U-オルガマリー

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ビーストⅦ/UNKNOWN
真名 U-オルガマリー
読み ウルトラ -
外国語表記 U-Olga Marie
異名 地球国家元首、地球大統領
性別 (身体は)女性
地域 地球外
属性 秩序・善
副属性
一人称
声優 米澤円
デザイン 武内崇
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

異星の神の使徒のリーダー。ギリシャ異聞帯では七つの人類悪の一つ、第七の獣・ビーストⅦとして降臨している。
略歴
異星の神を裏切ったキリシュタリア・ヴォーダイムの計画によって、空想樹マゼランはその内部に巨神アトラスが収納・起動され、 「空想樹内に既に神が入ってるので利用できない」 形となり、キリシュタリア以外の生命を神に至らせる為の世界樹として権能する筈だった。
しかし、ベリル・ガットの策略により燃やされた空想樹マゼランからは 「空想樹の絶対性」 が失われ、更に千子村正の斬撃により一刀両断された結果、空想樹の本来の目的である異星の神の降臨が可能となる。
斯くして、巨神アトラスを排除した空想樹マゼランを取り込み、異星の神は降臨した。その作戦実行体はサーヴァントとして形作られており、クラスは災害の獣たる七つの人類悪であるビースト、その終局たるビーストⅦである。
とはいえ、空想樹マゼランは空想樹セイファートの延焼によってダメージを受けていたため、霊基そのものに支障は無いながらも権能の出力範囲が低下しており、「羽化前」の状態であった。大西洋異聞帯を取り込んで完全な状態へと成長しようと目論むが、寸前でキリシュタリアの大令呪によって阻止される。ダメージを受けたわけではないが、予期せぬ反撃に驚いて撤退した。
その後は同じ過ちを繰り返さないために、地球人類についての記録を閲覧し始める。そして、空想樹を焼きかねない光の槍を放ったブリテン異聞帯へと千子村正を、さらに強大な器を得るためORTが潜伏している南米異聞帯へとラスプーチンを派遣する。
そしてノウム・カルデアが南米異聞帯攻略のために突入したところに襲来・交戦。戦闘の最中、ストーム・ボーダーの聖剣砲を受けるものの、何故か人理が脅威と判定しなかったために威力が大幅に低下していたためほぼ無傷。しかし直後、地中から巨大な光の巨人が出現しストーム・ボーダー諸共撃墜されてしまう。
その後、主人公が洞窟で目を覚ました際にすぐ近くで意識を失っている状態で遭遇。直後に目覚めるものの、自身の名前と地球に降臨した大まかな目的以外の記憶を失っており、急遽主人公を親善大使に任命し行動を共にすることとなった。
人物
(「描写された場面を見る限り」という前提で)端的に言ってしまえば、相当なポンコツ。
本人は「自分はオルガマリー・アニムスフィアなど知らない」と言っているが、自分から「地球国家元首U-オルガマリー」を名乗り、勲章を大量につけた趣味の悪い服装で堂々と出てくるなど、オルガマリーから承認欲求などの影響を受けている様が明白に見て取れる。簡潔に言うとチョロい感じが垣間見える
選ぶ言葉のチョイスも妙に現実感があって異質性などまったく感じず、些細なことで表情がくるくる変わり困惑する様には、良い意味でも悪い意味でも「神」としてのカリスマ性はない。
人間についても「自分に無条件にひれ伏す」と思っていたらしく、キリシュタリアから反撃を受けた際にはダメージが皆無であるにも関わらず驚愕から撤退してしまうなど、想定外の事態にはかなり弱い模様。もっとも、それで「人間を学習しよう」と考えられるあたり、頭は悪くないようである。
能力
上記のように人格のポンコツさが目立つが、能力はそれに反比例するかのように強大。
キリシュタリアが大令呪まで使用して魔術を放ったにも関わらず、ダメージは皆無というとんでもなさ。
オリュンポスで計測された出力は「三等惑星級」ともはや天体レベルを叩き出している。[注 1]
さらに「規格外なほどに強い」だけなら歴代のビースト達もそうであったが、彼らに対抗できたのは「カルデアが不確定要素として介入できたから」であり、「最初からカルデアを認識しているためにカルデアの勝ち目は皆無」というホームズのお墨付きまでもらっている。現状の主人公一行にとってはあらゆる意味で最悪の相性である。
攻撃方法として巨大な重力圏を操り、異聞帯を飲み込むほどのブラックホールを発生する。他人の精神波を感じ取ることもできる。
他にも七つの超権能を持っているらしく、南米異聞帯ではその内の一つ「未来粒子加速牢(タキオンジェイル)」という、周囲の人物を時間より速く行動させるタキオン操作空間を展開する能力を見せている。また権能の命名は自身によるものだとか[出 1]

バリエーション[編集 | ソースを編集]

E-オルガマリー [編集 | ソースを編集]

『オルガマリークエスト』で登場する、南米異聞帯にて消滅したU-オルガマリーの断片と残存魔力から発生した四体の遺分體エレメンツ
それぞれ「喜怒哀楽」の感情を一つずつ受け持っている。すべてのE-オルガマリーは同格かつ同じ存在で互いを知覚し合うことができ、カタチにおいてはU-オルガマリーの複写と言える。
フレアマリー
『オルガマリークエスト_1』で登場する、火の遺分體。「哀」の感情を受け持っている。
詳細はE-フレアマリーを参照。
アクアマリー
『オルガマリークエスト_2』で登場する、水の遺分體。「楽」の感情を受け持っている。
詳細はE-アクアマリーを参照。

ステータス [編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ビーストⅦ 異星の神 ? ? ? ? ? ? 対魔力:A
単独顕現:A
人理の防人:C
重力操作:EX
ウルトラマニフェスト:EX
アトミックプラント:EX
アルテミット・U:C
UNKNOWN

宝具[編集 | ソースを編集]

すでに過ぎし人理の終(プラネット・オルガマリー)
詳細不明。カードのタイプとしてはArts宝具。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
Lostbelt No.5『星間都市山脈 オリュンポス』で登場。
Lostbelt No.7『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』ではエネミーとして登場し、その後は一部サポートサーヴァントとして操作可能。
上記のミクトランでは、クラス相性はシールダーと同じく全クラスに攻防相性等倍となっている。

Fate関連作品[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order フロム ロストベルト
30話で主役として登場。

人間関係[編集 | ソースを編集]

オルガマリー・アニムスフィア
瓜二つの容姿、同じ名前を持つ。マシュ・キリエライト主人公 (Grand Order)には同一人物と言われているが、本人には心当たりがない模様。
『フロムロストベルト』では精神世界で「カルデアで主人公らと共にいるべきなのは自分ではなくて彼女の方」と背中を押して送り出すかのような描写をしていた。
アトラス殺し司祭悪性化身
異星の使徒として選ばれたアルターエゴの3騎。
降臨後は用済みとなる予定だったが、段階を踏む必要が生じた為、存続を許可した(尤も、『Grand Order material ⅩⅡ』では自身の甘さにより先送りになったとされている)。
彼らから敬意は払われてはいたものの忠誠心というよりも、村正からはサーヴァントとしての義務・義理感、リンボやラスプーチンからは好奇心を抱かれていた。
探偵教授伯爵
第2部7章エピローグで言及された、カルデアの監視及び誘導を目的とした異星の使徒達。
伯爵に関しては、後に自身の亡骸から誕生した遺分體たちを起動される。
タマモヴィッチ・コヤンスカヤ
自身と同時期に活動を開始したビーストの幼体。
彼女については使徒ではなく、ビジネスパートナーのような関係であったとのこと。
キリシュタリア・ヴォーダイム
空想樹と異聞帯を育てることを依頼した相手。
だが、顕現したところに彼から攻撃を受け、想像を超えた事態に撤退することとなった。
ORT
南米異聞帯に眠る地球外から来たアルテミット・ワン。
その肉体を新たな依り代とするべく画策していた。
デイビット・ゼム・ヴォイド
クリプターの一人。
南米異聞帯ではククルカンによって撃墜された後、彼のサーヴァントであるテスカトリポカに生きたまま心臓を抜き取られ弱体化。そしてその心臓は彼に移植されていた。
最後まで心臓が無い事に気付かなかったのは彼にとっても予想外だったようで、その理由について「オルガマリー自身が『弱いままの自分がいい』と思っていた」のだろうと推測している。
???
曰く「先に地球を訪れたが敗北した同胞」。
体に刻まれたどっかで見た紋様等からから推察するに恐らく彼女のことだろう。
異星の神
自身が異星の神として振る舞い、そのように思っていた。
しかし実際はそうではなく、自身は異星の使徒のリーダーに過ぎない存在であった。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘 [編集 | ソースを編集]

「お前たちの旅もここまでだ。今まで見逃されていた、などと思っていたか? 違うな、少し忘れていただけだ!」
2部7章第1節バトル開始時。何やら大仰に言い放つが、どこか抜けている。
「デュワッ!」
Artsカードによる攻撃時。どう聴いてもウルトラマンです、本当にありがとうございました。
「見せないわよ」
「見せないってば」
「今はダメって言ってるじゃない!」
ERROR表示になっている宝具を連続でタップしていくとブブーというSEと共にこう言う。言い方が妙に可愛らしい。

本編 [編集 | ソースを編集]

「地球国家元首
 U-オルガマリーである!」
地球を1つの国家として手中に収め、人類をひとり残らず管理する究極の支配者としての名乗り。
主人公も、マシュも、プレイヤーも、誰もが混乱に陥った。
「な、球のように返してきただと!?
 これは……テニス! テニスだな、記録で見た!」
自身の放ったブラックホール弾をマシュにはね返された時のセリフ。
地球人類についての情報はラスプーチンが参考教材として提供してることが後に明かされたが、まさかテニプリも含まれていたのか…?
「アナタたちに分かるかしら! 今まさに口から何か出てきそうな私の状態がおぼぼぼぼぼぼ」
周囲の状況を感知する能力を全方位に対して向けていたばかりに悪酔いした結果、嘔吐。虹色を吐き出していた…
「愚かにも眠れないようね(主人公の名前)!」
眠りに就けない主人公を見かねてか、上から目線かつ大声で話しかける宇宙大統領。余計眠れなくなりそう
なおこの際、ゲーム内でプレイヤーが設定した主人公の名前が長いと文字が枠外へとはみ出す
しかしこれは仕様で、文字がはみ出た場合には右下に「※バグではありません」と小さく表記される。
「わかった、これが夢ってヤツだーーーー!」
睡眠を機能として持たないことを主人公に問われ、更に「試しにやってみては?(意訳)」と提案され実践した翌朝のセリフ。グランドクラス7騎一斉撃破の夢を見れた模様。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 竹箒日記によれば「U」はウルトラの略。また衣装は千子村正が用意するという話が事前にあったが、登場時の衣装は自前とのこと。
    • その超越的なセンスと常軌を逸した名乗りから、『機神咆哮デモンベイン』に登場する「地球皇帝」ことアウグストゥスを連想したプレイヤーも多かったとか。
  • デザインは宇宙怪獣のイメージ。カッコイイだけではなく、オルガマリーの見栄っ張りなところや人間性が随所に表れている。[出 2]
    • 実際、E-オルガマリーたちとのバトル開始演出は初代ウルトラマンのオープニングで怪獣の名前が出てくる演出とそっくりである。
  • 『Grand Order』では初のBuster攻撃とExtra Attackが全体攻撃という性能のサーヴァント。
    • またスキルも、「自身を除く味方全体にコマンドカード選出不能状態を付与」、「敵全体に1万ダメージのやけど状態を付与し、NPを最大値まで増やす」、「NPを100%消費し、3ターン持続する無敵貫通状態を味方全体に付与」という他に類を見ない効果ばかりとなっている。
    • しかし実装の予定は無いようで、あくまで「2部7章限定で使用できるキャラクター」として制作された模様。限定であったが故に、通常攻撃が全体攻撃となる許可がシステム班から下りたとか。[出 3]
  • 2部7章でのクラスは「UNKNOWN」だったが、初戦のみはクラスアイコンがビーストのものになっていた。
    • 後に登場したE-オルガマリーたちも、初戦と同様にクラスこそ「UNKNOWN」ではあるものの、クラスアイコンはビーストのものとなっている。
    • また、2部7章でサポートNPCとして登場した際はクラスアイコンの色が初の虹色となっている。同時にレベルも150になっている場面があるが、こちらはストーリー上でレベル120として登場した後に上限が解禁された前例とは違い、2024年現在はプレイアブル実装されていない。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. ちなみにゲーティアが二等惑星級で、妖妃ドラコーが同じ三等惑星級。

出典[編集 | ソースを編集]

  1. 『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』第22節「惑星を統べるもの」
  2. 週刊ファミ通 2020年8月13日号 奈須きのこ氏&武内崇氏インタビュー p136
  3. 週刊ファミ通 2023年8月17・24日合併号 奈須きのこ氏&武内崇氏 『FGO』8周年インタビュー P.40

リンク[編集 | ソースを編集]