フォーリナー
フォーリナー(Foreigner)とは「降臨者」の英霊。エクストラクラスの一つ。
概要
この世界の外から来訪したとされる"異存在"。異邦からの降臨者。
本来であれば英霊ではない、サーヴァントと性質が酷似している「何か」。
つい最近になって特例中の特例として正式に“霊基を持つ存在”として認定され、エクストラクラスの一種として扱われるようになったが、その発生条件はとても複雑で可能性は低いという。
現時点では「霊基を獲得した地球外の存在」「異星人のようなもの」というかなり広範な定義が設けられている。
故に「フォーリナー」の適性を持ちうるサーヴァントの由来は各々で異なっているが、確認されている限りでは異星文明が残した遊星の尖兵、地球外から訪れたコスモガーディアン、そして表立って登場するのが別宇宙に棲む虚空の邪神の依代である。
これまで登場したのは以下3人。
名前 | 登場作品 |
---|---|
アビゲイル・ウィリアムズ | Fate/Grand Order |
葛飾北斎 | Fate/Grand Order |
謎のヒロインXX | Fate/Grand Order |
ここで言う虚空の邪神とは、宇宙どころか並行世界や異世界ですらない別次元、「この宇宙」ならざる領域に座す高次生命(深淵の邪神)のことであり、それらの干渉を受けてその性質を宿した者にクラス適性が備わる可能性があるという。
曰く『迷信より降臨せし者』、『虚空からの降臨者』、『世界観を乱す者』。
外宇宙の異常識そのものであり、型月世界である「この宇宙」を支配する法則とは全く別の摂理を有する。故に「この宇宙」を基盤とする法則とは相容れず、裁定者の千里眼、魔術という根本原理、星を守護する抑止力であろうとも例外なくこの存在たちの前には無力となる。
『Fate/Grand Order』ではバーサーカーのクラスに有利かつ唯一の耐性を持つが、アルターエゴのクラスに不利で、フォーリナー同士では互いに弱点を突き合うという相性となっている。
メモ
- フォーリナー (Foreigner)とは一般的に「外国人」「異邦人」を意味する言葉だが、上記の通りFateでは「降臨者」の読み名に当てられている。
- クラスアイコンは恐らく「星」を象ったもの。地球外、即ち異星からの来訪者たちが該当しうることが由来か。
- フォーリナーの中でも、『深淵の邪神』に魅入られたとされるアビゲイル・ウィリアムズと葛飾北斎は、第三霊基においてクトゥルフ神話の邪神の意匠を思わせる外見と生気を感じさせない肌へと変化する。
ちなみに、「異端なるセイレム」に登場したラヴィニア・ウェイトリーにも類似色の肌が見られるが、作中の台詞から彼女も邪神の影響を受けて肌色が変化したものと思しい。 - 葛飾北斎を見たBBは、フォーリナーを「狂気の内にありながら純粋さを失わない・あるいは狂気に呑まれながらそれを逆に呑み尽くした者」と定義している。ただしこの定義は後に登場した謎のヒロインXXの在り方と矛盾しており、北斎のような「深淵の邪神」と関わった存在のみに適用される者である可能性が高い。
話題まとめ
- Fateにおける「降臨者」の存在
- 「フォーリナー」というエクストラクラスは『Grand Order』で初登場したものだが、「降臨者」という単語自体は『Fate/EXTELLA』で既に登場していた(曰く、遥か一万四千年前にムーンセルと地上にセファールが顕れた時、当時地球に降りていた他天体からの「降臨者」も蹂躙されたという)。
- なお、「フォーリナー」であるアビゲイル・ウィリアムズと葛飾北斎に関連する『深淵の邪神』は他天体からの降臨者ですらない(根本的に摂理が異なる「外宇宙」の高次生命、要するに型月世界に属さない存在)であるため、『Fate/EXTELLA』にて示された「降臨者」とも異なる高次元の生命体である。
- 適性を持っている可能性のある英霊
- 最有力なのは、型月設定において実際に異界と繋がってしまったとされるフランソワ・プレラーティであろうか。
クトゥルフ神話内で「ニトクリスの鏡」が有名なニトクリスも候補ではあるが、本人が邪神と明確に接触した描写はないため適正があるかは微妙なところである。 - クトゥルフ神話に登場する高位の神「ナイアルラトホテップ」は多種多様に過ぎる化身を持っており、これらの化身を考慮に入れる場合は解釈次第で適性を持たされてしまうであろう英霊は大幅に増える。かの織田信長もその内の一人である。また「無貌の神」と呼ばれる顔のない漆黒のスフィンクスも化身の一つだが、オジマンディアスは顔が見えない宇宙柄のスフィンクス・ウェヘムメウストを保有している。
- 地球外の存在という意味では、『Fate』の世界観において遥か太古に小惑星に付着する形で飛来したとされている、ケツァル・コアトルを含む南米の神性も該当しうるが…。
脚注
注釈
出典