「パリス」の版間の差分
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: ヘクトールから窮地に立たされて初めて英雄としての真価を発揮する所がパリスとそっくりと称された英雄。同時期に追加された新規サーヴァント同士でもある。 | : ヘクトールから窮地に立たされて初めて英雄としての真価を発揮する所がパリスとそっくりと称された英雄。同時期に追加された新規サーヴァント同士でもある。 | ||
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===生前=== | ===生前=== |
2024年11月21日 (木) 23:32時点における最新版
アーチャー | |
---|---|
真名 | パリス |
外国語表記 | Paris |
性別 | 男性 |
身長 | 145cm |
体重 | 38kg |
好きな物 | 日向ぼっこ |
苦手な物 | 乱暴 |
天敵 | アキレウス |
出典 | トロイア戦争 |
地域 | ギリシャ |
属性 | 中立・中庸 |
副属性 | 地 |
一人称 | 僕/私[注 1] |
二人称 | 皆さん |
三人称 | ○○様[注 2]/○○さん(嫌いな人は呼び捨て) |
声優 | 寺崎裕香 |
デザイン | 輪くすさが |
レア度 | ☆2 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要[編集 | ソースを編集]
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』Lostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にて汎人類史側のサーヴァントとして登場。オリュンポスを目指すカルデア一行にアポロン共々協力する。
- 人物
- 羊の巻き角のように編まれた淡い金髪に赤眼の美少年。服装も一括して魔法少女のような格好。
- この姿は肉体面での全盛期ではなく、一緒についてきたアポロンが「この時期のパリスちゃんが一番輝いていた」と勝手に変更したため。
- 年相応の子供らしく天真爛漫な性格だが生まれの為か礼儀正しく、自分が弱い事やあまり役に立てない事を若干気にしているが、それでも戦意はきちんと持ち合わせている。
- ただ、どうしようもなく優柔不断で、生前もサーヴァントになってからもそのせいで重大な決断を誤ってしまう傾向がある。
- 能力
- 巨大なクロスボウと、羊のぬいぐるみと化したアポロンを武器として戦う。
ステータス[編集 | ソースを編集]
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | D | C | B | B+ | A | A | 対魔力:B 単独行動:EX |
太陽神の眼(偽):B+ 男神の寵愛:B 不和呼びし黄金の林檎:EX |
宝具[編集 | ソースを編集]
- 輝かしき終天の一矢(トロイア・ヴェロス)
- ランク:A
種別:対人宝具
レンジ:1~10
最大捕捉:1人 - 太陽神アポロンの力を借りて放つ、渾身の一矢。如何なる障害をも乗り越え、敵の急所に必ずヒットする。
- 急所が有名な英雄キラー。アキレウスだけでなく、弱点さえ知れば竜の血で身を固めたジークフリートなども倒すことが可能かもしれない。
- しかしその為には前提として敵の急所を知らなければならない上に、相手の敏捷、幸運、魔力のランクなどにも左右される。
- 『Grand Order』では「自身に無敵貫通状態を付与(1ターン)+敵単体に超強力な〔急所判明〕状態特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のQuick宝具。
- 不和呼びし黄金の林檎(ディスティヒア・ミリャ)
- ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人 - 不幸のリンゴ。神々の力が宿った不和をもたらすリンゴ。
- 最も美しい女神に対して贈られるはずだったこのリンゴは、トロイア戦争を引き起こした。
- リンゴ自体に破壊力はないが、結果として「敵味方関係なく莫大な破壊を引き起こす」という非常に厄介な代物。抵抗には幸運や精神耐性などが重要視される。
- 『Grand Order』ゲーム中では「自身のNPを増やす[Lv]&HPを回復[Lv]」という効果のスキルとして表現されている。
- なお、パリス本人には持ち込んだ自覚は無かったようだが、アポロンが余計な気を利かせて危険物と知りながら勝手に持ち込んだようである。
真名:パリス[編集 | ソースを編集]
- パリス。九偉人にしてトロイアの英雄ヘクトールの弟。
- 彼がメネラオス王からヘレネー奪い去ったことにより(女神に約束されていたとはいえ)、トロイア戦争が始まった。
- ヘクトールと共に奮戦し、ヘクトール亡き後もアキレウスを討つなどの活躍を見せた。
- トロイア王プリアモスの息子として生まれたパリスは予言者の「近く生まれてくる子供はトロイアを破滅に導くだろう」という予言により、イーデー山の頂上に捨てられた。
- ところが赤ん坊は雌熊の乳によって生き延びており、それを見たアゲラオス(王の命令によってパリスを捨てた男)は自分の子供と一緒に育てることにした。
- なお、パリスは「ずだ袋」の意味であり、山から連れ帰る際にずだ袋に入れられていた経緯からとされている。[注 3]
- 非の打ち所のない美少年に育ったパリスは、ある日アテナ、アフロディーテ、ヘラという三人の女神で一番美しいものは誰か、という審判(ジャッジ)を任されることになる。
- ヘラは王位と富貴を、アテナは勝利と美貌を与えると告げたが、アフロディーテはギリシャ最高の美女ヘレネーを与えるとし、パリスはアフロディーテを選んだ。
- だが、ヘレネーは既にスパルタ王メネラオスの妻であり、必然的にパリスは彼からヘレネーを奪う形となった。
- そしてかつてヘレネーの夫の座を巡って争った男たちは「彼女が奪われた際は協力して事に当たる」という誓約を立てていた。
- 最早争いは不可避であり、トロイアはギリシャ連合軍との戦争に陥った。
- 後に言うところのトロイア戦争の始まりである。
関連[編集 | ソースを編集]
- パリスの審判
- 上記のように3人の女神の誰が一番美しいか?を問われた際に、パリスが判定する羽目になった審判。元々はアフロディーテと鍛治の神ヘファイストスの結婚式[注 4]に争いの女神エリスだけが招待されず、その事に怒ったエリスが黄金のリンゴを投げ入れて仕掛けたもの。
- ここから争いごとの終焉を第三者に委ねること、またはそれを任された人物のことを呼称する言葉としても使われている。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/Grand Order
- 2019年の4周年記念キャンペーン開催に伴い、フレンドポイント召喚に実装。直後のイベントの概念礼装にも登場しており、第三特異点「封鎖終局四海 オケアノス」やバレンタインイベントでのヘクトールの台詞から存在自体はたびたび言及されていた。
- その後、大西洋異聞帯前章「神代巨神海洋 アトランティス」で本格参戦する。
- Fate/strange Fake
- アーテー絡みの過去シーンで「アガメムノンの愛妻を奪った事が発端でトロイア戦争が始まった」と紹介された。
- よく知られている歴史とは齟齬があるが、これについての疑問点はアガメムノンの項目を参照。
Fate関連作品[編集 | ソースを編集]
- 教えてFGO! 偉人と神話のぐらんどおーだー
- 13時間目のヘクトールの回に、彼の関係者として登場。
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- ナイチンゲール〔サンタ〕
- 特大の注射器を持っているので、非常に怖がっている。
- ブラダマンテの幕間の物語『拝啓、御先祖様!』では、うっかりくしゃみをしたためにサンタでない方の彼女に連行されてしまった。
- ディオスクロイ
- 自分が奪取したヘレネーの双子の兄妹達。
- 現時点で両者に絡みはなし。
- アルテミス
- 自身に寵愛を与えてくれた神であるアポロンの妹。面識があるのかパリスから見ると「ギャップが凄い」とのこと。
- なお、オリオンとの悶着のせいかアポロンから見ると彼女は怯える対象らしい。
- アスクレピオス
- アポロンの息子。だが、嘘で騙されたとはいえ母親を殺した上に自分を翻弄した『愚かな神々』の一人でもあるため露骨に嫌っている。マイルーム会話でも気配を感じとり、忌々しそうに舌打ちをしている。
- 自身の幕間の物語『英雄かくあるべし、と少年は思う』で鉢合わせした時も問答無用でアポロンを取り上げて投げ捨てたのだが、両者の確執を知らないパリスは終始戸惑い気味であった。
- イアソン
- ヘクトールから窮地に立たされて初めて英雄としての真価を発揮する所がパリスとそっくりと称された英雄。同時期に追加された新規サーヴァント同士でもある。
- アマゾネスCEO
- イベント『救え!アマゾネス・ドットコム』にて、仕事中の彼女を見かけて「働いている女性ってかっこよくて美しい」とペンテシレイアが見ているのも知らずに口走ってしまい、イベントの発端となってしまった。
- ベオウルフ、ラーマ
- 自身の幕間の物語『英雄かくあるべし、と少年は思う』にて、英雄の何たるかについて悩んでいた際に相談した相手。
- ドゥリーヨダナ
- 期間限定イベント『ミスティックアイズ・シンフォニー』で共演した相手。
- 自分の事を弟扱いされている事について、巻き込まれた織田信勝とは異なり「いつも真面目な兄とは違うからたまにならいいか」くらいには好意的だった。
- それとは別にあまりにも大人げなかったため信勝と共謀して樹から追い落とすことに。
- ツタンカーメン
- 同じ若年サーヴァントのよしみか、カルデアでは一緒に遊ぶことが多いとか。
生前[編集 | ソースを編集]
- ヘクトール
- 兄。ヘレネーの件で誰もが自分を白眼視する中、ただ一人かばってくれたため懐きまくっている。
- だが、一方の彼からすれば『愚弟』と称するほど散々とばっちりやら尻拭いやらをさせられた相手でもある。
- アキレウス
- トロイア戦争で討ち取った相手。パリスが天真爛漫な姿で現れたため「毒気が失せた」という感じなのだが、それが不満の様子。
- 彼としては踵を射抜いて命を奪ったことについては「本当に自分の功績なのか」と思い悩んでいたが、英雄についての意志を固めた後には「アポロンを始めとして様々な人々の意志の結果でもあるから、いつか自分の力で倒す」と改めて挑戦状を叩きつけた。
- ペンテシレイア
- 兄の死後トロイアに来た援軍。生前は兜をかぶったままなので顔を見る事は無かったが、『Grand Order』で顔を見た時の反応は「かっこいい」なので、とりあえず地雷は踏まずに済んだ。
- アポロン
- 自身に加護を与えてくれる神。『Grand Order』では召喚されたパリスに羊の格好で勝手についてきた挙げ句、自分の好みで彼を少年時代の肉体年齢に変えてしまった。
- なお、羊の格好でも普通に喋れるようである。
- 彼としてはパリスの保全を第一に考えており、マスターや兄のヘクトールの事ですらどうでもいいと思っている節がある。
- アテナ、ヘラ、アフロディーテ
- 自分に厄介な審判を押し付けてきた女神達。
- ヘレネー
- 彼女をメネラオスから奪った事で、トロイア戦争が勃発する。
- オデュッセウス
- 彼が仕掛けた木馬作戦に対抗の手立てを打てず、祖国の滅亡を許してしまう。
- 原典では木馬作戦の直前にピロクテーテスに倒されている。
- ピロクテーテス
- 原典で自身を弓で倒した相手。その弓は、ヘラクレスから受け継いだものであった。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
戦闘[編集 | ソースを編集]
- 「発射します! よろしくお願いしまーす!」
- EXアタック時の台詞。言い方と口調がとあるアニメ映画を思わせる。
- 「システムアポロン、起動! トロイアスバレル、チェック! サンライトオーバー! 3! 2! 1! 『
輝かしき終天の一矢 』、発射ぁーっ!!」 - 宝具発動。兄と同じくこの近代風台詞な辺りはさすが兄弟である。
マイルーム [編集 | ソースを編集]
- 「は、はい! アーチャー、パリス。アポロン様ともども召喚されました! 未熟ですが、一生懸命がんばります!」
- 召喚時の台詞。とても可愛いが、アポロン云々の文字に「うん?」と二度見してしまった方はいたのではないだろうか。
- 「はい! マスターが主です! 僕もサーヴァントとして、頑張りますね!」
- 「誰かに仕えることは慣れています。ただ、この若さなのでもしかするとお役に立てないかもです」
- マイルーム会話「会話2」「会話3」。王子でありながら謙虚さが伺える。
- 「聖杯、ですか。うーん……トロイア戦争で、何をどうすれば勝てたのかな……」
- マイルーム会話「聖杯について」。兄が聞いたら「どう考えてもお前があの木馬を引き入れたせいだろ!?」と怒りそうである。[注 5]
- 「トロイア戦争において、ほとんどの人は僕の事を間違っていると言いました。でもヘクトール兄さんだけは僕を正しいと言ってくれたんです。いつもは邪険にされますけど、僕が兄さんを大好きなのはそういうところです」
- マイルーム会話「第三再臨以降の絆Lv.5」。Fate時空においてパリスがヘレネーを連れ帰って来たのは、彼女がメネラウス王に無理矢理結婚させられていた上に酷い虐待を受けていたことに憤慨したからだとされている。ヘクトールが弟を庇ったのはそんな正義感の強さを認めたからなのだろう。
- 「ヘクトール兄さん! よかった、元気そうで! 会いたいという願いが叶っちゃうなんて、カルデアは正に奇跡の場所ですね!」
- マイルーム会話「ヘクトール」。兄との再会を素直に喜ぶこの台詞は、マスター冥利に尽きるものを感じる。
- また、生前はこの時の姿で顔を合わせることがなかったことも含まれているのかもしれない。
- 「アキレウス! えっと、その……踵の件はごめんなさ……え? 『謝らなくていい? その顔を見ていると気が抜ける?』し、失礼ですね! 僕の顔を見てちゃんと戦意を掻き立ててくださいよ! ほら、ほら!」
- マイルーム会話「アキレウス」。生前の行いを詫びるも、戦意喪失した姿を見て舐めてかかっていると思い怒りだす。
- もっとも宿敵が子供の姿で現れれば困惑しない方が無理な気もするが。
- 「ペンテシレイアさん!? 仮面で見たことなかったのですが、素顔はこんなに……カッコよかったんですね! 憧れます!」
- マイルーム会話「ペンテシレイア」。本人は純粋な気持ちで言ったのだろうが、周りからすれば後半の緊迫とハラハラは溜まったものではない。
- 「アルテミス、様……? アポロン様が怯えていらっしゃるので、どうやら正真正銘のアルテミス様のようですけど……ギャップが、凄いですね……」
- マイルーム会話「アルテミス」。恋愛脳(スイーツ)満開な姿には、流石のパリスも困惑気味な様子。ちなみにアポロンが怯えているのは、言わずもがなオリオンを巡っての一悶着が原因である。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 項目にもある通り本来の全盛期である大人の姿ではないため、彼を知る関係者からは大いに困惑されている。特に兄のヘクトールとは赤ん坊の時に捨てられてしまって以来、パリスが成長して王宮入りするまではほぼ生き別れの状態だった。ちなみに原典によると、本来の二人の年齢差は2歳違いとされている。[注 6]
- この外見差のため両者が兄弟と言われてもピンとこないかもしれないが、宝具発動台詞の他、表情差分をよく見ると細かい部分で共通点を見出すことが出来る。
- イメージモチーフに「羊」が使われているのは、ダビデやロムルスと同じく生前当初は羊飼いだった頃の名残り。羊アーチャーとしてはアルテラ・ザ・サン〔タ〕に続く二人目のサーヴァントとなる。
- アーチャークラスの常として単独行動スキルを所有しているが、実はパリス本人のものではない。一緒にいるアポロンが勝手に動き回るという意味での単独行動:EXである。
- パリスの設定によれば、「ヘレネーはメネラオスに無理やり結婚させられ、しかも酷い虐待をされていたので、パリスが救い出した」と言う設定になっている。だが、実際の神話においてはメネラオスはかなりの人格者で、「トロイア陥落後に連れ戻されたヘレネーとメネラオスはよりを戻し、故郷で平和に暮らした」と言う物語も有るほどなので、こうした設定には非常に違和感がある。この辺りについてはまだ詳しく書かれている訳ではないので、イベントで取り上げられたり新たなサーヴァントが登場する事で、何らかの新たな情報が出るのではないか、と言う予想もある。
- 強いて言うなら、メネラオスの兄であるアガメムノンがヘレネーの双子の異父姉であるクリュタイムネーストラーを夫を殺害して手籠めにしたという逸話がある。ただ、地位によっては兄弟姉妹で相争う事もあるこの時代に、兄の行為の恨みを弟に抱くと言うのは考えにくい。
- また、パリス(とヘクトール)の弟妹達の一人には、悲劇の予言者・カッサンドラがいる。彼女は「アポロンに愛されて予言能力を得たが、その力によって『アポロンが自分を捨てる未来』を予言してしまった」「それを理由にアポロンの愛を拒絶した結果、逆恨みされて『予言を誰も信じない』と言う呪いをかけられた」「トロイの木馬がトロイアに滅亡をもたらす事を予言したが、呪いのせいで誰も信じてもらえなかった」と言う経歴の持ち主。
- つまり、パリスにとってみれば、アポロンは「妹と故郷の仇」でもある。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
- パリスの審判
- 「その行いがトロイア戦争の発端になった」と言われ、Fateでもそのように扱われているパリスだが、実の所、彼の非はとても小さい。
- 三女神の中でアフロディーテを選んだがためにヘレネーを奪う事になった訳だが、仮にヘラを選んだとしても「王位と富貴を得るために戦争を」、アテナを選んだとしても「勝利を得るために戦争を」と言う事になった可能性が高い。
- かと言って、褒美の受け取りを拒否すれば女神の不興を買う事は間違いないし、そもそも選ばなかった二女神の恨みはすでに買っているので手遅れ。そして「誰も選ばない」と言う選択肢もまた、彼を裁定役に任じたゼウスの顔を潰す事になる。つまり、裁定役に選ばれた時点で詰んでいたのである。
- それどころか、この審判自体がギリシャ神話に曰く「増えすぎた人間を減らすために、ゼウスが戦争を起こそうとした」ため、と言う説もある。結局パリスはギリシャ神話によくいる神々に翻弄された哀れな人間に過ぎず、そこに罪を求めるのは大分無理があるのだ。ただしどう考えても神々に非があるのに、巻き込まれた人間の側が悪扱いされると言うのもギリシャ神話がらみでは定番なのだが。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ かしこまった席で使用している。
- ↑ 神霊サーヴァントに使用。
- ↑ トロイア王子としての本来の名はアレクサンドロス。ちょっと未来でアキレウスの息子とトロイア王女の血を引いていると自称したあの大王の元ネタである。
- ↑ アキレウスの両親であるペレウスと女神テティスの結婚式とする場合もある。
- ↑ もっとも、木馬が罠であると見抜いたトロイア市民が皆無というわけではなかった。アテナ(もしくはアポロン)神殿の神官ラオコーンは木馬を怪しみ、槍を突き立てるなどして内部を改めようとしたのだが、そこに海から巨大な大蛇が現れラオコーンと彼の二人の息子を絞め殺した。人々はこれを神罰と見て、木馬を受け入れることに賛成するようになったとされている。
それ以外にも、バリスやヘクトールの姉妹であるトロイア王女カサンドラも木馬の引き入れに反対したのだが、彼女はかつてアポロンの求愛を断った報復として「カサンドラの言うことを誰も信じない」という呪いをかけられていたため無視された。なお、ブラッド・ピット主演の映画「トロイ」ではパリスが木馬を怪しんで「燃やすべきだ」と主張するも、父王プリアモスに退けられた。 - ↑ トロイア王プリアモスと王妃ヘカベーとの間には名前が判明している者を含めると19人の子供がおり、ヘクトールとパリスはこの兄弟姉妹の長男と次男にあたる。
出典[編集 | ソースを編集]