インドラ

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ランサー
真名 インドラ
異名 神々の主デーヴァパティ
天空の主ディヴァスパティ
天界の主スヴァルガパティ
偉大なるインドラマヘーンドラ
ヴリトラを殺すものヴリトラハン
性別 -[注 1]
身長 212cm
体重 120kg
好きな物
苦手な物 人の苦行を見ること
出典 インド神話
地域 インド
属性 中立・中庸
副属性
一人称 神(オレ)
声優 井上和彦
高山みなみ、土岐隼一(ヴァジュラ)[注 2]
デザイン pako
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要[編集 | ソースを編集]

槍兵サーヴァント

略歴
『インドラの大試練』にて登場。
物見遊山として世界を救おうという酔狂な人間と、息子の顔を見ようと現界。
しかし現界の衝撃で周囲の空の概念が壊れたため、空の「核たる要素」を泡の中に閉じ込めて固定し、「空が壊れた」という事実を封印。その結果壊れた空が特異点と化す。
同時に宿敵たるヴリトラの力を無意識に封印してしまっており、特異点解決とヴリトラを元に戻す事を目的として接触してきたカルデア一行に、酒の肴の見世物として空の修復を任せる。
それからしばらくは空の修復を進めるカルデア一行に同行していたが、裏で動いていたヴィシュヴァルーパとヴリトラの目論見通りに事が動いてしまい、ヴリトラに強力な力を与える結果となってしまう。
自身の命を狙う彼女に追い詰められてしまうも、その末に「神々の王」としての立場を忘れ「ただのインドラ」として戦い、周囲の協力もあってヴリトラを倒す事に成功した。
その後は特異点における現界の続きのような形で、カルデアへと足を運び、サーヴァントたちへ偉大なる槍使いとして試練を与えると宣言していた。
人物
見た目は白髪で色黒の男性。
自由な振る舞いをする自信家であり、勇猛で敵には苛烈。
神々の王としてのプライドを持ち、尊大でいつも余裕のある態度を取っている。余裕がない時でもその姿勢は崩さない。
まずは周囲を動かして面倒を処理しようとする節があり、極力策略や他力で済ませようとする。
神話の通り酒好きで女好き。神々の王としてのプライドもあってか、負けず嫌いな所もある。
どうにもならない所まで追い詰められるとスイッチが入り、本気を出し、言動が荒っぽくなる。
プライドをかなぐり捨て、泥臭く戦う様を本人は情けなく恰好悪いと忌避しているが、その姿をインドラの最強の姿と認識するものは多い。
ヴァジュラたちは見た目含め子供っぽい部分があるものの、インドラの事を第一として行動する。
緑色の方は無邪気で、赤い方は落ち着いた性格。インドラ以外に対して辛辣な所は共通している。
それぞれ緑色の方は二~三文字の単語、赤い方は四字熟語にルビを振るように喋る癖がある。
能力
武器としてはヴァジュラを使用。
今回は従神として、自らの霊基を削り、独立した意思を持つ仮想神性として作り出した事で、それらに指示を送り攻撃する。
ヴァジュラは言葉を発する事ができる他、人型になる事も可能。
第一再臨では騎乗しているアイラーヴァタによる攻撃、第三再臨では自ら格闘戦も行う。雷霆神として雷を降らせる事も。
インドラ自体は強力無比な神性だが、自ら作り出した依り代を使った分霊としての現界である事と、ヴァジュラに霊基を与えているせいで、本来在るべき強度には至っていない。
しかしながら『インドラの大試練』では現界の衝撃で空を壊し、その影響でヴリトラを封印し、更には自ら特異点を生み出した他、カルデアへは特異点における現界の続きのような形で赴くなど、規格外の行動をとっている。

別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]

グランドランサー[編集 | ソースを編集]

『冠位戴冠戦:Lancer』にて、グランドランサーとして登場したインドラ。真名は「インドラ・マガヴァーン」。マガヴァーンとは彼の別名の一つで「惜しみなく与える者」という意味。

見た目は第一再臨のインドラと同じで、モーションや宝具も同一。「冠位認定戦」のみ、2ブレイク後第三再臨の姿へと変化する。
白いヴァジュラとも言うべき「ヴァジュラ・マーヤー」を引き連れており、ランサー時では持っていないスキルも有している。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) A B A- A C EX 対魔力:A
騎乗:A
単独行動:B
神性:A-
千眼:EX
痛飲する者:EX
神々の王:EX
魔力放出(神雷):A
ヴリトラハン:EX
グランドランサー - ヴァジュラパーニ:A
金剛の護り:EX
神器接続:A

宝具[編集 | ソースを編集]

神の雷(シャクラ・ヴァジュラ)
ランク:EX
種別:対神敵宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:?
インドラの武器として神話上でも明確に定義されている、真なるヴァジュラの投擲。
シャクラは「帝王」「強い力を持つ者」という意味で、インドラの別名でもある。
ヴァジュラという言葉はそのまま「雷」を表し、すなわちその武器は雷霆神としての神威を直接的に発露させることが可能な自在性を持つ。
故にそれは形ある武器としてあらゆる敵を打ち砕くのと同時に、形なき裁きの稲妻としてあらゆる敵を灼き尽くすのである。
かつて山々は翼を持ち世界を飛び回っていたが、そのせいで台地が不安定であったため、インドラが山々の翼をヴァジュラで断って大地に落とし、世界を安定させたという逸話も存在する。
サーヴァントとしてのインドラは、基本的にほとんど全ての戦において「神々の王たる自分が出るまでもない」と考えているため、自らが作り出した仮想神性にヴァジュラを制御させている。
だが気が乗れば───あるいはそれしか手がないというほどに追い詰められれば───インドラ自らがその武器を手に持ち振るうことも、あるのかもしれない。
『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体の強化状態を解除&強力な攻撃[Lv]+自身のHPを回復」という効果のQuick宝具。

真名:インドラ[編集 | ソースを編集]

インド神話における古き雷霆神、英雄神。
『リグ・ヴェーダ』においては神々の中心的存在、神々の王として語られる。
最も有名なエピソードは干魃を起こす邪竜ヴリトラの退治であり、ヴリトラハン、すなわち『ヴリトラを殺す者』という別名も持つ。
雷を意味する武器ヴァジュラを携え、ヴリトラだけでなく多くの魔と戦う武勇を見せるが、完全無欠の神ではなく、神酒に目がない、女好きであるなどの特徴がある。
時代が下るにつれシヴァやヴィシュヌに対する信仰のほうが大きくなり、相対的に地位が低下したとされる。
『マハーバーラタ』においては、パーンドゥの妃クンティーが『臨んだ神の子を生む呪文(マントラ)』を用いて、インドラとの間にアルジュナをもうけた。
仏教信仰においては帝釈天として語られ、その化身として牛頭天王が存在している。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order
期間限定イベント『インドラの大試練 ~巡るブロークン・スカイ~』の開催に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

ヴァジュラ
自身の武器。
聖仙の骨から工巧神トヴァシュトリが作り出したもので、名前は「雷」を意味する。
彼らには本気で慕われており、自身の事を第一に考えられている。
一方、自身の方は小うるさいとも思っている模様。
アイラーヴァタ
自身の乗騎(ヴァーハナ)である神象。
その概念を変換して保持している、自走式玉座のような意味合いを持つ乗り物であり、インドラが「神としての偉大さを示すためにあえて作り出したもの」。
人型を取ることはないが、自由意志がない訳ではないとされる。
ラーマ
『インドラの大試練』にて、カルデアの一員として行動していたサーヴァント。
神話では武器を授けたものの、直接的に関わる事はなかった。
特異点においては、ヴィシュヌの生まれ変わりである彼に手伝いの返礼として、一瞬だけだがシータとの触れ合いを提供した。
ビーマ
『インドラの大試練』における風の試練の守護者。
ヴァーユの息子である彼には好印象を持ったらしく、物語終盤での功績を踏まえ、空の旅の話し相手として抜擢する可能性を示していた。
ワンジナ
『インドラの大試練』における雲の試練の守護者。
彼女にはまるで敬意を抱かれておらず、守護者としての役割を終えた彼女にまとわりつかれていたが、雲の在り様に苛立つのは無意味だとして意に介していなかった。
トラロック
『インドラの大試練』における雨の試練の守護者。
彼女から自身の住む天界であるスヴァルガの視察を要求されたが、約束すると言いつつその機会があればと小さく付け加えている。
また、彼女が試練で大雨を降らせた際は、酒の肴である試練の様子が窺えなかったため、雨を雷で吹き飛ばし、後の戦いにも参加して異文化交流と称していた。
源頼光〔ランサー〕
『インドラの大試練』における雷の試練の守護者。
佳き女だとはしているが、根底が自分に似すぎており、親戚の娘のような感覚がするため、手を出すような事はしなかった。
トーマス・エジソン
『インドラの大試練』にて、通信越しに接触したカルデアのサーヴァント。
彼の発案した全自動雪だるま製造マシーンが、頼光の金剛杵を組み込んだものであった事と、雷を人の力に貶めていた事から不敬だとして、悔い改めろと強く口にしていた。
なお、その言葉は彼に聞こえないふりをされていた。
しかしその一方で、人間による雷の力の活用を、人が雷に頼っている=自身への信仰だと解釈し、上機嫌にもなっていた。エジソンからは全然違うと言われてしまっていたが、耳に入らなかった模様。
アルジュナ〔オルタ〕
息子のオルタ
インド異聞帯では彼に取り込まれている。
『インドラの大試練』では直接顔を合わせなかったものの、自身が現界している事に気付いているような素振りをされていた。
パールヴァティー
シヴァ神の代わりに彼女がいる事について触れており、自分でも手が出せないとしている。
そのため「彼女に対して手を出さない代わりに、自分がどの女に手を出そうとも邪魔をしない」という約束をしようとしたが、向こうからは即却下されてしまった。
ドゥルガー
神々の怒りから生まれた彼女を、神たち全ての娘のようなものとしている。
カルデアでは今の最優先命令が「伝達者であるマスターに従うこと」と聞くと、同陣営である以上自分の仕事を代行する事もあるだろうとして、しっかり働くよう言葉を掛けている。
ドゥリーヨダナ
彼が着けている鎧について、昔自分が持っていた物ではないかと指摘する。
しかし「ドローナに貰った」と返され、様々な人物の手を渡り歩いている事を感じ取った。
結局、元々はシヴァの物なので自分が口出しする筋合いではないと結論付けた。
ガネーシャ
彼女がガネーシャなのかについては疑問を抱いているようだが、神があくせく働くべきでないという点には同意している。
しかし、神々の王である自分よりは彼女の方が先に動くべきだとして、彼女のコタツを奪おうとしている。
アシュヴァッターマン
聖仙であるシャラドヴァット仙の苦行を見かねてアプサラスを差し向け、紆余曲折あって生まれたのが後に彼の母となるクリピーである。
その事をして、自分がいなければ彼は生まれていなかったとし、感謝するよう言っている。

生前?[編集 | ソースを編集]

アルジュナ
息子。
神話においては度々彼に助力していた。
『インドラの大試練』ではサーヴァントとして顔を合わせ、彼の交友関係などについて聞いている。
親としては彼の前で敗北する事を良しとせず、本気でヴリトラへと立ち向かう事になった。
互いに言いたい事を面と向かって言えない様子から、主人公には「似た者同士」だと感じられている。
カルデアでは稽古をつけてやろうとするも、生前稽古をつけてくれたのは主にシヴァ神だと言われ、流れでヴァジュラに気恥ずかしかった事を暴露されている。
ヴリトラ
宿敵。
神話においては自身を倒すために生み出された存在であり、幾度となく争いを繰り広げている。
『インドラの大試練』では彼女の思惑を見抜けず、強化されてしまった彼女に追い詰められるも、本気を出した事で何とか勝利した。
彼女からは本気を出した姿を気に入られているが、その様子を見て彼女を「極下すぎる魔」と称している。
カルデアでは彼女を見ていい女としていたが、匂いを嗅いでヴリトラと気づき仰天していた。
ヴィシュヴァルーパ
アスラの一人。
彼の事を疎んでおり、やがて殺害したためにトヴァシュトリの怒りを買った。
『インドラの大試練』では自身が現界した影響でヴリトラの中に発生し、自身への怨みから暗躍されていた。
特異点ではヴィシュヴァルーパが主導権を持つヴリトラが、自身の好む美しき女という形として存在していた事と、自身を敬うような態度であったために言いくるめられ、怪しいにも関わらずその暗躍の一切を見逃していた。
トヴァシュトリ
インド神話における工巧神。
自身の持つヴァジュラは彼によって作られたものである。
しかし反目する関係にもあり、ヴィシュヴァルーパを殺した際は激怒され、自身を倒すためにヴリトラを生み出された。
カーマ
インド神話における愛の神。
シヴァの瞑想を邪魔するためその元に向かわせたが、シヴァの炎に焼かれ叶わなかった。
カルデアでは、女性でパールヴァティーと同じ依代かつ、魔の要素が強く嫌がらせのようにヴァジュラを持っている事について言及している。
彼女から良い感情を向けられてはいないようだが、自分もシヴァがあっさりカーマを焼くとは思っていなかったとして、その事は自分のせいではないとしている。
カルナ
息子の宿敵。
アルジュナを有利にしようとバラモン僧に化け、彼の施しの英雄としての性質を利用し、黄金の鎧を奪い取った。
しかしその時に彼の在り方に感銘を受け、代わりに光槍を与えた。
カルデアではその槍について聞いている他、息子に敗れた事について「太陽より、それを覆い尽くす雷雨の方が上」として、然もありなんだと触れている。
メーガナーダ
ラークシャサの一人。
彼の父であるラーヴァナが天界と戦争を起こした際、自身を打倒しインドラに勝った者インドラジットの名を手に入れた。
『インドラの大試練』では、その事について自分は本気ではなく遊んだだけとしており、シヴァの力を持ち出されたために大人の対応をしたと主張している。
クンバーカルナ
ラークシャサの一人。
生まれた直後に暴れていた巨大な彼を殺そうと、ヴァジュラで撃ったものの逆にアイラーヴァタの牙を折られ、敗北した[注 3]
なお、後に彼がラーマによって倒された際は自身の矢が使われており、『インドラの大試練』ではその事をして、自分が斃したと言っても過言ではないとしている。
ヴァーユ
インド神話における風の神。
神の中でも、数少ない見込みのある人物だとしており、自分と同じものを俯瞰し、自分と同じ高みに息づいているとしている。
また、気が向いた時には共に空を駆けるとも。
玉兎
仏教神話において、帝釈天と接点がある存在。
……なのだが、サーヴァントとしての玉兎は「玉兎として振る舞う両儀式」なので、関係性は皆無。

その他[編集 | ソースを編集]

丑御前
牛頭天王、つまりは帝釈天ことインドラの化身。
彼女自身は「帝釈天の子」などと自称しているが、インドラ本人がその事をどう捉えているのかは不明。

名台詞[編集 | ソースを編集]

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 名前自体は既に登場していた、インド神話の神霊。
    • 特に武器であるヴァジュラは、『Fate/stay night』からギルガメッシュの打ち出す宝具として登場していた。
      • 当然と言えば当然だが、既に登場していたヴァジュラないし金剛杵の見た目は、インドラの持つそれとデザインが異なっている。
  • テスカトリポカと同じような方法で現界しているが、向こうが持っている〔今を生きる人類〕特性は持っていない。
    • なお、インドラの肉体は212cm・120kgと常人離れしているため、体を適当に作ったのではないかとユーザー間で囁かれる事も。
  • 白髪及び黒肌といった見た目や、第三再臨での姿など、息子であるアルジュナのオルタと似ている雰囲気がある。
    • 関連性は明言されていないものの、上記したように異聞帯では彼に取り込まれているため、その事が関係している可能性もある。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 基本的には男性神として在るが、古き神性としてそれらの区分を超越した性質も持つ。ヴァジュラ達も性別はない模様。
  2. 高山氏が緑のヴァジュラ、土岐氏が赤のヴァジュラを担当。
  3. この辺りを、ラーマは赤子相手に手加減したのだろうと自分に言い聞かせるように推測している。

出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]