「Fate/Requiem」の版間の差分
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2020年6月12日 (金) 20:42時点における版
Fate/Requiem | |
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著者 | 星空めてお |
イラスト |
キャラデザ&挿絵:NOCO 背景口絵:友野るい |
レーベル | TYPE-MOON BOOKS |
単行本 | 既刊2巻 |
発売元 | TYPE-MOON |
概要
星の開拓者「ニール・アームストロング」が初めて月に降り立ってから五十六年後。
聖杯戦争の《その後》を描く。
2018年12月17日に発表されたFateシリーズ最新作。
「私は死神――サーヴァントを殺す仕事をしている」
―――昔、大きな戦争があった。
戦争は終わり、世界は平和になった。
今では誰もが“聖杯”を持ち、運命の示すサーヴァントを召喚する。
ただ一人の少女、宇津見エリセだけがそれを持たない。
少女は、世界で最後に召喚されたサーヴァントの少年と出会う。
だが彼女はまだ、自分の運命を知らない。
楽園から切り離された少女が出会ったのは、世界で最後に召喚されたサーヴァント。
登場人物
エリセ陣営
- 宇津見エリセ
- 臨海都市《秋葉原》に暮らす14歳の少女。ただ一人”聖杯”を持たず、悪霊に取り憑かれている。サーヴァント達から「死神」、ンザンビから「魔術使い」と呼ばれている。
- カレン・フジムラ先生からの依頼で秋葉原で暴れている魔術師・魔術使いや暴走するはぐれサーヴァントを刈る仕事をしていたが、少年との出会いや聖杯トーナメントでの謎の勢力の襲撃を契機に運命と出会う。
- 少年
- エリセの前に現れた神秘的な少年。世界で最後に召喚された星巡る少年。真名もクラスも不明で「プラン」と呼ばれるのだが…。
臨海都市「秋葉原」の人々とサーヴァント
- カリン
- エリセの親しい友人。14歳の少女。生まれつき聖杯を持っている「新人類」。両親が聖杯とサーヴァントを拒絶している複雑な家庭環境を持つ。
- コハル・F・ライデンフロース
- 「聖杯トーナメント」のスター選手。ギャラハッド〔オルタ〕のマスター。
- 普段は肉体年齢10代前半のホムンクルス少女だが、セイバー・ギャラハッドとの英霊憑依(ポゼッション)を行う事で10代後半の少女騎士として戦う。
- ギャラハッド〔オルタ〕
- クラス:セイバー。コハルのサーヴァント。「最も聖なる騎士」の称号を捨てたギャラハッド。
- 皮肉屋な性格でありマスターであるコハルにも歯牙にもかけない態度をとるが、エリセと少年に「コハルを見殺しにしなかった礼」として義理を返す騎士らしい部分も遺している。
- 真鶴チトセ
- エリセの「祖母」。外見年齢は若々しい。「本物の魔術師」であり、聖痕(スティグマータ)と呼ばれる使い手で秋葉原で数少ない「旧来の令呪」を持った女性。
- 聖釘(サクリ・キオディ)と呼ばれる両手と両足、四か所の令呪から生じる『拘束』の概念武装を用いた徒手空拳のパイルバンカーで、相棒のルキウスと共に聖杯トーナメントでのサーヴァント達の暴走を止める強力な術者。
- ルキウス・ロンギヌス
- クラス:ランサー。チトセのサーヴァント。聖槍を持つ武人。エリセが赤ん坊の頃から面倒を見てきた人物でチトセと長い間、相棒関係にある。
- かつての聖杯戦争を勝ち抜き、チトセに聖杯をもたらした栄光の百人隊長。エルサレムの丘で自らの運命を悟った誉れ高き槍の聖遺物を持つ聖人。
- カレン・フジムラ
- 都市管理AI人型端末。「秋葉原」担当。エリセの「先生」であり恩師。黒い犬を引き連れた謎の少女によって殺害される。
- 外見は「カレン・オルテンシア」に類似している。
- カレンシリーズ
- 別の都市を管理している「カレン」たち。町に応じて個性が変わっているらしい。
- 朽目
- 秋葉原でストリートミュージシャンをやっている冴えない男性。その陰鬱なギターの音色は周囲からひたすら浮いている。
- ボルジア兄妹(チェーザレ・ボルジア、ルクレツィア・ボルジア)
- 幼い姿に老獪な精神を住まわせる二人組のサーヴァント。秋葉原で裏社会に精通しており、エリセとも取引している。
- ルイ十七世
- クラス:アヴェンジャー。天使のような雰囲気の内におぞましい闇を抱えた少年。
- エリセが過去に手がけた仕事で出会い、手酷い裏切りを受けたサーヴァント。マスターもろともに大きな犠牲者を出す陰惨な事件を引き起こした。
聖杯トーナメント参加者
- ハンニバル
- 聖杯トーナメントでコハルと同じ陣営で戦うはずだった英霊。突如、ゾンビのようになり暴走してしまう。
- 源九郎義経
- ナチュラルボーン平家キラー。マスターはごく普通の市民の少女。鎧武者でありクラスや性別は不明だが、真名からすると牛若丸の成長した姿であると思われる。聖杯トーナメントの襲撃でも最後まで生き延びているトップサーヴァント。
- キルケー
- 聖杯トーナメントの実況者。ンザンビ襲撃後の生死は不明だが、事件後ピグレットらしき豚が活動しているため、生きているものと思われる。
- エドワード・ティーチ
- 聖杯トーナメントの解説者の一人。性格は「Fate/Grand Order」の頃と変わらないようで、ものすごいブーイングを受けつつも気にしていない。ンザンビ襲撃後の生死は不明。
- マルクス・ウィプサニウス・アグリッパ
- 聖杯トーナメントの解説者の一人。アクティウムの海戦を勝利に導いた古代ローマの名将。突然解説者に任命されたことに文句を言っていた。ンザンビ襲撃後の生死は不明。
- エル・シッド、バルバロッサ、ジャック・ド・モレー
- 名前の出ているその他参加者。エル・シッドは味方のはずのハンニバルの突然の乱心で死亡、他は不明。
- エウクレイデス
- クラス:フォーリナー。アレクサンドリア出身のサーヴァントとして聖杯トーナメントの解説を依頼されるが、ドタキャンする。
- キルケー曰く「フォーリナーってのは気まぐれで困るねえ」とのこと。
秋葉原への来訪者
- クンドリー
- クラス:ライダー。聖杯のルールを破ったはぐれサーヴァント。聖槍の投影品を宝具としている。
- 北欧の主神オーディンの娘、ワルキューレですらあったと云うが、転生を重ねるたびに強き男に従属し、道具として利用され続ける運命を持つ事から狂ってしまった。
- アハシェロス
- クンドリーに追われて秋葉原から旅立ったマスター。軽薄で皮肉屋だが年長者としてのアドバイスも送る人物。
- サーヴァントに該当しない人間であるが、サーヴァントに匹敵する伝説の存在。「神の子」を嘲笑して最後の審判の日まで生きて放浪する罰を受ける事になった「さまよえるユダヤ人」。
- 《船長》
- アハシェロスのサーヴァント。寡黙で質実剛健な人物。巨大な船を操る。
- 正体は世界で最も有名な幽霊船である「フライング・ダッチマン」を宝具に持つ、「さまよえるオランダ人」。
謎の襲撃者
- ンザンビ
- 聖杯トーナメントに現れ、サーヴァントと人々をゾンビのように変貌させ「死」をまき散らした謎のサーヴァント。クラスはキャスターと目されているが、本人は「魔術師(キャスター)」ではなく「妖術師(ソーサラー)」だと訂正している。ゾンビ伝承の原典となったコンゴのヴィリ族の至高神。すべての生き物の母にして大皇女。
- エリセとプラン少年、ギャラハッドと英霊憑依したコハルと交戦し、彼女たちを追い詰める。
- 謎の少女
- 民族的なドレスに身を包むあどけない雰囲気の少女。「黒い犬」を引き連れ、カレン・フジムラを殺害。
- 黒い犬
- 謎の少女が引き連れているエジプト風の黒い犬。プラン少年が恐れている。エリセに「お前は我々の側に立つものだ」という言葉を残して立ち去る。
用語
- 聖杯戦争
- かつてあった大きな戦争。その戦争以降、人間と世界の有り様は大きく変わった。
- 聖杯戦争以前を「戦前」、それ以降は「戦後」と呼ばれる。エリセやカリンは戦後生まれ世代。
- “聖杯”
- かつての戦いの後、人々は皆その心臓に小さな“聖杯”を持つようになった。戦後生まれは先天的に、戦前の生まれでも後天的に獲得しており、聖杯を持たない人間はごく少数のイレギュラーとなっている。
- “聖杯”は老衰や遺伝子劣化、感染症、ウイルス、悪性腫瘍などを防止し、人々に不老不死をもたらした。医療技術も大きく発達しているが、外傷により死亡することはある。
- また、一般人レベルでのサーヴァントの召喚・契約が可能となり、日常生活にはサーヴァントがごく当たり前に溶け込んでいる。
- 作中では全ての大本となる聖杯を《聖杯》、個人が持つ聖杯を“聖杯”と表記して区別している模様。
- 《令呪》
- 新世界の令呪は過去のそれとは大きく異なる。差異は以下の通り。
- ・画数は決まっておらず、消費魔力に応じて少しずつ減っていく。回数制ではなくゲージ方式。
- ・消費した令呪は《聖杯》からの魔力供給により数日で回復する。
- ・サーヴァントへの命令・強化よりはマスター自身の魔力源としての役割がメイン。
- 臨海都市《秋葉原》
- 海面上昇と聖杯戦争後の世界の再構成を受けて、現在のような景観となった。モザイク市きってのリゾート都市。
メモ
- 星空めてお氏のTwitterでカリンと鬼女紅葉のキャラデザが公開されている[出 1]。
書誌情報
脚注
注釈