クレオパトラ
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アサシン | |
---|---|
真名 | クレオパトラ七世 |
外国語表記 | Cleopatra |
性別 | 女性 |
身長 | 171cm |
体重 | 58kg |
好きな物 | メジェド神などの美しいもの[注 1] |
苦手な物 | 無粋な質問をする人 |
出典 | 史実 |
地域 | エジプト |
属性 | 秩序・中庸 |
副属性 | 人 |
一人称 | 妾(わらわ)/私(わたくし) |
二人称 | 貴方/○○様 |
三人称 | 彼/彼女/○○様 |
声優 | 釘宮理恵 |
デザイン | 小松崎類 |
設定作成 |
桜井光 奈須きのこ |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要[編集 | ソースを編集]
- 略歴
- 『ハロウィン・カムバック!』でランサーとキャスターの二人のエリザベート=バートリーからチェイテ城を奪い、オジマンディアスのピラミッドを突き刺すという改造を行った。
- その後、オジマンディアスの出した条件を満たし、聖杯を使うためにハロウィンを禁止し、エリザベート=バートリーが放置していた領地の統治を行った。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、マタ・ハリ、タマモキャットと共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する他のサーヴァント達を鼓舞する。
- 人物
- 魔性の美貌を有する妖艶な美女。
- 高飛車・ドS・親切。言動、行動ともに破天荒な人物。思い切りのいい性格と、それをさらに誇張する言動から、お馬鹿に見えることもある。
- 自らの美、己の美貌と体型にかなりの自信を持っており、大抵のものを“私以下”と切り捨てており、『ハロウィン・カムバック!』でもエリザベートに対して非モデル体型(ちんちくりん)と切って捨てた。また「夜更かしは美容の大敵」と述べたり、戦闘不能になっても「太るのよりはマシ」と言っていることからそれが伺える。他にも、今の自分に飽きたらず日々研鑽する努力家でもある。
- 公の場では女王として高慢に振る舞うドSで加虐趣味、相手を罵ることが常のだが、「自身が心地よくなるために他人を苛む」「相手を馬鹿にする」のではなく、単に自分が美しく、相手が自分より美しくないのは当たり前、そう当然な事実を当然のように語っているだけなので、彼女の言葉に「相手への嫌悪感」が含まれていない。
- むしろ彼女個人の性格となるとその破天荒ぶりは鳴りを潜め、礼節を弁え、周囲に気を配り、和を保とうとする人格者であり、生前では他国の使節団たちがやってきた時も、まず彼らを罵倒するがその健康を気遣い、最上級のもてなしで使節団を労っていた。
- 英霊となった後に「魔性の美貌を有する誘惑の女」としての存在を得てサーヴァントになっても同じであり、主人公の誕生日を「どうでもいい情報」と言いつつも、喜ばせるために欲しいプレゼントを聞き出したり、配下である子持ちの女王騎士がハロウィン禁止令に口出しした際、処刑ではなく有給一日を与える形で処断していた。
- 彼女の人物像を総評すると「天上の美のみを認め、それ以外をコキ下ろすが、相手の健康や将来を案じて忠告や心配する」と言ったほうがいいのだろう。
- また、観察眼もかなりのものであり、トリスタンやランスロットを「出撃したら街の女性を口説く」事を知って待機させている場面もある。
- 聖杯への願いは「カエサルに息子カエサリオンを認知させる」こと。なおカエサル側も認知することを願っているため、この願いはあっさり叶いそうである。
- 能力
- 偉そうにすればするほど敵に衝撃を与え、『口』『鼻』『頭』の位があり、その部位が高い者ほど強力な王とされる魔技、ファラオ闘方の継承者。
- 皇帝特権スキルを駆使することで、アサシンでありながら真正面から槍による近接戦闘を行う。
- 生前で見せた采配は健在であり、エリザベートたちを足止めするために主人公が(生命以外において)最も恐れている三人組を抜擢・配置している。
別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]
コスモティック・ビューティ夫人[編集 | ソースを編集]
- サーヴァントユニヴァースにおけるクレオパトラ。
- 美容健康器具の通販会社「エジプシャン」のCEOを務めており、販路が重複するアマゾネス・ドットコムとは対立関係。
- 夫ともども法律関係に通暁しており半ば産業スパイじみた諜報部を抱えるなどかなりえぐい企業のようで、アマゾネス・ドットコムの苦境に乗じて乗っ取りを仕掛けたこともある。
ステータス[編集 | ソースを編集]
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アサシン | 主人公 (Grand Order) | B | C | A | D | D | A | 気配遮断:B 神性:D |
皇帝特権:A 黄金律(富&体):B 女神の加護:C イシスが如き:A |
強化クエストクリアで「黄金律(富&体)」→「イシスが如き」に変化 |
宝具[編集 | ソースを編集]
- 暁の時を終える蛇よ、此処に(ウラエウス・アストラペ)
- ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:5~50
最大捕捉:50人 - 黄金と青の縞模様の全身に炎を纏った巨大な蛇の怪物を召喚する。
- 騎乗スキルを持っていないためクレオパトラが操ることはできない。故に周囲をただ破壊し尽くすのみ。クレオパトラもダメージを受ける。神性スキルを有していればランクの高低に比例してダメージが減衰される。
- この蛇をクレオパトラは「神獣」と称するが厳密には幻想種としての神獣ではなく、古代エジプト終焉の概念が具現化したもの。自ら命を絶つことで数千年に渡るエジプトの歴史を閉ざすことを選ぶしかなかった生前の彼女の無念と苦悩が、ファラオの神性を象徴する蛇「ウラエウス」と結びつくことで宝具と化した。
- 象徴の蛇はコブラであり、クレオパトラが自殺の手段で選んだのもコブラであったのは、偶然か、意図か、それとも運命によるものか。
- 『Grand Order』では「自身のBusterカード性能をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]+自身のHPを1000減らす【デメリット】」という効果のBuster宝具。
- 幕間の物語クリア後はランクがA+に上昇。宝具威力倍率が上がり、「敵全体に強化無効状態を付与(1回・3ターン)」という効果が追加される。
真名:クレオパトラ[編集 | ソースを編集]
- クレオパトラ七世・フィロパトル。歴史にその美しさを残した悲劇の女王。紀元前一世紀の人物。
- プトレマイオス王朝エジプト最後の女王にして、実質的な古代エジプト最後のファラオ。
- 多くの創作物では愛に溺れ、国を私物化した妖艶な美女と言われているが、事実は真逆。知性深く、特に経済手腕は天才的で、その采配によって軍事力に劣るプトレマイオス王朝エジプトを世界有数の経済国家にまで育て上げたトップレディ。
- クレオパトラは生涯で二人の男に寄り添った。ガイウス・ユリウス・カエサル、彼に対しては明確なまでに恋に落ちた。その情熱と想いのさまは、地中海をそよぐ風さえもが煌めいて見えるほどだったが……
- 彼は地中海世界の統一を目前にしながら、ブルートゥスによって暗殺されてしまった。息子カエサリオンを残して。
- そうして涙に暮れるクレオパトラの前に訪れた人物があった。クレオパトラとプトレマイオス朝エジプトを守ると告げた男、ローマの将軍アントニウスである。
- だがアントニウスも対立していたアウグストゥスとの間で起きたアクティウムの海戦に敗れて死んでしまった。
- クレオパトラは後を追うように自殺し、プトレマイオス王朝もファラオも終焉を迎えたのであった。
関連[編集 | ソースを編集]
- 最後のファラオ
- 厳密には、『最後のファラオ』はクレオパトラが最後の数年間に共同統治者として選んだ我が子カエサリオンとなる。クレオパトラの死後、少なくとも数日はカエサリオンが長く生きたためである。
- だが命を落とした折のカエサリオンは僅か9歳。国を統べ、運命と戦った事実上の『最後のファラオ』はクレオパトラであろう。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/Grand Order
- 『超極☆大かぼちゃ村 ~そして冒険へ……~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
その他[編集 | ソースを編集]
- ちびちゅき!
- 相変わらずのカエサルラブ。
- 作中では秋の遠足のバスガイドとして登場。
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- イスカンダル
- 征服王であり、プトレマイオス朝エジプトの祖。
- 外見を表す通りの荒々しさは趣味ではないものの、「問答無用で目が蕩けてしまいそう」と述べていた。
- ランスロット、トリスタン
- 期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』での部下。女性関係その他に対するフリーダムすぎる態度に頭を痛めている。
- エリザベート・バートリー
- 期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』で、チェイテ城を彼女から奪いとる。
- メカエリチャン
- 期間限定イベント『ハロウィン・ストライク!』でとりあえず従った相手。
- もっとも、その理由は「不摂生な愛する人を痩身させる方法を豊富に持っていたから」というどうしようもないものであったが。
- カーミラ、武則天
- 期間限定イベント『ハロウィン・ストライク!』でチェイテピラミッド姫路城を守る為に組んだ女帝トリオの相方。
- 成り行きで組む事になったせいか、拷問トークに入っていけない事などを気にしており疎外感を覚えている。
- ブーディカ
- 自分と異なり、ローマに敵対することを選んだ彼女ではあるが、「それも立派な選択」と認めて友人になることを望んでいる。
- タマモキャット
- 終局特異点で共闘していた相手。「バステトっぽい美人」と美しさを評価している。
- マタ・ハリ
- 終局特異点で共闘していた相手。「自分には劣るがアラビア風の美人」と美しさを評価している。
- 徴側
- イベント『水怪クライシス』の分岐シナリオにて、ローマの鎧風防具の製作で共演した徴姉妹の姉。
- 「本来なら指導者の立場だった夫を殺され、代わりに自分が皆を率いた」という点に自分と似たものを感じ取っていた。
- プトレマイオス
- クレオパトラの直系血縁者かつ王朝由来にもなった人物。
- 今のところ絡みはない。
生前[編集 | ソースを編集]
- ガイウス・ユリウス・カエサル
- 第一に寄り添った人物。生前と会った時は「眉目秀麗、痩けた頬骨すら妖美で、誠実さの塊」と述べている。
- 故に愛を育んだ彼と再会することが願いとなっているが、後に彼女が記憶しているモノとは程遠いふくよかな姿を目の当たりにした時はショックで卒倒した。
- ただ、マイルームでのカエサル所持時の台詞では動揺しつつも「どんなにふくよかでも素敵に見える」と満更でもない様子を見せている。
- 以降は彼を減量させるべく奮闘している模様。
- カエサリオン
- カエサルとの間にできた子。
- アントニウス
- カエサル亡き後に結婚したローマの将軍で、カエサルの元部下。彼の事も愛していたとのこと。
- オクタウィアヌス(アウグストゥス)
- カエサルの姪の息子(大甥)で、カエサルの遺言書にて後継者指名された男。カエサル死後のローマの主導権をアントニウスと争い、アントニウスと組んでいたクレオパトラに向けて宣戦布告する。
- アクティウムの海戦でアントニウス・クレオパトラを破り、両名を自殺に追いやり、プトレマイオス朝エジプトを滅ぼした挙句、カエサリオンを殺した。クレオパトラにとってこの世で最も憎むべき男。
その他[編集 | ソースを編集]
- アレクサンドル・デュマ
- 向こうの作中での言葉が真実なら、楊貴妃と共に英霊の座で彼女を抱いたことがあるとのこと。
- …まあ、十中八九向こうの与太話なのだろうが。
そもそも英霊の座でそういうことが可能なのであればクレオパトラをはじめとする一部サーヴァントの願いは聖杯でかなえるまでもなく当人同士で解決してしまえるはずである。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- 「妾の国では妾こそ絶対の基準、醜いものは誰であれ奴隷と変わりはない。
フッ、覚悟する事ね下等あるいは低質のブ男たち! ここで思う存分くつろいでいきなさい!」 - 生前、使節団に対して語っていた内容。賓客に対するものとは思えない言動だが、フォローは忘れない。
- このため、罵倒される為に謁見を求める使節団が後を絶たなかったとか。
- 「誕生日? あなたの? どうでもいい情報ね。1ミリも知る必要のない裏話ね。
……それで? プレゼントは何が良いのかしら!?」 - 誕生日コメント。彼といい、ファラオは目下の人間へのフォローを忘れないのがデフォルトなのだろうか。
- 「これは、リフォームです!」
- 2016年のハロウィンイベントで、変わり果てたチェイテ城について抗議するエリザベート達に対して。台詞だけならマトモだが、そのリフォームとはチェイテ城にピラミッドを逆さまにして落っことすという荒業で、どう考えても物理的な宝具封印が近い。
- 「......。......。」「......。......。」
- 「......きゅぅ。」
- 「......うう......丸い......丸い何かが......ころころころころ......うう......」
- 2016年ハロウィンイベントより。ようやく再会したカエサルのあんまりな姿に失神してうなされる。これには、エリザベートも深く同情した。
- 「むつかしいわね・・・」
- 口癖。完璧主義が災いし、何事も完璧にこなそうとしてあらゆることを難しく考えてしまう悪癖がある。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 絶世の美女として有名であるが、ローマ帝国時代の伝記では彼女の女王としての教養や才覚、品性などの素晴らしさに触れてはいるものの、容貌の美しさについて言及したものはない。歴史家のプルタルコスには「魅力的な女性と伝わるが、それは比類なき美貌というようなものではなく、身に具えた知性や気品に由来するものであった」と評されている。
- 「クレオパトラの鼻がもう少し短かったら歴史は変わっていた」というよく聞くフレーズは17世紀フランスの哲学者パスカルの例え話だが、この時代のヨーロッパでは既に、クレオパトラが色香によってカエサルやアントニウスを誘惑し堕落させたという、いわゆる「傾国の美女」イメージが広く流布していた。
- しかし『Grand Order』での彼女は愛する故国エジプトとアレクサンドロスの都を守るために尽力し、同時に、自分と国を守ると誓ってくれた男たちに燃えるような恋に身を捧げたのみであって、決して傾国などを目的とはしていなかった。なので本人にそのつもりはなく、面と向かって「傾国の美女」と言われると本気で怒り、本気で落ち込むのである。
- 「エジプトの女王」というイメージから絵画や映像では褐色の肌に黒髪ストレートのエキゾチックな容貌に描かれがちだが、プトレマイオス王朝はギリシャ人の家系であり、同時代の肖像画にも巻き毛などヨーロッパ系人種の特徴を持ったクレオパトラ像が残る。いかにもファラオらしい黒髪おかっぱの肖像も存在するが、あれは暑さ対策のカツラである(クレオパトラの時代に限らない)と言われている。
- クレオパトラという名もギリシャ系の女性名であり、有名なところで言えばイスカンダルの同母妹もクレオパトラという名である。
- クレオパトラ7世がいる以上、当然だが1世から6世も存在した。クレオパトラ1世はシリア王アンティオコス3世の娘で、ローマの仲介でエジプトとシリアが和解した際にプトレマイオス5世の后としてエジプトに嫁いできた。
- クレオパトラをテーマにした映画はいくつかあるが、1963年にエリザベス・テイラーが主演した作品が良くも悪くも有名である[注 2]。
- カエサルの項目にある通りカエサリオンは9歳で殺害されるが、アントニウスとの間に産まれた3人の子供達はオクタウィアヌスの庇護下に置かれる……が、3人の養育を行ったのは、なんとアントニウスの前妻でオクタウィアヌスの姉であるオクタウィアであった。
- 自分を捨てた男と、自分から夫を奪った女との間に産まれた子供達を養育する事になった彼女の心境はどのようなものだったか、歴史は黙して語らない。
- ちなみに彼女は同時代から後世に至るまでローマ女性の美徳を表す象徴として尊敬されている人物であり、アントニウスに対しても誠実・忠実だった。クレオパトラの子供も育てたことは彼女の名声の一つに繋がっており、死後は国葬まで行われ、ローマで初めてコインに刻まれた女性になる程だった。そんな彼女を捨てたアントニウスは「エジプト女に手を出し、ローマの誇りを失った裏切り者」としてクレオパトラ共々激しくローマ市民から憎悪されたという。
脚注[編集 | ソースを編集]
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