サロメ

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バーサーカー
真名 サロメ
外国語表記 Salome
性別 女性
身長 159cm
体重 47kg
好きな物 ヨカナーン(の首
苦手な物 あまりない
出典 新約聖書、『ユダヤ古代誌』、『サロメ』など
地域 イスラエル
属性 混沌・悪
副属性
一人称 あたし
二人称 あなた/○○様
三人称 ○○さん/彼/彼女/○○様
声優 ブリドカットセーラ恵美
デザイン 下越
設定作成 桜井光
レア度 ☆2
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

狂戦士」のサーヴァント

略歴
『Fate/Grand Order』の2019年の4周年記念キャンペーン開催に伴い実装されるも、以降はイベントに客演することが時たまにあるくらいであったが、2022年に第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』の開催に伴いメインストーリーにようやく登場。
作中では復讐界域の幹部を務めており、本人に拷問している自覚はないものの「拷問室」に閉じこもったきりになっている。
主人公が捕らわれて牢獄に入れられた際には世話を任されており、その話を聞いているうちに次第に感情移入していき、王道界域から潜入していたスパイ七騎が主人公を王道界域まで連れていく決死行の際には自分もついていくことを決意。
一人また一人とメンバーが命を散らしていく中、もう少しで王道界域に到達するという所で「主人公」と「ヨカナーン」を混同しかかるという最悪の事態が勃発。
首を欲する狂気に侵されかかるが主人公の「助けてほしい」という聖人なら絶対にやらないであろう「命乞い」を目にしてすんでのところで狂気を克服。
追ってきた破戒僧のアーチャーに致命傷となる一撃を受けた状況でも心配させまいと主人公を送り出した後、慈悲の二発目の弾丸を受けて消滅した。
人物
恋に滾り、血濡れの唇に口付けする狂気の少女。薄いヴェールをまとった踊り娘。義父である王さえ惹き付けてしまう。
残酷にして残虐、愛する者の血に昂ぶる。生前には純粋な少女であったが、恋に焦がれ、狂い果てて最期を迎えた瞬間のまま精神が固定された状態で現界していると思しい。
浸礼者ヨハネへと唯一捧げた筈の愛を、サーヴァントとしての彼女は、幅広く、気前よく溢れさせている。すなわち、敵対する者であろうと想いを寄せてしまう。うまくコントロールすれば強力なバーサーカーとして稼働するだろうが、想いを寄せた相手を殺すたび、サロメの精神はさらに軋み、砕けてゆくだろう。
マスターとサーヴァントという関係性を彼女は正しく理解している。しているのだが、絆を深め、親密になってしまえば、いずれマスターを『所有』したいと望むだろう。首を求めるのである。
マスターが命を失えば、自分も現界を維持できない事は知っているため、積極的に首を切ろうとはしないが、絶好の機会が訪れてしまったならば、彼女はどこまで耐えられるのかは不明。
クリームヒルト曰く「愛しくなった相手がいずれヨカナーンに見えてしまう」という性質を持つようで、会話が成立せずともサロメ自身は成立していると思い込むようにもなるとの事。しかし上記の「命乞い」を目にした場合のように、相手がヨカナーンでないと再認識する事はある様子。
能力
宝具である水晶髑髏『あなたにくちづけしたわ』により魔術の行使を行う。髑髏や銀の皿を自在に操る。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー 主人公 (Grand Order) B B B D C B 狂化:C- 血塗られた銀盆:B+
天性の肉体(体):C
七つのヴェールの踊り:A

宝具[編集 | ソースを編集]

あなたにくちづけしたわ(ファム・ファタル・ベゼ)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:0~3
最大捕捉:1人
外観は水晶製の髑髏。思慕と狂気と鮮血の果てにサロメが得たトロフィー、すなわちバプテスマのヨハネの頭部が結晶化したもの。
普段は手に持てるサイズだが、サロメの意思によって自由自在な拡大・縮小が可能。
バプテスマのヨハネはさまざまな魔術を行使した伝説を有しており、その頭部は神秘の塊であり、ある種の魔術礼装と化している。
所有者は、さまざまな魔術の行使が可能となるだろう。───たとえ、魔術回路を身に宿しておらずとも。
真名解放時にはこの水晶髑髏が著しく巨大化し、敵対者を捕食する。
霊基再臨が極まれば、髑髏は水晶製から黄金製へと変質する。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&呪い状態を付与(5ターン)&呪厄状態を付与(5ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のArts宝具。

真名:サロメ[編集 | ソースを編集]

サロメ。救世主と同時代のガリラヤとペレアを支配する四人の領主(当時のイスラエルはローマの支配下であったため、正確には統治代理人)の一人、ヘロデ・アンティパスの義娘。
浸礼者ヨハネことバプテスマのヨハネに恋した彼女は、義父ヘロデ王が自分に焦がれている事を利用してヨハネを手に入れる。
浸礼者を監獄から出すことだけは許さぬというヘロデ王を誘惑し、ヨハネを斬首させ───愛する者の首を得たのである。
新約聖書には彼女の名前は出ていないが、同時代のヘブライ人著述家であるフラウィウス・ヨセフスの『ユダヤ古代誌』では『サロメ』となっている。
 
「盆に載せられた状態で運ばれ、少女に手渡された浸礼者ヨハネの首」というシチュエーションは後世の芸術家に鮮烈なインスピレーションを与え、ルネサンス期からバロック期にかけて数多くの宗教画が描かれることになった。
これらの芸術作品を通し、サロメの動機について様々な憶測が行われた。
19世紀のフランスの作家ギュスターヴ・フロベールは、小説『エロディアス(ヘロデヤのフランス語形)』において、野心的なヘロデヤがヨヘネの影響力を恐れたことを事件の起きた理由とし、サロメをあくまでも従犯的な役割で描いた。
しかしその後、オスカー・ワイルドが1893年に戯曲『サロメ』を発表し、リヒャルト・シュトラウスによって楽劇化されるに至り、ヨカナーン(ヨハネ)に恋い焦がれ、ついには首を求めるに至るという恐るべきサロメ像が定着することになった。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
2019年の4周年記念キャンペーン開催に伴い実装。
メインシナリオにあたる第2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』にて本格参戦する。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

主人公 (Grand Order)
カルデアでのマスター。
御多分に漏れずヨカナーンと同一視しかかって首を欲しがりそうになっているが、わりと我慢しているとのこと。
『死想顕現界域 トラオム』では彼/彼女のために復讐界域を裏切っての逃避行となり、ヨカナーンと混同しかかって悲劇になる寸前まで行くが……
清姫ブリュンヒルデ
ヤンデレな2人だが、サロメよりマシと言われている。
3人揃ってパッションリップの技名になったつながりがある。
シェヘラザード
同じく王を苦手としていることから非常に同情的。
バレンタインイベントでは、カルデアでの最初の友人が彼女である事が明かされた。
サロメ自身は彼女の紡ぐ物語を気に入っている様子。
武蔵坊弁慶坂田金時
自身の幕間の物語で、トレーニングに付き合ってもらった相手。どちらも身近に内面がな人物がいるためか、サロメが隠した内面に気がついていた。
茨木童子
彼女を「東洋の恐ろしいモノ」と認識してはいるのだが、不思議と親近感のようなモノが湧いてくるらしい。
国王、領主系サーヴァント
義父を思い出すのか嫌悪感を露わにする。
聖人・預言者系サーヴァント
ヨカナーンと同じ気配であると察しており、好意を抱きかけている。
クリームヒルト張角
『死想顕現界域 トラオム』におけるトップ陣。
あまり悪感情は抱いてはおらず、張角に対しては「おじいちゃん」とそこそこ懐いている。
キルケー
『死想顕現界域 トラオム』において、明言されていないが料理を教わったと思われる相手。

生前[編集 | ソースを編集]

ヨカナーン
バプテスマのヨハネとも呼ばれる預言者。かのイエス・キリストに洗礼を施した人物。彼に恋い焦がれる余り、首を斬り落とさせた。
ヘロデ・アンティパス
義父。サロメが成長するにつれ『男』として邪な視線を向けるようになる。元はヘロデヤの最初の夫ヘロデ・フィリッポスの異母兄弟。
ヘロデヤ
実母。新約聖書では彼女に唆されてヨカナーンの首を所望したとされている。再婚したヘロデ・アンティパスとは血縁上、叔父(伯父)と姪の関係でもある。

その他[編集 | ソースを編集]

パッションリップ
「堕ちるサロメ」「ヨカナーンを籠に」等、自身に関連した名前の技を使う。
死の間際~Grand Orderまでの前向きに改善した精神に成長する前は「愛した者をヒトの形から破壊し、自分のモノとして愛でようとする」等、ヤンデレとしての行動スタンスも実は似ていた。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「私が好きなのはヨカナーン! ……この人よ。ほら、キラキラの髑髏! ご挨拶なさい、ヨカナーン……『ぼく、ヨカナーン! よろしくね!』はい! よくできましたぁ!」
マイルーム会話「好きなこと」。あろうことか、途中で骸骨を使った腹話術を始めてしまった。まさに狂気。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 実装以前にも『Fate/EXTRA CCC』においてパッションリップの各種スキル名のモチーフとしてその名前だけは存在していたが、プレイアブルでは無いものの本編に登場していたイアソン陳宮、イベントで顔見せしていたガレスバーソロミュー、CMや第2部前期OPに登場していたシャルロット、ビジュアルは無いがから存在は言及されていたパリス…といった他の同時実装メンバーに対し、サロメのみ『Grand Order』においては事前情報が無く[注 1]、サプライズと言って良い登場となった。
  • 清姫ブリュンヒルデをも超える最凶(狂)のヤンデレキャラ。清姫は夜這いをかけたり、嘘つきを焼き殺す事はするが、流石に首まで求めない。
  • スキルとなっている「七つのヴェールの踊り」とは、自分に恋慕するヘロデ王を誘惑した時の踊りで身につけている7枚のヴェールを一枚づつ脱ぎ捨てていくというもの。
    • ゲーム中では毎ターン防御強化状態を解除しながらも、7ターン後に自分も含めたパーティーメンバー全員のNPを大量にチャージする[注 2]ハイリスク・ハイリターンなスキルとなっている。効果的な運用に際しては彼女自身の(聖杯投入も視野に入れた)基礎HP向上に加えて、他メンバーへのターゲット集中や無敵/回避/ダメージカット礼装装備等の様々なテクニックを駆使する事が求められる。
  • 実は作中でヨカナーンの首を手に入れた後サロメがどうなったかはっきりと記されておらず、戯曲や書物によってヘロデ王に恐れられその場で処刑されたり、生き延びるも島流しにされたりと様々。バレンタインイベントの台詞からFateでは処刑説を採用している様子。
  • 『氷室の天地』の「僕の考えた最強偉人募集」にも登場しており、そちらではヨカナーンの生首を銀盆に乗せている他、奥義の名称も宝具の名称と共通する部分がある。
  • 現実における水晶髑髏は主に中南米を中心に遺跡で発掘されたものの、その時代の技術レベルでは明らかに制作不可能な代物である「場違いな工芸品」、いわゆるオーパーツとして有名な品。
    • しかしこれらは21世紀に入ってからの科学的調査により大概が19世紀以降に作られた偽物、あるいは素性が極めて怪しい代物ばかりということが明らかになっている。一方でTYPE-MOONの世界観においてはサロメの例によって、神秘の助けを得れば実際に成立し得る存在となっている。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 禁忌降臨庭園 セイレム』で戯曲が言及される場面はあった。
  2. レベル1だと50%、レベル10だと100%となる。

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リンク[編集 | ソースを編集]