魔術礼装

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魔術礼装

ミスティックコード。
魔術の儀礼に際し使用される装備・道具。単に「礼装」とも呼ばれる。
要するに、おとぎ話に出てくる「魔法使いの杖」に相当するもの。
機能は大きく二系統に分類されており、一つは魔術師の魔術行使を増幅・補充し、魔術師本人が行う魔術そのものを強化する「増幅機能」、もう一つはそれ自体が高度な魔術理論を帯び、魔術師の魔力を動力源として起動して定められた神秘を実行する「限定機能」
前者の機能を主に発揮する礼装を「補助礼装」、後者を「限定礼装」と呼ぶ。

魔術礼装/魔術品リスト

「魔術礼装」とは明言されていない、魔術師の作ったモノ、魔術品もリストに含む。

月姫、MELTY BLOOD

魔眼殺し
制作者:蒼崎橙子
所有者:遠野志貴ライダー、蒼崎橙子
かけることで魔眼の力を抑制する眼鏡。
月姫』、『MELTY BLOOD』では遠野志貴の「直死の魔眼」を抑制するために使用。
『Fate』ではライダーの「石化の魔眼(キュベレイ)」を抑制するために使用。また、遠坂凛が応用でコンタクトレンズバージョンも作ったりしたが、宝石を使い捨てるという、とんでもないコストがかかるものだった。
フェイト/タイガーころしあむ』に登場したものは改良が加えられており、着用者の胸を小さくする機能が付加されていた。ライダーのコンプレックスを解消する為に付加されたものだが、間違って着用した凛にとっては大迷惑だった。
エーテライト
所有者:シオン・エルトナム・アトラシア
アトラス院のエルトナム家に伝わる秘伝。元々は医療用に開発された、エーテルで構築した擬似神経繊維。
他者の神経へ介入(ハッキング)し、脳髄からは情報を、魂からは思考法則を読み取ることができる。ただし自身の自我が成長すると他者の知識や理念を拒絶してしまうため、完璧に使いこなすには完全な中立を保つ必要がある。鞭のように振るい、鋭い切れ味を持つ鋼線としての使用も可能。

Fate

聖杯
原義を言うならば、最後の晩餐でキリストが使い、その血を受けた杯のこと。
聖杯戦争で奪い合う聖杯は「万能の願望機」と呼ばれる魔術礼装。
宝石
所有者:宝石魔術師(遠坂時臣遠坂凛ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト、ほか)
宝石魔術を使う魔術師が触媒として扱うもの。その中に、礼装レベルへと昇華しているものが存在する。
魔力を宝石に溜め込み、媒介や増幅装置として扱うことが多い。年季や曰く付きのものの方が魔力をこめやすいために新品はあまり使われない。
ただし、触媒として使ってしまうと灰になって消えてしまうため、費用が非常にかさむ。
アゾット剣
所有者:遠坂時臣言峰綺礼遠坂凛(→??)
剣の形をしているが、本質は魔術儀礼用の杖。見習いを卒業した魔術師が師から送られるものとして有名。
作品中に登場したものは、遠坂家伝来の品。時臣から綺礼へ、その後凛の後見人となった綺礼から凛へと受け継がれた。最終的にはゲームの各ルートによって使用方法が異なる。
この剣は、綺礼が時臣の命を奪った剣でもある。それを知らせず凛へと譲り渡すことに、綺礼は歪んだ愉悦を感じた。しかし、セイバールートの最後、綺礼は凛から譲り受けた士郎により、この剣で命を絶たれることとなる。
宝石剣ゼルレッチ
制作者/所有者:キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
所有者(投影品):遠坂凛
ゼルレッチの生み出した、自身の名前を冠する魔術礼装。限定的ながらも、第二魔法を行使する限定礼装である。使用した空間に、平行世界へとつながる極小の穴を穿ち、大気中のマナを採取する。人間が通れるような穴はあけられないが、無限大のマナ供給を得られる。
かつて、ゼルレッチが朱い月の大技「月落とし」を打ち破った際にも使われていた。
Fate/stay night』では凛が使用。大聖杯が収められた龍洞での最終決戦で用いられた。
凛が使用したものは、ペナルティとして、使用するごとに腕の筋繊維が一本一本切断されていくという弱点があるが、ゼルレッチの所有するオリジナルにもこの弱点があるかどうかは不明。
カレイドステッキ
制作者:キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグ
所有者:遠坂凛、ほか
宝石翁ゼルレッチが作った礼装の一つ。宝石剣を作る片手間で製作された「愉快型自立魔術礼装」。片手間の癖して、自分のメインウェポンである宝石剣よりも高度な魔術理論が使用されている。
効果は第二魔法の応用で平行世界の自分が習得しているスキルをダウンロードし使用する、というもの。
ついでに杖の用途・使い方を伝えるための「人工天然精霊」が宿っている。Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤではマジカルルビーマジカルサファイアという人工天然精霊が登場。使用者に莫大な魔力を「なんとなく」で授ける傍迷惑極まりない代物。使用した場合どうなるかは使っちゃった人の頁も参照。
天のドレス
所有者:イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
アインツベルンに伝わる魔術礼装で、大聖杯を制御する中核。魂を数秒だけ物質化させるという第三魔法に近い魔術を帯びた限定礼装。
見た目は純白のドレスだが、材質は黄金。サーヴァントの魂を収納する「指輪」が変形した孔を七つ備える。人間が触ると黄金に変じてしまうため、運用は精霊や小人、ホムンクルスが行う。
キャスターの杖
製作者/所有者:キャスター
所有者:ファンタズムーン
正式名称と能力は共に不明。サーヴァントであるキャスターが所持しているが、宝具ではなく魔術礼装。『stay night』や『hollow』で大魔術を行使する際にこの杖を手にしている。
『タイガーころしあむ アッパー』ではファンタズムーンが所持。以前、キャスターの元から強引に奪った。キャスターから返却を求められるも無視。キャスター曰く「それ、魔術礼装としての使い方してないでしょう!」「何てもったいない……それは私が丹精込めて作った一級品で、月をモチーフにしたような優美なデザインも密かに気に入ってるのに……」とのこと。
トンプソン・コンテンダー&起源弾
所有者:衛宮切嗣
切嗣の使う銃と切り札として扱う銃弾。
起源弾
切嗣の肋骨を心材に精製された銃弾(魔弾)。被弾した相手に切嗣の起源「切断」と「結合」を発現させる効果を持ち、不可逆の破壊をもたらす。
被弾すると、表面では古傷のようなものが出来上がるが、内部の毛細血管・神経などは再生せず、機能を失う。そして銃弾に対して魔術防御を取らせることで、対象の魔術回路をズタズタにした上でメチャクチャに繋ぎ合わせ、魔力を暴走させて絶命に至らせる。たとえ絶命しなくとも、魔術師としては再起不能となってしまう。
相手が防御魔術を使わざるを得ないよう、個人レベルでの物理防御では防げない火力を持つ.30-06スプリングフィールド弾を使用している。
トンプソン・コンテンダー
起源弾を放つために使用する銃。トンプソン/センター・アームズ社が開発した単発式ハンティング・ピストル。切嗣は、兵装としてこれら以外にも複数種類の銃火器を使用している。
余談だが、正式ラインナップに.30-06スプリングフィールドを撃つことができるコンテンダーは存在しない(アップデートモデルにはオプションで撃てる物がある)ため、切嗣による改造と見られている。
月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)
所有者:ケイネス・エルメロイ・アーチボルトウェイバー・ベルベットライネス・エルメロイ・アーチゾルテ
ケイネスの切り札。水と風、ふたつの属性に共通する流体操作術式をベースに、ケイネスの魔力を充填して意のままに操る水銀。自在に形態を変化させ、攻撃・防御・索敵を可能とする芸達者なシロモノ。咄嗟の防御などは自律的に行う。簡易ゴーレムの一種であり、使用中は礼装というよりも使い魔に近い。
圧力をかけることでダイヤモンドをも切り裂く刃に変わり、膜状に展開すればクレイモア地雷やマシンガン掃射に耐える盾にもなる。滴を周囲に散らせて広範囲を索敵することも可能。しかし、触覚でわかる物しか索敵できず、変化と駆動は圧力・遠心力で為すために動きが比較的単調であったり、膜状展開後の即時変化はできないなど、特性故の弱点も存在する。
使用しない時には陶磁の大瓶に入れて運んでいる。ケイネスは小脇に抱えて運んでいたが、重量軽減魔術のおかげ。10リットルの水銀の質量は約140キログラムに及ぶ。ケイネスの死後、ウェイバーによってライネスの使用人兼ボディガードとして改良された。
クラスカード
所有者:イリヤスフィール・フォン・アインツベルンほか
正式名称はサーヴァントカード。『Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』に登場する、七種のサーヴァントの姿が描かれたカード。
ジュリアン・エインズワースによって作られた魔術礼装であり、魔術協会でも全貌を解析できない高度な一品。
高位の魔術礼装を媒介とすることで英霊の座にアクセスし、力の一端である宝具を召喚、行使できる。
だが、それは力の一端に過ぎず、本質は「自身の肉体を媒介し、その本質を座に居る英霊と置換する」一言で言えば「英霊になる」アイテム。
創造する為には置換魔術が必要であるが、ほとんどのカードはどの英霊にも繋がらず、黒い影のような武装を生み出すだけの失敗作になるが、通常の英霊召喚で使用するような触媒を併用することで、無理矢理特定の英霊に繋げてカードとして機能させることも可能である。
その一方で、本物の神霊である雷神トールのカードや、英雄王ギルガメッシュですら存在を知らない英霊のカードなど規格外のものも存在している。

メモ

資料リンク

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