オジマンディアス
ナビゲーションに移動
検索に移動
ライダー (フラグメンツ)
- 真名:オジマンディアス
- 身長:179cm / 体重:65kg
- 出典:史実
- 地域:エジプト
- 属性:混沌・中庸
- 性別:男性
- サーヴァント階位:第五位
- CV:子安武人
- 略歴
- 『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』では、『Prototype』の世界で行われた八年前の聖杯戦争にて伊勢三玄莉に召喚された直後、最愛の妻ネフェルタリの遺品を暴き立てて触媒に使っていたことで激怒。自身の脱落も覚悟で伊勢三の一族の抹殺を考える。しかし、工房を探索中に出会った幼い伊勢三少年の中に自分のかつての親友と似た聖性を見出し、考えを改めた。
- その後、マスター同士の同盟の使者として玲瓏館邸を訪れる。組むに値しない相手であればマスターの意向を無視しての殲滅も考えていたが、そこで見た幼い美沙夜が秘める“王者の気風”に興味を抱き、同盟を承諾した。
- バーサーカーの玲瓏館邸襲撃においては、バーサーカーのみならずセイバー・アーチャー・ランサーすらも敵に回しながらその力を存分に見せ付け、バーサーカーを苦もなく撃破している。
- 後に三騎のサーヴァントとまとめて決着をつける為、東京湾上に宝具である神殿を展開して、「“招聘” に応じなければ東京全域を焼き払う」と宣言し、彼らを待ち受ける。挑戦に応じたセイバーら三騎士を追い詰めるが、壮絶な死闘の果てにセイバー、アーチャー、ランサーの宝具とキャスターの賢者の石の連携の前に敗れた。
- 『Fate/Grand Order』第一部の六章では欲をかいた十字軍によって西暦1273年のエルサレムに召喚されるが、十字軍から聖杯を取り上げてエジプト領を作り、そこで自らの国を作る仕事に入った。
- 人物
- 褐色の肌と太陽の色をした眼を持つ男性。一人称は「余」。
- 「王の中の王」「神王」を自負し、自身の絶対性を疑わない。かなり苛烈な王で、「東京を焼き払う」という宣言も脅しではなく、洞察力に優れるセイバーの見立てでは、確実に実行すると思われている。
- 一方、使い魔越しで自分を観察していた美沙夜の器を見定めてその資質を評価するなど鑑識眼に優れ、自分が認めた者には大らかに接する。
- 傲岸不遜な性格ではあるが、民の幸福を願う理想的な統治者であり、聖杯戦争にも「自分が統治者として受肉して皆を救うため」に参戦するほど。
- オフの時は、自信家な性格を示すように上半身の肌を堂々と晒して、その上に黒いジャケットを着ている。
- また極度の愛妻家でもあり、彼が生涯で唯一「敬愛」した妻・ネフェルタリをこの世の何よりも愛している。それはライダーの召喚条件にも如実に表れており、ライダーに関わる触媒は、彼自身のミイラやヒッタイトとの和平条約の碑文、彼が愛用した弓等、数多く存在するが、そのどれを用いても彼を召喚することは不可能である。彼をサーヴァントとして召喚することが出来る触媒は、唯一、最愛のネフェルタリに関係する遺物のみである。
- 能力
- 大英雄三騎を同時に相手取り、愛歌をして「勝ってしまうかも」と評される程の実力者。1991年の聖杯戦争において最強と評される圧倒的なまでの力を誇る。
- 聖杯戦争に参加する英霊の宝具はおしなべて強力だが、ライダーが操る宝具は全て桁違いであり、文字通り並の英霊とは格が違う“王”である。
- また宝具のみならず、個体としても強力な英霊であるとされており、ライダー自身も宝具など使用せずに愛用の短刀だけで三騎士と相対しても構わないという絶大な自信を持つ。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 伊勢三玄莉 | C | C | B | A | A+ | EX | 対魔力:? 騎乗:? |
カリスマ:? 神性:? 皇帝特権:? |
|
主人公 (Grand Order) | C | C | B | A | A+ | EX | 対魔力:B 騎乗:A+ 神性:B |
カリスマ:B 皇帝特権:A 太陽神の加護:A |
宝具
- 闇夜の太陽船(メセケテット)
- 由来:「太陽神ラーが復活する王を運ぶ船」、「王が空を翔ける時に使った船」として知られる『太陽の船』。
- ライダーが普段移動する際に使う船。船全体が太陽と見紛うほどの輝きと灼熱を発しながら超音速で飛行し、黄金の魔力光によって敵を焼き払う。
- その火力は一夜で東京全域を火の海に変えることができるほどだという。またその一撃は、核戦争の発生を想定して設計されたシェルターとしての面を持つ地下工房を容易く粉砕してみせた。
- 空間から舳先のみを出現させ、砲台のように使用することも可能。
- 熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)
- 由来:エジプト神話に伝わる、王家の守護聖獣。
- 天空神ホルスの地上世界での化身、荒ぶる炎と風の顕現として恐れられる、獅子の体と人の貌を持った幻想種。別名を「恐怖の父(アブホール)」といい、地中海から西アジアにかけて数多の伝説を有する事で知られる伝説の四足獣。
- 幻想種としての位階は“神獣”。つまり竜種に次ぐ最高位の幻想種であり、その力はサーヴァントに匹敵する。
- 大型トラック以上の巨体でありながら、物理法則を無視したかのような速度と移動を行い、空中を疾走して全方位からの攻撃を行う。主な武器は強靭な前足の爪と獅子の牙で、それらを衝撃波(ショックウェーブ)が発生する程のスピードとパワーで振るう。爪は魔力によって赤熱化させることも可能で、山を削るほどの威力の攻撃を防ぐセイバーの鎧でも耐えられない。突進の破壊力は、セイバーの剛剣に「風王結界」の段階的開放と魔力放出を併用しても尚、防ぎきれない。
- また極めて高度な知性を有し、セイバーの戦闘スタイルと狙いを見抜き、連撃の中に無駄な攻撃を敢えて差し込んだ「牽制」や攻撃によって発生した破片に魔力を付加させて飛び道具として使うなど獣とは思えない戦術を駆使する。
- 更に王の力を体現するとも称される咆哮は、灼熱の火炎と全てを破砕する大気を伴い、それによって爆炎の竜巻を引き起こす。その威力は並木を一瞬で炭化させ、鉄筋コンクリートで作られた大型ドーム施設の東館を数秒と経たず融解させるほど。
- 生命力も異常で、頭部を斬り落とされても死なず、それどころか頭を失ったまま相手の動きを感知し、何事もなかったかのように戦闘を続行する。
- 総数は不明だが、劇中では最低でも8体存在することが確認できる。これほどの力を持っていながらライダーにとっては代えの効く駒に過ぎず、「我が威光、我が栄光の一欠けら」と呼び、斥候や先兵として扱っている。
- 生身のものと岩石で躰が構成されたものの2種類に分けられるが、備えている能力は変わらない。
- ベディヴィエールによると、スフィンクスが栄養にするものは霊的なものとのこと。
- 光輝の大複合神殿(ラムセウム・テンティリス)
- ランク:EX
種別:対城宝具 - 由来:ライダーが生前に建造した「王権」の象徴であり、彼の心象にして生前の威の具現。
- 古代エジプトにおいて建造された光り輝く神殿が複層的に折り重なって偉容を為す、全長数kmにも渡る超大型複合神殿体。ライダーの有する最大にして最強の宝具。彼の心象と生前の威を具現化させた固有結界。
- 生前に「過去現在未来、全ての神殿は自分のためにある」と宣言したことにより、生前自身が建築した神殿のみならず、自分が関わっていない神殿まで複合されている。デンデラ神殿、カルナック大神殿等の複合神殿体をさらに複数組み合わせ、アブ・シンベル大神殿、ラムセウム等の巨大神殿や霊廟までも複合された、現実には存在しない異形の大神殿体となっている。その驚異的規模と魔力光によって、まさに星空が地上に降りて来たかのような偉容を誇る。
- 無数の内部神殿群はスフィンクスの群れが守護している上に、ファラオに対する絶大な祝福と不敬な敵対者への呪いが神威として備わっており、それぞれが対応する神々に由来する様々な効果を発揮する。劇中で披露されたのは主に以下の三種。
- 『ライダー自身とその配下に仮初の不死の肉体を与える』。この能力がある限り、ライダーは霊核を破壊されても即座に無限再生する。さらに不死の恩恵は使役するスフィンクスの群れにも与えられており、ライダー同様に不滅となっている。
- 『呪詛による猛毒』。真っ当な生物であれば二秒と絶たずに死亡し、効果を受けたサーヴァントはパラメータが軒並みランクダウン、スキルが弱体化させられる場合もある。神代の肉体を持ち毒に強い耐性を持つアーチャーも頑健スキルを弱体化させられ、毒のダメージを受ける程。
- 『敵サーヴァントに対する宝具真名解放の封印』。最も厄介とされる能力。ただし、真名解放の封印については、その宝具もしくは本人が神に由来するものであれば無効化される。劇中ではランサーの宝具、およびランサー自身がこれに該当している。
- ライダーの玉座がある主神殿たるピラミッド最奥は「神の眼」を模したシンボルを備えた空間で、膨大な魔力回路を思わせる幾筋もの淡い光に照らされている。ライダーは神殿内部で起きる事象の全てを自動的に認識し、外の様子も細かく把握する事ができる。主神殿の表層部はヒッタイトの神鉄で覆われており、並みの対軍宝具ならば無傷で弾き返す強度を持つ。その他、魔力を消費して神殿に対粛正防御(ワールドエンド系の攻撃にさえ対応する最上級の防御)を展開させることも可能であり、防御力においても超一流を誇る。
- 主な攻撃方法は神殿最奥に存在する“デンデラの大電球”から生み出される超絶の雷撃を交えた大灼熱の太陽光で、これは太古の神々の神威さえ思わせる威力を持つ。この大灼熱は複合神殿体主砲より神殿外へ向けて魔力砲撃を行うことが可能で、決戦の最中に手出ししようとしたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦を中心とする米軍太平洋艦隊を、発射されたトマホーク巡航ミサイル群ごと蒸発させるほどの威力と攻撃範囲を誇る。全力で砲撃した場合には他のサーヴァントに宣言したとおり、東京全土が炭化する。さらに、神殿内部に砲撃の焦点を合わせた場合に限り、その際の最大火力は太陽面爆発にすら匹敵する。しかし、その規格外の威力で神殿までも大部分を破壊してしまう(セイバーとアーチャーの宝具と撃ち合った際には、放たれた大灼熱によって神殿体の基盤が八割方消滅している)。
- また奥の手として、主神殿ピラミッドを射出し相手にぶつける大質量攻撃も存在し、『Grand Order』第六章ではダ・ヴィンチちゃんですらも「破壊できない」と言わしめた聖槍ロンゴミニアドの外装をこれで破壊した。
真名:オジマンディアス
- オジマンディアス。古代エジプト最大最強の大英雄にして神王(ファラオ)、偉大なりし「太陽王」。紀元前十四~十三世紀頃の人物。
- 広大な帝国を統治した古代エジプトのファラオ。オシリスの如く民を愛し、そして大いに民から愛された。ラムセス2世、メリアメンとも呼ばれる。
- ヒッタイトと戦うも、やがて和平を結ぶことで古代エジプトに「交流」による繁栄をもたらした名君。
- 時には勇猛な将軍であり、世界最高の美女たちを娶り百人を超す子を成した男であり、現代にまで残る多くの巨大建築を残した人物としても知られる。
登場作品と役柄
- Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ
- ライダーのサーヴァントとして登場。
- Fate/Grand Order
- 〔ライダー〕キャラクターデザイン:中原 / 設定作成:??? / レア度:☆5
- 2016年7月25日に実装。
- ちびちゅき!
- 天気予報部部長。なにげに純粋な『蒼銀のフラグメンツ』キャラとしては初めての出演。
人間関係
蒼銀のフラグメンツ
- 伊勢三玄莉
- マスター。
- 数十名を超す魔術師を束ねる一族の長で、東京西部の山岳地帯にて強固な結界や死の罠を何重にも張り巡らせた完璧な魔術工房を造り上げ、その奥で愛歌を待ち構えている。
- 自身の召喚のために最愛の妻の遺品を触媒に使ったことに対して激怒しているのに加え、自身に敬意を払おうとせず、また聖杯戦争とは全く関係ない病人の命を奪ってまで魔力を搾取しようとする非道な行為を恥じるどころか開き直って正当化する人間性にも強い嫌悪感を抱いており、伊勢三少年がいなければ自身が消滅する事も厭わずに殺害する気であった。
- 伊勢三少年
- マスターの一族の一人。後にライダーを召喚して力尽きる運命を辿る。
- 病の苦しみを受けながらも他人の幸福を願う姿に感銘を受けた事で本格的に聖杯戦争に参加する気になる。
- セイバー
- 目を付けた相手。自分と同じ「王」であるため他の2人より明確にライバル視していて、決着をつけることを熱望している。
- ランサー
- セイバーと同じように目をつける。
- アーチャー
- セイバーと同じように目をつける。
- 自分と同じ時代を生きた人間であることから、英霊になってからは非常にリスペクトしている。
- 「地面を割って国境を作った」彼を、「海を割った」旧友と若干重ねているのかもしれない。
- キャスター
- ライダー陣営と同盟を結ぶが、キャスターがマスターに背信。キャスターはセイバーに手を貸し、ライダーの撃破に協力した。
- 玲瓏館美沙夜
- マスター間の「同盟」の使者として訪れた玲瓏館邸で、“神殿”クラスの高度な工房を構えたキャスターにもそのマスターにも興をそそられなかった中、幼いながらに誇りと尊厳を保ち、苛烈な視線を受け止め続けた彼女に女王の気風を感じて「同盟」に乗り気となる。
- 沙条愛歌
- 「世界を喰らう女神(ポトニアテローン)」とまで呼び、主従共々討ち果たすべき敵と見なしている。
- 愛歌の側からも厄介な相手と見なされており、彼女が搦め手の使用を考えるほど。
Fate/Grand Order
- 主人公 (Grand Order)
- 王としての性質はないと思いつつ、かつての親友と重ねて見ている節がある。
- カルナ、ガウェイン
- 同じ太陽の加護を受けた者達なため、彼らのこともファラオと呼称する。
- 玉藻の前
- 太陽神の分体という共通点を持つ為か、自分を兄と呼ばせようとしている。
- ニトクリス
- 6章では太陽王勢力として、主従関係を築いている。下に見てはいるが、同じファラオとして一定の敬意は持っている。
- マイルームでは「古き天空の女王」と呼び、再び出会えたことを意外に思っている。彼を象徴するラーと彼女を象徴するホルスとの関連性であろうか。
- “山の翁”
- 神殿に侵入した彼に首を刎ねられた。しかも実際斬られるまでまったく気付く事が出来なかった。
- その時は神殿最奥部に居たので無事だったが、それでも暫くの間首が繋がらなかった。これ程の業にかの太陽王も戦慄を隠せなかった。
- ギルガメッシュ
- カルデアで召喚されてからは天地驚愕の同盟を組むなどしてお互いに気が合っている。だが、それは自分が一番、あいつが二番という認識をお互いに抱いているためで、その認識のずれに気づけば即座に瓦解、殺し合いに発展しかねない地雷源真っ只中の関係とも言える。
- イスカンダル
- 自分より下だとは思っているが、同じファラオとして一目置いている。
生前
- ネフェルタリ
- 最愛の妻。生涯で唯一「敬愛」した存在で、ハトホル神の顕現と表現するまでに惚れ込んでいる。それは自身の召喚の条件に影響を与えているほど。
- モーセ
- 最大の親友にして義兄弟であるナルナ人の少年。
- 彼の方が知に長けていると尊敬しており、ナルナ人でなければ彼がファラオになっていたとさえ思うほど。
- ファラオになった後に断絶し、別れることになる。
その他
- カエサリオン
- ガイウス・ユリウス・カエサルとクレオパトラの間にできた子。
- 『fate/Grand Order』にて言及された「数日間だけ単独で在位した幼いファラオ」は彼の事であると思われる。
- 彼の事もファラオとして認めているとのこと。
名台詞
蒼銀のフラグメンツ
- 「はは! 逃げろ、走れ、跳べ!
せいぜい足掻け。喚け。叫べ!
いずれ貴様ら三騎が悉く、我が光に灼かれて消え去る運命よ!」 - セイバー・アーチャー・ランサーの三騎を一人で相手取り、高らかに王は叫ぶ。
- 「ほう、ほう。面白い! 三騎どころか、単騎のみで余の“獣”を相手取って見せるつもりか。
我が威光、我が栄光のほんの一欠けらとは言え、万軍さえ屠る熱砂の獅身獣を。
――いいだろう。ならば存分に足掻いて見せよ、光なきもの」 - 無辜の民を犠牲にするのを良しとせず、単独で現れて獅身獣に立ち向かうセイバーに。
- ただ一人で自身に抗おうとする無謀な挑戦者を嘲笑いつつも、戦う価値のある者と出会えたことへの歓喜を露わにする。
- 「凡骨どもの権謀術数もどき等にはさしたる興味はなかったが、成る程、良かろう!
小さきもの、斯様に小さく在れども自らの領内にあっては誇りと尊厳に満ちて眼開き続ける、その女王の気風に敬意を表し──」
「此度の同盟、余も認めてやろう。喜べ」 - マスターの意向で「同盟」の使者として寄越されたにも関わらず、自分の気に食わなければキャスターの“神殿”もろとも玲瓏館邸を吹き飛ばすことも考えに入れていたライダーだったが、使い魔の眼を通じて会見の場を覗き見ていた美沙夜の、王の視線に打ちのめされながらも屈せず、眼を逸らさなかった気概に免じて傲然と裁定を下す。
- 「まさしく世界を救う戦いである!
余は、余が統べるためにこそあらゆる敵を灼き尽くし、遍くすべてを救おうぞ!」 - 世界を喰らう女神と、その走狗たる蒼銀の騎士に対し、太陽の神王は高らかに宣戦布告する。
- 『蒼銀のフラグメンツ』は群像劇の要素が強いとはいえ、もはやどちらが主人公か分からなくなってくる。
Fate/Grand Order
- 「全能の神よ、我が業を見よ!そして平伏せよ。我が無限の光輝、太陽は此処に降臨せり!『
光輝の大複合神殿 』!」 - 宝具発動。大質量弾のカタチをとりて此処に降臨する、太陽王の威光。
- 「惰弱惰弱!」
- 攻撃時の台詞の一つ。元ネタは「ジョジョの奇妙な冒険」で子安氏が演じたあのキャラの台詞だろう。言い回しは似ている。
- 「地上にあってファラオに不可能なし! 万物万象我が手中にあり!」
「ファラオの神威を見るがいい。フフ、フハハハハハ!」 - スキル使用時の台詞。どちらもあまりに長いため前半で演出が終わってしまい(倍速時)、連続でスキルを使用すると当然の如く切れる。
- それを意識したのか、『ネロ祭再び』フィナーレでの彼の名称は「地上にあってファラオに不可能な」と途中で切れたような形になっている。
- 「古き天空の女王がいるな。再び相見えることになろうとは」
- ニトクリスを所持している際のマイルーム会話。
- 「ほう……この気配、いずれかの時代のファラオがいるか。太陽なりし者はファラオ以外有り得んからな。ならば、ファラオなのだろう」
- カルナかガウェインを所持している際のマイルーム会話。彼からしてみると、太陽と大きな関わりを持つ者はファラオと見ているようだ。
- 「ほう……太陽の化身の気配があるな。玉藻、か。ならば余が兄で、あれは妹といったところか。許す、これよりは兄、もしくは兄上と呼ぶよう伝えておけ」
- 玉藻の前を所持している際のマイルーム会話。いつもの言い方ではあるが、どこか優しげ。とはいえいきなりこんな台詞を言いだした事に吹いたマスターもいただろう。
- 「貴様の生まれた日付など知ったことか!ファラオは衆生の有り様に深く関わるものではない!等しく支配するものだ。ところで貴様、何か余に対して欲するものはあるか?」
- 誕生日限定の台詞。いつもの振る舞いだが、支配するものとしてプレゼントの事を問うのを欠かさないツンデレ。
- 「おまえたちがカルデアからの使者である事。これまで五つの特異点を修復した者である事。
そしてついにこの第六の楔 ―――砂の聖地に現れた事。すべて承知している。」
「何故ならおまえたちの探す聖杯は、この通り、余が手にしているからだ。」 - カルデアの動向を把握しているだけでなく、目的の聖杯まで彼の手の内にあった。主人公達は魔術王との関わりを疑うが……。
- 「誰が魔術王などに与するか。これは余がこの地に降臨した際、十字軍めから―――」
「―――十字軍めから没収したものだ。真の王たる余に相応しいものとして、な。」 - 聖杯を手に入れた経緯を話すが、その最中、突然太陽王の首がズレた。目をかっ開くこと請け合い。
- 「―――あり得ぬ、旅の疲れであろう。不敬だが、一度のみ許す。」
「余の首は何ともないのだからな。そして、聖杯を手に入れた事により余は―――おっと」
「………………。(見たか?という沈黙)」 - 首の事を問いただされ軽くいなすがその矢先にまた首がズレた。なんでこうなったのかは後々明らかになる。
- その後出てくる選択肢
という名の沈黙問わず、調子を取り戻すために戦闘となる。 - 「……ふん。正直、第四あたりで息絶えたものと思ったがな。余の憶測も笑えぬわ。」
「まったく―――遅すぎる!遅い遅い、遅きにも程がある!カルデアのマスターよ!
貴様らが訪れる前に、この時代の人理はとっくに崩壊したわ!」
「言葉通りの意味だ。この時代―――本来であれば聖地を奪い合う戦いがあった。」
「一方は守り、一方は攻める。二つの民族による、絶対に相容れぬ殺し合いだ。その果てに聖杯はどちらかの陣営に渡り、聖地は魔神柱の苗床となったであろうよ。」
「―――おまえたちが、もう少し早くこの地に到達していれば、な。」 - この時代の人理が崩壊してしまっている事、本来特異点となる争いが起きていない事を告げる。
- 「故に、心して聞くがよい。この時代を特例の特異点とし、人理を完膚なきまでに破壊した者は―――貴様らが目指したエルサレムの残骸、絶望の聖都に君臨している!」
「通り名を獅子王。純白の獅子王と謡 ってなァ!」 - 第六特異点を崩壊させた張本人の名を太陽王は告げる。
- 「―――さて。何の話をしていたのだったか。」
主人公「王よ、共同戦線の話ですぞ」
「分かっておる。戦いの後では気まずかろうと、余なりの配慮だ。流さぬか、鰐頭め。」 - 主人公一行の実力を見極めた後のやりとり。傲慢に振る舞ってはいるが勇者と認めた者に対しては一定の配慮はする太陽王。
- 「あらゆる裁きはファラオが下すもの!神ならざる人の王ごときが……。
否、もはや貴様は女神にも等しいモノではあるが、しかし!
ファラオは余であり、余こそがファラオなれば!神王を名乗る年季の違いを知るがいい!」
「大電球アモン・ラー、開眼!見るがいい―――アメンの愛よ !!」 - 獅子王の座する聖都の外壁に向けて放たれる超遠距離大神罰―――デンデラ大電球の放射。
- 「―――要らぬ。」
「十分な働きだ。これ以上は要らぬ。
そして、おまえが冥府に連れ去られるのも面倒だ。余は、あの暗い国はあまり好かぬからな。」
「……余はここで休む。おまえも休むがよい、ファラオ・ニトクリス。
あまり無理をするな。暗黒を総べるにはそなたは少々優しすぎよう。」 - 獅子王との宝具の打ち合いの末、冥府に連れ去られるのを厭わず獅子王の裁きの光から守り切ろうとするニトクリスに対して。
メモ
- 多くの予想通り真名は古代エジプト最高のファラオ、建築王にして太陽王、ラムセス二世であった。ただ、名義はギリシャ語読みの「オジマンディアス」であった。
- ギリシャ語名の方が採用されたのは、有名なパーシー・ビッシュ・シェリー作の同名の詩をモチーフにしているからだろう。以下の一節がある。
その台座にはこう記されていた。「わが名はオジマンディアス、王中の王なり。神々よ、わが偉業を見、絶望せよ!」 - 彼よりも更に古代の偉大なファラオ、クフ王を予想したファンも多かったようである。
宝具も『闇夜の太陽の船』=クフ王の船 『光輝の大複合神殿』=クフ王の大ピラミッド 『熱砂の獅身獣』=ギザの大スフィンクス と解釈すれば、ラムセス二世よりも「ハマる」キャスティングと言えるかもしれない。尤も、これをやるとギザの大ピラミッドやスフィンクスを「何時、何のために、どうやって建造したか」という考古学の難題に触れなければならなくなるため、創作のネタとしてはあまりに危険であるが。
- ギリシャ語名の方が採用されたのは、有名なパーシー・ビッシュ・シェリー作の同名の詩をモチーフにしているからだろう。以下の一節がある。
- 「幻想種」「兵器」「城塞」「固有結界」と「ライダー」のサーヴァントが宝具として使うイメージがある物全てを一人で所有する、かなり豪華な英雄。実力も宝具も破格な名実ともに最強クラスのサーヴァントだが、一方で召喚方法にかなり問題がある。
- 自身と縁のあるものを触媒に使ってもまず召喚に応じない彼を召喚するには最愛の妻ネフェルタリの遺品を使わなければならない。しかしその遺品を触媒に使って召喚すると最後、召喚したマスターを不敬者と見なし、自身の消滅に繋がろうとも容赦無く殺しに掛かるため、もはや運用どころではなくなる。奇跡的にも伊勢三玄莉はそんなオジマンディアスのマスターとして聖杯戦争を戦い続けられたが、それはオジマンディアスがマスター以外の事柄に対してたまたま興味を持ったからであってマスターを認めたからでは決してなく、本来であれば彼も例外に違わず速攻で殺されてもおかしくなかった。
- 一応この問題点は触媒による召還を試みた場合なので、万が一縁召喚で呼ばれた場合は問題はないと思われる。もっとも、それはそれでそもそも縁召喚できるのか?という根本的かつ致命的な問題が立ち塞がる訳だが。
- ムーンセルの召喚様式であれば可能性はある。が、仮に縁召喚が出来るとしても「彼と相性の合う人物」という意味では召喚できる人物は至極限られてくるだろう。
- 触媒なしでも召喚できるカルデアの召喚方法でも彼を激怒させることなく召喚できる可能性はある。ただし、こちらは運や聖晶石(ひいてはリアルマネー)が重要になるが。
- 高い実力とカリスマに裏打ちされた圧倒的な存在感、己を「王の中の王」と称し、他者を「凡骨」と見下して憚らない傲慢さはギルガメッシュと、クラスや生前手にしたファラオの位、固有結界や神獣を擁する戦力、「セイバーとランサー、アーチャーの揃った戦場を引っ掻き回す」というシチュエーションはイスカンダルと似通ったものを感じさせる。
- ただ、同じ金ピカではあるものの、神の恩恵を遍く民にもたらすファラオであるオジマンディアスと、神と縁を切り厳しく人を治めたギルガメッシュでは方向性が正反対である。
- のちに宿敵となる親友のモーセとの過去は、さながらギルガメッシュとエルキドゥの殺し合いの末の固い友情を思わせる。
- 桜井光氏のライアーソフトでの作品『白光のヴァルーシア-what a beautiful hopes-』にも、恐怖の王と呼ばれる怪物「アブホール」が登場している。尤も、彼の宝具の『熱砂の獅身獣(アブホル・スフィンクス)』との共通点は名前くらいの物で、関連性は特に無い。ただ、『白光のヴァルーシア』も西アジア・中東風の世界観で砂漠が舞台となるため、元ネタは同一であろう。
- エジプトのファラオというそれまでいなかったタイプのサーヴァントのためか、『蒼銀のフラグメンツ』執筆にあたっては「いわゆる「王」とも異なる特別な存在だから」として奈須氏から桜井氏に様々な助言があった模様。また逆に奈須氏が『Grand Order』第六章を執筆する際は「オジマンディアスの王としての理念」を桜井氏が奈須氏に教え、セリフの監修も行っている。
- ファラオをサーヴァントとしようとしていたらしきマスターとしては、『フラグメンツ』以前から『Fate/strange Fake』に「エジプトにて『神』となった者達」を召喚しようとしていた銀狼の合成獣の創造主が存在する。
- 『光輝の大複合神殿』はその巨大さから神秘の秘匿に問題のある宝具で、情報操作によって「東京湾上に発生した蜃気楼」と報道されている。余りに苦しすぎる内容で、更に中東に向かう米軍艦隊を全滅させたことで外交的な問題さえ発生しかねない。
なお撃沈されたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦は世界初のイージス艦であり、1隻あたりの価格が10億ドル(約1000億円)もする非常に高価な船。壊滅した艦隊には、これが複数存在する上にもっと高価な二ミッツ級原子力空母(1隻あたり4000億円以上)と航空機数十機も含まれている。情報工作を行うとしても、アインツベルンのような大口のスポンサーが存在しない聖杯戦争で一体誰がお金を払う事になるのだろうか……。少なくともアメリカ政府の国家予算数年分が吹っ飛ぶのは確実であり、最悪の場合、世界恐慌にまで発展するだろう。アメリカは泣いていい。- 現代兵器がお陀仏になった事例として『Fate/Zero』があるのだが、出動したのは自衛隊であり、戦闘機が2機しか破壊されてない。彼らの操縦するF-15戦闘機は一機あたり大体2800万ドルであることから、オジマンディアスのたたき出した総被害額は文字通り「桁」が違うのである。
- 余談だが、聖杯戦争が行われた1991年と言えば湾岸戦争が勃発した年であり、太平洋艦隊の壊滅はこの戦争に多大な影響を及ぼす事になるだろう。
- 生前の最大身長は180cm以上あったようだが、「最愛の妻ネフェルタリが二人目の王子を生んだ頃の自分こそが全盛・頂点であろう」として身長179cmの状態で現界している。
- ちなみに現存するミイラの身長から推測される死亡時の身長は183cm前後。
話題まとめ
- 歴史関連
- エジプト第19王朝のファラオで、年代は諸説あるが24歳で即位し、88歳~92歳で死没という長寿の王であった。
- 生前に関節炎こそ患っていたが、90歳を超えてなお民衆の目前で数百メートルを駆けることが可能なほど健脚であったという。この短距離走は神たるファラオが健全であることを民衆にアピールするために行う政治的なイベントでこそあるが、彼の健康ぶりを示す一つの記録でもある。
- 「建築王」の異名どおり数々の神殿や葬祭神殿を造営しており、その中で最も有名なのがナセル湖の畔に立つアブ・シンベル神殿である。
- この遺跡は1960年代に建設が始まったアスワン・ハイ・ダムの影響で水没の危機に晒されたが、1964年から1968年の間にユネスコの手で現在の場所に移築された。また、この移築を契機に世界遺産制度が成立する事となる。
- 体格は大柄で力も強く、専用に作られた弓は彼しか引けなかったという。
- 1881年にミイラが発見され、身長183cmもの大柄な体格であった事が明らかになっている。現在はエジプト考古学博物館に収められており、英霊の中でもその遺体を直接目にする事ができる唯一の存在である。
- 20世紀後半に防腐処置を行う為にフランスへ渡った事があるが、その時には儀仗兵が捧げ銃を行う国王への礼節をもって迎えられた。また、出国に際してはパスポートが発行された上に職業欄には「ファラオ」と記入されており、死してもなお絶大な権威を保っていることを伺わせた。
- ヒッタイトとの和平条約
- ラムセス二世は世界初の和平条約を結んだ偉人であるが、そのきっかけはヒッタイト王国との間に起きた「カデシュの戦い」にある。ちなみにこの戦いは歴史上初の公式な軍事記録の残った戦争でもある。
ラムセス二世が当時ヒッタイトの支配下にあったアムル王国を制圧したことに対して、ヒッタイトの王ムワタリ二世が奪還のために軍事活動を行ったことで戦争が始まった。
両軍はヒッタイトが支配していたカデシュで激突することになるのだが、事前にムワタリ二世がエジプト軍に偽情報を掴ませることでヒッタイト軍の居場所を誤認させており、罠に嵌ったエジプト軍の後続部隊の一つを集中攻撃してこれを壊滅させた。戦力を大幅に削がれたエジプト軍は敗走一色となるが、ラムセス二世が先頭に立って鼓舞し軍を持ちこたえさせ、アムル王国から援軍が到着したことでなんとか戦況を立て直すことに成功。戦況が膠着状態となったことでムワタリ二世が停戦を申し入れ、ラムセス二世もこれを受諾したことで、カデシュの戦いは終結した。
この戦いでは両者が自軍の勝利を宣言したのだが、実際のところは引き分けに終わった。その後アムル王国が再びヒッタイトの支配下に戻ったことから、領地を取り戻したヒッタイトの勝利であったとする見方が強い。この後、紀元前1269年にオジマンディアスとハットゥシリ3世(ムワタリ2世の弟)との間に和平条約が結ばれることとなる。
このような経緯かは不明だが、型月世界においても和平条約は結ばれており両国の文化が交流することとなる。その証拠に、オジマンディアスの宝具「光輝の大複合神殿」にはヒッタイトの神鉄が用いられている(ヒッタイトは歴史上初めて鉄器を使用した国として有名である)。それにしても、古代エジプト最大最強の大英雄たるオジマンディアスをして和平条約を結ぶしかなかったムワタリ二世の強さはどれほどのものなのだろうか。
- 出エジプト記
- 旧約聖書の出エジプト記においてのエジプトのファラオとも言われている。自国に居住していたイスラエルの民に圧政を敷いたとされ、彼らの神にアブを全土に発生、疫病の発生、腫れ物と炎症を引き起こす、雹を全土で降らし農業を破壊する、イナゴを大発生させる、エジプト全土を暗闇にする等の散々な目に合わされている。
- 恐ろしいのはここで「分かった自由にする、出ていけ」とファラオが言えば済むものを彼らの神に「心を固く閉ざされる」というマッチポンプも真っ青な精神操作を受けたとされること。この精神操作はエジプトの家庭中で長男が神にとり殺される神罰が起きるまで続いた。この上で更に一度出国したイスラエルの民を追う軍を仕向けるといういささか意図が不明な命令を出し、開海の奇跡により軍勢が全て海に飲まれるという目も当てられない事態を被った。
- 史実ではエジプト稀代の名君とされるが、本作の彼の傲慢で気難しいながらも思慮深く理知的な性格のバックソースの一つかもしれない。また、モーセの出エジプトの正当化・神格化のために悪王として描かれたといわれることもある。
- この時イスラエルの民の指導者となるモーセとは親友であり、紆余曲折の末袂を分かったとされる事が後世の創作では多いが、原典的にはそのような描写は一切ない。
- 「モーセは赤子の頃に川に捨てられ、ファラオの王女に拾われて育てられた」とされ、そこから王族の子供達と共に教育を受け、そこからのちのファラオであるラムセス二世と共に青春を過ごしたと空想は出来るが、いくら王女に拾われたとはいえ捨て子が王族と顔を合わせる機会が多々あったとはいささか考えにくい。