主人公 (EXTRA)
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主人公 (EXTRA)
- 男
- 女
ムーンセルの聖杯戦争に参加する、プレイヤーの分身たる役目を担う主人公。名前は任意で入力。男性と女性が選択可能。
コミックス版・ドラマCD版での名前は「岸波 白野(きしなみ はくの)」で、性別は男。この名前は『CCC』ではデフォルトネームとして、男女共に選択可能。年齢は『EXTRA』のPVに記してある。
- 略歴
- 原因不明の記憶喪失に陥っており、自らの素性も詳しい状況も分からぬまま、命をかけた聖杯戦争の舞台に投げ出される。聖杯戦争を通じ他者と関わり合うことで、迷い悩みながらも成長していく。
- 霊子虚構世界であるムーンセルでは夢を見ることはない(そもそも電脳にダイブすること自体が夢と同じカテゴリであり、夢の中でさらに夢を見ることはないため)とされているが、主人公はたびたび「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景」を夢に見る。
- 正体は、NPCが何らかの故障(エラー)によって自我を獲得した存在。故に、記憶喪失ではなく、そもそも過去の記憶を持ち得ない。他のNPC同様、過去の人物の「再現」である。
- 主人公の基本となった人物は、既存の医療技術では治療不可能な難病(記憶障害を引き起こし、最後には死に至る脳症)に侵され、冷凍睡眠によって数十年にわたり保存されている。しかしながら、主人公自身はあくまで元NPC=データのみの存在であり、その眠っている人物とは別の存在である。その人物自身が冷凍睡眠中にムーンセルへ来ているわけではなく、主人公の「本体」として繋がっているわけでもない。
- ムーンセルにとって主人公は故障によって生じた「不正なデータ」であり、見方によっては「網霊(サイバーゴースト)」でもある。
- 人物
- 記憶喪失(実際は先述の通り、過去の記憶はもとより無い)ではあるが、一個人としての名前や、社会生活を送る上で必要な一般常識等は持ち合わせている。
- 聖杯戦争を通して成長していくが、初期は確たる目的意識はなく、ただ「死にたくない」という生存本能に衝き動かされて行動している。
- 個性に乏しい上、目的意識もないことから覇気にも欠けている。そのためか「存在感が薄い」とよく言われる。その存在感の薄さは遠坂凛との初対面時にNPCと間違えられるほど。それでいて、他マスターと損得勘定抜きで交流を持ったり、ただ他者を助けるためだけに令呪を行使したりと、お人好しな一面も見られる。
- 逆境においても決して諦めない往生際の悪さが特徴で、悪足掻きを得意とする。その必死の行動は下馬評を覆し、数々の格上のマスターたちにさえ抗しうるほど。忍耐力も高く、ボロボロに傷付こうが絶望の淵に立たされようが、激マズの料理を食わされようが決して前に進むことを止めない不屈の意志の持ち主。
- 所謂、一級フラグ建築士であり、程度の差こそあれど同性からもモテる。特に女主人公が顕著で、『CCC』まで入れると、確定的な場合のみ取り上げても8人の女性(パートナーのセイバーとキャスター・桜・BB・凛・ラニ・パッションリップ・ランサー)から好意を寄せられている(メルトリリスが確実なのは男主人公のみ)。
- 自覚症状があるかどうかは微妙なラインだが、CCCルートでの桜への態度やセイバーと式を挙げたりするのに抵抗がないため、満更でもないらしく、やはり性別の問題より気持ちが通じ合っている事の方が遥かに重要なようである。
- また女主人公自身セイバーを押し倒したりキャスターにドキドキしたり、桜とキアラの公には見せられないようなやり取りを覗きに行こうとしたり、リップの谷間に突っ込もうとするなど、怪しい反応を見せる。
- また、性別がどちらでも大幅に性格が変わらないためか、作中の描写を見る限り女性主人公は「かっこいい女性」として見られているようで、外見は小動物系で内面は割と乙女なのに女性(特にパートナーサーヴァント)からはあまり同性として意識されていない様子。
- 奈須氏にも“おとなしい外見なのに内面は鉄の少女”とマテリアルにてコメントされる。ラニルートではラニを抱えあげる。
- アーチャーによれば、立派に男役をこなし彼女たちをエスコートできるという。
- 男主人公も負けておらず、BBに激しい告白をしたり、彼に感化され自らの宿業を打ち破った漢達は、自らの命を引き換えにしてまで彼のために血路を切り開いた。また当初から厳しい態度で彼に接していたアーチャーやギルガメッシュですら最終的に彼に背中を預け、「剣を預けるに相応しい主」や「我が雑種」と呼んで全幅の信頼を寄せるようになり、やはり彼の魅力も相当なものである。
- また、基本鈍感で恋愛には疎い方とはいえ、たまには積極的になり、セイバーを思わず押し倒したり、女主人公の場合、「頼れる兄」と「ちょっと気になる異性」の中間にいるアーチャーの思わぬ言動に胸を高鳴らせたりしている。
- ただしキャスターからの有り余る求愛は持て余しており、真剣な場合を除いてR-18展開につながりかねない場合は全力で逃亡、スルー、却下が基本。
- 能力
- 当初は最弱のマスターと言われる。
- 魔術師(ウィザード)ではないが、サーヴァントを問題なく使役できる程度の資質はある。但し、当初は主人公がマスターとして不完全であるため、その力量に合わせて、サーヴァントの霊格が著しく低下している(最初期のステータスは全てEランク、スキルもほとんど失っている)。
- 本来は魔術師どころかハッカーですらない、ただの一般人。しかしながら全くの無能というわけではなく、例えば6回戦で敵マスターがアリーナに障壁を出現させた際、(地上のバックアップを得るキーを持っていたというのもあるが)魔術回路を通じての障壁破壊を無難に実行している。魔術師としては魔術回路の質はともかく量が少なく技量も平凡(ただし、下記のようにサイバーゴーストに近い現状故か、鍛えれば鍛える程主人公のサーヴァントはパラメータを上昇させる)。
- だが戦況を見る観察眼は達人クラスであり、凛やレオなど最高クラスのマスターから自分と同等もしくはそれ以上と、高く評価されている。
- 主人公はデータのみの存在であり、「本体」がないため、生身の人間ならば最悪の場合脳が焼き切られての電脳死に至るような高レベルの障壁(ファイアウォール)などに介入しても、瞬間的に頭痛や眩暈を催す程度で済んでしまう。しかし、自我やアバターといった、霊子もしくはデータに働きかける類の障壁などは、当然ながら無効化できない(無効化するには通常の魔術師と同様の手順が必要)。
- 主人公は、役割を逸脱したNPCという「不正なデータ」であり、生身の人間でもないので、本来であれば聖杯に接続した瞬間に不正なデータとして分解・削除される。しかし、僅かな時間ではあるが、主人公は生身の人間以外は接続できないはずの聖杯に接続することができる。これは、主人公の基本となった人物が「冷凍睡眠によって保存されている=地上で未だ生きている」ため、聖杯が接続している不正なデータと、地上に存在する類似の人間のデータが、同一か否かの判別を必要とするからである。
- ただし、最終的に不正なデータとして分解・削除される運命にあるのは変わらない。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- プレイヤーキャラクター。
- Fate/EXTRA CCC
- 引き続き主人公として登場。
- Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 男主人公。キャス狐を始めとする、ヒロイン勢とのラブラブ学園生活が描かれる。……と見せかけて、筋書きの変わった月の裏側で自分の命を狙う者達と対峙する事に。
- Fate/EXTELLA
- 引き続き主人公として登場。聖杯戦争を勝ち抜いたマスターとしての立場となる。
- 氷室の天地 Fate/school life
- 同じ容姿の男女が、チョイ役の生徒会役員として柳洞一成と一緒に姿を見せる。
- カプセルさーばんと
- 女主人公が敵マスターの一人として登場。無口なキャラクターと言う設定なのでCVが付いていない。
- 立ち絵ではジョジョ立ちをしている。
- ちびちゅき!
- 男女ともに登場。基本的には同時に登場し、一組の台詞を同時に読んだり交互に読んだりする。
人間関係
- セイバー
- 契約するサーヴァント候補の一人にして、ヒロインの一人。
- 多くの決断にさらされる主人公の意を最も汲んでおり、共に笑い、共に泣く。
- ワンコ。
- アーチャー
- 契約するサーヴァント候補の一人。
- 『EXTRA』及び『CCC』において女主人公の際に彼を選択すると、専用の会話イベントの発生・物語展開が専用の物になるなどの変化がある。
- 男主人公はイベント的な観点で言うと彼を選ぶ旨味が少ないが、男専用の台詞などもある。特に『CCC』桜ルートのラストは必見。
- 主人公の余りの未熟っぷりに皮肉を言いつつも、常に温かく見守ってくれる。どちらの性別でも「頼れる兄」という見方は共通。
- キャスター
- 契約するサーヴァント候補の一人にして、ヒロインの一人。
- 主人公がどのような選択をしても、どんな事があっても、最後まで付き従う。
- 良妻。
- ギルガメッシュ
- 月の裏側に落ちた主人公に、気まぐれで語りかけ、契約したサーヴァント。
- その足掻きや葛藤を好しとし、主人公の行く末を愉しんでいる。
- 王の視点から、月の裏で起きる敵味方全ての行いを見渡す。
- アルテラ
- 拓かれた月で契約するサーヴァント候補の一人で、ヒロインの一人。
- ランサー
- 月の裏側で第一・第二・第五階層で戦ったサーヴァント。幾たびかの戦いと交流を重ね、一時的に契約を結ぶ。
- バーサーカー
- ギルガメッシュと契約した場合、表側で契約したとされる。何者かなど一切不明。
- 間桐桜
- 後輩にして、『CCC』における真のヒロイン。
- 『EXTRA』では気が付かなかったが彼あるいは彼女に好意を抱いており、その想いが引き金となって『CCC』の事件に発展するが、真ルートでは地上で一緒に生きていくことを決意する。
- BB
- もう一人のサクラであり、もう一人の後輩。当初は彼女を敵と認識していたが、彼女と桜の関係、そして事件の真実に近づいて行くうち、その認識は大きく変わっていくこととなる。
- 間桐シンジ
- 一回戦の対戦相手。一年生の頃からの友人という関係性を予選時に与えられていた。
- 『CCC』では滅多に態度に表わさないものの主人公のことを友人と認めており、その勇気と機転によって彼ないし彼女の窮地を救った。
- ダン・ブラックモア
- 二回戦の対戦相手。その高潔な精神と最後の言葉から、主人公は自身の「師」にあたる人物と位置付けている。
- ありす
- 三回戦の対戦相手。無邪気に遊んでいるだけの彼女を倒すことに苦悩しながらも、戦うことを選択する。
- 『CCC』では「貴方に看取られてよかった」と、彼女のサーヴァントに感謝と笑顔を向けられた。
- 遠坂凛
- 聖杯を巡って争うライバルであり、ヒロインの一人。ルートによって、協力者になるか、六回戦の対戦相手になるか分かれる。
- 『CCC』では一時敵に回るものの、正気に戻ってからは最後まで心強い味方。彼女の階層では、闇金融に手を出しかねないほどに追い込まれてしまう。
- ラニ=VIII
- 聖杯を巡って争うライバルであり、ヒロインの一人。ルートによって、協力者になるか、六回戦の対戦相手になるか分かれる。
- 『CCC』では一時敵に回るものの、正気に戻ってからは最後まで心強い味方。彼女の階層では、かなり恥ずかしい究極の選択を強いられてしまう。
- ランルーくん
- 凛ルートにおける四回戦の対戦相手。
- 臥藤門司
- ラニルートにおける四回戦の対戦相手。
- 『CCC』では主人公を先に進ませるために死地に赴き、命を賭して道を切り開いた。
- ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- 五回戦の対戦相手であり、因縁のある人物。幾度と無く衝突を繰り返してきた仲だが、最期の瞬間に心を通わせる。
- 『CCC』では最後まで主人公の身を案じ、「友人」としてその身と引き換えに暗闇から主人公を救った。
- レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ
- 決勝戦の対戦相手である最強のマスター。彼の語る理想郷を否定し、パートナーと共に主張をぶつけ合う。
- 『CCC』ではよき友人。最期の時に後事を託されるほどに信頼しあっていた。
- トワイス・H・ピースマン
- 聖杯の元にいた最後の敵。彼の理想を受け継ぎ、聖杯を使って実行するよう求められるが、拒絶。
- 過去の人間である自分達が世界に手を出すべきではない、と彼の妄念を終わらせる。
- トワイスは彼あるいは彼女を高く買っており、時に的確なアドバイスや、心からの賛辞を送っている。
- パッションリップ
- 「王子様」と呼ばれ慕われている(例え女主人公でも)。彼女の好意と悲しい宿命に苦悩することになる。
- メルトリリス
- 自分の全てを捧げたいほどに想われている。
- ただし、特定の組み合わせでのみ想いはサーヴァントに向けられ、邪魔者扱いされる。
- 殺生院キアラ
- 冒頭で衝撃的な出会いをした女性。彼女の協力によって、SGを突破することが可能となった。
- だが交流する内に、「最後の聖人」と呼ばれる彼女の在り方に違和感を感じ始める。
- セイバー (FoxTail)
- 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』で出会ったセイバー。
- 坂神一人
- 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』で出会ったセイバーのマスター。
- 彼らに命を狙われるが、短いやり取りでもお互いにパートナーに苦労させられている事が察せられたため、共感し合う事も。
- キングプロテア
- 『Fate/EXTRA CCC FoxTail』で出会ったアルターエゴ。
- 愛の何たるかを知らないが故に惑う彼女に答えを示したことで、BBの支配から逃れる切っ掛けとなる。
- 蒼崎青子・蒼崎橙子
- サーヴァントの「魂の改竄」を担当する。もっとも実際に作業をするのは青子だけで、橙子は手伝いもしない。
- ただ橙子も時折アドバイスをしてくれることもあり、決勝戦間近になると二人とは割と気心の知れた関係になる。
- アルクェイド・ブリュンスタッド
- ガトーのサーヴァントとして出会う。
- 激闘の末に打ち破った際、「殺されかかる」という懐かしい体験させてくれたお礼をいつかすると約束して別れる。
- 両儀式
- 決勝戦後、タイガーによって召喚され、元の世界に帰還するために襲い掛かってくる。
- 撃退後、「自分を殺してくれる存在」と認め、主人公達を賞賛する。
- 柳洞一成
- 友人として設定されているNPC。『氷室の天地』では生徒会の仲間。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「だってこの手はまだ一度も、自分の意思で戦ってすらいないのだから――!」
- 聖杯戦争予選にて、脱落しかかった際の心情。この足掻きが暴君を呼び、無銘を呼び、妖狐を呼んだ。
- 「このまま終わるのは 許されない」
「恐い」
「痛みが恐い」
「感覚の喪失が恐い」
「先ほど見た死体と同じになることが恐い」
「……そして」
「無意味に消える事が 何よりも恐ろしい」
「ーー立たないと」
「恐いままでいい」
「痛いままでいい」
「その上でもう一度考えないと」
「……だって」
「この手はまだ一度も」
「自分の意思で戦ってすらいないじゃないか――」 - 漫画版での岸波白野の心情。この思いが赤い少女剣士を呼んだ。
- 「……そうだ。
このサーヴァントは主人に厳しいのであって、主人を蔑ろにしていない。
むしろ最大限の注意を払って、未熟なマスターを守ろうとしている。
あの減らず口はその表れなのだ。
彼は単に、人より性根が曲がっていて、口が悪くて、態度がでかいだけの、小姑のような性格なのである。」 - 二回戦で、アーチャーの性格を評して。
- 「フランシスコ…ザビ…!?」
- 三回戦、「名無しの森」の固有結界にて。あなたの名前はなあに?
- 「ユリウス、お前は……誰のために戦っているんだ?」
「それは違う。最初はレオへの忠義心で戦っていると思った。」
「だが、俺から見たお前は、本当はレオのことはどうでもよいと思っている。」
「なぜなら、お前の虚ろな目にはレオは映っていない。どこか遠い、違う場所を見ている。」
「ユリウス。お前は、いったい誰のために戦っているんだ?」 - 漫画版での五回戦、ユリウスの心情を見抜いて浮かんだ疑問を直接ぶつける。当然ユリウスは激しく動揺し、彼の言葉を全力で否定するが………
- 「それは嘘だ。」
「だったらなぜ、お前はそんなに辛そうな顔をしているんだ、ユリウス!」 - ユリウスの心情を見透かし、更に疑問をぶつける。
本人にその気はなかったかもしれないが、この疑問はユリウスを精神的に追い込んでいった。
- 「――失われたものへの追悼はあるけれど なに、地球が無くなったわけでもない。
道があるのなら、自分はきっと歩いていける。
願いに、目的に貴賤はない。小さくとも、一つだけであっても、叶えたい願いを持って歩き続ければ、最後に、大きな花を咲かすだろう。
それが、ついには自分をここまで連れてきたように。
心配はない。現在(そこ)には変えて行こうとする人々がいて。大切に思える人がいる。
一緒に、同じ時を生きていく事が出来る。一緒に進んでいく事が出来る。
ああ――それはなんて待ち遠しい、希望に満ちた――」 - 聖杯戦争を勝ち抜き、真実を受け入れた上で自身が消えゆく道を選んだ彼(彼女)。
聖杯の中で消えていく自我の中、自身のオリジナルへ贈った言葉。
Fate/EXTRA CCC
- 「ピンときた。
間違いない、この少女の名前はフランシスコ・ザビ……!」 - 序盤、悪夢から目覚めて記憶を確認する際に桜から「私の名前、分かりますか?」と問われての選択肢の一つ。口に出す前に「違いますよ。」と一刀両断され、ここぞという時の不真面目さは自重するようクギまで刺される。
口に出す前に反応したのは「自分は健康管理AIで、特に主人公のスキャニングはバッチリ」で「ふざける時や空回りする時はだいたい空気で読み取れる」から、とのこと。
- 「そのミニスカはいかがなものか」
- 凛との決戦前のやり取りにて。女王様と呼べ!と強要する凛に意地でも呼ばない覚悟(笑)を見せつけた。
- 「はいてないって本当か」
- 月の裏側で敵として立ち塞がるラニへ最初に投げかけた言葉。
しかし「シャラップ」と一蹴された上、敵としてのラニの決意をより強固なものにしてしまった。
- 「やはり話し合いは通じない!」
- 一見まともに見えるが、選択肢によっては当然だとツッコミたくなる。上記のセリフの後でさえ平気で言ってのける辺りが流石である。
- 「潰すって、どこで?」
- パッションリップがどこで「潰す」のか大声で言うように求める。その態度と口調は「あー?聞こえんなァ!」と言わんばかりのものであり、女性陣にセクハラで訴えられかけた。
ちなみに、女性主人公も似たような態度で質問し、セクハラで訴えられかける。一応女性なんですけど、関係ないですかそうですか。
- 「なんという魂の叫び―――!
そ、そうだよね。女同士でも―――
って、とどまれわたし!」 - 私服で誘惑し、同性相手でも「愛があれば常識など関係ねぇーっ!!」と主張するキャスターへの反応。女同士とわかっていながら、キャス狐の私服の凄まじいほどの可愛さと色気に落ちかけている。ちなみに、彼女の未来はこの時点で既にキャスターの「旦那様」になるか、桜と手を取り合って新しい世界で生きていくかのニ択になっており、同性と結ばれる運命は決定している。
もっとも彼女の先の発言もキャスターを嫌ったわけではなく、ただ単に恥ずかしいからと、押し負けると色々順番飛ばすことになりそうだから。桜とも幸せそうなので、やはり性別の問題より気持ちが通じ合っていることの方が大切なようである。
- 「何度も出てきて恥ずかしくないんですか?」
- 出戻りエリザベートに対する質問の一つ。「それ質問のフリして辱めてるだけじゃない!」と彼女から怒られた。
- 後に主人公 (Grand Order)が全く同じセリフを吐くこととなる。もはやテンプレ。
- 「もしかして―――分裂!?
アーチャーはプラナリアだったの!?」 - アーチャーが二人いることに驚愕した際に。言われたアーチャーも「なるほど単細胞生物だなオレは!」と思わぬ事態に混乱している。
- 「爆ぜて、アーチャー!」
- 女性主人公のみ。メルトリリスの発言に錯乱した際の選択肢の一つ。令呪を以て命ず、爆散せよリア充。
- 「白い衣装で嫁に来てくれ」
- 男性主人公のみ。セイバーに「どのような服装が好きか」と聞かれての選択肢の一つ。
思わぬ直球ストレートな求婚に、流石のセイバーも赤面して口ごもった。
- 「だが モフる」
「モフるモフらないと言えばモフるよ」
「MO☆FU☆RU」 - 表側の記憶の戻った直後、不安がるキャスターへの対応。キャスターの方も満更ではないが、心の準備の為宣言をして欲しい様子。
- 「本当に?聞きたい聞きたい!
教えておくれよ、スーパーアイドル!」 - マスターの正体を知るため、エリザベートをおだてまくる。清々しいほどに誠意のこもっていないお世辞だが、当のエリザベートはご満悦。
- 「この戦いが終わったら田舎に帰って結婚しよう」
- エリザベートのフルコースを食べる前にパートナーサーヴァントに言った言葉。セイバーとアーチャーは「それは死亡フラグだぞ!」と慌て、ギルガメッシュは「死亡フラグを打ち破ってこい」と激励してくるが、キャスターのみ「言質頂きました!」と大はしゃぎであった。キャスターEDでは何とそれが実現してしまう。
ちなみに男性主人公と男性サーヴァントの組み合わせの時のみ「この戦いが終わったら田舎に帰って結婚するんだ」とまんまな台詞になる。…あれ?
- 「確かに、そうかもしれない。
しかし………彼は似ているのだ。
あの激闘を共に戦った、まるごしシンジ君に―――!!
そんな存在を、どうして見放せよう」 - メルトリリスに縮小され、失意に沈んでいた慎二を発見して助けようとしたとき、凛に「彼が裏切り者なのを承知で助けるのか」と問われて。
非常に熱い叫びだが、一体どちらがオリジナルなのやら……
当然オリジナル(らしきもの)はご立腹。
- 「なんですーーーーーーー!?
もしかしてコイツもバーサーカーになっていたのですかーー!?」 - 突然全裸になったAUOの正気を疑う。男性ならまだしも、女性主人公にとっては突然かつ意味不明の全力セクハラ攻撃である。
- 「うほっ、いい
肉体 !
―――や ら な い か」 - 男主人公のアーチャーの水着姿に対する反応。冗談ぽく言っているが割と本気で、女主人公が同性オッケーな事を考えるとやっぱり彼も………。
- 「君の犠牲は忘れない。―――今回から別の部屋で寝よう」
- アーチャーが、紳士動画ノミネート作品にエントリーした際の反応。女性なら引くこと間違いなしなので、女主人公なら普通のセリフだが、男主人公が言うと………捉え方を変えると、なんか変な意味にも聞こえかねない。
- 「……駄目だ。君は、永遠に救われない。」
- エリザベートの深層心理での問答において取り乱しながら理解者となってくれる事を求めるエリザベートに対して主人公が最後に突きつける事になる選択肢。
割とお人好しな彼(彼女)にしては取り付く島もない、相当に辛辣な言葉である。
しかし、これは生前に断罪されぬままに石牢で朽ち果て、サーヴァントになってもなお過ちを重ね続ける彼女に対して、他ならぬ彼女自身のために誰かがもっと早くに言ってやらねばならなかった言葉でもあった。
- 「……はい。たいへん恥ずかしい光景である事は自覚しています。
それに慣れてきた自分がちょっと怖いくらいです。でももう、幸せだから色々どうでもいいのです」 - CG付きでキャスターの「はい、あーん(ハート)」攻撃を受けながら。
四畳半アパートで新婚生活をする内にすっかり彼女に順応してしまっている。
- 「
腕 の中に閉じ込めて、誰にも触らせない。
――うん、会いたくて震えそうな歌詞を地で行っちゃうBBちゃん可愛いよBBちゃん!」 - BBとのエンドにて。自分から調教されに来た見通しの甘々な後輩に愛の鞭を振るう。この時主人公は「この道のプロ」を名乗るほどに熟練しており、徹底的に言葉攻めを行う。でもそれを受けているBBもとても嬉しそう。お幸せに。
- 「……それは、できない。
理由は自分でもわからない。
ただ、それだけはしてはいけない気がした。
生まれたばかりの『心』は暴くものではなく、見守るべきもので―――」 - そうしなければ先に進めないとしても、それでもパッションリップの生まれたばかりの心を暴くような真似はできなかった。
- 「……トドメの指示は送らない。
メルトリリスを信じたのか、メルトリリスに同情したのか。
どちらとも言えない。
ただ、心の奥底で“それはできない“と叫ぶものがあっただけだ」 - たとえ間違っていても、自らの恋に殉じたメルトリリス。そんな彼女の最期の願いを踏みにじるようなことはできなかった。
- 「もう戦う力はないだって?
そんなの当り前だ。だって始めから自分(わたし)に戦う力なんてない。
今まで残れたのは多くの仲間の助けがあったから。勝ち進めたのは自分を支えてくれるサーヴァントがいてくれたから。
………そうだ。
自分には戦う力なんてない。できる事はただ、前に進む事だけだった。
それだけを頑なに守ってきた。それだけが、自分の誇りだったのだ。
だから――
前に進めるうちは、体がまだ動くうちは、
自分から止まることだけはしたくない――!」 - 暗黒の闇に落とされても朽ちなかった、「最も弱い」とされたマスターの叫び。彼・彼女の不屈の意志は、かつて幾度となく敵として戦った「友人」の救いの手を招きよせる。
- 「―――終わらない。
ここは違う。これは違う。
ここはまだ、結末ではないと思う。
呆れてしまう。結局のところ、この心はソレだけはできないらしい。
何故なら―――
何故なら。たとえ心が折れていても、剣はまだ、この手の内に」 - 欠けた夢を通じた問いかけへの答え。心が折られ、諦めに支配されながらも、それでも「まだ終われない」と心のどこかが叫ぶ。
- 「だ――――――だまされた―――――!死に別れをも利用するとは、殺生院キアラが可愛く見えてきた!どうなってんだよこのサーヴァント!」
- キャスタールート時の桜エンド。あのキアラが可愛く思えてしまうくらいのキャスターのカマトトぶりに唖然としてしまう。
- 「温かいものを信じていたい。
温かいものを守っていたい。
そういう未来を夢見て、永 い眠りについた自分を知っている。
だから―――この体はきっと、そういうもので出来ていた」 - 記憶が戻らなくても、目的がなくても、現在を思う一人の人間としての思い。……たとえ、すべてが幻であったとしても。
Fate/EXTRA CCC FoxTail
- 「人間にどれほどの価値があるかはわからない」
「でも」
「それでも」
「“自分の価値”を決めるのは自分自身の気持ちのはずだ‼︎」 - 夢の世界で、誰だかわからない相手に対する反論。
- 「やだ!あれ鈍器!」
- サクラ迷宮でキャスターが宝具である鏡を鈍器として使った時の台詞。
- 「なるほどそうか 自分探しをするなら 環境を変えてしばらくここで過ごすのもありかもしれないな」
- 立て続けに起こる異常な状況下、「自分たちがすべきことは何か」とレオに水を向けられての返答。
- いくら元から記憶喪失だったとはいえ、あまりにも脳天気な一言に周囲はドン引きした。
- 「天才しか居ないこの場において」
「凡人である自分こそが逆に非凡ーー!」 - レオに凡人と言われた時に出した自分探しの答え……ではなくただの悲しい現実逃避。
- 「いや 何か 突然 上下運動がしたく」
- 個性が無いと言われ、服装を変えてみたがスルーされたため、突然その場で飛び跳ねるという奇行に出ての一言。
- ゲームの『EXTRA』でも移動で無意味に飛び跳ねるプレイヤーが多かったことからのネタだろうか。
- 「アーチャー アナタ……目が腐ってんの?」
- おまけページにて、女主人公がアーチャーに「似ている男がいる」と言われ、男主人公を影から見ての一言。
- 確かに女性陣に取り囲まれ、火あぶりされそうな状況になっていればそうも言いたくもなるが、虫でも見るような目がなんとも強烈である。
メモ
- コミックス版での主人公、「岸波白野」の名前をつけたのは奈須氏。「キミノナハクシ(君の名白紙)」のアナグラムである。ちなみにこの名前は男女兼用。
- 人間関係を見れば分るように、タイプムーンのメインヒロイン達のほとんどと面識がある。セイバーと出会えばコンプリートしてしまう。蒼崎姉妹を除けば殺し合いを通じて知り合った仲というのも、型月らしいと言えばらしいのか………。
- 最新作『EXTELLA』に、アルトリア・ペンドラゴンの参戦が決定したことで見事コンプリートとなった。
- 「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景を垣間見る」「損得を顧みないお人好しな一面を持つ」「間桐慎二と柳洞一成の友人というポジション」等、オマージュなのかFate本編の主人公・衛宮士郎に類似ないし彷彿とさせる点が散見される。
- 主人公のセラフでの姿は、ムーンセルの用意したアバターである。カスタムアバターを使っている者も含め、他の参加者の多くは「本体」の容姿とアバターの容姿は必ずしも一致しないので、主人公もまたそうだと考えられていた。が、『CCC』アーチャールートのエンディングに映っている彼・彼女の本体の横顔はアバター時と全く差がなかった。どうやら主人公に関してはアバターと本体の容姿は一致するようだ。
- コミックス版の番外編にて、男主人公・岸波白野が「女性アバターに変わってしまう」というトラブルが描かれる一幕がある。ちなみに原因は慎二のイタズラ。
この後、他の番外編やコミックス巻末のおまけ等に度々登場。タイトルなどで「白野ちゃん」と呼ばれる。
- コミックス版の番外編にて、男主人公・岸波白野が「女性アバターに変わってしまう」というトラブルが描かれる一幕がある。ちなみに原因は慎二のイタズラ。
- 主人公のデザイン上のコンセプトは「どんな部活にも所属していそうな感じでクラスで3番目くらいにかっこかわいい感じ」とのこと。
- しかし、特に女主人公はかなり美少女のビジュアルで描かれることが多いため、「これで3番めってそのクラスレベル高すぎない?」とユーザーから突っ込まれることもしばしば。
- 「個性に乏しい」とされている通り、その性格や言動は基本的に一般的かつ平凡なものであるが、プレイヤーの選ぶ選択肢によってはエキセントリックな発言をすることも。
- 『TYPE-MOONエースVOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場』第一話「おしえて!! ブロッサム先生 紹介編」では、アーチャー(EXTRA・赤)に「無個性な主人公……だと? あれ? ホントに?」と言われる(そして例として『ジョジョ立ちを彷彿とさせる決めポーズを取りながら「フランシスコ ザ ビ(ビの濁点はハートマーク)」と名乗る男主人公』『
無い胸を張りながらドヤ顔で「私の方が王に相応しい」と言ってレオを呆れさせる女主人公』のイラストが登場する)ほどである。- コミックス巻末のおまけ漫画によれば、女主人公の胸は実は着痩せらしい。
- 『CCC』では「胸は人並み、むしろ若干控えめか」「つつましい胸」と評されている。
- 漫画版の女主人公はサーヴァント三体を問題なく使役する上に、アーチャーを圧倒する剛の者。
- 『CCC』では、レオの挨拶に無言で返答すると「おや、つれませんね。ボクの記憶では○○さんはわりとおかしな人物だったんですけど」と言われる。
- なお、「個性に乏しい」といった設定のせいか、ファンの間では「TYPE-MOON作品一まともな主人公」と囁かれている。もっとも、他の比較対象がおかしいだけかもしれないが。
- そんな彼らも『CCC』では他キャラ同様、もしくはそれ以上に個性を爆発させている。
またその異常な不屈前進ぶりは、彼らが確かに「型月主人公」だと再確認させてくれた。
- そんな彼らも『CCC』では他キャラ同様、もしくはそれ以上に個性を爆発させている。
- 『TYPE-MOONエースVOL.6付録DVD「フェイト/エクストラ」劇場』第一話「おしえて!! ブロッサム先生 紹介編」では、アーチャー(EXTRA・赤)に「無個性な主人公……だと? あれ? ホントに?」と言われる(そして例として『ジョジョ立ちを彷彿とさせる決めポーズを取りながら「フランシスコ ザ ビ(ビの濁点はハートマーク)」と名乗る男主人公』『
- 名台詞の項のセリフが原因で、ファンからは、男主人公は「ザビエル」「ザビ男(ザビ夫)」、女主人公は「ザビ子」という不名誉なあだ名を付けられてしまっている。それ以外だと、コミックス版の名前から「はくのん」と呼ばれたり。
「はくのん」は『CCC』で女性主人公のデフォルト愛称として採用された。男性は「キシナミ」。 - 電脳世界ではあるが、味覚は普通にある。第六回戦では、ヒロイン達からお弁当をご馳走されるというイベントもある。
- コミックス版では、激辛麻婆豆腐を食べているというシーンもある。ちなみに、白野の忠告を無視して食べた赤セイバーは辛さに顔を真っ赤にしていたが、白野の方は涼しい顔をしていた。
- 契約できるサーヴァントは暴君 正義の味方 大妖怪 と明言はされてないにしろ反英雄的なサーヴァントばかりである。『CCC』でもランサーに好意を持たれたあげく一時的とはいえ共闘するなど、その傾向にさらに拍車がかかっている。
- 選択肢次第では凛から「魂がオヤジ」との評価を受ける。ちなみに男女共通テキスト。
- 女性主人公が「黒色の現代衣装」を着て伊達眼鏡をかけたアーチャーを見ると、大分暴走気味に眼鏡に関する持論を語ってくれる。今後も着けてくれるというなら令呪を一つくらい消費しても構わない、とまで言うのだから相当である。
- 主人公の令呪は左手にある。だがドラマCD版では他の全マスターは令呪が右手にある。
- 『TYPE-MOON VOICE PHANTASM「ひびちからじお!」』(81杯目)内の箱番組『Fate/EXTRA 月海原学園放送部』冒頭のショートドラマにて、女主人公が喋ったことがある。声は当該回のゲストであった下屋則子氏(間桐桜・BB 役)。
このショートドラマの内容は、間桐桜(ないしBB)が岸波白野を名乗り、男主人公と入れ替わるというある種のホラー的な展開だった。下屋女史はドラマの内容としても女主人公を演じたわけではないのだが、色々な所で女主人公のCVが下屋女史であるという話が広まってしまい、ドラマCD脚本担当の九条ケント氏がわざわざ「正式なキャストではない」と発言することになった。
- 主人公の基本となった人物について
- 主人公は、基本となった人物が『EXTRA』の世界(西暦2032年)から見た場合「数十年前の過去の人物」であるため、他の参加者達とは価値観などに若干のズレが生じている。「お人好し」であるのは、そのことも原因の一つである。
- 主人公は、本能ないし無意識的な部分で基本となった人物の影響を受けているが、トワイス・H・ピースマンの様に意識的に基本となった人物として振舞うことはしていない。ただし、基本となった人物が同じ状況下に置かれた際にとるであろう言動を、主人公が無意識の内にとっている可能性はある。
- 基本となった人物は、過去のバイオテロの影響で難病を発症した。この病気はトワイス・H・ピースマンが治療法を発見したという「アムネジアシンドローム」である。
問題の難病は「治療のための理論こそ示されていたが、技術的な問題と、理論の提唱者がテロ災害で死亡した」ため、基本となった人物が発症した当時は手術が不可能であったとされる。
この「テロ災害で死亡した理論の提唱者」もまた、「医師として都市に招かれ、そして、大きなテロに遭った」という言葉から、トワイスのことだと推察できる。 - 基本となった人物が生きた時代は、霊子ハッカーの技術は理論が提唱されただけの段階であり、霊子ハッカーはまだ誕生していなかったが、魔術師となるだけの才能は有していた。
- 主人公の名前(ゲーム開始時にプレイヤーがつける名前)が、基本となった人物と同じものなのかどうかは『EXTRA』では不明だったが、『CCC』で同じ名前であることが判明した。
話題まとめ
- 残された謎
- 「もう一人の主人公」
- ゲームでは予選において、主人公ではなく「新聞部に所属する男子生徒」がまず4日間の学園生活を過ごし、予選を突破できずに敗退する。しかる後に主人公が登場し、プレイヤーの視点では4日目のみを過ごして予選を突破する。
- 主人公は4日目に「新聞部に所属する男子生徒」の後姿を追うなど、両者は別人として描かれている。
- にもかかわらず本戦において、主人公が別に過ごしたはずの学園生活は、「新聞部に所属する男子生徒」が経験したはずのものと全く同じであるかのように描写される様が散見される。
- しかもこれは、主人公一人ではなく、本戦に出場した他のマスター(間桐慎二、レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ、ありす)やNPC(柳洞一成)も同様に認識し、主人公と接している。特に一回戦における慎二との関係に顕著で、慎二と主人公は互いを友人として扱う。
- これは単に、『省略された予選の最初の3日間に、描写されていないところで主人公も似て非なる経験をしていた。例えば慎二にとって「新聞部に所属する男子生徒」も主人公も、複数いた友人の中の一人だった』という解釈もできるのだが……。
- 一回戦時はこのことに疑問を覚えなかった主人公だが、四回戦において慎二のことを思い出すきっかけがあった際に、「……本当に? 慎二の友人だったのは本当に自分か……? 駄目だ――上手く思い出せない。記憶がもやに覆われている。それ以上進もうとすると、柔らかいが、確固たる力で押し返されてしまう」と、自身の記憶に疑問を覚えるシーンが存在する。
- 結局、この伏線には『EXTRA』で明確な解答は示されていない。
- 「欠けた夢」
- ゲーム中で主人公が時折見る「欠けた夢」。やがて主人公はこれを「これは確かに、自分の夢のような気がする。あの光景を、自分はたしかに経験している」と認識するようになる。また同時に、「ネット上に無数に散らばった、どうでもいい動画の一つを見ている気分」といった、実感を伴わない遠い風景であるようにも感じる。
- この夢のことを凛やラニに告げた際、二人からは「魂に焼き付いた記憶」「原風景」「トラウマ」といった解釈も示されているが、予想の範疇を超えるものではなく、確定的な情報ではない。
- 「欠けた夢」は映像のみではなく、そこへ、この風景を見ているものの思想らしきものが含まれている。「地獄から『私』は生まれた」「何故。何故。何故。何故、憎しみながら、こんなにも焦がれるのか。何故、悼みながら、こんなにも愛しいのか」「――是非を問え。その繁栄に、果たして、千年の価値はありや」など、その内容は、トワイス・H・ピースマンが語る過去の経験や、戦争への価値観、現在の世界への疑問、といったものを彷彿とさせる部分があり、この夢がトワイスの記憶である可能性も読み取れる。
- 主人公は「あの光景を、自分はたしかに経験している」と言うが、「1999年に極東で起きたバイオテロ」に主人公の基本となった人物とトワイスは共に遭遇していることから、二人は同じ風景を見ているはずである。
- トワイスが送りつけてきたメッセージを自分の記憶であると誤解した、または主人公とトワイスの記憶が何らかの故障等によって混ざってしまっている、などの可能性が考えられる。
- あるいは、主人公は「欠けた夢」について言及することはあっても、そのバイオテロ自体について言及していないことから、ゲーム中の「欠けた夢」はプレイヤーへのミスリード(ゲーム中に出てくる「欠けた夢」と、主人公が見ている「欠けた夢」が同一の物ではない)である可能性も考えられる。勿論、こちらもまた推測の範疇を超えるものではなく、確定的な情報ではない。
- 「欠けた夢」で見る「火に包まれ焼け落ちていく、廃墟と化した都市の風景」自体は、確かに主人公の基本となった人物は経験している。しかし、件の回想シーンで語られているモノローグまでもが主人公の基本となった人物のものかどうかは、明確な判断はできない。
- 「バーサーカー」
- 『CCC』にてギルガメッシュをサーヴァントに選んだ場合、表側での主人公のサーヴァントはバーサーカーだったという事になる。
ギルガメッシュ曰く、「貴様が消えた後に何処かへ去っていった薄情者」との事。 - しかし、主人公は直前のシーンで「選択肢はセイバーかアーチャーかキャスターしかなかった」と発言しており、非常に謎の多い存在である。
- 作中、主人公はエルキドゥの視点の夢を見るため、何らかの関係がある可能性もあるのだが、詳細は不明である。
- 上記の事情故に一説ではギルガメッシュに会う前、「人として知識を得る前のエルキドゥ」ではないか、と一部のファンの間では言われている。
- また、この件は劇中に登場する人物であり、主人公に手を差し伸べる可能性のあるバーサーカーとしてエリザベート説もある。
- この場合はエルキドゥ説とは逆に、遥か未来に幽閉期間の終わった後の彼女なのかもしれない。だが仮にそうだとすると、他三名のように主人公を追っかけずに見捨てて去ったということになってしまうのだが……。
- ギルガメッシュの台詞でしか語られない存在なので、英雄王の方便という見方もできる。