「妖精騎士ランスロット」の版間の差分
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;「あるのは骨も残らず燃えつきた―――――<br>きゃあああああああああああああああ!?」 | ;「あるのは骨も残らず燃えつきた―――――<br>きゃあああああああああああああああ!?」 | ||
− | :Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編にて。主人公達と会話中、目の前に<ruby><rb>妖精亡主</rb><rt> | + | :Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編にて。主人公達と会話中、目の前に<ruby><rb>妖精亡主</rb><rt>ナイトコール</rt></ruby>を見つけての台詞。 |
− | :湖水地方にやって来た主人公達がアルビオンの骸を守るため[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]を追う途中、けしかけられた[[モース]] | + | :湖水地方にやって来た主人公達がアルビオンの骸を守るため[[タマモヴィッチ・コヤンスカヤ|コヤンスカヤ]]を追う途中、けしかけられた[[モース]]に苦戦していた所へランスロットが颯爽と現れ瞬く間に事を終わらせてしまった上に、冷静かつどこか余裕綽々で主人公達にも対応していた最中'''突如として少女らしい悲鳴をあげてしまう'''なんともカワイイ失態をやらかす。<del>[[レオニダス一世|脳筋系]]は皆幽霊がダメなのだろうか…</del> |
;「―――――――なんて?」 | ;「―――――――なんて?」 | ||
:終編にて、モルガンとノクナレアの死を切っ掛けに破滅が確定した妖精國。 | :終編にて、モルガンとノクナレアの死を切っ掛けに破滅が確定した妖精國。 |
2022年2月27日 (日) 07:11時点における版
妖精騎士ランスロット | |
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真名 |
メリュジーヌ(妖精としての名) アルビオン |
性別 | 雌型 |
身長 | 147cm |
体重 | 20kg |
好きな物 | 虹 |
苦手な物 | 思いつかない[注 1] |
出典 | フランス妖精史、メリュジーヌ伝説 |
地域 | 暗い沼 |
属性 | 中立・悪 |
一人称 | 私、僕[注 2] |
二人称 | 君またはキミ |
三人称 | 彼/彼女 |
声優 | 高野麻里佳 |
デザイン | CHOCO |
レア度 | ☆5 |
概要
「槍兵」のサーヴァント。
- 略歴
- 「Fate/Grand Order」Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で女王モルガンから「湖の騎士」の名前を着名された騎士。妖精國ブリテンの殆どの住民は元の名を認識することが出来ない。
- モルガンを討ち取るために単身攻め込んだ千子村正をただ一人で圧倒してみせたことが語られる他に、主人公達との関わりは妖精騎士ガウェインと共にキャメロットへ向かう途中モースの群れに遭遇した時と、オークニーへの道中で湖水地方を訪れた際、暗い沼の骸を狙っていたコヤンスカヤを退けるために加勢したことに留まっている。
- 最初は湖水地方の暗き沼に沈んでいた、意識もないただの
無機物 でしか無かったが、オーロラに掬い上げられた事で彼女の心と在り方を『美しい』と感じ、同時に彼女の様になりたいと願ったことで今の姿を得て「メリュジーヌ」の名を与えられた。その時からオーロラを深愛し自身の全てを捧げており、妖精騎士の着名を受けたのも彼女を護りやすくするためモルガンと契約を結んだ結果である。 - しかし、常に近くにいることでオーロラの『妖精としての本質』を知るうちに、自分の存在と愛が彼女にとって『自身を輝かせるための
装飾品 』でしかないことを痛感していき、それでもなお愛するオーロラのためひたすら心を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い[注 3]には流石のメリュジーヌも絶望し、心が崩壊する寸前まで陥った。[注 4] - 戴冠式の最中ノクナレアが毒杯に斃れた際は、混乱に乗じて主人公と予言の子を急襲しようとするも、間に入ったパーシヴァルに言いくるめられて撤退。その途中で北と南の妖精との争いに加えソールズベリー中にモース化の増加による暴動が発生しついに『大厄災』が起きたことを察知し、運命を共にすべくオーロラの元へ駆けつける。しかしただ一人鐘つき堂で何もせず悠然とする様と、彼女を見るや否や國と民を捨てて「弱い人間ばかりいる
外の世界 なら此処より楽しくてもっと上手くやれるはずだから一緒にへ逃げよう」と持ちかけられた根拠も何もない提案、さらには長年仕えていた側近を口煩ささ理由にあっさり処断してしまった事に嘆息。それでもなおオーロラの願いを叶えようと考えた結果、複雑かつ権謀術数を必要とする汎人類史では彼女はまともに生きられないと判断していたメリュジーヌは彼女なりの感謝と思いやり、そして一縷の決別を以て介錯するという結論に至る。 - 致命傷を負ってくずおれたオーロラを前に嘆きと絶望の雄叫びを上げた彼女は竜の姿をとった「炎の厄災」となり、同じく「獣の厄災」と化したバーゲストと共にブリテン島を炎と焦土の海に変え、時同じくして『聖剣』を手に入れていたアルトリア・キャスターとカルデア一行を本能のままに狙い攻撃するが、主人公とともに彼女を止めるべく、満身創痍をおして立ち上がったパーシヴァルの捨て身の迎撃に力尽きる。
墜落際、消失する彼とブリテン諸共カルデア一行を呑み込む奈落の蟲の姿に正気を取り戻し、シャドウ・ボーダーを逃がすため最期の咆哮を放って風穴を開けた後、空を駆ける流れ星の如くに残骸を燃やしながら消失した。
- 人物
- 青水色の鎧とゴーグルをまとった少女姿の妖精。
- 妖精騎士として公私を使い分けるタイプである以上に、基本的にデジタル思考なため行動に移すまでが早く、感情を示すことなく迅速に目的行動を果たす。
- 自身が最強の生物であるという自認からか『生まれ持った生態』を理由に相手を差別しないが、潔癖症で遊びがないことと相まって荒事の際には冷酷・傲慢と見られやすい。
一方で他者に接するときには常に“完璧な騎士”として礼節を以って振る舞うため、戦場での言動を知らない妖精國の民からは非常に人気が高いが、それが何を意味するかは彼女自身はあまり認知していない。 - もともと社会活動を行う生き物ではなかったため、本質的には他者の心の機微に疎く、対話が不得手。千子村正が評して曰く「天然の寂しがり屋」で、カルデアではそんな甘えん坊の性格が顔を覗かせる。それによると、「自分より弱いものをいたわる優しさ」を持つ者が好みであるらしい。
- 妖精国では自分を掬ってくれたオーロラに、カルデアでは自分を召喚してくれたマスターにそうしていたように強い愛を一途に向けるタイプで、その分反転した際も強烈であり、自分の愛を守るために強硬な手段に出ることもある。
- 能力
- 妖精騎士ガウェインが「妖精騎士というより、妖精國で最も強い生物」「同じ
分類 ではない」と評しており、光のコヤンスカヤなどでさえ「一人だけ世界観が違う」と言うように、他の妖精騎士とも隔絶して高い戦闘能力を持つ。 - 素の敏捷ステータス自体はそれほど高くないが、竜種故の強大な魔力炉心が齎す膨大な魔力を活かした魔力放出によって凄まじい機動力を発揮し、極短時間で音速を超えるほどの超高速飛行も可能。
- 両腕に携える鞘は基部が回転し、打撃と斬撃を使い分けられる。この中には魔力を固めて造ったアロンダイトの刀身がストックされており、これは短時間で雲散霧消してしまうが通常攻撃のごとき高い回転率と威力を兼ね揃える。この鞘は腰背部に備えたラックに懸架しておける。
- しかし、妖精騎士の着名はあくまで特殊な出自による自身の存在を安定させるための枷に過ぎず、戦闘能力だけを見れば弱体化を招く結果になっている。この着名が解かれた場合、境界の竜が持っていた圧倒的な破壊力を目の当たりにすることになるだろう。
- 他に、竜種としての擬似的な未来視が可能であり、見た存在に付随する未来を幻視する事で起きうる事象を把握することが出来る。これらをぼかしたり誤魔化しながら喋る際には、「おいおい」という表現を用いる事が多い。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | 主人公 (Grand Order) | C | A+ | B | A+ | B | A+ | 対魔力:B 陣地作成:A |
ドラゴンハート:B ペリー・ダンサー:B レイ・ホライゾン:A |
宝具
- 今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)
- ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1匹 - イノセンス・アロンダイト。
- 自らの外皮から『妖精剣アロンダイト』を精製し、対象にたたきつけるシンプルな宝具。ランスロットのアロンダイトの槍版。
- ダメージは低いが、回転率はトップランク。まるで通常攻撃のような気軽さで展開される宝具。
なぜダメージが低いかというと、メリュジーヌにとってこの宝具はあくまでランスロットの宝具であって自分の宝具ではない借りもの(偽物)だからだ。アロンダイトは短時間で雲散霧消してしまうため、両腕の鞘の中に予備をストックしている。 - 『Grand Order』では、第一~第二再臨段階でのみ使用可能な「自身のNP獲得量をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵単体に超強力な攻撃[Lv.1~]&敵単体に被ダメージが増える状態を付与(5ターン)+スターを獲得」という効果のArts宝具。
- 誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)
- ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:20~500
最大捕捉:500匹 - 『本来の姿』になったメリュジーヌが放つドラゴンブレス。
- 『本来の姿』になったメリュジーヌはもはや妖精と呼べるものではなく、その威容の心臓からこぼれる光は広域破壊兵器となる。
その様は境界にかかる虹とも、世界に開いた異界へのゲート(異次元模様)ともとれる。 - 使用後、メリュジーヌは『そうありたい』と願った妖精の器に戻れず、人知れず消滅する。
異聞帯のアルビオンは『無の海』を飛び続け、やがて死に絶えたが、どの人類史であれ『星に帰り損ねた竜』は無残な最期を迎える、という事の証左でもある。 - 『Grand Order』では第三再臨でのみ使用可能な「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&自身のBusterカード性能をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv.1~]&敵全体にやけど状態を付与(5ターン)」という効果のBuster宝具。
- 宝具換装システム
- メリュジーヌは霊基再臨段階で宝具そのものが変わるという特別な性能を有する。スキルと宝具の効果が一部の霊衣でのみ変化するサーヴァントにはマシュ・キリエライトという前例があり、これら以外のサーヴァントは宝具名・演出などを除いたゲーム的な効果の変更はほとんどスキル・宝具強化による永続的なもの、例外があるとしてもスペース・イシュタルとエミヤが持つ宝具のカード種別の一時変更のみであったが、メリュジーヌは宝具の攻撃対象や副次効果といった内容そのものが完全に別物となる。
- 第一~第二再臨段階、霊衣『妖精騎士ランスロット(第一段階)』『妖精騎士ランスロット(第二段階)』では『今は知らず、無垢なる湖光』の宝具になり、第三再臨段階および霊衣『赤熱偏位』では『誰も知らぬ、無垢なる鼓動』の宝具になる。
- さらに現状はメリュジーヌのみ、霊基再臨段階を戦闘中に切り替える事ができるという、類を見ない特徴がある。一方通行ではあるが、宝具が『今は知らず、無垢なる湖光』である状態ではスキル「レイ・ホライゾン」を使用すると、NP大幅増加とともにその場で第三再臨段階の姿に変わり、以降は戦闘終了まで宝具が『誰も知らぬ、無垢なる鼓動』に、「レイ・ホライゾン」の効果のうちNP増加と再臨状態変化が宝具威力アップに変更される。
これにより、1回の戦闘中に単体攻撃宝具で1体の敵のみの前哨waveを処理した後は全体攻撃宝具で残りwaveを掃討するといった効率の良い攻略が可能となる。
真名:メリュジーヌ、アルビオン
フランスに伝わる妖精で、古くから民間童話に語られる『異種婚姻』をテーマとした『メリュジーヌ物語』のヒロイン。「リュジニャンの母」という意の名前をもつ水の精霊、あるいは竜の妖精であり、以前ではヴィーヴルやセイレーンを原型とした怪物・メリサンドとも伝わっていた。
人間の父と妖精の母の間に生まれた妖精であったが、妖精の出産を覗き見た父親を洞窟に閉じ込めた罪で母親に『土曜日だけ下半身が蛇になる』呪いを受け、蛇の下半身に竜の羽を持つ半人半妖の美女となる。
下半身が蛇になった状態を恋人に見られると呪いはより強さを増し、メリュジーヌ自身をおぞましい蛇に変えてしまったという。
…だが、以上の姿と名前は後付のものである。
真の正体は純血の幻想種である境界の竜・アルビオンの亡骸から分離した左腕の細胞が再生したもの。
かつては湖水地方の毒沼に沈んでいた、肉塊のような無形の姿であったが、暗がりに差した一筋の輝く光として見たオーロラに魅せられ、その姿形を写しとる事で竜の妖精として「誕生」し、水妖の名前を付けられた。
純粋かつ無垢な心のまま「輝く光」を守らんがために湖の妖精騎士となったのだが、同時にそれが自身を縛る『永劫の呪い』になるとは知る由もない。
関連
- 純血竜アルビオン
- かつてブリテン島に存在し、46億年を生きたとも言われる「真なる竜種」。レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕曰く、竜種においての冠位クラスに相当するとのこと。
- 汎人類史では世界の裏側へたどり着こうと地面を掘り進むも途上で息絶えたとされており、その骸は巨大な地下迷宮「霊墓アルビオン」として遺される。この最大の神秘が、西暦以降の地表上で時計塔が本拠を構える所以であるとされている。
- 異聞帯でも同様に世界の裏側への道程半ばで没し、遺骨は湖水地方の「暗い沼」にて、道程は「霊洞アルビオン」として遺されている。
この遺骨を守護していた鏡の氏族には「竜骸が失われれば湖の栓が抜けて湖水地方の一帯が海に逆戻りし、地上と霊洞の境界がなくなる」と言い伝えられていた。
また異聞帯では地上全てが妖精域として扱われたためか、こちらの霊洞は星の内海までの路が狭くとも繋がれていたようで、主人公とマシュ、アルトリア・キャスターと千子村正が『聖剣』の鋳造を果たすためこれを通っている。この路の終点で戦うことになる「赤き竜」は、ゲーム上においてはメリュジーヌの第三再臨と同種の能力を持っている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- ☆5ランサー。2021年7月14日より、Lostbelt No.6「妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ」後編開幕に合わせて期間限定実装。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアにおけるマスター。
- ブリテン異聞帯では比較的関わりが少なかったにも関わらず、カルデアで召喚された際には極めて距離感が近い。
- 「自分より強いものに立ち向かえる強さ」を持つ者でなく、「自分より弱いものを労われる優しさ」を持つ者という、彼女の好むタイプの相手。
- ランスロット〔セイバー〕
- 自分への着名の由来となった汎人類史の湖の騎士。
- モルガンからは「清廉で、流麗で、誠実で、立派な騎士」と聞かされていたが、汎人類史のトリスタンと一緒に妻のいる騎士としてあり得ざる行動をしていたのを目撃してしまい、「陛下にそういう目で見られていたのか」とショックを受けている。
- 敢えて共通点を探せば、騎士の中で最強の戦闘力を持つこと、愛ゆえに主君を裏切りその「愛」で最期を迎えたこと、(真名の由来によって)フランスに縁があること、無自覚の天然とはいえタラシであることが挙げられる。
- メカ関連の人々
- 自身を「戦闘機」であるとも定義しているためか、第三再臨時では戦闘機の武装になりそうなものにはだいたい興味を示す。
- バーサーカーのランスロット … 上記のセイバーと同一人物だが、宝具で戦闘機に乗り自力で航空機関砲を乱射する姿に「マシンガンにときめかない戦闘機はいない」と好意的。
- ジェームズ・モリアーティ … 話術で相手を欺くその性格はあまり好みではないものの、彼の武装「ライヘンバッハ」は相当ツボに入ったらしく、副武装として翼に付けたがっていた。
- オデュッセウス … モロに変形ロボである彼の「木馬」は最大のライバルと見なしているようで、変形機構に興味津々。
- エウロペ … タロスはジャンル自体が違うためか、あまり敵視しておらず、温かみとユーモアがあって良いと評価している。
- ネモ
- なんだか他人の気がしないらしい。異聞帯では最終的に彼の宝具の「ストーム・ボーダー」と対峙しており、そのことに触れてか、自身を搭載する母艦としていたく気に入っている。
- 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕
- ブリテンの神秘に詳しいため、「こちらの世界のアルビオンはどうなったのか」と興味を持っている。
さすがに地面につっかえて死んだとは言えない。
- ジーク
- 人(ホムンクルス)から竜になった存在。昔だったら排斥していたが、竜が人になることを知った今なら許せるとのこと。
生前
- モルガン
- 着名を与えた妖精騎士としての主君。
- オーロラへの愛を優先し裏切ったことに関しては合わせる顔が無いとしている。
- オーロラ
- ブリテン異聞帯における元来の主君。かつて湖水地方で自分を掬い上げてくれた恩人かつ最愛の人。
- 彼女の本質をおぼろげに理解しつつも騎士として愛を捧げ続けてきたが、妖精國の崩壊に際してとある決断をさせることになる。
- パーシヴァル
- 異聞帯においてはソールズベリーの少年で、自分の義弟として育て上げた。自身が厄災と化した際には最期の一撃を受けた。
- カルデアで召喚されている汎人類史の彼は義弟ではないと知っており、いろいろと複雑な模様。
- クリスマスには何か決心した顔と共に、カルデアの彼とコミュニケーションを取ろうとしている姿が描かれていた。
- 妖精騎士ガウェイン
- 同じ妖精騎士。
- 彼女のことは「大型犬みたい」と気に入っているが、目の敵にされていることについては不思議がっている。
- 妖精騎士トリスタン
- 同じ妖精騎士。
- 彼女の無軌道な殺戮を愚かだとは思いつつも、同類である自分は弾劾できないとコメント。
- コヤンスカヤ(光のコヤンスカヤ、闇のコヤンスカヤ)
- 異聞帯においては
自身 の身柄を狙っていた闖入者であり、すでにクラスビーストの事は知っていた。交戦の結果取り逃がしはするものの、彼女の企みを致命的に瓦解させるほどのダメージを与えた。 - カルデアに至ってもなお警戒を解いておらず、「サーヴァントであるうちは許容範囲だが、ビースト化の兆候が見えるようなら容赦しない」とのこと。
名台詞
マイルーム
- 「サーヴァント、ランサー。妖精騎士ランスロット、召喚に応じ参上した。
……まだ、僕との縁はそうないようだね。まあ、おいおい知っていけばいいさ」 - 召喚時。
- 上記のようにカルデアでの彼女は主人公に対して異常なほど距離感が近いが、召喚時から何かを期待するような様子がありありと見える。
- そもそも主人公一行はブリテン異聞帯で彼女との接点は比較的少なめだったため、「ブリテン異聞帯後にイベントで彼女のその後が語られるのではないか?」と推測するプレイヤーもある程度いた模様。
- 後にバレンタインイベントでフォローされた内容によると「竜種は未来視で将来のつがいとなる相手を決める」とのこと。おそらくはいくつもの苦難を「おいおい」体験し、絆を深め、ベストカップルとなるのであろう。
- 「僕……いや、私はメリュジーヌ。異聞帯ブリテンにおいて最強の妖精騎士と言われたもの。……そうか。朽ちいくだけの私でも、サーヴァントとしてならきみの役に立てるんだな。
……うん、とても嬉しい。たとえ一時の夢であっても、私の翼は君のために羽ばたかせるよ。」 - 召喚時(2部6章クリア後)。
- 1つの国の滅びを知る主人公の前に現れた場合、彼女は惚れた理由の一端を教えてくれる。もう一度誰かに仕え、誰かの為に尽くせる事を喜ぶ。
- 朽ちた骸は再び形を得る。その名は忠義の騎士ランスロット、美しき水蛇メリュジーヌ、そして……。
- 「あぁ……やっと、元の形に戻ってきた。見て、マスター。これが妖精國を焼いた機体、メリュジーヌの真実。アルビオンの最後の欠片。
この姿になった以上、後戻りはできないわ。世界を焼く炎で、思うままに走りなさい。」 - 霊基再臨三回目。メリュジーヌとして得た少女の姿に、原初の竜の巨大な翼が蘇る。
- ――真名、炎の厄災:原初の竜・アルビオン。気の遠くなるような永い時を生き、最期は星に帰れず朽ちたモノ。
- 戦う理由と守るべき存在を得た竜は再び羽ばたく。高く高く、遠い空の果てへ。
- 「最後の竜は朽ちてしまった。肉は腐って、泥になって、その中で私は目覚めた。もう白い翼を持つ事はないと思っていたけれど……こんな奇跡が、起こるのですね。
礼を言うわ、私のマスター。今日があなたの、そして、世界が新生する日。さあ、どんな終末をお望みかしら」 - 霊基再臨四回目。
- それはあり得ざる奇跡。黒く染まっていた部位は人と同じ肌の色となり、漆黒の翼も泥が落ちるかの如く白くなった。
- 「
白 」の名の通り純白の竜の姿を取り戻した、メリュジーヌなりしアルビオン。例えサーヴァントという一時の夢とだしても、確かに生まれ変わった証。
- 「マスターとの、関係? えーと、一心同体……ちょっと違う気がする。所有物……それも違う。恋人同士であることを示すには、言葉はちょっと難しい」
- マイルーム会話デフォルト3。
- 果たして言葉の意味を正しく理解して言っているのかは定かではないが、他のセリフで「夜は体温が恋しい」とか「24時間でも顔を見ていたい」などと平気で言う。
- そしてこのセリフ、上記の通りマイルーム会話のデフォルトセリフであるため、絆0の召喚直後の状態でも言う。確かに異聞帯での記憶を持ちこしており、主人公と初対面状態ではないとは言え、急接近しすぎである。一応、体温が恋しいだの24時間見ていたいだのは絆Lv5ではあるが…。
- 主人公は彼女の好みのドストライクと言っていい人柄なので、人柄を知って即恋人モードになる一目惚れもあり得なくはないのだが、思ってから行動に移すまでが早いデジタル思考の権化である。
- 「わからない……バーゲストはなんであそこまで僕を嫌うんだろう? 彼女とは、仲良くしたいのにな。……だってほら、大型犬みたいで可愛いじゃない?」
- マイルーム会話(妖精騎士ガウェインについて)。
- 騎士道精神の具現たる武人にして、自身と同じ世界を滅ぼしかねない厄災。そんな存在にすら「大型犬の様で可愛い」と言える豪胆さ。
- 最強種の余裕故の無自覚な見下しを向こうも感じているのか、バーゲスト側からも強くライバル視されている。
- 「好きなもの? 目の前にいるけど、いちいち言わなきゃいけない?」
- マイルーム会話(好きなもの 第3再臨時)。
- 竜としての本質に戻ってもド直球の愛情をぶつけてくる。というかデジタル思考がより加速しているのでもはや繕いすらしない。
- 「主従関係……要は自然の掟ね。強い者には従いなさい、絶対に。つまり、私に従って?」
- マイルーム会話2(第3再臨時)。
- 従う者、仕えし者という意味の「サーヴァント」となってもマスターに対し従うように求める。何せ最強なので。
- ……どこかの邪竜が聞いたら人間へのスタンスの解釈違いから大怪獣バトルが始まりそうな発言である。
- 「翼を展開した私は最速よ。起動から0.3秒で空気の壁を突破する私に、追い付ける英霊がいると思う?」
- 絆Lv2(第3再臨時)。
- 空気の壁とは要するに音速を超えるという事で、秒速340m、時速1225km。これに僅か0.3秒で達するという事は加速度1133m/s^2で加速しているという事で、もしこれが人間の乗った戦闘機だったなら、中の人はおおよそ115GというとんでもないGがかかっている事になる。訓練されたパイロットがギリギリ意識を失わない最大が5G程度であり、50Gを超えると自重だけで骨が砕けていくレベルの重量がかかる。[注 5]
- そればかりか、音速を超えるという事はソニックブームが発生するということで、地上でこんなとんでもない加速をしたら周囲が更地になり、近くにいるマスターも文字通りひとたまりもない[注 6]。しかしながら彼女の加速によってそのような直接的な被害が起こっている様子は特に存在しないので、アルビオンがいかに物理法則を無視しているかがはっきり分かる裏付けとなっている。
- 他のキャラクターで飛行速度の描写があるものとしては、聖杯を内蔵しているキングゥが時速500kmでの飛行、アストルフォの駆るヒポグリフがジャンボジェットと同等=時速800~900km、魔力消費を自重しない状態のカルナがそのヒポグリフにぴったり食らいつける程度。
他にトップスピードを争える英霊といえばアキレウスが第一に挙がるが、彼の叩き出すスピードについては明確な記載がない。また、現実上で音速を超えて航行しているボイジャーもそこまでの加速にはかなりの時間をかけている。自負の通り、速度に関しては三指に入るレベルなのは間違いないだろう。
- 「誕生日、おめでとうマスター! 今日は目いっぱい遊ぶとしよう!
……え? 仕事がある……? うれしいけど、丸一日は無理…?
そんな……! 24時間完璧なスケジュール組んだのに……頑張ったのに……仕事……しごと、か。
……ここで待ってて。ちょっとカルデア、滅ぼしてくる」 - 誕生日コメント。
- 入念に準備して綿密なスケジュールを立てていたようだが、主人公に仕事があったために完遂は無理となった。そして最後に超絶に危険な発言をかましてくるのであった。
- 主人公に距離感が近いために予定が合わないことにショックを受けるサーヴァントはそれまでにも一定数いたが、ここまで極端なのはそうそういない。
本編
- 「君たちがここに来たのは『巡礼の鐘』を鳴らすため?
それなら帰った方がいいよ。ここにはもう何もない。」 - 「あるのは骨も残らず燃えつきた―――――
きゃあああああああああああああああ!?」 - Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編にて。主人公達と会話中、目の前に
妖精亡主 を見つけての台詞。 - 湖水地方にやって来た主人公達がアルビオンの骸を守るためコヤンスカヤを追う途中、けしかけられたモースに苦戦していた所へランスロットが颯爽と現れ瞬く間に事を終わらせてしまった上に、冷静かつどこか余裕綽々で主人公達にも対応していた最中突如として少女らしい悲鳴をあげてしまうなんともカワイイ失態をやらかす。
脳筋系は皆幽霊がダメなのだろうか… - 「―――――――なんて?」
- 終編にて、モルガンとノクナレアの死を切っ掛けに破滅が確定した妖精國。
- 次々とモース化していく住民、滅びの中邪悪な本性を露わにしていく者たち、ついに目覚めてしまった災神、自分を含めた悪しき妖精を殺戮する為に暴れ狂う"獣の厄災"。
- そんな終わってしまった世界より、せめて愛する主だけは助けたいとオーロラの下へ急行し、美しいまま幕を引く為に心中を提案しようとした。
- その前にオーロラより返された言葉は「私を連れてこの国を捨てましょう」「醜く、弱い人間だらけの外の世界なら、今までと同じようにみんな私を愛してくれるから楽しく生きられるはず」というもの。
- その言葉を聞いた彼女は、今までに見たことのないような絶望の表情を浮かべ問い返した。
- 「……オーロラ。僕はきみを愛している。」
- 「きみが信じていなくても、きみにとってどうでもいいとしても、愛している。」
- 「……たとえ、どれほど君が邪悪でも。きみの望みは、すべて叶える。」
- 同上。オーロラより聞かされた理由、それはあまりにも身勝手で、あまりにも害悪で、そのくせあまりにも純粋なものであった。
- ソレは何も考えていない。否、「妖精という存在」を体現する本質故、どう足掻いてもそうすることしか出来ない傾国の姫君。だからこそ忠義の騎士は、絶望の中でも主を『助ける』事を選ぶ。
- たとえ、愛されていないとしても、自分の想いや恩が一方通行なものだとしても。
- 「……わけないだろう。」
- 「……そんなわけ、ないだろう……。」
- 「そんなわけ、ないんだよ……!」
- 「きみが外の世界で愛されるコトなんて、ないんだ……!ここでしか、きみはいちばんになれないんだから……!」
- 同上。メリュジーヌがオーロラを助ける手立てはその剣で胸を貫く介錯であった。
- オーロラという存在はあくまで妖精の国だからこそ認められ、愛されていた。しかし人類の世界では、きっと簡単にその本性を見抜かれ、害悪であると知られることだろう。
- 美しさしか取り柄のないソレは、愛されなくなることで美しさすら失うことになり、翅は朽ち顔も色褪せていく中、自分すら愛せなくなってしまった果てに、死ぬことも出来ず醜く変じた自分に苦しみながら生きる事しか出来なくなる。
- だからこそたった一人、本当の意味でオーロラを愛していたメリュジーヌは涙ながらに彼女を殺めた。美しいままで終わらせられるように。
- まもなく、愛を失った美しき騎士は本当の姿を現す。境界の竜、原初の存在、そして―――妖精國を焼き尽くす"炎の厄災"として。
- 「私の名は、メリュジーヌ───妖精騎士、メリュジーヌ!」
「飛びなさい……!おまえは、たとえ残骸であろうとも……!」 - 同上。自分をすくいあげ形作ってくれた彼女の世界を守るため、そしてその希望を救うため、かつて厄災であった騎士は、傷だらけの翼をはためかせ、黄昏の空を翔る。
イベント
- 「仲が良いのは結構だけど。
話、始まらないなら帰っていいかな。起きたばかりでまだ怠いんだ。」 - 「本当の事だし……僕、朝は弱いんだよね……
最強 だから……」 - モルガンのバレンタインストーリーにて。バレンタイン10日前、ある目的から秘密裏に妖精騎士三人を招集し、モルガンは会議を開いた。
- が、当のメリュジーヌは何故か不機嫌顔。バーヴァン・シーの軽口とそれを諌めるバーゲスト、そして相変わらず少しだけ言葉の足りないモルガンによる進まない会議にしびれを切らし、まだ眠いと文句を言う。
- 母親への文句に対し苛立ったバーヴァン・シーの威圧にも動じず、マイペースに振る舞う最強種。
- なお、その後のバーゲストの独白から「妖精國がまだ存続していた頃はそもそも何があっても午後出勤だった」というとんでもない事実も判明。このドラゴン、自由すぎる……!
- 「ああ、そういうコト。分かるよ。彼/彼女の事だね。」
- 「とても目が覚めた。僕は応援するとも。恋人と妻は別のジャンルだからね。」
- 同上。モルガンの「夫/妻」にチョコを贈りたいというので知恵を貸してほしいという話題に対し、バーヴァン・シーとバーゲストはそれぞれ「陛下(お母様)に恋人……!?」と驚愕し、思い思いの持論を心のなかで考えていた。
- そんな最中メリュジーヌは竜種の直感か、その「夫/妻」が何者であるかを一瞬で察し、先程とは打って変わって笑顔で応援する旨を述べるのだが……。
- ――おわかりだろうか。モルガンを妻と定義しつつ、しれっと自分を恋人と述べている事に。ジャンル違いならマスターの二股もオッケー、だって最強だから。
- やはり彼女もまた、しっかりと「ランスロット」であった。
- 「私はやっぱり『自分自身』だね!」
- 「でも、さすがにこの体は差し出せないし、人間では歯が立たないだろうし。
妥協して、『心』を表したものにしたよ。妖精騎士としての『証』も添えて。」 - 同上。悩むモルガンにバーヴァン・シーは「高い造形技術を活かし大作を作り上げれば贈られた側は喜ぶのでは?」と提案し、バーゲストは「愛着があるもの、愛しているものを模すのが良いのではないか?」と提案。
- その横で彼女は満面の笑みですでに準備済みの贈り物についてや、我道を爆進する恋愛観について話す。流石に誰かさんの真似まではしなかったが、モルガンは「自分自身は些か動物的では?」と赤面しながら諌めていた。
- さて、彼女が用意した『証』と『心』なのだが……。
- 「おはようマスター。やった。いま起きたところでしょう?」
- 「早起きしてきた甲斐があった。最高の一日になりそう。」
- 「ね、朝いちばんに僕の顔を見られて嬉しい?嬉しいでしょ?僕は嬉しいな!」
- メリュジーヌのバレンタインストーリーにて。バレンタイン当日、珍しく朝早くから活動していた彼女はカルデア女性職員からチョコを貰い続ける。
- 同性すら虜にする王子様ムーブで施設内を闊歩し、たどり着いた部屋はもちろんマスターの自室。
- なにやら楽しみにしている様子で寝起きの彼/彼女に話しかける。
- 「ま、それはともかく!」
- 「はい、遠慮なくちょうだい、マスター!」
- 「どんなチョコを用意してくれたの?ホントの話、楽しみで昨夜は眠れなかったんだ!」
- 同上。王子様ムーブを解除し素の甘えん坊としての振る舞い。実は早起きではなく、楽しみすぎて寝てないだけだった。
- この彼女に対し、「メリュジーヌは男の子だったの?」とふざけた返しをすると……。
- 「……ないんだ。チョコもなければ甲斐性もないんだ。」
- 「やっぱりカルデアの労働環境が良くないよね……生きるので精一杯なんだし、それは可哀相だけど……」
- 「つがいの機嫌もとれないなんて、動物としてどうなの?死ぬの?」
- 同上。とてもわかりやすく落胆する。
- しれっと「つがい」認定されているが聞かなかった事にしよう。
- 「受け取って。まずは一つ目。これは『僕』……妖精騎士ランスロットとして。」
- 「アロンダイトを模してみたんだ。格好いいの、好きだろう?」
- 同上。絆の交換、愛情の確かめ合いとして渡された『一つ目』のチョコレート。
- 竜皮より作られし光刃、『妖精剣アロンダイト』を模したホワイトチョコレートはカッコいいもの好きのマスターも大喜びさせる一品。
- さて、その後にマスターは前々から気になっていた事を彼女に問いかけた。彼女がよく口にしている「おいおい」とは何なのかと。
- 「そっか、きみは普通の人間だから、
そういう 感覚 、分からないんだ。」 - 「………うん。ちょっと待って。変身してくる。」
- 同上。どうやら彼女にとって「おいおい」を問われることは恥ずかしい事なのか、一瞬赤面し大胆だと照れる。
- が、少し考えて自分が竜でマスターが人間という異種族である事に思い至る。なのでわかりやすく説明するためにアルビオンとしての竜人形態になることに。
- 「つまり。物事の捉え方、観測の視点が違うの。私、最強の中の最強でしょう?
だから運命の相手は見た瞬間に分かるの。一目惚れとかじゃなくて、最後まで見えるのよ。」 - 「あなたと私がこの先、どんな時間を過ごして、どんな戦いをこなして、どんな試練を乗り越えて―――
たくさんの『はじめて』を重ねて、何よりも誰よりも大切な『相手』になるか。」 - 「そんな運命を、直感で感じ取るの。」
- 同上。竜人形態の彼女より説明された「おいおい」。
- その実態は文字通りのおいおい訪れる未来。竜種は人と違う観点を持ち、文字通りの未来を幻視する事でつがいとなる者を見つけ出す。
- かつての自身を掬い上げた美しき翅の妖精、今の自分を召喚した人間のマスター。彼女がそれらに仕えたのは恩以上に、その運命を見たが故に惹かれたという事なのだろう。
- だからこそ、あの主人の最期の言動を聞いたとき、想像していた輝かしい未来絵図が崩れ絶望の表情を浮かべたのかもしれない。[注 7]
- 「ワクワクするでしょう?あなたははじめから、私の
獲物 だったのです。」 - 同上。それは愛深き捕食宣言。物騒な恋の告白。
- 境界の竜は
喰らう べき獲物 を見定めていた。 - 続けて渡された『二つ目』のチョコレートは己の心臓、つまり竜の炉心を模したチョコレート。
- 彼女が渡したがっていた『証』と『心』とは、騎士の矜持の具現たるアロンダイトの模造と、文字通りの己の心の模造であった。[注 8]
- これから訪れる未来に胸を弾ませながら、その心臓の似姿に口をつけてほしい。私があなたをそう見ているように、と。未来を知る竜はマスターに囁く。
- 「うん! じゃ、チョコも受け取ってもらえたし、一緒に寝ていい?」
- 「寝てないから体温、下がっちゃって!暖めて、暖めて!」
- 同上。一通り渡したいものを渡し終えた後、我慢できなくなったのかマスターをベッドに押し倒し添い寝を求める。
- その竜は騎士である以前に、原初の存在である以前に、ただただ甘えたがりであった。
- 「ねえマスター。私のきらいなもの、知っている?」
- マスター「……ひとつだけあるって言ってたね / ……なんとなく分かるよ」
- 「そう。だからあまり無理はしないで。私を忘れないで。」
- 「だって、ほら。」
- 「運命に先立たれて生きるとか、可憐な私に耐えられるワケがないでしょう?」
- 同上。星に帰れない悲しみ、46億年の孤独、一度は失った最愛。
- 竜は最強の生物である前に、心を持つ存在。大切な人との死に別れを誰よりも嫌う。
- 今度こそ大切な人と共に生きたい。「おいおい」の未来ではなく現代のマスターに向けた言葉は、先に眠ってしまった彼/彼女には聞こえなかったが、愛する人を抱きしめて眠れる満足感に彼女もまた眠りに落ちた。
その他
- 「ありがとう!マスター!この種火、美味しいね!」
- 第一、第二再臨のレベルアップボイス。キャストリアは「提案なのですが、種火に味をつけるというのは?」と言っているのに対し、こちらは手放しで絶賛である。
- なお、第三再臨でも「際限なく食べたい、これ」などと言うあたり、本当に気に入ってる様子である。
というか、種火は食べて摂取していたのか。
- 「魔力の結晶……便利。どこの神話体系の技術かしら……知恵と火の神?」
- 第三再臨のレベルアップボイス。大好物の起源を見事に言い当てている。
- プロメテウスが人類に残した置き土産は、妖精國最強の戦闘機にとって申し分ないエネルギーリソースとなるだろう。
メモ
- 竹箒日記にて奈須きのこ氏がCHOCO氏に依頼した時「Fateにはアルビオンという竜がいて、コイツだけひとりで世界が違うんです。 ファンタジーの中に、ひとりだけSFというか。異物感すごい」「んーと。他のサーヴァントがモビ○スーツなら、コイツだけゲッ○ー」と説明してCHOCO氏に「―――なるほど。 確認しますが、デザインするのはFateのサーヴァントで、 アナタは本物の奈須きのこさんですよね?」と反応されたことを明かしている。[出 1]
- 実際その正体は「生体と機械が融合した類のメカドラゴン」というべき代物であり、プレイヤーからは「モンスターハンターシリーズのバルファルクを思い出した」という声も聞かれた。
- 分からない人のために簡単に説明すると、モビ○スーツは曲がりなりにも物理法則に従ってちゃんとSFしている兵器だが、ゲッ○ーは物理法則を無視して亜光速で飛んだり飛行中に直角に曲がったり平気でする超兵器であり、バルファルクは翼で羽ばたくワイバーンなどが生息する狩猟時代の世界観の中で、1匹だけジェット噴射で音速飛行しているトンデモ生物。
- ちなみに別のロボットアニメには「ランスロット・アルビオン」なる名前の機体も存在する。
- サーヴァント1騎で全く異なる姿のバトルグラフィックを2パターン持ち、宝具も2種類持ち、実装直後から簡易霊衣が3種類も存在するという莫大な量のグラフィックを持つサーヴァント。さらにはそれらをバトル中に切り替えるスキルという全く新しい要素の上に、切り替え前後それぞれのバトルボイス、LB6クリア後に追加されるマイルームボイスなどといったものも多い。ファミ通でのインタビューによると、通常のサーヴァント1騎をプレイアブル実装するのに比べて5倍の手間がかかったとのこと。
- 第三再臨以降は声に響くようなエフェクトがかかるようになる。発声方法が人と異なるモノになったのか、テレパシーの様なもので脳内に直接言葉を伝えているのだろうか。
脚注
注釈
- ↑ バーゲストに睨まれることはちょっとだけ辛いから嫌。
- ↑ ブリテン異聞帯の関係者に関して話す時だけ、もしくは「妖精騎士」として話す時だけ。
- ↑ 『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと同胞に話しており、そのどちらもが「自分が愛されるため咄嗟に出た口先だけの虚言」である。
- ↑ 一方で鏡の氏族側も、予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。
- ↑ 実際、名前元のバーサーカーが『Fate/Zero』で宝具化したF-15で無茶苦茶な機動を行ったためにパイロットだった仰木一尉はGによる内臓破裂で死亡している。
- ↑ 現代文明ではもちろんこんなトンデモ加速をする乗り物は存在しないが、ソニックブームそのものは昔から研究されており、高度5000メートルを飛ぶ航空機のソニックブームで地上の建物の窓ガラスが割れた事例もあるほど強力な現象。
- ↑ 事実、マスターに「運命は変わることもある」と言われた際には「何かの拍子で未来が変わってしまう事はたしかによくあるけど……」と述べている。考えなしに行動を起こすオーロラのような相手であれば変動の頻度はかなりのものとなり、事実上予測不能な状態になるものと思われる。
- ↑ そしてこの竜の心臓型チョコ、なんと本当に魔力が込められている。その魔力量はマスターの100年分ほどで、一気に食べようものなら数日は寝込むレベル。いくらマスターが普通の魔術師よりも魔力に乏しいとはいえ、100年分も込められれば尋常ではない魔力量になる。
出典