「虚数潜航艇シャドウ・ボーダー」の版間の差分
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:ホームズが[[スルト]]に右腕を切断されて死のルーンを刻まれた際に、ダ・ヴィンチが組み上げた英霊のエーテル体のための回復ポットが存在する。 | :ホームズが[[スルト]]に右腕を切断されて死のルーンを刻まれた際に、ダ・ヴィンチが組み上げた英霊のエーテル体のための回復ポットが存在する。 | ||
− | 大気中のマナを電力に変換できるが、それにも限度があり、消費に充電が追い付かない。そのため不十分な充電での生命維持設備、論理防壁などで電力を消費する長時間の虚数潜航は命に関わる。 | + | :大気中のマナを電力に変換できるが、それにも限度があり、消費に充電が追い付かない。そのため不十分な充電での生命維持設備、論理防壁などで電力を消費する長時間の虚数潜航は命に関わる。 |
:最低でも時速120キロメートルで走行可能で、陸路をモスクワから休みなしで走行してスカンジナビア半島まで二日ほど。ボーダーで海を渡るのは厳しいが、ドーバー海峡ぐらいなら渡れる。サスペンションが付いている。操縦はオートとマニュアルがある。オートの場合、虚数空間からの緊急浮上は安全装置がかかり、ストップする。 | :最低でも時速120キロメートルで走行可能で、陸路をモスクワから休みなしで走行してスカンジナビア半島まで二日ほど。ボーダーで海を渡るのは厳しいが、ドーバー海峡ぐらいなら渡れる。サスペンションが付いている。操縦はオートとマニュアルがある。オートの場合、虚数空間からの緊急浮上は安全装置がかかり、ストップする。 | ||
2018年8月22日 (水) 10:53時点における版
虚数潜航艇シャドウ・ボーダー | |
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読み | きょすうせんこうてい |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
全長 | 13.03m |
全幅 | 5.69m |
全高 | 4.39m |
車両重量 | 136.09t |
車両装重量 | 不明 |
ホイールベース | 8.60m |
トレッド | 5.19m |
タイヤサイズ・幅 | 605mm |
タイヤサイズ・外形 | 1610mm |
タイヤサイズ・リム径 | 965mm |
輪数 | 12 |
装甲材質 | 不明 |
最大出力 | 不明 |
最高速度 | 不明 |
最大航続距離 | 不明 |
最低地上高 | 約900mm |
所属 | 人理継続保障機関フィニス・カルデア |
デザイン | ヒライユキオ[出 1] |
概要
『Fate/Grand Order』第2部「Cosmos in the Lostbelt」での拠点となる大型特殊車両。ゼロセイルを可能とする船。
カルデア下層部の格納庫において、避難用の大型コンテナに偽装しつつ、半年の期間をかけてレオナルド・ダ・ヴィンチとシャーロック・ホームズの手によって建造された[出 2]。
- 機能
- 船の左右外部にはスクリューが付いている。
- ダ・ヴィンチが自身の予備ボディとして生み出した少女型人工サーヴァントを制御用に搭載している。電算室で生体ユニットになっている間、ダ・ヴィンチはシャドウ・ボーダー内部の事が手に取るように分かるため、隠し事は出来ない[出 3]。
- アトラス院が提供した虚数観測機「ペーパームーン」を搭載しており、通常空間と虚数空間を同時に観測する事が出来る。また、ドラムロールのように回る筒状の平面化された世界地図を空中に映す事も可能。異聞帯のある7箇所は他のものと質感、レイヤーが違う[出 3]。このペーパームーンによってゼロセイルを実行可能だが成功率は三割以下。おまけに何処に出るか分からない[出 2]。
- 虚数潜航の手順は、先ず虚数観測機・ペーパームーンを展開。次に目的地を設定。シャドウ・ボーダー外部装甲に倫理術式を展開。実数空間における
存在証明 を着脱 。未来予測で境界面を仮説証明。時空摩擦減圧を緩和。最後に発進工程と虚数海面を確認した後に、現実退去 する事で、虚数潜航 を行う。 - 虚数空間から実数空間の現実へと浮上する際は、先ずペーパームーンの惑星航路図をプラスマイナス収束を開始。実数空間における
存在証明 に投錨 。『縁』の対象を固定する。その後、実数空間にアンカーを固定し、実数証明を完了し、シャドウ・ボーダーの存在を確立する。 - 境界面航行からの緊急浮上の場合は、高速演算を開始し浮上の準備。ペーパームーンの惑星航路図をプラスマイナス収束を開始し、境界面航行を解除。実数空間からの
時空引力 を適用 。目標座標との現実認知誤差を確定させて緊急浮上した。 - 浮上用未来予測の工程を省いて無理に現実へ出ると、船体ごとバラバラになりかねず、さらに人体へのダメージも考えられる。10日前の自分と今の自分の体が重なり合った、身体機能のズレだけで充分に嘔吐沙汰。船体に無理がかかるため、緊急アラートが鳴る。
- 虚数空間から現実世界へと帰還するには現実との『縁』、言うなればアンカーが必要。本来ならば、現実に存在するものであれば、何であれ『縁』となる。シャドウ・ボーダーに乗っている11人の中の誰かと関わりのある何かがあれば、正しく虚数空間を脱する事が出来る。だが、何時でも浮上できるわけではなく、虚数空間の潮流が来なければ浮上するコースに乗れず、次に潮流が来るタイミングまで浮上できない。また、濾過異聞史現象によって地球が漂白状態に陥ったことにより、浮上するための唯一の『縁』が互いに知っている関係である殺戮猟兵のみであり、浮上すれば敵の本拠地に出現することになるため、シャーロック・ホームズは最善のタイミングを選ぶしかなかった[出 3]。
- 深く潜らず、時間と誤差の出ない浅いところをギリギリで航海すれば、縁がなくても現実へと戻る事が出来る。これは現実空間と虚数空間の境界スレスレを移動しており、言わば現実空間を虚数空間から『覗き見』している状態。一瞬だけ平面の世界へ逃げ込む様なもので、感覚的には息を止めている間だけ進む、素潜りの様なもの。これ以外では『縁』なしで浮上は出来ない。ただし、この状態のシャドウ・ボーダーは『現実に沿っている』ため、消費電力は現実空間の距離の影響を受ける。北欧異聞帯前で行った際は、充電なしで300キロ以上の境界面付近の虚数潜航は不可能な状態。
- 内部の空間を歪曲させることで通常の二倍のスペースを確保できており、広さは大型のクルーザー二隻分ほど、マイルームから司令室、兼、操縦室まで数メートルとなっている[出 3]。
- 虚数に飛び込むめの船であるため、光学迷彩は勿論、概念レベルで誤魔化せる迷彩機能が存在している[出 3]。だが完璧という訳では無く、直接やって来て、手探りで探されれば流石に見つかる。
- 魔術的な通信も行える。北欧異聞帯では通信阻害により数キロ圏内に接近しなければ通信は出来ないため、レオナルド・ダ・ヴィンチが観測装置と通信中継器を兼ねた魔術礼装式ドローンを作成した。
- 全周囲観測ソナーや魔術的、霊的なレーダーも装備されており、霊的レーダーによる探知能力は極めて高い。外部をモニターできるカメラが付いているが、カメラには死角も存在する。遠距離の状況を観測できるが、ボーダーの設備ではロシアからブリテン島を観測できない。
- 装甲板はレオナルド・ダ・ヴィンチが強化した、近代技術と魔術理論の複合装甲であるため、通常の兵器は通じない。さらに船体内殻には、レオナルド・ダ・ヴィンチがニトクリスやパラケルススと共にカルデアで強化を施した、神代の結界にさえ等しく、神鉄の城塞の域に近づいた多重結界が張り巡らされている。
- 甲板に電磁カタパルトを展開可能で、霊基外骨骼を装備したマシュ・キリエライトを射出した。
- ホームズがスルトに右腕を切断されて死のルーンを刻まれた際に、ダ・ヴィンチが組み上げた英霊のエーテル体のための回復ポットが存在する。
- 大気中のマナを電力に変換できるが、それにも限度があり、消費に充電が追い付かない。そのため不十分な充電での生命維持設備、論理防壁などで電力を消費する長時間の虚数潜航は命に関わる。
- 最低でも時速120キロメートルで走行可能で、陸路をモスクワから休みなしで走行してスカンジナビア半島まで二日ほど。ボーダーで海を渡るのは厳しいが、ドーバー海峡ぐらいなら渡れる。サスペンションが付いている。操縦はオートとマニュアルがある。オートの場合、虚数空間からの緊急浮上は安全装置がかかり、ストップする。
- 虚数空間
- 宇宙は『時間』という概念によって成り立っており、本来、『時間』に未来も過去もない。その軸を頼りにしているのは人類であって、『時間』そのものは積み重なってさえいればその前後は入り乱れても問題はないが、虚数空間にはその『時間』の積み重ねが存在しない[出 3]。
- 虚数空間にいる限り経年劣化をしないが、外の通常空間に出た時にどうなるかは分からず、一秒も時間を重ねていないか、何百年もの時間を重ねているとも、御伽噺の浦島太郎の玉手箱のような現象が起きても不思議ではない。虚数潜航の際は、そうならないように外部空間との誤差を正しながら進んでいる[出 3]。
- 生活事情
- 内部には空調も完備されているものの、毛布は人数分しかない。虚数潜航中の食事は
軍用糧食 で、イタリア料理風やゆでたまご風味など種類が沢山存在する。まともな保存食はゴルドルフ・ムジークが独り占めしており、朝食は温かいフレンチトーストにミルクたっぷりの紅茶[出 3]。『永久凍土帝国 アナスタシア』では虚数空間の時間で一週間が経過しており、残り僅かで備蓄(食料・水・電力)が尽きてしまいそうになっていた。
- 略歴
- ロシア領の異聞帯に突入した際に虚数空間内の境界壁と激突し、装甲が損傷。論理術式が一部欠落。左スクリューが停止した他、車両の平衡感覚が保てなくなりエンジンも無理矢理動かしたせいでちょっと調子が良くなかった[出 3]。船首を上げて虚数空間から浮上する事だけなら可能だが、浮上した後、外から修理する必要がある状態となった。修理には少なくとも虚数空間に耐え得るための論理術式と、それを刻むための装甲がなければならない。ロシアの異聞帯の洞窟でアヴィケブロンが採掘した魔力が宿った鉱物で修復された[注 1]。修理する際、溶接のためにシャドウ・ボーダーをゴーレムが取り囲んだ。損傷は直り、地脈から魔力の補充を済まして、燃料も万全。シャドウ・ボーダーは再起動させられる状態となった。
- だがシャドウ・ボーダーはそこまで万能ではなく、ロシアでは現地調達で誤魔化しているだけで、さらに地表は漂白されている為素材回収が望めないため、ダ・ヴィンチ曰く一度フレームから調整し直したいらしい。
区画
必要最低限の生活施設は揃っている。
- マイルーム
- マスターの部屋。寝台は発条仕込み。
- カルデアスタッフの部屋
- 四人部屋となっている[出 3]。
- 船長室
- ゴルドルフ新所長が住んでいる。
- 電算室
- ダ・ヴィンチの私室。カプセルがある。ダ・ヴィンチはこの部屋で生体ユニットになっている。
- 工房
- ホームズはここで寝泊まりしている。
- 司令室
操縦席 も兼ねており、非常口が存在する。席はシートベルト付き。
- ダ・ヴィンチちゃん工房
- 新生したダ・ヴィンチの工房。
- シャワー室
- シャワーを浴びる部屋。
- 独房
- 捕まったカドック・ゼムルプスが魔術封じの手枷を付けられ、捕虜として閉じ込められていた部屋。
- 手枷はカドックが目覚めた時には、冷え切っており、凍結してから砕け散っていた[注 2]。
人物
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアのマスター。シャドウ・ボーダー内のスタッフの中で最も実戦経験のある人材。
- シャドウ・ボーダー内で出来る事は特にないため、もっぱら現地調査員として動く。
- フォウ
- カルデアに住んでいた生物。ゴルドルフ・ムジークからベーコンをもらっている。
- ゴルドルフ・ムジーク
- カルデアの新所長。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 技術顧問、兼、ボーダー移動時の
中央電算機 。
- シャーロック・ホームズ
- 経営顧問。
- ジングル・アベル・ムニエル
- カルデアの職員。運転とモニタリングを担当している。
メモ
脚注
注釈
- ↑ アヴィケブロンがドリルやフォーク状の先端を付けようとしたが、シャーロック・ホームズに止められた。
- ↑ カドックは自分に残留していた彼女の最後の名残だったのでは、と推測していた。