楊貴妃

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フォーリナー
真名 楊貴妃
読み ようきひ
本名 楊玉環(ヤン・ユーファン)
愛称 ユゥユゥ
性別 女性
身長 155cm
体重 45kg
好きな物 ライチ、琵琶の演奏、歌、ダンス、温泉
美丈夫が赤子みたいに甘えてくる所[注 1]
苦手な物 ドタキャン、梅の花
自分とマスターの間にある一切衆生および森羅万象全般[注 1]
天敵 BB
出典 史実
地域 中国
属性 混沌・善
隠し属性
一人称 あたし/私/玉々(ユゥユゥ)
二人称 あなた/キミ
三人称 ○○さん
声優 佳村はるか
デザイン 黒星紅白
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

降臨者」のサーヴァント

略歴
『楊貴妃体験クエスト』で登場。しかし宮本武蔵葛飾北斎のような、主人公たちとの出会いを描いたシナリオが存在しないため、長らく何がきっかけでカルデアに召喚される縁を結んだのか不明であった。
以来1年近く音沙汰がなかったが、期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』で初めて本格的に登場。
虚数海溝で立ち往生してしまったノーチラス号にエラーとして召喚されてしまい、そのままクルーとして事態の解決に尽力する。
そして事件の中心人物であったヴァン・ゴッホを救出してめでたしめでたし……と思いきや、本性を現して聖杯を奪取。
あわや邪神が虚数空間に降臨してしまうところであったが、精神が予想外の方向にすっ飛んでいった結果グダグダの大騒ぎが展開され、武則天に霊基を改造されたことで精神性が安定。
舞台裏で事態の全貌を事細かに発表させられる辱めを受けつつも、「このままでも人理の役に立てるのでは?」と前向きに受け取って気持ちを新たにした。
人物
愛嬌あふれる幼なじみの町娘かと思えば、はたまた妖艶で甘えたがりな愛姫まで、ころころと表情が移り変わるフォーリナー。
幼なじみ系ハイスペック美少女? 親戚が勝手に応募した国民的美少女コンテストで一躍有名になったものの、本人にはあまり自覚が無いタイプ。歌や踊り、琵琶の演奏が得意。無類の温泉好きでライチ好き。
素直で前向き。親しい人々に尽くすことに喜びを感じるがんばり屋。
……というのは外向きに作った演技。他人に対する思いやりや感情移入は嘘ではないものの、内心はほぼ全て彼女が言うところの「天子様」への想いで塗りつぶされている。
そもそもフォーリナーとしての彼女の霊基は九割がた邪神からの干渉を受けて本来のそれとは変質してしまっており、残された「天子様=玄宗への愛」も、「天子様=玄宗=邪神への愛」と改竄され、皆のために尽くす裏で邪神の目的に沿って動くようになっている。
ただ、こんな無茶苦茶な改造をした弊害なのか、サーヴァントとして仕えるマスターに対して思い入れを強くすると、「マスターはもしかして天子様なのでは?」と思考がおかしな働きをして、邪神よりもマスターのために自分の主観に沿って行動するようになる。早い話が清姫源頼光といった溶岩水泳部の同類。本人曰く「裏ボス系幼馴染」。
また、「今度こそ天子様と添い遂げたい」という願いも邪神のそれと合わさった結果、「天子様=邪神=マスターと一緒に燃え尽きたい」という心中願望になってしまっている。幸い武則天によって霊基を修正されたことによって、「ずっと一緒になるために一緒に燃え尽きる」ことよりも「ずっと一緒にいるのにふさわしい自分になるために努力する」という方向性になっており、再び心中願望が顕在化する前にまともな人格になりうる余地が残されるようになった。
能力
炎熱の邪神の力を宿しており、琵琶を奏でると共に強烈な灼熱の嵐が吹き荒れて敵対者を焼き尽くす。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
フォーリナー 主人公 (Grand Order) D C B A D B+ 領域外の生命:EX
神性:B
三千寵愛在一身:A
傾国の寵姫:A
妖星の火輪:A

宝具[編集 | ソースを編集]

霓裳羽衣 比翼連理(げいしょううい ひよくれんり)
ランク:B+
種別:対人/対国宝具
レンジ:1~6
最大捕捉:1人
詩魔白居易が、玄宗皇帝と楊貴妃の不滅の愛を詠った漢詩「長恨歌」の一節。
「霓裳羽衣」は玄宗が楊貴妃のために作った曲とされ、傾国を象徴する禁忌の曲として疎まれ楽譜も散逸した。
楊貴妃は婚前の一時期に出家して女冠となり、道士・羅公遠から術の手ほどきを受けて「太真道士」の号を得た。
死後もその魂は蓬莱の仙女となり、最愛の皇帝との再会を待ちわびていると云う。
深淵の星は諸人の耳には届かぬ歌をひそかに誦す。

真名:楊貴妃[編集 | ソースを編集]

楊玉環ヤン・ユーファン。大国「唐」を内乱の戦火で燃え上がらせ、王朝滅亡の元凶となった美貌の貴妃。
幼い頃からその美貌は悪漢や魔物を惹きつけるトラブルの種であり、彼女自身を引っ込み思案にさせていた。
しかし両親を亡くし、兄姉と共に路頭に迷った際に身を助けるきっかけとなったのも、またその美貌のおかげだった。
以来、人々を幸せにする道具として自己の容姿を積極的に利用し自負を持つようにもなり、三百年に渡る唐の歴史で絶頂期の皇帝玄宗の貴妃となった。
「この美は国へ。愛は帝へ。心は血族へと捧げ尽くした。
 されど、この琵琶の音色だけは、歌と舞の喜びだけは私のもの―――」

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
『楊貴妃体験クエスト』開催に伴い期間限定サーヴァントとして実装。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

武則天
武則天の孫の玄宗の貴妃となったため、武則天は楊貴妃の義理の祖母と言えなくもないが即地獄案件である。
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』ではやらかした結果霊基を弄られ、まともに人理のために行動するようにされた。
アビゲイル・ウィリアムズ
フォーリナー仲間。幼いながらも先輩風を吹かす様子に、生前のペルシャ系の女の子の友人を思い出したとのこと。
葛飾北斎
フォーリナー仲間。美女の絵を描く為に四六時中つけ回される事になり、ドン引きしている。
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』では結果的にフォーリナーとして共謀する形になった。
BB (水着)
それぞれに縁がある神様同士の仲が最悪な為か、カルデアごと燃やそうなどと危険な発言をぶちかましている……が、当のBBは女神ペレの権能でやけど無効スキルを持っていたりする。
ヴァン・ゴッホ
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』で共演。
同じフォーリナーということもあり多分に感情移入していたようで、彼女の危機には(利害の問題はあれど)どうにかして助けようと尽力していた。
刑部姫〔アーチャー〕
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』で共演。
ノーチラス号の中では索敵担当チームとして協力し合い、友情を築いていた。
BB (Grand Order)
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』で共演。
舞台裏で彼女に「理性の部分」だけを抽出され、くすぐりと今回の事件のセルフ総括をやらされてしまった。
なお、彼女の事はわりと見透かしており、「一緒に善堕ちしましょう」「そういう悪ぶってるところもかわいい」と最後には弄って遊ぶレベルまで立場が逆転した。
クレオパトラ
同じ世界三大美女に数えられている事から、美についていろいろと教えてもらいたがっている。
玉藻の前
互いに中国でいろいろ傾国ったためか、余計な事を言うなと脅されており、気を遣っているが逆効果になっている模様。
玄奘三蔵
自分がいた唐で昔仏教の経典を持ち帰ってくれた偉人なため、その唐を傾国ったことについて申し訳なく思っている。
タマモキャット
『Fate/Requiem』コラボイベントにて、ボードゲームの形勢が傾きそうなら彼女を盤上に投げ込んで台無しにしようと目論んでいた[注 2]
ミス・クレーン
服飾デザイナーである彼女に衣装を発注したとのこと。
侍女達
楊貴妃に付き従う侍女達。フォーリナーになったからか、青い人魂のような姿をしている。
楊貴妃の事を気遣って行動しているが、ところどころで妙に言動が辛辣というか俗っぽい。
おそらく、元ネタはクトゥグァの従者である「炎の吸血鬼(ファイアヴァンパイア)」。無数の火の玉のような姿を持つとされている。
期間限定イベント『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』でエネミーとして登場した際には文献に登場する従者や親族の名前がつけられていたが、生前の本人なのか単純に名前を付けただけなのかは不明である。

生前[編集 | ソースを編集]

玄宗
唐の皇帝で、彼の貴妃になった事で傾国の美女と呼ばれることになる。
安禄山
唐の将軍で、後に反乱を起こして唐が衰退する大きな要因となった人物。
48歳の誕生日の際に「あたかも幼い赤子のように振舞われる」というトンでもプレイを楊貴妃にやらされた。
漢民族ではなく、ペルシャ系民族のソグド人であった。
李白
玄宗皇帝に仕えた詩人。
葛飾北斎と同類の、芸術の為なら全てが許されると考えるようなマッド気質の人物だったようである。
阿倍仲麻呂
遣唐使で唐に渡った日本人で、若くして科挙に合格して玄宗皇帝に仕えた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

イベント[編集 | ソースを編集]

「天下の難物たる英霊の皆様と契約を結び、猛烈な突き上げを物ともしない、超然たるマスター……」
「その懐の広さ、よく見れば……いえ! よく見なくても天子様! だったのです! ハイ!」
『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル』での狂気発言。
ずっと影の黒幕として有能な働きをしていたことが明かされていく中、突如一変。
恐怖と狂気エルドリッチパワーが溜まった結果、主神に対して見境がなくなり、マスター=天子様となってしまっていた。
彼女曰く『究極の忠義と純愛』とのこと。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 正月恒例の新春サーヴァントだが、近年のの傾向を破って中華系サーヴァントとなっている。
    • もっとも、初回がインド系であった為アジア圏の傾向は依然継続している。
  • 設定描写などから、彼女と関連するクトゥルフ神話の神格は『クトゥグア』であると推測されていた。
    • クトゥグアが住み着くとされるフォーマルハウトは太陽の2倍近い直径と質量を持つ恒星で、表面温度も太陽より高い8300℃余りに達する。従来の炎熱使いの炎は何れも赤いが、楊貴妃はより高温の青い炎を使いこなす。
    • しかし『虚数大海戦イマジナリ・スクランブル~ノーチラス浮上せよ~』のイベント内で、主神に従属している存在であることが判明。このことから、彼女に宿る神性はクトゥグァの配下であるフサッグァではないかという説も有力視されている。フサッグァも青い炎を纏い、炎の精を従えている。
  • 中国史を代表する「傾国の美女」の一人。中国では「中国四大美人」の一人として「西施」「王昭君」「貂蝉」と共に数えられ、現在までその美しさを謳われる。ただし、彼女の容姿は壁画等の類推から実際は豊満な女性だったとも考えられている。
    • 「唐を滅亡に追いやった傾国の美女」の印象を持たれやすいが、彼女の死去は756年、唐が滅びたのは907年と実は150年の開きがあり、彼女が原因で国が滅びたわけではない。彼女の時代に発生した「安史の乱」以降、唐はついに国力も国威も回復は果たせずに衰退し滅亡したが、「中興の祖」と呼ばれる憲宗の時代にはある程度の朝威回復に成功しているため、彼女を滅亡の原因と断言するのは流石に無理がある。実際の唐の滅亡原因は晩唐とも呼ばれる末期の時代に発生した行政の改善を要求する武装闘争と、財政難による塩税の大量増税、そして874年に発生した塩の密売人だった黄巣による「黄巣の乱」で884年には一時的に長安を占領され、中華統一王朝としての機能を喪失。その黄巣を裏切って唐側に付いた武将「朱全忠」に907年に禅譲されて、唐は滅びた。唐の歴史は618年~907年であり、楊貴妃が死去した756年は唐の全体歴史から見て半分にも至っていない年なのである。
      • 「安史の乱」の首謀者の安禄山は楊貴妃の死を知って、非常に嘆き、悲しんだと伝えられており、彼が反乱を起こした原因を楊貴妃に求められることもある。
    • 彼女自身は政治にはあまり介入していなかったとされており、大規模な贅沢も、他の后妃の迫害もなかった。従って現在では唐を傾ける原因になったのは事実だが、玄宗皇帝や楊国忠ら一族との連帯責任以外は罪に問えないという考え方が一般的とされている。
    • また、玄宗皇帝は非常に優れた皇帝で、彼の治世前半期は唐の最盛期でもあり、「開元の治」と呼ばれる優れた政治を行い、歴代中国王朝でも最も安定した時代と後世からも評価される程だった。ちなみに、その時代を支えた人材を見出だしたのが武則天である。しかし、平和の中で徐々に政治に関心を失いつつある時に楊貴妃と出会い、そのまま彼女に惚れ込んでしまった。「朝廷に顔を出さなくなった」と歌われ、楊貴妃の親族「楊国忠」と塞外の胡出身の「安禄山」が皇帝と楊貴妃の寵愛と権力を巡る政争を繰り広げた結果、「安史の乱」が発生してしまった。玄宗皇帝の前半期がなまじ優秀かつ民への労りを示していた人物だけに、その堕落の一因となった楊貴妃の「傾国の美女」イメージを深いものにしている事は否めない。
      • ちなみに玄宗皇帝は堕落後も、民への配慮は決して失っておらず、安史の乱で首都陥落が確実となり、蜀へ避難する際には「後から逃げてくる民の為」に、橋を焼き落とすのを諫めたり、首都陥落時に宝物庫を焼き払おうとした部下に「宝物を得られなければ、民に対しての略奪が激しくなる」と制止するなど、良識のある行動を行っている。少なくとも玄宗は楊貴妃との出会いによって「政治的に怠惰となっても、人格的な堕落はしなかった」、楊貴妃によって皇帝が暗君となっても暴君になった訳ではなく、楊貴妃が皇帝の人格に悪影響を与えた訳ではない事を留意する必要がある。
  • 楊貴妃の最後は蜀に避難する最中、追従の兵士たちが自分らをこのような境遇に追い込んだ者達への報復を主張し、その怒りの矛先は安禄山の政敵であった楊氏一族と向けられる。楊貴妃の又従兄で宰相の楊国忠は兵士たちに殺害され、兵士たちは皇帝に楊貴妃を「賊の本」として「死」を要求する。皇帝は彼女を庇おうとしたが、腹心の宦官である高力士の進言もあり、要求を受け入れる事しかできなかった。楊貴妃は「誰も恨まない」「仏を拝ませて欲しい」と遺言を残し、縊死させられた。彼女の死の直後に南方からの献上のライチが届けられ、皇帝は更に悲しんだとも伝えられる。
    • 彼女と玄宗皇帝の悲劇の結末は当時の詩人たちに格好の題材を与えることとなり、様々な唄や詩が生み出されることになる。
  • 明代末期の笑い話に、三国志の英傑である張飛と共に登場したものがあり、古典落語『野ざらし』のネタになっている。[注 3]

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

羞花美人
四大美女と称された4人の美女は「沈魚落雁、閉月羞花(魚が沈んで雁が落ち、月は閉じて花も羞する)」という美女を意味する言葉を4つに振り分け、楊貴妃は羞花美人と称された。これが現在の「花も恥じらう」の語源となったとされる。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 霊基再臨第三段階以降。
  2. なお史実でも、玄宗皇帝が碁を打っていて負けそうになった時に横から盤上に猫を投げ込んで勝負を台無しにした逸話がある。
  3. ある男が、野ざらしになっていた骸骨を見つけた。気の毒に思って供養すると、その日の夜、男の家を訪ねる者が居た。「誰だ?」と問うと「妃(フェイ)」と答え、更に「私は楊貴妃です。殺されて以来、誰にも供養されずに野ざらしになっていた所を貴方に供養してもらいました。そのお礼に夜伽をさせて下さい」と答えて男と一晩過ごした。それを聞いて羨ましく思った隣の男は、野原を捜して骸骨を見つけると同じように供養した。すると、その日の夜に男の家の戸を叩く者がいた。「誰だい?」と訪ねると「飛(フェイ)」と答えたので、「楊貴妃か?」と更に訪ねたら「俺は張飛だ」と答えた。仰天して男は「張将軍が、何ゆえお越しで」と訪ねると「殺されてから、まともに供養してもらえず野ざらしになっていた。なので、供養してくれたお礼に夜伽をさせてほしい」…というオチ。なお、『野ざらし』では張飛が石川五右衛門になっていて、(オ)カマと釜茹でを引っ掻けたオチとなっている。

出典[編集 | ソースを編集]


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