「ケルト神話」の版間の差分
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+ | :スカサハのライバル、もしくは双子の姉妹とされる影の国の隣国の領主。 | ||
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+ | :クー・フーリンとアイフェの息子。 | ||
+ | :スカサハの下で修業をした後に父の住むアイルランドへと向かったが、ゲッシュによって名前を言えず、戦いも断れなかったため、最終的に父のゲイ・ボルクによって討ち取られた。 | ||
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+ | :アルスターの王。メイヴとは一時的に夫婦関係にあった。 | ||
+ | :ディアドラを巡るいざこざの末、フェルグスがメイヴ側へと離反するきっかけを作ったとされる。 | ||
+ | :また、未来視の能力を持っていたと伝わっている。 | ||
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+ | :生まれた際にドルイドから「彼女のために多くの戦士が命を落とす」と予言された美女。 | ||
+ | :その予言が成就しないようにとコンホヴォル王に引き取られたが、成長した後にノイフェと駆け落ちし、激怒した王はゲッシュを利用してノイシュとその兄弟を皆殺しにしたという。 | ||
+ | :その後はコンホヴォル王によって自身を連れ戻した戦士の妻とされ、王により侮辱された事で絶望し自害を選んだ。 | ||
==== フィニアンサイクル ==== | ==== フィニアンサイクル ==== |
2025年2月17日 (月) 13:38時点における版
概要
主にアイルランドに伝わる神話。
「ケルト」はガリア地方(現在のフランス)なども含むが、神話としては上記の通りアイルランドが主な舞台となっている。
神話は大きく分けて、神々が主人公となる「神話サイクル」、赤枝の騎士団の活躍がメインとなる「アルスターサイクル」、フィオナ騎士団の興亡が主題となる「フィニアンサイクル」、歴史上の王たちの物語である「歴史サイクル」の四つの時代に別れ、それぞれで英雄譚が語られている。
また、神や英雄と同様に妖精の登場も多く、民話や伝承も多く含んでいる。
関連用語
- 赤枝の騎士団
- 上記のようにアルスターサイクルに活躍した騎士団。
- 騎士団とついているが非常に荒っぽく、クー・フーリン曰く不忠さえしなければ行動は自由で、独断で隣国に喧嘩を売ったり身内と戦ったりすることも日常茶飯事な集団だったとか。
- Fate作品ではバゼット・フラガ・マクレミッツの祖先が属していたとされる。
- フィオナ騎士団
- 上記のようにフィニアンサイクルに活躍した騎士団。
- 赤枝の騎士団と比べると詩に精通している事が入団資格に含まれるなど多分に文化的だが、それでも荒っぽい事には変わりはない。
- 誓約
- ゲッシュ。ケルトの英雄たちの行動にかかる誓約。
- 自分から誓いを立てることもあれば、主君や貴婦人から与えられることもある。
- 誓約を守っている間は加護を受けて力を授かるが、誓約に反してしまうと力を失ったり不幸が降りかかったりとリスクもある。
- オガム文字
- アイルランドに古くから伝わる文字体系で、魔術的効果がある為この文字を利用した魔術も存在している。
- ただし速効性の点では優れていないようで、クー・フーリンを始めとしたサーヴァントの間ではもっぱら北欧神話系列のルーン魔術が愛用されている。
- ドルイド
- 古代ケルトにおける祭司。
- 社会的な階級の一つであり、政治的な事柄にも干渉していたとされているが、彼らについての記録はカエサルの『ガリア戦記』など外部の人間による情報しか残っていない。
- Fate作品においてはキャスタークラスのクー・フーリンがドルイド(本人曰く真似事)として現界している他、女王メイヴが使役する兵士としても登場している。
関連作品
関連人物
神話サイクル
- ルー
- 「長腕」の異名を持つ、光の神にして英雄神。
- 伝承によっては下記のクー・フーリンの父ともされる。
- エミヤが彼の槍とされる「轟く五星(ブリューナク)」に言及している。
- ヌァザ
- 「銀の腕」の異名を持つ、ダーナ神族の王にして戦神。
- 彼の持つとされる銀の腕アガートラムが、ベディヴィエール (Grand Order)の宝具名の由来となっている。
- ダグザ
- ダーナ神族に含まれる神。
- 彼が持つ「いくらでも粥が湧いてくる巨釜」が聖杯のルーツの一つとなったという説が存在している。
- マナナン・マク・リール
- 海の神にして海の向こうの島ティル・ナ・ノーグの守護者。
- 訪れた英雄に様々な加護を与える形で登場することが多い。
- 『Fate/Grand Order』では疑似サーヴァントのマナナン・マク・リール〔バゼット〕として召喚されている。
アルスターサイクル
- フェルグス・マック・ロイ
- クー・フーリンと共に影の国で学び、共に戦った友人。
- スカサハ
- 「影の国」を支配し、訪れた英雄たちを鍛え上げる女性。
- クー・フーリンの師であり、修行を終えた彼にゲイ・ボルクを授けた。
- 女王メイヴ
- コナハトを統治し、クー・フーリンと縁があって戦いを挑んだ女王。
- モリガン
- ケルト神話における戦争の女神。
- クー・フーリンに懸想して死の原因を作り、最期に彼の魂を導いたとされている。
- アーサー王伝説におけるモルガンと同一視されることも多いが、真相は不明。
- エメル
- クー・フーリンの正妻。
- 夫婦仲は良好だったようだが、彼が一か月帰らなかった際は50人ほどの武装した侍女を引き連れて突撃したこともあったとか。
- アイフェ
- スカサハのライバル、もしくは双子の姉妹とされる影の国の隣国の領主。
- 影の国に攻め入った際に自身から勝利を勝ち取ったクー・フーリンと子を成し、彼の望み通り子に「コンラ」と名付けた。
- コンラ
- クー・フーリンとアイフェの息子。
- スカサハの下で修業をした後に父の住むアイルランドへと向かったが、ゲッシュによって名前を言えず、戦いも断れなかったため、最終的に父のゲイ・ボルクによって討ち取られた。
- コンホヴォル
- アルスターの王。メイヴとは一時的に夫婦関係にあった。
- ディアドラを巡るいざこざの末、フェルグスがメイヴ側へと離反するきっかけを作ったとされる。
- また、未来視の能力を持っていたと伝わっている。
- ディアドラ
- 生まれた際にドルイドから「彼女のために多くの戦士が命を落とす」と予言された美女。
- その予言が成就しないようにとコンホヴォル王に引き取られたが、成長した後にノイフェと駆け落ちし、激怒した王はゲッシュを利用してノイシュとその兄弟を皆殺しにしたという。
- その後はコンホヴォル王によって自身を連れ戻した戦士の妻とされ、王により侮辱された事で絶望し自害を選んだ。
フィニアンサイクル
- フィン・マックール
- フィオナ騎士団の団長にして、名前にあるようにフィニアンサイクルの主人公。
- ディルムッド・オディナ
- フィオナ騎士団の最強の騎士。下記のグラーニアとフィンを巡る悲恋で知られている。
- グラニア
- フィンの下に嫁ぐはずだった姫。結婚の経緯が拗れたためにディルムッドに誓約を課し、自身を攫わせた。
- アヴァータ
- エリンに存在した妖精王。
- 巨人ギラ・ダッカーとしてディルムッドと戦い、後にフィオナ騎士団と同盟を結んだ。
不明
- ケルヌンノス
- 狩猟神にして冥界神。
- 人々に信仰されていた痕跡は見つかっているが、彼が登場する神話は未だ発見に至っていない。
- 『Fate/Grand Order』のLostbelt No.6『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』では異聞帯の彼が登場する他、『サバ・フェス2023』では汎人類史における彼も登場している。
メモ
- 神代において欧州を二分していたのはギリシャ神話テクスチャと北欧神話テクスチャだったようで、ケルト神話テクスチャはそれほど勢力圏としては大きくなかった模様。
- 上記のように全体的な雰囲気が体育会系で荒っぽく、そのためか『Fate/Grand Order』では物事を力押しで解決しようとすることが「ケルト脳」呼ばわりされることも。
- 最初に登場したクー・フーリンのスタイルを踏襲して、ケルト神話由来のサーヴァントは全身タイツを意匠に取り入れていることが多い。
話題まとめ
脚注
注釈
出典