「氷室鐘」の版間の差分
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2014年5月27日 (火) 19:43時点における版
氷室 鐘
- 読み:ひむろ かね
- 身長:157cm/体重:48kg
- スリーサイズ:B84/W56/H85
- イメージカラー:鼠色
- 特技:これといってなし(本人談)
- 好きなもの:人間観察/苦手なもの:蒔寺楓、猫
- 天敵:蒔寺楓
- CV:中川里江
衛宮士郎や遠坂凛が通う穂群原学園の女生徒。人呼んで「氷室女史」。陸上部三人娘の一人で走り高跳びのエース。
クラスは2年A組(『hollow』では3年A組)で、陸上部の蒔寺楓、三枝由紀香の他、凛、美綴、沙条がクラスメイト。担任は葛木宗一郎。
- 略歴
- 常時眼鏡を着用しており顔もスタイルも整った美人。いつもは蒔寺楓、三枝由紀香と行動をともにしている。
入学当初は絵を描きたいと思っており美術部への入部を希望していたが、蒔寺の強引な勧誘により陸上部に籍を置くことになる。今では走り高飛びのエース。
冬木市市長の娘であり、柳洞一成には「役所の子」といわれていた。
新都の蝉菜マンションで暮らしており、同マンションで起こった事件にも詳しい。なお、美綴綾子も同じマンションに住んでいる。
- 人物
- 二人称が「汝(なんじ)」であるなど古風な口調であり、クールでソリッドな印象を受けるが意外と少女趣味。冷静沈着ではあるが趣味が入ると異様に熱くなる事もある。暴走した蒔寺の止め役だが、当の氷室も暴走する事が多く、立場が逆になる事も。また、怒った由紀香にはかなわない。また、「思い込み:S」とされるほど思い込みが激しく乗りやすい。
人間観察が趣味で、こと恋愛は最大の関心事、とかく心躍ることであるとか。それ故か恐るべき観察力と情報収集力を持ち、そんなタイプには見えないのに噂話には敏感。常に一歩引いた視点で物事を捉える癖がついており、戦略性や大局観が求められる戦いには滅法強い。同時に、好みのタイプを聞かれても「(外から見て)自分と合わせて絵になる男性」と答え、当事者意識に乏しいところがある。皮肉な事に、宿敵である一成がタイプに該当していたが《英雄史大戦》で惨敗した上に、彼にこっぴどく拒絶されてしまい、恋愛に対して臆病になった。
容姿端麗、頭脳明晰。文理体芸全てに秀で、同性異性問わず人望もあり、経験は乏しいものの格闘センスにも優れるパーフェクトレディ。一方で実力を発揮できる場面になると徹底的にねちこく相手を痛めつける性格の悪さもある。
料理下手、猫嫌いなどの弱点もあるが、発覚した弱点は努力で克服することにしているとか。料理下手は1年生時の「教室を酸の海に沈める」から1年後に「でも味は普通」まで伸ばすことに成功。猫嫌いはhollowの時期でも克服しきれていない。
哲学、文学、絵画、心理学など文化史に明るい。父親共々絵画が趣味で、「絵になれば大抵のことは許される」という思想を持つ。
- 能力
- 基本的には一般人である。ツッコミ、暴走蒔寺鎮圧、恋愛迷推理、どこからともなく羽扇を取り出す、など少々変わった特技を持つ。走り高跳びでは一般的な背面跳びだけでなく、鋏み跳び、ベリーロール、正面跳びといった古式・マイナーな跳び方をインターハイ予選で次々と試し、結局「会場からの受けが最も良かった」という理由で、最古式の正面跳びを自分の跳躍法として採用した。優秀な策士と自負しているが、思い込みの激しさから失敗する事が多く、蒔寺から「当たればデカイが、外す事が圧倒的に多い」と評されている。
登場作品と役柄
- Fate/stay night
- 聖杯戦争には関わらない一般人。プロローグのみの登場で、最初は立ち絵実装予定すら無かった。
- Fate/hollow ataraxia
- 陸上部の活動や休日の過ごし方などが描かれる。エクリプスでは彼女視点の物語「氷室恋愛探偵」が用意されるという快挙を成し遂げた。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 主役。眼鏡好きな作者の恩寵を一身に受けている。
- アーネンエルベの一日
- いつも通りの陸上部三人娘。
人間関係
冬木
- 蒔寺楓
- クラスメイト兼友人。鐘を陸上に誘った張本人で、大体一緒にいる。「蒔の字」と呼ぶ。
- 三枝由紀香
- クラスメイト兼友人。陸上部のマネージャーで、日頃から行動を共にしている。
- 沙条綾香
- クラスメイト。彼女に自身の許婚探しを手伝ってもらう事になる。
- 遠坂凛
- クラスメイト。親交はさほどのものでもない。が、目立つ凛のその周囲におもしろいものはないかと常に観察しており、凛は凛で鐘は只者ではないと認識している、変な関係。
- 美綴綾子
- おもちゃその1。クラスメイト。「反応がかわいいから」いじらずにはいられないらしい。
- 美綴実典
- おもちゃその2。呼び方は「美綴弟」である。
- 衛宮士郎
- 知人。『hollow』ではその生活ぶりを「主夫」と評した。下の名前は覚えていない。
- 柳洞一成
- 寺の子呼ばわり。運動部に厳しく、また態度が妙に敵対的なので仲が悪い。
「氷室の天地」で己に名前も知らぬ許婚がいる事が分かり、それ以来意識し始めるが……。 - 間桐慎二
- 自分のモノにならないイイ女ということで度々ちょっかいをかけてくる。もちろん全力で成敗。
- 氷室道雪
- 父親。氷室の天地のみ登場。冬木市長。「わくわくざぶ~ん」の命名者。
- 氷室鈴
- 母親。氷室の天地のみ登場。笑顔の女性。フランス料理を得意とし、壊滅的だった娘の料理の腕を「普通」程度に鍛え上げた。
その他
- グラニア
- 前世……らしい。
名台詞
氷室の天地 Fate/school life
- 「対人戦に特化した時点で汝の負けは決まっていた!」
- 「氷室の天地」25話で、カードゲーム「英雄史大戦」で慎二を下した時の台詞。財力にモノを言わせて強力なカードで身を固めたデッキを使う慎二に対し、ついさっき買ったデッキとほんの少しカードを入れ替えた氷室だったが、慎二がこのゲームの最も大事な事を見失っていた事を見抜き、慎二のデッキの強力な突破力を殆んど発揮させずに完勝した。
だが、38話の柳洞一成との対決では「嫌がらせに特化した対人戦術」という、慎二と方向こそ違えど同じ愚を犯し、今度は完敗を喫してしまった。
- 「……いや なに もちろん」
- 「『勝負に負けた』ショックが一番大きいのだがな…」
- 「ああも強く人に『拒絶』されるというのは」「ちょっとこたえるものがあるな……」
- 38話のラストの台詞。一成との対決は「負けた方は勝った方の言う事を一つだけ何でも一つ聞く」というアンティがあり、それで彼から「このまま嫌い続けてくれ」と言われた。
許婚がいる事を知り、異性への興味が芽生え、そこから柳洞がいちいち敵対する理由を「男子特有の好きな娘をつい苛めてしまう行動」と思い込み、実際どうなのかを確かめる為のアンティルールだったのだが……。意識しだした異性からの決定的な拒絶の意思表示、その事に耐え切れず、三枝由紀香の胸を借りて大粒の涙を流してしまう。
- 「あと『好き』の反対は『嫌い』ではなく『無関心』!!」
- 「つまり『嫌ってくれ』とは『俺に関心を持ち続けてくれ!』と同義!!」
- 「ああ持ち続けてやるさ嫌ってやるさ」
- 「次の勝負でどうこっぴどく負かすか考えておいてやるさ!」
- 綾香やLondon☆STARの手助けで一成にリベンジ。その後、一成の勘違いに付け込んで弄り倒した。
- 「大災害と連続殺人事件にまみれた冬木史が平々凡々?」
- 文化祭の出し物が研究発表に決まり、蒔寺が「郷土史とか平々凡々として嫌だ」とダダをこねたのに返答して。
「良い歴史が無い」と頭を痛める市長を父に持つ身としては、結構切実な言葉である。実際、目がだいぶマジだった。
- 「非凡すぎて乙女の夢ブチ壊しだ!!」
- 自分の前世占いの結果を聞いて。占いの結果は後述。
- 「・・・・今までに食べたパンの枚数よりは少ないぞ?」
- 蒔寺から、策を外す事の方が多いと問い詰められての苦しい言い訳。蒔寺が「ダメくせぇ!」とガックリしたのは言うまでもない。
メモ
- もともとは文化系のくせに、運動神経は抜群。陸上は勿論だが、格闘センスにも優れ、特に回避や関節技、寝技に優れる。
- 猫嫌いになった理由は、幼少時に猫に引っかかれた箇所に雑菌入った事で化膿して三日三晩寝込み、その間中、周囲の人々が化け猫に見える幻覚に苦しんだ事が原因。
- 小学生の頃、通学路のショートカットになる事から、近所の花壇の植え込みを飛び越えていた事が現在の運動能力の下地を作ったとのこと。植え込みが成長してからは、意地になって飛び越えていた。
- 通称「穂群原の呉学人」。呉学人とは『水滸伝』の登場人物で、主役サイドである梁山泊の軍師「呉用」の事。命名の由来として蒔寺が語った「肝心な時に『なんと私は重要なことを見落としていたのだ!』とか言って泣いてる人」というのは、『ジャイアントロボ――地球が静止する日』に登場する同名の人物のパロディだが、実際に『水滸伝』での彼も非常に失敗が多く、中国では「一見優秀そうだが肝心な時に役に立たない人」を皮肉る言葉として「梁山泊の軍師」という表現を用いたりする。
- 『Fate/EXTRA』及び『CCC』でも彼女に良く似た容姿の人物が登場している。主人公同様ノイズを感じ取っているため、NPCではなく聖杯戦争参加者と思われるが、本選には登場しないため予選を通過できたのかは不明。
- 前世占いによれば某国のお姫様で、望まぬ婚姻をさせられそうになったが、祝宴の席で料理に睡眠薬を混ぜて全員眠らせた後、目をつけていた美形の騎士を拉致して逃亡。しかも、騎士の誓いで手を出さない彼を手篭めにしてしまった。最終的に彼は非業の死を遂げたとのこと……乙女の夢ブチ壊しである。
なお、これは件の姫と氷室の声優が同じであることを匂わせた、いわゆる「中の人」ネタ。