オフェリア・ファムルソローネ
ナビゲーションに移動
検索に移動
オフェリア・ファムルソローネ | |
---|---|
外国語表記 | Ophelia Phamrsolone[出 1] |
性別 | 女性 |
声優 | 種﨑敦美 [1] |
デザイン | La-na[2] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場する魔術師。Aチーム、後のクリプターの一人。
- 略歴
- Aチームメンバーとしてカルデアから選抜され、セイバーを召喚予定だったが、レフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されてしまった。
- コフィンの中で光とキリシュタリアのやり取りを魔眼で見てしまい、その信頼にクリプターになる事を決断する。眩い光の中で魔眼を使い、自分に与えられる異聞帯のスルトを視て会話をする[注 1]。
- その後、北欧異聞帯でカルデア式の召喚システムを利用して汎人類史のシグルドを召喚するが、魂が遷延の魔眼と繋がったことで自身の内に潜んでいたスルトが魔眼を通じて術式に潜り込み、シグルドの魂と混ざり合い、肉体の制御権を全て奪い取ってしまう[注 2]。その場で偽りの太陽がスルトの肉体であるという真実をスルト本人から聞かされ、シグルドの外郭からスルトが出て、真のスルトが顕現するのを阻止する為に令呪を使って自刃・自滅行為を禁じた。更に何時からかは不明だが、スルトから悪竜の呪いをかけられていた。スルトの扱いに関してキリシュタリアに助けを求めるが、彼は令呪を使った判断を褒め、頑張ってスルトを制御するように助言するだけだった。
- その後、幾度もカルデアと交戦し、スカサハ=スカディの城に繋がる大橋での戦闘でスルトに霊基強制再臨・最終限定解除をしたが、ブリュンヒルデの槍にシグルドの霊核を貫かれスルトの魂が解放されてしまい、大神の封印を外側から解除してスルトの肉体が解き放たれ、スルトが復活してしまう。
- 「遷延の魔眼」によって崩壊の過程に空白が生み、復帰の手助けをするが、魂と意思を束縛する「悪竜の呪い」により正常な思考を奪われ、スルトの肩に乗ったまま空想樹とスカサハ=スカディの接続を解除してしまい、スルトが飲み込んだ空想樹をリソースに霊基を再臨しフェンリルの氷の権能を取り戻させてしまう。
- その後も肩に乗ったままだったが、消滅する間際にスキル「皇帝特権」を使ってオフェリアとスルトの念話に割り込んだナポレオンによって悪竜の呪いを解除され、ナポレオンの助言に従い空中歩行の術式でスルトから離れ、術式の効果が切れると同時に大きく息を吸いながら落下して主人公たちと合流した。
- スルトを倒すために彼を現世に留めるための要石である魔眼の魔術回路の接続を解除することで契約を強制解除し、契約が維持されたままだったシグルドに大令呪を使用した。
- スルトを撃破後、ボーダーでダ・ヴィンチとスカディが治療したがその甲斐もなく、マシュに看取られながら大令呪を使用した代償で死亡した。
- 人物
- 右目を眼帯で覆った女性。時計塔降霊科の秀才の魔術師。古ノルドの血が流れている。
- 現代の戦乙女という二つ名で呼ばれている。召喚予定のサーヴァントの人種に拘りがあった。
- 真面目な性格で、委員長気質で仕事第一。生真面目で潔癖症。そのくせ愛に一途。悩みなどを溜め込むタイプ。理知的な秘書官であろうと努めているが、善良な人間性を隠しきれていない。
- 根本的に他人に助けられたことがなく、友人は今まで一人もいなかった。そのためキリシュタリアに想いを寄せていても安心できず、不安が拭えない。自分の正しさを信じているのに心が不安でざわつく。慕っても慕いきれない。縋っても縋りきれない。
- 日曜日を嫌悪しており、それは日曜日という牢獄から出られない自分、踏み出せない自分自身を父母の願いを呪いのように受け止め、一歩も外に出られなくなってしまう弱い自分を嫌っていたため。逃げようとは考えなかった。踏み出して、外へ出ると思い付かなかった。なので誰かが来て、何も為さなくていい、皆の願いなんて叶えなくても構わない、そう言ってくれる誰かが自分を助け出してくれるのを待っていた。
- 人理焼却前はマシュをお茶会に誘う等人当たりも良さそうであったが、クリプターとなってからはキリシュタリア・ヴォーダイムに過剰なほどに傾倒しており絶対の忠誠を誓い、部下の様に振舞っている。冷静にと努めてはいても、正確な予測ではなく感覚的な言葉を述べてしまうこともある。
- キリシュタリア・ヴォーダイムからはスカサハ=スカディと肩を並べられるだけ才能があると評価されている。
- タマモヴィッチ・コヤンスカヤによると破滅願望があり、自分で気がつかないうちに全てを台無しにする無自覚な被害者。
- 能力
- 魔術師として高い性能を持ち、召喚関係の魔術を得意とする。礼装には心理防御の護符が組み込まれている。空中歩行をもたらす術式も使える。高いレイシフト適性を持つ。
- 右目はサーヴァントすら射抜く宝石ランクの魔眼「遷延の魔眼」で、普段眼帯で隠している。能力は可能性を視る、ある種の未来視。起こり得るありとあらゆる可能性を視ることができる。ただし、起こる可能性が低いものは視るまでに時間がかかる。
- また、可能性の中で一度見たものをピンで留める、要するに都合の悪い可能性の発生を先延ばしにできる。そのため敵対者の攻撃や魔術を留められる。“使用者が望んだ可能性へ確定させることができる”。だが、あまりにも遠すぎる可能性には手が届かず、ピン留めすることはできない[注 3]。また精神を固定させるなどして、歩む道を一つきりだと定めきることで、
別の可能性 の自分を発生させないなど[注 4]、確定した可能性の中で対処された場合、魔眼の効果は無効化される。 - 戦力においてはキリシュタリア・ヴォーダイムを上回る優等生とされる。使役しているシグルドと融合したスルトを霊基強制再臨・限定解除で霊基を引き上げる事が出来る。
- 読唇術は一通りの言語系で抑えているが、異星の巫女の唇は読み取れない。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第二部からクリプターの一員として登場。
- 彼女の管轄となっている北欧異聞帯にて対決する事になる。
その他
- ちびちゅき!
- 所属不明。マシュと共に編み物をしており、こちらでは彼女と友好関係を築けている。
人間関係
Fate/Grand Order
- 父母
- 魔術師として彼らの期待に応える事に苦痛を感じていたが、人間としては愛していた。
- 父はリヒャルト・ワーグナーを愛好しており、母は古ノルドの系譜に当たる血筋。
- キリシュタリア・ヴォーダイム
- 人理焼却前から若干の恋心は抱いていたようだが、クリプターとなってからは彼に命を救われた事もあり好意をはっきり意識するようになる。
- ただ、それを彼女自身は恋心ではなく忠誠心と認識しているようで、「キリシュタリア様」と呼ぶようになり、偉大さを他のメンバーにも吹聴するなど傾倒っぷりが目立っている。
- シグルド
- 召喚した汎人類史のサーヴァント。スルトに乗っ取られていたとはいえ、一応マスターとサーヴァントの契約は生きている。
- 「召喚するサーヴァントの人種に拘りがある」とのことだが、実際に北欧の系譜である母親由来の可能性を考えて大喜びするなど、非常に好意的であった。
- スルト
- クリプターとなる前に生死の境を彷徨った際、封印されていた彼を見いだし、言葉を交わした。
- それによって執着されていることについては、彼の破壊性も相まって完全に持て余し気味。
- ナポレオン
- 敵対するサーヴァント。
- 最初に遭遇した際にはいきなり求婚されるという目に遭い、あっけに取られているうちに「拒まなかった」と認識されてしまった。
- 以降もどう扱っていいか計りかねていたが、最期には自身を救ってくれた事に感謝していた。
- スカサハ=スカディ
- 自身が仕える異聞帯の王。彼女の博愛主義もあり、関係は非常に良好。
- だが、カルデア残党への対処方法で対立があったり、そもそも自身のサーヴァントの真実を明かせなかったりと、問題点がないわけでもなかった。
- マシュ・キリエライト
- 「どこにも行けない少女」ということでシンパシーを感じており、人理焼却前はよくお茶会に誘っており、友達に成りたいと思っていた。
- 付き合いがあったのはマシュが人間的に成長する前のため、友達になるのを断られたと感じている。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 彼の特異なキャラは持て余し気味のようで、遊び気分の人物として例に挙げられた時もドン引きしつつ例外扱いしていた。
- ゴルドルフ・ムジーク
- その甘い言動と性格から「時計塔の方とは思えない」と評価している。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「私は、キリシュタリア様のためにすべてを尽くす」
- 北欧異聞帯を訪れたカルデアを前に、自らの意気込みとキリシュタリアへの忠誠の意志を口にする台詞。
- 「──────事象・
照準固定 。」
「その鎧。凄いのね。───私は、それが輝くさまを視ない 。」 - 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』でマシュの霊基外骨骼に遷延の魔眼を使用した際の台詞。
- 「加減をなさい、セイバー」
「殺しては駄目……!」 - 戦闘中、スキル「玉鬘の足枷」「枯茨の手枷」使用時。シグルドがマシュに攻撃を加えると使用する(詳しくは後述)。
- 私はことさら嘆かなかったし、恨まなかった。
ただ、最期ぐらいは素直になってもいいのにね、と 自分自身に幻滅した。
……そう。 自分から、手を伸ばした事はなかったけれど。
一度ぐらいは、ヴォーダイムの手を握って―― - レフ・ライノールによる破壊工作によってコフィンの中で死の淵に立たされた際の台詞。
- この言葉から、異星の神とキリシュタリアの会話を目撃するより前から、彼に好意を抱いていることが窺える。
- 「輝け、輝け、輝け! 私の……!
此処に輝け、私の───大令呪 ───!」 - 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』終盤、暴走したスルトを止めるべく魔眼を破棄し、大令呪を使用した際の台詞。
- 上記の魔眼発動の台詞を意識しているのか、あれだけ視ないと言ってきた輝きを強く意識させるような言葉である。
- 「アナタの歩みを、私…… できれば、応援してあげたいのだけど……
でも、駄目。 ごめんなさい。マシュ。
キリシュタリア様は裏切れない。裏切りたくは、ないの。
ねえ、マシュ。知っていた?
私……彼 を想う彼女 ほどでは、ないかも、しれないけれど……
私、ね。キリシュタリア様の事……」 - 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』終盤、大令呪の使用によって命を落とす間際に、マシュへと告げた言葉。
- 彼女の言葉に、マシュは「あなたが彼を見つめる、それは… 多くの書籍や情報の中で目にした、いわるゆる、恋であるように――感じられました。」と返答する。
- キリシュタリアへの想いは恋ではないと自分を誤魔化していた彼女が、キリシュタリアへの恋心を認めた瞬間だった。
- 「……やっぱり。とても綺麗に成長したわ、アナタ。
……それが、とても嬉しい。嬉しいの、マシュ
あの、雪と氷に閉ざされたカルデアで、ずっと窓を見ていた、もうひとりのわたし 。
……毎日を怯えて暮らしていた私なんかと一緒にしては、迷惑でしょうけど――
ずっと、アナタと……」 - 「(――――友達に、なりたかった)」
- 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』終盤、マシュへの思いを口にするオフェリア。
- それは、カルデアに居た頃から彼女へ抱いていた思いだった。
Fate/GrandOrder フロム ロストベルト
- 「そうね。望まれたくないのにひとりぼっちはさみしいのよね。
キリシュタリア様を裏切れない。マシュのことも傷つけたくない。
都合のいいことばかり考えてる。」 - アナタはまるでオフィーリア。
湖の底に沈んだ憐れな乙女。臆病な水曜日の私。 - 「そのままでいいのだと、厄介な弓兵が教えてくれたわ」
- 『Fate/GrandOrder フロム ロストベルト』にて、前へと歩もうとするオフェリアを過去の自分が引き留めるシーン。
- そんな過去の自分を抱き締め、オフェリアは自らを肯定した。
- 「私が
炎 を喚んだのなら、私が炎 を連れて行くわ」 - 「ええ。きっと彼を困らせてしまうから」
- 『Fate/GrandOrder フロム ロストベルト』にて、掌に収まる程まで弱り切ったスルトにかけた最期の言葉。
- キリシュタリアへの想いを気遣うスルトに、オフェリアは微笑んでキリシュタリアへのささやかな気遣いを口にする。
- ゲーム本編では何も言わずに物別れに終わってしまったが、こちらでは多少なりともスルトにとって救いのある最期になっている。
- 「伝えたいことがあるの。遅くなってしまったけれど。
ねえマシュ。私と――友達になりましょう」 - 『Fate/GrandOrder フロム ロストベルト』にて、オフェリアが最期にマシュへと紡いだ想い。
- オフェリアが最期に思い描いたのは、マシュへ声をかけることができた自分とそれに応えるマシュの笑顔だった。
メモ
- 魔眼は忌み子のものとして扱われていた。
- 主人公一行との戦闘でシグルドがマシュに攻撃した場合、スキル「玉蔓の足枷」「枯茨の手枷」を使用する(効果はそれぞれ「クリティカル発生率をダウン<3ターン>」「攻撃力ダウン<3ターン>」)。要するに、マシュが攻撃されると怒ってシグルドにデバフをかける。これに気付きマシュにターゲット集中をかけた
鬼畜なマスターもいたとか。 - 北欧異聞帯での彼女を取り巻く状況について、「命の恩人であり想いを向ける上司、強引だが情熱的に迫ってくる快男児、運命を感じて少々偏執的に接してくる従者、ずっと友達になりたいと思っていた同性の元仲間といった面々に囲まれた不遇な立場だった女性」というものであったことから、一部のプレイヤーからは「まるで乙女ゲーの主人公のようだ」等と言われている。
話題まとめ
脚注
注釈
出典
- ↑ 『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』