ロマニ・アーキマン
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ロマニ・アーキマン
- CV:鈴村健一(ドラマCD)
カルデアの医療部門のトップを務める青年。周囲からは「Dr.ロマン」と呼ばれている。
何故かそう呼ばれる、としながらも本人も案外気に入っているようで「ロマニって呼びにくいから」「ロマンという言葉がいいから」と自称することもある。
- 略歴
- カルデアでは医療部門のトップとして招聘された。それまでの経歴は一切不明だが、作中の時間で2012年ごろと思われる。
- 『Grand Order』の世界で起きた聖杯戦争の参加者であるマリスビリーの助手として行動し、その翌年に特例としてカルデアの医療部門のトップとして招聘されたが、聖杯戦争以前の経歴が一切不明となっている。
- レイシフト実験を前にしてオルガマリーに現場から追い出されたので主人公の部屋(となる予定の空き部屋)でサボっていたところ、自室に案内された主人公と出くわす。
- そのまま主人公と話し込んでいる最中にレフから管制室へと来るよう促す通信が入るが、本来の待機場所と主人公の私室がかなり離れていたため、彼が管制室に来たものとして爆破を敢行したレフの破壊工作に巻き込まれずに済む。
- 結果、自分より上の階級の生存者がいなかったために急遽カルデアの指揮を取ることとなり、特異点Fへレイシフトしてしまった主人公たちのオペレートも務める。ファーストオーダー終了後もその状態は一切変わらず、以降の作戦においても継続してオペレーターを務める傍ら、カルデア施設のメンテナンスや職員のケアなども引き受けているためほぼ不眠不休で作戦にあたっている。
- 主人公の口から現在は30歳独身であることが判明しているが、マシュには何らかのきっかけで既婚者であると思われていた。
- 人物
- 基本的には好人物なのだが、おちゃらけた言動が多く、どうにも軽薄な印象を与える。初対面の相手にすら低く見られることもしばしば……というかお約束ネタと化している。ある人物の言葉を借りるなら、「弱気で、悲観主義で、根性なしで、そのクセ根っからの善人みたいなチキン」。なお、コミュ力には自信がないようである。
- その一方で客観的に物事を見ているせいか、アレな言動や行動をする英霊に対するツッコミ役になることもしばしば。
- 「マギ☆マリ」関連や、一部キャラに関する言動から察するに、結構なレベルのアイドルオタクでもある。
- 能力
- 非常に優秀な魔術師とされるが、魔術協会の総本山「時計塔」には属していない(ただし、今のところ実際にそれらしい一面は見せておらず、魔術師としての彼はほとんど謎と言ってもよい)。
- 本人曰く「平凡な医者」とのことだが、技術の粋を集めたカルデアにおいて医療を司っている以上、医者としても相応の能力はあると思われる。またいくつかの場面においては格段の知識を披露したり、英霊の出自に詳しいなど魔術以外の分野にも幅広く通じていることが伺える。
- レイシフト中は主人公らの周囲の魔力反応等のサーチや得た情報の分析といったサポートに従事する。成果はたびたび挙がるが、なにぶん空間越しな上にイレギュラーも多いので、通信が不安定になったり役に立たないことも少なくはない。
- 実は事故60人以上の所員を失い、その欠損を埋めるようにグランドオーダーが開始して以降、ほとんど不眠不休の働き詰めとなっており、本来の職務である健康管理とメンタルケアに加え、残った機材の運営、シバのメンテナンス、カルデアの炉の制御、作戦方針にレイシフト運用を一人で賄っている。だが彼は人並み以上の才能はあれど、人を凌駕する天才でも魔術師でも英霊でもない「平凡な人間」であるため、それを補うために時間と体力を削り、薬で思考速度を上げて肉体疲労を誤魔化している。
- また、カルデアの通信も特異点という「現実でありイフの世界」で主人公の実在を常に証明し、レイシフト先の証明を常に確かなものにしている。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- 主人公たちのレイシフト中も通信を介してサポートするため、終始会話に登場する。
- マンガで分かる!FGO
- 初登場は『もっと』第10話とかなり遅く、出番は少なめ。
- 「引き継ぎ設定」の説明として、歩きスマホをしていたら後ろからトラックに撥ねられて動かなくなってしまったのに始まってろくな扱いは受けておらず、しかも「ポニーテールおじさん」としか呼ばれない。
- ちびちゅき!
- 所属不明だが、おそらく教師役。体育祭の際には言峰綺礼とコンビで実況・解説を行っていた。
人間関係
- 主人公 (Grand Order)
- かなりカッコ悪い形で出会う。一応は彼(彼女)の上司にあたるため、基本的に敬語を使われるがツッコミの際にはわりと辛辣なことをタメ口で言われることも。
一方で、ブーディカのキャラクエでは二人(と一匹)揃ってブーディカに「くっ、殺せ!」ネタをお願いして楽しむなど、変なところではすごく気が合っている。 - マシュ・キリエライト
- 同僚。「ドクター」という役職名で呼ばれることが多い。マシュ当人がまだロマニより若いためか、彼女からは敬語を使われているがロマニは普通に話している。
生真面目な性格故か緩いロマニの言動に呆れることもあり、章が進むごとにだんだんとロマニの扱いが雑になっている。 - オルガマリー・アニムスフィア
- 上司。会話中では単に上司と部下という感じだが、大事な実験の前なのに「ロマニが現場にいると空気が緩む」という理不尽な理由で追い出されたり、こちらも三人称では「マリー」と呼び捨てにしていたりと、比較的親しい間柄であることを感じさせる。
オルガマリーの境遇と心境に関してまるで見てきたかのように理解があり、ただの上司と部下という関係ではないと思われる。 - レフ・ライノール
- 共に魔道を研究した学友。「真っ先に殺しておけなかったのは悔やまれる」と評されるなど、ロマニに関しては評価していたようだ。
- レオナルド・ダ・ヴィンチ
- 同僚。あるいはコンビ芸人。かなり変人なため、苦手とする相手。
- クー・フーリン
- 出会って早々「軟弱男」呼ばわりされて傷つく。
- ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
- 同じタイプのダメ人間としてシンパシーを感じていたが、そのことを指摘されて傷つく。
- ソロモン
- 魔術師として憧れを抱いている。
- そのため魔神柱を目の当たりにした時には、出現したのが伝承そのものの悪魔という存在であること以上に、名が「ソロモン七十二柱」の魔神であることに驚愕していた。
- 魔神柱がおぞましい姿をしていることや、ソロモンが人類史の焼却に関係しているかもしれないという事実は相当受け入れ難かった模様。
- マリー・アントワネット
- 彼女の熱烈なファン。
- 「わざわざカルデアに呼び出してファンだと伝える」「要望に応え、すぐさまレイシフトを許可する」「自然に敬語を使う」など、その入れ込みは相当なもの。
- フィン・マックール
- リア充オーラ全開のため、非常に苦手な相手。
- シャーロック・ホームズ
キングハサン - 彼らからは強い不信感を持たれており、特にキングハサンはカルデアからの通信を断ち切ってしまった。
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 小学生女子相手でテンションが上がるものの、「アインツベルン」という姓を聞いた瞬間フラグが折れたと落ち込んでしまった。
- マリスビリーと共にかつて聖杯戦争に関わったときにアインツベルン家と何かあったのだろうか。
名台詞
- 「はーい、入ってまー―――って、うぇええええええ!? 誰だ君は!?」
「ここは空き部屋だぞ、ボクのさぼり場だぞ!?誰のことわりがあって入ってくるんだい!?」 - 作中での第一声、サボっていたところに主人公が入ってきた際のリアクション。「お前こそ何者だ」と返す選択肢もある。
- 「ひどいなキミは! あ、いや、でもわかる。その気持ち、ちょっとわかる。
所長は箱入りお嬢様だったからね、いちいち反応が素直というか、スレてないというか……」 - オルガマリーについて、「いや、つい面白くて」と返した際のリアクション。
- 「ファヴニールの完全沈黙確認……! 凄いな、新たなドラゴンスレイヤーの誕生だ!」
- 第一章にて、ファヴニール撃破後の発言。小次郎の竜殺しネタが盛り上がった遠因の一つ。小次郎に限らず、プレイヤーごとに様々なドラゴンスレイヤーが誕生することに。
- 「マシュ、しっかりするんだ! 心を保って、しっかり敵を見る!」
「どんな相手であれ、敵はサーヴァントなんだろう!? なら勝機はある!」
「君の中の英雄は聖杯に選ばれた英霊だ! 英霊の格は決してソロモンに引けを取らない!」 - 第四章で、突如現れた黒幕の力に躊躇するマシュに対しての発破の台詞。
- 実はロマニはマシュの体の秘密を知っているため英霊の正体も知っている(またはかなり高い精度で推察できている)。その英霊の正体を知っているからの発言である。
- 「どうでもいーわー、現実のアイドルとかほんとどうでもいーわー、スキャンダルとかほんと
少年のようなボクの心をどろどろに混ぜかえすわーバーチャルネットアイドルは僕を裏切らないわー」 - エリザベートのキャラクエにて。
- ツアーライブのお知らせに「もしかしてマギ☆マリ!?」とハイテンションになるも、差出人が"アイドラ☆エリザちゃん"と聞いて急激に冷めた後、怨むように愚痴り始める。
- 「なんでみんなファーストコンタクトでボクをディスるんだい!?」
- 第五章にて、エレナから「聞くだけで軽率な男と分かる声ね」と言われたことへの反応。
- 実際彼女以外にも、ドレイクからは「チキンの匂い」、両儀式からは「胡散臭い、小物臭い」等と散々な評価を受け続けており、本人も気にしていた様子。
- 大体合っているので主人公とマシュがフォローをいれないのもお約束である。
- 「そんな長い間―――ひとりで? 贖罪の旅を続けてきたのか、キミは!?
そんな惨い話があってたまるか! 残酷にも程がある!」 - 第六章にて、獅子王との最終決戦の際、ベディヴィエールの真実を知って。
- 彼は英霊ではなく過去の人間であった事、聖剣を返せなかった罪を償うために1500年ものの間アーサー王を探し続けた事に彼は激情を顕にした。
- 型月作品も長らく生きた人物はいるが、いずれもその弊害で精神は外道に堕ちたか、冥府の魔物と大差ないものと化してしまった。
- ベディヴィエールも肉体と魂は枯渇し、しかし精神は尽きることなく、王の忠義のために彼は立ち上がり――――戦った。
メモ
- DDDには同名の人物である貫井(通称がドクターロマン)が登場する。無論FateシリーズとDDDは世界観的には別物なのだが。
- アイドル「マギ☆マリ」のブログのファンであり度々そのことに言及する。なお外の世界は消滅しているのだが、自動再生AIを作って本物の代わりにブログを更新させている。……随分と虚しいことのように思えるが、それだけ好きなのだろう。
- とはいえ、ジャンヌオルタに追いつめられた主人公を助ける為の方法まで質問しようとする等、只のバーチャルアイドルに対するものとしてはあまりにも不自然である。外の世界が消滅していることを考えると、やはり「Magica☆Merlin」なのだろうか。
- 二章においてネロに宮廷魔術師に誘われた時、興味を示しつつも「王宮勤めとかいまさらどの顔さげて」と断っている。自分の勤め先であるカルデアの事件を防げなかったことを悔やんでいるのか、それとも以前どこかの王宮に縁でもあったのだろうか。
- 後に「あれが勝利の美酒の味わいってヤツさ」とまるで戦勝を経験したことがあるかのような言葉も発している。今後明かされるであろうカルデア以前の経歴も平凡なそれではないことが伺える。
- 餡子は「こし餡」派。茶菓子、それも和菓子にこだわりがある様子で主人公達のピンチの最中に応援しつつもしっかり手には茶と菓子を持って観戦していたりすることをうっかり暴露する等なかなかにしたたかな御仁。稀にマシュの用意したとっておきの菓子を勝手に食べてしまう等困ったレベルの甘党であるようだ。
- 基本的には打たれ弱くヘナチョコな優男なのだが、実は非常に責任感が強く、また相手を気遣うあまり強く求めることが出来ない。それは彼の優しすぎる言動にも現れており、「戦えない自分は安全なところから見てるしかない」といった自身への歯がゆさからも自分を卑下するような発言が時折ある。そのせいか自分に過剰な責任を追わせようとする向きがあり、またそれを他者に悟られないように気遣っている。
- 六章にてダ・ヴィンチちゃん曰く、「一度だけ願いをかなえる手段」を隠し持っていることが示唆された。同時に使用することで「消える」という代償があるそうだが……。
- 前所長・マリスビリーの助手として参加した聖杯戦争以前の経歴が不明ということも相まって、ますます謎が深まったといえる。