モードレッド

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2024年8月26日 (月) 13:26時点におけるMopheil (トーク | 投稿記録)による版
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赤のセイバー
真名 モードレッド
外国語表記 Mordred
異名 叛逆の騎士
愛称 モーさん
性別 女性
誕生日 不明[注 1][出 1]
身長 154cm
体重 42kg
スリーサイズ B73/W53/H76
特技 奇襲
好きな物 勝利・栄光・名誉・父上(Apocrypha)
ドライブ(FGO)
苦手な物 敗北・失墜・無視・父上
天敵 キングアーサー
出典 アーサー王伝説
地域 イギリス
属性 混沌・中庸
副属性
一人称 オレ
二人称 お前/てめぇ/貴様など
三人称 アイツ
声優
Fate/stay night』TVアニメ第1作
桑島法子
Fate/Grand OrderFate/Apocrypha
沢城みゆき
演者 甲斐千尋
デザイン 近衛乙嗣
武内崇(原案)
設定作成 東出祐一郎
イメージカラー
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/stay night
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
Fate/Apocrypha』では、聖杯大戦において獅子劫界離に、ブカレストのスタヴロポレオス教会の墓地で「円卓」の木片を触媒に召喚された。霊体化を嫌っており、普段は獅子劫に購入してもらった腹部を晒したチューブトップに真っ赤なレザージャケットを羽織って過ごしている。
シギショアラで黒のアサシン黒のアーチャーとの交戦後、黒と赤の決戦場に獅子劫と共に乱入。圧倒的な強さで黒のバーサーカーを倒し、黒のライダーをあと一歩のところまで追い込む。だが黒のセイバーと化したジークによって水を差され、彼との戦いも赤のバーサーカーの暴走によって棚上げとなってしまった。
度重なる連戦を行っても戦意は全く衰えておらず、獅子劫と共に移動を開始した空中庭園に突入する。そこで赤の陣営と正式に決別、ルーラーとユグドミレニア側のサーヴァント達と共闘し、黒のキャスターが造りだした「王冠・叡智の光(ゴーレム・ケテルマルクト)」の頭部霊核を吹き飛ばして勝利に貢献する。
その後、ルーラーとユグドミレニアが組んだ同盟側と一定の距離感を開けながら共闘関係を結び、彼らと共に持ち去られた大聖杯を追う。
最終決戦では獅子劫が用意した「ミグ21近代化改修型」戦闘機で彼と共に空中庭園へ突撃を掛け、赤のアサシンと対決する。彼女の領域内での戦闘では、多彩な魔術とヒュドラの毒によって終始劣勢を強いられる。しかし獅子劫が事前に精製していたヒュドラ毒の血清、そして赤のアサシンの大技の隙を突く形で使用した令呪による空間転移で逆転、霊核に致命的な一撃を浴びせ、撤退に追い込んだ。だが、その血清はサーヴァントならまだしも人間には耐えられるものではなく、獅子劫は戦闘終了後に死亡。セイバーもまた獅子劫と共に戦えたことに満足し、他のマスターとの再契約を選ぶことなく消滅した。
Fate/Grand Order』の第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』では魔霧に覆われたロンドンを救うべく行動する主人公に力を貸す。
第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王側につく。獅子王を止める同胞を手にかけたことで「暴走」のギフトを与えられた。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅣの座を統括する管制塔バルバトスと交戦する。
Lostbelt No.3『人智統合真国 シン』では「叛逆三銃士」として主人公側のサーヴァントとして登場。物語の最後まで主戦力として戦い続けた。
Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』では破神同盟のサーヴァントとして登場。アフロディーテの権能によってフランケンシュタインと同士討ちになり、消滅している。
なお、アニメ版『Apocrypha』ではテーマソングとして「The Knight of Rebellion」が作られており、この曲は彼女のバッググラウンドとあわせて高い人気を獲得し、『Grand Order』でも戦闘BGMとして採用されている。
人物
紅と白銀の重厚な鎧と兜に身を包んだ騎士。その正体は20歳にも満たぬ少女。やや粗雑で男性的な口調で話し、性格は自信過剰で好戦的。
騎士として教育を受けたため礼儀作法は身に付けているのだが、その内実は暴力至上主義。根っからの反抗期でもあるため、権力に対しては割と反逆したがる。
円卓と父である騎士王には誇りを超えてある種の怨念や執念すら抱いており、触媒となった円卓の木片を粉々に握り潰してしまうほどに激しい感情を抱いている。その為、アーサー王に凄まじい憎悪や激情を向けると同時に優れた王としてリスペクトしながら彼女を越える事を強く意識しており、アーサー王については気安く触れられて讃えられても貶されても激怒する程に複雑でデリケートな思いを抱いている。
それは性別に関しても似たようなものらしく、女として扱われることに我慢ならずそう呼ばれたらマスターであろうと殺気を飛ばす程に嫌っているが、完全に男として認識されるのもそれはそれで不機嫌になる…という、非常に手のかかるめんどくさい性格をしている。なお、本気で激怒した場合には一周回って逆に冷静になり、純粋な殺意で殺しにかかってくる。
自分こそが王にふさわしいと信じており、聖杯に託す願いも「王になる」のではなく『選定の剣に挑戦する』こと。獅子劫にも「剣を抜けない可能性」を指摘されるが、彼女は「オレが引き抜けないはずがない!」と豪語している。
普段の態度はかなり乱暴かつ攻撃的で「勝てば官軍」主義であり、卑怯な戦術や相手への侮辱なども平気でやるような所が目立つ一方、民草を犠牲にするのを嫌い、魂喰いをせず、それを行うサーヴァントや悪を憎む高潔な騎士としての一面も強く、騎士としての矜持からか無関係の人間を巻き込むレベルの策は使用しないと決めている等、英霊としての精神は間違いなく騎士王から受け継がれたものである。
モードレッドにとって愛も憎悪も紙一重の感情であり、『選定の剣への挑戦』という願いは王への対抗心から来るだけのものではなく、その根底には『父に認めて欲しい』という切なる想いがある。それゆえか、獅子劫から褒められれば、照れながらも素直に喜ぶ可愛らしい一面も。
一見粗野で乱暴なだけな人物に見えるものの、獅子劫と同じく最終決戦の混乱に乗じてちゃっかり聖杯を掠め取るつもりでいる腹積もりだったり、生前でも諸侯を言い包めて反乱を成功させブリテンを崩壊させているなど、実際には頭の回転や勘の良さに恵まれたしたたかな人物であった。サーヴァントとしても、いざという時には持ち前の頭の良さや判断力で危険な状況をうまく切り抜けることも。
能力
剣士としての能力は非常に高く、「剣士」としての技量と「狂戦士」の如き獰猛さが絶妙に鬩ぎ合っている。
儀礼や騎士道といった形式的な物をかなぐり捨てた、ひたすら実戦本位の効率的かつ最適化された生存と殺戮のための剣技を用い、本来剣士の命である剣を投擲したり、空中の敵を踏み台にして連撃を放ったりなど、父とは違い形に囚われない柔軟にしてアクロバティックな戦い方をする。ひたすらに騎士王アルトリアの背を見続け、盗み出した業であるため、如何なる状況下でもその剣技が陰ることはない。
彼女のスキル構成は、モルガンがアルトリアとブリテンを破滅させるためにアルトリアの遺伝子を元に造りだした人造人間であるため、アルトリアとほとんど同じである。
『魔力放出』によって踏み込めば弾丸の如き勢いで跳躍し、鍔迫り合えば筋力に魔力を上乗せして敵を打倒する。更に発生する赤雷によって電撃属性が付加され、斬撃と共に解放する事で一撃で周囲の敵を鏖殺するほどの破壊力がある。
また剣撃だけでなく身体能力の更なる強化にも使われ、ゴーレムを一撃で粉砕するほどの強力な拳打を放ち、獅子劫を抱えた状態で空高くそびえ立つ空中庭園に跳躍するなど、応用性も格段に向上している。
『直感』も随所に効果を発揮し、黒のアサシンやライダーの使う宝具の危険性を本能的に予測し的確な対処をする。アルトリアのような「未来予知」の域には至っていないものの、野生の勘とでもいうべき確実性が大幅に増している。
重厚な鎧に身を包んでおり、令呪のバックアップを受けた黒のバーサーカーの攻撃を背中から直撃したにも関わらず大した負傷はないなど、防御力は非常に高い。高い治癒能力も健在で、三連戦を行って消耗しても、マスターからの戦闘中の治癒魔術で修復できる程度のダメージしか残らない。
また彼女の突風のような戦い方は従う兵達を熱狂させ、狂気に突き動かされるように戦場に駆り立て、他者を狂奔させる将器すなわち『カリスマ』と化す。
「父より自らの方が政も剣も優れていた」と父を意識した発言をするだけの能力を誇り、相手の能力や状況次第で勝率が変動しない『剣士』のクラスに相応しい、全ての能力が極めて高く安定感のあるサーヴァントとなっている。また『直感』によってシロウ赤のアサシンの危険性を感じ取り、いち早くマスターのことを庇うなど護衛役としても非常に優秀。
……なのだが、「騎乗」スキルはBランクであるにもかかわらず性格が災いしたのか車の運転がかなり雑で、獅子劫からは「お前の運転に耐えられる車は戦車しかねぇよ。本当にBランクなんだろうな? 運転分かってんだろうな?」と皮肉混じりに窘められるほど。親はちゃんと車もバイクも運転できてたのに……。

別クラス / バリエーション

ライダー

期間限定イベント『カルデアサマーメモリー』にて登場した水着姿のモードレッド。

詳細は「モードレッド〔ライダー〕」を参照。

モードレッド (フラグメンツ)

『Fate/Prototype』の世界での過去に存在したモードレッド。

詳細は「モードレッド (フラグメンツ)」を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 獅子劫界離 B+ A B B D A 対魔力:B
騎乗:B
直感:B
魔力放出:A
戦闘続行:B
カリスマ:C-
主人公 (Grand Order) B+ A B B D A 魔力放出:A
直感:B
不貞隠しの兜:EX
シガレット・ライオン:B+
赤雷の騎士:A+
強化クエストクリアで「直感」→「シガレット・ライオン」に変化。
強化クエスト2クリアで「魔力放出」→「赤雷の騎士」に変化。

宝具

燦然と輝く王剣(クラレント)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:1人
由来:アーサー王の武器庫に保管されていた、王位継承権を示す剣。
「如何なる銀より眩い」と称えられる白銀の剣。モードレッドの主武装であり、通常はこの状態で戦闘を行う。
アーサー王の『勝利すべき黄金の剣』に勝るとも劣らぬ価値を持つ宝剣で、王の威光を増幅する機能、具体的には身体ステータスの1ランク上昇やカリスマ付与などの効果を持つ。
しかし、モードレッドはこの剣を強奪しただけで、王として認められているわけではないため、ランクは本来のBからCへと低下し、各種ボーナスも機能していない。
元は王の戴冠式のため武器庫に保管されていた剣だが、叛乱を起こした際に奪い取り、カムランの戦いで使用した。
我が麗しき父への叛逆(クラレント・ブラッドアーサー)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:800人
『燦然と輝く王剣』の全力解放形態。荒れ狂う憎悪を刀身に纏わせ、剣の切っ先から直線状の赤雷を放つ。
『燦然と輝く王剣』はモードレッドが手にしても本来の性能を発揮しないが、その「増幅」という機能は失われたわけではない。
この宝具は「魔力放出」スキルの応用であり、真名解放時に『燦然と輝く王剣』を構えた彼女を中心にした一帯が血に染まり、父への憎悪を魔力という形で剣に叩きこみ、増幅させて打ち放っている。
英霊の必殺の武器であると同時に、絶大な誇りそのものと言える宝具だが、彼女にとって父の名を冠したこの宝具は誇りを超え、ある種の怨念と化している。
またアーサー王を害した逸話からか、白銀に輝く華美な剣と謂われた『燦然と輝く王剣』は、モードレッドの手で発動に伴って赤黒い血に染まり、形も酷く歪んだ災厄の魔剣と化している。
ギミックを説明すると、真名開放時に赤い光が刀身全体に広がり、左右パーツが斜め下にスライドし、少し引っかかるように一瞬止まってから展開する。その直後に赤く禍々しいオーラが溢れ出て刀身を覆い隠し、それが勢いを増して収束して最大出力状態となる。
『Apocrypha』終了後のモードレッドは父への憎悪をなくしているが、すでに『我が麗しき父への叛逆』を何度も使用しコツを掴んでいたため、父への思いとは無関係に発動することが可能になっている。なんだかんだで騎士王の血を引く天才ということらしい。
『Grand Order』では「敵全体に強力な〔アーサー〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>+自身のNPを少しリチャージする<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
幕間の物語クリアで強化され、ランクはそのままに宝具威力倍率とNPのリチャージ数値が上昇する。
不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペディグリー)
ランク:C
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
モードレッドの顔を隠している兜。
ステータスやクラス別スキルといった汎用的な情報は隠せないが、真名はもちろん宝具や固有スキルといった重要な情報を隠蔽する効果があり、たとえマスターであっても兜をかぶっている間は見ることができない。
また、戦闘終了後も使用していた能力、手にした剣の意匠を敵が想起するのを阻害する効果もあり、聖杯戦争において非常に有用な宝具。ただしこの宝具を使用していると、彼女の持つ最強の宝具『我が麗しき父への叛逆』を使用することが出来ない。
兜は鎧とセットの状態で「脱いだ」時、初めてステータス情報が開示される。この宝具が無効化される条件は戦場で兜を脱ぐ行為であるため、鎧を外して現世の衣装を着て素顔で歩いていても、武器を手にしていなければ、兜が無くても隠蔽効果は継続する。さらに、「ルーラー」のクラス別スキル「真名看破」も通じることがなく、見破ることは不可能。
兜鎧、どちらともモルガンによる魔術付与が施されているため防御力という点でも相当に頑丈。「令呪でブーストされた黒のバーサーカーの攻撃を防ぐ」など強度自体も高く、魔術や毒などに対してもある程度の防御力を発揮できる。
ちなみに『兜を脱ぐ』と言っても普通に外すわけではなく、ロボットアニメのごとく変形する。その展開ギミックは、最初に側面上部のパーツが上に外れ、180度回転して背中の菱形のパーツと背中の隙間に収まり、後頭部下側の装甲が降りてきて菱形手前に付く。左右の角が付いたパーツが肩に嵌り、角の角度が変わる。その際、肩の一番大きな外側のパーツが一旦外側に「逃げ」て、嵌った後に戻ってくる。面Aが面Bにスライドして重なり、首元の装甲のスリットに嵌り、首周りが数枚分首の後ろで重なってややタイトになり、頭部のパーツがスライドし、前側に収まって先に格納されたパーツの上に被さり、側面上部パーツも背中に配置されて展開完了となる。
設定資料集『Apocrypha material』ではより詳しい描写解説が掲載されており、テレビアニメ版では展開ギミックがそのまま再現されている。
『Grand Order』ではスキルとして実装。自身の弱体状態を解除、防御力大アップ、NPを増やすという効果になっている。元々は宝具の効果であるためか、スキルとしては規格外となるランクEX表記。

真名:モードレッド

モードレッド。円卓の騎士の一人であり、アーサー王の息子。同時に伝説に終止符を打った「叛逆の騎士」である。
アーサー王の姉・モルガンが自身の妄執を成し遂げるために造り上げたホムンクルスであり、王と実の姉の不貞・近親相姦によって生まれた子。
ホムンクルスであるがゆえに、普通の人間より遥かに優秀。剣の腕も卓絶していたが、人間よりも成長速度が早く、短命というハンデも背負っていた。
当初のモードレッドは野心よりもアーサー王に対する憧れが強く、自らも立派な騎士たろうと努力する純真な人物だった。また、人間ではない自分を恥じてもいた。
しかし、一向に叛意を抱かないモードレッドにモルガンは業を煮やし、その出生の秘密を告げる。これによりモードレッドは自身が人間でない負い目を、人を超越したあの王の息子である証として誇るべき、と考えるようになる。
そして、嬉々として王に自身を後継者にするように進言するも、当初は竜の血筋と共にブリテンの全てを背負う覚悟も責任も、ましてや『こうありたいと願う国の未来と王の姿という理想像』さえ何も持たないモードレッドにその器はないと判断したアーサー王は王位は譲らず、息子としても認めないと拒絶してしまう。
自身が王の宿敵であるモルガンの子供であるが故に拒絶されたと思った(取り違えた)モードレッドは、今までの愛情の反動で王に憎悪を向けるようになる。
アーサー王に叛旗を翻したモードレッドだったが、その根底にあった思いは、「王に認めてもらい、ただ息子と呼んで欲しかった」という想いだけであった。だが、モードレッドもまたアーサーの苦悩を推し量ることができなかった。
最終的に陰謀をもって王を追いつめ、遂には反乱の将として刃を向けた。最期はカムランの丘にて相討ちになる形で、王の槍に貫かれて死んでいった。
そして死の間際に、騎士王が「自分のことを見ていないのではなく、最初から誰も見えなかった」ことを思い知る。
トリスタンがキャメロットを立ち去る際に告げた言葉を思い出し、それが正しかったと確信したのだ。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/stay night
Fateルートにおいて男性として言及されるのみで、アニメ版が初登場作品となった。
アニメ版『Fate/stay night』の第21話ではカムランの丘でのアーサー王との最後の対決が描かれており、登場シーンは短いものの本作の為に細かい設定が定められた(詳細はメモを参照)。
Fate/Zero
聖杯戦争終了後、カムランの丘に戻ったセイバーの傍らで亡骸となっていた。
TVアニメ第一期EDでは、セイバーの槍に貫かれた後姿が描かれている。
Fate/Apocrypha
「赤」のサーヴァントとして本格的に登場。
『Fate/stay night』からビジュアル・設定が大幅に改変され、性別も女性になった。
Fate/Grand Order
第四特異点『死界魔霧都市 ロンドン』の開幕に伴い実装。
メインシナリオでの活躍は第四特異点では案内役、第六特異点では円卓の騎士として敵陣で参戦。その際獅子王のギフト『暴走』により、なんと毎ターン宝具を撃ってくる
さすがに威力は通常時より抑えられているものの強烈な全体攻撃の乱打はかなりの脅威であることに変わりはなく、回復手段や防御手段なしで挑むとアーチャーやルーラークラスでも押し負ける可能性が高い。
期間限定イベント『復刻版:Apocrypha/Inheritance of Glory -Triumphal-』では、『Apocrypha』での私服姿である「トゥリファスの記憶」という霊衣が実装。
2022年ホワイトデーイベント『15人の理知的なメガネたち』では、上記の霊衣のメガネバージョンである簡易霊衣「レッドセイバー」が実装されている。
Fate/Grand Order Arcade
「『第四特異点 死界魔霧都市 ロンドン』開幕直前キャンペーン」の開催に伴い実装。
後に『Apocrypha』で描かれた過去の姿の髪型になる転身霊衣「幼き日の望み」が実装されている。

Fate関連作品

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
通常の歩兵のように移動して、遠間からジャンプ斬りを放つ。間合いによっては空中にも当たるが、壁としては使いにくい。
Fate/Grand Order フロム ロストベルト
最終話にて、第四特異点のメンバーとして登場。

その他

TMitter2015
英霊ウォッチのセバニャンのグッズを買いに秋葉原を訪れる。秋葉原を満喫するが、父上の薄い本を見てしまったり、スパルタクスPに絡まれたりといったトラブルも。
コハエース
アポクリファを代表して登場。頭に「モ」と付いている。「なんだ女か」。
生前は絶対に叶うことのなかった父親とのアットホームな触れ合いも多々発生し、『~XP』終盤ではドサクサ紛れに念願の父上からの褒め言葉までもらえて大勝利である。
ちびちゅき!
剣道部所属。他の円卓の騎士たちと共に、父上が来るかワクワクしながら待っている。

人間関係

Fate/Apocrypha

獅子劫界離
マスター。彼の人柄・実力ともに信頼を寄せている。
ジーク
不意打ちを受け、一度絶命させるが、復活後逆襲を受ける。
彼がセイバーの力を引き出しつつあることに気づいており、父の名を冠する宝具で絶命させられなかった事もあって、自らの手で殺すことを決心した。だがジークの事情を知ってやりづらくなり、また情勢が予断を許さないこともあって、共闘する関係になる。ちなみに彼とはホムンクルスという共通点もある。
黒のライダー
彼の真名に気づいていないため「雌犬」と呼ぶ。
完全に圧倒し、後もう少しという所をジークに邪魔されたせいで討ち損じてしまった。性格的には割と合っているのか、初対面とは思えない程コミュニケーションはとれている。しかしライダーの方は、彼女が消滅した黒のセイバーを嘲笑った上にジークを一度殺しているため敵意を抱いている。その後、結果的にセレニケから救ってくれた事もあってか、ジークに倣い一応の和解をして共闘する。
セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア
対立する黒陣営のライダーのマスター。たまたま遭遇したため、「邪魔だ」の一言と共に背後から首を刎ねた。
アニメ版ではその時に当人がジークとアストルフォに「サーヴァントなど英霊のコピーの名無し」「ホムンクルスなど死ぬ為だけの存在」など彼女の逆鱗に触れるような発言を繰り返していたのを聞いていたためか、その無言の一撃には並ならぬ怒りがこもっていた。
ルーラー
黒のキャスターの宝具「王冠・叡智の光」に対抗するため参陣を要求され、その時にルーラー相手に交渉を持ちかけてちゃっかりルーラーの持っている令呪一画をもぎとっている。
黒のアーチャー
黒のアサシンを狙って刃を交えた相手。勝負は結局水入りになったため再戦を望んでいたが、空中庭園で彼とルーラーを助けてからは同盟関係を結ぶ事に。
赤のアサシン
「嫌な女」。
母と同じ匂いを持ち、その笑みも退廃的な雰囲気も癪に触る相手。心の底から嫌っているらしく「クソババア」「カメムシ女」などと呼ぶ。マスターであるシロウも含めて「奸物」と呼び、敵対することを確信している。
「カメムシ女」というあだ名自体は原作5巻の最終決戦で言っていたが、アニメ版では原作3巻にあたる中盤でも言っている。

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
第四特異点での同行者。弱いが地に足のついた弱さと評し、臆病でも卑怯者でもない、担ぎ甲斐のある阿呆だと、マスターとしての適性を認めている。
マシュ・キリエライト
第四特異点での同行者。盾野郎と呼ぶなど彼女と一体化している英霊に心当たりがあるようで、不器用ながらもアドバイスしようとする。
ヘンリー・ジキル&ハイド〔アサシン〕
第四特異点での相方。彼のアパルトメントに居候して拠点とし、足と頭分担で調査に当たっている。
カルデアにおいても「モヤシ」と呼んで小突いたりするなど、気の置けない関係を保っているようだ。
以降も、イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル』でホテルの従業員をしたり、『水着剣豪七色勝負』でカジノ・キャメロットで働いたり、ガレスのバレンタインシナリオ「チョコカップケーキ」、アーサー・ペンドラゴンの幕間「今も、追い続けるもの」など、一緒にいることが多い。
フランケンシュタイン
第四特異点での同行者。『Apocrypha』の世界線でその力の無さを激しく嘲笑いながら彼女と戦っていた事を覚えているモードレッドだが、それでもそんな彼女に何か思う所があったのか比較的面倒見よく接する。
あまり他人事とは思えない境遇なのと、放っておくと部屋の片隅でぼーっとしているだけなので、ちょっと世話を焼いている。
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
第四特異点での同行者。口を開けば悪意たっぷりの皮肉と罵倒が飛び出してくるため苛つく相手。
アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)
第四特異点での敵対者。自分に対して何も言わない有様に激怒し、戦いを挑んだ。
イベント『星の三蔵ちゃん、天竺へ行く』では父親役になっている。
終局特異点では絡みはなかったが、『Fate/Grand Order Arcade』の収束特異点では「目の前の全てを破壊する嵐」として自分を定義した彼女と歓喜を持って並び立ち、共に全部ぶっ壊そうと暴れ回った。
ナイチンゲール
イベント『星の三蔵ちゃん、天竺へ行く』では母親。彼女に散々な目に遭わされ、トラウマとなっているが、嫌ってはおらず母親としては慕っているようだ。
玄奘三蔵
第六特異点での敵対陣営の一員。
ゲーム本編では特にマッチアップしなかったが、劇場版アニメでは相打ちになる形で救われて消滅した。
ベディヴィエール (Grand Order)
自身が知るベディヴィエールとは別の、異なる末路を辿ったベディヴィエール。
第六特異点では敵対関係にあった。
カルデアでは「優等生」呼ばわりしており、彼の宝具である『銀の腕』をカッコいいと言って借りようとしていた。
アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕
年下の父上というロジックエラーを起こしているが、他の父上と違ってリリィからの面識が無かった事と純粋な性格などで関係はとても良好。
父上達の中でも若くて物分りの良い父上であり、あまりの可愛さに天使、エンジェルセイバーとまで言っている。
リリィの鎧とスカートはいたく気に入ったようで同じ物を買うつもり。
ガイウス・ユリウス・カエサル
ガウェインの幕間の物語にて、口先で丸め込まれたのか再臨素材(違法な取り立てによる実質盗品)の提供を受けていた。
彼女自身もその羽振りの良さから、アグラヴェインに代わる副官として迎えたがっている。
荊軻
第二部の中国異聞帯にて、下記のスパルタクスともども「叛逆三銃士」として召喚された。
スパルタクス
『Fate/Apocrypha』で戦った間柄であり、叛逆者同士という側面も持つ。
第二部の中国異聞帯では上記の荊軻ともども「叛逆三銃士」として召喚された。
共に叛逆者同士ということで通じる所があるのか、彼の心情についてはもっぱら彼女が解説を行っていた。
韓信
中国異聞帯で戦った強敵。只の兵卒達が、彼の指揮で精鋭になった姿を見て、「名将の恐ろしさを実感した」と戦慄する。
アーサー・ペンドラゴン
主君であり父でもある「アーサー王」の別世界での姿。
自分の直接の父でない為かかなり気安く「男の父上」と突っ込みどころ満載の名前で呼んで懐いている。
エルキドゥ
彼の二番目の幕間の物語にて「モルガンから与えられた使命をやり切った後のモードレッドに何が残っているのか」(意訳)と悪意ゼロで問い掛けられ、怒りすら吹き飛ぶ程の殺意を抱いて消しにかかった。
直後に悪意が無かったと主人公に保障され、彼の質問に答えを返すことになった。
フワワ
上記のエルキドゥの幕間の物語で遭遇した「人」。
その悍ましい在り方にドン引きしており、モルガンが過去に似たような物を生み出していたことを思い出した。
カイニス
「女性扱いを嫌がる男勝りな戦士」「凶暴な性格」といった所が近い人物。マイルームでは「暇だから出撃しようぜ」とマスターにワガママを言うところまで同じ。
『彼』がカルデアに召喚されてからは意気投合したらしく、よくシミュレーターでともに修行や模擬戦を行っている。
「カルデア不良部」として普段も二人でつるんで何かと好き勝手しており、それをマルタに見咎められ追いかけられている模様。ヤンキーと風紀委員
マルタ
彼女によく注意や説教をカイニス共々受けている。追いかけるマルタとそれをおちょくりつつ逃げ回るヤンキーコンビの光景はカルデア名物となっている。
斎藤一
期間限定イベント『聖杯怪盗天草四郎』で美術館側でタッグを組んでいた相手。
仕事に不真面目に見えるためか、サラリーマンを自称している彼をリーマン呼びしてぞんざいに当たっている。その腹いせなのか「モードレッドちゃん」と明からさまに女性扱いした呼び方を返している。
エリザベート=バートリー〔シンデレラ〕
期間限定イベント『ハロウィン・ライジング!』で共演。
「七人の小人」としてエリザに協力していたが、最後の方で「クラレントをサイリウムのように振ってぶっ放しながら声援を送る」という行動にはさすがに難色を示していた。
ただ実際にやってみたら気に入ったようで、次の機会があったらまたやってみたいとか。
パーシヴァル
同じ円卓の騎士だが、活動時期が違っていたためか彼の幕間の物語「騎士よ迷うことなかれ、と聖槍は言った」では、「一度本気で戦ってみたかった」とガレスと組んでまで激闘を繰り広げた。
生前にも面識こそあったが、兜を取らなかった上喋ることもなかったために、あちらからは顔を知られていなかった模様。
モルガン (Grand Order)
ブリテン異聞帯における「母上」。一瞬言葉に詰まったが、雰囲気がかなり違うようである。
それはそれとして主人公を夫/妻呼ばわりしているために主人公が父上/母上になってしまうのは絶対嫌だとか。
また、ブリテン異聞帯で自分の名前を冠する妖精騎士がいなかった事についてはかなり気にしている模様。
妖精騎士トリスタン
マンガで分かる!Fate/Grand Order』にて、ガレスと公園でサッカーで遊んでいるところを「イギリスのサッカーごと」馬鹿にされたためにガレス共々ガチギレした。

生前

アーサー王
父。憎悪、愛、その他あらゆるものが入り交じった一口では説明しきれない、非常に複雑な感情を抱いている。
後に彼女の言葉の真意と、その裏に隠された苦悩を断片的に知るものの、それでいてなお越えたいのか、共に並びたいのか、先を行きたいのか、踏みにじりたいのか、それすらも未だ分からないでいる。
『Fate/Grand Order』などでは反抗期の息子のような対応であるものの、カルデアでは「二人の王に仕えるほど不忠ではない」と進んで彼女に会う気は無い様子。
モルガン
母。「母上」とは呼んでいるが、彼女に似た雰囲気を持つアサシンを嫌っており、複雑な感情を抱いていた模様。
ランスロット
父を侮辱したため嫌っている。
伝承の通り、王位簒奪の障害となる円卓を排除するため、彼とギネヴィアの不倫現場を暴いて流布した。
カルデアでも彼が平気な顔をして召喚されていることに文句を言ったが、生前に顔を見せていなかったこともあり向こうからは驚かれていた。
ガウェイン
異父兄。「忌々しい優等生」と呼んでおり、その全方位イケメンドッグっぷりにもちょっとイラつくほど仲が悪かったらしい。あと日没まではほぼ無敵という能力をズルいと思っていた。だが、サーヴァントとなり異父妹と知ってからは見えない所で兄貴風を吹かせてくるらしく、そこが少々鬱陶しい。
伝承の通り、最後にはモードレッドが彼を討ち取った。
アグラヴェイン
異父兄。同じ穴の狢。同じ母の血を引く兄弟であり、モードレッドと同じくモルガンからアーサー王のもとへと差し向けられた刺客。
接点はあまりないので特に親しくしていた訳ではないが、なんとなく気を遣われていたのは察しているので、ケチで融通が利かないが多分いいヤツだという位には考えていた。
ガレス
異父姉。他の騎士と異なり好意的であり、仲が悪いガウェインに喧嘩を売らなかったのも彼女の存在がある。彼同様お姉さん風を吹かせてくるのでやはり鬱陶しい。さらにこちらは露骨なのが尚のことの様子。
第六特異点の前日譚である『六章/Zero』でも、リチャードを名乗るサーヴァント諸共自分を殺して欲しいと懇願する彼女に対して激怒し、そんな犠牲を払わなくても倒してみせると彼女を止めようとした。
ガヘリス
異父兄。
トリスタン
円卓の騎士の一人。
カルデアでは「ポンコツアーチャー」呼ばわりしており、ランスロット共々「人妻いいよね」トークを所構わず繰り広げているのに「いいわけねーだろ」とツッコミを入れている。
また、彼が立ったまま寝ている様子を見てマスターに彼のリストラを勧めている。
彼の幕間の物語では何者かによって反転させられたのを通信越しで盛大に罵倒していた。

コハエース

青セイバー
大好きな父上。生前では考えられないような言動に「父上!?」と絶句したり、微笑ましい親子喧嘩を繰り広げたりする。
あと食べ物関係はそっくり。さすが親子。
赤セイバー
父の悪口を言っていいのは自分だけ、と仲が悪い。
遠野秋葉
「家族に複雑な想いを抱いている」という共通点からか、頬を赤らめながら「やだこの子、いい子じゃない」と妙に気に入られている。
桜セイバー
大好き。モードレッドにとって理想的母親像に合うのか「母上」とまで呼んで懐いている(ただ、その切っ掛けは父のコンパチだと思ってたら完全別人だったと知って、「じゃあ父上じゃなくて母上か!?」と言った事である)。
戦いについての考え方もよく似ているので、ますます懐き、彼女が剣客なのにも興味津々。
「るろうにですか!?」
通りすがりのジャンヌソムリエ
彼に出会った時、モードレッドは「父上に似てるならオレも似てるだろ?」に自信満々で尋ねる。
だがソムリエの評価は、「ハッ」という嘲笑と憐憫が混じった物だけであった。
「このフランス野郎がぁ!」
ルーラー
本編に先駆けて対面。この時点ではまだ絡みがなかったため恨みなどはなかったはずだが、琥珀に頼んで青髭と悪魔合体させようとするなど、とんでもない目に遭わされる。
セイバーオルタ
コハエースに反逆し、黒くなった父上。流石に驚いたようだが、「黒い鎧姿の父上、かっこいいぜ……!」と目を輝かせながら受け入れている。

名台詞

Fate/stay night

「貴方の国はこれで終わりです、アーサー王」
一人称は私。敵対してもあくまでアーサー王に敬意を払った丁寧口調で話す。

Fate/Apocrypha

「二度と言うな」
「次に女と呼べば、オレは自分を制御できん」
獅子却が彼女の顔を初めて見たときに漏らした、「女、か……?」という呟きへの反応。
父以上に女性扱いされるのが嫌いで、苛烈な性質が伺える。
「……その、何だ。オレのマスターが、奸物に阿るような類の者ではないと分かって安心した。
 少しだぞ? 少しだけ、安心した」
獅子劫がシロウ達への協力を断った際の反応。
僅かに躊躇うような口振りで、彼の英断を称え、安堵する。かつて母に裏切られ、父に拒絶された彼女は普段の強気な態度とは裏腹に心に深い傷を負っていて、自分を信じてくれた獅子劫には感謝しており、彼への信頼を強くする。
「……だからと言って、これは無い」
「ねぐらを地下墓地カタコンベにするとか、本気で有り得ねェ……」
獅子劫が工房を地下墓地にした事にげんなり。
マスターにとって相性がいい場所だと頭では理解していても、感情的には受け入れられないのは当然だろう。
なお、アニメ版では「出かけたかったら、お前さん一人で出かけろよ」と言われ「一人だとつまらねぇー!」と駄々を込ねて獅子劫を苦笑させる。子供じゃないんだから……。
「馬鹿だな、マスター。要は勝てばいいんだ、勝てば。
 剣の技など戦闘における一つの選択肢に過ぎん。
 勝つためなら、殴るし蹴るし噛みついてもやるさ」
獅子劫に「戦闘中、剣をブン投げたりしてたけど、アレは有りなのか?」と尋ねられて。
極めて実戦的な考え方であり、型に嵌った戦い方をする、父を含む円卓の騎士達とは似ても似つかない。この考えには獅子劫も同感だが、余りに自分に精神性が似ていたため、思わず目を覆いたくなってしまった。
「どうだ! どうだ、アーサー王よ!
 貴方の国はこれで終わりだ! 終わってしまったぞ!
 私が勝とうと貴方が勝とうと――最早、何もかも滅び去った!
 こうなる事は分かっていたはずだ! こうなる事を知っていたはずだ!
 私に王位を譲りさえすれば、こうならなかった事くらい……!
 憎いか!? そんなに私が憎いのか!? モルガンの子であるオレが憎かったのか!?
 答えろ……答えろ、アーサーッ!!」
生前における終焉の地「カムランの丘」で解き放たれた、アーサー王への激情。
愛も憎しみも全霊で込められた訴えをアーサーに叫び続けた。だがそれにアーサーは『無関心』という回答しかしなかった。そして聖槍の一撃と共に決着はつき、最後の最後まで父の愛を求めた一人の少女の痛烈な願いは誰にも、どこにも刻まれることなく、消えていくものと思われた。
聖杯大戦に召喚されるまでは……。
 “ああ……ああ!
 了解したぞ、マスター。その願い聞き届けた!
 赤のセイバー、モードレッドの名において、必ずや黒のセイバーを打倒する!”
“お前を信じる”。獅子劫からの信頼に対する、全霊の返答。
「……うるせぇよ」
アニメ版第13話より、ジークをいたぶって黒のライダーに彼を殺させようとしていたセレニケをあっさりと斬首して。
彼女が行った直前の発言の数々を聞いていたと思われ、その口調は強い苛立ちと殺意が滲み出たものとなっている。
「ヘッドショットだ、木偶の坊。楽園エデンは他所で探してろ」
王冠・叡智の光ゴーレム・ケテルマルクト」との戦いの決着。
同じ人造生命でありながら、意志を持たず「救世」という与えられた命令しか行わない『原初の人間』は彼女にとっては許されざる者。僅かな憐憫を抱きつつも、かつて理想の王を殺めた剣で「造られた救世主」を断罪する。
「ああ、満足だ。マスター
 ―ろうぜ、聖杯」
獅子劫の過去、そして彼の真の願いを聞いて。
暗闇の中で拳を軽く突き合わせ、圧倒的に不利な状況でも、二人は聖杯を求めて最後まで共に戦うことを誓い合う。
「よし、お前がオレの宝具で死ななかったことを許してやる。それでチャラだ」
ジークが自分に殺されたことを「あまり気にしていない」と言ったことに対するジャイアニズム溢れるリアクション。
流石に当のジークですら内心首を捻ったが、他に聞きたいことがあったので取り敢えずツッコミは控えた。
「バカかお前。
 人間は人間、状況次第で善にも悪にもなる畜生どもだ。
 衣食が足りなきゃ礼儀も仁義も消えて失せる、所詮は少しばかり賢しいだけの獣に過ぎん。
 オレは他の連中なんぞどうでもいい。
 オレだけが卓越した存在であり続けるならば――な」
ジークから「人間が善か悪か」という質問に対しての過激で真っ直ぐな返答。
善でもなく、悪でもない。ただ……どちらかに転ぶだけ。そして皆、愚かだ。だから他者はどうでもよく、ただただ自分という存在だけが重要である。善くも悪くも他者のために在ろうとした父のアーサーとは真逆の在り方。
「嫌いだね。
 恨みは忘れない癖に、受けた恩は忘れる。
 自分の損害になるなら、全てを犠牲にしてでも免れようとする。
 面倒でなければ下らぬ善行を施す癖に、面倒であれば巨悪を見逃すことも厭わない。
 我欲に駆られて行動し、失敗すれば自分以外の何かが悪いとホザきやがる。
 守る価値など銅貨一枚もない。それが人間って連中だ。
 どうだ、ガッカリしたか?」
ジークの「人間が嫌いなのか?」という質問に対する返答。黒のライダーからは「悲しい結論」と評されるが、彼女は露ほども揺るがない。
「――オレは、王になるべき存在だ。
 王が人間を同類と見なしてどうする。
 王が人間たちと共に泣き、笑えば救えるのか?
 そうじゃねえだろ。
 王とは、そういう存在であってはならないはずだ」
黒のライダーから彼女が叛乱に引き連れた人間たちを「全員蔑んでいるのか?」と問われた際の返答。
その在り方こそ父とは真逆であるが、王としての考え方は通ずるものがある。王は孤高にあらず、と言った征服王とは対照的である。
我欲がないことを仕える者たちは恐れた、父はそういう存在なのだろうと自分ですらも考えていた。
そうではなかった。ただ、父の報酬は誰にとっての報酬でもなく。皆が道端に放り捨てるような代物だっただけ。
父は輝く宝石ではなく、道端に転がるくすんだ石を慈しんだのだ。
その石に、何より大切で痛切な過去を見出した故に。
父が王となった目的が「名も知らぬ誰かが笑うため」という馬鹿馬鹿しい、愚かしい、悲しい、儚く尊い理由だったのだと納得したモードレッド。
後述のエイプリルフール企画にも引用されている。
「オレはさ、マスターと組んで戦って――――楽しかった。ああ、本当に楽しかった。マスターは―――」
小説版にて、最期に二人が煙草を吸った後の台詞。
モードレッドが問いかけた時には、答える前に獅子劫は命を落としていた。
「……楽しかったぜ、マスター」
こちらはアニメ版第23話において最期に二人が煙草を吸った後の台詞。
小説版ではモードレッドが問いかけていたが、逆にアニメ版では獅子劫が問いかけ、モードレッドが答えていた。
この回の脚本家担当が原作者の東出氏だったことを考えると、原作を読んだファンへのサービスだったかもしれない。

Fate/Grand Order

戦闘

「逃げても構わねえぞ。相手はこのモードレッドだからな!」
戦闘開始時。己の強さへの自信に満ちたセリフ。
「Take That, You Fiend!」
エクストラアタック時。直訳すると「これでも食らえ〇〇野郎!」となる。
おそらく元ネタはTRPG「トンネルズ&トロールズ(アメリカ:1975年、日本語版は1987年)」の攻撃魔法。和訳が「これでもくらえ!」 となっている。
「ちょっとばかり調教してやらぁ!」
モーション変更により追加されたエクストラアタック時ボイス。
モーション変更後の攻撃は、アニメ本編のように剣を投げつけたり思い切り蹴りつけたりたど、不良殺法が際立っている。
「ふん。それじゃあ、蹂躙するか!」
「これこそは、わが父を滅ぼし邪剣。『我が麗しき父への叛逆クラレント・ブラッドアーサー』!」
宝具カード選択時&宝具発動。父への感情を内包せし叛逆の赤雷が、敵陣を消し去る。
「よぉし、ぶっ殺す!」
モーション変更により追加された宝具カード選択時。シンプルに不良な言動である。
「我は王に非ず、その後ろを歩むもの。彼の王の安らぎの為に、あらゆる敵を駆逐する!『我が麗しき父への叛逆クラレント・ブラッドアーサー』!」
モーション変更により追加された新規宝具ボイス。聖杯大戦で辿り着いた自身の本当の望み。彼の王の安らぎのため王の抱える重荷を共に背負わんとする意思の表れ。

マイルーム

「セイバー、モードレッド推参だ! 父上はいるか?」
召喚時。真っ先に気にすることがそれなのだろうか。
「おーい、マスター! 行ーくーぜー! クーエースートーいーくーぜー!」
マイルーム会話「会話1」。……なんというか、日曜日に父親を叩き起こす子供のようである。
「そりゃお前がマスターだが、オレの方がとうぜん格上だ。文句あるか?」
マイルーム会話「会話2」。先が思いやられそうなやり取りだが、絆を深めていくと……?
「おい、触るな。ぶん殴られてーのか。」
「髪を引っ張るな! ガキかてめーは!」
マイルーム会話「絆Lv1」「絆Lv2」。触りたがりなマスターと子供のじゃれ合いようなやり取り。
「ったく、バカマスターめ! オレがしっかりしてなきゃどーしようもないじゃないか! まったく! ……まったく!」
マイルーム会話「絆Lv3」。手のかかるマスターに声を荒げる……がどこか嬉しそうでもある。
「なぁ……オレは、父を超える騎士になると思うか? ……ふんふん、そうか。」
マイルーム会話「絆Lv4」。やはり気になるのはの存在。
父のことを褒めても貶してもダメという気難しい彼女だが、彼女の方から父と自身の比較を聞くという珍しい発言。
どのように答えたかは不明だが、納得しているところを見ると、少なくとも嘘偽りなく本音を語ったと思われる。
「オレの剣を預け、名誉を預け、命を捧げる。騎士としては三流かもしれねえが、それでもいいか?」
マイルーム会話「絆Lv5」。上記の比較の答えともいえる発言。
父を超える事を諦めたわけではないだろうが、同じくらい大切な事を見つけた様子。
「げ、ガウェインか……テメエは何でそうピューピューと兄貴風を吹かせたがるんだ……あっちへ行きやがれ、このスットコドッコイ!」
モーション変更と同時に追加されたマイルーム会話「ガウェイン」。
自分に対して兄貴風を吹かせてくるガウェインを煙たがっている。
「ランスロット? あぁー、ランスロットかぁ……オレが言うのもなんだが、オメーよくしれっと面出せるなァ。
 あ? なんだその顔? ……オレの素顔を初めて見て動揺してる? お前はつくづく、アレだなぁ……」
マイルーム会話「ランスロット」。
同じアーサー王への裏切り者であるための辛辣な皮肉を投げかけるが、自分の顔を今の今まで知らなかったという彼の残念ぶりに呆れている。
「お、優等生か! しっかしその銀の腕、カッコいいなぁ。ちょっと貸してくれ! ……大丈夫だって、ちゃんと返すって! 壊したりしないって!」
マイルーム会話「ベディヴィエール」。
本編では円卓の騎士の中で実力で劣る彼を「チキン野郎」と言ってこき下ろしているが、マイルームではマーリンに送られた彼の銀の腕に興味津々である。
「げ! ポンコツアーチャートリスタン! オメーまで居やがるのか!
 マスター、リストラした方がいいぞ、コイツ……ほら見ろ、やっぱり立ったまま寝てやがる……」
マイルーム会話「トリスタン」。
彼の起きているか寝ているかわからない顔を見て、寝ているかどうか判別できるらしい。
「騎士王がいる…いや、別に会わなくてもいい。オレが剣を預けたのはお前だ。二人の王に仕えるほど不忠じゃないつもりだぜ。」
マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン(絆Lv.5限定)」。
騎士王への憎悪は消えているが燻りは残っているらしい。それでも今の自分はマスターの騎士として、あくまでマスターを主とする姿勢を見せる。

本編

「それと悪かったな(主人公)。無礼は詫びる。
 おまえは確かに弱いが、地に足のついた弱さだ。」
「臆病者でも卑怯者でもない、それなりに担ぎ甲斐のある阿呆だよ。そうだろ、マシュ?」
第四特異点で、マシュに荒療治として戦闘を仕掛けた後、彼/彼女に剣を向けたことを詫びて。
彼女の逸話や経歴を考えれば、最大級の賛辞と言える。
「……対話は、できないだろうな。あれは、敵対者を屠らんとするアーサー王だ。
 どうして……今更、貴方は現れるんだ。ロンディニウムを救うなら、もっと、早くに……
「…………いや。違うのかもな。
 貴方はオレを殺しに来たのかもな。オレがロンディニウムを救うのが気に入らなかったか?
 そんなにオレが憎いのか。そうして、オレを殺した槍なんざ持ち出して―――」
第四特異点で、魔霧より召喚されたアーサー王を見ての台詞。
「いいや、駄目だ。敵対者としてのアーサー王の瞳に俺たちは映った。
 もう逃げられないぜ。やるしかない。
 ……いや、逃げてもいいけどな。十中八九消し飛ぶぞ。
 それに、オレは逃げない。……父上に、このオレが、背中なんざ向けられるかよ。
 アーサー王が目の前にいる!なら、オレのやることはひとつしかない!
 やってやるさ!貴方が英霊となってまでオレを憎むなら!
 オレは、何度でも貴方に叛逆するまでだ!―――アーサー・ペンドラゴン!」
第四章で、自らと相対する父親に叛逆の騎士は高らかに反逆を宣言する。
「ま、何だ―――」
「お疲れさん。おまえたちのお陰であれこれ助かったぜ。」
「ロンディニウムは救われた。オレ以外の誰かに蹂躙されることはなかった。」
「めでたし、めでたしだ。じゃあな。」
第四特異点で、ランサーオルタを倒した後の台詞。素っ気ないが、マスターとの縁が消えることはない。

幕間の物語

「……はぁ? 何言ってんだマスター。母親がこんな風に人のことを構うわけねぇだろ。」
幕間の物語「かつての夢、これからの夢」にて。彼女の体調を心配するジキルを母親のようだと評した事への返事。
彼女の母親に対する感情が伺える言葉である。上記の「母親」を得られた西遊記イベントは本当に恵まれていたのだろう。
さすがは我が息子・・・・・・・・・?」
我が跡を継ぐのは貴公をおいて他にない・・・・・・・・・・・・・・・・・・?」
「ふざけるなよ。偽物って言ったって限度がある。」
「父上が! オレに!」
「そんなこと言うわけないだろうが!」
同上、夢の中で父上を撃破して。彼女が残した賛美に憤り容赦なく止めを刺したが…。
主人公から「でもこれはモードレッドの夢だ」という指摘を受けた際には大いに動揺し、「それ以上言ったら自分を制御できなくなる」と牽制した。
「―――オレは、王になりたかった。」
「簒奪した王位なんかでじゃない。父上の後を継ぎたかった。」
「父上に―――認められたかった。」
「ああ、そうだ。」
「オレが王になりたかったのは、父上が王だったからだ。」
「もしも父上が王じゃなかったなら、そんな夢は抱いていなかっただろう。」
「オレが昔この夢を見たとき、選定の剣は抜けなかった。」
「いや―――触ることさえできなかった。」
「まぁ、そりゃそうだよな」
「王になって何を為すかじゃなく、父上に認められるのが目的だったんだから。」
選定の剣の前で。マスターの前で「聞いたら忘れろ」と前置きし、父上への本当の気持ちと選定の剣に認められなかった理由を穏やかに語る。
「―――でも、オレもようやく思い描いた。オレが王になって治める、理想の王国の姿を。」
「まあ、まだ全然ぼんやりとだけどな。」
「でも、なんていうのかな、それは―――」
完全に王の器を備えた、とまではいかずとも。モードレッドの心の成長をつぶさに感じ取った、王位継承権を示す燦然と輝く王剣クラレントが見せた、一時の夢物語の終わり。
主人公から「形は違えどアーサー王の理想に通じていた?」と言い当てられ、モードレッドは気恥ずかしそうに「父上のよりスゲーに決まってるだろ」と笑い飛ばし、夢から覚めて行った。
「ぶはははははは!すげえな、バカがつくほど正直じゃねえか!」
「面白いぜシャルルマーニュの女騎士!嫌いじゃねえけど早死して足引っ張んなよ?」
アーサー・ペンドラゴンの幕間『今も、追い続けるもの』にて、ブラダマンテから悪役的存在なのに悪い人には見えないと言われての返答。
一見笑い事で済んでいるように思えるが、早い話が遠回しに「これ以上言ったら〇す」と脅している。
「無言で去りやがった!」
「無言で!」
「分かったような分からんような表情ひとつ浮かべただけで黙って去るやつがいるか!男の父上だからって許さねぇ!」
同上。ジキルについてきた理由である所の「どうしてもつけたかった落とし前」について。
いくら異世界の存在とはいえ大好きな父上に無視されたことは流石に我慢できなかったらしい。

イベント

「は、チョコ?
 ……あー、なんかそんなことを言ってたような。」
「欲しいのか? でもオレ作ってないしなー、別に。
 あ、そうだ!」
「ほれ、食いかけだけどコレ。
 いやー、悪いなマスターこんなので!」
バレンタインイベントより。バレンタインチョコを準備していなかったため、たまたま手元にあった自分の食いかけを渡す。
これだけならまだ照れ隠しとも取れる範疇だが……。
「ガリガリしてて美味いだろ! でも次からは自分で買えよな!
 来年? しょーがねーなー、来年覚えてたらな!」
チョコ礼装「ストロベリーサンダークランチチョコ」のフレーバーテキスト。どうやら本気でバレンタインチョコの意味を理解していなかったらしい
もっとも、彼女にとって性別の話題は地雷原であるため、理解していたらバレンタインどころの騒ぎでは無かっただろうが。
余談だが、このチョコの元ネタは「一目で義理とわかるチョコ」として有名である。
「うわああああああ、母ちゃんごめんよー!」
「もうオキシドールのバケツで、顔面ザブザブはいやだぁぁぁぁぁ!!」
『星の三蔵ちゃん、天竺へ行く』より。母親の過激すぎる治療(?)に悲鳴を挙げる。
親に散々反逆していた彼女が、母親に泣いて謝る日が来ようとは……。
「けど悪いな、トモダチでも手加減はしねえぜ。」
「オレは牛魔王最愛の息子、紅孩児であるが故!」
同上。三蔵法師一行に名乗りを上げて。
潔癖性な母親に苦労しつつも(傍目には)楽しげに小学生男子なやりとりを行い、素直に父を誇り、父親にも息子と認められるその姿に、多くのユーザーが「良かったねぇ……」と呟いたとか。
「いいじゃねえか。
 我が王は無表情でマズいものでもぺろっと平らげていたからな。
 味なんか関係ねーって感じでさ。ああいう効率主義よりゃマシだろ。」
「な訳ねーだろ。
 父上なんか、どんなに美味い飯食っても『ほう』の一言で済ませるだけさ!
 そんなバカなことがあったら、ガウェインすり下ろしマッシュスペシャルを全部食ってもいい!」
『Fate/Apocrypha Inheritance of Glory』にて。英霊達とピクニック中にジークフリートがサンドイッチの糧食としての良さに感動した後、サーヴァントに栄養は不要だとつぶやいて。マスターは「王様は案外グルメだった」「本当は美味しいものが食べたかった」と主張したが。
キャメロット時代のアルトリアが円卓の騎士たちからどういう誤解のされ方をしていたかを示している。
アストルフォ曰く「フラグが立った」。
「さて、空中庭園の女帝サマがお相手か。
 何つーか、とにかく気に入らないんだよな!
 多分、同じ陣営なのに聖杯大戦でも殺し合ったんだろうさ!」
同上。空中庭園に乗り込み、本格的に攻略を始めようとして。まだ会ってもいないのに相性の悪さに気が付いており、聖杯大戦の結末を知っているジークは内心「大正解だ」と称賛している。

コハエース

「オレ以外が父上をバカにするのは許さんぞ」
いつものように「青はオワコン」と父上を罵る赤セイバーに怒りの一言。
コハエースにおける彼女のキャラクターを非常にわかりやすく表した台詞。
モ「なー父上 ジョジョのASB買ってくれよー」
青「子供はゲームなんかしてないで 外で遊びなさい外で」
モ「なんだよ父上のケチ!! バーカバーカ!!」
青「なんですその言いぐさは アーサーなさけなくて涙出てきますよ」
小学生とその母親みたいな親子喧嘩をする2人。ていうか自分の子供だと認めちゃったよアーサーさん……。
なお「アーサーなさけなくて涙出てきますよ」の下りは、山中恒の小説を原作としたTVドラマ『あばれはっちゃく』劇中で頻出する台詞「父ちゃん情けなくて涙出てくらぁ」のパロディ。
「GWに父上とディスティニーランドにいった時のだぜ!!」
『コハエースEX』より。扉絵でアルトリアにおんぶされてはしゃぐモードレットの絵があって琥珀に「いつの写真なんですか」と尋ねられて。アルトリアも邪険にしつつも実は家族サービスをしていたことが判明する。

その他

「あ、これは安いな。安いんだけど……何だこの……目がギョロってなってるのは……父上なのか……? これも買うか……? 」
「……ランスロットとギネヴィアの枕元にでも置いといてやろう」
2015年のエイプリルフール企画『TMitter2015』より。秋葉原を満喫中、父上のフィギュア…もとい邪神像を見た時の反応。やはり困惑したが、ランスロットとギネヴィアに嫌がらせをするために購入したようだ。
「あ、そうだ。ランスロットの土産に木刀を買っていこう。どうせアイツ何でもかんでも宝具にできるんだから、これで十分だろ。」
「木刀はめんどいから宅急便で送りつけよう。着払い伝票でいいだろ。フランス・【不倫男】ランスロット【ビーム撃てない】宛……と。」
同上。キャメロットでお留守番をしているランスロットにお土産として木刀を買う。
…のだが、宝具「騎士は徒手にて死せず」があるんだから木刀で十分と言ったり、宛名がとんでもなかったりと扱いが雑。
「くられんと、どばーーーーー!!!!」
「にゃー! にゃー! にゃー!」
同上。父上の薄い本を見てしまった時の反応。スキル『直感』が「だめよ」してきたにも関わらず、無視した結果がコレである。落ち着いた後、本はなかったことにした模様。
「さて、と。遊びに遊んだし、そろそろキャメロットに帰るとするか。逃れられぬ運命であろうとも、受け止め方次第でどうにかなるってモンだ。まあ、そもそも何より――」
「自分が生涯を賭して拘った相手が幸福になっているのなら、それに勝る喜びないってね! じゃ、お先ー。」
同上。夢のような一日が終わり、叛逆の騎士はいずこへと返っていく。
憎悪や敵愾心にまみれていた生前を考えると、憑き物が落ちたかのようである。
『偉大なる騎士王に叛逆した者。父は道端に転がる石をこそ慈しんだのだ。』
同上。モードレッドが退場した後のツイッタープロフィール欄より。
「おいおい、若すぎる父上。天使すぎるだろう。どうして青くなった!?」
コンプティーク付属ドラマCD 『Fateぐだぐだオーダー 帰ってきたぐだぐだお得テクニック』より。
仲間外れなどにせず、皆仲良くすればいいというリリィの発言を受け、思わず出た一言。
氏の演技もあり、何気に色々と篭った様な言い方をしている為、さも鬱憤が溜まっている様にも思わせられる。
尚、この後、青の方より「貴方、調子に乗っているとカリバりますよ」と咎められている。
「父上が増えなくなるのは…ちょっとショックなんだぜ…」
コンプティーク付属ドラマCD 『Fateぐだぐだオーダー 帰ってきたぐだぐだお得テクニック』より。
ヒロインXの掲げる新たなセイバーの登場を規制する「新セイバー禁止法」の話を聞いて。
ライダーから「いや父上は普通増えませんから」ととても正論なツッコミをいれられる。

メモ

  • アニメ版『Fate/staynight』で初登場。アニメスタッフに提供する資料としてビジュアルと詳細設定を練ったのが始まりであり、男性でありながらアルトリアとの違いが判断できないほどに瓜二つの外見をしている。当時の設定資料は『Character material』で読む事ができる。また、アニメ版最終巻の特典となるビジュアルガイドでは「もみあげ(耳の横に垂れている髪)が少し短い」「眉毛が細い」「アホ毛がない」といったアルトリアとの細かい違いが挙げられている。ちなみに髪の毛の色が灰色がかっているが、回想シーンなのでアニメでは髪色はわからない。声優も女性の桑島法子が担当、短いながらも薄幸な演技力に無名に等しかったモードレッドはこの時点で多くのファンを獲得する事となった。
  • 『Fate/Apocrypha』小説版で新規に登場したサーヴァントの一人。本作から女性という設定になった。外見もアルトリアに似ているが、母親の因子の影響か、髪の色やクセとか、睫毛がちょっぴり長いなど違う部分が見受けられる。同じなのは瞳の色と慎ましやかなお胸ぐらいである。これらは『Character material』での設定・デザインを小説版で登場するに当たり東出氏がリファインしたもの。
  • 『Apocrypha material』などを見る限り、この変更に武内氏の関与はないようである。しかし当然のごとく『Fate/Apocrypha』彼のいち押しサーヴァントになったようで、曰く「モードレッドはいいねえ。型月が生み出した文化の極みだね」。
    • もともと男性キャラクターとしてデザインされていたのが結果として女性にされる、という流れが父上と一致しているのはいかにも彼女らしいというか、型月らしいというか…
  • ファンからの愛称は「モーちゃん」や「モード」。コハエースでは「モーさん」と呼ばれており、こちらもよく使用される。
    • 特に、コハエースなどでしばしば描かれる父上大好きキャラを前面に出されたかわいいモードレッドは、コハエース内で「コハエースのモーさんはカワイイ路線」「これはモードレッドではなくモーさん」といった発言があったことも影響してか「モーさん」と呼ばれる率が高い。
  • アルトリアをあくまでも父と呼ぶ。自分で気づいたのか、モルガンに教えられたのかは不明だが、ギネヴィアとアルトリアが女性同士で結婚して「夫婦ごっこ」をしていた事は看破しており、実はアルトリアが女性である事を知っていたと思われる。それでも「父上」と呼ぶのは、間柄として他に呼びようがないからだろう。
  • 『Character material』では自分を王に認めさせることしか頭に無い、東出氏曰く「ヤンデレ系」の不気味なキャラクターであった。小説版『Fate/Apocrypha』以降は反抗期まっさかりで「父ちゃんなんて大嫌い!」というノリの親しみやすいキャラクターに変更されている。
  • アルトリア自身はモードレッドに対して『Character material』では「貴公を憎いと思った事は一度も無い」と語っており『Fate/Apocrypha』での回想でもモードレッドに対しては憎しみを抱いていなかった。その事がモードレッドをより激怒させる事になったのだが……。
    • 『コハエース』では大好きな父上と微笑ましい親子喧嘩を繰り広げている。まさかコハエースが誰かを幸せにするとは……。
  • 小説版『Fate/Apocrypha』によればアーサー王がランスロットと戦うためにブリテンを留守にする間、統治の代行を任ぜられた彼女が反旗を翻したとなっている。アルトリアは円卓の騎士達が去っていく中で息子と名乗った騎士が変わらず自分に忠誠を誓う彼女を不気味に感じていた(だろうとモードレットは推測していた)のだが、それにも関わらず統治の代行を任じられたのは彼女が他の騎士や大臣を通じて自身の優秀さを喧伝していたことと、そもそも喧伝するまでもなく政務をこなせる騎士が彼女しか存在していなかったことによる。
    • 『Character material』『Garden of Avalon』の設定ではモードレッドの叛乱はランスロット討伐からの帰還時ではなくローマ遠征からの帰還時に起きたことになっている。
  • 兵の戦意を高揚させ「彼女がどこまで行けるのか見てみたい」と熱狂という名の信仰を得る将器は間違いなく天才的だが、彼女自身は「兵など勝利の後に勝手に増えるもの」「自分のために豪族たちを唆しただけ」という認識で、むしろアルトリアを見捨てて自分に擦り寄ってくる恩知らずな者達に怒りすら感じていた。豪族達からは「あなたは人の心が判る」と評されており、周囲からは感情の赴くままに行動する彼女がアルトリアより人間らしく写ったのは実に皮肉としか言いようが無い。
  • 獅子劫に「お前の運転に耐えられるのは戦車だけ」と評されているが、戦車は耐久性や信頼性の面では優れていても、通常の乗用車より繊細な操縦が要求される車種も多い。獅子劫がそれを知らないはずもないだろうから、あくまで彼女の操縦の荒っぽさへの皮肉だろう。
  • 普段は粗雑な話し方だが、父に対しては常に丁寧な話し方をしていたらしく、全くの礼儀知らずという訳ではない。
  • 『Fate/Zero』の原作最終巻が発売されるまで真名が明かされていなかったバーサーカーの予想候補として、ファンの間でランスロットと並んでよく名前が挙がっていた。「セイバー(アーサー王)に恨みのある騎士」といえば、どうしてもこの二択になるためである。
    • そのランスロットとモードレッドは、「ステータスを隠蔽する宝具」「その宝具を無効にする事で解放出来る最終宝具」を共に所有している点で類似している。
    • 「己が栄光のためでなく」に比べ、「不貞隠しの兜」はステータスやクラス別スキルを隠す事が出来ず、変装もできない。その一方、能力の想起を阻害するため、意図的に解除されるまで推理さえ行えない。真名の隠蔽に特化した宝具と言えるだろう。
  • Fate/EXTRA』ではセイバーの真名候補として「間違った選択肢」に名前が挙がる。主人公曰く「その名前だったら、もっと大変なことになっていたかもしれない」。
  • 平行世界のアーサーによれば、彼のいた世界のモードレッドは男性だったらしい。
  • 親子だけあって容姿はアルトリアにそっくりだが、頭頂部のアホ毛だけが存在しない。一方で体格(身長、体重、スリーサイズ)は全く同じである。
  • モードレッドの対魔力がBであり、セイバー化したジークの振るった「竜殺しの聖剣」でダメージを受けても特に反応がなかったため、竜の因子の存在を疑う声もあったが『Fate/Grand Order』では竜属性のサーヴァントにカウントされていることから竜の因子を持つことは確定的とされる。
    • アルトリアのクローンであるだけにスキルや能力は酷似しているが、剣術といった後天的なものはモードレッド独自のモノとなっている。但しモードレッド本人は父を上回ると口にするものの、各能力・スペック面を比較すると実際はアルトリアには劣るとの記載がある。
  • 女扱いされるとマスターであろうと殺気を飛ばす程に嫌っている。
    ならば男扱いをすればいい……という訳でもないようで男扱いするとそれはそれでキレるとの事。
    別に男扱いされるのを望んでいるという訳でもなく何とも面倒、もとい複雑な心情の模様。彼女に好かれるには性別には触れるべきではないということか。
    • 彼女の出自ゆえに、当然ホムンクルスを蔑むような発言もアウトである。
  • 『Fate/Grand Order』の公式HPで4章公開に伴い発表された情報では「アーサー王の嫡子」と書かれている。だが、ここでも書かれているとおりモードレッドは不貞かつ近親相姦の子である(そもそも嫡子なら反逆する理由の大半は失われる)。また、プロフィールにも「カムランでアルトリアを討ち滅ぼした」と自分が勝利したかのように書かれている(実際は相討ちで自分は即死、アルトリアは聖剣を湖に還すまでは生きていた)。そのため「あの紹介文はモードレッド自身が書いた」「カルナの幸運と同じで自己申告」などとネタにされている。
    • 後に第六特異点でベディヴィエールからも嫡子と呼ばれているため、創作作品においてよく見られる、単に地位の高い長子という意味合いでの誤用(「神の嫡男」ジャック・ハンマーなど)と思われる。
    • 漫画版『Fate/Apocrypha』ではモルガンから「あなたは騎士王の嫡子」と言われながら育てられているので、客観的事実はどうあれ本人はそのつもりだった可能性も否定はできない。
  • ランスロットに対するセリフ欄の通り、キャメロットでは顔を兜で隠していたのでランスロットはモードレッドの顔を知らなかった。『Fate/Grand Order』でランスロット(剣)とモードレッドを同時に所持していると、ランスロットがモードレッドを見て非常に驚く台詞がある。
  • アニメ版『Fate/Apocrypha』の第6話では回想でアーサー王に叛逆する前にモードレッドが『燦然と輝く王剣クラレント』を所持しているが、これは東出氏のチェックミスで[出 2]、パッケージ版ではクラレントと全く同じ大きさ&形状の無銘の大剣になっている。
  • その第6話ではシギショアラでネコと遊び回る姿が描写されるなど、アニメ版では子供っぽい一面が強調されている。
    • シギショアラはドキュメンタリー番組『岩合光昭の世界ネコ歩き』で紹介された事があるので、その繋がりかも知れない。
  • 『Fate/Grand Order』での宝具『我が麗しき父への叛逆』は、エクスカリバーと同様のBuster属性の全体攻撃+NPリチャージ効果に加えて「アーサー特攻」の特性を持つ。極めて効果が限定的な分有効時のダメージ倍率はかなり高く、クラス相性も有利なランサー系のアルトリアが相手となれば凄まじいダメージを叩き出せる。
  • Mordredの正確な発音は「モードレット」か「モードレ」。
  • 原典において不明な所が多いモードレッドだが、カムランの戦い以前では崖に落ちそうになった最後尾の部下の元まで走り手を取ったり、新米騎士ブルーノーの旅に動向した際、落馬した彼に「徒歩では立派に戦っている」と擁護するなど、意外にも理想の上司として描かれている事が多い。
  • 2019年7月19日のアップデートで「復刻:サーヴァント・サマー・フェスティバル! ライト版」に登場するモードレッドの立ち絵が英霊正装の立ち絵に変更された(勿論、表情差分もある)。
    • これは担当イラストレーターの近衛氏が立ち絵表情差分を届けたため、無理を言って変えて貰ったらしい[出 3][出 4]
      • ちなみに正装した時はモードレッドが「悪くねーとは思うがなんか足りねーんだよなぁ……おっモヤシのソレ借りてくわ! なかなかいーじゃねえか」とジキルのブローチを強奪し、フランケンシュタインが花飾りを貸してくれたらしい。「ワリーな。ありがとな!」「う!」「温度差を感じるような気がするんだけど」[出 5][出 6]
  • 第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』で起きた出来事については「そういう父上に仕えていたならそうするだろうし、カルデアのオレはそれを止めるために殺すだろうさ」と割り切っているとのこと。[出 7]
    • なお、劇場版アニメの予告映像では獅子王の圧倒的な気迫に恐怖の表情を浮かべながら跪く姿が描写されている。また、終盤ではサーヴァントとなってすらも父に捨て駒として使い捨てられていく、悲壮感すら漂わせる鬼気迫る戦いぶりを見せている。

脚注

注釈

  1. 原典である『アーサー王の死』ではモードレッドの誕生日は5月1日とされているが、マテリアルでは誕生日は不明となっている。

出典

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