アルテラ

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セイバー
真名 アルテラ
外国語表記 Altera
本名 アッティラ・ザ・フン
性別 女性
身長 160cm
体重 48kg
好きな物 戦い
苦手な物 破壊しか出来ない自分
出典 史実
地域 中央アジア~欧州
属性 混沌・善
副属性
一人称
二人称 お前/○○(呼び捨て)
三人称 奴/彼奴/○○(呼び捨て)
声優 能登麻美子
デザイン huke
設定作成 桜井光
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

剣士」のサーヴァント

略歴
第二特異点『永続狂気帝国 セプテム』では、主人公らに敗北したレフ・ライノールにより文明を滅ぼす切り札として西暦60年のローマに召喚された。しかし、召喚された直後にレフを両断して殺害。彼が持っていた聖杯を取り込み、暴走状態となって首都ローマを破壊するために進軍する。決戦にて主人公らに討ち倒された後は、自分にも破壊できないものがあることに安堵したかのような態度を浮かべ、静かに消えていった。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、Ⅱの座を統括する情報室フラウロスとの戦いに参戦。オリアスを『涙の星、軍神の剣』によって撃ち抜いた。
人物
褐色の肌に白い礼装を纏う銀髪の女性。誇り高く理性的な戦士で、直感力に優れ、あらゆる事態に際しても理性を放棄することなく立ち向かうが、どこか無機質な「空虚」を感じさせる。敵味方問わず優れた戦士であればその腕を認める度量を持っているが、敵対したものは排除すべき障害とみなすため、基本的に容赦がなく、剣の迷いもない[出 1]
彼女の根底に刻まれた厳守は「破壊」として、自分を文明を滅ぼすのための装置だと割り切っているらしく、進んで人間を殺害したくないが壊したいという歪みを抱えている。言動は冷静を通り越して自動的に動く機械のようですらあり、心象風景も、かつて殺したと思われる個体の判別も定かならぬ魔物が徘徊する、破壊し尽くされた荒野という寒々しいもの[出 2]。文明の象徴であろう建物を破壊し、自然には手を出さないものの結局は巻き添えという形で破壊してしまうが、一応感覚という形で文明にも種類があると分別を弁えているようだ[出 3]
戦闘が得意分野であるとは認識しているものの、アルテラ個人としては特に好んでいない[出 1]。戦争と戦闘、破壊以外の事柄には疎く、意識を向けなかったのか不慣れないし未体験[出 4]。彼女のバレンタインシナリオでも(匂わせる形だが)周囲の女性のアドバイスを受けてチョコレート作りに奮闘する姿が描かれている他、マイルームではマスターと絆を深めることで少しずつ人間的な一面を垣間見せてくる。
少女のような一面もあり、「響きが可愛らしくない」という理由で「アッティラ」と呼ばれるのは好まない。
能力
戦闘時には猛烈な戦いと冷静かつ正確に状況を把握し、三条の輝きを放つ剣を携えて猛烈な戦いぶりを遂行する戦闘機械と化す[出 1]

別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]

アルテラ・ザ・サン〔タ〕[編集 | ソースを編集]

『冥界のメリークリスマス』にて、サンタサーヴァントとなったアルテラ。

詳細は「アルテラ・ザ・サン〔タ〕」を参照。

アルテラ (EXTELLA)[編集 | ソースを編集]

EXシリーズの世界観において、ムーンセルに存在するアルテラ。

詳細は「アルテラ (EXTELLA)」を参照。

巨神アルテラ[編集 | ソースを編集]

アルテラという存在の大元。捕食遊星ヴェルバーの尖兵。

詳細は「巨神アルテラ」を参照。

セファール[編集 | ソースを編集]

ヴェルバーの尖兵としてのスキル「遊星の紋章」が発動してしまったアルテラの最終形態である巨人。

詳細は「セファール」を参照。

アルテラ・ラーヴァ[編集 | ソースを編集]

『EXTELLA』金詩篇最終章において、少女の姿として生まれ変わったアルテラ。セファールの幼生。

詳細は「アルテラ・ラーヴァ」を参照。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) B A A B A A+ 対魔力:B
騎乗:A
神性:B
文明浸食:EX
軍略:B
天性の肉体:D→EX
星の紋章:EX
神の鞭:A
完全構造体:EX
「文明浸食」はマテリアルで語られるのみ。
幕間の物語3クリアで「天性の肉体」がEXランクに変化。
強化クエストクリアで「軍略」→「神の鞭」に変化。
強化クエスト2クリアで「天性の肉体:EX」→「完全構造体」に変化。


宝具[編集 | ソースを編集]

軍神の剣(フォトン・レイ)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:200人
由来:献上され、愛剣としたマルスの剣。
「神の懲罰」、「神の鞭」と畏怖された武勇と恐怖が、軍神マルスの剣を得たとの逸話と合わさって生まれたと思われる世界を焼く大宝具。
長剣の剣状をしていながらどこか未来的な意匠を思わせる三色の光で構成された「刀身」は、地上に於ける「あらゆる存在」を破壊し得るという。「刀身」を鞭のようにしならせる他、真名解放を行うことで「刀身」は虹の如き魔力光を放ち、流星の如き突進を持って敵陣を広範に渡って殲滅する。真の力を解放した時、ランクと種別が上昇する。『永続狂気帝国 セプテム』で聖杯を取り込んだ際には対城宝具級の一撃を放っている[出 5]
彼女の持つ剣は、かつてセファールが地球を蹂躙した際に、当時一番強い神であった戦神を破り、その戦利品として得た本物の「神の剣」。謂わば神造兵器のプロトタイプとも言える武具、或いは概念がこの軍神の剣である。戦利品としたことの影響は強く、現在のアルテラは鉄の棒であっても持てば軍神の剣に変わるほど深く結びついている。取り込まれた神剣は因子としてバックアップにも受け継がれ、彼女の自我を構成する柱の一つとなった。これが英霊としての彼女の軍神好きの嗜好の正体であり、手にした物が何でも軍神の剣になってしまうという性質の原因でもある。
『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃[Lv]&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
初期はランクがA-となっているが、幕間の物語2クリア後はAランクになり、宝具威力倍率と防御ダウン倍率が上昇する。
涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ)
ランク:A++
種別:対城宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:900人
軍神の剣の真の力。
空中に魔法陣を展開、マルスと接続し、その力の一端である旭光を魔法陣より敵に照射する。
真名解放と同時にアルテラの指定した地点に対して、遥か上空から突き立てられる光の柱──衛星軌道上に仮想顕現した軍神マルスが振るう光の巨剣。太古の、戦闘の概念がカタチとなったモノ。真なる軍神の剣で広範囲を殲滅する衛星兵器と言うべき代物で、軍神の剣は攻撃座標を指定するためのポインターに過ぎない。直上から攻撃を行うという性質から拠点攻撃に適している。ロムルスによると、魔力そのものはアルテラのものを使用しているが、威力そのものはある意味で複合されており、軍神マルスが単身で振るうよりも細やか。
権能クラスの攻撃だが、その実態はかつてセファールによって蹂躙されたマルスの源流となった戦神などの神々が今もなおアルテラという存在に怒りを抱き続け、その怒りを放っているというもの。その攻撃は、ティアードロップ(落涙)の如く降り注ぐ。神の権能であるだけに破壊力・規模共に破格だが、神の光を制御する為の消耗と負荷は相応に大きく無闇に何度も使える宝具ではない。
このアルテラの霊基では『涙の星、軍神の剣』の使用はいささか無理があるが、撃つこと自体は出来る。

真名:アルテラ[編集 | ソースを編集]

アルテラ。アッティラ・ザ・フン。匈奴(フンヌ)の末裔、フン族の戦士にして大帝国を成した大王。純然たる「戦闘王」。
フンヌにしてフンヌならざる暴風の王。
サーヴァントしての真名はアルテラだが、英雄としての本名はアッティラ・ザ・フン。
西ローマ帝国の滅亡を招いたとも言われ、西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制した五世紀の大英雄。
制御不能なまでに拡大していくフンヌの領土の実情など気にも止めずにただ破壊や蹂躙、侵略することにのみ徹し、戦場の武勲とは対照的に統治には成功せず、自身の死の後に帝国は急速に瓦解し消え果てた。
しかし、畏怖と恐怖を示す「アッティラ」の名は、近代、現代に至るまで人々に記憶されている。
五世紀に、匈奴の裔たるフンヌの一族によって発見―――サハラ砂漠にある数千年前の文明の遺跡から発掘された存在。
幾千年も前の文明の名残とされる、サハラ砂漠に遺された、古き遺跡の暗がりの洞穴。
その果てでフンの長老たちが彼女を見出し、育てて王として立てた。
初めて剣持つ戦士を殺したアルテラに長老たちは、「アルテラは戦うために在るのだ」と言い聞かせた。
その肉体には初めから戦いの紋が刻まれていた。
その両手には初めから軍神の剣を握っていた。
父も母もおらず、ただ匈奴の末裔たちに発見された。
そして、破壊そのものであることを望まれ、故に破壊の具現として振る舞った。
彼女の正体はかつて地球を蹂躙した巨人、セファールが討たれ砂漠で力尽きた遺体が遺跡と化すほどに朽ちた後、遺体の中から発見されたセファールの頭脳体のバックアップ。
外見上は人間と同じ姿をしていた彼女はフン族達によって育てられ、セファールとしての記憶を失って「アッティラ」として己を人間と誤認したまま地上を駆け抜け生きた結果、人理に記録され英霊と化した。

関連[編集 | ソースを編集]

タッシリ・ナジェール
サハラ砂漠のタッシリ・ナジェールにある先史時代の壁画の中に「セファールの白い巨人」というものがある。「肘と頭から角が生えた3mほどの巨人」の絵で、古代の宇宙人を描いたものではないかという珍説も存在する。
それ以外にも「マルス」と呼ばれる宇宙服を着た人のような壁画もあり、アルテラの正体に関する一連の設定の元ネタはこれらからだと思われる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
ゲーム開始前のTVCMにて初公開され、初期実装サーヴァントとして登場。
『Fate/EXTELLA発売記念キャンペーン』の開催に際してバトルキャラ、モーション並びに宝具演出が一新された。
期間限定イベント『輝け!グレイルライブ!!』開催に伴い、『Fate/Grand Order Waltz in the MOONLIGHT/LOSTROOM』における彼女をイメージした同名の曲をモチーフにしたアイドル風の霊衣「掌の星屑」が実装された。
マンガで分かる!Fate/Grand Order
準レギュラー。わりと出番が多いのだが、「悪い文明」を連呼したりナーサリーに拉致されたり算数レベルの計算ができなかったりとポンコツ化が著しい。
また、特に理由は示されていないがナチュラルに空を飛べる。
Fate/Grand Order Arcade
こちらにおいては初期実装サーヴァントでなく、『永続狂気帝国 セプテム』の開幕と同時に実装。
後に、髪を後ろに結んだ姿となる転身霊衣「駆け抜ける星」が実装されている。

その他[編集 | ソースを編集]

ちびちゅき!
学園時空では物騒なことができないので「軍神の剣」も3色ボールペンに変化。大人しく学園生活をおくることに。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
カルデアのマスター。
第二特異点では敵対視、彼/彼女らに倒された事で安堵するような表情を浮かべていた。
カルデアへの召喚後は、当初は自身を「機械のように殺す存在」だとして破壊以外の事をマスターである彼/彼女に全て任せようとするも、絆を深めると破壊以外の事も出来るようにしたいと伝えるように。
レフ・ライノール
『永続狂気帝国 セプテム』において召喚されたが、即座に彼を殺害している。
大半のキャスター全般
呪術は生前見たことがあるが、魔術は縁がなかったため興味の対象。
カリギュラ
「月の女神はお団子の夢を見るか?」では、自身が隠れていた袋の中身を調べようとした彼を勢い余って袋ごと斬った。
アルテミス
文明を破壊し尽くすアルテラを警戒している。彼女自身も、月の女神である彼女に対して含みがあるような言動をしている。(後述)
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕
彼女の幕間の物語「似て非なるもの」にて、自身の夢の中に主人公らと共に入り込んできたサーヴァント。
自身と同じく破壊することしか知らないはずの彼女に英霊としての存在を否定され、怒りを覚える。
ブーディカマルタマリー・アントワネット
バレンタインシナリオにて、チョコレートの作り方を教わったと言及している相手。女性同士ではわりと仲良くしているようである。
エドワード・ティーチ
彼のバレンタインシナリオにて、主人公に「秘密で秘蔵で秘宝アルバム」を渡した彼を始末した。
ワイアット・アープ、バッファロー・ビル、デビー・クロケット
期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!』で割り振られた配役。
女神コロンビア
アメリカの化身とも言える女神。
期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!』で自身の肉体を媒介に顕現した。
ポール・バニヤン
期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン!』にて、彼女を外の世界に出さないために妨害していた。
最後には自身の願いを見つけた彼女の「巨大さゆえに周囲を壊してしまう」嘆きへのシンパシーから巨神アルテラが顕現し、彼女を束縛する聖杯を吹き飛ばした。
カルデアでも彼女の事を監視半分、慈しみ半分で見守っている模様。
エレナ・ブラヴァツキージャンヌ・ダルク牛若丸
期間限定イベント『輝け!グレイルライブ‼』で、アイドルグループ「聖マハトマ歌劇團」を組んでいた相手。
ブリュンヒルデ
アッティラ王をモデルとしたアトリ王の妹とされている。そういった記憶を持っているわけではないが、ネロ祭りで暴走したブリュンヒルデを止める為に駆けつけている。
奇しくもヴェールを含めたシルエットが似ていたり、声の担当は2人とも能登麻美子である、造物主に創造された存在であるなど結果的に相似点が多い。
自身の幕間の物語「私の記憶」ではシグルドに類似した出自と伝説を持つジークフリートの妻クリームヒルトと結婚していたことが原因で、シグルドに近い匂いを感じ取り、伴侶に近づく女性として破壊衝動を向けられた。正気に戻るとなぜ戦ったのか、そもそも戦った記憶すら覚えていなかった。
ジークフリート
妻であるクリームヒルトの前夫。彼の死後にクリームヒルトと再婚したとされている。

マンガで分かる!Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

エレナ・ブラヴァツキー
ちびっこ王国の住民繁殖用の親役として捕まってしまった後『ますます』第3話で一線を越えたと思しき描写があり、以降は一緒に登場すると若干気まずい模様。
なお、『Fate/Grand Order 英霊伝承』の描写を信じるなら、どちらもヴェルバーに縁がある者同士である。
トーマス・エジソン
元々文明否定の性質が強いのに加え、本編と比べてだいぶ頭が悪いためか「発明は悪い文明」と露骨に嫌っている。
マンガで分かるライダー
上記のエジソンが共通の敵ということで、同盟を組んだ。
玉藻の前
ご近所様扱いで、いろいろと世話を焼いてもらっており、信頼している。
だが、ナーサリーとジャックが「子供ができた」と喜んでおり、それが獣耳だったため「ベビーシッターと妻の浮気」と一瞬で思考がぶっ飛び、問い詰めにいった。
後に誤解は解けたがそれがきっかけで馴れ馴れしくなり、エレナから別の誤解をされたり家に居座られたりで彼女からは迷惑がられるようになってしまった。
ちびっこ王国のアーチャー
上記の獣耳の子供が成長した姿。色々悩んだ結果、結局自分の子供として迎え入れる事にした模様。

生前[編集 | ソースを編集]

クリームヒルト
ジークフリートの死後に結婚した相手。
クリームヒルトの方は復讐のためにアルテラを利用していたが、当の彼女は存在を認知しただけであって妻として認識していなかった。
ハーゲン
原典となった『ニーベルンゲンの歌』では、人質として差し出された彼を我が子同然に育て上げている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

戦闘[編集 | ソースを編集]

「目標、破壊する」
宝具使用時。まるで機械のようで、感情を一切感じさせない。
「命は壊さない。その文明を粉砕する。『軍神の剣フォトン・レイ』!」
宝具発動。「軍神の剣」。地上に於ける「あらゆる存在」を破壊しつくす災厄の一撃。

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「力を感じる……これでまた一歩、本体に……」
「本体同調率、上昇。私を更に強くするのだな」
「星の声が……私を、満たす」
「本体同調率、臨界。私を……おまえは、どうするつもりだ……」
「これがこの器の限界だ。嬉しいが、残念だ。お前がこれ以上を望むのなら……私は……」
レベルアップ時及び霊基再臨時のセリフ。「本体」「星の声」等、巨神アルテラを指し示す様な意味深な言葉を述べる。
「私は戦う者、殺戮の機械だ。お前が、私を使いこなせ」
マイルーム会話「会話4」。自分を戦闘代行者たるサーヴァント以前に「機械」と断じる。
「戦いは…まだか」
マイルーム会話「好きなこと」。余談だが、発表当時サービス開始が2015年春から2015年夏に延期されたため、「戦い(サービス開始)はまだか」と自虐ネタ扱いされるハメになった。
「アルテラだ。アッティラとは……呼ばないで欲しい。あまり好きな名前ではない。可愛い響きでは……ない、から……」
マイルーム会話「絆Lv3」。徐々に絆を築くことで人間的な一面を覗かせている。

本編[編集 | ソースを編集]

「私は破壊であり、文明を滅ぼす機械装置かもしれないが……」
「ここで終わるのは嫌だ。私は、剣以外の何をも知らずに終わりたくはない。馬を駆り、風となって草原を駆け抜けたい。」
「花嫁のように着飾りたい。いつか、美味しいものだって作ってみたい。」
「私は、まだ、終わりたくない――」
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』にて、巨神のことを語るステンノに対して。
ステンノの言葉を半分程度しか理解できず、不完全な存在を自覚しているアルテラ。
しかし以前と違い、装置であると認めながらも、破壊以外のことを追い求めており、その姿を見たステンノは、アルテラはもう神ではなく人間――『草原の少女』だと称した。

イベント[編集 | ソースを編集]

「しまった、勢いあまって袋ごと斬ってしまったか。許せ。命は壊さない。(もぐもぐ)」
『月の女神はお団子の夢を見るか?』にて。お団子を頬張りながらカリギュラを真っ二つにしての一言。
「つまり、いい文明とわるい文明だ。」
「お団子はいい文明。だが月見は悪い文明だ。」
同上。一見奪った団子を食べ尽くす言い訳にも見えるが、彼女が破壊する「悪い文明」の意味は一体…。
「我が手に触れるものは、壊れる。壊れなければ――軍神の三色光、そのものになってしまうとは……」
「……気持ちは壊せない、というのはいい言葉だ。」
「…………中身は、食べられる。きっとだ。」
自身のバレンタインシナリオにて。チョコレートを作っていたのになぜか三色に輝く刀身のような物体になってしまい悲しむ様子。
しかしそれはアルテラの手でも、誰かを想って作られたモノは鮮やかに輝き、壊せないものということを意味する。ちなみによく見ると虹色になったのは銀紙だけで、隙間から中身のチョコが無事に見えることがわかる。
なお『チョコレート・レディの空騒ぎ』ではカエサルから、アルテラがチョコを作りながら良い文明か悪い文明か悩んでいた様子が語られるが、最終的には彼女の口から「チョコレートはよい文明だ」と語られる。
「……悪い文明を退治した。」
黒髭のバレンタインシナリオにて。
チョコを渡した主人公へのお返しである秘蔵中の秘蔵のアルバムを説明しようとした黒髭をレフ教授みたいに一刀両断した。
「いつか、耳にした地上の伝説によれば お前は私の『妹』に相当する存在なのだそうだ。」
「今の私には何の記憶もないが……。何らかの関わりが、我らにはあるのかもしれない。」
「ここで機能停止されては困る。私は、おまえと、まだろくに言葉を交わせていない。」
「―――妹よ。」
『ネロ祭再び ~2017 Autumn~』で暴走するブリュンヒルデへの言葉であり、終局特異点に続き、破壊以外を求めるアルテラの姿である。
この言葉にブリュンヒルデは「………………アルテラアトリ様。」と姉の名を呟いた。

その他[編集 | ソースを編集]

「騒がしいな、人間は。死体に群がる蟻のようだ。前回と何も変わっていない」
厳密に言えばアルテラ本人ではなく、概念礼装「霊子肖像:アルテラ」のマテリアルに記載された台詞。恐ろしく冷徹かつ謎めいた言葉であり、彼女の別の側面が垣間見える。「霊子肖像」シリーズは『EXTELLA』発売記念に配布(全6種のうち、一つだけ入手できる)されたものであり、ネロや玉藻の霊子肖像イラストは『EXTELLA』に登場するムーンクランチ形態となっている。そういう意味では、この台詞はEXTELLAのアルテラの発言といえる。

マンガで分かる!Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

「やはりガチャは悪い文明!!粉砕する!!」
『もっと』第23話より。呼符で星5サーヴァントを引き、ガチャは悪い文明という考えを改めようとしていたところ、主人公から「面倒くさいアルテラを黙らせるための運営からの賄賂」だと吹き込まれ再認識してしまう。その後のアルテラの方向性を決定づけた台詞。
「ランキング実装およびイベントランキング上位報酬!? 外道が!」
「FGOは悪い文明に決定!! 死刑!!」
『もっと』第24話で発したとんでもない運営への暴言。
解説すると、10年後のFGO世界へ旅立ち『Fate/Grand Order』が良い文明か悪い文明か見極めることにしたアルテラ。しかしそこにあったのは実装されたユーザーランキングとその上位ランカー報酬の☆6サーヴァントの下で、ユーザー同士が血で血を洗う戦いを繰り広げる地獄絵図であった[注 1]
…実際はリヨぐだ子にお腹に乗られた状態でうなされながら眠っているアルテラの悪夢であったが。しかしソーシャルゲームの常として「この先あり得そうなのが恐ろしい」とユーザーは笑えないのであった。
「そ そ そうだな 良い文明だな」
(石をもらえる機会が減るじゃないか……ゴミどもめ 余計なことを……)
「私の中の悪魔が……だまれ……これは良いことなんだ……」
『もっと』第75話にて。定期メンテナンスが無くなったことをと聞かされ葛藤する。結局「運営はきっと今後もやらかす」という説得を受け安堵する。
「こっ、このあいだはすまなかった。次はもっと上手にやってみせる……」
『ますます』第3話にて。手札の計算が出来なくてブチ切れてる所に通りかかったブラヴァツキー女史に。二人とも顔を合わせた瞬間に赤面していたりする。
………えーと、「上手にやる」って、ナニを? そういえばこの二人、ちぴっこ王国では夫婦役だったようなそうでないような……。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 『Grand Order』のアルテラはアッティラの英霊化として桜井氏が設定作成を担当したが、『EXTELLA』に登場した巨神アルテラと英霊アルテラはEXシリーズ世界観特有のキャラとして奈須氏が設定作成を担当している。
  • 宝具「軍神の剣」はそのカラフルな色合いから、ファンに「3色ボールペン」「飴」などと呼ばれている。
    • そして実際『ちびちゅき!』では「軍神の剣」が「3色ボールペン」にされている。…当人は戸惑っているが。
  • 初登場作品は『Grand Order』だが、本来は『Fate/EXTELLA』の3人目のヒロインとして設定されたサーヴァント。『Grand Order』と『EXTELLA』に同時に登場させる予定だったが『Grand Order』が先にリリースされたことで現在の形になった。
  • 前述のとおり、アッティラ大王という通り名を嫌っているが、これは可愛い響きでないのが理由であって、“親父、元締め”という意味合いに関しては嫌いでない模様[出 1]。その為か、(悪気がないとは言え)間違えてアッティラの名を呼んでしまったロマ二を叱りつけている場面がある[出 4]
    • ジークフリートが出てくる叙事詩「ニーベルンゲンの歌」でも登場している。こちらはドイツ語読みのエッツェル(Etzel)となっているが、アッティラと違って「悪くない」と反応を示した。これに関しては主人公から「女の子っぽい響き」「可愛いから」と意見を述べたが、彼女は否定した[出 4]
    • アルテラ=アッティラ王をモデルとしたアトリ王は、ブリュンヒルデの実兄であるなど、伝説上では関係性が存在している。しかしアッティラ大王は五世紀頃の人物とされており、一方で北欧のサガやエッダに語られている伝説や、後年にワーグナーが綴ったブリュンヒルデの物語が同年代の出来事なのかをマシュが疑問を投げかけるシーンがある。というのも、伝説や物語そのままだと年代がどうしても合致しないからであり、ブリュンヒルデの物語が神々や巨人、怪物の最終戦争であるラグナロクの以前か以後なのかも分からない点がある[出 6]
      • ブリュンヒルデの幕間の物語「ディア・マイ・リトル・シスター」では、北欧の大神が「空から落ちた巨いなる何か」の欠片を参考にワルキューレを造り出した事を匂わせている。
  • セイバーとして召喚された為か、騎馬民族の王であるにも関わらず騎乗物は所持していない。このため、『永続狂気帝国 セプテム』最終盤で登場した際は、今で言うスペインにある連合首都からイタリア半島にあるローマまでの間を徒歩でゆっくりと移動しようとしていた。
    • イベント『月の女神はお団子の夢を見るか?』では本人がこの徒歩移動を「基本、徒歩で来た」と直接ネタにしている。
  • 初見で勘違いをしやすいが、白髪(銀髪)のロングヘアではなく白髪のショートヘア。短めの髪の上に白く長いベールを被っており、それが長髪のように見えるという形になっている。
    • 『EXTELLA』での追加衣装ではベールを脱いだ姿も披露しているので、ショートヘアも分かりやすくなっている。
  • 『Grand Order』のイベント『セイバーウォーズ ~リリィのコスモ武者修行~』のチャレンジクエスト「宇宙生物襲来!XII」のボスとして登場した際の名義は「ギャラクテラ」。
    • 元ネタはマーベルコミックスで有名なヴィラン「ギャラクタス」。このキャラは「宇宙から自らの餌の為に星を襲撃しにくる非常に巨大な存在であり、特に文明がある程発展している星を好む。しかもその強さは最強クラス」とセファールと非常に似ているためある意味一つのネタバレと言える。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. ゲームシステムの関係から☆6のサーヴァントは存在しないが、『もっと』第24話では水着姿のアルトリアの姿が映っていた。奇しくも彼女は☆5サーヴァントであり、偶然とはいえ期間限定イベント『カルデアサマーメモリー』で実装される前に登場してしまった事になる。

出典[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 『Fate/Grand Order material Ⅰ』P.72~81
  2. アルテラの幕間の物語「私の中の獣」
  3. 『月の女神はお団子の夢を見るか?』お月見 第3話「荒城の月」
  4. 4.0 4.1 4.2 アルテラの幕間の物語「私の記憶」
  5. 『永続狂気帝国 セプテム』第15節「神の鞭」
  6. ブリュンヒルデの幕間の物語「ディア・マイ・リトル・シスター」

リンク[編集 | ソースを編集]