「アタランテ」の版間の差分

提供: TYPE-MOON Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
355行目: 355行目:
  
 
[[Category:登場人物あ行]]
 
[[Category:登場人物あ行]]
 +
[[Category:サーヴァント]]
 +
[[Category:アーチャー]]
 
[[Category:Fate/Apocrypha]]
 
[[Category:Fate/Apocrypha]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
 
[[Category:Fate/Grand Order]]
360行目: 362行目:
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:ちびちゅき!]]
 
[[Category:コハエース]]
 
[[Category:コハエース]]
[[Category:アーチャー]]
 
[[Category:サーヴァント]]
 
[[Category:邪竜百年戦争 オルレアン]]
 
[[Category:封鎖終局四海 オケアノス]]
 

2018年4月14日 (土) 19:40時点における版

赤のアーチャー
真名 アタランテ
外国語表記 Atalante
性別 女性
身長 166cm
体重 57kg
スリーサイズ B78/W59/H75
特技 短距離走
好きな物
苦手な物 悪賢い男、リンゴ
天敵 ルーラー
出典 ギリシャ神話
地域 ギリシャ
属性 中立・悪
一人称
二人称
三人称 貴様
声優 早見沙織
デザイン 輪くすさが[1]
設定作成
Apocrypha
茗荷屋甚六
Grand Order
東出祐一郎
茗荷屋甚六
イメージカラー 深緑
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Apocrypha
テンプレートを表示

概要

弓兵」のサーヴァント

略歴
Fate/Apocrypha』では赤のサーヴァントとして現界した。赤の陣営に属しているが、彼女のマスターはシロウ達によって召喚される前から傀儡と化しており、以後、マスターとの「仲介人」を名乗るシロウの思惑で行動することになってしまった。
暴走した赤のバーサーカーを止めようと説得を行うが敢え無く失敗、迎撃に現れた黒のサーヴァント達と赤のライダーと共に戦闘を行うことになる。ライダーの援護射撃を行い、戦局を有利に進めるが、黒のアーチャーの超絶的な技量の前に撤退を強いられる。
ミレニア城塞での戦いにおいては開戦の狼煙を上げ、赤のランサーの支援を行うが、黒の側についたバーサーカーの猛攻で劣勢に立たされる。空中庭園での戦いではルーラーの命令によって、吸血鬼化した黒のランサーの脅威を前に、黒のサーヴァント達との共闘を余儀なくされる。
戦闘終了後、自分たちのマスターがシロウに傀儡とされていたことを知る事となる。憤慨しライダーと共にシロウ達に刃を向けるが、結局、自分を召喚する前に用心を怠り醜態を晒したマスターを「惰弱」と呼んで切り捨て、シロウをマスターとして認めた。
その後シロウの命令で、同盟側と黒のアサシンの動きを監視するため、単独で斥候としてトゥリファスに赴く。そこで黒のアサシンが起こした惨劇に居合わせるが、子供を巻き込んだことが彼女の逆鱗に触れたためマスターである六導玲霞を殺害。しかしサーヴァントである黒のアサシンが子供の怨霊の集合体と知り救おうと試みるも、それを救えぬものとして無慈悲に滅ぼそうとするルーラーと問答になり、決裂する。以後、ルーラーを滅ぼすべき仇敵として付け狙うようになった。また、滅ぼされた黒のアサシンの残滓は彼女の身体に巣食い、呪いとなって蝕んでいるが、彼女はそれを知りつつも敢えて受け容れている。
最終決戦では自身を魔獣化させる禁断の宝具を使用。憎悪のままにルーラーに襲いかかり、振り切ろうとする彼女を追い詰めるが、その魔獣に変わり果てた姿を看過できなかった赤のライダーに妨害される。そして彼の捨て身の行動で魔獣の皮を引き剥がされて正気を取り戻し、致命の槍を受ける。消滅の間際、彼女を想うライダーの涙と言葉に少しの救いを感じ、最後に無念ではなく思い出を刻みつつ、微笑みながら共に消滅していった。
Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。主人公一行と戦うも敗北して消滅。
その後第三特異点『封鎖終局四海 オケアノス』にて、一章での記憶を持った状態でアルゴノーツの一員として西暦1573年の大海原に召喚されるが、イアソンを裏切り脱退。彼よりも先にダビデ王を見つけ出し、主人公の陣営の味方として活躍する。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、ダビデ、アルテミスやオリオンと共にIIIの座を統括する観測所フォルネウスと交戦する。
人物
翠緑の衣装を纏った野性味と気品を併せ持つ少女。
眼差しは獣のように鋭く、髪は無造作に伸ばされ、貴人の如き滑らかさは欠片も無いため一見すると粗野な女性に見える。しかし他人を「汝」と呼び、自分達を「吾々」と呼ぶなど非常に古風な話し方をするため、不思議な気品がある。
考え方や死生観が獣と同じであるため、彼女にとって生きる糧は奪って手に入れるのが当たり前であり、過度な誇りは犬にでも喰わせるべき代物。あっさりとシロウの傀儡になった自分のマスターにも容赦がない。
ただ、全く誇りを持っていない訳ではなく、赤のアサシンやシロウのように退廃的な雰囲気や陰謀の気配を持った人間を嫌っている。
聖杯への願いは『この世全ての子供たちが愛される世界』。この世に生を受けた子供は皆、両親からも周囲の人々からも愛され、そうして育った子供たちが新たに生まれた命を愛するという世界の循環である。
彼女が子供に拘るのは、自らの出自から来ており、全ての子供が救われる世界が実現するのならば、自身の命も喜んで捨石にする。
能力
超一流の狩人であり、神域の弓術の使い手。
アルテミスから授かった天穹の弓「タウロポロス」は、引き絞れば引き絞るほど威力を増し、宝具として使用せずとも彼女の本来の筋力値を大幅に超えた力を矢に宿し、その破壊力は黒のセイバーの鎧を貫くほど。
技量も桁外れに高く、弓兵でなければ知覚すらできないような遠方から、闇に包まれた密林という視界が零に近い状況下で、高速で戦闘している標的にすら矢を必中させる。
ギリシャ神話最高の狩人の名は伊達ではなく、周囲の環境に溶け込むことが可能で、それを見ていたライダーですら気配は感じ取れても、何処に居るのか分らなかった。
また伝承通り、その俊足は凄まじく、移動系スキルの恩恵か敏捷のランクで勝るサーヴァントであろうとも彼女の追跡を諦めざるを得なかった。
本人も自らの速力には絶対の自信を持っており、例え最速の英霊たるアキレウスが相手であろうとも脚で自分が劣る事はないと豪語し、彼に勝るとも劣らぬとされる程の速力を誇る。狙撃だけでなく高速移動しながらの射撃も得意としている。

バリエーション

アタランテ〔オルタ〕

自身の宝具であるカリュドーンの毛皮で変身した姿。
怒りに任せての変身ではなく、既に獣化した状態での召喚のために宝具として使用した時よりランクが落ちている。

詳細は「アタランテ〔オルタ〕」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー D E A B C C アルカディア越え:?
追い込みの美学:?
黄金のリンゴ:?
企画段階。
シロウ・コトミネ D E A B C C 対魔力:D
単独行動:A
アルカディア越え:B
追い込みの美学:C
主人公 (Grand Order) D E A B C C アルカディア越え:B→A
追い込みの美学:C
カリュドーン狩り:A

宝具

訴状の矢文(ポイボス・カタストロフェ)
ランク:B+
種別:対軍宝具
レンジ:2~50
最大捕捉:100人
弓や矢が宝具なのではなく、それらを触媒とした『弓に矢を番え、放つという術理』そのものが具現化した宝具。
“天穹の弓”で雲より高い天へと二本の矢を撃ち放ち、太陽神アポロンと月女神アルテミスへの加護を訴える。
荒ぶる神々はその訴えに対し、敵方への災厄という形で彼女に加護を与え、次ターンに豪雨のような光の矢による広範囲の全体攻撃を行う。
射程及び効果範囲に長けた宝具で、特に広域に展開した軍勢に対して効果を発揮する。
だが射撃を行っているのが彼女ではないため、照準は余り正確ではない。攻撃領域を彼女の意志で極度に限定して収束することも可能だが、元々の攻撃範囲が広いため、集団戦においては周囲の敵味方の配置を確認してから使用しなければならない。
企画段階では、矢文を天穹の弓で放つとそれがアルテミス、アポロンのどちらかにランダムで届き、アルテミスに届いた場合はその場の女性が、アポロンに届いた場合は男性が矢の雨で狙われるという宝具だったが、「男女どちらか一方にしか攻撃できないのはさすがに使い勝手が悪すぎる」として現在の効果に変更された。ちなみに、この効果は多産の女性・ニオベが「子どもの数が少ない」とアポロンとアルテミスの母・レトを馬鹿にしたため、二人がニオベの子らを一人残らず射殺したエピソードにちなむ。
天穹の弓(タウロポロス)
狩猟の女神、守護神アルテミスから授かった弓。
引き絞れば引き絞るほどにその威力を増す。赤のアーチャー自身の筋力はDランクだが、渾身の力を込め、限界を超えて引き絞ればAランクを凌駕するほどの物理攻撃力を発揮することも可能。
『神罰の野猪』で魔獣化した際には『闇天の弓(タウロポロス)』となっていた。
神罰の野猪(アグリオス・メタモローゼ)
ランク:B+
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:アルテミスの神罰として都市国家カリュドンを襲った猪の皮。
女神アルテミスが地上を罰するべく送り込んだ幻獣に匹敵する霊格を持つという魔獣カリュドンの皮。その皮を身に纏うことで魔獣の力を我が物とする呪いの宝具。
一見は猪に見えるが、それは素体となる生物がたまたま猪だっただけ。その皮は猪を包めば国を荒らす大魔獣に、英雄を包めば恐るべき魔人へと変貌させる。
タウロポロスの封印と引き替えに幸運以外の全ステータスが上昇し、Aランクの狂化に相当する力とAランクの変化スキルを獲得し、状況・環境に応じた特質を獲得・形態変化が可能となり、戦闘状況と纏った者の性質により形態が変化する。
代償として理性は消失し、状況によっては己のマスターすらも識別不可能となる。しかし憎悪に狂いながらも論理的な思考を維持している。ほぼ自爆に等しい宝具であり、亜種聖杯戦争において使用が確認されたことはなかった。
身に纏ったアタランテは黒い靄に包まれて耐久力や身体能力が跳ね上がり、ステータス表示は全て表示不可(アンノウン)となる。その動きは生物の領域を超越しており、身を覆う黒い渦がまるで不定形の存在であるかのような動作を可能とする。腕を翼のように変化させ、飛行することすらできるが、人体の構造を無視した機動は全身に絶えず激痛を与えている。自身の肉体を使った攻撃だけでなく、弓と融合して魔力で編み出した矢を音速で石柱を貫通するほどの威力で連発することも可能。
アタランテ自身も用途を理解していない宝具だったが、自己を顧みない憎悪を抱いた時に初めて行使できるようになった。
企画段階では、攻撃力、防御力、移動力が上昇し、敵に与えたダメージと同じだけ自分の生命力を回復することができるというものだった。

企画段階での宝具

諍いの戦利品
カリュドンの猪狩りの戦利品として得た、猪の毛皮(頭部つき)。
魔力を開放すると、直線的に長距離を高速走行できる。この猪はカリュドン国の王がアルテミスへの収穫祭の供物を忘れた際に、怒った女神が地上に放ったもの。後に彼女を愛する英雄・メレアグロスがトドメを刺したが、手柄を譲るという彼の意思をアタランテが辞退したため、その功績のゆくえを巡る不和を国にもたらした。
北斗の七矢
天上の“大熊座の七つ星”から降り注ぐ流星の矢で、7連続攻撃が可能。
最初の一撃のみ任意で標的を指定し、以降はその標的に攻撃が集中する。基本的に標的は変更できないが、攻撃途中で標的が死亡した場合、残りの攻撃回数はランダムでその場にいる別の標的に振り分けられる。

真名:アタランテ

アタランテ。ギリシャ神話に登場する狩猟と純潔の女神アルテミスの加護を授かって生まれた「純潔の狩人」。
アルカディアの王女として生まれるが、男児が望まれていたため父親はアタランテを疎み、森へ捨ててしまった。それを哀れに思った女神アルテミスによって聖獣である雌熊に育てられる。
山に踏み入った狩人に見出され、成長したアタランテはやがて並ぶ者なき狩人となり、ギリシャ中の勇者が揃ったというアルゴナイタイのメンバーにも加わり、カリュドンの猪の討伐を果たしていた。
しかしカリュドンの猪を討伐したのはメレアグロスであり、彼女に手柄を与えたのも、彼女への好意とも、単に英雄としてそうであるべきとも言われたが、これに不満を抱いた親族たちとの戦いは勃発し、メレアグロスは呪殺されてしまう。
何しろ当時のギリシャ戦士といえば、戦闘は即ち神への供物であり蹂躙である。獣を狩る時も必要以上に乱暴に振舞う彼らは、いずれもアタランテの好むものではなかった。
数々の冒険を成し遂げた彼女の下には求婚者が押し寄せ、父も結婚を勧めるが、アルテミスを信仰しているアタランテは純潔の誓いを立てており、そういった輩が出てきた事には困っていたのだ。
加えて、自分を愛そうとした男が悲劇に巻き込まれたことが、より結婚を忌避するようになってしまった。
そこで、求婚者に対して自分と徒競走で勝負し、勝った男には求婚を承諾するが、負けた男は殺害されるという条件を立てた。
アタランテは持ち前の瞬足がある為、あらゆる男に徒競走で負けなかったものの、女神アフロディテの力を借りた男が「黄金のリンゴでアタランテを引き離す」という卑劣な策に敗れてしまい、半ば強引に娶られてしまう。その後は罰を受けて姿を獅子に変えられたとも伝えられている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/EXTRA
ゲーム中、赤セイバーのセリフに限り、その存在が確認できる。
漫画版では出番が少ないもののちゃんと姿が描かれる。
Fate/Apocrypha
「赤」のサーヴァントとして登場。
Fate/Grand Order
100万ダウンロード記念に際して実装。それ以前より敵キャラクターとしては登場していた。
メインストーリー第一特異点は敵として、第三特異点は味方として登場。

Fate関連作品

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
飛び跳ねながら手近の相手を弓で攻撃する。ダメージは少ないが、空中の敵も狙ってくれるので使いやすい。
コスト:200 / 戦闘力:E / 突破力:- / 移動力:B / 体力:D / 忍耐力:D / リキャスト:A

その他

ちびちゅき!
日本式の弓道に興味を持ち、桜が部長を務める弓道部に緑茶と共に参加。「リンゴ」と聞くと目が光る。
コハエース
「弓を使わないヘンな弓兵」を批判するが、逆にその代表格であるAUOニューフェイスにディスられる。結果、ケイローン先生に泣きつくことに。

人間関係

Fate/Apocrypha

赤のライダー
「姐さん」と呼ばれ慕われており、彼から度々アプローチされるが、素っ気無く扱っている。ただ彼を疎んじている訳ではなく、その実力には全幅の信頼を置いており、互いに真名を把握している。
赤のランサー
お互いストイックな性格なので、交わした言葉は少ないが、彼の誠実さ・実力・あらゆる嘘を見抜く眼力にかなり信頼を寄せている。
赤のバーサーカー
彼を見捨てずにぎりぎりまで説得を続けていたが、その努力も虚しく敵陣真っ只中に突撃してしまう。
後に敵となった彼の相手をする事となり、最初から最後まで振り回されてしまった。能力的にも相性が悪く、スピードと正確さが売りである彼女の攻撃だが最大火力が低いため、例え急所を射抜いても一撃で葬ることはできず、逆に彼の宝具のチャージを加速度的に進めてしまうだけでしかなかった。
シロウ・コトミネ
彼の願いである「人類救済」が自分の願いに通じるものであるため、彼に一応協力してはいるが、不穏な気配を感じ取っており、内心苛立ちと不信感を募らせていた。
後に獣の論理で前のマスターをあっさり捨てて、マスターと認める。ただやはり不信感は拭えなかったのか、彼が考えている人類を救済する方法を聞いて「イカれている」と評している。
赤のアサシン
相性の悪い相手。
何だかんだで打ち解けたライダーと違い、彼女の「暗殺者」としての能力の低さを揶揄し、「アサシンはアサシンでもコレではな」と最後まで辛辣なコメントを送っている。
赤のキャスター
頭のおかしい男としか認識していない。それどころかサーヴァントとしても数えていない。
黒のバーサーカー
動物に近い彼女にとって、鉄と機械油の臭いは耐え難い悪臭らしく、人造の存在であるバーサーカーを敵視している。
黒のアーチャー
自らに並ぶものなど居ないと思っていた弓の技術で一杯喰わされ、彼とも因縁を感じている。
六導玲霞
本来は監視するだけに留めておくはずが、トゥリファスで惨劇を起こした際に子供を巻き込んだことで彼女の逆鱗に触れ、殺害された。
黒のアサシン
子供の怨霊の集合体である黒のアサシンは彼女にとって救うべき対象であった。消滅後、残滓となったアサシンをその身に宿す。それが我が身を蝕む呪いと知りつつも、彼女は敢えてそれを受け容れている。
ルーラー
子供の怨霊の集合体である黒のアサシンを「救えぬ存在」として無慈悲に切り捨てたと見て、最大の仇敵として付け狙う。
アニメ版では相当に怒り心頭だったようで、「聖女を騙る鬼畜生」とまで罵倒している。
ロットウェル・ベルジンスキー
漫画版で正式決定した本来の赤のアーチャーのマスター。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
契約したマスター。
オリオン
だらしがなく、色香に溺れ、反省もしない、己の享楽を考えて他者のことなど見向きもしないというアタランテが最も嫌うタイプの人間。
男としては全く好みではなく、イアソンと二択でならどうにか考えるというレベルだという。
ダビデ
第三特異点において、「最期の希望」として探し当てたサーヴァント。口説かれてもすげなくあしらったりするが、割と気は合うようである。

ちびちゅき!

ロビンフッド
お互いに「シンボルカラーが緑」「普通の弓兵」「インパクトの薄い能力」と共通項があるせいか、一緒に行動する事が多い。
『コハエース』でも共演している。
間桐桜
弓道部部長。ワカメに対し、どす黒い情念を撒き散らす彼女の気迫に押されてしまう。
ネコアルク
「獅子では子供に怖がられてしまう」と相談したところ、口車に乗せられてライオンの着ぐるみを着せられる。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
ヘラクレスと共に同じ船に乗る。好みにドストライクだったようで、非常に幸福そうな笑顔であった。

生前

アルテミス
ギリシャ神話に出てくる月と狩猟の女神。彼女の聖獣である熊に育てられており、彼女を敬っている。
『Grand Order』第三特異点で対面し、その恋愛脳(スイーツ)っぷりを見せつけられて卒倒するほどのショックを受けるが、信仰を捨てることはしなかった。
イアソン
アルゴー号の船長。アタランテは彼のことを嫌っており、『Grand Order』第三章で乗組員として召喚された際も彼女はイアソンには従わず単独行動を取った。
ヘラクレス
アルゴー号に同乗した仲間。その規格外な強さを持っている彼に対しては近寄りがった。
メディア
アルゴー号に同乗した仲間。自分があったときは若き日の可憐な姿だったりする。
ペレウス
アキレウスの父。必要以上に乱暴に振る舞う他のギリシャ戦士とは違い、控えめに接する彼のことが気になっていた。また邪な心を持っている彼を投げ飛ばしたことがあるらしい。
メレアグロス
カリュドンの猪狩りで猪に止めを刺した英雄。アタランテに恋していたのか、あるいは単に公平であろうとしたのか、猪に最初に血を流させたアタランテに猪の頭と皮を譲ろうとしたが、それが原因で猪狩りに参加した生き残りの間での無意味な殺し合いを招いてしまった。

名台詞

Fate/Apocrypha

「否、やめて欲しい。」
キャスターが先陣を共に切る彼女とライダーに出した、「初めての共同作業として、愛の詩を送ろうか」という提案に対して。
喜びに顔を輝かせるライダーにアーチャーは嫌そうにしかめっ面をして拒否した。結果、失恋する男の切ない詩が生み出された。
「我が弓と矢を以って太陽神アポロン月女神アルテミスの加護を願い奉る」
「この災厄を捧がん――『訴状の矢文ポイボス・カタストロフェ』!」
宝具発動。二大神の加護を願い奉る。
「それはそうだ。相手を出し抜くべき聖杯戦争において、毒を飲まされる方が悪い。
 私を召喚するまでは用心するべきだった。それすら怠るような惰弱なマスターに、未練はない。
 死んでいないだけ、救いはある」
シロウの謀略で自身のマスターを毒づけにされた事を「仕方ない」の一言で済ませすんなりマスターの鞍替えを了承する彼女に対しライダーが呆れて「仕方ないで済ませていいのか?」という問いに対しての返答。生後すぐに捨てられ、雌熊に乳を与えられて、狩人たちに見出された少女は「生きる糧は奪う」という単純な世界に生きており、それが故の酷薄であり正論。
「私の願いは“この世全ての子供らが、愛される世界”だ。
 父に、母に、人に愛された子供が育ち、また子供を愛するという循環だ。
 誰であろうと、この願いを妨げるなら容赦はせん」
上記の通り酷薄な少女にもたった一つだけ、慈愛を向ける存在がある。生後すぐに親から捨てられた彼女の心情が顕れた願い。アサシンから「それは、不可能な世界ではないか?」と評された際にはどこか怒りを感じさせる口調で「この程度の願いを叶えずして何が聖杯か」と告げるほどに彼女にとって何があっても譲れぬ願いであることを意思表示した。
「黙れ!貴様こそ、何をやろうとしている!?
 子供だぞ!彼らは子供であり、無害な霊に過ぎん。
 悪ですらない!
 犠牲者だ、世界の機構システムに挟み潰された憐れむべき魂だ!
 それを、どうして殺す!?」
黒のアサシンを構成する子供達の怨霊を滅ぼそうとするルーラーに矢を番えて睨み咆哮する。子供たちを尊ぶ彼女にとってルーラーの行いは赦されざるものに他ならなかった。それが例え怨霊であろうとも。
「何が慈愛なものかッ!!救うことが聖女の役割だ!オルレアンの乙女、戦場で剣を抜かず、旗を振ったは何が為だ!殺さない為だろう!その手を血塗れにしない為に―――」
ジャック・ザ・リッパーの本体である怨霊達を浄化することが慈愛だというジャンヌ・ダルクに対する反論。
「ならば、ならば。貴様は聖女ではない……!」
ジャンヌ・ダルクが剣を使わずともその手は血に濡れており、滅ぼすことに躊躇いがないいう返答に対する台詞。
だが、他ならぬジャンヌ・ダルクは自身を聖女だと思った事は一度もなかった。
「……ッ……こと……わる……!
私が、私がこの子たちを見捨てたら、誰がこの子たちを愛してくれると言うのか!?
魂を帰還させると言ったな、ルーラー。
それは昇華であり、ただの殺害に過ぎないだろう!私は―――」
あくまで子供たちを怨霊として殺害せんとするルーラーに、苦悶しつつも断固として立ちはだかる。ここで退くことは彼女のアイデンティティの崩壊にも等しいのだから。だが――。
「ルーラー……お前は、彼女たちを殺めたな」
虚ろな声が、酷く夜の街に響く。ルーラーはこの声で、彼女とは致命的に道を違えたことを悟り、その言葉を肯定する。
「そうか。お前も切り捨てる側か。あの子たちはただ、生きたかっただけなのに。それを踏みにじる側なのだな!?」
ルーラーの答えに、瞳に涙と深い殺意が滲み、唇から血が滴り落ちるほどに激高し全身を殺意で震えさせながら叫ぶ。
「――あの娘たちは、救えたんだ」
彼らが絶対に救えない存在だとしても、純潔の狩人は決して諦めず受け入れない。
「黙れ!救えた……救えたんだ!
私の力では無理でも、聖杯の力で・・・・・救えたはずなんだ!」
ルーラーの「救えない」という言葉を激情と聖杯という希望的観測でもって拒む。この時を境に彼女の運命の歯車は致命的に狂い始める。
「――許すものかッ!!
 ルーラー、お前の欺瞞に満ちた生を私は絶対に許さない!
 偽の聖女、子供たちを救うのではなく殺したお前を――絶対に許さん!
 聖杯を獲るなら、獲りに来い。
 一人残らず、このアタランテが射貫いてやる!」
黒のアサシンを完全に滅ぼしたルーラーに血を吐くような怨嗟と共に叫ぶ。ルーラーを最大の怨敵と定めた瞬間。
「……世界の機構の一端だ。
あそこには、神も、英雄も、魔獣も、悪王も、全てが亡い・・
「あれは、私の力では救えないものだった。
……だが、あの女ならば救えたかもしれないのに、切り捨てた」
キャスターから、どのような地獄を見たのかと問われて、魔性の存在が悪事を働いているでもなく、神が暴れているでもなく、ただ素晴らしいほど上手く噛み合っているが故に、弱者を食い物にするシステムが完全に整ってしまった世界機構じごく…。それでも聖女ならばあるいはと思った。それなのに……。
「ジャンヌ・ダルク。あの女は私が殺す。矢で射殺す、射殺せなければ爪で引き裂く、爪が駄目ならば牙で噛み千切ってやる」
キャスターの問いに、高潔にして高貴だった狩人の瞳は、怖気を震うほどの歓喜に満ちていた。
「可能さ。私はあの女を殺すためならば、バケモノにだってなってやる・・・・・・・・・・・・・
上記の台詞に対しキャスターが「貴女の美しい爪と歯で可能なのか?」と問われて、純潔の狩人の瞳には変わらず狂気。そして、心底愉しそうに嗤う。
「そうだ!
 私はあの忌み嫌った存在モノになってでも、貴様を斃す!
 この右腕に誓ったのだ!子を見捨てたお前を斃さずして、何が正義か、何が英雄かッ!!」
右腕に敢えて宿した“子供たち”という名の呪いのため、そして、眼前の怨敵たるルーラーを滅ぼすため、純潔の狩人は最低限の矜持すら打ち捨て、その身を魔獣と化す。
「ああ、痛いな。
 痛い、痛い、これがあの子たちの痛みだ。
 そしてルーラー、お前もこの痛みで果てなき連鎖に失墜おちるがいい……!!」
魔人と化した、狩人は愉快そうに嗤いながら、両腕をかき抱いた。
まだだ・・・!お前に、お前なんかに、邪魔は、させない……!!
救う。必ず救うんだ!許されなかった希望みらいを、有り得ぬ聖杯ねがいで叶えるんだ……!
私の夢の邪魔を、するなァァァァッ―――!!」
自身の夢を追い求めて、どうしようもなく道を外れた魔獣かりうど。それでもなお――正しき慟哭ほうこうは、未だ止まない。
「私は、愛されなかった子供たちが少しでも幸せになるようにと戦った……。
 完全ではなくとも、何かができたつもりだった。だが今の時代にきてみればどうだ!?
 子供たちの不幸は今も続いている……こんな未来を創るために、私は戦ったんじゃないッ!!」
アニメ22話より。ルーラーを前にしての叫び。救えたはずだと叫びながら、彼女は闇天の弓を引く。
「私は、どうすれば良かったんだろう。あの子供たちを見捨てることが、正しかったのだろうか?ルーラーに討ち果たされることが正しかったのだろうか?」
虚しさと悔しさが滲ませたライダーへの問い掛け。それに彼は沈黙しか答えを持ち得なかった。
「もし、あの子たちを切り捨てる決断が正しくて、守ろうとしたことが間違っているというならば」
世界は、呪われている―――。
救うべき者を救えぬ、音無き慟哭。道に迷い、引き返すこともできなくなった少女の絶叫。
「――愚か者め。ライダー、私はそれで良かったのだ。墜落おちてしまえば、翼を広げて飛ぶこともなかったのに」
ライダーの「それでもアンタの失墜を止めたかった」という言葉に、届かぬ夢。見果てぬ幻想。そらに向けて、翼を広げた。それを選んだのは、他ならぬ自分自身。失敗すれば失墜する。道に迷えば辿り着けない。そんな当たり前の事実から、目を逸らした。目を逸らして、翼を広げて飛ぼうとした少女は寂しそうに呟く。

Fate/Grand Order

「二大神に奉る……『訴状の矢文ポイボス・カタストロフェ』!」
宝具発動。「訴状の矢文」。雲より高き天空から降り注ぐ矢の雨霰。
「汝がマスターか? よろしく頼む」
召喚時の台詞。獣の論理で前のマスターをあっさり捨てるさばさばとした挨拶。
「子供が好きだな。彼らの笑顔が好きだ」
「子供を傷つける者は嫌いだ。マスターは、そうではあるまいな?」
マイルームでの台詞。
「マスターには、私より足が速くなってもらわねばな」
マイルーム会話の一つ。
生前、求婚者達をあしらう為に、徒競走での勝利を結婚条件としたアタランテの意味深な発言。
「こら、あまり触れてくれるな。私は純潔の誓いを立てている。ダメだと言っているだろう……もう……」
マイルーム会話絆レベル5。
サーヴァントに触りたがるマスター‎を御することができず、恥ずかしそうに困っている様。
「さて、遠慮なく宝具の大盤振る舞いをさせて貰おうか。
 太陽神アポロン月女神アルテミスに奉る――。『訴状の矢文ポイポス・カタストロフェ』!!」
第三章にてイアソンを狙った宝具の大盤振る舞い。……まあ、サーヴァントとはいえ月女神アルテミス本人は隣に居るのだが。
「受けとってくれ、これまで共に戦ってくれたことへの感謝と……まぁ、色々だ、色々」
期間限定のバレンタインクエストにて。矢の刺さったリンゴにチョコレートを塗り、リボンで仕上げるという個性的で意味深なものをマスター‎に送るアタランテ。
"色々"のところが気になるが、教えてもらうためには徒競走で勝つしかないと思われる。
「徒競走でこの林檎を私に使うのも自由だがな。……そのときは覚悟を決めろよ? 私に勝つということは、そういうことだ」
チョコレートに添えられたメッセージの内容。バレンタインにわざわざリンゴを送り、このメッセージである。
つまり覚悟を決めればいつでも……? 今回の女性サーヴァントのチョコレートの中でも、特に重い意味を持つものかもしれない。

その他

「ケダモノのアタランテです!」
『Grand Order』最速公式ガイドブックでの輪くすさが氏のお祝いイラスト漫画での衝撃発言
この言動もさることながら、この後のコマの衝撃的言動&行動に目を疑うことになる。
「いかがですが? 今回のフェイトは」
上記の衝撃行動の後に言い放ったセリフ。
衝撃的すぎる光景を見てセイバーは「OUCH! バビロニア!」、「いささかマニアックですね」と反応していた。

メモ

  • 彼女が月の聖杯戦争の何回戦で敗れたのか正確には分らない。セイバーによる彼女の目撃証言は二回戦の途中で発生するが、後はそれっきりで情報は途絶えている。
    漫画版の設定を参考にすると、ヴラド三世 (EXTRA)の討伐に参加しているため、四回戦まで勝ち残っていることが確認できる。
    しかしムーンセルの聖杯戦争は彼女の特性が活かしにくい一対一の決闘形式であったことを考えると、四回戦以上を勝ち上がるのは無理であったのだろう。
    • 一応、伝承では英雄ペーレウスとのレスリングで勝利している程で決して近接戦闘で劣るサーヴァントと言う訳ではなく、『Grand Order』においても「(わたしが)アーチャーだからと言って近接戦闘ができない訳ではない」と自分で言っており、ある程度は対応出来る模様。
    • 仮にいけるところまで勝ち抜いているとすれば、準決勝でレオとガウェインの前に敗北したことになる。この場合マスターは図書館前の男子。アーチャーのサーヴァントと契約していたと思しき弓道場の女子がマスターだとすると、五回戦で敗退したことになる。
  • 互いに面識は無いが、実は黒のアーチャーとはアルテミスを通じた繋がりがある。彼はアルテミスから狩猟を学び、彼女は恩義のあるアルテミスに倣って弓の技を磨いた。二人が聖杯大戦で敵対することになったのも運命的な物を感じる。また、アルゴー号に同乗していたため彼の弟子であったカストールとアスクレピオスとも面識がある。
  • 企画段階で保有していたスキル「黄金のリンゴ」はかなり特殊で、黄金のリンゴを相手に見せつけて敵を近くへと引き寄せる能力となっている。
    要は美味しそうなリンゴを見せて、食欲に駆られた人を招きよせる能力。小説版以降はスキルから削除されたが、このリンゴ自体は『Grand Order』にてしばしば言及される。
    • 『Grand Order』のバレンタインにはアタランテ自ら主人公にリンゴのチョコを渡して「これを使うならば覚悟しろ」と告げてくる。絆Lv.10で入手できる概念礼装「黄金のリンゴ」の解説文では「お前には、こんなもの必要ないから」として主人公ではなく自身が持つと主張する。
    • このリンゴは如何なる人間の理性をも蕩かす味と不死の効能を約束する神々が食する果実。これを使われれば、いかなる人間もリンゴを手に取り食したくなるためその足を止める。この反応は人間の肉体に刻みつけられた代物であり、熱いものを手にしたときに離れようとする条件反射と同じようなものだとされている。
    • 策略に使われた為か苦手なものにリンゴを挙げているものの、好物はリンゴと肉ともされておりリンゴの味わい自体は好きな模様。アップルパイを作ってあげると喜ぶようだ。
  • 子殺しを行ったルーラーに対して怒り狂う程の激情を見せているが、彼女自身も子供の姿のアサシンを殺めている。これはサーヴァントは全盛期で喚ばれる性質を考慮しているからで、たまたま子供の姿が全盛期なだけで純粋に子供と言えない存在と判断しているからである。
    つまり、彼女が子供と扱うのは外見と年齢が一致しているもの。
  • 子供好きな彼女だが、逸話の中には彼女にも実子がおりその子をかつての自分同様に野に放ち捨てたという伝承もある。しかし、本作ではこの逸話は採用されていないようで、『Grand Order』では自分に子供はいないと語っている。
  • 獣耳と尻尾は伝説にある呪いの象徴、後遺症のようなもののはずだが、本人は割と気に入っているらしい。
  • ちなみにイタリアに存在しているサッカークラブ、アタランタBCは彼女が名前の由来になっておりエンプレムも彼女を模したものとなっている。ビッグクラブではないものの、それなりの知名度があるのでサッカーファンならこちらを連想する、あるいはクラブを通してアタランテを知っていた人もいるかもしれない。英霊がサッカークラブに冠されている例としてはスパルタクス(ロシア)、ヘラクレス(オランダ)などがある。

話題まとめ

アタランテ涙目
『Grand Order』のメインストーリーに三度登場するが、出てくる度に涙目になるような事態が発生するため一部ファンからは「ある意味一番不遇」と言われてしまっている。
第一特異点においては序盤の敵陣営顔見せの際にちらっと登場するのだが、実際に登場し戦うことができるのはシナリオの最終盤。しかも召喚主の言うことを聞き入れなかったため狂化されており会話もほとんどない。同じく序盤で顔見世した他の敵陣営のサーヴァント達にはそれぞれに見せ場と言えるシーンが用意されているのに対し、彼女だけが半ば鉄砲玉扱いで見せ場も会話も無しに退場してしまう。
第三特異点においては物語も佳境に差し掛かる辺りになって登場する。一章での失態を挽回すべく頑張ろうと意気込んでおり、ストーリー上の扱いという意味ではオルレアンと違って十分に活躍したのだが、今度は信仰する女神の残念すぎる実態を見せつけられるという、文字通りの意味で涙目な状況に陥ってしまったのだった。
終局特異点では他のオケアノスメンバーと共に登場するが、真面目な状況にも関わらず相変わらず恋愛スイーツ脳全開でイチャイチャし続けるアルテミス&オリオンと空気を読まずにナンパしようとするダビデというメンバーに挟まれ、ヤケクソになったのか半分涙目で弓を撃ちまくっていた。挙げ句に「あの韋駄天馬鹿でも来てくれなかったものか」とメタなことを言い出す始末。なんともはや。

脚注

  1. Apocryphaでは唖采弦二名義。

リンク