「妖精騎士ランスロット」の版間の差分

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2024年8月9日 (金) 15:52時点における版

ランサー
真名 妖精騎士ランスロット
メリュジーヌ
外国語表記 Tam Lin Lancelot
Mélusine
性別 雌型
誕生日 女王暦1600年[注 1]
身長 147cm
体重 20kg
好きな物
苦手な物 思いつかない[注 2]
出典 フランス妖精史、メリュジーヌ伝説
地域 暗い沼、異聞帯ブリテン島
属性 中立・悪
副属性
一人称 私、僕[注 3]
二人称 君(キミ)/おまえ
三人称 彼/彼女/○○(呼び捨て)
声優 高野麻里佳
デザイン CHOCO
設定作成 奈須きのこ
レア度 ☆5
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

槍兵」のサーヴァント。

略歴
Fate/Grand Order」では、Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』で女王モルガンから「湖の騎士」の名前を着名された騎士。妖精國ブリテンの殆どの住民は元の名を認識することが出来ない。
前編ではモルガンを討ち取るために単身攻め込んだ異星の使徒である千子村正をただ一人で圧倒し、モルガンの命令で同じ妖精騎士のガウェイントリスタンと共にシェフィールド侵攻へ参戦した際は、裏門で難民達の誘導がてら脱出を図るマシュの前に現れ圧倒するも、助太刀に現れた賢人グリムに阻まれ一戦交えた後撤退。
主人公達とは後編で妖精騎士ガウェインと共にキャメロットへの護送中モースの群れに遭遇時に対面。その後一行がオークニーへの道中で湖水地方を訪れた際、暗い沼の骸を狙っていたコヤンスカヤを退けるため加勢し、その御礼代わりに真名「メリュジーヌ」の名を自ら告げた。
元々妖精暦6000年の時点では、湖水地方の暗き沼に沈んでいた意識もないただの無機物アメーバでしか無かったのだが、女王暦1600年、オーロラに掬い上げられた事で彼女の心と在り方を『美しい』と感じ、同時に彼女の様になりたいと願ったことで今の姿を得て「メリュジーヌ」の名を与えられた。その時からオーロラを深愛し自身の全てを捧げており、女王暦1900年にて妖精騎士の着名を受けたのも、彼女を護りやすくするためモルガンと契約を結んだ結果である。
しかし、常に近くにいることでオーロラの自己愛という『妖精としての本質』を知る内に、自身の存在と愛が彼女にとって『自らを輝かせるための装飾品アクセサリーでしかないことを痛感し、何度も喪失感に陥る。しかしそれがたとえ見せかけの愛情であったとしても、『自分を一番に頼ってくれる』という紛れもない事実の為だけにひたすら己を押し殺し、彼女の出任せと妬みで敵にされた無辜の者達を次々と手にかけてきた。とはいえど、女王暦2011年で自分の本体の骸を護っていた鏡の氏族達を皆殺しにした時のオーロラの振る舞い…『予言の子』に関する予言を妖精國に吹聴した鏡の氏族と氏族長エインセルを、「自分が目立ちたいがためブリテン中に混乱をもたらした悪者だから始末するべき」だと説いたにも関わらず、いざメリュジーヌがそれを遂行し終えると「エインセルは女王モルガンを敬愛する立派な妖精で、そんな氏族達を皆殺しにしたモノこそ妖精國で一番醜い存在」だと、いくら上辺だけの虚言とはいえ、簡単に手の平を返して貶す内容の会話を同胞にしていた様には流石のメリュジーヌも絶望し、心身が崩壊する寸前まで陥った。
女王暦2017年の崩壊編では女王モルガンが倒された後、戴冠式の最中にノクナレアもまた毒杯に斃れ、オーロラに命じられるがまま混乱に乗じて主人公と予言の子を急襲しようとするも、間に入ったパーシヴァルに気圧され撤退。その途中で北と南の妖精との争いに加え、ソールズベリー中にモース化の増加による暴動が発生し、ついに『大厄災』が起きたことを察知すると、運命を共にすべくオーロラの元へ駆けつける。しかし、ただ一人鐘撞き堂で何もせず悠然とする様と、彼女を見るや否や國と民を捨てて「弱い人間ばかりいる外の世界汎人類史なら、此処より楽しくてもっと上手くやれるはずだから一緒に逃げよう」と根拠も何もない提案を持ちかけられた上に、長年仕えていた側近を口煩ささ理由にあっさり処断してしまった事に嘆息。
それでも一度はオーロラの願いを叶えようと考えかけるのだが、複雑かつ権謀術数を必要とする汎人類史の中で、甘言を囁き人を操って周りを蹴落すしか能がなく、妖精眼を持つ汎人類史の妖精たちの輪には到底入り込めない彼女がまともに生きられる筈がないと十二分に理解出来ていたメリュジーヌは、自分なりの感謝と思いやりに、一縷の決別を以て介錯するという結論に至る。
そして致命傷を負って倒れたオーロラを前に嘆きと絶望の叫びを上げ、妖精の姿を失って原初の竜の姿に戻り、ブリテン島に炎と焦土の海をもたらす「炎の厄災」となると、ソールズベリーを凄惨に焼き滅ぼし、勢いと本能のままに『聖剣』を手に入れていたアルトリア・キャスターを狙いシャドウ・ボーダーに攻撃を仕掛ける。
その後は主人公と共に彼女を止めるべく、満身創痍の身ををおして立ち上がったパーシヴァルの捨て身の迎撃に力尽きるが、今際に消失する彼の遺灰とブリテン諸共カルデア一行を呑み込む奈落の虫の姿を目の当たりにして正気を取り戻し、シャドウ・ボーダーを逃がすため最期の咆哮を放って風穴を開け、そのまま残骸を燃やしつつ流れ星の如く空を駆け抜けながら消失した。
人物
青水色の鎧とゴーグルを纏った、小柄な少女の姿をした妖精。いつも張り詰めた空気を漂わせている。
霊基第二ではドレスのような衣装を纏い、霊基第三では『本来の姿』である竜の要素が多分に含まれた姿へと変貌する。見た目の年齢は16歳ほどで、これは出会った頃のオーロラの肉体年齢を真似て自分の外見を育てたから。なのでその姿から成長する事は無い。
妖精騎士として公私を使い分けるタイプである以上に、基本的にデジタル思考なため行動に移すまでが早く、感情を示すことなく迅速に目的行動を果たす。
自身の出自もあって『生まれ持った生態』を理由に相手を差別しないが、潔癖症で遊びがないことが相まって荒事の際には冷酷・傲慢と見られやすい。人間についても悪しきものと分類し、容赦なく排斥するが憎みも見下しもしておらず、ただ「個体での生存能力の低い生命体」としか捉えていない。排斥するのも理由があってこその事である。一方で他者に接するときには常に “完璧な騎士” として礼節を以って振る舞うため、戦場での言動を知らない妖精國の民からは非常に人気が高いが、それが何を意味するかは彼女自身はあまり認知していない。
もともと社会活動を行う生き物ではなかったため、本質的には他者の心の機微に疎く、対話が不得手。さらに「淋しく捨てられていたもの」だったために寂しがり屋で自虐的。千子村正が評して曰く「天然の寂しがり屋」で、カルデアではそんな甘えん坊の性格が顔を覗かせる。
自身を最強の生物と自覚しているので、強さは好き嫌いの基準にならない(自分と比べたら他はすべて弱いため)。「自分より弱いものをいたわる優しさ」を持つ者が好みであるらしく、絆を深めたマスターには「強い自分に従ってほしい」とべったりひっついてくる。
妖精國では自分を掬ってくれたオーロラに、カルデアでは自分を召喚してくれたマスターにそうしていたように強い愛を一途に向けるタイプで、その分反転した際も強烈であり、自分の愛を守るために強硬な手段に出ることもある。
基本的には善の存在だが、ブリテン異聞帯では愛故に破滅の結末を迎えてしまった。
朝にかなり弱く、余程彼女にとって必要なことが無い限り、普段は午後まで起きて来ない。妖精國でも日々重役出勤だったらしく、珍しく眠い目を擦りながら早起きしてきた時には当時からの同僚や上司を驚かせた。
能力
最高位の竜種に由来する存在であるため、他の妖精騎士の範疇に収まらない規格外の高戦闘能力を持つ。妖精騎士ガウェインは「妖精騎士というより、妖精國で最も強い生物」「同じ分類ものではない」、光のコヤンスカヤなどでさえ「一人だけ世界観が違う」と評している。
基本的にはランサーでありながら徒手空拳で戦う。
素の敏捷ステータス自体はそれほど高くないが、強大な魔力炉心が齎す膨大な魔力を活かした魔力放出によって凄まじい機動力を発揮し、極短時間で音速を超えるほどの超高速飛行も可能。
両腕に携える鞘は基部が回転し、打撃と斬撃を使い分けられる。この中には魔力を固めて造ったアロンダイトの刀身がストックされており、これは短時間で雲散霧消してしまうが通常攻撃のごとき高い回転率と威力を兼ね揃える。この鞘は腰背部に備えたラックに懸架しておける。
しかし、妖精騎士の着名はあくまで特殊な出自による自身の存在を安定させるための枷に過ぎず、破壊力だけを見れば弱体化を招く結果になっている。従ってこの着名が解かれた際の戦闘においては、境界の竜が持っていた圧倒的な猛威を目の当たりにすることになるだろう。
霊基第三では短針「テュケイダイト・ジョフロワ」、長針「テュケイダイト・フロモン」という武器をそれぞれ両手に展開し、武器として使用する。
他に、竜種の共通能力である擬似的な未来視も可能であり、見た存在に付随する未来を幻視する事で起きうる事象を把握することが出来る。これらをぼかしたり誤魔化しながら喋る際には「おいおい」という表現を用いる事が多い。

別クラス / バリエーション

ルーラー

水着霊基に変換し、ルーラークラスになったメリュジーヌ。

詳細は『メリュジーヌ〔ルーラー〕』を参照。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) C A+ B A+ B A+ 対魔力:B
陣地作成:A
ドラゴンハート:B
無窮の武練:B
ペリー・ダンサー:B
レイ・ホライゾン:A
「無窮の武練」は「ペリー・ダンサー」に変化している。

宝具

今は知らず、無垢なる湖光(イノセンス・アロンダイト)
ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1匹
イノセンス・アロンダイト。
自らの外皮である「竜の皮」「竜の骨」から『妖精剣アロンダイト』を一瞬で精製し、対象にたたきつけるシンプルな宝具。ランスロットのアロンダイトの槍版。
数を重ねて切り裂く度に対象の被ダメージを増やす効果がある。傷口が開いてそれが癒えない事から、メリュジーヌ自身はこれを「切開剣技」と呼称している。
ダメージは低いが、回転率はトップランク。まるで通常攻撃のような気軽さで展開される宝具。毎ターンぶち込めるぐらいの無双感。
なぜダメージが低い(本気ではない)かというと、メリュジーヌにとってこの宝具はあくまでランスロットの宝具であって自分の宝具ではない借りもの(偽物)であるため。
アロンダイトは短時間で雲散霧消してしまうため、両腕の鞘の中に予備をストックしている。
『Grand Order』では、霊基第1、第2段階でのみ使用可能であり「自身のNP獲得量をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵単体に超強力な攻撃[Lv]&被ダメージが増える状態を付与(5ターン)+スターを獲得」という効果のArts宝具。
誰も知らぬ、無垢なる鼓動(ホロウハート・アルビオン)
ランク:EX
種別:対界宝具
レンジ:20~500
最大捕捉:500匹
『本来の姿』に溶解したメリュジーヌが放つドラゴンブレス。演出によっては武器であるテュケイダイトの投擲。
『本来の姿』になったメリュジーヌはもはや妖精と呼べるものではなく、その威容の心臓からこぼれる光は広域破壊兵器となる。
その様は境界にかかる虹とも、世界に開いた異界へのゲート(異次元模様)ともとれる。
使用後、メリュジーヌは『そうありたい』と願った妖精の器に戻れず、人知れず消滅する。
異聞帯のアルビオンは『無の海』を飛び続け、やがて死に絶えたが、どの人類史であれ『星に帰り損ねた竜』は無残な最期を迎える、という事の証左でもある。
『Grand Order』では霊基第3段階でのみ使用可能であり「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)&Busterカード性能をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]&やけど状態を付与(5ターン)」という効果のBuster宝具。
宝具換装システム
メリュジーヌは霊基再臨段階で宝具そのものが変わるという特別な性能を有する。スキルと宝具の効果が一部の霊衣でのみ変化するサーヴァントにはマシュ・キリエライトという前例があり、これら以外のサーヴァントは宝具名・演出などを除いたゲーム的な効果の変更はほとんどスキル・宝具強化による永続的なもの、例外があるとしてもスペース・イシュタルエミヤが持つ宝具のカード種別の一時変更のみであったが、メリュジーヌは宝具の攻撃対象や副次効果といった内容そのものが完全に別物となる(なお、宝具レベルは共有される)。
霊基第1、第2段階、霊衣『妖精騎士ランスロット(第一段階)』『妖精騎士ランスロット(第二段階)』では『今は知らず、無垢なる湖光』の宝具になり、霊基第3段階および霊衣『赤熱偏位』では『誰も知らぬ、無垢なる鼓動』の宝具になる。
さらには霊基再臨段階を戦闘中に切り替える事ができるという特徴がある。一方通行ではあるが、宝具が『今は知らず、無垢なる湖光』である状態ではスキル「レイ・ホライゾン」を使用すると、NP大幅増加とともにその場で第三再臨段階の姿に変わり、以降は戦闘終了まで宝具が『誰も知らぬ、無垢なる鼓動』に、「レイ・ホライゾン」の効果のうちNP増加と再臨状態変化が宝具威力アップに変更される。
これにより、1回の戦闘中に単体攻撃宝具で1体の敵のみの前哨Waveを処理した後は全体攻撃宝具で残りWaveを掃討するといった効率の良い攻略が可能となる。

真名:妖精騎士ランスロット、メリュジーヌ

フランスに伝わる妖精で、古くから民間童話に語られる『異種婚姻』をテーマとした『メリュジーヌ物語』のヒロイン。「リュジニャンの母」という意の名前をもつ水の精霊、あるいは竜の妖精であり、以前ではヴィーヴルやセイレーンを原型とした怪物・メリサンドとも伝わっていた。
人間の父と妖精の母の間に生まれた妖精であったが、妖精の出産を覗き見た父親を洞窟に閉じ込めた罪で母親に『土曜日だけ下半身が蛇になる』呪いを受け、蛇の下半身に竜の羽を持つ半人半妖の美女となる。
下半身が蛇になった状態を恋人に見られると呪いはより強さを増し、メリュジーヌ自身をおぞましい蛇に変えてしまったという。
だが、以上の要素はあくまで汎人類史に伝わるメリュジーヌの伝承。
サーヴァント・妖精騎士ランスロットことメリュジーヌの真の正体は、純血の幻想種である境界の竜・アルビオンの亡骸から分離した左腕の細胞が再生した竜の端末。
かつては湖水地方の沼に沈んでいた、肉塊のような無形の存在であったが、暗がりに差した一筋の輝く光として見たオーロラに魅せられ、その姿形を写しとる事で竜の妖精として「誕生」し、水妖の名前を付けられた。
純粋かつ無垢な心のまま「輝く光」を守らんがために湖の妖精騎士となったのだが、同時にそれが自身を縛る『永劫の呪い』になるとは知る由もない。
また、湖水地方の沼は妖精歴6000年頃の『春の戦争』で死亡した大量の「北の妖精」たちの怨念によって猛毒と化しており、その頃すでに存在していた竜の骸も毒の影響を受けている。
つまりそれは、たとえ原初の竜がその姿で妖精國に蘇ったとしても、いずれは妖精への憎悪によって「炎の厄災」として荒れ狂う運命にあることを意味する。

関連

純血竜アルビオン
かつてブリテン島に存在し、46億年を生きたとも言われる「真なる竜種」。レオナルド・ダ・ヴィンチ〔ライダー〕曰く、竜種においての冠位クラスに相当するとのこと。
汎人類史では世界の裏側へたどり着こうと地面を掘り進むも途上で息絶えたとされており、その骸は巨大な地下迷宮「霊墓アルビオン」として遺される。この最大の神秘が、西暦以降の地表上で時計塔が本拠を構える所以であるとされている。
異聞帯でも同様に世界の裏側への道程半ばで没しており、遺骨は湖水地方にて腐汁で森を汚し「暗い沼」を作っていて、道程は「霊洞アルビオン」として遺されている。
この遺骨を守護していた鏡の氏族には「竜骸が失われれば湖の栓が抜けて湖水地方の一帯が海に逆戻りし、地上と霊洞の境界がなくなる」と言い伝えられていた。
また異聞帯では地上全てが妖精域として扱われたためか、こちらの霊洞は星の内海までの路が狭くとも繋がれていたようで、主人公とマシュ、アルトリア・キャスターと千子村正が『聖剣』の鋳造を果たすためそこを通っている。この路の終点で戦うことになる「赤き竜」は、ゲーム上においてはメリュジーヌの第三再臨と同種の能力を持っている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編開幕に伴い、期間限定サーヴァントとして実装。
同上ストーリーの崩壊編実装時には、バイザーを着けた状態の簡易霊衣「妖精騎士ランスロット(第一再臨)」と「妖精騎士ランスロット(第二再臨)」、炎の厄災のような姿となる簡易霊衣「赤熱偏位」が実装された。

Fate関連作品

Fate/Grand Order フロム ロストベルト
第20話のメインとして登場。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
カルデアにおけるマスター、かつ運命の相手。
ブリテン異聞帯では比較的関わりが少なかったのに極めて距離感が近いが、これは竜種特有の感覚によって出会った瞬間=召喚された際につがいとなるべき存在…つまり「未来において様々な過程を経て恋人になる」ことを感知できたかららしい。
「自分より強いものに立ち向かえる強さ」を持つ者でなく、「自分より弱いものを労われる優しさ」を持つ者という、彼女の好むタイプの相手。
サーヴァントとして召喚されてからは基本的に妖精國の頃の立ち振る舞い・口調を維持しているが、マスターと二人きりの時はべたべたに甘える。ただしオーロラをバカにされるとキレる。
ランスロット〔セイバー〕
自分への着名の由来となった汎人類史の湖の騎士。
モルガンからは「清廉で、流麗で、誠実で、立派な騎士」と聞かされていたため、妖精國にいた時は高く評価していた。
しかしカルデアでは、汎人類史のトリスタンと一緒に妻のいる騎士としてあり得ざる行動をしていたのを目撃してしまい、「陛下にそういう目で見られていたのか」とショックを受けている。
「騎士としての性能、功績」への評価は変わりないが、その他の評価が変わって「ヒトは見かけによらないのね」と語っている。あなたも見かけによりませんよ、最強種さん
敢えて共通点を探せば、最強の戦闘力を持つ騎士、愛ゆえに主君を裏切りその「愛」で最期を迎えたこと、(真名の由来によって)フランスに縁があり、無自覚の天然とはいえタラシであることが挙げられる。
機械系サーヴァントたち
自身を「戦闘機」であるとも定義しているためか、第三再臨時では戦闘機の武装になりそうなものにはだいたい興味を示す。
特に飛行ユニット持ちのサーヴァントに対しては、自分がこの惑星で一番の飛行体という自負があるため先輩風を吹かせたがる。
空中戦をした後はどんな相手だろうと、同じ「空を征くもの」として一方的に友情を感じるが、口下手だからか性能面でとにかくマウントを取りたがってしまう。
バーサーカーのランスロット
上記のセイバーと同一人物だが、宝具で戦闘機に乗り自力で航空機関砲を乱射する姿に「マシンガンにときめかない戦闘機はいない」と好意的。
ジェームズ・モリアーティ
話術で相手を欺くその性格はあまり好みではないものの、彼の武装「ライヘンバッハ」は相当ツボに入ったらしく、副武装として翼に付けたがっていた。
オデュッセウス
モロに変形ロボである彼の「木馬」は最大のライバルと見なしているようで、変形機構に興味津々。
エウロペ
タロスはジャンル自体が違うためか、あまり敵視しておらず、温かみとユーモアがあって良いと評価している。
ネモ
なんだか他人の気がしないらしい。異聞帯では最終的に彼の宝具の「ストーム・ボーダー」と対峙しており、そのことに触れてか、自身を搭載する母艦としていたく気に入っている。
諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕
ブリテンの神秘に詳しいため、「汎人類史のアルビオンはどうなったのか」と興味を持っている。さすがに地面につっかえてそのまま死んだとは言えない…
ジーク
人(ホムンクルス)から竜になった存在。昔だったら排斥していたが、竜が人になることを知った今なら許せるとのこと。
その生前の生き様も似通っている節がある。
ククルカン
マスターを巡り「空中戦なら負けない」と張り合う仲。隔絶した人外から人の姿になった者同士でもある。

生前

モルガン
妖精騎士ランスロットという着名としての主君。
オーロラへの愛を優先し裏切ったことに関しては合わせる顔が無いとしている。だが、それはそれとして彼女のバレンタインイベントではカルデアで愛する相手が被っている事を察知したうえで「夫/妻と恋人は別枠」とフリーダムすぎる発言を飛ばしている。
実は女王暦以前からトネリコとして活動していた彼女を知っていたが、その時はまだオーロラに掬い上げられる前だったのでお互いに干渉する事はなかった。なので「妖精國の女王」として彼女を評価しており、(根がアンニュイなメリュジーヌにしては)真剣に騎士として仕えている。
特に二千年も妖精を支配した忍耐強さを信頼しているようで、いつか自分が問題を起こしてもうまくフォローしてくれるだろう、とマスターにだけ本音を零している。
オーロラ
ブリテン異聞帯におけるメリュジーヌとしての元来の主君。かつて湖水地方で自分を掬い上げてくれた恩人かつ最愛の人であり、自身の今の姿に至る根幹。彼女の本質をおぼろげに理解しつつも、騎士と想い人両方の意味で一身に愛を捧げ続けてきたが、妖精國の崩壊に際してとある決断をすることになる。
生前はオーロラへの愛で妖精の姿を保っていたが、罪の積み重ねにより限界が迫っていたため、モルガンの提案で妖精騎士として着名した。しかし彼女という愛を失った後は妖精の姿を保てず、厄災へと変貌した。
絆礼装を見ても分かる様に、彼女への愛はサーヴァントとなっても尚変わらないが、水着霊基の方で軽くディスれる程度には吹っ切れている模様。
ちなみにオーロラ自身からは内心で悍ましいと吐き捨てられていたが、一方でメリュジーヌの誕生と純粋さを誰よりも喜び、慈しんでいたのも他ならぬ彼女であった。
パーシヴァル
異聞帯においては自分の義弟として育て上げたソールズベリーの少年で唯一「本当の愛情」を与えてくれた存在。女王モルガンと相対する円卓軍となってもなおその身を案じている。だが、その一方でロンディニウムでは一番弟子であったガレスをオーロラの命とはいえ、汎人類史のランスロットがやったのと同じ様に叩き殺してしまう事になる。それでも心身ともに崩壊した自身が厄災と化した際には、彼から感謝と救いとして最期の一撃を受けた。
姉弟として離れずにいれば妖精國の未来はより良いものになっただろうが、それでも星に憧れたメリュジーヌは愛を裏切る事ができなかった。
カルデアで召喚されている汎人類史の彼はその義弟本人ではないと知っており、いろいろと複雑な模様だが、2021年クリスマスイベントを機に何か決心した顔と共に、カルデアの彼とコミュニケーションを取ろうとしている姿が描かれていた。
妖精騎士ガウェイン/バーゲスト
同じ妖精騎士。
彼女のことは「大型犬みたい」と気に入っているが、目の敵にされていることについては心当たりがないのか不思議がっている。
野生のルールに忠実で異種族である人間を愛してしまった彼女を認めており、戦闘能力も妖精國トップクラスなので対戦相手として気に入っている。
しかし、彼女から一方的に嫌われているため仲良しにはなれない。
妖精騎士トリスタン/バーヴァン・シー
同じ妖精騎士。
彼女の無軌道な殺戮を愚かだとは思いつつも、心の底では『自分達の大切な相手の為にやっていた事』と知ってからは、同類である自分は弾劾できないとコメント。
自由奔放かつ、人間をオモチャのように潰す彼女とは相容れない(趣味が合わない)。
そして口下手故に、ストレートに「趣味が悪い」と彼女に告げてからは険悪な仲となっている…が、もともとトリスタンからは「自分のまだ知らない『本当の愛』にすべてを捧げている」姿を疎ましく思われていて、毛嫌いされていた。
千子村正
ブリテン異聞帯にやってきた異星の使徒。
キャメロットへ侵入した彼と一度交戦して撃退したが、ヒト型なのに自身の空中連撃を40秒も凌いだことに関してはプライドを傷つけられたようでご立腹。
タマモヴィッチ・コヤンスカヤ光のコヤンスカヤ闇のコヤンスカヤ
異聞帯においては自身アルビオンの身柄を狙っていた闖入者であり、すでにクラスビーストの事は知っていた。
交戦の結果取り逃がしはするものの、彼女の企みを致命的に瓦解させるダメージを与えた。
カルデアに至ってもなお警戒を解いておらず、「サーヴァントであるうちは許容範囲だが、ビースト化の兆候が見えるようなら容赦しない」とのこと。

名台詞

マイルーム

「サーヴァント、ランサー。妖精騎士ランスロット、召喚に応じ参上した。
 ……まだ、僕との縁はそうないようだね。まあ、おいおい知っていけばいいさ」
召喚時。
上記のようにカルデアでの彼女は主人公に対して異常なほど距離感が近いが、召喚時から何かを期待するような様子がありありと見える。
そもそも主人公一行はブリテン異聞帯で彼女との接点は比較的少なめだったため、「ブリテン異聞帯後にイベントで彼女のその後が語られるのではないか?」と推測するプレイヤーもある程度いた模様。
後にバレンタインイベントでフォローされた内容によると「竜種は未来視で将来のつがいとなる相手を決める」とのこと。おそらくはいくつもの苦難を「おいおい」体験し、絆を深め、ベストカップルとなるのであろう。
「僕……いや、私はメリュジーヌ。異聞帯ブリテンにおいて最強の妖精騎士と言われたもの。……そうか。朽ちいくだけの私でも、サーヴァントとしてならきみの役に立てるんだな。
……うん、とても嬉しい。たとえ一時の夢であっても、私の翼は君のために羽ばたかせるよ。」
召喚時(2部6章第18節「アルビオン」クリア後)。
1つの国の滅びを知る主人公の前に現れた場合、彼女は惚れた理由の一端を教えてくれる。もう一度誰かに仕え、誰かの為に尽くせる事を喜ぶ。
「あぁ……やっと、元の形に戻ってきた。見て、マスター。これが妖精國を焼いた機体、メリュジーヌの真実。アルビオンの最後の欠片。
この姿になった以上、後戻りはできないわ。世界を焼く炎で、思うままに走りなさい。」
霊基再臨三回目。メリュジーヌとして得た少女の姿に、原初の竜の巨大な翼が蘇る。
なお「後戻りはできない」とは言うものの、ゲーム的には戦闘中でなければ戻れる。このため、プレイヤーによっては頻繁に切り替えをさせられる。
「最後の竜は朽ちてしまった。肉は腐って、泥になって、その中で私は目覚めた。もう白い翼を持つ事はないと思っていたけれど……こんな奇跡が、起こるのですね。
礼を言うわ、私のマスター。今日があなたの、そして、世界が新生する日。さあ、どんな終末をお望みかしら」
霊基再臨四回目。
それはあり得ざる奇跡。黒く染まっていた肉体が人と同じ肌の色となり、漆黒の翼も泥が落ちるかの如く白くなった。
アルバス」という語源の通り純白の竜の姿を取り戻した、メリュジーヌなりしアルビオン。例えサーヴァントという一時の夢とだしても、確かに生まれ変わった証。
「マスターとの、関係? えーと、一心同体……ちょっと違う気がする。所有物……それも違う。恋人同士であることを示すには、言葉はちょっと難しい」
マイルーム会話3。最初から聞くことのできるボイス
果たして言葉の意味を正しく理解して言っているのかは定かではないが、他のセリフで「夜は体温が恋しい」とか「24時間でも顔を見ていたい」などと平気で言う。
そしてこのセリフ、上記の通りマイルーム会話のデフォルトセリフであるため、絆0の召喚直後の状態でも言う。確かに異聞帯での記憶を持ちこしており、主人公と初対面状態ではないとは言え、急接近しすぎである。一応、体温が恋しいだの24時間見ていたいだのは絆Lv5ではあるが…。
主人公は彼女の好みのドストライクと言っていい人柄なので、人柄を知って即恋人モードになる一目惚れもあり得なくはないのだが、思ってから行動に移すまでが早いデジタル思考の権化である。
「わからない……バーゲストはなんであそこまで僕を嫌うんだろう? 彼女とは、仲良くしたいのにな。……だってほら、大型犬みたいで可愛いじゃない?」
マイルーム会話(妖精騎士ガウェインについて)。
騎士道精神の具現たる武人にして、自身と同じ世界を滅ぼしかねない厄災。そんな存在にすら「大型犬の様で可愛い」と言える豪胆さ。
最強種の余裕故の無自覚な見下しを向こうも感じているのか、バーゲスト側からも強くライバル視されている。
「好きなもの? 目の前にいるけど、いちいち言わなきゃいけない?」
マイルーム会話(好きなもの 第3再臨時)。
竜としての本質に戻ってもド直球の愛情をぶつけてくる。というかデジタル思考がより加速しているのでもはや繕いすらしない。
「主従関係……要は自然の掟ね。強い者には従いなさい、絶対に。つまり、私に従って?」
マイルーム会話2(第3再臨時)。
従う者、仕えし者という意味の「サーヴァント」となってもマスターに対し従うように求める。何せ最強なので。
……どこかの邪竜が聞いたら人間へのスタンスの解釈違いから大怪獣バトルが始まりそうな発言である。
「翼を展開した私は最速よ。起動から0.3秒で空気の壁を突破する私に、追い付ける英霊がいると思う?」
絆Lv2(第3再臨時)。
空気の壁とは要するに音速を超えるという事で、秒速340m、時速1225km。これに僅か0.3秒で達するという事は加速度1133m/s^2で加速しているという事で、もしこれが人間の乗った戦闘機だったなら、中の人はおおよそ115GというとんでもないGがかかっている事になる。訓練されたパイロットがギリギリ意識を失わない最大が5G程度であり、50Gを超えると自重だけで骨が砕けていくレベルの打撃になる。[注 4]
そして地上でこんなとんでもない加速をするとなれば、ソニックブームが起こって周囲は更地になり、近くにいるマスターも文字通りひとたまりもない[注 5]。しかしながら彼女の加速によってそのような直接的な被害が起こっている様子は特に存在しないので、アルビオンがいかに物理法則を無視しているかがはっきり分かる裏付けとなっている。
他のキャラクターで飛行速度の描写があるものとしては、聖杯を内蔵しているキングゥが時速500kmでの飛行、アストルフォの駆るヒポグリフがジャンボジェットと同等=時速800~900km、魔力消費を自重しない状態のカルナがそのヒポグリフにぴったり食らいつける程度。
他にトップスピードを争える英霊といえばアキレウスが第一に挙がるが、彼の叩き出すスピードについては明確な記載がない(時速1225〜4083km以上と推定されている)。また、現実上で音速を超えて航行しているボイジャーもそこまでの加速にはかなりの時間をかけている。自負の通り、速度に関しては三指に入るレベルなのは間違いないだろう。
「誕生日、おめでとうマスター! 今日は目いっぱい遊ぶとしよう!
 ……え? 仕事がある……? うれしいけど、丸一日は無理…?
 そんな……! 24時間完璧なスケジュール組んだのに……頑張ったのに……仕事……しごと、か。
 ……ここで待ってて。ちょっとカルデア、滅ぼしてくる」
誕生日コメント。
入念に準備して綿密なスケジュールを立てていたようだが、主人公に仕事があったために完遂は無理となった。そして最後に超絶に危険な発言をかましてくるのであった。
主人公に距離感が近いために予定が合わないことにショックを受けるサーヴァントはそれまでにも一定数いたが、ここまで極端なのはそうそういない。

本編

「君たちがここに来たのは『巡礼の鐘』を鳴らすため?
それなら帰った方がいいよ。ここにはもう何もない。」
「あるのは骨も残らず燃えつきた―――――
きゃあああああああああああああああ!?」
Lostbelt No,6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』後編にて。主人公達と会話中、目の前に妖精亡主ナイトコールのミラー[注 6]を見つけての台詞。
戦闘中も常に冷静さを失わず、アルトリアから「美しい妖精」と言われてもさも当然のようにおくびにも出さず、主人公達にも淡々とした態度で忠言していたメリュジーヌだったのに、幽霊を見た途端突如として甲高い悲鳴を上げ、同時に『素』の自分があらわになる
さらにはその後、自身の本体を盗みに来たコヤンスカヤにも怒りこそすれど落ち着いたままだったこともあり、尚のことこの場面でのギャップが強く感じられる。
「分かってる!分かってる!
愛されていないコトなんて、分かってる!!
それでも……それでも僕は、君を愛している……
愛しているんだ。オーロラ……」
同上崩壊編にて「鏡の氏族」を手にかけた日、雨に打たれ泣き崩れながらの台詞。
オーロラに掬われて心と形を得たあの時から、メリュジーヌはその『輝き』に魅せられ、文字通り全身全霊を捧げて彼女を愛し尽くした。
だが、愛される事自体が目的である当の本人からすれば、「『愛』は与えられるもの」という考えが当たり前であり、それを返すという感覚が全くといっていいほど無く、どれほどメリュジーヌが思いを手向けても到底報われる事などなかった。
幾度となくその事実を突きつけられ、自分がやっている事は無意味なんだと傷つき絶望してもなお、無垢な騎士は逃れられず振りほどくことも出来ず、そして届くこともない愛を叫ぶ。
「―――――――なんて?」
オーロラに「外の世界へ一緒に逃げましょう」と言われての台詞。
ノクナレアの死を境に激化した北と南の妖精の争い、モース病の急激な蔓延、暴徒化した領民、『厄災』になってしまったバーゲストも加わり、ソールズベリーどころか妖精國ブリテンそのものの崩壊が始まった。
全てを悟ったメリュジーヌは、鐘撞き堂にいるオーロラの身を案じて駆けつけ、何処にも逃げ場がないのなら、せめて自分達の愛する国で一緒に最期を終えようと提案するが、それを遮るかの如く彼女の口から出た「もう全部要らないから捨てて行こう」と云う、自分を愛してくれないなら祖国さえもどうでもいいととれる発言に、流石のメリュジーヌも妖精騎士としての矜恃を踏みにじられたショックで呆然としてしまう。
「僕は、君のためにしか、生きられない。
君のために、きみを、地獄みらいには連れて行けない……」
汎人類史に根付く由来を持つメリュジーヌには、オーロラの『本質』は汎人類史の世界にとって害悪そのものであると分かっていた。綺麗な水愛するものがないと生きていけない彼女がそこへ行けば瞬く間に見た目は枯れ果て、自害も出来ないままひたすら惨めに苦しむ地獄の日々が待ち構えていることも……
そんな世界に放り出す位ならいっそ……本気でオーロラを愛していたメリュジーヌは涙ながらに彼女を殺めた。何よりも本人のために。
そしてまもなく、愛を失った美しき騎士は絶望の啼き声と共に本当の姿を現す。境界の竜、原初の存在、そして――妖精國を焼き尽くす"炎の厄災"に
「私の名は、メリュジーヌ───妖精騎士、メリュジーヌ!」
「飛びなさい……!おまえは、たとえ残骸であろうとも……!」
正気に戻った彼女が見たものは、灰の粉となったと、妖精國ブリテンをカルデアの船ごと呑み込まんとする奈落の虫の姿。
こんな終わり方など認めない。大切な人が命懸けで守ろうとした、自分が愛した世界が、こんな風に終わっていいはずが無い。
かつて『厄災』であった騎士は、軋む身体に傷だらけの翼をはためかせながら今度は鼓舞の咆哮を上げ、大切な国を守るため、そしてその希望を救うために黄昏の空を翔る。

イベント 

その他

「ありがとう!マスター!この種火、美味しいね!」
第一、第二再臨のレベルアップボイス。キャストリアは「提案なのですが、種火に味をつけるというのは?」と言っているのに対し、こちらは手放しで絶賛である。
なお、第三再臨でも「際限なく食べたい、これ」などと言うあたり、本当に気に入ってる様子である。
というか、種火は食べて摂取していたのか。
「魔力の結晶……便利。どこの神話体系の技術かしら……知恵と火の神?」
第三再臨のレベルアップボイス。大好物の起源を見事に言い当てている。
プロメテウスが人類に残した置き土産は、妖精國最強の戦闘機にとって申し分ないエネルギーリソースとなるだろう。

メモ

  • 竹箒日記にて奈須きのこ氏がCHOCO氏に依頼した時「Fateにはアルビオンというがいて、コイツだけひとりで世界が違うんです。 ファンタジーの中に、ひとりだけSFというか。異物感すごい」「んーと。他のサーヴァントがモビ○スーツなら、コイツだけゲッ○ー」と説明してCHOCO氏に「―――なるほど。 確認しますが、デザインするのはFateのサーヴァントで、 アナタは本物の奈須きのこさんですよね?」と反応されたことを明かしている。[出 1]
    • 実際その正体は「生体と機械が融合したドラゴン」というべき代物であり、マスターたちからは他にもモンスターハンターシリーズの「バルファルク」に喩える声も聞かれた。
    • 分からない人のために簡単に説明すると、モビ○スーツは曲がりなりにも物理法則に従ってちゃんとSFしている兵器だが、ゲッ○ーは物理法則を無視して亜光速で飛んだり飛行中に直角に曲がったり平気でする超兵器であり、バルファルクは翼で羽ばたくワイバーンなどが生息する狩猟時代風の世界観の中で、1匹だけジェット噴射で音速飛行するなど桁違いの脅威度を誇るトンデモ生物[注 7]
    • ちなみに別のロボットアニメには「ランスロット・アルビオン」なる名前の機体も存在する。
  • サーヴァント1騎で全く異なる姿のバトルグラフィックを2パターン持ち、宝具も2種類持ち、実装直後から簡易霊衣が3種類も存在するという莫大な量のグラフィックを持つサーヴァント。さらにはそれらをバトル中に切り替えるスキルという全く新しい要素の上に、切り替え前後それぞれのバトルボイス、LB6クリア後に追加されるマイルームボイスなどといったものも多い。ファミ通でのインタビューによると、通常のサーヴァント1騎をプレイアブル実装するのに比べて5倍の手間がかかったとのこと。
    • また「レイ・ホライゾン」スキルによって霊基を変える際は「宝具換装」という専用の演出が表示されるなど、その手の込みようは随所から窺える。
  • 第三再臨以降は声に響くようなエフェクトがかかるようになる。発声方法が人と異なるモノになったのか、テレパシーの様なもので脳内に直接言葉を伝えているのだろうか。
  • 彼女の生成するアロンダイトの柄にはルーン文字で「アロンダイト:妖精騎士ランスロット作れり」、剣のサイドにある出っ張りにはカタカナで「メリュジーヌ」と書かれている。
    • 同じようにテュケイダイト・フロモンには古代英語及び妖精文字で「テュケイダイト アルビオン作くれり。 危険に賢い者 幸運を捧げる」と書かれている。
  • マテリアルの設定資料には「イラッとすると顔全体が一瞬黒くなる」という設定が書かれているが、ゲーム内ではそのような差分は確認できず、採用されている設定なのかは不明。
  • 女王暦2011年にはオーロラの命で鏡の氏族を滅ぼしているが、一方で鏡の氏族側も予知能力によって自分達の死を含めた『負の未来』を見続けることに半分憔悴しきっており、入れ替わりで脱出したエインセルと女王軍にいたポーチュン以外の全員が、メリュジーヌによる殺害を一切抵抗せず受け入れる形で一種の集団自決を図った節が考えられる。

話題まとめ

脚注

注釈

  1. メリュジーヌとして『誕生』した時の年。
  2. バーゲストに睨まれることはちょっとだけ辛いから嫌。
  3. ブリテン異聞帯の関係者に関して話す時、もしくは「妖精騎士」として話す時だけ。メリュジーヌ自身はどっちでもいいと思っている。
  4. 実際、名前元のバーサーカーが『Fate/Zero』で宝具化して乗っ取ったF-15で無茶苦茶な機動を行ったためにパイロットだった仰木一尉はGによる内臓破裂で死亡している。
  5. 現代文明ではもちろんこんなトンデモ加速をする乗り物は存在しないが、ソニックブームそのものは昔から研究されている。それ自体は強力な現象で、高度5000メートルを飛ぶ航空機が触れずして地上の建物の窓ガラスを割ってしまった事例もあるほど。
  6. なお、この妖精亡主ミラーはメリュジーヌの本体にも関わりのある鏡の氏族であるのだが、そうと分かるようになるのはこれより後の話である。
  7. なお、モンハン世界には古龍と呼ばれる自然法則を無視したかのような超能力を持つトンデモ生物が多数生息しており、バルファルクも古龍の一種。……もっとも、そのトンデモ生物を10分足らずで狩るに至るハンターも大概やべーやつらなのだが。

出典

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