「クー・フーリン〔キャスター〕」の版間の差分
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*ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。 | *ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。 | ||
**スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。 | **スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。 | ||
− | * | + | *ケルトの戦士は装飾品をかなり好み、ブローチや指輪などの貴金属を身に付ける。また、高位の戦士なら鎧を着る。「キャスター時は金属類の装備を身に付けない」とあるが、これらの金属類に関係しているかは不明。 |
− | ** | + | **ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。eirrであるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。 |
− | *** | + | ***馬を所有することは、地位や権力、財産を示す象徴となる。これは、牛程重い物を引っ張れないにも関わらず馬というのは維持が大変であるため。しかし、戦場で必要とされることから戦士社会であるアイルランドではどの動物よりも重んじられている。馬に乗ることができるのは、限られた人間だけであり、特に貴族のような高い地位にある人々のみが、馬を所有し騎乗することができた。 |
+ | ***【eirr】とは『戦車を持つ戦士』を指す。アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両であり、その車体は木材と金属の両方から成っており、特に高貴な者の戦車は複雑な装飾がなされている。このように戦車は手の込んだ兵器であるため、これを所持することはステータスの誇示となるとされ、馬だけを持つ者よりステータスが高い。 伝承でeirrという語は「戦士の中でもより階級の高い・優れた・エリート戦士達」を意味する語としても使われており、言ってしまえば、ケルト神話で戦車を所有しているクー・フーリンは戦士の中でもエリート中のエリート。 | ||
==話題まとめ== | ==話題まとめ== |
2020年6月4日 (木) 11:03時点における版
キャスター | |
---|---|
真名 | クー・フーリン |
外国語表記 | Cu Chulainn |
性別 | 男性 |
身長 | 185cm |
体重 | 70kg |
出典 | ケルト神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 秩序・中庸 |
一人称 | オレ |
二人称 | アンタ等 |
三人称 | 奴/○○(呼び捨て)など |
声優 | 神奈延年 |
デザイン | また |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆3 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』特異点F『炎上汚染都市 冬木』では西暦2004年の冬木に召喚され、突如としておかしくなった冬木の聖杯戦争においてたった一人、黒化していないまともなサーヴァントとして、セイバーオルタ及び彼女が泥で汚染し配下に置いた他のシャドウサーヴァントたちと敵対していた。
- 黒化したサーヴァントたちは既に敗退した扱いであり、生き残っているのはセイバーとキャスターの二名のみという状況下で、加えて自身の消滅も伴うと解かっていてなお、狂った聖杯戦争の幕引きのためにセイバーの打倒を狙う。
- 黒化し、シャドウサーヴァントと化したランサー、アサシンの二名に追い詰められた主人公らの前に助太刀に現れ、その後主人公と仮契約を結ぶ。 主人公らの協力を得て聖杯を守護していたセイバーオルタを打倒するも、それに伴い自身も現界を保てなくなる。
- セイバーの最期の言葉にきな臭いものを感じつつも、「次があるんなら、そん時はランサーとして喚んでくれ!」と言い残して消滅した。
- 人物
- 青いローブを纏ったケルトの魔術師。
- ランサーと比べると若干落ち着いた口調で喋るようになった他、ちょっとばかり賢さが上がった分、騒ぎなどに素直に乗り切れないが、硬派を気取っている可能性も否定できない。ハロウィンならともかく、余所の国の祭事にかまけるほど尻軽えはないらしい。
- 性格などに関して大きな変更点はなく、助太刀に入った理由が「お嬢ちゃん(マシュ)が健気だったから」だったり、二人を倒した後にはマシュの尻を撫でて「役得役得」と満悦し、英霊に対しての礼を払おうとしたDr.ロマンには「前口上は聞き飽きてるからとっとと用件だけ話せ軟弱男」と言い放つ、スカサハには「まだ行けるわけねーだろ、歳考えろ」と突っ込むなど、本編と変わらないノリを披露する。なお、キャスターとなっても、やはりアーチャーとはソリが合わない様子。
- 宝具の使い方が全く解らないマシュを先達として特訓し、仮の物とはいえ宝具の使用を可能にしてくれるのだが、その特訓手段があんまりなモノだったので主人公から「ひょっとしてバカなんですかー!?」などと言われてしまったりする場面も。その後も悩むマシュに助言を送るなど、サーヴァントの先輩として振る舞う場面が多いが、これについてはプロフィールにおいて「キャスターとして現界した彼は、導く者としての役割を自らに課していると思われる」と説明されており、「真のドルイドではないが仮初めのそれとして、共にある限りマスターの進む道を照らしてくれるだろう」とも書かれている。
- なお、「やっぱキャスターは合わない」「冬木の聖杯戦争でキャスターなんてやってらんねえっての」などと度々愚痴をこぼしており、「ランサーで召喚されていればセイバーなんぞ一刺しで仕留めていた」と豪語する。どうやら本人としてはランサーとして戦う方が性に合うらしい。
- 能力
- スカサハより18の『原初のルーン』を授かっている。
- キャスターとして現界した彼はランサーとして現界したときとはうって変わり、スカサハから教えられた北欧の魔術であるルーンをメインに使っており、複数のルーンを使い分けることによって強力で多彩な効果を使いこなす。ただし、ルーンの効果を同時複数使用(併用)するのは不可。ゲイ・ボルクは持っておらず代わりにルーンを刻んだ杖を持っている。また、装備として金属類を身につけない。
- 戦闘ではルーンによる遠隔攻撃を行い、熱・火炎攻撃を行う際はアンサズのルーン文字を空間に浮かび上がらせる。ルーン魔術によって筋力をAに強化し、オーク材の杖または剣で殴りかかる近接攻撃も可能。アニメ『First Order』では体を樹にしてからの変わり身による緊急回避も行っている[注 1]。
- またギャンブルの際には杖を使ってサイコロ操作を行うイカサマをしているらしい。
- FGOコミカライズ版『-turas rèalta-』では、自身に身体強化のルーンをかけ、アーチャーの背後を取っていた。また、杖の先にはルーンが仕込まれており、発動すると流体化した魔力が超高圧で射出される仕組みとなっている。
- FGOコミカライズ版『-mortalis:stella-』でもマシュに身体強化(?)らしきルーンをかけている。
- どちらのコミカライズ版でもアーチャーの投影による剣の掃射も防壁のルーン一つで防いでいる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
キャスター | 主人公 (Grand Order) | E | D | C | B | D | B | 陣地作成:B 神性:B |
ルーン魔術:A 原初のルーン 矢避けの加護:A 仕切り直し:C |
強化クエストクリアでルーン魔術→原初のルーンに変化 |
宝具
- 灼き尽くす炎の檻(ウィッカーマン)
- ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:50人
由来:ドルイド信仰における人身御供の祭儀。 - 無数の細木の枝で構成された巨人を召喚する。巨人は炎を纏いながら対象に襲いかかり、強烈な熱・火炎ダメージを与える。
- この巨人の胸部には鉄格子が付いており、胸部は生贄を押し込める檻になっている。しかし、宝具として出現した巨人の内部には生贄が収めておらず、本来納めるべき神々への贄を求めて荒れ狂う。
- この巨人及びその召喚はルーン魔術とは関わりがなく、炎熱を扱う「ケルトの魔術師」として現界した彼に与えられた、ケルトのドルイド達が操るべき宝具である。
- 具体的なサイズは長らく不明であったが、『空の境界』とのコラボイベント時に流れたCMにはちょっとしたビル並のサイズで映っており、ほとんど怪獣と言ってもいいレベルの代物であることが発覚した。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃&防御力をダウン[注 2][注 3]&やけど状態を付与[注 4][注 3]」という効果のBuster宝具。
- 強化後はランクがB+に上昇。ダメージ倍率が上がり、攻撃発動前に自身のBusterカード性能をアップを付与[注 2]という効果が追加される。
- 大神刻印(オホド・デウグ・オーディン)
- ランク:A
種別:対城宝具
レンジ:1~80
最大捕捉:500人 - 真名開放と共に、スカサハより授かった原初の18のルーン全てを同時に起動する事で発動する。
- 北欧の大神オーディンの手にしたルーンの力が一時的にではあるが解放され、敵拠点に大規模な魔力ダメージを与える。
- 更に、生存している敵のバフ効果を全解除し、各能力パラメーターを強制的に1ランク減少させ、常時発動の宝具を有していた場合は1~2ターンの間停止する。
- 極めて強力な奥の手だが、『Fate/Grand Order』では使用されていない。これはオーディンによる使用制限がかけられている可能性もあるが、詳細は不明。
- 現在風で言うと「マトリクス・オーダイン」と呼ばれており、後述するようにマイルームでは宝具の改名をしようとしたが踏みとどまったやり取りがある。
真名:クー・フーリン
- クー・フーリン。アイルランド神話『アルスター伝説』に登場する大英雄。太陽神ルーとアルスターの王コノールの妹デヒテラの子。幼名はセタンタ。
- クー・フーリンという英霊の持つ一流のルーン魔術師としての側面を強化して現界した姿。キャスターでの召喚ということで代名詞の宝具、ゲイ・ボルクは持っておらず代わりにルーンを刻んだ杖を持っている。
- キャスター召喚時は「ケルトの魔術師」(ドルイド)として喚ばれているため、金属装備が身につけられなかったり、ドルイド魔術は使えないのにドルイドとしての宝具が付与されている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 特異点F『炎上汚染都市 冬木』クリアボーナスとして一騎確定で入手できる。
- ストーリーでは上述した通り特異点Fに登場し、ナビゲーターとして主人公らを導いた。
人間関係
生前
- スカサハ
- 師匠。空の境界コラボイベントにて年齢ネタでおちょくった結果、マジギレした彼女にウィッカーマンごと叩き潰されてしまった。
- フェルグス・マック・ロイ
- 叔父。育ての親であり剣の師でもある。元はアルスターの騎士であったが、追放されコノートに亡命。クー・フーリンとは互いに勝ち負けを繰り返す誓約を交わした。
- フェルディア
- コノートの騎士。共にスカサハの下で修行した親友。
- メイヴ
- アルスターに攻め入ったコノートの女王。彼女に課せられた様々な誓約がクー・フーリンを死に至らしめた。
- 現行の彼女への人物評は「前から面倒くさい女だったが、ここまで面倒くさかったのか?」との事。
- アイフェ
- 影の国の隣国の領主。影の国に攻め入った彼女を一騎打ちで負かすも惚れ込んで妻にした。
- コンラ
- アイフェとの間に生まれた息子であり、スカサハの弟子。ゲッシュによって名乗らなかったため正体を知らずに戦う。
- 結果、全てを知ったのは槍が我が子の命を奪った後であった。
- なお、彼を使いに送り込んだ事に関しては「悪趣味にも程がある」とスカサハに漏らしている。
名台詞
Grand Order
- 「おっと。今回は、キャスターでの現界ときたか――ああ、アンタらか。前に会ったな?」
- 召喚時に開口一番吐く台詞。ちなみにどのプレイヤーであっても、まず間違いなく最初に入手することになるのは序章突破時のクリア報酬としてなので、台詞に矛盾は発生しない。
- しかし、基本的にサーヴァントは特異点での記憶を持たずに召喚される。事実、彼以外の各章クリア報酬のサーヴァントは主人公とほぼ初対面の反応である。そのような中で彼だけが明確に「前に会った」ことを指摘している。
- 「たまには知的に行きますか」
「スカサハより学んだルーン魔術、その真髄って奴を……」 - 戦闘開始時の台詞。ランサーの時は(面倒くさいので)封印しているルーン魔術を全開で使う。
- 「焼き尽くせ木々の巨人。『
灼き尽くす炎の檻 』!」 - 宝具発動。炎を纏った木々の巨人が神々への贄を求めて荒れ狂う。
- 「我が魔術は炎の檻、茨の如き緑の巨人。因果応報、人事の厄を清める社───」
「倒壊するはウィッカー・マン!オラ、善悪問わず土に還りな───!」 - 第一部序章での宝具解放。マシュとの特訓中に放ち、彼女の宝具が発現するきっかけになった。
- 「永遠に終わらないゲームなんざ退屈だろう?良きにつけ悪しきにつけ、駒を先に進ませないとな?」
- 第一部序章にて、腐れ縁のアーチャーと対峙した時の台詞。
- 最終的に主人公たちの活躍により異常事態が紆余曲折あれ解決した他の特異点に対し、それがほとんど解決しておらずなお異常で謎だらけの特異点Fの真実の一端を知っていたかのような発言ともとれる。
- アーチャーもこれに「事のあらましは理解済みか」と述べ、それでもなお戦いを進めようとしているという点ではランサー時から変わらないと返している。
- 第一部終盤章にて明かされる真実の一端―――「FGO世界における2004年の冬木のキャスターはクー・フーリンではなかった」という点を考慮すると、シャドウサーヴァントというよりこのキャスターのクー・フーリンの存在そのものもイレギュラーの一つだったといえよう。
- 「宝具の名前だけどよ…もっと解りやすく
現代 風に変えるのも悪くねぇよな……
"原初のルーン マトリクスオーダイン"!……あイヤ、ゴメンやっぱナシ。恥ずかしいわコレ!!」 - マイルーム会話。厨二病の気が…!?と思わせておいて直前で踏みとどまる。
- 気分で宝具の改名なんてできるのか? と思ってしまうが、好き勝手に付けた名前で宝具を発動させている者も居るので一応不可能では無いのだろう。
- 「そりゃいい忠告だ! 美人に言われると骨身に染みる!
どうだい、バクチはそこそこにして、別の遊びをしていくかい? 年若い美人なら大歓迎だ!」 - 『空の境界』コラボイベントにて、スカサハに年齢の話を振った結果彼女に叩き潰されて幽閉された事に、注意混じりに忠告したマシュに対して。
- マシュに粉かけようとしたが、直後に現れた
スカサハ「名も無いクノイチ」にキツイ一撃をお見舞いされてしまう。
- 「えー、知りませーん! あなたドナタ様ですかーぁ! ここにクー・フーリンなんていないんですけどーぉ!」
- で、怒りと殺気に満ちたクノイチに対して「人違い」だとしらばっくれる馬鹿弟子。そして直後の戦闘において登場する、彼の敵としての名称が「人違いリン」。もうイミガワカラナイ。
- 戦闘後、彼がどうなったのかは定かではない。
しかし、彼が本当に「クー・フーリン」でなかったとしたら…?
- 「ハロウィンならともかく、余所の国の祭事にかまけるほど尻軽でもねえよ、オレは。」
- バレンタインにて。クー・フーリンのときの「祭り好き」発言とは全く異なる。それ以前に「人理再編」発言をしているなど、彼が私たちの知るクー・フーリンではないのではないか、という疑問を抱かせる。
メモ
- 『Grand Order』において「矢避けの加護」はキャスター時でも健在なので、ランサー時程ではないがしぶとい。特にキャスター版は確定入手でき、かつ低レアキャスターには少ない攻撃宝具持ちだったことも相まって、FGOサービス開始当初は数多くのマスターが彼に頼ったとか。
- 「ルーン文字を使う」という設定はfateオリジナルだが、伝承のクー・フーリンも「オガム文字を木に刻み込みことによって魔法をかける」という具合に文字を使って魔法を使っている。
- 初期アイルランドでは言葉や文字を操ることは魔法として受け取られ、それは詩人がしばしば魔力を持つとされる要因となる。
- ドルイドとはケルト人社会に共通して存在する知識人階級。その役割は聖職者と法律家の両方を兼ね備えており、法律に関する事柄では王よりも高い発言権を持っている。
- スカサハとフェルグスが笑ったり、憐れんだりしているのは、狂戦士としての逸話が濃いクー・フーリンが品行方正な格好をしているためといったところか(不良が司教や教皇の服を着ているようなもの)。
- ケルトの戦士は装飾品をかなり好み、ブローチや指輪などの貴金属を身に付ける。また、高位の戦士なら鎧を着る。「キャスター時は金属類の装備を身に付けない」とあるが、これらの金属類に関係しているかは不明。
- ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。eirrであるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。
- 馬を所有することは、地位や権力、財産を示す象徴となる。これは、牛程重い物を引っ張れないにも関わらず馬というのは維持が大変であるため。しかし、戦場で必要とされることから戦士社会であるアイルランドではどの動物よりも重んじられている。馬に乗ることができるのは、限られた人間だけであり、特に貴族のような高い地位にある人々のみが、馬を所有し騎乗することができた。
- 【eirr】とは『戦車を持つ戦士』を指す。アイルランドにおける戦車は二頭立ての二輪車両であり、その車体は木材と金属の両方から成っており、特に高貴な者の戦車は複雑な装飾がなされている。このように戦車は手の込んだ兵器であるため、これを所持することはステータスの誇示となるとされ、馬だけを持つ者よりステータスが高い。 伝承でeirrという語は「戦士の中でもより階級の高い・優れた・エリート戦士達」を意味する語としても使われており、言ってしまえば、ケルト神話で戦車を所有しているクー・フーリンは戦士の中でもエリート中のエリート。
- ケルトの戦士は裸で戦うというイメージが強いが、それは身分の低い戦士だけの話であり、本来身分の高いケルトの戦士は鎧やマント、装飾品をしっかり身に付ける。さらに、馬を持つ者はより階級が高いとされる。eirrであるクー・フーリンがランサー時に皮1枚という軽装なのは、実はかなりおかしい(プロトタイプの方はしっかり鎧を着ているが)。
話題まとめ
- オーディンとクー・フーリン
- 上記のようにランサー時同様にルーンを使用する彼ではあるが、ドルイド由来の宝具である『灼き尽くす炎の檻』はともかく、『大神刻印』という規格外のレベルのルーンを使用できる宝具を所有する点に疑問を持つプレイヤーも多く、人理再編など思わせぶりな言動の多さも相まって「実はオーディンがクー・フーリンのふりをしているのではないか?」「スカサハ=スカディ同様、クー・フーリンにオーディンの霊基が混入、融合しているのでは?」という噂が与太話レベルではあるが存在していた。
- だが、彼の絆礼装「森なりし聖」の北米版での名前が「Yggdrasil Tree(ユグドラシル・ツリー)」であることが判明。北欧神話に由来する「何か」がある疑惑が非常に濃くなってきている。
- ちなみに、キャスターのクー・フーリンの最終再臨では、足元に二匹の狼がいるが、オーディンの使い魔にも、『ゲリ』と『フレキ』(貪欲なもの)という2匹の狼がいるため、こちらも何か関係性があると思われる。
- さらに『FGO material VII』でシグルドが彼に対して意味深な反応を見せており、さらに疑惑は深まっている。
- もとから、staynightの時点でクー・フーリンのルーン魔術について「スカサハから18の『原初のルーン』を教わった」となっており、昔からクー・フーリンのルーンは「オーディンの18のルーンではないか?」と言われている。もし、スカサハがクー・フーリンに教えたのがこのオーディンのルーンだとしたら、魔術(オーディンの18のルーン)に特化した状態で召喚されればオーディンが混じる(または、オーディンを模倣した姿になる)こともあり得るだろう。事実、マテリアル本でもクー・フーリン本人であることが明言されているため、特殊な現界というより、初めからクー・フーリンはキャスタークラスで召喚されるとオーディンに近い状態で召喚されるというのが一番有力と思える。
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