紫式部
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キャスター | |
---|---|
真名 | 紫式部 |
読み | むらさきしきぶ |
外国語表記 | Murasaki Shikibu |
本名 | 藤原香子(ふじわらの かおるこ) |
性別 | 女性 |
身長 | 163cm |
体重 | 51kg |
好きな物 | 物語や詩集などの書物全般 |
苦手な物 | 本を大切にしない人 |
天敵 | 清少納言 |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・善 |
一人称 | 私/香子 |
二人称 | 貴方 |
三人称 | ○○様/彼/彼女 |
声優 | 茅野愛衣 |
デザイン | 本庄雷太 |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』の2019年のバレンタインイベント『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』で登場。
- いつの間にかカルデアに召喚されており、カルデアの地下を陰陽術で拡張し、電子情報として保管されていたデータを紙の本に変換し、地下図書館を作り出した。
- 同イベントでは魔力を帯びた呪本が散逸してしまい、バレンタインの魔力を吸収したそれらを回収するべく四苦八苦することになる。
- 人物
- 黒と紫を基調としたドレスを纏い、黒い日傘を持った長い黒髪の美女。大人しい優等生タイプ。物静かで育ちが良く、分別がある。
- 普段は「落ち着いた物腰の図書館の司書」ムーブをしているものの、こと物語、こと本、こと想いの話になると饒舌にポエムを語り始める。
- 陰陽道に多少心得があるのは「魔術の登場する小説を書くために実際に魔術を勉強する」系の作家であるから。
- 気弱で打たれ弱そうに見えて、生前は彰子に仕えてる折に「何このインテリ女」とイジメにあって一度は引き籠るも天然キャラを装い職場復帰をしたり、徹夜明けに3日で映画を完成させてくれないかと依頼された時には「自分を主役にして美男子を大量に配役した乙女作品のような脚本を書く(悪役令嬢つき)」など、開き直ると強い様子。「天然キャラを装っていた」と本人が述べているが、実際の所は装うまでもなく結構な天然キャラである。ちなみに、本人曰く精神年齢十九歳。
- 読書好きで、歌と恋の優雅できらきらとした物語を綴るのも好き。几帳面で日記も書く(日記は割と現実的)。
- 好きな物語は『竹取物語』『伊勢物語』。紫式部は「『竹取物語』からはキャラクター造形の影響を受け、『伊勢物語』からは表現、構想、人物などに多大な影響を受けている」とされる。
- 他にも白楽天の白氏文集や『史記』から様々な影響を受け、『源氏物語』で光源氏が女性を口説く会話には唐代の伝奇物語『游仙窟』からの影響を受けているという。
- 歌人としては『古今集』『後撰集』『拾遺集』の三代集が好きで、生前から多くの歌集に親しんでいた。
- 自分とは他の時代、他の地域の物語や詩歌についても大いに興味を抱いており、暇を見つけては読み耽っている。
- 能力
- 物理書籍、紙の本、さまざまな本を揃えた「図書館」の司書として振る舞っている。
- 具体的には、己が魔術(呪術)によって、電子情報で記録されている書籍類を「紙の本」へと変換し、地下深くにひっそりと図書館を構築。ただ一人の管理者・司書・女主人として、暗く冷ややかな書の園を守る。他にも過去のデータを元に自室の内装をルルハワの豪華ホテルのそれに変換しており、データの物質化が得意なのかもしれない。
- 安倍晴明から教わった陰陽術を使用できるが、本人曰く「直伝であるが自分流にねじ曲げた邪道のもので正式なものではない」、「生前は陰陽道に長けていた訳ではなく、サーヴァントになってから多くの技を使える状態」と語っている。
- 後述する「泰山解説祭」は、唯一自分のものにできたが”うっかり”取得してしまったんだとか。
- 相手を一目見ただけで、その人に似合う本を見つけてくる。内容は恋愛劇や復讐劇など「想い」にまつわる本が比較的多い模様。
- 理由は無論、彼女が「想いを綴る英霊」であるからだ。頼めば、日記や手紙の書き方なども指南してくれるらしい。
別クラス / バリエーション
ライダー
水着に着替え、ライダークラスになった紫式部。
詳細は『紫式部〔ライダー〕』を参照。
LSハンター・パープル
- サーヴァントユニヴァースにおける紫式部。
- 蒼輝銀河で最高の恋愛小説コレクターであり、古書の取扱業者であり、自身も恋愛小説作家。
- アマゾネス・ドットコムが映画鑑賞や読書をすっ飛ばして感動を脳内に発生させる装置「kindnessフレア」を開発・販売していることに対して憤っている。
- 紫式部同様におとなしくて礼儀正しいが、恋愛小説絡みになると異常な早口になる。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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キャスター | 主人公 (Grand Order) | E | E | D | B | A+ | C | 陣地作成:C+ 道具作成:C |
歌仙の詩歌:A 呪術(詞):D+ 紫式部日記:B |
宝具
- 源氏物語・葵・物の怪(げんじものがたり・あおい・もののけ)
- ランク:C
種別:詩歌宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:50人 - 「限りあれば 薄墨衣 浅けれど 涙ぞ袖を 淵となしける」
- 真名解放と共に詠まれた歌がある種の呪詛として働き、対象の滅びを招く。
- 対象にダメージ及び弱体効果を与える。
- 『源氏物語』第九帖『葵』に記載された和歌。
- 息子・夕霧を産んだばかりの妻・葵の上が逝去した折に光源氏が詠んだ、後悔の和歌。
- 葵の上の死因は、源氏の愛人であった六条御息所の怨みによるものであり、すなわち一種の呪殺である。
- 怨みと呪殺に紐付いた哀しみの歌を詠むことで、紫式部は対象の運命を悼む。
- なお、葵の上の死にまつわる一連の逸話は能の演目『葵上』の原典となっている。
- 源氏物語・桐壷・別離(げんじものがたり・きりつぼ・べつり)
- ランク:C
種別:詩歌宝具
レンジ:1~20
最大捕捉:50人 - 「かぎりとて 別るる道の 悲しさに いかまほしきは 命なりけり」
- 真名解放と共に詠まれた歌がある種の加護として働き、自陣の勝利を導く。
- 回復+結界宝具。
- 『源氏物語』第一帖『桐壺』に記載された和歌。
真名:紫式部
- 紫式部。漢学者にして歌人であった藤原為時の娘として生まれた平安期の作家・歌人。
- 『源氏物語』『紫式部集』『紫式部日記』などを著し、『後拾遺和歌集』以下の勅撰集では数十首の歌が採用されている。
- また、紫式部の本名は不明であり「
藤原香子 」とする説もあるが、真相は定かではない[注 1]。
- 父方は著名な文化人の家系[注 2]で、彼女も書や文に親しんで育ったと予想される。
- 20代で山城守右衛門佐の藤原宣孝と結婚し一子をもうけるも、年齢が相当に上であった夫・宣孝は結婚の三年後に逝去。
- 若き未亡人となった紫式部は、その年の秋から物語を綴り始めた。すなわちは―――全五十四巻から成る大著『源氏物語』である。
関連
- 泰山解説祭
- 安倍晴明から教わった陰陽術のうち、一番身に付いた術。
- 内容は「相手の思考や経歴などを、地の解説文のごとく、相手にのみ見えないように表示させる」というえげつないもの。
- どこまで安倍晴明の意図が入っているのか不明だが、紫式部のそれは自分でもコントロールできずに勝手に発動してしまうという代物で危険度倍増。生前は変な僧に絡まれたこともあったようである。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『ボイス&レター・これくしょん!~紫式部と7つの呪本~』の開催に伴い期間限定サーヴァントとして実装。
その他
- ちびちゅき!
- 臨時教員として国語を担当しているが、居眠りをする生徒が多くて困っている。
人間関係
Fate/Grand Order
- マシュ・キリエライト
- 2019年のバレンタインイベントでは、主人公に日頃の感謝を伝えたい彼女の為に手紙の書き方指導を行っていた。
- ウィリアム・シェイクスピア、ハンス・クリスチャン・アンデルセン
- 名高い作家達。尊敬しつつも、彼らの新刊を図書館に収めるべく虎視眈々と狙っている。
- ちなみにイヴァン雷帝の幕間にて、シェイクスピアが寄稿したと思われる書物を読んでいる場面がある。
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- 『ガリア戦記』の作者としてリスペクトしており、新たな戦記物を書いてもらおうと画策している。
- 茨木童子、酒呑童子
- 同じ時代に生きた鬼達。茨木童子については生前に鬼を率いて暴れているところを目撃したことがある。
- あくまでも人と相容れない存在と見ており、「奪われるものが、引き裂かれるものが、命だけならマシというものです」と語っている。
- 俵藤太
- 自分より前の時代の人物であり、所属している藤原北家の祖先ということもあり非常に緊張して対応している。
- シャーロック・ホームズ
- 『緋色の研究』の初版を持っている事から、コレクションに加えようと交渉している。
- ナーサリー・ライム
- 「物語そのもの」という在り方にはいたく感激している模様。
- シェヘラザード
- 『千夜一夜物語』の語り手本人であるため、興味を抱いている。
- 刑部姫
- 2019年のバレンタインイベントでは、和風の文系サーヴァントの先輩として非常にリスペクトされている。
- 彼女がスランプの際には「自然体でいれば物語は生まれるもの」と優しいアドバイスを行ったが、天才の言い分だと悲鳴を上げられた。
- 以降も時折読書会を開いているようである。
- それでも彼女のキャラクターは把握しているようで、『いみじかりしバレンタイン』で彼女が「ユウガオ」として登場した時には即座にチェンジ要求した。
- 葛飾北斎
- 期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』にて、映画撮影の小道具として肖像画を発注した。
- こちらもだいぶハードスケジュールだったために二服あった疲労回復薬を善意で提供して(そして副作用の説明をしなかったorできなかった)ために彼女も昏倒してしまい、事件がややこしくなるきっかけとなってしまったのだが。
- 武則天
- 幕間で共演。彼女の頼みで書道の指導役を行う。
- イヴァン雷帝、イスカンダル
- 前者の幕間で共演。どちらも『図書館』に関する逸話の持ち主。
- 蔵書の充足化を手伝ってくれるが、図書館に「偉大なるアレクサンドリア恐るべきイヴァン可憐なる紫式部図書館」という強烈なセンスの名前をつけられて卒倒してしまう。[注 3]
- 蘭陵王
- 幕間で共演。転倒しかけた所を助けてもらい、あまりのイケメン振りにときめきかけた。作家の性なのか「この感慨」は何かに使えるかもとネタ帳に書き綴った。
- ロクジョウ
- 期間限定イベント『いみじかりしバレンタイン』で聖杯の力で無意識に生み出してしまった存在。
- 紫式部が半ば被害妄想的にイメージしていた「悪い清少納言」そのものであり、彼女によって源氏物語関係で嫌がらせじみた世界を作られてしまった。名前の元ネタは恐らく『源氏物語』の登場人物である六条御息所。
- 渡辺綱
- 同じ時代の武士。
- 彼が検非違使という今でいう警察に所属していたこともあり、後ろ暗いところに手入れに来たのではないかととても緊張して対応していた。
- チャールズ・バベッジ
- 『地獄界曼荼羅』におけるサーヴァント。
- 「おじさま」と呼んで慕っており、「夢の果てを見る」という縁から彼からも導きを受けていた。
ちびちゅき!
- シエル
- 教師仲間。授業中の居眠りについて相談するも、最終手段としてのチョーク投げ(壁に刺さる)にはドン引きしていた。
生前
- 藤原為時
- 父親。著名な文化人であり、幼少期は彼の蔵書から学問を身に着けていた模様。
- 陰陽術にも興味を持って相談したところ、下記の晴明を紹介して勉強させてもらったとか。
- 安倍晴明
- 陰陽術の師匠。
- 術そのものはあまり上達しなかったが、「泰山解説祭」については(彼の意図もあったようだが)身につけてしまった。
- 蘆屋道満
- 『FGO material VIII』では何度か面識があったことが明言され、その際に法師様と呼んでいる。
- 後にカルデアで出会った際には「お変わりがないようで」と苦笑交じりに納得していた。
- 源頼光
- 同じ時代に生きた人物であり、面識がある。バーサーカーVer.には「なにか違うような」と首を傾げている。ランサーVer.にはその格好に驚愕している。
- 坂田金時
- 同じく面識があった人物。サングラスを不思議そうに見ている。
- 清少納言
- 同時代のライバルで、『枕草子』の作家。生涯、未亡人を貫いた紫式部とは逆の人生を歩んだ。
- 史実でもFateでも『紫式部日記』でボロクソに書いていたようにあまり良い印象は抱いていないようで、『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』で映画撮影での清少納言をイメージしたキャラクター「エリス」にもそれが表れている[注 4]。
- その一方で作家としての卓越性は認めており、非常に複雑な心情を抱えて独り相撲状態に陥っていた。
- なお、活躍した時代が少しずれているため、宮中で互いにそれとは知らずにすれ違ったことはあるが、直接の面識はない。
- 在原業平
- 少し前の時代の歌人であり、『伊勢物語』の主人公。
- 紫式部的には好みのタイプであり、『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『惑う鳴鳳荘の考察』で彼をイメージした元宮廷音楽家「アントニオ・ロベルト・ジョピン」の役者がアントニオ・サリエリな事から年上男性のイメージと思われる。
- 大弐三位(だいにのさんみ)
- 娘。教育ママとして育て上げ、その甲斐あって彼女も一流の文人となった。
- 和泉式部
- 中宮彰子に仕えた同僚。
- 史実では優れた歌人ではあったもののいろいろと奔放な女性であり、紫式部も『紫式部日記』の中でボロクソに書いている。『Fate/Grand Order』でも、そんな紫式部日記をゲラゲラ笑いながら隠居していた清少納言(こちらもボロクソに書かれている)に見せに行ったようで、やはりいろいろとアレな性格のようである。
- 藤原道長
- 生前の上司だが、女性関係のトラブルの酷さから内心嫌っていたようでノーコメントと断言するほど。光源氏のモデルであるという説もある。
- マイルームでの言動からすると、彼の裏帳簿について知っていると思われる。
- 源(藤原)倫子
- 道長の妻で中宮彰子の母。型月世界の紫式部は中宮彰子以前に彼女に仕えていたことがあり[注 5]、その時に清少納言を見かけた、という事になっている。
名台詞
Fate/Grand Order
マイルーム
- 「竹取物語が好きです、伊勢物語も。古今集は毎晩でも読み返せますし、後撰集もそう。
ハムレット、リア王、紅楼夢、人魚姫、雪の女王、どれも素敵です。
好きなものは沢山ありますが、これから好きになるものはもっと沢山ありそうです。」 - マイルーム会話「好きなこと」。
幕間の物語
- 「当時はお伝えしきれませんでしたが……心より感謝しています。
死した後の影たる身でさえ、未来永劫変わらぬ想いです。」 - 源頼光の幕間の物語「母ならず、女ならず、けれど私は」にて。頼光様と保昌様は京の守りそのものだった、自分たち京に住む人々を守り続けてくれたことへの感謝の意を伝えた。
- (そして私も今日は、かの大文豪シェイクスピア様の新作を……。
お茶請けには、巴御前様が練習がてらお作りになった和菓子など……まさに完璧な午後なのです……。) - イヴァン雷帝の幕間の物語「嗚呼、偉大なるアレクサンドリア恐るべきイヴァン可憐なる紫式部図書館」にて。図書館の平穏を堪能していたが、この平穏は直後に壊されてしまうことに……。
- 「緊張はしますが……イヴァン様もイスカンダル様も、道理を弁えないような御方ではなく。
私の名は外していただけませんか、と真摯に伝えればお許しになるでしょう。
あとは、どうか気圧されぬよう、黙らぬよう、懸命に努めるだけ……。」 - 同上。図書館名に卒倒して留守番中、自身の意見を伝えようと心に決める。
- しかし、この後帰還したマスター達が持ってきた貴重な本の数々に心を奪われてしまい、イヴァン雷帝とイスカンダルの話を全く聞いておらず生返事をした結果、一番消してほしいところが残ってしまい、気付いた時にはもう手遅れだった……。
イベント
- 「申し訳ありませーん!! 大ポカをやってしまったんです、私!!
今度こそはと思っていたのに……華麗な英霊デビューをキメようと思っていましたのに……。
私、やってしまったんです。
私が魔力なるものを込めて作り上げた蔵書! そのうちの一冊が、私の管理下を離れてしまったのです!」 - 『ボイス&レター・これくしょん!』第1節「紙の本を読もう!」にて。クール系で落ち着きのある女性―――と思いきや態度が急変して泣き出した。見た目とのギャップに驚いたマスターも多かった模様。平安要素のない服装も気合い入れた結果なのだろうか?
- 「不安に思われたことと思います。想いの込められた大切な手紙を、一度は失ってしまい……」
「ですが、皆様のおかげで、やっと見つけられました。」
「ご迷惑をお掛けしました。心よりの謝罪を。」
「では、手紙を……貴方にお返しいたしますね 。」 - 第7節「カルデアからの手紙」にて。とても大切な手紙を奪われたと必死になっていたが、それが自分の物だとは一言も言っていなかった。周囲に嘘をつかず、悟らせず、無事に本来の持ち主へと添削した手紙をようやく返すことができた。
- 「……頑張ります。」(夜通し素敵な本を読み耽ってしまったので寝不足ではありますが、弱音を言える立場ではなく!)
- 『惑う鳴鳳荘の考察』第2節「イントロダクション」にて。映画の脚本&監督を依頼されて映画は素人もいいところ、似て非なるもの、だと難色を示すが、日頃迷惑かけてるからと了承した折に、配役は最小限、脚本はなる早で、消滅まであと三日の外道の入稿だけどいけるかな?と聞かれての返事。映画を撮り終える時間も含めて三日って無茶振りにもほどがある。一番断れなさそうな文系サーヴァントを選んだろ感。
- 「幅広い年齢・職業・シチュエーション・性別などの組み合わせを網羅したどんな方でも必ず理想の一冊に出会えるような夢の読書スペースを構築してあげますのでもしそれで胸の奥に読むだけでは解消できない熱い想いが生まれましたなら是非筆をお執りになって思いの丈を原稿用紙にぶつけていただいて私にまだ見ぬ恋愛小説の傑作を読ませていただければ実に幸いなことで(早口)」
- 『救え!アマゾネス・ドットコム~CEOクライシス2020~』にて。正確にはサーヴァントユニヴァースの彼女であるLS
ハンターパープルの台詞。 - アマゾネスCEOに保養施設の充実のために読書スペースに置く本を売って欲しいと頼まれての返事だが、恋愛小説一辺倒な上、最初の文章が表示されたと思ったらすぐ最後の所まですっ飛ぶので、ログを表示しないと何を言ったかわからないというかなりすごい事に(あまりの勢いに、CEOもちょっと引いていたりする)。
- 「あぁ、このノリ……。このノリだけは無理です……」
「早くカルデアに帰りたい……!」 - 『いみじかりしバレンタイン』三段「なまめかしきもの」にて。パリピと野郎共のテンションに滅入ってホームシック状態に陥っていた。
- (名前がよくないのでは……?)
- 同上。四段「ありがたきもの」にて。自分ばかりチョコの客引きにたかられて消沈している髭黒に対する感想。
- ……なのだが、『源氏物語』において、髭黒は主人公である光源氏を除けば最大の勝ち組と言っていい人物である(詳細は彼の項目参照)。
- 「先程の貴方の言葉に嘘はない、と信じます。信じました。」
「……そもそも、今の話は一種のブラフ でしたし!」
「それから……改めて、これまでの非礼をお詫び申し上げます。」
「なぎこさん、貴方は……。」
「私がずっと思い描いていた清少納言の印象とは違っているように思うのです。」
「ですので、その……。色々と……諸々含めて、ごめんなさい、と―――」 - 同上。七段「近うて遠きもの」にて。彼女の言い分を聞いて自分が十割100%誤ってたとこれまでの態度の悪さを謝罪した。でも仲良くはできないらしい。
- 「本物の、清少納言は……」
「思ってたよりずっと能天気で……馴れ馴れしくて、空気を読んでもくれませんが……。」
「それでも違います。貴方ではない。」
「私は……この夢の世界で、それを知りました。」 - 同上。八段「遠くて近きもの」にて。「傲慢で、プライドが高くて、慎みがなくて、底意地の悪さが滲み出ているような」と悪いイメージしかなかった。でも実際に会った彼女は性格は合わないが、自分が思っていたような人ではなかった。
メモ
- 「史実上の日本人」としては実装された2019年2月の時点で唯一のキャスタークラス。
- 宝具演出で描かれる筆文字は書道家・蒼喬氏が担当している[出 1]。
- 第一・第二段階ではドレスにパラソル、というむしろ明治期の鹿鳴館レディ然とした出で立ちだが、第三段階で一般的なイメージの十二単姿となる(宝具演出上は最初からこの姿。なお、第四段階ではセイントグラフがドレス姿に戻る)。
- 一般的な「紫式部」の印象とはあまりにかけ離れた代物であるが、イベントでの本人の言動から考えると「サーヴァントデビューするにあたって気合いを入れてコーデを決めてきた」結果のようである。
- ちなみに第二段階では眼鏡装備となる。
何故「十二単+眼鏡」ではいけないのか、という心の叫びがどこかから聞こえるようだが多分気のせい。
話題まとめ
- 紫式部と清少納言
- 作中散々語られているように、紫式部は清少納言に対していいイメージを持っていない。この事の史実的なソースが『紫式部日記』にある「したり顔にいみじう侍りける人」などの評な訳だが、彼女は清少納言を実際には全く知らないというのが定説である。
- その根拠として、当の『紫式部日記』が大体西暦1008年秋から1010年正月頃のことを記述しているのだが、清少納言は1000年頃には主である中宮定子の逝去とともに宮廷を去っており、これが正確ならば二人にはそもそも一面識もない。また、『枕草子』の方には紫式部に関する記述が全くない事も、この説を補強している。
- 更に、清少納言の主人である中宮定子と、紫式部の主人である中宮彰子は(従姉妹同士ではあるが)政治的な対立関係にあり、期間限定イベント『いみじかりしバレンタイン』で僅かに語られたように、清少納言の著した『枕草子』が中宮彰子(というより藤原道長)とそれに類する人々にとっては目障り極まりないものであったことは想像に難くない。
- 以上の事情から、面識がなくとも紫式部が清少納言を嫌っているのは、「(実際に付き合った上での)個人的な感情」というより「政治的な立場の違い」である可能性が高いと思われる。恐らくは作中でもこれと同様か近い解釈がされているようで、紫式部のイメージしていた清少納言と実際の彼女は見事なくらい正反対の性格だった。
脚注
注釈
- ↑ 『Grand Order』では「藤原香子」説を採用している。
なお、表記は同じだが読みに関しては「かおりこ」「たかこ」「よしこ」等の複数説が存在する。 - ↑ 父方の曽祖父・藤原兼輔は歌人として活躍したのみならず、伝記『聖徳太子伝暦』上下巻などの著作のある文化人であり、「堤中納言」の異名で知られた。
- ↑ その後スパルタクスの指摘により両者の名前だけは取り消してもらったが、結果として「偉大なる恐るべき可憐なる紫式部図書館」という更に恥ずかしい名称になってしまった。
- ↑ 演者がジャンヌ・ダルク〔オルタ〕であり、作中の役どころも「芸術的な才能はあるがナチュラルに周囲に毒を吐きまくり、主人公(役者は紫式部自身)に対しても辛辣で、そのたびに叔父のアントニオ(在原業平のイメージでイケオジ、紫式部の好みのタイプ)に窘められる女性」という、典型的な当て馬役である。
- ↑ 史実でもその説はあるが裏付ける史料がないので俗説とされている。