼女が彼女以外の妖精に対して暴虐に振る舞った時だけ褒めて肯定し、彼女を暴虐になるように教えた。彼女も自分を唯一肯定してくれるモルガンに依存し、共依存のような関係を築くに至った。
なおモルガンは彼女を溺愛してはいたが、「次の女王」と言う部分だけは建前である。妖精國の女王は妖精の生まれ変わりサイクルのシステムやロンゴミニアドなど、モルガンが築いた玉座のシステムを回転させられるだけの力を持った妖精がならないと意味がないが、妖精騎士トリスタンにはそこまでの力は無い。
妖精騎士ガウェイン
着名ギフトを与えて妖精騎士の任を与えていた妖精。
妖精騎士として取り立てたのは彼女がひときわ強い力を持った妖精であるだけでなく、着名によって「獣の厄災」を封印するためであった。
努めて理知的であろうとするその在り方もモルガンからすれば他の妖精に比べれば信頼のおける相手だったかも知れないが、「妖精を守る」事を信念とする彼女と、「妖精を救わず國を守る」事を信念とするモルガンでは最終的に決裂は時間の問題であった。
妖精騎士ランスロット
着名を与えて妖精騎士の任を与えていた妖精。妖精騎士ガウェインと同じく「炎の厄災」になり得る存在だったため着名によって封印していた。
モルガンとは「異聞帯のブリテン島に由来しない存在である」と言う共通点もある。
騎士ポーチュン
『モース戦役』を生き延びた古参の女王兵。鏡の氏族。
北の女王マヴ
トネリコ時代のライバルであり、同時に妖精國にまつわる全ての事情を知らせていた唯一の妖精で、同志でもあった。
マヴは事情を知ると、自らは「妖精國の女王」足り得る妖精を生み出すと決意。モルガンの身に何かがあった時、モルガンが作り上げた妖精國を受け継ぐための準備を整えることとし、自らをエディンバラそのものに作り変える。その結果生まれたのが、マヴの次代であり、「次の女王」たる資格を持つ王の氏族長・ノクナレアだった。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘 

「すべて煮詰めます。よろしい?」「士気はこうして上げるもの。食べなさい。」
スキル使用時。
大きな鍋を取り出し、何かをぐつぐつと煮詰める様はまさしく魔女。しかし、すべて煮詰めますというのは某マッシュゴリラとや、栄養はゲテモノ肉でも変わらない騎士を彷彿させる言い方である。
それも青とか黒とか、食べ物から出てはいけない色の湯気が出ているあたり、やっぱりチョコの厄災と似たもの同士なのだろうか。
さすがイギリス人、メシマズなだけある。

マイルーム会話

「以前から不思議に思っていたのですが……なぜ私以外のバーサーカークラスがいるのです? 全員解雇しなさい。必要ありません」
マイルーム会話『絆Lv3』。
主人公に真っ向から「夫/妻」宣言した上にこれではすぐさま戦争が始まりそうな方々がいるのだが…。
ゲーム的にはそう宣ってもおかしくないくらい汎用性が高く強力なバーサーカーであるのがなんとも。尤も、「解雇」で済ませるあたりはバーサーカーらしからぬ穏当さではある。
それはそれとして、ガラテアなどは愛する娘である妖精騎士トリスタンと靴作りで意気投合しているのだが、大丈夫なのだろうか。
「糞虫。寄るな。……お前など、すぐに見つけてすり潰してしまえばよかった」
マイルーム会話「オベロン」(二部六章クリア後)。
モルガン自身は妖精國の崩壊を裏から操っていた人物が誰かを知っていた模様。
当然彼女は自身が築いた國を崩壊へと導いた彼を蛇蝎の如く嫌っている。

本編

「私のブリテン。私の妖精國。本当はもっと酷い國にする予定でしたが、それだと彼女が可哀想なので、少し優しく設定しました。」
モルガンの独白の一部分。自分が救おうとした妖精たちに何度も裏切られ、最後の最後で全てを台無しにされても、愛娘のために非情になり切れなかった。
「やめ、て―― 私を、玉座に―― 玉座に、戻せ……!もう、ブリテンを、失いたく、ない……!」
オーロラとオベロンの策略によって臣下であった妖精たちに寄ってたかられ、物を投げつけられ、剣で斬られながら殺された際の最期の台詞。
何度、自分が愛するブリテンを救おうとしても、妖精たちによって成功を阻止されてしまうというのが痛ましい。
この後、妖精達は「いい気味だ」「自業自得だ」と、妖精國の女王の死亡を憂さ晴らししてせいせいしたかのように言うのだが、その後の顛末を見るまでもなく「妖精、絶対、滅ぼす」となったマスターが多数いたとかいなかったとか…

イベント

メモ

話題まとめ

嫌いな物・イモ虫
本編には出てこずカットされたエピソードとして、女王暦1800年ごろの厄災で「キャタピラー戦争」と呼ばれる戦いが語り草になっているという裏設定[出 1]がある。
その年の厄災はイモ虫型のモースが大量発生したが、知られている限りモルガンが女性らしい悲鳴を上げたのが唯一この時だけらしい。
ちなみにこの厄災があった年は、妖精騎士ガウェインがファウル・ウェーザーを捕食して力を得、厄災を退ける功績を立ててマンチェスターの領主に任命されると共に妖精騎士となった同じ年であるが、モルガンがイモ虫に悲鳴を上げて帰ってしまった事と関係があるのかは定かではない。

脚注

注釈

  1. マスターや親しい友人など、対等以上の相手に対して
  2. 嫌っている対象やあまり親しくない相手、目下の相手に対して
  3. 例えるならばモルガン(アカウント)に、レイシフト(ネットワーク)を使って情報(メール)を送信したようなもの。ちなみにムーンセル上には同じことを行った前例が存在する
  4. 理由としては大きな力を持つものへの畏怖、ブリテンで生まれた妖精ではないこと、厄災を引き起こしている元凶だという勘違いによる迫害、単純にトネリコ達が創る平和な世界は気に食わないなど多数にわたるが、それらの毎回において「平穏など面白くないしつまらないから壊してしまおう」という部分が一致している。
  5. ゲームとしてはルーラークラスでは一切登場しておらず、ストーリー終盤で敵として登場するモルガンは全てバーサーカーだが、会話パートにて最初にベリルが召喚した汎人類史のモルガンは「サーヴァント、ルーラー。妖精妃モルガン、召喚に応じ参上した。」と名乗っている。
  6. Lostbelt No.6クリアで「湖の加護」からスキル名が変化。
  7. これは過去の異聞帯の自分に情報を送り妖精國を作り上げる際、ベリルが「空想樹が健在である、既に滅亡している更地のブリテン異聞帯」を知る=パラドックス(定義から外れる矛盾要素)という存在であったため。
  8. ロンゴミニアドを与えることはできないが、災厄を打ち払った功績は認めており、私情を挟むことなく1億QPもの大金を報酬として与えた。
  9. 手に持っているのが選定の杖でないこと、帽子の側面についている紋章がわずかに違うこと、胸元のリボンが黒色なこと以外、アルトリア・キャスターの第二再臨の姿と同じ。

出典

  1. 竹箒日記 2021/08、現状では文面削除済み

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