「蘆屋道満」の版間の差分
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: 自称した宿業“一切嘲弄”の名の通り、あらゆる全てを嘲笑し、愚弄せんばかりの言動だったが、自らの術を主人公に解除され<ref group = "注">武蔵を拘束して宿業を埋め込み英霊剣豪に変貌させようとしたが、主人公が魔術礼装「アトラス院制服」のスキル「イシスの雨」を行使して解除。</ref>、さらに武蔵の一太刀で傷を負った事に激昂。サーヴァント並みの力を持った巨大な悪霊を代役として呼び出し、“英霊剣豪七番勝負”を挑みにかかる。 | : 自称した宿業“一切嘲弄”の名の通り、あらゆる全てを嘲笑し、愚弄せんばかりの言動だったが、自らの術を主人公に解除され<ref group = "注">武蔵を拘束して宿業を埋め込み英霊剣豪に変貌させようとしたが、主人公が魔術礼装「アトラス院制服」のスキル「イシスの雨」を行使して解除。</ref>、さらに武蔵の一太刀で傷を負った事に激昂。サーヴァント並みの力を持った巨大な悪霊を代役として呼び出し、“英霊剣豪七番勝負”を挑みにかかる。 | ||
− | : これを打ち破られ、狼狽したところを斃れた段蔵の加護を受けた[[風魔小太郎]] | + | : これを打ち破られ、狼狽したところを斃れた段蔵の加護を受けた[[風魔小太郎]]に斬られ、消滅したかに思われたが、その直後に武蔵に対して不意打ちを仕掛ける。だが「[[柳生但馬守宗矩|セイバー・エンピレオ]]」に斬られたことで失敗し、今度こそ消滅した。 |
− | : | + | : しかし、主人公らが妖術師の企みを打ち破り、下総国に平和が戻った後、単独で再び登場する。その場で改めて事件を起こす素振りは見せなかったが、独白のような形で意味深な言葉の数々を残した。亜種並行世界に於いては妖術師の下についていたものの、他の、サタン改め「■■■■■■■■■様」なる上位の存在に対する敬意を口にする、「カルデアへの現出は失敗した」などと口走る<ref group = "注">妖術師の攻撃目標が「あらゆる平行世界」であった事に対し、道満のこの口ぶりはカルデアという個を目標としているように見受けられるため、両者の間には目的意識に齟齬がある。これは、道満にのみ見られた特徴である。</ref>など、多くの謎を残しながら物語からフェードアウトしていった。 |
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+ | : 第二部において、「[[異星の神]]」の使徒のひとりであることが明かされ、Lostbelt No.4『[[創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ]]』において主人公らの前に再び姿を現し、下総国を空想樹の樹立に関する仮説証明に利用したと語った。そして彼こそが、インド異聞帯において、[[アルジュナ〔オルタ〕|神たるアルジュナ]]を唆し、ユガの周期を早めさせた元凶であった。 | ||
+ | : アルジュナとの決戦の最中、主人公に不意打ちを仕掛けようと試みたものの、自ら蘇生することでアルジュナの軛から解放された[[アスクレピオス]]の妨害により失敗に終わり、そのまま消滅した。だがインド異聞帯の彼は本人ではなく、彼の式神であった。 | ||
+ | : その後、Lostbelt No.5『[[星間都市山脈 オリュンポス]]』において、異聞帯の神々の前では道化のように振舞いながら<ref group = "注">神々を嘲弄したことで不興を買った際には、神々の前で突如'''自らの首を断つ'''という暴挙に出た。</ref>、破神同盟に与する[[エウロペ]]の誘拐、異聞帯の真実および異星の神の真の目的に近付こうとした[[カドック・ゼムルプス|カドック]]の抹殺等で、暗躍していた。 | ||
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+ | : 結果、ついに本体が目覚め、彼の本拠地である特異点『[[地獄界曼荼羅 平安京]]』において主人公らを迎え撃とうとする。 | ||
+ | : その特異点における本来の蘆屋道満を言葉巧みに唆し乗っ取り、[[安倍晴明]]からの提案と偽って「[[聖杯戦争|天覧聖杯戦争]]」を[[藤原道長]]に開催させた。 | ||
+ | : その目論見は主人公と[[坂田金時]]により破られ天覧聖杯戦争は中止となるも、彼は四騎のサーヴァントの魂を自らの聖杯に得た。そのため彼は計画を修正し、[[空想樹|亜種空想樹]]『地獄界曼荼羅』を現出、自らを『黄幡神・蘆屋道満』と名乗った。 | ||
+ | : そして聖杯戦争の管理者として八将神を召喚し、残り三騎を捧げることで聖杯、延いては空想樹の完成を目指す。しかし召喚された「[[俵藤太|歳殺神]]」、「[[鈴鹿御前|豹尾神]]」、「[[玖賀耳之御笠|歳破神]]」、「[[平景清|歳刑神]]」をカルデアと源氏武者、鬼たちの連携により次々と破られ、その魂も安倍晴明の術式により回収を阻止されてしまう。 | ||
+ | : しかし実際には、自らが霊基に組み込んだ「イツパパロトル」「チェルノボーグ」をそれぞれ「大将軍」「太陰神」とし、そして自らの魂、合わせて三騎分の魂を既に空想樹に取り込ませており、空想樹を開花させる。 | ||
+ | : そして「太歳神」として召喚した[[伊吹童子]]を新たな、自分だけの「異星の神」、[[ビースト]]にしようと試みる。だがそのアイデアを急遽かなぐり捨て、伊吹童子を取り込み、自らをビーストにしようと目論む。 | ||
+ | : 結果的に伊吹童子を取り込むことは叶った。だがビーストになることはできず、その原因を安倍晴明により「人類愛なき羅刹に獣の資格なし」、すなわち人類愛がない彼はビーストになることができない、と指摘されてしまった。 | ||
+ | : そのため彼はビーストになることにこだわるのを諦め、『羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満』と名乗りを改め、この世のすべてを嬲り殺すと宣言する。 | ||
+ | : だがその言葉を受けて戦う意思を見つけた金時が、「摂津式大具足・熊野」を召喚。加えて空想樹に取り込まれるも霊基を保っていた伊吹童子が金時に、彼女の宝具たる「神剣・草那芸之大刀」を貸与、主人公の令呪のバックアップによって空想樹を両断されてしまう。<ref group = "注">その際彼は、他の「異星の神」の使徒が知らない「異星の神」の秘中の秘を知っている、と主人公に取引を持ち掛けたが、その真偽は不明。</ref> | ||
+ | : そして、彼の本体は源氏武者、鬼、カルデアの一斉攻撃を受け、彼は末期の言葉を述べる。だが実際にはそれは時間稼ぎに過ぎず、特権領域に接続することで仙術の大秘奥を発動、彼らを道連れにしようとしていた。 | ||
+ | : しかしその目論見は主人公に看破され、[[加藤段蔵|段蔵]]の宝具「妖術斬法・夕顔」を受けたことで、ついに消滅。カルデアとの長きにわたる因縁に、終止符が打たれた。 | ||
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:美形ながら奇抜で、何処か歪な出で立ちをした男性。 | :美形ながら奇抜で、何処か歪な出で立ちをした男性。 | ||
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:加えて「神を喰らったモノ」「黒き神を自らの太陽へと取り込んで、悪の神を自らの魔力へと置き換えて、強大なる存在によって導かれた自我の滴~」との記述があり、事実アルターエゴのクラスとして成立するにあたり、彼は自らの霊基にアステカ神話の女神「イツパパロトル」<ref group = "注">性別が不明になっているのは、彼女を取り込んだ影響によるものと思われる。</ref>、スラヴ神話の悪神「チェルノボーグ」、平安日本の怨霊「悪霊左府」を組み込み、ハイ・サーヴァントと化した。 | :加えて「神を喰らったモノ」「黒き神を自らの太陽へと取り込んで、悪の神を自らの魔力へと置き換えて、強大なる存在によって導かれた自我の滴~」との記述があり、事実アルターエゴのクラスとして成立するにあたり、彼は自らの霊基にアステカ神話の女神「イツパパロトル」<ref group = "注">性別が不明になっているのは、彼女を取り込んだ影響によるものと思われる。</ref>、スラヴ神話の悪神「チェルノボーグ」、平安日本の怨霊「悪霊左府」を組み込み、ハイ・サーヴァントと化した。 | ||
:式神の扱いにも長けており、カルデアへの侵攻のために式神をカルデアのシミュレータ内に送り込むという離れ業も見せている。 | :式神の扱いにも長けており、カルデアへの侵攻のために式神をカルデアのシミュレータ内に送り込むという離れ業も見せている。 | ||
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== ステータス == | == ステータス == |
2021年3月21日 (日) 01:45時点における版
アルターエゴ | |
---|---|
真名 | 蘆屋道満 |
読み | あしや どうまん |
異名 |
道摩法師あるいは播磨法師 キャスター・リンボ[注 1] |
性別 | 不明 |
身長 | 200cm |
体重 | 110kg |
好きな物 |
特になし 他者の矜持、信念、その手のものを踏み躙ること[注 2] |
苦手な物 | (天敵を除けば)特になし |
天敵 | 安倍晴明 |
出典 | 『宇治拾遺物語』、『安倍晴明物語』、『蘆屋道満大内鑑』、アステカ神話、スラヴ神話など |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪 |
一人称 | 拙僧/儂[注 3] |
二人称 | 貴方/貴女[注 4] |
三人称 | 〇〇殿 |
声優 | 森川智之 |
デザイン | 古海鐘一 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場する「アルターエゴ」のサーヴァント。初登場時には、「魔術師」のクラスを名乗っていた。
- 略歴
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて英霊剣豪の一角、「キャスター・リンボ」として登場。
- あくまでも英霊剣豪の内の一騎に過ぎないものの、英霊剣豪というモノ自体が英霊に道満の持つ“一切鏖殺”の宿業を埋め込んだものであるという発言[出 1]や、度々発生していた「赤い月の夜[注 5]」が道満の術によるものであると思しい描写、そして事件の首謀者たる妖術師との会話が具体的な企ての内容に踏み込んだものである事を鑑みるに、蘆屋道満は英霊剣豪の中でも、参謀、軍師といった立ち位置にいたものと考えられる[注 6]。
- 自称した宿業“一切嘲弄”の名の通り、あらゆる全てを嘲笑し、愚弄せんばかりの言動だったが、自らの術を主人公に解除され[注 7]、さらに武蔵の一太刀で傷を負った事に激昂。サーヴァント並みの力を持った巨大な悪霊を代役として呼び出し、“英霊剣豪七番勝負”を挑みにかかる。
- これを打ち破られ、狼狽したところを斃れた段蔵の加護を受けた風魔小太郎に斬られ、消滅したかに思われたが、その直後に武蔵に対して不意打ちを仕掛ける。だが「セイバー・エンピレオ」に斬られたことで失敗し、今度こそ消滅した。
- しかし、主人公らが妖術師の企みを打ち破り、下総国に平和が戻った後、単独で再び登場する。その場で改めて事件を起こす素振りは見せなかったが、独白のような形で意味深な言葉の数々を残した。亜種並行世界に於いては妖術師の下についていたものの、他の、サタン改め「■■■■■■■■■様」なる上位の存在に対する敬意を口にする、「カルデアへの現出は失敗した」などと口走る[注 8]など、多くの謎を残しながら物語からフェードアウトしていった。
- 第二部において、「異星の神」の使徒のひとりであることが明かされ、Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』において主人公らの前に再び姿を現し、下総国を空想樹の樹立に関する仮説証明に利用したと語った。そして彼こそが、インド異聞帯において、神たるアルジュナを唆し、ユガの周期を早めさせた元凶であった。
- アルジュナとの決戦の最中、主人公に不意打ちを仕掛けようと試みたものの、自ら蘇生することでアルジュナの軛から解放されたアスクレピオスの妨害により失敗に終わり、そのまま消滅した。だがインド異聞帯の彼は本人ではなく、彼の式神であった。
- その後、Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』において、異聞帯の神々の前では道化のように振舞いながら[注 9]、破神同盟に与するエウロペの誘拐、異聞帯の真実および異星の神の真の目的に近付こうとしたカドックの抹殺等で、暗躍していた。
- そして軌道大神殿に侵入した主人公らを、自らの不死性をいいことに妨害しようとするも、インド異聞帯での悪行への報復として、ペペロンチーノの「漏尽他人通」によって不死性を封じられ、最後の式神もカイニスによって消滅させられた。
- 結果、ついに本体が目覚め、彼の本拠地である特異点『地獄界曼荼羅 平安京』において主人公らを迎え撃とうとする。
- その特異点における本来の蘆屋道満を言葉巧みに唆し乗っ取り、安倍晴明からの提案と偽って「天覧聖杯戦争」を藤原道長に開催させた。
- その目論見は主人公と坂田金時により破られ天覧聖杯戦争は中止となるも、彼は四騎のサーヴァントの魂を自らの聖杯に得た。そのため彼は計画を修正し、亜種空想樹『地獄界曼荼羅』を現出、自らを『黄幡神・蘆屋道満』と名乗った。
- そして聖杯戦争の管理者として八将神を召喚し、残り三騎を捧げることで聖杯、延いては空想樹の完成を目指す。しかし召喚された「歳殺神」、「豹尾神」、「歳破神」、「歳刑神」をカルデアと源氏武者、鬼たちの連携により次々と破られ、その魂も安倍晴明の術式により回収を阻止されてしまう。
- しかし実際には、自らが霊基に組み込んだ「イツパパロトル」「チェルノボーグ」をそれぞれ「大将軍」「太陰神」とし、そして自らの魂、合わせて三騎分の魂を既に空想樹に取り込ませており、空想樹を開花させる。
- そして「太歳神」として召喚した伊吹童子を新たな、自分だけの「異星の神」、ビーストにしようと試みる。だがそのアイデアを急遽かなぐり捨て、伊吹童子を取り込み、自らをビーストにしようと目論む。
- 結果的に伊吹童子を取り込むことは叶った。だがビーストになることはできず、その原因を安倍晴明により「人類愛なき羅刹に獣の資格なし」、すなわち人類愛がない彼はビーストになることができない、と指摘されてしまった。
- そのため彼はビーストになることにこだわるのを諦め、『羅刹王・髑髏烏帽子蘆屋道満』と名乗りを改め、この世のすべてを嬲り殺すと宣言する。
- だがその言葉を受けて戦う意思を見つけた金時が、「摂津式大具足・熊野」を召喚。加えて空想樹に取り込まれるも霊基を保っていた伊吹童子が金時に、彼女の宝具たる「神剣・草那芸之大刀」を貸与、主人公の令呪のバックアップによって空想樹を両断されてしまう。[注 10]
- そして、彼の本体は源氏武者、鬼、カルデアの一斉攻撃を受け、彼は末期の言葉を述べる。だが実際にはそれは時間稼ぎに過ぎず、特権領域に接続することで仙術の大秘奥を発動、彼らを道連れにしようとしていた。
- しかしその目論見は主人公に看破され、段蔵の宝具「妖術斬法・夕顔」を受けたことで、ついに消滅。カルデアとの長きにわたる因縁に、終止符が打たれた。
- 人物
- 美形ながら奇抜で、何処か歪な出で立ちをした男性。
- 長い髪は右が白く、左が黒いモノトーンになっている。また、ところどころ外ハネをした髪に鈴が括り付けられており、黒髪の方は植物「薇」のように複数のとぐろが巻かれている特徴的な髪型。
- 陰陽師らしく和服を基調としながらも、右肩から袖までが和服らしからぬ赤と白の縞模様であり、道化師、ピエロを彷彿とさせるデザインになっている。
- その性格は「外道」の一言であり、英霊剣豪を作る際に人間や英霊に宿業を埋め込む必要があり、対象者はこの時耐え難い苦痛を覚えるようだが、道満はこれに躊躇を覚えないどころか、その苦悶を楽しんでいる節さえ見受けられた。
- 五行に深く触れ、自然(神々)さえも時に操る超越者として振る舞い、小さきもの、儚きもの、日々をつつましく暮らす衆生すべてを嘲笑い、他人の矜持、信念を娯楽のために踏みにじり、苦しめる事を好む(これが原因で対峙した宮本武蔵にひと目で見抜かれており、蛇蝎の如く嫌われている)。
- 一方、平時は冷静かつ理知的な言動であるが、主人公らと対峙した際は度々高笑いと激昂を交互に繰り返しており、情緒が不安定である様子も見て取れる。「ンンン――」と言葉を溜めるクセがある模様。
- クラス・アルターエゴとしての現界であるため、過去に実在した蘆屋道満の人物像そのものではなく、一側面がカリカチュア化した存在になっていると思われる…が、キャスター・紫式部の語るところでは、過去の道満も相当の妖人・怪人であった模様。
- カルデアに召喚されたアルターエゴ・蘆屋道満は、己が「異星の神のしもべとして活動し、カルデアとたびたび敵対した事実を一切覚えていない」という素振りを見せる。
- 生前にはありえざる多様な力を有したアルターエゴとして召喚されたのは如何なる理由か「さても見当がつかない」と宣う。
- 無論、虚偽であり彼は間違いなくカルデアと敵対したアルターエゴ・リンボ、己を暗黒の太陽として輝かさんとした道満としての記録を有して、カルデアに召喚されたのである。
- 果たしてそれは、カルデアが縁を結んでしまったが故の事故めいた偶然か、力であればその出所を問わない汎人類史の選択か────
- それとも或いは、アルターエゴ・蘆屋道満が「そのようにあれ」と望んだのか……。[注 11]
- 能力
- 強力な陰陽術の使い手であるが、彼の性格上、その秘術は悪辣を極めたものが多い。
- 五芒星でサーヴァントの動きを封じ込めたり、英霊に“一切鏖殺”の宿業を埋め込んで凶暴性の塊のようになったサーヴァント「英霊剣豪」と化させたり、下総国の人間たちを不規則に化物に変生させるのが最たるもの。
- また(無の境地に至る前とは言え)武蔵の本気の斬撃を結界で軽々と受け止めている。
- 加えて「神を喰らったモノ」「黒き神を自らの太陽へと取り込んで、悪の神を自らの魔力へと置き換えて、強大なる存在によって導かれた自我の滴~」との記述があり、事実アルターエゴのクラスとして成立するにあたり、彼は自らの霊基にアステカ神話の女神「イツパパロトル」[注 12]、スラヴ神話の悪神「チェルノボーグ」、平安日本の怨霊「悪霊左府」を組み込み、ハイ・サーヴァントと化した。
- 式神の扱いにも長けており、カルデアへの侵攻のために式神をカルデアのシミュレータ内に送り込むという離れ業も見せている。
- また、無数の式神に自身を転写することで擬似的な不死性を得る「
生活続命 の法」[注 13]を用いていたものの、大西洋異聞帯においてペペロンチーノにより破られた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルターエゴ | 主人公 (Grand Order) | C | D | E | EX | B | B | 陣地作成:B 道具作成:A 対魔力:A 暗黒の神核:B ハイ・サーヴァント:A 快楽主義:EX |
リディクールキャット:EX 黒き命:A 道満の呪:A++ |
宝具
- 狂瀾怒濤・悪霊左府(きょうらんどとう・あくりょうさふ)
- ランク:B
種別:対都市宝具
レンジ:1~80
最大捕捉:400人 - 時の権力者・藤原道長を呪殺せんとして仕掛けた、都市そのものを殺すに等しい驚天動地なる大呪術の再現。
- 成し遂げられれば都はたちまち荒れ果て、人々を不幸が襲い、餓死者が往来を埋め尽くし、権力者を滅び去る。
- 宝具としての呪詛行使にあたり、アルターエゴとしての道満と融合した左大臣・藤原顕光の怨霊「悪霊左府」を一時的に召喚。これによって、術の成功確率を極めて大幅に上昇させている。
- 最後に空を覆う暗黒の太陽は道満の傲慢と悪性の具現であり、アルターエゴの要素として取り組んだ闇の神「イツパパロトル」、黒き神「チェルノボーグ」の仮想複合顕現でもある。
- 『Grand Order』では「敵全体に強力な攻撃&呪い状態を付与[注 14]&呪厄状態(呪いの効果量がアップする状態)を付与[注 14][注 15]&高確率で即死」という効果のQuick宝具。
真名:蘆屋道満
- 蘆屋道満。平安期の法師陰陽師。道摩法師、僧道満とも呼ばれ、平安最強の術者である安倍晴明の向こうを張った怪人。
- 人々を守る英雄ではなく、悪辣を以て人を害し、自らの死滅を以て世の平安を導くがゆえ反英雄として分類される。
- 時の権力者たる藤原道長を呪詛で害したとも語られる。
- 政府機関である陰陽寮に属する安倍晴明とは異なり、蘆屋道満は僧籍にあって、ある意味では「在野」の存在だった。
- 当初は互いに協力関係にあったようだが……いつの頃からか道満は陰陽寮および晴明の存在を敵視するようになり、事ある毎に争った。神秘を色濃く残した平安日本に於いて、術をきわめた両者の激突は凄まじいものであったろう。
- また、道満伝説を真に受ければ、道満は数度の死を迎えている。
- 『Grand Order』では、伯道上人の秘術を我が物とした蘆屋道満が「生前既に疑似的な不死を体得していた」とされており、安倍晴明が守護する「都」や「人々」の明確な敵対者である。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』に登場。
- 第2部にて敵方のパートナーサーヴァントの一騎として登場、インド異聞帯にて再び主人公達の前に姿を現すこととなり、続く大西洋異聞帯でも暗躍する。
- 後にCMにてキャスターではなくまさかのアルターエゴであることが判明。第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』にて遂に期間限定サーヴァントとして実装された。
人間関係
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 亜種並行世界以来、長い期間敵対し続けた相手。
- カルデアに来てサーヴァントになってからも、敬愛する気などまったくない[注 16]上に、人より丈夫で面白いかつ、後で色々と利用出来そうな玩具(オモチャ)位にしか思っておらず、適当なことを言って煙に巻いている。同じような思考の連中と比べると態度があからさまに露骨なのがまだ幸いか。
- 妖術師
- 主であり、亜種並行世界の黒幕。
- 彼に宿業を埋め込まれたと言っていたが、明らかに召喚される前からの付き合いがあり、事件が始まる前から彼の事を利用していた節がある。
- サタン
- 真の主君。サタンとは仮の名前であり、真の名前があるが、ソレは世界の呪いに等しい音節となっている。
- 仮の名前に関しては「よりにもよってサタン」「悪ふざけが過ぎた」と自ら述べている。
- 加藤段蔵
- 亜種並行世界にて機能停止している所を拾いあげ、記憶を壊した上で機能修復し、都合の良い道具として行使していた。
- 後に彼女の幕間ではより苦痛を与えるために記憶を修復したが、最終的に自身の首を絞める結果を招いてしまった。
- 下総の大霊
- 亜種並行世界やインド異聞帯、大西洋異聞帯にて自身の代わりに主人公達に嗾けてきた霊。
- サーヴァント数騎に匹敵するという規格外であり、名前は明かされていないが、霊格や土地柄を考えると、坂田金時が口にしかけた「名前を言うと祟られる人」の可能性が有力視されている。
- 柳生但馬守宗矩
- 亜種並行世界で英霊剣豪として共に戦った同士。
- 彼の幕間の物語でも式神を通して対決し、「セイバー・エンピレオ」経由で彼の太刀筋は知っていると豪語するものの、天寿を全うした「柳生但馬守宗矩」のより洗練された太刀筋に敗れることとなった。
- タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
- 異聞帯世界にて人々を悪辣に弄ぶ者同士。
- しかし彼女にとっては同類扱いされるのは心外であり、「クソ坊主」などと忌み嫌われている。
- グレゴリー・ラスプーチン、千子村正
- 異星の神に仕える同志。
- どんな場所でもやりたい放題を極めるため、さすがのラスプーチン(言峰綺礼)も道満は制御しきれず、彼からは半ば疎んじられている。
- 神たるアルジュナ
- インド異聞帯の絶対神。「無垢なる王」と評している[注 17]。
- 彼の「完全なる世界の創造」という理想を利用し、彼を唆して異聞帯世界が滅亡へ到達する周期を速めるなど、インド異聞帯を好き放題に荒らし回った元凶こそが道満である。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- インド異聞帯を担当するクリプター。彼からは「インド異聞帯がどうあれ将来的には滅びるしかない世界と知っていながらそれを加速させた」と訝しまれるなどあまり快く思われておらず、「アルジュナも自分も道満さえ現れなければもう少しマシな世界に出来たかもしれない」と内心で零していた。
- その後、「インド異聞帯の仇」として彼が編み出した術式により生活続命の術を破られ、疑似的な不滅に終止符を打たれることとなった。
- カドック・ゼムルプス
- ロシア異聞帯を担当するクリプター。
- カルデアに敗れてからは迂余曲折を経て大西洋異聞帯に身を置いていたが、後にカドックがキリシュタリアの端末より得た情報から異星の神に関する核心に迫ったため、それを見付けると同時に彼に激痛の呪いと共に致命傷を与えた。
- アスクレピオス
- インド異聞帯でアルジュナが召喚したサーヴァントのひとり。
- アルジュナがカルナと激戦を繰り広げている裏でカルデアのマスターを暗殺しようと目論むも、自力で蘇生した彼によって妨害され、「インド異聞帯における悪性腫瘍かつ病巣そのもの」と断じられて徹底的に叩きのめされた。
- ゼウス、デメテル、アフロディーテ
- 大西洋異聞帯にて一応は協力関係にあった機神たち。
- 神託の場においても他者を煽り、詫びに斬首芸を披露するなど節操なく振る舞うが、彼らからは当然あからさまに警戒されており、反応も冷ややか。
- カイニス
- キリシュタリアと契約しているサーヴァント。
- 彼に「(人を散々笑いものにしてきたお前が最後に笑いものになると知っていたから)嫌いではなかった」と言い捨てられ、徹底的に痛めつけられた。
- 紫式部
- 宿敵の弟子。宿敵から何か聞いていないかとしきりに気にしている。
- 清少納言
- 苦手な相手。好奇心で服を剥ぎ取ろうとするフリーダムさには、流石に頭を抱えている。
- 鬼一法眼
- 生前の顔見知りのようで、カルデアに居る事に爆笑されてしまう。
- タマモキャット
- 怪猫扱いしているが、呪術の心得もあるためかなり警戒している模様。
- ジェロニモ
- 呪術に通じている上に、東洋のそれとは系列が違うため効かない可能性を危惧している。
生前
- 安倍晴明
- ライバル。
- 亜種並行世界では主人公たちに対して名乗るとき彼の名を偽った。自身の正体を隠すと同時に、憎き宿敵への嫌がらせが目的といったところか[注 18]。
- ……多少なりとも過去作の情報を拾っているプレイヤー達はおろか、劇中相対した面々にすら全く信用してもらえていなかったが。
- 法道仙人
- 天竺から渡ってきたとされる仙人。さまざまな仙術を教わったとされている。
- 特権領域に接続する方法も教わったようで、仙人であることからも山嶺法廷との関係性も疑われている。
名台詞
Fate/Grand Order
本編
- 「はははははは見える、見える、貴方の魂が見える! 妖術師殿同様、
多少は戸惑っていようが 我が前には丸裸も同じ!
フフ、思い出しますねえ。胤舜といい誰といい彼といい、こうするときには必ず苦悶の表情を浮かべたものです。
拒絶しようとして足掻く! ですが無意味無意味どうしようもないのです!」
「はははははははははははははは! 魂も意思もすべて、すべて、すべてすべてすべて!
私が新たに作り替えて差し上げる! さようなら新免武蔵、はじめまして新たなる英霊剣豪!
生きながらして英霊剣豪となるのもいと可笑し! 貴方には、そう、無間地獄あたりが―――」 - 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』にて。
- 五芒星の呪詛で武蔵の動きを縛り、新たな英霊剣豪に仕立て上げようと一切鏖殺の宿業を埋め込もうとするが、主人公が発動した『イシスの雨』で脱出を許し、逆に武蔵から一太刀を受けてしまう。
- 「我が刃の忌名、キャスター・リンボ! 我が骸の真名、言うに及ばず!」
- 武蔵との戦いに挑む際の口上。
- 怒りに震えながらも、他の英霊剣豪とは異なり自身の骸の真名を名乗らない点が、彼の狡猾さ、あるいは往生際の悪さを感じさせる。
- 「妹の力―――英雄を守り、力あるモノとなさしめる女どもの祈り、願い、想い! そんなささやかなモノが!
この私に、この、辺獄を司るキャスターにィ!」
「……………………ヒトの情。か」 - 辺獄の大霊を倒され、母の加護を受けた風魔小太郎に一撃を受けて。
- 自身の快楽のために矜持や信念を踏みにじったモノは、こうして「
母 の情」の力を乗せた一閃で倒れた。……と思いきや?
- 「武蔵ィィ!!」
- 倒された、と見せて自身のプライドを傷つけた怨敵武蔵に奇襲を仕掛けんとする道満。
- 最後の最後まで執念深く、また狡猾な男である。
- キャスターでありながら、武蔵をして「完全完璧に近いくらい」と表される気配遮断による攻撃であったが……?
- 「ふふ、ふふ、ふふふふふゥフフフフフフゥゥウ! 見事な始末でありましょうや、人間の皆々様!」
- 全てが終わった後、実は生きていたと言わんばかりに姿を現して。まるで自身が人間ではないとでも言わんばかりだが……?
- 後に明らかとなった真相は自身の肉体や人格を術式に置き換えたというものであり、文字通り人間ではなくなっていた。
- 「神なぞ、幾柱も喰らってきたのだ!」
「神なぞ、我が掌中にて踊る哀れなる力どもに過ぎず!」
「晴明! 晴明! 晴明ィイイイイイイイイイイイ!!
何処だ何処で拙僧を嗤っている、貴様、貴様がァアアア!」 - 第2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』の終盤における罵詈雑言の数々。
- 新たな獣へ至る野望すらも潰え、もはや彼に許されたのは憎しみのままに喚き散らすことだけであった。
- 「情報交換と云うのは如何であろうなァ!?」
「未だ拙僧しか知りえぬ『異星の神』の秘中の秘、
アルターエゴ二騎さえ与り知らぬ様々を貴様らに、」 - 同上。窮地に追いやられ、どこまでも卑劣に自らの保身を図ろうとするが……
マイルーム
- 「お初お目に掛かります。拙僧、真名を蘆屋道満と申す法師にて陰陽師。クラスはアルターエゴ!
- ……はて? アルターエゴ……キャスターではなく? ……さて、奇妙な事もあったものですねぇ。
- ともあれ、以後よろしくお願い致します、マスター。」
- 召喚時の台詞。サーヴァントとして召喚された彼は、自分がキャスターではなくアルターエゴクラスで現界した事に当惑しつつも、召喚者である主人公と契約を交わす。この事から“アルターエゴ・リンボ”としての記憶を有していない“汎人類史における蘆屋道満”に見えるが……?
- 「ンフフフ、フフフフッ! 嘘はもういい……とおっしゃいましたか? フフフフフ……ンンンンッ!
- 左様、戯言にて! 拙僧は拙僧にて。アルターエゴ、蘆屋道満、キャスター……あるいはアルターエゴ・リンボとして全ての記録を有しておりまする。その節は、我が遊戯の悉くにお付き合い頂き、誠に、誠に……!!
- ……はい? あぁ、いえいえ、まさか! 是なる霊基は縁を手繰り、カルデア召喚式にて召喚された貴方のサーヴァントなれば! 既に異星の神とは“切れて”ございますよ。信じられぬとあらばいつでもこの首、掻き切って構いませぬぞ?
- フフフフフ……ですが叶うなら、喚ばれたからには地獄の底までお供させて頂きたく……我が主。」
- 絆レベル5(地獄界曼荼羅クリア後)の台詞。
大方のプレイヤーの予想通り彼はこれまで幾度と他者を嘲弄し、蹂躙の限りを尽くしたアルターエゴ・リンボとしての記憶全てを持っていた。 - “あの”リンボ本人なのか、はたまた正規の道満にリンボの記録が刻まれたのかは定かではないが、今のところサーヴァントとして主人公に尽くす事を誓っているがはたして……?
- 「清少納言殿、おやめなされ。拙僧の衣を剥ごうとするのはおやめなされ!
- 拙僧、人に化けた獣ではありませぬ。拙僧はあくまで美しき獣にて……おやめなされっ!」
- マイルーム会話「清少納言」。どういった経緯か、彼女は道満を人に化けた獣と飛躍した解釈をし、正体を暴こうと彼の衣服を剥ぎ取ろうとして困らせている模様。
おかげで道満の最終再臨イラストにて、なぎこさんに服をひん剥かれた後という風評被害が起こっている
- 「これはこれは、藤原香子殿。紫式部殿と申し上げる方がよろしいか?
- 時に香子殿。晴明は、何か貴女に伝えては……ない? 何も? ンン……そうですか。そうですか……」
- マイルーム会話「紫式部」。宿敵の弟子である彼女が師匠から特に何も聞き及んでいないと知り、最後は含みがあるようなあるいは期待外れとも取れる複雑な反応を見せている。
メモ
- 初登場となった『屍山血河舞台 下総国』時点ではプレイアブル化されていないキャラクターだが、名を問われて安倍晴明を騙るなど、自身の真名や能力を主人公たちに対して徹底して秘匿している。
戦闘においても形代である大霊としてのみ戦い、彼自身の宝具なども一切不明で、名称も武蔵が彼を評した『美しき肉食獣』とだけ称された。
プレイヤーに真名が明かされたのも、『屍山血河舞台 下総国』の最後の最後、それも地の文であった。そして第2部OPでは敵方のサーヴァントと思しき面々の中に彼の姿が映し出されたが、果たして……?- 4週連続・全8種クラス別TV-CM「アルターエゴ編」にて彼の姿が映されたため、これによってキャスターではないことが確定した。
尤も、『屍山血河舞台 下総国』最終盤での地の文で「強大な存在によって導かれた自我 の雫」というモノがあるため、一応伏線は貼られていた。
なお、男性のアルターエゴは彼が初めてである。 - 彼の宿敵とされる安倍清明だが、彼の名は『Fate/EXTRA CCC』において玉藻の前の口から「暗黒イケモン」の一人としてちらっと触れられている。
- 「地の文のモノローグで正体が明かされる」という一種の掟破りが成されているが、後の2019年のバレンタインイベントにて紫式部が「泰山解説祭」という陰陽術を使用しており、これは「嘘偽りの無い地の解説文を本人にだけ見えない形で周囲に見せる」という悪趣味な術であり、これを半分呪いのように教えたのが安倍晴明である。このため、下総国のラストでは「こっそり見ていた安倍晴明が泰山解説祭をリンボにかけ、プレイヤーに正体を教えた」という説がまことしやかに語られている。
- なお、紫式部によると、この術関連で「ンンンン口調の怖い僧に絡まれた」と口にしており、生前にも体験した可能性が示唆されている。
- 4週連続・全8種クラス別TV-CM「アルターエゴ編」にて彼の姿が映されたため、これによってキャスターではないことが確定した。
- これまで系列作品に置いては日本の魔術は呪術、修験道の使い手がいたが、初の陰陽師のキャラクターとなる。
- 現段階における道満の行動は主に以下の三つ。①英霊剣豪を作成。②妖術師の計画を自らの妖術と頭脳で補佐する。③加藤段蔵を使役する、である。
- 前二点については前述したため、割愛。三点目、加藤段蔵については、機能停止していた段蔵を道満が拾い上げ、故障していた四肢を修復した結果、手駒として使役するに至ったという。
この際段蔵は「壊れた肉体を修復して貰った」と認識していたが、事実は「機能に問題はなく、単純に魔力切れで停止していたものを拾い上げ、記憶を滅茶苦茶にした上で再起動した」というもの。
つまり、壊れていたものを修復したのではなく、問題がなかったものをわざわざ壊したという事となる。
これだけなら、生前の記憶を残しておくと手駒として扱い辛いかったからとも取れるのだが、劇中の台詞からしてそういう意図以前にまず「滅茶苦茶にぶち壊してやりかったからやった」ような部分が見受けられ、彼の性格の悪さが滲み出ている。
- 前二点については前述したため、割愛。三点目、加藤段蔵については、機能停止していた段蔵を道満が拾い上げ、故障していた四肢を修復した結果、手駒として使役するに至ったという。
話題まとめ
- サーヴァント界一の嫌われ者
- 2部CMより登場し、それから遂に満を持して実装した蘆屋道満だが、今までにしでかした数々の非道かつ鬼畜な言動、蛮行、所業の諸々もあり、カルデアに召喚されたサーヴァント達からは徹底的に忌み嫌われて[注 19]おり、全マスターからも「どの面下げて左側向いてんだ」[注 20]、「なんでカルデアに来た」と散々な言われようである。
- むしろ、これだけの悪行を重ねて敵対した相手をサーヴァントとしてカルデアに招き入れた主人公の度量は聖人と呼んでも差し支えないだろう。
勿論あちらが意図的に潜り込んで来た可能性もなくは無いが…
脚注
注釈
- ↑ 前者は汎人類史の「蘆屋道満」としての通称。後者はアルターエゴのサーヴァントたる「蘆屋道満」としての通称。
- ↑ 2部5.5章「地獄界曼荼羅 平安京」クリア後に追加。
- ↑ マイルーム会話で時おり見られる。
- ↑ 前者は男性、後者は女性キャラクターに使用。
- ↑ たとえ晴天の広がる昼間であろうと、道満が術を行使すると、唐突に赤い月が昇り辺りが暗闇に満ちる。この時、恐るべき力を秘めた「怪異」と呼ばれる異形が出現し、人々を襲うようになる。
- ↑ 妖術師の本拠地たる穢土城に踏み込んだ主人公らを単身で出迎えた際、段蔵が「妖術師の傍に控えているものとばかり」と驚いていた事からも、彼が妖術師の片腕のような存在であった事が伺える。
- ↑ 武蔵を拘束して宿業を埋め込み英霊剣豪に変貌させようとしたが、主人公が魔術礼装「アトラス院制服」のスキル「イシスの雨」を行使して解除。
- ↑ 妖術師の攻撃目標が「あらゆる平行世界」であった事に対し、道満のこの口ぶりはカルデアという個を目標としているように見受けられるため、両者の間には目的意識に齟齬がある。これは、道満にのみ見られた特徴である。
- ↑ 神々を嘲弄したことで不興を買った際には、神々の前で突如自らの首を断つという暴挙に出た。
- ↑ その際彼は、他の「異星の神」の使徒が知らない「異星の神」の秘中の秘を知っている、と主人公に取引を持ち掛けたが、その真偽は不明。
- ↑ なお、英霊が望んだとして、召喚・現界に如何なる影響が及ぼされるかの検証は為されていない。
- ↑ 性別が不明になっているのは、彼女を取り込んだ影響によるものと思われる。
- ↑ ペペロンチーノ曰く、「まがい物」とのこと。
- ↑ 14.0 14.1 5ターン
- ↑ オーバーチャージで効果UP
- ↑ バレンタインイベントでくれる呪符も、愛どころか呪いが全開に込められた悪意しかない代物。
- ↑ 無論嘲りの対象でしかなく、『地獄界曼荼羅 平安京』の終盤に至っては完全に罵倒する始末であった。
- ↑ 『地獄界曼荼羅 平安京』の終盤で窮地に陥った際、錯乱状態で彼を罵倒していたことからも窺える。
- ↑ あの酒呑童子さえも「酒が不味くなりそう」と顔を顰め、紫式部と柳生但馬守宗矩に至っては「獣」と呼び嫌悪している。
- ↑ 宮本武蔵の台詞、並びに通常戦闘時自軍サーヴァントは画面向かって左、敵エネミーおよびサーヴァントは向かって右を向いている事によるもの。要はなに味方面してんのオマエである。
出典
- ↑ 妖術師と道満の会話より。