無銘

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2017年1月23日 (月) 19:54時点におけるメフィストフェレス (トーク | 投稿記録)による版 (→‎Fate/EXTRA)
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アーチャー (EXTRA・赤)

  • 真名:無銘
  • 誕生日:消失 / 血液型:不明
  • 身長:187cm / 体重:78kg
  • 属性:中立・中庸
  • 性別:男性
  • イメージカラー:赤
  • 特技:ガラクタいじり、家事全般
  • 好きな物:家事全般(本人は否定) / 嫌いな物:未熟な自分
  • 天敵:メルトリリス (EXTRA) / アルトリア (EXTELLA)
  • スリーサイズ:B97/W81/H96
  • CV:諏訪部順一

弓兵」のサーヴァント

略歴
Fate/EXTRA』ではムーンセルの聖杯戦争において、主人公によって召喚される。主人公がマスターとして不完全であるため、当初はその霊格の全てを再現できない。
戦略的な理由から、真名と宝具の正体を明かさぬまま、聖杯戦争に挑む。
『stay night』のアーチャーを彷彿とさせる様々な共通点があるが、真名は「エミヤ」ではなく「無銘」となっている。
また、生前の自分と今の自分は別の存在であると語り、更には記憶の一部に損壊があるとも述べる。
主人公も、「アーチャーは嘘を言っていない。記憶が曖昧というのは本当だ。マスターとして彼の経歴を閲覧すると、所々ノイズが走る。無銘である彼にとって、英霊になる前の記憶はひたすら失われていくものなんだ」と述べている。
ただし、NPCとして再現された言峰綺礼に対し「実物はあんなものじゃない」とこぼしたり、様々な場面でエミヤを彷彿とさせる言葉を漏らしている。
『EXTELLA/zero』では主人公の同位体である女主人公(クラスメイトの少女)のサーヴァントとして登場。魂を獲得していない女主人公が召還したサーヴァントのため、正規の召還状態ではなく、半身が崩れている、焦げているような外観をしている。女主人公の状態を知りながら、彼女が最後まで戦い抜くよう力を貸している。一方で主人公を助けるような行動をするが、これは、主人公が死ぬと女主人公が死ぬ為であり、「マスターが最後まで負けず、生き残れなかったけれど納得して消滅する」結末を目指している。
『EXTELLA』ではその時代から見て遥かな先の未来、既に滅んでしまった「選択肢のない、行き止まりの世界」からの漂流者として登場。そのためアルテラがアンチセルであることや、彼女を倒した後さらに2体のアンチセルとのより過酷な戦いが始まることを知っている。
人物
赤い外套に身を包んだ武人。自分殺しの葛藤がないなど性格に若干の差違はあるが、容姿など基本的には『stay night』のアーチャーと同一。赤い外套を纏った浅黒い肌の男性。気障で皮肉屋な現実主義者。それでいて、根本的にはお人好しで世話好き。
主人公に対しても、口うるさく接するものの、結局その言葉は主人公を案じてのもの。ぶっちゃけオカン気質。
『CCC』の女主人公は彼のことを「頼れる兄」か「少し気になる異性」と思っているのだが、その好意に鈍感でよくデリカシーのない発言をしては殴られたりしている。
また女主人公の体重を勝手に計測するなど、世話焼きが過ぎてセクハラのようになったり、已むを得ない事情があったとはいえ性に関する微妙な問題で女性陣に引かれるような発言をしてしまうなど、残念なところが多い。
『stay night』のアーチャーと違い、ムーンセルに「正義の味方」として使役されているためか、堂々と「正義の味方」を自称する。だが同時に、「正義の味方である」とは語っても、自らを救うことをしなかった自分は都合のいい舞台装置であり、「英霊ではあるが、英雄ではない」ことを強調して繰り返す。
能力
スキルは若干異なるが、基本的には『stay night』のアーチャーと同じ能力。弓の腕前は勿論のこと、弓兵でありながら一対の夫婦剣を用いた白兵戦も得手とする。
「無銘」となった事で筋力と幸運が上昇しており、さらに魔術との併用で千里眼がC+にまで向上できるため、『stay night』のアーチャーより白兵戦における戦闘能力と目視内射程が向上している。
『CCC』では固有結界内限定とはいえ(設定上展開せずとも作ること自体は可能だろうが)彼の騎士王の聖剣を投影する『永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)』を披露。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アーチャー 主人公 (EXTRA) C C C B D 対魔力:D
単独行動:C
千里眼:C+
魔術:C-
心眼(偽):B
初期ステータスはオールE。
『stay night』と比べて筋力と幸運が上昇している。

スキル

Fate/EXTRA』と『Fate/EXTRA CCC』で使用するスキル。投影精度の数値によって使えるスキルが制限される変わり種。スキルの威力は投影精度と筋力に依存する。

投影準備
投影精度が1上昇し、投影スキルを僅かに強化。
赤原猟犬・耐久低下(フルンティング)
弓で赤原猟犬を矢として放ち、敵に投影ダメージを与え、耐久を低下させる。
赤原猟犬・腕力低下(フルンティング)
弓で赤原猟犬を矢として放ち、敵に投影ダメージを与え、筋力を低下させる。
構造強化
自身のGUARDに投影精度上昇効果を付与する。
構造把握
戦闘開始時に投影精度が1上昇する。
鶴翼三連
干将・莫耶を左右に投げ、夫婦剣の引き寄せ合う性質により敵を挟撃した後、ジャンプ斬り、すり抜けながらの十字斬り、と連撃を繋げる。敵に投影ダメージを与えるスキル。オーバーエッジは使用しない。
単独行動
アーチャークラス特性。戦闘終了時にHPが少し回復する。
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)
光で出来た七つの花弁を展開し、その手で受ける攻撃を無効化する。
偽・螺旋剣(カラドボルグⅡ)
捻れた剣を弓で矢として放ち、敵に投影貫通ダメージを与える。
永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)
後述の通り、錬鉄可能条件の向上により『約束された勝利の剣』をギリギリ投影出来るレベルに劣化させて投影し、攻撃する。無限の剣製を発動中のみ使用可能。

宝具

無限の剣製(アンリミテッドブレイドワークス)
ランク:E-〜A++
種別:対人宝具
レンジ:30~60
最大捕捉:????
錬鉄の固有結界。詳細は「アーチャー」のページを参照。
『stay night』と同様に、投影した武具のランクは一つ下がる為、EXランクの宝具の複製は原則として不可能。ただし所有者の協力があれば可能とも言われている。

投影品

干将(かんしょう)・莫耶(ばくや)
赤原猟犬(フルンディング)
偽・螺旋剣(カラドボルグII)
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)

以上4つの詳細は「アーチャー」のページを参照。

永久に遥か黄金の剣(エクスカリバー・イマージュ)
ランク:不明(オリジナルはA++)
由来:アーサー王の所持していた聖剣エクスカリバー
「無限の剣製」の中でのみ使用できる投影宝具。かのアーサー王が所持していた聖剣「約束された勝利の剣(エクスカリバー)」の贋作。上述の通り本編時より錬鉄可能条件の向上により神造兵装をギリギリ可能な劣化品として投影している。
その剣を振りかぶる姿は、まるでいつかの少年が騎士王と共に振り抜いた黄金の剣の如し。

真名:無銘

無銘。名前のない英雄。架空の英霊。フェイカー。
かつて正義の体現者として人生を費やし、しかしそうした生き方によって人々から疑心暗鬼を買い、社会の手で裁かれた錬鉄の魔術師の末路。
生前、奇跡の代償として「死後の自分」をムーンセルに売り渡し、以後ムーンセルに使役されている「正義の味方」の概念。大衆が望む「正義の味方」が、人のカタチで起動した存在。
この英霊の元になった人物、そういった過去を歩んだ人物は確かに存在するが、彼が英雄として祀られた時点でその名前は人々の記憶、歴史から忘れ去られている。
彼は正義の味方の概念が人のカタチで起動した存在で、人々に認められなかった名も無き正義の味方の代表者。故に、真名が「エミヤ」ではなく、「無銘」である。
災害で多くの人が死んだ中、自分は生き残った。たまたま運が良かっただけだというのに、そういった強迫概念(サバイバーズギルト)に囚われてしまう。
『正義の味方』を志したのは、死んでいった人のために、そういった悲劇を二度と起こさないようにと、そう誓ったからだ。
子供が思い描く夢、絵空事と言われてもおかしくない『生き方』を体現するために、私欲を殺し、理想に徹していた。
世界を脅かす悪がいるのならば、犠牲者を出す前に、力無き者立ちの代わりに、これを撃つ。だが、同時に多数を救う為に少数を切り捨てることを選んでしまった。
貧困に喘ぎ、窃盗を働いた集団を、危険なウイルスが蔓延した旅客機の中で死にゆく中、それでも生きようとする者たちを、彼は切り捨ててしまった。
そういった正義を体現する人間を人々は恐ろしく映ってしまった。なにせ、情も一切の交渉の余地もなく、「悪」を裁いたのだから。ならば何故、何の見返りもなく、他人に尽くす事ができるだろうかと。
ソレに恐怖した友人に捕らえられ、社会の手によって裁かれてその一生を終え、死後、その人間性を剥奪されてしまった。
皮肉にも、彼が切り捨ててきたものと同じような結末を迎えてしまった。

登場作品と役柄

Fate/EXTRA
主人公と共に戦うサーヴァント。
Fate/EXTRA CCC
前作に引き続き登場。新衣装は、素肌の上から羽織った赤い皮のジャケットに、黒い皮のズボン。
Fate/EXTELLA
ネロ陣営副官のサーヴァント。
「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生
TYPE-MOONエース VOL.6 付録DVDに収録。
記憶を失い、状況もよくわからないままゲームの解説をする。
とびたて! 超時空トラぶる花札大作戦
赤王・キャス狐と共にチーム名「電子の海から豪華絢爛」を結成し、元の世界への帰還を目指す。

人間関係

主人公 (EXTRA)
マスター。『CCC』において主人公とは実は面識があった(アーチャーにとっては生前、主人公にとっては聖杯戦争後の記憶を無くし目覚めた後の現実)事がアーチャーの会話とプロローグで判明した。
なお、EDにおいては主人公の性差分CGがあり、性別に関係なく面識がある模様。ただし肝心のCGを取得するには女主人公でプレイするのが必須条件となっている。
親友
ビジュアルファンブックの小説において、契約したマスター。主人公の親友。
セイバーキャスター
ゲーム本編では機会が無いが、外伝作品では共演することが多い。
能天気な彼女達のフォロー役やいじられ役に回ることが多々あるため、苦労が絶えない。
アーチャー
平行世界の同一人物とも言える存在。
厳密には異なるのだが、かつて行われた聖杯戦争の記憶を受け継いでおり、凛やシンジのケースとは異なり、互いに密接な関係にある。
衛宮士郎
平行世界の自分の元になった人物。
こちらのアーチャーの生前の姿もやはり彼に似ており、戦い方や時代こそ違えど、その信念や言動、人間関係は似通っていた模様。
遠坂凛 (EXTRA)
「彼女とは関係者でもない(実際に本編の彼女とは別人である。)し、サーヴァントとして契約した事もない」と断言している。凛の方も、彼に反応することはない。
だが、「はじめて見るクセに、妙に懐かしい」と、互いに出所のわからない複雑な感情が湧き上がるようで、彼の推測によれば、「根源に刻まれた腐れ縁」らしい。
『CCC』にて、実は主人公と同じく面識があった可能性が仄めかされている。彼女の方は彼の面影に似た人物を呟き、アーチャー当人は「生前手を焼いた生徒」が話題に出たとき、彼女を示唆する人物像を挙げた。
間桐桜 (EXTRA)
やはり彼女についての記憶もあるらしく、いつも「桜君」と丁寧な呼び方で呼んでいる。
平行世界で救えなかった無念があるためか、彼女の体調を気にかけており、『CCC』の真ルートでは主人公に彼女を託す。
BB
もう一人のサクラ。主人公の前ではあくまで彼女は敵、と割り切っていたつもりだったが、桜の面影を多く残す彼女と戦うのは内心かなり抵抗感を感じており、主人公に協力して出来れば救いたいとさえ思っていた。
メルトリリスにはその気持ちは筒抜けだったようで、初対面で指摘されてしまう。
ライダー
一回戦の対戦相手。史実と異なり女性であった人物と深い関りが有ったため、彼女を貶さずその健闘を称える。
また彼女のマスターである間桐シンジに対して、「名前というものはここまで強い縛りがあるのか。別人と分かっていても、因縁を感じずにはおられんよ」とコメントをしている。
アーチャー
二回戦の対戦相手。
英雄になった経緯や戦いへの考え方など共通する面は多いが、決定的な所でお互いに相容れない存在らしく、嫌っている。
ランサー
ラニルートにおける、六回戦の対戦相手。
平行世界での戦いの記憶がお互いにあるらしく、『EXTRA』の世界では剣を交える機会が六回戦の決戦だけなのに、「腐れ縁も此処までだ」というセリフを言い放つ。
最後まで決着が着かなかった因縁の戦いに終止符をうつ。
バーサーカー
凛ルートにおける、六回戦の対戦相手。やはり平行世界の記憶があるのか、「巨人殺しには慣れている。」と言い、更に「その矛、俺のアイアスを貫けるか?」と教会前でのランサーとの戦いを踏まえた挑発をする。
洞察力の優れるアーチャーは初見で彼が半人半機であると見抜いていた。
セイバー
決勝戦の対戦相手。彼がかつて仕えたが、「人のまま王になった」ことを尊いと思わないのか、と彼の騎士道を糾し、互いに譲れぬ物のために死力を尽くす。
ビジュアルファンブックの小説では親友のサーヴァントとして三回戦で激突するが傷つける事も叶わず、敗北した。
ランサー
彼女の歌声を聴いて、てっきり「こちらの精神を破壊して弱体化させてから確実に勝利する」という作戦かと思ったと漏らしている。下手をすると瞬殺もあり得たらしく、安堵していた。
カルナ
月の裏側で戦うことになってしまったサーヴァント。弱き者のために戦い、「悪」として裁かれたもの同士。
だがお互いに相手の生き方に思う所が有り、いまいち相性が良くない。むしろ互いに同族嫌悪に近い感情を抱いている。
メルトリリス
マスターが女主人公の場合、彼女から猛烈なアプローチを受ける。そのせいで女性遍歴に関する彼のちょっと怪しい過去が明らかに。
両儀式
決勝戦終了、現実世界への帰還を目指している彼女に襲われる。刃物コレクターであるため、彼の双剣に目を付ける。
沙条愛歌
花札ストーリーで邂逅。
相手が生粋の人類悪であるためか、温厚な彼には珍しく嫌悪感も露に「化け物」と言い放つ。
クラスメイトの少女
EXTELLA/zero』におけるマスター。主人公の同位体。
アルテラ
元いた世界では倒してしまった存在。その経緯を辿ったからか残り2体のアンチセル達への対処を間違え世界が破滅した模様。別の結末が無かったのかとアンチセル達のことを考えている。

名台詞

Fate/EXTRA

「……酷い話だ。間違っても呼ばれるコトなぞないように祈っていたが、まったくの徒労とはな。
 抑止の輪はどんな時代でも働き者、というコトか。いいだろう、せいぜい無駄な足掻きをするとしよう」
「選定の声に応じ参上した。オレのような役立たずを呼んだ大馬鹿者はどこにいる?
 ……ふむ。認めたくないが、この場にいる人間は君ひとり。
 念のため確認しよう。君が私のマスターか?」
契約時。初登場から皮肉に語りかけてくる。因みに、他のサーヴァントと違って、ここで「いいえ」を選ぶとアーチャーのみゲームオーバー。
「おや、それは失礼。マスターなりに気を遣ってくれたのか。
 だが、慇懃無礼なのは性格でね、こればかりは変えようがない。サーヴァントは過去の記録の再現だからな。
 能力はともかく、性格はもう変革しないものだ。
 君も、口の悪いサーヴァントに当たったと諦めるがいい」
「当店ではとっくに、礼儀正しい正統派サーヴァントは品切れになっておりまして。
 くわえて、商品の返却は認められていないようだ。まったく、お互い運が無かったなマスター?」
一回戦にて。主人公に態度を改めるよう言われるが、あっさり受け流す。
「……そうだな。確かに戦う意義は必要だ。どのような願いであれ、心がないのでは機械と変わらない。
 だが――君は私を呼んだ。サーヴァントとマスターは似たもの同士でね。自分でいうのもなんだが、私は頑固だ。
 思えば、曲がらぬ信念だけが私を英霊に押し上げたものでね。君は、そんな私に近しい人間だ。
 いずれ暑苦しいほどの頑固さを発揮するだろうさ。気にする事はない。
 だいたい戦わねば死ぬのだろう? 死にたくない、というのも立派な理由だ。迷う暇なぞないと思うがね」
二回戦開始時。友人を手に掛けて、凛に覚悟を求められて混乱してしまった主人公を気遣う。
「………………。まずいな。真剣に考えると恐くなってきた。
 技術云々より、施術する側のモラルがな。赤い方は、倫理はあるが常識がない。青い方は、常識はあるが倫理がない。
 ……まあ、それぞれがきっかり役割分担している分には事故も起きないとは思うが。
 共同作業だけはさせられんな……」
魂の改竄について質問され、蒼崎青子(赤い方)と蒼崎橙子(青い方)の姉妹を評して。
「私は英雄というより、正義の味方だった。私が執着したものは理想であって、人間ではなかったからね。
 だが――英雄というものは、どうあれ人間を救うものだ。理想を救うものではない。
 私は正義という価値観のもと、多くの命を切り捨ててきた。その中には当然、無罪の者もいただろう。
 この体は偏った正義の体現だ。あの少女を斬り倒す事も、どうという事はない。
 話は以上だ。君が契約したサーヴァントは、そういうモノと扱ってくれればいい」
三回戦にて。子供を手に掛けたことはあったのか? という問いに答えて。
「……念のため言っておくと。
 今のは、質問とはまったく関係なしに、
 たまたまバランスを崩して倒れてしまった」
女主人公に凛との関係を突っ込まれ、椅子からズッコけた後のセリフ。
んな訳あるか。
「意義あり! 冤罪と主張する!」
「む……いや、失敬。大人げないにも程がある。私らしくなかったな」
「いいかねマスター。たしかに活発な女性は魅力的だが、にしても、程度というものがある。
 あそこまで我が強いと活発というより、お転婆のレベルになる。
 傍にいるサーヴァントは心配で気も休まるまい。
 君が男性なら一時間ばかり話し合いたい気分だが、そうもいかん」
同上。「ああいうのが好みなの?」「赤いのならなんでもいいの?」と問われての答え。
「だいたい、私の好みで言うなら、もっとこう……」
同上。反論しつつ両手で仮想ボディラインを描く。口ではこう言っているが、彼が示したジェスチャーは凛の身体そのものであった。
「……狂信者を通り越してアレ一歩手前だな。闇鍋教義とは、また節操のない。
 悪いがこの手のたぐいは苦手でね。応対は君に任せる。
 ま、疲れたら適当に相槌を打っておけ。どうせ、何を言っても自己流に解釈するよ、この手の輩は。」
四回戦より。ガトーの無茶苦茶な宗教観にさすがにウンザリしているが、ガトーからは「小うるさい蝿」と言われる。
「いや、なに。気づいてはいないだろうが、今のはいい顔だった。
 確かな決意と、穏やかな覚悟。生と死と対峙した、ひとりの人間の目だ。もう半人前とは言えないな。
 ――ああ。だからこそ提案しよう。
 頃合いだ、マスター。オレは次の戦いで全てを出しきる。切り札を温存するのはここまでだ」
五回戦にて。宝具の開示。主人公の成長を認め、己の全てを預ける決断をする。
「そう難しい話じゃないんだが。英雄の定義は様々だが、どの英雄であろうと必ず一致する事柄がある。
 それは"人の手で人を救う"事だ。人としての欲望、道徳に基づいた思想。自分自身を含めた、幸福の体現者。
 その道に邁進した者を、人々は英雄と言う。
 自らの欲望、自らの理想を語れぬ者は英雄ではなく、都合のいい舞台装置にすぎない。
 ……まあ、機械仕掛けの英霊もいるにはいるのだが、それはまた別の計りだ」
真名の開示。だが主人公はその「無銘」という名に疑問を覚える。それに対し、アーチャーは「自分は英雄ではない」と語る。
「――そうか。それは辛い決断だな、マスター。
 だが、誠実だ。恨みも憎しみもなく、あるのは敬意だけ。
 それでも、生きる為に押しのけるのだと、君は言った。
 ならば、俺から言うことは何もない。君は一人の、自分だけの結論を持った戦士になった。
 行こうか、マスター。せめて今日一日、出来るかぎりの準備をしておこう」
六回戦にて。ヒロインとの対決に覚悟を定めた主人公に対して。
「……皮肉な運命だ。俺をかたどる記憶の核には、彼女とよく似た少女との物語があった。
 だが、それはここではない、違う舞台の物語だ。
 ゆくぞマスター。今はただ、目前の敵を討つ」
凛との決戦時。 ここで彼の言う所の「彼女とよく似た少女との物語」とは、つまりは…!?
「いずれにしても、これが君と迎える最後の戦いだ。
 最初のうちは不安を通り越して、絶望感すら覚えたが――
 今は、君のサーヴァントとして呼ばれた事を嬉しく思う。
 では行こうかマスター。人生は短い。ならせめて、後悔なく生き急がなくてはな――」
七回戦開始。最強の敵を迎え、しかし主人公との絆に揺らぎはない。
「さて。英霊としてどうかはさておき、サーヴァントとしては――」
「幸福な部類だろう。私は実についている。この戦いは、私にも大きな意義があった。
未熟っぷりに頭を悩ます時もあったがね。君は総じて、いいマスターだったと思う」
「嫌味なものか。最強の魔術師も、最高の魔術師も、私にとってはどうでもいい事だ。
 能力の高さ、魔術師としての才能はいくらでも補える。
 だが――心の在り方だけは、私たちでは補えない。
 たとえ最弱であろうと、その心が人間的に正しいマスターと出会えた事は、オレにとって――」
己の過去を語り、それを受け入れた主人公に対して、アーチャーは彼なりの最高の賛辞を送る。
「―――さて。それをサーヴァントの身で論じるには、俺はいささか青臭すぎる。」
「なので、サーヴァントとしては何もない。だが、どうしても答えろと仰せなのでな、人間のつもりで答えてやろう。」
「お前のような男を知っている。失ったもの、消えていったものに報いようとしたあまり、全てを台無しにした愚か者をな」
「だが、大きなお世話だ。
 そんなものはお前の身勝手な結論だよ。
 喪失に足る成果が無いと満足できない?笑わせる。それは弱さを認められない子供の理論だ。」
「自分が悪であるか、と聞いたな、妄念の亡霊。
 その通り、お前の理論は、命の無い者の理屈だ。」
「利己的な理想を追い求め、他人の命を消費する貴様は紛れもない悪。
 マスターがどう思おうとも、俺は貴様を排除する。」
トワイスの理論を聞いて。いかなる敵であれその在り方を完全に否定せず、邪魔だからと切り捨ててきた英霊は、トワイス・ピースマンに対して人間らしい感情をもって剣を向けた。
「なるほど、サンデーじゃないか」
戦闘不利時に稀に呟く台詞。意味不明な台詞だが、これ実は中の人ネタである(ジャンプ漫画『テニスの王子様』のアニメにて諏訪部氏が演じているキャラの台詞)。
なんでよその作品ネタが…というところであるが、おふざけで収録したものがそのまま世に出てしまったとか。

Fate/EXTRA CCC

「待て、落ち着きたまえ!
 自分に無い物を求めるのは分かるが、触ってもご利益はないぞ!」
リップの魅惑の谷間に魅了され、むしゃぶりつこうとする女主人公へのセリフ。確かにいくら同性とはいえ出会って間もない相手の谷間に突っ込もうとするのはマナー違反だが、サラッとこんなセクハラ発言をする彼も大概失礼な男である。
「………………すまない。
 緊迫した状況と分かっているが……その、シャワーを浴びて、いいだろうか?
 こんな時に不謹慎だとは承知しているが、もう我慢が効かないんだ。
 君は魅力的な女性だ。だからこそ話したい」
メルトリリスと戦った際に付いた毒蜜を気にしてシャワーを浴びたいアーチャーだったが、女性より先に使うのはどうかと思ったのか、女性主人公のご機嫌を伺ってから許可を求めた。ただ言い回しがアレ過ぎたために彼女を誤解させ、あがった彼は「ばかじゃないの」と無言でプレッシャーを浴びせかけられた。
「誤解があるようだが、私はそう堅物というワケじゃない。
 法律に反しないかぎり、男女交際は積極的に行うべきだ。
 人間だって動物なんだから、そこは仕方ないだろう」
女性主人公に堅物そうに見えて実はドンファン(プレイボーイ)なのか?と尋ねられて。イケメンでも許されない台詞を、ニヒルに、さも自分が正しいと言い切った。しかも、プレイボーイであることは否定していない。
「可愛い子なら誰でも好きだよ、オレは」
女の子の好みは?と問われて。自覚が無いだけの女の敵である。彼の女難の相の原因の大半は本人にあることは間違いない。
「……馬鹿な……甘い展開が一度もなかった……だと……?
 いや待て、いくらんでもそんな筈は……!」
仕事絡みで出来た恋人のなかには物騒な人もいたが、そんな女性ばかりではないのが救いと彼は言った。しかしその直後、過去の記録を照合しても「甘い展開」が見当たらなかったようで、顔がどんどん暗くなり、絶望しついには頭を抱えてしまう。
「よし、忘れよう。
 この件はもう終わった事だ。これからは未来に生きる。」
上記の続き。かぶりを振って立ち直ったその姿がなぜか涙を誘う。
「……いや、どうだろう。
 ひとりぐらいはいた気がするが、誰も彼も長続きはしなかった。」
じゃあ、私生活では?と聞かれて。仕事ではない私生活での恋人もいた。だが学生時代から付き合って半年もすると悲観主義がすぎるためか振られてしまうらしい。
「幸福の中にいると、不意に叫び出しそうになった。」
「幸福を感じるたびに、憤りから自分の首を絞めたくなった。」
「おまえはそんな幸福なところで何をやっているんだ、と。
 自分自身に、かたちのない罪を告発されているようだった。」
災害で多数の人が死んだのに自分は生き残った。けれどそれは運が良かっただけで、彼に罪などない。なのに強迫観念に縛られ生きていた。
「ハロー…ワークッ!」
ジナコと会話する為、用務員室のドアを破壊した時のセリフ。実に辛辣。
「―――――は!? い、いや、別に見とれてたわけじゃないぞ!?」
パッションリップの胸で遊ぶありす達の様子を見ていた時のセリフ。いくらニヒルを気取っていても、彼とて一人の男であることが実感できる一幕。
「これを…オレが?着るのか?マジで?」
ぶらっくすいまー(ビキニパンツ)入手時。思わず素が出ている。そのくせ着たら着たで筋肉を猛アピールしてくる。
「ラストだ、気を抜くなよ。ここまで来て後ろからグサリ、は優雅じゃない」
サクラ迷宮内での目的達成時。まるで誰かさんの最期を見てきたかのような台詞である。
「そんな大層な質問じゃないさ。おまえが募集していた人員についてだ。
 美形であること。若いこと。そして純潔であることが募集条件だったな。
 だが----こほん。そもそも未通なのは、君自身だろう!」
エリザベートの最後のSGを取得するため、生真面目に彼女の処女を指摘するアーチャー。
しかしその絵面から主人公と女性陣からはドン引きされ、エリザベートには「ヘンタイ」呼ばわりされた挙句逃げられ、凛には「即アウト」、ラニには「今年度の紳士動画ノミネート」とまで言われてしまう。
もちろんこの場合、紳士とは変態紳士的な意味合いなのだろう。
「禁じ手の中の禁じ手だ………!この投影、受け切れるか!」
「この光は永久とわに届かぬ王の剣………『永久に遥か黄金の剣エクスカリバー・イマージュ』!」
遥か遠い、もう微かな記憶しか残っていない少年の頃、その心に焼きつけた、かの王の持つ黄金の剣。かつてない強敵が蠢く月の裏側で主を守るため、自ら禁じ手としていた投影の極地を遂に抜く。
「聞こえるか、マスター。
 君は剣を預けるに足る、素晴らしい人間だった。
 ――――ありがとう。
 生前に叶わなかった夢を、君がオレに、果たさせてくれた。」
少年の頃に誓った『正義の味方』、切り捨てられる人々を救い、世界を脅かす巨悪を討つという子供じみた誓い。
幼き頃からの夢が主人公と共に進む事でついに叶った。
「さぁ、グズグズするな。
 おまえにはまだやるべきこと、救うべき人間がいるだろう?
 道のりは困難だが、君ならそう問題はあるまい。
 恐れずに進め。
 少年はいつだって、荒野を目指すものだからな。」
CCCルートでの相棒との別れに涙する男主人公への台詞。
まるで父のように、兄のように、そして友のように、主人公へ叱咤し、主人公を桜のもとへ向かわせる。
その言葉はたとえ彼と桜にどのような困難が立ち塞がっても、
今と変わらないまま進んでくれるという深き信頼の証。
無銘の意志は彼らに受け継がれる。

「フェイト/エクストラ」劇場 おしえて!! ブロッサム先生

「無闇やたらに自己主張し、自分好みのものを押し付ける……そんなものはサンタではない!
 サンタとは世を忍び影から影に渡り歩く、姿無きウォッチメン!見るがいい、これが正しいサンタの姿だ!とう!
 私が、私たちがサンタムだ……!」
第二話「きかせて!! ブロッサム先生 メリクリ編」より。サンタ姿になりプレゼントを配るセイバーに物申す。しかし、アーチャーの格好は、真っ白なダンサー風衣装に変なマスクをつけたサンタのサの字もない珍妙な格好であった。
この姿の彼は台詞回しの元ネタにかけて「寄贈戦士サンタム」と渾名されるとかされないとか………。
だが後に『Grand Order』クリスマスイベントにて、平衡世界の自分がこれとまったく同じ台詞(ご丁寧に同じ覆面まで被っている)を吐くことになろうとは誰も予想していなかったのであった………。
「なっ!?言いがかりだ、何の根拠でそんな事を!
 聖杯戦争は色無し恋無し情けあり。私は誓って、戦いに個人的感情を持ち込んでいないと公言しよう!
 二股とかモトカノとか、この後におよんで関係性が残っているとか、言いがかりにも程がある!」
同上。キャスターから二股と指摘されて取り乱す。必死に弁解しているが、アーチャーの場合二股どころではない。
「やめろ、それ以上はいかん……!
 (ヒロインとしての対面が)保てなくなるぞ!」
第三話「たたかえ!! ブロッサム先生 コスト編」より。ヒロインとしての面子をかなぐり捨て、黒化しようとする桜に対し。
「無事かマスター? すまない、救出が遅くなった。これに懲りたら単独行動は控え――あいた!?」
同上。黒桜を倒して女主人公を助け、お姫様抱っこをするものの、彼女に殴られてしまう。

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦

「?いや、わかるぞ、オレ。ここ、ニホンのフユキだろ?」
オープニング。赤王とキャス狐と共にどことも知れぬ温泉に飛ばされた先で。
一人称の変化もさることながら、声優の諏訪部さんの演技が完全に「士郎の喋り方のアーチャー」という絶技である。
「まったく、戦闘より君たちの世話の方がハードなんだが……もしや、オレの女運は最悪なのか?」
気ままな赤セイバーキャス狐を見て己の女運に疑問を抱いていた。
「せっかく鍛えた肉体を、いま!ここで!披露しなくて!何が錬鉄の英雄か……!」
今回は披露出来なかったが、CCCでは機会があって良かったな!

その他

「一番いい茶葉を入れて、少し高めの位置から沸騰した湯を注ぎ、ふたをしてティーコジーで包み、今!まさに!最上の蒸らしタイミング!
 というタイミングで強制召喚されたんだぞ!これでどうして怒りを覚えぬなんて事がありえる!」
コンプティーク付録ドラマCD『とびだせ!史上最大!月面横断ウルトラクイズ』より。セイバー主催のウルトラクイズに強制召喚された際の台詞。わりと小さい理由で怒っている給仕のサーヴァントである。
「おい、待て、これ ウルトラなクイズであっても お笑いとつくほうのウルトラじゃないのかあぁぁー!?」
同上。わざと脱落して逃げようとしたが、皇帝権限でクイズは加点方式に変えられ逆バンジーの罰ゲームを受ける。彼が言うウルトラクイズとは某映画監督の冠番組のこと。

メモ

  • 奈須氏曰く「『Fate』では自分自身を抹殺したいという願望を抱いていましたが、エクストラではその葛藤は解消されている為、丸くなった印象を受けるかもしれません」。
  • エミヤとの関係に対する奈須氏のコメントは「「Fate」の彼と同一人物」「ほぼ同一存在(同一人物ではない」「同一人物ではあるものの、その基本設定が違う」と変化している。最新のコメントは一番最後のもので、要は同じ人間ではあるが『stay night』と『EXTRA』が辿った歴史の違いが影響を与えているということらしい。
  • ゲーム中、彼の一人称は基本的に「私」だが、よく「俺」という別の一人称も用いる。
    彼自身はこれについて何も言っていないが、主人公が抱いた印象によると、英霊としての立場の発言では「私」、個人としての発言は「俺」を使っているらしい。
  • 東京タワーらしきものを背景にした生前の姿が描かれたCGでは、顔は衛宮士郎の面影を持つものの、髪の色は白くなっている。また、武器としてスナイパーライフルらしきものを所持している。
  • 彼が語った「ウイルスの蔓延した旅客機」のエピソードは、旅客機内の状況こそ違うものの、衛宮切嗣ナタリア・カミンスキーを撃ったエピソードを彷彿とさせる。
  • 彼の「遠坂凛と契約したことはない」という台詞は嘘ではない。『EXTRA』世界の遠坂凛は冬木の凛とは別人だからである。
    • もっとも冬木のアーチャーが冬木の凛と契約していた際の情報が英霊の座にあるのか、はたまた冬木のアーチャーが辿った人生の方の記憶があるのか、冬木の凛のことを仄めかすことは割とある。
    • また、マイルームの内装が、複雑に椅子を積み上げ、赤い布でところどころ覆った意匠となり、一見して『stay night』で凛がアーチャーを召喚した時のビジュアルを想起させるものとなっている。
  • 『stay night』のアーチャーのスキルが「心眼(真)」であるのに対し、彼のスキルは「心眼(偽)」となっている。
    ただし、TYPE-MOON作品の多くが共有する設定において、「心眼(真)」は修行・鍛錬によって培われたもの、「心眼(偽)」は天性の才能によるものとされている。
    彼の「心眼(偽)」の説明文は前者のものと同じであるため、「真/偽」の誤植だと思われるが、公式にコメントはない。
    また「単独行動」スキルがBからCに低下しているが、原因は不明。こちらは現界可能時間がきちんと短くなって記載されているため、正式な情報である。
  • Fate/EXTRA CCC』では、着せ替え衣装として5種類のコスチュームが登場。
    『クール&ワイルド』は、『CCC』における衣装。
    『赤原礼装』は、『EXTRA』における衣装。『stay night』からお馴染みの格好である。
    『黒色の現代衣装』は、シックな部屋着。伊達だが眼鏡を着用している。
    『ぶらっくすいまー』は、ビキニタイプの水着。
    『錬鉄の神話礼装』は、物語終盤で彼が獲得する神話礼装。特撮ヒーローのコスチュームにどことなく似ている。
  • 「熾天覆う七つの円環」は投擲に対して無敵とされる宝具だが、『stay night』においてはB+の投擲宝具相手に破壊され、使用者のエミヤも大ダメージを受けるという程度の性能だった。しかし無銘のそれは投擲ではなく近接技(まあ元が盾である以上近接でも攻撃に対しては全くの無力になるわけではないだろうが)の「刺し穿つ死棘の槍」を防ぎ、A+対軍宝具の「輪転する勝利の剣」をも防ぎ、果てはモノ殺しのスペシャリスト、両儀式の「空の境界」をも花弁一つ散らすことなく防ぐ。更に『CCC』ではカルナのA++対神宝具や魔人となった殺生院キアラが放つ「知的生命体では耐えられない対界宝具」すらも完全に防ぎきる。
    ゲーム的な仕様が多分に影響しているだろうが、無敵といってもいいほどの防御性能を誇る脅威の宝具と化している。
  • 「永久に遥か黄金の剣」だが、こちらは3Dスタッフによって密かに「エクスカリバー投影」のモーションが作成されたとのこと。奈須氏も始めはびっくりしたらしいが、せっかくの新モーションなので没にすることもなしと判断。こちらでは錬鉄可能条件がアップしているため劣化品ならばギリギリアリという設定を追加することで採用されたようだ。
    • 一応『Fate/stay night』でも真に迫った贋作ならば投影可能といわれていたので、練鉄の可能条件が上がった無銘ならではの奥義といえるだろう。
    • ちなみに、実は『stay night』凛とともに出てくるエミヤも使用する。凛がコードキャストではなく魔術としてガンドを撃ってるにも関わらず対魔力の影響を受けていないことなども含め、「熾天覆う七つの円環」の防御力同様のゲーム上の都合と思われる。
  • 『CCC』の彼のEDにて、主人公は聖杯戦争が始まる以前の時代に冷凍睡眠カプセルから起床し、英霊になる前の人としての彼と会合する。その時の彼はレジスタンスの一員であり、難民へのサバイバル技術の講義などを行っていた。当然アーチャーは英霊になった後の月での自分のことなど知らないが、主人公にはおぼろげながら月での出来事の記憶があるようだ。歴史が捻じ曲げられたのだろうか。
    • 或いは、これはエミヤと同様、現時点の時間軸より未来から呼ばれた英霊だったという可能性もある。ムーンセルの記録していた「あり得た未来」が主人公に起こした奇跡だったのかもしれない。
  • 「無限の剣製」の宝具情報がエミヤのものから変化しており、ランクは「E~A++」だったものが「E-~A++」へ、種別と最大捕捉は「???」だったものが「対人宝具」「30~60」へと変わっている。
  • 生前はスパイ小説の主人公であるジェームズ・ボンドのように生きていたらしく、仕事の度に見目麗しい女性と接点が出来ていたらしい。だがそれらは全て仕事が終わればそれきりだった上に、最後に報酬を横取りしたり、銃で撃ったり、実は長官の娘だったり、ダンプカーごと突っ込んで来るような危ない女性が多かったようで「甘い展開」は一度もなかったようだ。
    勿論そんな物騒な女性ばかりではなく、私生活で付き合った女性はいた。そしてひとりぐらいは「甘い展開」があったような気がするらしいと言っていたが実際は何もなかったらしく青ざめていた。また誰も彼も長続きはしなかったそうだ。彼曰く、幸福の中にいると罪悪感を感じる事を自分だけの問題だと抱え込み、人に打ち明けなかった。けれど女性は勘のいい生き物だから隠していても見透かされていたんだろう、だから彼女たちはみな一様に「自分では手に負えない」と去って行った。このことに関して彼は当然だと思っている。彼女たちが見限ったのではなく、自分が人を信じなかっただけの話だと。
    まあその直後「だがまあ、根本的に巡り合わせが悪い、というのが結論だったな。メルトリリスしかり、き――なんでもない。」と発言してるので、女運の悪さが一番の原因だと思っているのかもしれない。
    • 「き――」というのは女主人公の事。上記のアーチャーED的にも地上で肉体を得た女主人公が彼の生前の伴侶の一人になる可能性はゼロではない。…それでも、少なくとも彼の記憶に残るような「甘い展開」は無かった事になるのだが。
  • 彼のエンディングに関しては軽く女性プレイヤー間で賛否両論となった。というのも、赤セイバーやキャス狐、ギルと違い結局は英霊となった彼とともに未来を歩めないし、英霊としての彼を幸せには出来ずに終わるからである。前述の通り彼の心の在り方が原因であるのだが、それでも他の自鯖達と違い「甘い」終わり方にならなかったのもあろう。前作の魔力供給云々のイベントも合わせて、「結局、この人の隣にいられるのは冬木のあの組み合わせと同じく遠坂凛なのか」「所詮女主人公は彼にとって妹か娘か」という意見も挙がった。
    • しかし、『stay night』でのUBWルートに倣うなら、「凛が横にいれば士郎が英霊エミヤにならないように、女主人公が教官時代の彼の横にいれば英霊無銘にならないかもしれない」という意見もある。言うなれば、女主人公はこれから彼に付き添える存在になれる可能性はある。
  • 『Fate/Grand Order』においては現在「エミヤ」のみが実装されており、彼は基本的に「無銘」準拠の発言をすることはないが、『セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~』ではネロ、玉藻の前とのトリオでエミヤが登場し、EXTRAを意識したような発言もあった(デリケートな話題なためか掘り下げないように玉藻に釘を刺されている)。
    • 奈須氏曰く「アルトリアといっしょにいるときは普通のエミヤ、EXTRA勢と一緒にいるときは無銘」という風になっているようだ。

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