アーサー・ペンドラゴン

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セイバー (Prototype)

  • 真名:アーサー・ペンドラゴン
  • 性別:男性
  • サーヴァント階位:第一位
  • CV:櫻井孝宏

剣士」のサーヴァント

略歴
Fate/Prototype』の八年前の聖杯戦争である『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』では、祖国の滅びの運命を変えるため、愛歌の召喚に応じる。愛歌の言動に危ういものを感じつつも、彼女の行動は自分を想ってのものであること、そして何より故国のために聖杯を必ず手に入れねばならないことから、愛歌を強く諌めることができずに善悪の間で苦悩する。終盤において子供だった綾香によって、過去は礎として、現在と確かに繋がってるという事実を受け入れる。
最後まで勝ち残った彼は聖杯の本質に気付き、それを利用して人理定礎を破壊するビーストの生贄として綾香を捧げようとする愛歌を殺害し、現界しかけたビーストを「約束された勝利の剣」で倒すも、自身も魔力切れで消滅している。
Fate/Prototype』では、第二の聖杯戦争において沙条綾香によって召喚される。ライダーやキャスターを撃破するも、その経験からセイバーを過信した綾香の油断によってバーサーカーに敗れる。そして綾香の令呪をサンクレイド・ファーンに奪われ、マスター変更を強いられた。
人物
白銀の鎧を纏った青年。一人称は綾香には「僕」で、敵には「私」。
善良なるものを良しとし、悪しきものを倒す、気持ちのいい正統派ヒーロー。綾香を守る理想の王子様だが、同時に大人びた価値観とニヒルな物言いで綾香を導く保護者的な存在でもある。
八年前の聖杯戦争で幼少時の綾香と出会い、「故国の救済」という願いから解放されたことが、綾香を守る理由にもなっている。
前回の聖杯戦争で、聖杯入手直前にマスターから強制的に契約を破棄され、その後遺症から前回の戦いの記憶が曖昧である、と誤魔化している。
実はかなりの天然で、番外編に登場する度に拍車がかかっている。また途轍もない大食漢だが、アルトリアと違い、腹ペコキャラではない。
能力
「騎士王」の名に相応しい英霊最高峰の剣技と、卓越した戦況把握能力、マスターの身を必ず守る優れた防衛能力を兼ね備えた最優のサーヴァント。
風王結界の風の解放と魔力放出により高い破壊力と機動力を発揮できる。その力は聖剣の解放なしでも神獣のスフィンクスを討ち滅ぼすほど。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 沙条綾香 B A B E C C(EX) 対魔力:?
騎乗:?
直感:?
魔力放出:?
カリスマ:?
沙条愛歌 A A+ B A D C(EX)

宝具

約束された勝利の剣(エクスカリバー)
基本的にはアルトリアの物と全く同じ。だが彼の「約束された勝利の剣」は二重の封印が掛けられてて、剣自体に二重構造のギミックがあり、「風王結界」が解除されても、まだ鞘が付いている。
「強力な武器はここぞという時でしか使用を許さない」という円卓の騎士の決議があり、「己よりも強大な者との戦い(ベディヴィエール)」「一対一の戦い(パロミデス)」「精霊との戦いでない(ランスロット)」「邪悪との戦い(モードレッド)」「私欲なき戦い(ギャラハッド)」「世界を救う戦い(アーサー)」「誉れある戦い(不明)」など十三の条件が半分以上クリアされると円卓の騎士たちの間で使用が可決され、拘束が解けていく。
鞘がついた出力半分程度の状態でもアルトリアの物を遥かに上回る威力があり、アーチャーの「終末剣エンキ」によって発生した都市を飲み込むほどの大波濤を一撃で蒸発・粉砕している。最大出力は最早想像できない領域にある。
なお、通常使用している形態は無骨気味な白銀の大剣で、封印の関係上アルトリアのそれと比べて装飾も多い。しかし、すべての鞘を解除した際は、すらりと伸びた黄金の刀身のみとシンプルな形態になる。多分の差異はあるものの、全体的なシンプルさはアルトリアの聖剣に近いものがある。
『とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦』ではアルトリアの物と区別するため便宜上、「エクスカリバー・プロト」と名づけられている。
風王結界(インビジブル・エア)
ランク:C
「約束された勝利の剣」同様、アルトリアの物と変化なし。だが「聖剣を隠す」という役割は同じだが、こちらは鞘の1つでもある。

真名:アーサー・ペンドラゴン

アーサー・ペンドラゴン。円卓の騎士たちを率いて戦乱の時代を駆け抜けたブリテンの伝説的な君主であり、騎士道の体現として知られる騎士王。

登場作品と役柄

Fate/Prototype
綾香に召喚されたサーヴァント。
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
愛歌のサーヴァント。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として、「アーサー」名義で登場。基礎ステータスはアルトリアと変わらないが、聖剣は攻撃力だけでなく防御力にも大幅な強化を行うため、存在するだけで他のプレイヤーにかなりの圧迫感を与える。威力の大幅な強化に伴いアルトリアの物よりコストも増えているが、いつでも使用可能でコストを手札で代用させる「円卓の騎士の承認」を持つため、使用条件は実はアルトリアより軽い。
全英霊中最強の火力の持ち主で、原作通り「セイバー」のクラスで召喚して聖剣を使うと、物理攻撃力16という驚異的な数字を叩き出し、更にクラスの追加効果を加えるとほぼ全ての敵が蒸発する。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
冬木の聖杯戦争(温泉)に参加。綾香といっしょの部屋で過ごすため、男たちで競いあう。
コハエース
セイバーの1人として呼ばれる。頭に「プ」と付いてる。
ちびちゅき!
所属不明。アイドルコンテストに愛歌ともども参加するが……
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
コスト:120 / 戦闘力:D / 突破力:D / 移動力:C / 体力:C / 忍耐力:C / リキャスト:A++
Tmitter2015
カプさばのUKチャンピオン。日本で行われる世界大会(闇)に参加するべく来日する。
……が、実際は闇のカプさばの波動で認識改竄を受けており、日本には正しいカプさばをレクチャーに来ただけであった。

人間関係

Fate/Prototype

沙条綾香
マスター。騎士として彼女を守ろうとしている。
アーチャー
綾香を狙うライバルの1人。「聖剣使い」と呼ばれている。
ランサー
綾香を狙うライバルの1人。
玲瓏館美沙夜
彼女からの「自分のサーヴァントにならない?」という誘いを断り、更に非常に不味い事を口走ってしまったため、かなり痛そうなお仕置きをされる事に……。
八年前にバーサーカーに襲われる幼い彼女を救ったことが有り、実は互いに面識がある。
沙条愛歌
かつてのマスター。セイバーにヤンデレ系の愛情を向けている。実は天然同士で気が合う。

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

ランサー
八年前に初めて手合せした相手。
彼女からは戦士としての敬意と共に「優しい人。誠実な人」呼ばれ、好意を寄せられている。
アサシン
愛歌が密かに引き入れたサーヴァント。だがセイバーは彼女達の関係にまだ気づいていない。
アーチャー
奥多摩山中で死合った相手。山を穿つほどの威力の矢を超絶的な精度と速度で撃ち出すその技量を称え、「トリスタン卿と、どちらが上かな」と、生前自分に仕えた、かの騎士を思い出している。
ライダー
アーチャーとランサー、三つ巴の戦いを演じていた際、突然挑戦を受ける。後に彼が「“招聘” に応じなければ東京全域を焼き払う」と宣言したため、その暴挙を止め、決着をつける為に東京湾上の複合神殿に赴くことになる。
バーサーカー
玲瓏館の森で戦ったサーヴァント。当初は彼を生前戦った"唸る獣"のような存在だと感じていたが、戦いの中で彼が「意図的に狂っている」事を看破し、その大義のためならば悪と誹られても構わないという鋼鉄の意志にアグラヴェインを連想する。
キャスター
自らと同じく愛歌に仕えるサーヴァント。無辜の民を生贄に捧げようとしているにも関わらず愛歌に剣を向けようとしないセイバーを「きっと正義の味方ではない」と評する。

生前

マーリン
自身に仕えた女魔術師。
ルキウス・ヒベリウス
ブリテンを欲して攻め寄せて来たローマ皇帝。
欲望のままにすべてを求める彼の姿をおぞましいものと見なし、聖剣を以て切り捨てた。

その他

アルトリア・ペンドラゴン
もう一人の「騎士王」。『とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦』では一方的に襲いかかってくる。
ガウェイン
『コハエース』にて、その完璧振りから『この方にお仕えしたい』と強い興味を持たれる。

名台詞

Fate/Prototype

「僕はセイバー。君を守る、サーヴァントだ」
綾香との運命の出会い。2人の物語はここから始まる。
「過程と結果はワンセットじゃない。
 結果を出せない努力に意味はない? 愚かしい詭弁だよ。
 過程と成果はそれぞれ独立したものだ。時には選ぶこと自体が、答えになる事もある」
綾香に語った言葉。後にサンクレイドに追い込まれた綾香はこの時のことを思い出して戦う覚悟を決め、形勢逆転の切っ掛けとなる。

Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

「量の事なら問題はないよ。
 食事は戦場に臨む騎士の活力となるものだ。多くあって困るものではないよ」
「君の振るってくれたものは、すべて頂こう。愛歌」
愛歌の朝食として並べられた料理の山を前にして。
「卵料理」としてベーコンエッグ、スクランブルエッグ、ポーチドエッグがおよそ六人分。ちなみにポーチドエッグはトーストに添えられていて、これも六人分。緑を基調とした見た目もバランスも良い「サラダ」が六人分。肉料理として白色で肉厚の茸と一緒に焼いたソーセージが六人分。牛の内臓や肉に椎茸を具材としたキドニーパイが丸ごとひとつ。ミルクの麦粥(ポリッジ)も六人分。鮭の切り身とポテトを油で揚げた物は山盛り。桃を切ったものにプラムを添えたデーザートもそれなりに。更にスコーンとクリームがかなりの量でケーキスタンドに置かれていた。
セイバーを気遣って十九世紀から二十世紀にかけての英国式の朝食にしてみたらしいが、幾らなんでも作り過ぎです愛歌お姉ちゃん。あと、全部六人分なのはなぜ……?
愛歌も流石にこれはやりすぎたという思いがあり、「無理はしなくてもいいのよ、食べたいものだけ……」と遠慮していた。だがセイバーは「肉も、芋も、酒も、あるだけ平らげてみせる剛胆をなしてこその騎士という考えも、なくはない」という、なんかよく分からない騎士道を語りだし、完食を宣言する。そして実際に食べきったらしい。
求めた場所は、此処に在る。
求めた明日は、綾香(きみ)に違いない。
たとえ、巨大な事象の前に崩れ去ったブリテンという過去が、
現代に至るまでの人類史の中で定められてしまった結果が血塗られていようとも。
「過程と結果はワンセットじゃない」
過程も成果も、それぞれが独立した人間の意志だ。
「時には、選ぶこと自体が答えとなることもある。
 僕は、世界を守り、きみを守ろう。沙条綾香」
ブリテンの滅びを変えるために聖杯戦争に応じ、過去の全てを否定し続けていた。だが幼少期の綾香と出会い、彼女から「何気ない言葉」によって答えを得た彼はようやく気づく。
ブリテンがたとえ過去のものになったとしても、彼女と出会った今と確かに繋がっていることを受け入れ、世界とただ一人の少女、綾香を守るために最後の戦いに赴く。
後に綾香がマスターになった際にこれと同じ言葉を発していたのも、綾香との出会いが彼にとってブリテンの救済より特別なものだったのだから。

とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦

「……何だろう、このかつてないガッカリ感は……」
平行世界の自分であるアルトリアと出会って。
両者が出会った時どんなイベントが起きるのか、とファンも心待ちにしていた。だが現実は「背後から彼を襲ってお弁当を奪って食い散らかし、騎士道に有るまじき振る舞いをしておきながら悪びれもせず、それどころか斬りかかってくるという残念な(ある意味いつも通りな)騎士王」が出てきただけだった。これには、いくら温厚な彼でも失望は隠せなかった……。
「ご、誤解だ!
 アレはくるくる回る愛歌を、後ろから(聖剣で)バッサリ串刺しにしたというか……」
大聖杯の前で愛歌と一体ナニをしていたのか、と綾香に聞かれて。
セイバーの言動は紛れもない真実なのだが、肝心な所が抜けているためR-18なセリフにしか聞こえない。綾香も当然勘違いし、更に状況は大混乱。
「……む。それは良くない愛歌。確かに僕は君を裏切った。
 一度目は君の背中を。二度目は綾香との契約を。だから君に復讐されるのも覚悟の上だ。
 けど、もうちょっとこう、ヒロインらしい愛の言葉を覚えよう。
 年頃の女の子は“わたしの触手”なんて言葉は使っちゃダメだぞ☆」
最終決戦において、「わたしの触手で全身を貫いてあげるわ」と迫る愛歌に対して。
天然同士なので彼女とは息ピッタリ。愛歌も注意を素直に聞き、触手に「マナカ虐殺ウィップ」という可愛らしい名前を付けてあげた。ラスボスとの決戦でさえ余裕を崩さず、こんなセリフを言い放つ彼は『Prototype』1の強心臓の持ち主である。
「………………ランサー。どう言いつくろおうと、我々は破壊兵器だ。この手に持っている宝具は、人を救う為のものじゃない」
混浴を避けるために綾香が温泉に願い作った男女の壁を壊そうと考えていた。理想の王子様のようでただのケダモノだった。
「……君たちの言いたい事は分かっている。うん。口にするのもなんだが、僕は綾香がいちばん怖い」
あの姉にしてこの妹あり。

船上のメリークリスマス殺人事件

「うん、一部の隙も疑問も挟む余地のない完璧なアリバイだな」
「なんという事だ! 怪しい人物がただの一人も存在しない!!」
客船で起こった殺人事件の調査にて。
停電中にテレビを見ていたというランサー、使えないはずの内線電話を使っていたというアーチャー、極めつけはブラックサンタの真似をするために「血と臓物求めて、刃物片手に暗闇をぶらぶらしてた」愛歌。容疑者たちの怪しすぎる証言の悉くをスルーし、事件を迷宮入りにしかねなかったため、綾香の「セイバーはバカなの!?」と鋭いツッコミが入った。
「騎士王の英知」とか言ってたが、やっぱりポンコツなのでは……。
「なんと……いうことだ……
 凶器が全く分からない!!」
現場を調査して、名前を書かかれた人が死ぬノートを含めた多くの凶器が残されていながら全スルー。

その他

「えええええええ!? 何で僕の息子が娘に」
コンプティーク付録ドラマCD『コハトーーク』にて青セイバー赤セイバーと共演。『Apocrypha』に登場するモードレッドが娘に変わっていることに衝撃を受ける。なお、『Prototype』本編が詳しく描かれていないため、最強セイバー議論では非常に謙虚な態度を保っている。
「ところでこの青い人……本当に僕と同じアーサー王なのか?」
同上。トークそっちのけでカレーを食いまくる青セイバーに少し引き気味。

メモ

  • 『stay night』製作の都合上、主人公を男性にする必要があり、どうにかそれができないかと悩んでいたところに武内氏から出されたのが、「女性の騎士王」案。奈須氏に、「コイツ、俺のセイバーを女にしやがった」と言わしめたらしい。
  • 『旧Fate』では『蒼銀のフラグメンツ』で描かれたストーリーと多少流れが異なり、「物語中盤、アーチャーによって倒され消滅。バーサーカーのマスターによってブラック化した状態で再召喚されるもののランサーと仮契約した綾香との戦いによって正純化し、バーサーカー陣営を撃破する」という展開だった。
    • このブラック化のエピソードは原画担当の武内氏のお気に入りであり、『Fate/stay night』にセイバーオルタが登場したのも氏の強い要望があったから、なんだとか。
  • 「素直になれない天才少女」と「年上の青年」という関係を奈須氏は気に入っていたらしく、「性格はシニカルな男性サーヴァントと女性マスター」、という関係も含めて、遠坂凛アーチャーという形で『stay night』へと引き継がれることになる。
    なお、ギルガメッシュのデザインは黒化したセイバーを元にしている。
  • 彼の鎧は逢倉千尋氏によるデザイン。形状はアルトリアのものと大分異なるが、青と銀のコントラストが醸し出す雰囲気は奈須氏のお気に入りであり、「王子様感と騎士姿が融合した素晴らしいデザインだと思います。そして、フードが最高。マジ萌えます」と、大絶賛している。
  • 私服は長袖のシャツにスラックスとラフな格好で、外ではロングコートを着ている。
    「蒼銀のフラグメンツ」では、『Fate/Zero』でアルトリアが着ていた物とソックリな黒のスーツを着用して執事のように愛歌に仕えている。どうも『Zero』から輸入したらしい。
  • 基本、騎士らしく真面目だが、『超時空トラぶる花札大作戦』では綾香との相部屋を希望したり温泉で彼女の裸を見ようとしたりと結構むっつりな一面も持っている。
  • フルネームは「アーサー・ペンドラゴン」となっているが、これは有名な誤り。「ペンドラゴン」は、アーサーの父ユーサーの持つ称号であり、子に継承されるものではない。当時のブリテンに苗字はなく、「アーサー」と言う名前のみでフルネームなのである。なお、アルトリアの方も同様のフルネームが設定されている。
    • もっとも、Fateは原典から多くの設定を大幅に変更しているため、誤りと知った上でなお「苗字があった方がかっこいいよね!」ぐらいの気分でこちらを採用した可能性も大いにある。

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