茶々

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バーサーカー
真名 茶々
読み ちゃちゃ
外国語表記 Chacha
本名 淀(よど)殿、淀の方
性別 女性
身長 138cm
体重 34kg
好きな物 豪華絢爛かつキラキラしている物、小豆の汁粉
苦手な物 どこぞのタヌキジジィ
天敵 徳川家
出典 史実
地域 日本
属性 混沌・中庸
副属性
一人称 茶々/妾/わらわ[注 1]
二人称 そなた/そち/その方 など
三人称 そなたら/そち達 など
声優 阿澄佳奈
デザイン pako
設定作成 経験値
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

狂戦士」のサーヴァント

略歴
『ぐだぐだ明治維新』では金色魔太閤秀吉によって「同じ望みを持つ者」として召喚されるが、同化を拒んで逃走する。
同じく召喚された織田信勝から追っ手としてちびノブに狙われるも、カルデア一行に助け出された。
その後は沖田と信長がある理由で決裂しながらもカルデア一行と共に行動するも、信勝に捕まって金色魔太閤秀吉と同化されてしまう。
しかし、金色魔太閤秀吉が撃破されたことでカルデア一行に助け出され、空間の要石の一つである土方も一騎打ちで敗れたことで事件は解決した。
その後もレギュラーメンバーとして関連イベントに一括登場しており、『ぐだぐだ新邪馬台国』では終盤、主人公から奪ったカルデアの通信を使って千利休が仕掛けた挑発に、罠だと知りながらも斎藤一卑弥呼を連れて駆けつけ、仲間たちと共に利休に囚われていた息子のシュシャもといすてを助け出す。そして彼を「ニライカナイ」へ見送る際もう一人の息子…ひろいもとい豊臣秀頼とも邂逅し、二人から自分達を守るために頑張ってくれた事への感謝と礼の言葉を送られ安堵の表情を浮かべた。
人物
日輪を思わせる兜とドレスを纏った童女。その武具一式は夫のものを勝手に借りて持ち出してきたらしい。
天真爛漫にして傍若無人、絢爛豪華を好み、超浪費家という何かにつけて金と手のかかる人物。
天下人さえ頭を抱えたワガママぶりだが何故か憎めない愛されお茶目系姫君。
一方で病弱持ちの沖田に対しては辛辣なネタを振りながらも気にかけており、(事情を知らないとは言え)沖田を戦場に行かせようとする土方に対して物凄い剣幕で怒り出している。
また、絆を深めると、慈悲深く落ち着いたような一面を見せることも。
能力
炎を纏った刀「浅井一文字」を振るう他、張り手で攻撃をする。
彼女の放つ炎は霊基に巣食う呪いのようなものであるらしく、魔力に近い形での放射も可能。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー 主人公 (Grand Order) D D D C B C 狂化:E+ 黄金律(凶):B→B++
無辜の怪物(焔):C
日輪の寵姫:EX
強化クエストクリアで「黄金律(凶)」のランクがB++に上昇

宝具

絢爛魔界日輪城(けんらんまかいにちりんじょう)
ランク:C
種別:城塞宝具
レンジ:1〜200
最大捕捉:100人
日輪の子、豊臣秀吉の象徴である『日輪城』のなれの果て。燃える大阪城が具現化し、地面からは豊臣にまつろう亡者が現れ敵に襲い掛かり、周囲は紅蓮の炎に焼き尽くされる。
最終的にはすべてが焼け落ち己すら焼き尽くす滅びの顕現、堕ちた日輪の残滓。
豊臣を滅ぼした女、呪われし傾国の美女、火焔地獄の姫である茶々の最後が具現化した宝具。
『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&クリティカル発生率をダウン(3ターン)&やけど状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。

真名:茶々

ちゃちゃ。後に『淀(よど)殿』と呼ばれる戦国の覇王、織田信長の姪であり、日輪の子、豊臣秀吉の側室。
近江国の戦国大名、浅井長政を父に、織田信長の妹、お市の方を母に持つ浅井三姉妹の長女。
生涯で三度の落城を経験し、そのたびに父を失い、母を失い、最後には全てを失った。
後世の民衆に豊臣を滅ぼした悪女との烙印を押された悲運の女性。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『ぐだぐだ明治維新』イベント報酬。
その後も恒例メンバーとして『ぐだぐだシリーズ』に登場しており、「ぐだぐだ新邪馬台国」では後半において重要な役割を果たす。

Fate関連

ぐだぐだ太閤伝ZIPANG
第五話から登場。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
マスター。
死んだ息子たちと重ねてしまうため、庇護の対象となる。
だが強すぎる思い故に、場合によってはマスターの意向を無視する過度な干渉を行う場合がある。
魔神柱アンドラス
冠位時間神殿から瀕死の状態で逃走してきた彼(?)と出会い、強制的に融合されかかってしまう。
共に死を忌避したものであったが、「家族とともに過ごす永遠」を望んでいた茶々と「自分さえあればいい永遠」を望んでいたアンドラスが相容れるはずもなかった。
沖田総司
イベント「ぐだぐだ明治維新」で共演。病に倒れた彼女に献身的に看護するが、病を押して戦場に向かおうとする彼女に対して激怒した。
「名誉や誇りの為に」「病気を押して」「しなくてもいい戦いをする」という彼女の人生のトラウマを全部踏んでしまった以上、無理からぬことなのだが。
土方歳三
イベント「ぐだぐだ明治維新」で共演。あまり会話はしていなかったが、床に伏せっている沖田を戦場に連れ出そうとした事から激怒して口論になる。
後にマイルームで再会した際には「怖いから話しかけないようにしよう」と及び腰で、「たくあんとか貧乏くさいから近寄らないで」「茶々に話しかけてもらえないなんて可哀そう」などと負け惜しみを言っていた。
尚、『Fate/Grand Order material Ⅴ』での記述から新選組が徳川の組織だと知ったのは最近のようだ。
エリザベート=バートリー
炎の中で果てた自分と、暗闇の中で生を終えた彼女とで、外来語に達者な事も含めてシンパシーを抱いている。
尚、プレイアブルキャラクターとしての彼女は何れもバーサーカーでは無い。『Fate/EXTRA CCC』やイベントでバーサーカーになったことはあるが。
沖田総司〔オルタ〕
ノーマル沖田以上に子供っぽい為、より母親っぽく世話を焼いている。
徳川慶喜
新選組を「狸爺の飼い犬」と罵るが、正確に彼らが仕えていた徳川である彼のことは知らない。
森長可
「長可君」と呼ぶ。イベント「ぐだぐだ邪馬台国2020」で共演。
子供っぽいところはあるが、本質的に頭は良い者同士で波長が合うのか一緒に行動することが多く、時おり暴走する茶々を諌めるストッパーとなる場合もある。ただしやり方はかなり過激で、『ぐだぐだ新邪馬台国』では息子が絡んでいると知り、怒りに我を忘れかけた彼女を霊核が消滅しかける寸前まで破壊する形で止めている。
石田三成
生前、豊臣家に仕えていた忠臣。
関ヶ原の戦いでは豊臣秀頼に総大将になってほしいと打診を受けていたが、息子を戦場に出したくないのと豊臣家内での内紛の一環であったために拒否し、結果的に彼を敗死させる一因となっていた。
このためにイベント『ぐだぐだ新邪馬台国』では「豊臣の疫病神」と恨みを向けられていたが、自分が囮になっていたとも気づかなかったため「そんなだから忍城ひとつ落とせないんだ」と煽り返した。
なお、彼女としては三成にも「豊臣の子供たち」と愛情を向けていた。

生前

豊臣秀吉
夫。ただし側室なので「殿下」と畏まって呼ぶ。
歳はかなり離れていたが、好みや相性はばっちりだったので関係はおおむね良好だった模様。
その一方で、二人の父と母と兄を死に追いやったのも秀吉である。
織田信長
「伯母上」と呼ぶ。生前から懐いていたようで、気安い間柄。
茶々はノッブに偉そうにできるこの世で唯一とも言える人物。ノッブも身内に甘い性分以上に、長政の件があるので強くは出れない。
ただし敦盛の舞は「微妙な踊り」と面白がっている、というか……。
水着姿のノッブを羨ましがっている。ちなみに2017年コンプティーク9月号では仲良く水着姿で表紙を飾っていた。ついでにカッツも。
織田信勝
「叔父上」と呼ぶ。彼の死後に茶々が産まれているので、生前に面識は無いが、お市から存在は聞かされていたらしい。
「ぐだぐだ明治維新」では彼に連れ戻そうと付け狙われる。
徳川家康
「狸爺」と呼んで嫌っている。自分と息子を滅ぼした相手なので当然だが……。
明智光秀
「明智君」と呼ぶ。「デッドヒート・サマーレース!」で信長の振る舞いを見て、彼の裏切りに納得した。
一人目の息子。鶴松とも。
幼くして病死してしまい、そのことを現在でも悔やんでいる。
『ぐだぐだ新邪馬台国』では特異点を彷徨っていた彼を助け出し、「ニライカナイ」にて最期の別れを交わすことができた。
二人目の息子。元服後の名前は「豊臣秀頼」。
大坂夏の陣で戦死させてしまったことが最大の後悔になっており、話題に出した瞬間豹変する程。
『ぐだぐだ新邪馬台国』では一枚絵こそなかったものの、兄を迎えに来る形で「ニライカナイ」に現れ、茶々と最期の別れと感謝の言葉を交わした。
浅井長政
実父。信長との同盟の一環でお市と婚姻を結ぶが対立。姉川の戦いで敗北した後に小谷城で自害する。余談だが、信長の再臨アイテムである黄金ドクロは彼の頭蓋骨に金箔を張ったとされる逸話が元ネタである。
伯母上に殺されたことについては、父の方が悪いと思っているからかあまり気にしていない。
柴田勝家
義父。織田家の家老で長政の死後にお市と婚姻。しかし、信長の死後の主導権を羽柴秀吉と争って敗北し、お市と共に北の庄城で自害する。
最初は若干苦手意識もあったものの、彼女も深く敬愛していた。
お市の方
「母上」と呼ぶ。信長の妹で茶々の母。三姉妹の中で容姿が一番似ていたのが茶々だとされており、その為お市に恋慕していた秀吉が、彼女亡き後代わりとして茶々を側室にしたとも云われている。
初、江
妹達。彼女達と合わせて浅井三姉妹と評される。姉妹仲は良く、お手玉を分け合っていた。
尚、江は徳川秀忠の正室であるため、立場上は義理の弟に自らと豊臣家を滅ぼされたことになる(実権は家康にあったとはいえ、将軍は秀忠に譲られていたため)。
万福丸
兄。彼が信長の命令で秀吉に処刑されたことが、秀吉との一番最初の出会いになった。
なお、その事がきっかけでお市はずっと秀吉を嫌っていたとのこと。
寧々
秀吉の正室。関係は良好だった。
真田信繁
大阪の陣で奮闘し、家康をあと一歩の所まで追い詰めた豊臣側の武将。一般的には「幸村」の名前で知られる。
出雲阿国
秀吉お抱えの踊り子。自身も何度か面識があり、『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』で彼女の境遇を知った時は、そのあんまりな様に激しく憤っている。
駒姫
甥である豊臣秀次の側室になる筈だった少女。
彼女が幼い頃よく遊び相手になっており、「秀次事件」で駒姫の立場と内事情を知ると、救出の為に助命志願を集めたり、秀吉に直談判して見逃してもらう様に頼み込んだりと奔走したが、あと一歩のところで間に合わなかった。

名台詞

Fate/GrandOrder

戦闘

「この茶々がオールウェイズお見通し!」
「びっくりするほどバーニング!」
それぞれ、スキル使用時と宝具選択時。派手好きだった生前に違わず、現代語も達者である。
なお、後者については伯母上も『帰ってきたぐだぐだお得テクニック』にて同じようなことを口にしている。びっくりするほどカルデアス!
「この茶々からは日輪すら逃れられぬ……ゆけい!死しては朽ちぬ煉獄の武士もののふ達!いざや降臨、『絢爛魔界日輪城けんらんまかいにちりんじょう』!!」
「ふはははははー!逃さんぞ!カモン、豊臣ボーンズ!そして茶々必殺のぉ……『絢爛魔界日輪城けんらんまかいにちりんじょう』!!」
宝具開放。自らの身を焼く呪いの炎を具現化させた破滅の城を顕現させる。
あと、最後にはなぜか炎の鳥となって突撃している。まさに大坂の陣。
「か……勝った!も、もちろんこの茶々のおかげよな!見ておったか!マスター!」
戦闘終了時。生前はただの姫君であった彼女。上述の元気いっぱいな言動も自分を奮い立たせている意味合いが強いことが分かる。

マイルーム

「言うておくが、拾の事だけは言うでないぞ。わらわはそれだけは我慢が出来ぬ……たとえ相手が、マスターであるそなたであってもな。」
マイルーム会話「絆Lv2」。天真爛漫な子供のような声と言動から想像もつかぬ一面を見せる。というか実質殺す宣言である。
「やれやれ……そなたも物好きよな。わらわにまつろうものは滅びの定めからは逃れられぬとゆうに。
……よい、わらわを焼き続ける焔を恐れぬというなら、そなたが滅ぶその時まで、寄り添うてやろう。可愛いそなたをいつまでも抱き続けよう。」
マイルーム会話「絆Lv5」。この破滅的な諦観が、彼女の心の一番奥の部分なのであろうか。
「えぇ~い!あの狸爺の飼い犬め!……なに? 狸じゃなくて慶喜公? 誰それ?」
マイルーム会話「沖田総司」。狸爺、もとい家康と同世代の彼女は当然慶喜のことは知らない。

イベント

「たまたま童状態でバーサーカー召喚されてるからだし。」
「え?茶々バーサーカーなの!?な、なにゆえ!?」
「ぐだぐだ明治維新」にて。最初からわかっているのに、言葉にして初めて衝撃を受けるという……。なにゆえ?
「茶々も頑張ったし!こう腕から炎出したりして!」
「え? なんで茶々、腕から炎とか出るの!?」
同上。炎を出した時には驚かなかったのに、言葉にして以下略。
「茶々しってる。これって痴情のもつれってやつじゃろ。」
「茶々は詳しいんだ、ほんとマジでこういうのばっかだったし。」
同上。どちらが主人公を連れて行くかで揉める伯母上体の弱そうな人を見て。
これが色恋沙汰かどうかはさておき、生前の彼女の苦悩がひしひしと伝わってくる切ない言葉である。
「ここでポイントをシューート! 茶々、エキサイティング! 」
同上イベントのショップにて。
びっくりするほどバーニングといい、どこで元ネタを知ったのだろうか…。
「え? お前も手からビーム出てる?」
「あれは茶々の身を内から焼く呪いの炎だし!ビームとは全然違うんですけどー!」
「あれ? その設定重い……、重くない?」
「もっとぐだぐだ帝都聖杯奇譚」で沖田オルタを見て。以前は自分でもよくわかっていなかった「腕から出る炎」の謎がついに解明されたが、凄く重い……。
相変わらず言葉にしてから衝撃を受けるバーサーカーっぷりである。
「……ふふ、愚かな子ほどかわいいか。」
「いや、愚かだったのはわらわの方よな……。」
「罪滅ぼしというわけでもないが、せめて今生はそなたに寄り添うとしよう……。」
バレンタインイベントにて。
過ちばかりだった生前を後悔しながらも、自分の息子/娘のように手間のかかるマスターに慈しみを向ける茶々。
のちにボイスが付いた際には、普段のロリボイスからは想像できない優美な令嬢の声色となっており、ファンのハートを本能寺状態に追い込んだのだった。

その他

「あと徳川は許さん」
「ん?徳川?通報した」
「徳川は滅べ」
「なになに?ふーん、新選組って徳川の組織なのね、潰れろ」
「それとはそれとして徳川とは仲良くできない」
「あと伯母上がタヌキを何とかしておいてくれれば徳川とか調子に乗らなかったと思う」
「なんでもいいけど徳川は帰れ」
『Fate/Grand Order material Ⅴ』より。
因縁キャラについてのコメントの最後に必ず徳川をDisっている。

メモ

  • なぜか全盛期ではない子供のような外見となっているが、当人によると「たまたま童状態でバーサーカー召喚されてる」からであり、往年の頃は「バインバインのボインボイン」とのことである。
    • 淀殿の史実での身長は170㎝前後と当時としてはかなり体格がよかったと伝えられており、息子の秀頼も創作では少年のように描かれる事が多いが、死亡時は享年23歳で子供も居たりするなど立派に成人しており、身長が当時では珍しい190㎝台とかなりの巨漢だったという説もある。
      • 秀頼本人の評価は余りにも資料が少ないので判断しにくいのだが、共通するイメージとしてはやはり母と時代に振り回された存在として描かれる事が多い。
    • 以上に鑑みると、映像化作品において演じた歴代女優陣の中では1983年『徳川家康』の夏目雅子氏(163cm)と、2011年『江〜姫たちの戦国〜』の宮沢りえ氏(167cm)が本人談のイメージに近いと言えそうだが、この両氏はそれぞれ別作品で母親のお市も演じている他、夏目氏が1978年版、宮沢氏が1993年版の『西遊記』において共に玄奘三蔵を演じている…という共通点があったりする。
    • 例年の水着イベントでは本来バーサーカーであった日本出身女性サーヴァントランサーとして実装される傾向があり、その流れで2019年の『見参! ラスベガス御前試合~水着剣豪七色勝負!』開催時はバイン(以下略)な方の彼女が実装されるのではとの予想も少なからず存在していたが、結局ランサーの座を射止めたのはカリスマペンギンスケーターであった。
  • 淀殿に対しては、悪女として扱う説と悲劇の女性として扱う説の真っ二つに分かれている。封建社会の時代では女性が政治に首を突っ込み、あまつさえ戦の指揮を取って完敗した事で蔑視され、敗者側の豊臣方という部分も手伝い評価は低かった。
    近年では、名誉回復が進んでおり険悪とされた高台院との関係性も悪いものではないと発覚し、個人としての悪女としての面は鳴りを潜める形となった。
    なおどちらの説であっても、彼女の人生の浅井家から側室に収まるまでの前半部分は彼女自身の非はないと扱われる事が多い。一方で、徳川との関係悪化や交渉の不手際など政治的な面な失敗に関しては、どちらの説でもあまりフォローされない。
    • どちらにせよ政治と時流に振り回された女性であり、悪女としての面もTYPE-MOON作品で時折登場する加害者になり果てた元被害者として見ることができるかもしれない。
      • そのためか本来の適正クラスはアヴェンジャー。本人はお断りと語るが『もっとぐだぐだ帝都聖杯奇譚』では「アヴェンジャー・淀」として徳川と帝都を恨みの炎で焼き尽す存在になってしまい、『ぐだぐだ龍馬危機一髪!』でも天逆神の影響を受け一時的にこの姿になっている。
      • その後『ぐだぐだ新邪馬台国』で息子達から感謝の言葉を受け取り、旅立ちを見送った事で心残りが無くなった為、カルデアにいる茶々はもうこの姿にはならないだろう…とプレイヤーから推測されている。
      • 2018&21年の舞台版『魔界転生』においては、原作に無いオリジナル要素として天草四郎により召喚され、形は違えど「アヴェンジャー・淀」が実現している。ちなみにこちらの版では四郎が豊臣秀頼の落胤である、という説が取り入れられている為、つまり…。
  • イベント初回時点では確実に優位を取れるのがBBのみという事も手伝って、彼女を持っておらず借りられるフレンドもいなかったプレイヤーにとってはかなりの難敵であったのだが『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』と『深海電脳楽土 SE.RA.PH -Second Ballet-』を挟んだ事により、復刻時点では自前のノーマル&水着バージョン及びいずれかのフレンド分も合わせてBB三人体勢での迎撃も可能となってしまった。
  • 小豆の汁粉が好物であり、マイルームで好きなものとして挙げられている他『ぐだぐだ明治維新』では茶屋で食しているシーンがある。
    • しかし汁粉は江戸時代からあったものであり、沖田から指摘されている。これに関しては生前に信長が「変な格好の料理人」を拾い、戦国時代では珍しい料理をよく作っており、とりわけ小豆を甘く煮た汁粉が信長やお市、茶々に大好評だった。その事もあってか気に入られたのであったが、いつの間にか消えていたとのこと。おそらく元ネタは料理漫画およびそれをもとにした実写ドラマ『信長のシェフ』であり、その料理人は主人公ケンと推測される。
    • もっとも生前には存在しなかったものを好む英霊はそれこそいくらでもいるのでネタ抜きでも矛盾はない。
  • 秀頼の正室、千姫とは複雑な血縁関係にある。千姫の母は茶々の妹の江姫、すなわち秀頼とは実の従妹同士になる。父親は徳川秀忠で祖父は徳川家康と、極めて複雑怪奇な縁戚関係である。
  • 三度も落城の憂き目にあっている茶々だが、実は初姫の方が落城にあった回数が多い[注 2]
  • Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』の作者であるひろやまひろしは彼女を解禁から半日でレベル80まで育て上げ、奈須きのこは竹箒日記内でそのロリコンぶりを「勇者」と称えていた。[出 1]ひろやまひろし本人はそれについてツイッター上ですっとぼけようとしたが[出 2][出 3]、直前のツイートが「茶々ちゃんの足の裏を顔で踏みたい」[出 4]だったため以下略。
  • 宝具に登場する骸骨兵の名前は「真田くん」「後藤くん」「毛利くん」「長宗我部くん」「明石くん」という名前である[出 5]
    • おそらくは大坂の陣で豊臣軍の主力となった「真田信繁(幸村)」「後藤又兵衛」「毛利勝永」「長宗我部盛親」「明石全登」の大坂牢人五人衆か。
  • 度々目の敵にされている家康だが、近年では彼本人は豊臣家を積極的に潰す気はなかったのではないかという説も出始めている。それでも滅ぼした主な理由としては、茶々が妥協点を蹴ったことで、家康が天下を取るには滅ぼす選択肢しか残されてなかったという説、二代将軍の秀忠が家康の生きている間に自分の代に発生しかねない遺恨を消すために積極的に潰すことを提案したと言う説、二条城で秀頼と対面した際に、秀吉の後継者に相応しい堂々たる体躯と度量に畏怖した事で早々に潰す事を決めたとされる説などがある。実際にいずれが正しいのかは不明だが、少なくとも豊臣の側が非常に好戦的であった事だけは間違いないと考えられている。
    • 江戸幕府成立後、徳川を頂点とした幕藩体制はほぼ確立しており、この状況で好戦的な態度を主導していた彼女の行動は全く時流に合っていない。悪女であるかどうかはともかく、「豊臣を滅ぼした」と言う点に関しては彼女の責任は重く、家康への恨みはおおよそ逆恨みと言わざるを得ないだろう。もちろん、秀吉亡き後に後見人として秀頼を守る必要があった彼女の立場を考えれば、同情の余地は大いに有るが。
    • また、関ヶ原の戦いの時点では「家康は秀頼の父親代わりたるべき」と公言するなど、徳川に対して友好的に接している。その後に気鬱が激しくなり薬を処方してもらった、と言う記録が残っているため、精神を病んだ事で徳川への敵対を選んでしまった、と言う可能性も考えられるだろう。特に、Fateではバーサーカーとして召喚されているため、なおの事そうした側面が強調されている可能性も高い。
      • なお、大坂の陣が発生する直接の原因となった方広寺の梵鐘に刻まれた「国家安康」「君臣豊楽」の銘については、長らく戦を始める為の言いがかりと言われてきたが、近年では明らかに悪意が有った[注 3](もしくは、僧として洒落にならないくらい無知だった)と言う説が主流。
  • 茶々役の阿澄佳奈氏は、2002年『利家とまつ~加賀百万石物語~』にて柴田勝家を演じた松平健氏をラジオでゲストに招いた事がある。軽くではあるが、松平氏がかつて柴田勝家を演じていたというの話題の後で阿澄氏は自身がFGOで茶々を演じている事に触れている。

脚注

注釈

  1. 作中では平仮名のこちらで統一されている。
  2. 小谷城、北の庄城の他に、夫の京極高次が関ヶ原の戦いの時に立て籠った大津城の落城に立ち会っている。また、大坂城が落城した時は大坂城に入っていた。
  3. そもそも当時において地位のある人間を名前でそのまま呼ぶのはとんでもない非礼であり、それが許されるのは家族か主君、幼馴染レベルで親しい人間(もしくは逆に明確に敵対している相手。いずれにせよ非公式の場に限られる)くらいである。そこに加えてさらに銘を割ったとなれば、到底許されるものではない。一応、「寺にはそういう文化はなく、むしろ祝いのつもりだった」と擁護される事もあるが、相手方の文化を顧みていない時点で、徳川への配慮が欠けていると言わざるを得ない。

出典

リンク