ヴリトラ

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ランサー
真名 ヴリトラ
外国語表記 Vritra
性別 女性
身長 169cm
体重 55kg
好きな物 歌、踊りなどの芸当
苦手な物 酒、泡風呂
出典 インド神話
地域 インド
属性 中立・悪
副属性
一人称 わえ/蛇(わえ)
二人称 貴様/おまえ
三人称 あの者/あの男/あの女/奴
声優 朝日奈丸佳
デザイン La-na
設定作成 水瀬葉月
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

槍兵」のサーヴァント

略歴
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』にて登場。物語の序盤から姿を現し、カルデアで配られていたプレゼントを封じた黒幕としてカルデア側を挑発してくる。
以降は彼女が作成した封鎖特異点を解放してゆくのを楽しみつつ眺めていたが、その間に聖杯に過剰に馴染んでしまい、必要以上に強くなった結果カルデア一行を圧倒してしまう。
仲裁に入ったアルジュナの取り成しで改めてヒマラヤ山脈で決着をつけることを誓い、カルナ〔サンタ〕とのタイトルマッチに臨む。
そこで自分の弱点である「泡」を武装化され、かつ「人が頑張るのを見るのが好き」という心を見抜かれ、僅差で敗北。
封印されたクリスマスプレゼントと最後の封鎖特異点を解放し、より素晴らしいものとなった内容物に喜ぶ一行を尻目に消滅した。
人物
半人半竜と言った体の、金髪で褐色肌のお姉さん。嗜虐的かつ能動的。
一つの神話の主神と敵対する者とは思えないほどに親しみやすさを感じさせるような言動で邪気がないが、『魔』という超越者として基本的に上から目線。
自分の気まぐれで神を含む他者に苦難を吹っ掛け、それで四苦八苦したり結果的に死んでしまったりするのをなんとも思わない傲慢さも持つ。
だが、その本心は、「苦難に遭い、苦しみながらも頑張り、最終的に障害を乗り越えて目的を達成する」という様子に喜びを覚えるドS。
その様子を敵役という特等席で見るためなら自分が負ける役として(本気で)立ち塞がることについても一切気にしない。人間の強さを「悪側から」信じているのだ。
『栄光のサンタクロース・ロード』以降はあまり大きな嫌がらせは基本しない。やるにしても日常的な、お遊びとしての些細な嫌がらせ程度。
その理由はマスターが人理修復(あるいは人理漂白)という多大なる困難に立ち向かっている最中であり、自身が何もしなくてもその困難を乗り越える様子が見られるかもしれないためである。
とはいえ本当に世界が終わってしまうことは望んでいないため、サーヴァントとしては遊び場を護るために召喚に応じている。
生前の経験からか歌や踊りが大好きで感動の沸点も低いが、逆に程度の上下については鈍い。
泡を使って殺されたことから、泡立つ石鹸が苦手。だが水浴びはしているようで、そのために臭くないと本人(竜?)は強く主張している。
能力
インドラの敵として幾度となく立ち塞がるように、一つの神話の中で最高峰とも呼べる格を持つ強者。
「堰界竜」の名の通り、「堰き止める」権能を持ち、時間の流れを止めて世界を凍り付かせたり、空間を封鎖して絶対に開けないブラックボックスを作り出したりと多種多様な力を持つ。
戦闘時にはかつてインドラに叩き込まれたヴァジュラや、眷属である魔を行使して戦う。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) A C A A D EX 対魔力:A
竜種:A
穿貫せしヴァジュラ:A
宿命の神敵:A
永遠不滅の魔:EX

宝具[編集 | ソースを編集]

魔よ、悉く天地を塞げ(アスラシュレーシュタ)
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:9~99
最大捕捉:1000人
ヴリトラの異称「アスラの中の最上のもの」の名を冠した宝具。
眷族、あるいは自分そのものの分体である魔の軍勢を用い、自らの存在意義通りに天地を覆い、対象を隔絶させる。
「ヴリトラは自らの身体で水を山に閉じ込めた」という伝承における「山」が「雲」のことでもあると解釈されるように、その様は不吉な雲が世界を覆い墜つるがごとし。
ヴリトラは邪竜であると同時に、アスラ(魔族)としても語られており、アスーレンドラ(アスラの王)との名も持つ。
マハーバーラタにおいては、ヴリトラに率いられたカーラケーヤやラクシャーサなどの魔族の大軍にインドラたち神々が苦しめられた描写も存在するため、
「何かを堰き止める」権能だけでなく純粋なる暴力の軍勢としても彼女はこれを行使できる。
『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&Arts攻撃耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>&スキル封印状態を付与(1ターン)&クリティカル発生率をダウン(3ターン)」という効果のArts宝具。

真名:ヴリトラ[編集 | ソースを編集]

堰界竜(いかいりゅう)ヴリトラ。囲界竜、または井界竜とも。
『リグ・ヴェーダ』『マハーバーラタ』などに語られる蛇の魔神、あるいは邪竜。
その名は「障害」を意味し、水を堰き止め、干魃などを引き起こす力を持つとされる。
ヴリトラを打ち倒し、その水を解放するのがインドラ神である。ヴリトラは常にインドラの敵として描かれ、両者の争いは神話上、幾度となく繰り返されているという。
しかしそういった「堰き止め」も世界に必要なことであり、それを乗り越えた先に待つ進化や、進化のための必要悪である障害をヴリトラは真に司っている。
「障害」の概念そのものを体現した神霊であり竜種。世界を堰き止めるモノ。
サーヴァントとしては、人の形に矮小化されて現界している。
干魃をもたらす悪神として語られることが多いが、「冬の巨人」として解釈されることもある。
厳しい冬のような「水のない(堰き止められている)状況」そのものを体現しているのがヴリトラという概念であり、
「それ(干魃や冬などの苦しみ)が破られ、水が解放されて雨が降るという状況」そのものを体現しているのが対となる雷神インドラなのである。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』の開催に伴い、サーヴァントとして実装。

Fate関連[編集 | ソースを編集]

マンガで分かる!Fate/Grand Order
オルガマリーと一緒に行動し、彼女と周囲の苦難を満喫している。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

カルナ〔サンタ〕
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で敵対した相手。
苦難を超え、サンタとして目的を果たすために挑んでくる「主人公」に対し、障害として立ち塞がった。
カルデアへの召喚後はランサーの彼共々、インドラに翻弄されたにも関わらず恨んでいないことを愉快だと笑っている。
望月千代女
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で障害として再現した存在。
謎のアルターエゴ・Λエリザベート・バートリー
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で障害として再現した存在。
彼女たちの芸術を賞賛しつつも、本質的な部分までは完全には共感できずにいた。
エリザベートは自身と同じく竜の性質を持つためか、彼女に対し親近感が湧いているらしい。
清姫
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』で障害として再現した存在。
さすがに彼女については若干引き気味だった。
カーマ
期間限定イベント『栄光のサンタクロース・ロード!』でのカルデアからの協力者。
だが、彼女が「一部は嫌々ながら」協力したことから、内面を主人公らに推し量られるきっかけとなってしまった。
嫌がらせヴァジュラ持ち仲間。
アルジュナアルジュナ〔オルタ〕
インドラの息子。存在諸々など色々な意味で興味を持っている。
ネロ・クラウディウス
歌に自信があるというので興味を持っているが、恐らくエリザベート同様本質的な部分を見ていない。
メドゥーサゴルゴーン
西の海の国の蛇神。本質が似ているため興味を持っている。
マルタケツァル・コアトル
『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしているので近寄りたくないらしい。
実際のところ彼女らのように竜種に乗れる存在には、「人間に玩具にされるのは気に食わない」という理由で警戒している。
竜殺し系サーヴァント
自身は竜であるため彼らには弱いはずだが、恐れてはいない。むしろやれるものならやってみろ、という余裕でニヤニヤと接している。
今生における、スリルのある玩具のような扱い。
パールヴァティー
同じインド神話に属する女神。
期間限定イベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』ではメドゥーサ共々メイド喫茶を訪れ、芸事関連でサラスヴァティ―を召喚してもらいたがっていた。
ガネーシャ
同じインド神話に属する神。どちらも「障碍」に関連した権能持ち。
カルデアではゲームをやっている彼女を後ろから見ていることも多いらしく、期間限定イベント『サーヴァント・サマーアドベンチャー!』での行動のヒントになった。
なお、うっかり席を外すと勝手にゲームの難易度を最高まで上げることもあるとか。
マタ・ハリ
自身の幕間の物語にて出会ったサーヴァント。
彼女のひらひらした衣装は下記のラムバーを思い出すようで、「今にもインドラが送り込んできそう」と評している。
また彼女に誘われて行ったダンスパーティでは、三分だけ立ち見をするはずがいつの間にか見入ってしまっていた。
ラーマ
極めて困難な試練に対して諦めずに挑み続ける姿が"推せる"英雄。自身の幕間の物語で、「英雄が頑張るところを見たい」と彼のシミュレータ使用に介入し、勝手に舞台を「ラーマーヤナ」のクライマックスに変えてしまった。
ドゥリーヨダナ
上記のラーマと違って全然推せるタイプでないためか、カルデアで出くわした際も溜息交じりでまともに相手にしていないようである。

マンガで分かる!Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

オルガマリー・アニムスフィア
マシュやリヨぐだ子と別れて七転八倒している有様に惹かれたのか、彼女が苦難に巻き込まれる様子を酒呑童子と共に楽しんでいる。

生前[編集 | ソースを編集]

インドラ
対立関係にあるインドの神。永遠の好敵手。彼の異名の一つ「ヴリトラハン」は「ヴリトラを殺す者」という意味である。
しかしヴリトラ自身としては彼の事は好きでも嫌いでもなく、遊び甲斐のある玩具のように思っている。
楽しい様を見せてくれる時はニヤニヤとしているが、そうでない時は不機嫌になって舌打ちする。
ラムバー
かつてインドラの使いとしてやってきた踊り子。彼女に夢中になってしまったことで死んでしまったという伝承もある。
サーヴァントのヴリトラが女性の姿をしているのは、彼女の姿を模しているとも、女性になることで女性に夢中になる轍を踏まないようにしようとしたとも、或いは「インドラの卑怯な手はもう食わない」という決意の表明とも考えられるが、真相は不明である。
なお、『アキハバラ・エクスプロージョン!』でメイドさんたちのダンスに夢中になっていたり、『水怪クライシス』ではルサールカの魅了の歌舞音曲に速攻で魅了されて水に飛び込んだりしていたので、同じ轍を踏まずに済むかは非常に怪しい。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

戦闘[編集 | ソースを編集]

「わえはヴリトラ。此の世の天地を覆うもの。集えアスラよ、わえの肉なる魔の軍勢よ。分かち隔つがその理、隠れ果てよ万象!『魔よ、悉く天地を塞げアスラシュレーシュタ』!!」
「天よ、変幻の鱗にて閉ざさる天よ。地よ、大食の腭にて飲まるる地よ。その嘆きすら阻み塞ぐが大いなる蛇――『魔よ、悉く天地を塞げアスラシュレーシュタ』」
宝具開放。闇の深淵から襲い来るのは、人々の努力を阻むアスラの長、『堰界竜』。
モーション的にはヴリトラが本来の多頭竜の姿に戻り、周囲を暗黒で覆いながら敵陣をまるごと飲み込むというもの。

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「むむ……。彼奴らはどうも『その気になれば竜にも乗れるぞ』みたいな顔をしておるな……。
 わえは人間をおもちゃにするのは好きじゃが、おもちゃにされるのは気に食わん。あまり近寄らせるでないぞ。」
マイルーム会話「マルタ」「ケツァル・コアトル」。
伝承に名高い竜をも使役するドラゴンライダー達に対し、警戒心を顕にするヴリトラ。
でも、いつまでも懲りずに周囲を振り回していればきっといつか屈服させられますよ、ヴリトラさん。
「食わす相手を間違えてはおらんか?」
レベルアップ時。邪竜らしく経験値アイテムである叡智の業火も「食う」と表現している。こちらはまだ威厳を保っていたのだが・・・?
「もぐ…もぐ…。食えと言われれば食うが…」
同じくレベルアップ時。まさか物理的に食っているのだろうか?また前半の台詞はかなり雰囲気が幼い。

幕間の物語[編集 | ソースを編集]

「誰かが苦しんでおるところが見たい。」
自身の幕間の物語「邪竜さん、ストレス解消する」にて、自身の欲求を率直に言い表した台詞。
表情がやたらいい笑顔というのも相まってインパクトは強いが、正確には「苦しみを乗り越える様子を見る」までがセットであって、ただ人が苦しむ様子が好きという訳ではない。

イベント[編集 | ソースを編集]

「わえは永遠不滅の魔、時の流れなぞに縛られぬ邪竜。
 何十分でも何時間でも付き合ってやれるぞ。ほれ、頑張れ、頑張れ……。」
自身のバレンタインシナリオにて、主人公に渡した素晴らしくおいしいチョコレート(細工箱入り)を食べるべく悪戦苦闘するところをベッドの上から眺めながら煽る。
ウィスパーボイスでの囁きで別の何かを連想したマスターも多かったとか。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 口元に付いている金色の物体は口ピアス。『マハーバーラタ』ではインドラによってヴァジュラで口の中を刺し貫かれたともされているが、その伝承が元となっているかは不明。
    • 『ますますマンガで分かる!』の第278話では口ピアスを飛ばしているが、飛ばしている口ピアスの形状は設定資料のものと違っている。なお、『Grand Order』ではこの口ピアス攻撃は見せていない。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]