「宮本伊織」の版間の差分
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:剣の道と魔術の道を生きてはいるが、江戸に住む無辜の住民が騒乱に巻き込まれるのを良しとしない善良な性格。 | :剣の道と魔術の道を生きてはいるが、江戸に住む無辜の住民が騒乱に巻き込まれるのを良しとしない善良な性格。 | ||
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+ | :……だが、本来生まれ持った性質は[[セイバー・エンピレオ|剣の道を極めることに餓える剣鬼そのもの]]。さらに自らの「剣」が「相手を理解することで勝つ」合理として定められているため、上記する表向きの性格は'''相手を理解して斬るため、つまり勝ち・殺めるための過程として'''存在しているにすぎない。 | ||
:この生来の渇望故に、幼少の頃、自らを拐かした山賊たちを一瞬にして鏖殺した剣聖の技に惹かれ、いつかそれを超えるためだけに、今までその餓えを抱えながら生きてきた。 | :この生来の渇望故に、幼少の頃、自らを拐かした山賊たちを一瞬にして鏖殺した剣聖の技に惹かれ、いつかそれを超えるためだけに、今までその餓えを抱えながら生きてきた。 | ||
:この本性は盈月の儀による命の取り合いの中でも数人に感づかれており、それを指摘されもするが、本人はその事を抵抗なく肯定している。とはいえ表向きの性格上、盈月の儀が終わったあともなおそれに蓋をしながら生きていくことも辞さない。<br/>しかし、戦いに際すれば相手がサーヴァントであろうが本気で殺しにかかっており、あまつさえその死合において、無自覚に高揚感をも感じているという。 | :この本性は盈月の儀による命の取り合いの中でも数人に感づかれており、それを指摘されもするが、本人はその事を抵抗なく肯定している。とはいえ表向きの性格上、盈月の儀が終わったあともなおそれに蓋をしながら生きていくことも辞さない。<br/>しかし、戦いに際すれば相手がサーヴァントであろうが本気で殺しにかかっており、あまつさえその死合において、無自覚に高揚感をも感じているという。 | ||
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:養父である宮本武蔵から習った剣技である二天一流を使って戦う。 | :養父である宮本武蔵から習った剣技である二天一流を使って戦う。 | ||
:それぞれ特徴がある最大五種類の型を使い分けての戦闘が可能であり、浪人や忍者の集団程度なら一蹴可能で幻想種とも渡り合えるほどの腕前であるが、さすがにサーヴァントに対して正面から立ち向かえるほどの強さは持っていなかった<ref group="注">ゲームの基本的な調整としてもプレイヤー操作で伊織がサーヴァントに対して直接戦って勝利するのは'''「理論上可能ではあるが非常に困難」という難易度設定にしてある'''とのこと。</ref>。 | :それぞれ特徴がある最大五種類の型を使い分けての戦闘が可能であり、浪人や忍者の集団程度なら一蹴可能で幻想種とも渡り合えるほどの腕前であるが、さすがにサーヴァントに対して正面から立ち向かえるほどの強さは持っていなかった<ref group="注">ゲームの基本的な調整としてもプレイヤー操作で伊織がサーヴァントに対して直接戦って勝利するのは'''「理論上可能ではあるが非常に困難」という難易度設定にしてある'''とのこと。</ref>。 | ||
− | :魔術に関しては紅玉の書から学んだ[[宝石魔術]] | + | :魔術に関しては紅玉の書から学んだ[[宝石魔術]]による火炎攻撃(「火遁」と称する)を主とする。戦いの中で逸れのサーヴァントたちから学んだ技を、剣技に魔術を組み込むといった形で再現することもある。 |
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:召喚したサーヴァント。無鉄砲にサーヴァントに向かう姿を度々非難されるが、儀を進めるうちに信頼関係を築く傍ら、その本性も見抜かれることになる。 | :召喚したサーヴァント。無鉄砲にサーヴァントに向かう姿を度々非難されるが、儀を進めるうちに信頼関係を築く傍ら、その本性も見抜かれることになる。 | ||
+ | :物語を進めていく内に無二の相棒となるが、「可惜夜に希う」ルートでは彼に殺害される。 | ||
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:魔術の師であり、第二の育ての親(自称)。 | :魔術の師であり、第二の育ての親(自称)。 | ||
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: 自身の住まいの近くに「巴比倫弐屋」なる縮緬問屋を開店した逸れのサーヴァント。 | : 自身の住まいの近くに「巴比倫弐屋」なる縮緬問屋を開店した逸れのサーヴァント。 | ||
: その強引な姿勢には度々驚かされるが、その王気や強さは肌で感じ取っている。 | : その強引な姿勢には度々驚かされるが、その王気や強さは肌で感じ取っている。 | ||
− | : | + | : 彼の異傅を進めるとえらく気に入られ、供として旅をしないかと誘われる。 |
;[[佐々木小次郎]] | ;[[佐々木小次郎]] | ||
: 生前の師の宿敵に当たる人物。武蔵の死後、墓前に花を添えに来た彼に師を請う。 | : 生前の師の宿敵に当たる人物。武蔵の死後、墓前に花を添えに来た彼に師を請う。 | ||
: 小次郎の回想によれば、所謂巌流島の決闘は武蔵の「作戦勝ち」で、腕前自体は小次郎に及ばなかったようである。 | : 小次郎の回想によれば、所謂巌流島の決闘は武蔵の「作戦勝ち」で、腕前自体は小次郎に及ばなかったようである。 | ||
− | : | + | : 伊織も師から回顧した内容を聞き及んでおり、己が目的のために、師が恐れた剣をも取り込もうと目論んだ。 |
: 物語の終盤では、空の型の奥義が彼から教わったであろう秘技「燕返し 比翼の段」に変化する。 | : 物語の終盤では、空の型の奥義が彼から教わったであろう秘技「燕返し 比翼の段」に変化する。 | ||
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** 史実の宮本武蔵が剣豪としてはかなり高い社会的地位に就けたのも本人の実力もさることながら伊織の社会的地位の影響があるという見方もあるほどである。 | ** 史実の宮本武蔵が剣豪としてはかなり高い社会的地位に就けたのも本人の実力もさることながら伊織の社会的地位の影響があるという見方もあるほどである。 | ||
− | ; | + | ; お揃いの根付 |
− | * | + | * 伊織の刀の鵐目とカヤの着物にはお揃いの根付が付けられており、オープニングなど至る箇所で映っている。 |
− | ** | + | **「可惜夜に希う」ルートでは、伊織の刀に付いていた根付が彼の血に塗れるシーンがあるが、これは作中で唯一根付に変化がある描写である。 |
− | *** | + | *** 該当ルートは唯一「伊織とカヤが引き裂かれる」結末であるため、この根付は「伊織とカヤの平穏な日々の象徴」であるともとれる。 |
== 脚注 == | == 脚注 == |
2024年1月17日 (水) 22:04時点における版
宮本伊織 | |
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読み | みやもと いおり |
本名 | 宮本伊織貞次 |
異名 | 万理一空 |
性別 | 男性 |
身長 | 175cm |
体重 | 65kg |
声優 | 河西健吾 |
デザイン | 渡れい |
初登場作品 | Fate/Samurai Remnant |
概要
- 略歴
- 『Fate/Samurai Remnant』で行われる聖杯戦争「盈月の儀」に参戦した七人のマスターのうちの一人。
- 江戸は浅草に住む浪人であり、剣の道を志す傍ら魔術の修行も行っている。
- 江戸を揺るがす「盈月の儀」に巻き込まれ、突如としてセイバーと出会う。
- 人物
- 浅草の外れにある「幽霊屋敷」とも呼ばれるボロボロの長屋に住む、浪人ではあるがそれなりに整った見た目をした青年。
- 剣の道と魔術の道を生きてはいるが、江戸に住む無辜の住民が騒乱に巻き込まれるのを良しとしない善良な性格。
- しかし、剣の道を極めようとするあまり空腹で倒れる、といった困った一面も持つ。
- ……だが、本来生まれ持った性質は剣の道を極めることに餓える剣鬼そのもの。さらに自らの「剣」が「相手を理解することで勝つ」合理として定められているため、上記する表向きの性格は相手を理解して斬るため、つまり勝ち・殺めるための過程として存在しているにすぎない。
- この生来の渇望故に、幼少の頃、自らを拐かした山賊たちを一瞬にして鏖殺した剣聖の技に惹かれ、いつかそれを超えるためだけに、今までその餓えを抱えながら生きてきた。
- この本性は盈月の儀による命の取り合いの中でも数人に感づかれており、それを指摘されもするが、本人はその事を抵抗なく肯定している。とはいえ表向きの性格上、盈月の儀が終わったあともなおそれに蓋をしながら生きていくことも辞さない。
しかし、戦いに際すれば相手がサーヴァントであろうが本気で殺しにかかっており、あまつさえその死合において、無自覚に高揚感をも感じているという。 - 能力
- 養父である宮本武蔵から習った剣技である二天一流を使って戦う。
- それぞれ特徴がある最大五種類の型を使い分けての戦闘が可能であり、浪人や忍者の集団程度なら一蹴可能で幻想種とも渡り合えるほどの腕前であるが、さすがにサーヴァントに対して正面から立ち向かえるほどの強さは持っていなかった[注 1]。
- 魔術に関しては紅玉の書から学んだ宝石魔術による火炎攻撃(「火遁」と称する)を主とする。戦いの中で逸れのサーヴァントたちから学んだ技を、剣技に魔術を組み込むといった形で再現することもある。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Samurai Remnant
- セイバーのマスターであり、主人公。
人間関係
Fate/Samurai Remnant
- セイバー
- 召喚したサーヴァント。無鉄砲にサーヴァントに向かう姿を度々非難されるが、儀を進めるうちに信頼関係を築く傍ら、その本性も見抜かれることになる。
- 物語を進めていく内に無二の相棒となるが、「可惜夜に希う」ルートでは彼に殺害される。
- 紅玉の書
- 魔術の師であり、第二の育ての親(自称)。
- 「爺さん」と呼んで頼りにしている。
- 小笠原カヤ
- 義理の妹。同じく武蔵に養われていた間柄で、武蔵の死後、彼女だけ小笠原家に引き取られた。
- 自身が飯を抜いて倒れることもあるためか、非常に世話を焼かれている。
- バーサーカー
- 盈月の儀に参戦したサーヴァントの一人。
- 外見も性別も性格も何もかも異なっているが、その剣筋を見て「宮本武蔵」だと断言した。
- 彼女の世界における伊織もほぼほぼ同じ道をたどっているらしく、師と同じ言葉をかけられる。
- 物語終盤では彼女と一騎打ちを行うこととなり、奥義「燕返し 比翼の段」を使って勝利した。
- 若旦那
- 自身の住まいの近くに「巴比倫弐屋」なる縮緬問屋を開店した逸れのサーヴァント。
- その強引な姿勢には度々驚かされるが、その王気や強さは肌で感じ取っている。
- 彼の異傅を進めるとえらく気に入られ、供として旅をしないかと誘われる。
- 佐々木小次郎
- 生前の師の宿敵に当たる人物。武蔵の死後、墓前に花を添えに来た彼に師を請う。
- 小次郎の回想によれば、所謂巌流島の決闘は武蔵の「作戦勝ち」で、腕前自体は小次郎に及ばなかったようである。
- 伊織も師から回顧した内容を聞き及んでおり、己が目的のために、師が恐れた剣をも取り込もうと目論んだ。
- 物語の終盤では、空の型の奥義が彼から教わったであろう秘技「燕返し 比翼の段」に変化する。
- 宮本武蔵
- 養父にして剣の師。故人。
- 二天一流を教え込まれたが、その奥義を授けられるには至っていなかった。伊織が浪人生活をしているのはこのためで、二天一流を極めていないからという理由で士官の道を断っている。
- 実際のところ、武蔵本人は伊織に奥義を伝授させ、その暁に死合うつもりでもいたが、その奥底に眠る本性を悟り、「生まれる時代を間違えた」と言い遺してこの世を去った。
- 仏像を彫るのが趣味であったようであり、伊織も真似して像を彫っていた。
- 彌五郎
- 幼少期に伊織が住んでいた港町を襲った山賊一味の頭。幼い子供が好きだったようで、戯れに伊織のみ生かし、可愛がった後に殺すつもりだった。
- しかし、通りすがった旅人に一味諸共皆殺しにされる。
- 旅人
- 通りすがった港町で彌五郎一味を切り捨て、そのまま立ち去って行った名も知れぬ剣聖。
- 伊織はその剣筋を美しいと感じ、そして彼を超えようと剣技を究める切っ掛けとなった。
名台詞
- 「江戸の民草の多くが死ぬだろう───悪しき事、許されぬ事だ。」
- 大勢の無辜の民が死ぬことを案じ、盈月の儀に参加することを決めた台詞。
- 彼の本性を知ってから聞くと、また違った印象を受ける。
メモ
- 原初のFate主人公とように多くの女性に好意を抱かれる。が、当の本人は全く気がついてない上に、恋人扱いされてもあまり気づかない。
朴念仁にも程がある - セイバーから「弱い」と言われるが対サーヴァント時はともかく、多数の兵士との戦いにも一人で対応できる剣術の持ち主は尋常とは言い難い。
- 空の型では人間をやめていると言っても過言ではない動きを見せる。流石はFate主人公、といったところか。
- 師匠である男武蔵がやっていたのを真似していたため、仏像堀りが趣味。その出来は若旦那が認めるレベルの持ち主だが、本人は師匠を超えていないと言って譲らない。
話題まとめ
- 史実の宮本伊織
- 宮本伊織は史実通りなら慶安四年の時点では40歳であり、浪人どころか大名の小笠原家の筆頭家老を務めている人物。
- 史実の宮本武蔵が剣豪としてはかなり高い社会的地位に就けたのも本人の実力もさることながら伊織の社会的地位の影響があるという見方もあるほどである。
- お揃いの根付
- 伊織の刀の鵐目とカヤの着物にはお揃いの根付が付けられており、オープニングなど至る箇所で映っている。
- 「可惜夜に希う」ルートでは、伊織の刀に付いていた根付が彼の血に塗れるシーンがあるが、これは作中で唯一根付に変化がある描写である。
- 該当ルートは唯一「伊織とカヤが引き裂かれる」結末であるため、この根付は「伊織とカヤの平穏な日々の象徴」であるともとれる。
- 「可惜夜に希う」ルートでは、伊織の刀に付いていた根付が彼の血に塗れるシーンがあるが、これは作中で唯一根付に変化がある描写である。
脚注
注釈
- ↑ ゲームの基本的な調整としてもプレイヤー操作で伊織がサーヴァントに対して直接戦って勝利するのは「理論上可能ではあるが非常に困難」という難易度設定にしてあるとのこと。
出典