ガレス

提供: TYPE-MOON Wiki
2022年5月13日 (金) 12:22時点におけるAdgmptetuna (トーク | 投稿記録)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
ランサー
真名 ガレス
エインセル[注 1]
外国語表記 Gareth
異名 白い手(ボーメイン)
性別 女性
身長 153cm
体重 41kg
特技 料理
好きな物 槍と盾、槍試合
苦手な物 油汚れ
出典 アーサー王伝説
地域 イギリス
属性 秩序・善
一人称
二人称 貴方
三人称 ○○さん/○○様/○○殿
声優 桑原由気
デザイン ネコタワワ
レア度 ☆2
初登場作品 Fate/Grand Order
テンプレートを表示

概要

槍兵」のサーヴァント円卓の騎士の一員。

略歴
『六章/Zero』では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、獅子王側につく。獅子王を止める同胞を手にかけたことで「不浄」のギフトを与えられた。
しかし虐殺の日々を行ったことで心身ともに限界に達し、最終的には拘束した偽のリチャード一世諸共自分を討つことを懇願、ガウェインによって討たれた。
人物
けなげな子犬気質ながらも悲運の少女騎士。
騎士道を重んじ、正義を信じ、これに従う。騎士王の配下である事に誇りを抱いており、やがて円卓の一員として選ばれた事は人生最大の光栄であると今も感じている。
一度慕った相手の事は、何があろうとも裏切らない。たとえ死しても、かつての彼女の生きざまが示している通りに。ランスロット卿のことはいまでも尊敬している。すべてが終わりに向かったあの日。王妃ギネヴィアを助け出そうとする騎士の目に、自分の姿などこれっぽっちも入っていなかったとしても。あるいは、入っていたとしても、自分を迷わず殺した事実があったとしても。
『六章/Zero』では獅子王に従うことを選択したものの、愛すべき同胞たちを手にかけた事、偽りのものとはいえ十字軍の騎士たちを、聖地の人々を手にかける日々によって心は砕けてしまった[注 2]
能力
馬上槍の名手で、マーリンの魔術によって多重に強化が施され、ある種の魔術礼装となっている馬上槍を使っている……が、腰にカートリッジらしきものが見えることからガンランスともとれる。
新参ながらも騎士としての実力は高く、絆礼装によると日中のガウェイン相手に二時間ほど粘っていた程[注 3]

バリエーション

ガレス〔ブリテン異聞帯〕

アルトリア・キャスター主人公が「巡礼の旅」の最中に出会った妖精國のガレス。外見は汎人類史の彼女そのままだがれっきとした妖精。『予言の子』の実在と彼女が見せた大立ち回りに感動したのと、名前以外の記憶がない自身の『存在理由』を探す為に従者を志願する。中盤からは休息中に遭遇したモース一掃で追い詰められていた所をパーシヴァルに助けてもらい、弟子となって騎士の戦い方と心構えを学んでいく。だが、その一方でウェールズの森で妖精騎士に邂逅してからは元々鋭かった『勘の強さ』が次第に強くなって行き、次第に『予知能力』の領域にまで及んだ事に戸惑いを見せる。
そして後編終盤。主人公達がペペロン伯爵の元へ遠征に行っている最中、小部隊と現地で心を通わせた子供達と共にロンディニウムの留守を預かっていると、オーロラが新たに加わった反乱軍志願兵の中にあらかじめ紛れ込ませていた親衛隊が反旗を翻し、侵攻したソールズベリーの兵と共にロンディニウム中の住民と兵士、果ては妖精と人間なりふり構わず虐殺。惨状に怒り狂ったガレスはただ一人、檄を飛ばして文字通り心身と魂を燃やし尽くすが如くに孤軍奮闘。今際に自分を慕ってくれた少年セムの姿と労いの言葉[注 4]に満足して果て、身に付けていた鎧は子供達の墓に一緒に埋葬された。
実はその正体は「鏡の氏族」の氏族長であり『予言の子』に関する予言を妖精國にもたらしたエインセルおひいさまその人。従者のミラーと入れ替わり妖精騎士ランスロットによる虐殺を免れていたが、混乱とショックにより記憶を失ってしまっていた。かつては「鏡の氏族」達が『未来予知』という能力を持つ故に、どうやろうとも変えることの出来ない「滅びの未来うんめい」という事実に悲観的な中、長として仲間の未来が少しでも良い方向になるように、何かを成し遂げる為に何かを犠牲にする必要がなくなるように働きかけ続けた。
その目的は終ぞ果たされなかったが、最期に自らを鏡の氏族唯一の妖精として『巡礼の旅におけるロンディニウムの最後の鐘[注 5]』に変えることで、その身を呈して「未来の王の力になる」「誰かを守れる騎士になる」という願いを叶えることができた。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) C B A D D C 対魔力:C
騎乗:B
戦闘続行:C
美しい手のガレス:B
変身の指輪:B
? ? ? ? ? ? ? 予言の従者:C
勘のいいガレス:B
騎士の構え:B
ガレス〔ブリテン異聞帯〕

宝具

猛り狂う乙女狼(イーラ・ルプス)
ランク:C++
種別:対人宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1人
馬上槍の技の冴えが宝具として昇華されたもの。怒涛の連続攻撃を叩きこんだ後、必殺の一撃を以て敵を貫く。
過去、親友レディ・ライオネスを守るために戦った際には、ブラモー・ド・ゲイネス卿、ガリホディン卿、ガリハッド卿(ギャラハッドではない)、ディナダン卿、ラ・コート・マル・タイユ卿、サグラモアー・ル・デジラス卿、ドディナス・ル・ソヴァージュ卿、アイルランドのアグウィッサンス王、スコットランドのキャラドス王、ゴール国のユーリエンス王、バグデマグス王といった名だたる騎士をなんと槍一本で倒してみせた。
またある時、アーサー王に対して馬上槍試合に挑んだ際には、その戦いぶりを王から『猛り狂う狼』として讃えられたという。
変身の指輪
貴婦人ライオネスから賜った、様々な色に変化する神秘の指輪。
変身の魔術が込められており、姿を変えることができる。

真名:ガレス

ガレス。アーサー王の円卓の騎士。円卓第七席。
別名ガエリエ。もしくはボーメイン(美しい手)。
ガウェイン、ガヘリス、アグラヴェインを兄弟とする若き騎士。
ロット王と妖妃モルガンの間に生まれた子の一人。
叛逆の騎士モードレッドは異父弟にあたる。
ガレスは最も新しく円卓に加わった者であり、経験浅き騎士である。
先輩である円卓の騎士たち全員を尊敬していた。
特にランスロット卿によく懐き、よく彼に従った。
見習い騎士として数々の修行を経て正式に円卓の騎士の一員となった後も、ガヘリスのように長兄ガウェインとは行動せず、ランスロットの従者のような立ち位置を選んだ。
可能性に満ちた存在としてガレスは多くの者に愛され、兄弟のみならず他の円卓の騎士たちからも「いつの日かもっとも優れた騎士となる」「いずれ、兄弟全員に匹敵する真の騎士となる」と評価されていた。
アグラヴェインはギネヴィア王妃とランスロット卿の不義を告発する場を作り上げようとし、その証人としてガレスに協力するように迫った。
ガレスは「自分を騎士に叙してくれたランスロット卿について、妙な事は申しません」と言い残し、悲しみに暮れてその場を去る。
その後、ランスロット卿の不義の現場が押さえられるも、返り討ちに遭ったアグラヴェインが命を落としてしまう。
捕らえられたギネヴィア王妃の処刑の刑執行に立ち会うよう命令されたガレスは「自分の意思で行くのではない事を承知してください」と述べた上で、武具をもたずに立ち会う事にした。これが、不幸に繋がった。
ガレスは王妃を救出しにやってきたランスロット卿により、無防備なまま頭蓋骨を叩き割られたのである。
多くの者が一連の事件で命を落とした。
アグラヴェイン、ガヘリス、そしてガレス───弟妹を失ったガウェイン卿の悲痛、いかばかりか。
かくして円卓はひび割れ、アーサー王と円卓の騎士の栄光は終わりを迎えるのである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
竹箒日記で公開された『神聖円卓領域 キャメロット』の前日譚である『六章/Zero』で登場。後に2019年の4周年記念キャンペーン開催に伴い実装。
Lostbelt No.6「妖精円卓領域アヴァロン・ル・フェ」では、現地の妖精として登場。ウェールズで主人公達の前に現れ、その後巡礼の旅に「アルトリア・キャスター最初の臣下」として同行する。また、プレイアブルと異なりスキル名やボイスが一部専用のものとなっている。

その他

ちびちゅき!
生徒役。

人間関係

Fate/Grand Order

獅子王
『六章/Zero』で自分を召喚した人物。獅子王に従う選択をしたが、最終的に心が耐えられなくなってしまう。
アストルフォ
フランク王国の騎士。槍使いだからか「槍試合しましょう」と誘いをかけている。
ブラダマンテ
同上。こちらも槍試合をやりたがっている他、大方のプレイヤーが感じたのと同様に似た者同士の気配を感じ取っている。
自身の幕間では彼女のような『女性らしい可憐な騎士』を目指すのも悪くないと思っている。
アルトリア・ペンドラゴン〔ルーラー〕
期間限定イベント『水着剣豪七色勝負』にて共演。仕えたアーサー王の別の姿。
カードを手に取ってカジノを経営している王には内心納得し難かったようで、カジノ・キャメロットの攻略を目論む主人公達に協力した。
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 (バーサーカー)
イベント『アキハバラ・エクスプロージョン!』50店目「ジャンク≒宝物」にて共演。ジャンヌ・オルタからアシスタントの素質があると見いだされ、同人誌作りに若干強引ながら誘われた。

生前

アルトリア・ペンドラゴン
円卓の騎士王。最後まで一緒についていけなかった事について深く後悔している。
ガウェイン
同じ円卓の騎士の一員であり、長兄。
『六章/Zero』では円卓の仲間たちとの殺し合いに端を発する連日の戦いで身心共に疲弊しきり介錯を望んだ彼女を、彼女が拘束していた偽のリチャード一世もろとも葬った。
なお、バレンタインイベントでのお返しでは彼女のために化粧品セットを取り寄せたとのこと。
ランスロット
同じ円卓の騎士の一員であり、敬愛する人物。
生前では彼に頭蓋を割られ殺害されてしまうが、獅子王に英霊として召喚されても彼に対しては蟠りを持っておらず、むしろ彼なら必ずアーサー王の力になる道を選ぶと信じて疑わなかった。
しかし、セイバーのランスロットの方はその彼女を誤って手にかけたことを後悔しており、『六章/Zero』では心身共に疲弊しきったガレスの懇願を汲み取ろうとする一方で、二度も手にかける事を躊躇ってしまった。
カルデアでも生前と変わらず尊敬の情を抱かれているが、意図してないとはいえ会話の節々は彼に突き刺さるものばかりである。
一方でバーサーカーのランスロットについてはその有り様に悲哀と憐れみを向ける傍ら、今際になんの感情も言葉もなかったショックがトラウマとして蘇ってしまう為苦手としている。
ブリテン異聞帯では炎上するロンディニウムで生き残っていた子供たちを助けて逃走中の所を彼の名を着名した妖精騎士に頭部を迎撃されてしまうという、奇しくも汎人類史のガレスと同じ末路を辿ってしまう事になった。
アグラヴェイン
同じ円卓の騎士の一員であり、次兄。嫌われ役を引き受けた彼の内面を正しく理解出来ていないため、殆どの騎士達と同じく快く思っていない。
だか、英霊となった事で普段気づかなかった彼の真意と内情を知る由となり、今度は改めて兄妹としてきちんと向き合いたいと考えている事がバレンタイン礼装のマテリアルから推測出来る。
モードレッド
同じ円卓の騎士の一員であり異父妹。他の騎士と異なり好意的であり、仲が悪いガウェインに喧嘩を売らなかったのも彼女の存在がある。
『六章/Zero』でも、偽のリチャード一世諸共自分を殺して欲しいと懇願する彼女に対して激怒し、そんな犠牲を払わなくても倒してみせると止めようとした。
好意的ではあるのだがやたらとお姉さん風を吹かせており、「円卓ウケが良くない状況を改善するチャンス」「言葉が汚い」と口うるさく干渉している。
ガヘリス
同じ円卓の騎士の一員であり、三番目の兄。
『六章/Zero』では獅子王を止める選択をした彼と殺し合いを演じる事となった。
ケイ
同じ円卓の騎士の一員。当初、名前や出自を告げなかったので彼の下で厨房で一年間働かされた。また、手が美しかった事からフランス語で「美しい手」を意味する「ボーマン(Beaumains)」と呼ばれるようになる。
トリスタン
同じ円卓の騎士の一員。性格の為か「浮気は駄目だと思います」とストレートに罵倒し目を逸らされた。
ベディヴィエール
同じ円卓の騎士の一員ではあるが、このベディヴィエールは厳密に言えば「湖に聖剣を返還できなかったif」。なので本来の彼は持っていないはずの「銀の腕」を不思議がっている。
彼からは「ガレスちゃん」と呼ばれている他、「彼女には二度と痛ましい想いをしてほしくない」とその想いを述べており、カルデアで円卓の仲間や他のサーヴァント達と楽しく過ごす姿を見て嬉しそうにしていた。
パーシヴァル
同じ円卓の騎士の一員。未来ある若い騎士としてギャラハッドやボールスと共に目をかけられており、兄弟たちよりも兄のように接していた。また料理について「何でも作るなら山盛りに」と教えを受けた。
ブリテン異聞帯ではロンディニウムで別行動中モースに遭遇した所を助けてもらい、彼に弟子入りして戦い方と騎士としての心構えを学ぶ。
マーリン
宮廷魔術師。実は彼の事が少し怖かったとのこと。彼の本質に無意識に気がついていたのだろうか。

異聞帯

アルトリア・キャスター
ブリテン異聞帯での旅の仲間で『予言の子』。自分と同程度の大した魔力量も無い当時のアルトリアが、妖精騎士トリスタンとの魔術対決に勝利したのを見て、押し掛け同然に従者となった。
アルトリアもカルデアに召喚された際は汎人類史のガレスが円卓の騎士だった事をとても喜んでいた。
レッドラ・ビット
ブリテン異聞帯での旅の仲間。ロンディニウム防衛戦ではウッドワスにパーシヴァルの槍が効かず、迎撃により一行が全滅する未来ビジョンを見たため、自分がレッドラの背中に乗って突進する事で不意打ちの一撃を仕掛けて隙を作り、結末回避と共に逆転勝利に貢献した。
セム、サマリア、ユーリ、オッド、カムリ
ロンディニウムで出会った鍛冶場の子供たち。ガレスに第二再臨の鎧を贈った。
主人公やパーシヴァル達が留守の間に仲間のはずの反乱軍の迎撃にあいロンディニウムが炎上する中、自分を慕ってくれた子供たちのため単身勇気を奮い立たせ立ち向かった。
ミラー
「鏡の氏族」時代の従者。自身の身代わりとなって妖精騎士ランスロットに討たれた。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘

「えい! やぁ! なんちゃって『縛鎖全断・過重湖光アロンダイト・オーバーロード』!」
「たぁーっ! なんちゃって『縛鎖全断・過重湖光アロンダイト・オーバーロード』!」
EXアタック。敬愛する師匠の奥義を真似た攻撃。
形だけではなく、実際に槍から光芒が迸り敵を貫く。マーリンが槍に施した改良の成果か。
「参ります! えーい! うおおおお! トドメ!『猛り狂う乙女狼イーラ・ルプス』!!」
「仕留めます! 我は狼! 我が槍は必殺の牙! ゆくぞ!『猛り狂う乙女狼イーラ・ルプス』!!」
宝具発動。大槍という牙を剥き、美しき銀狼は吠える。

マイルーム

「私はガレス。───円卓第七席、アーサー王に仕えた騎士です!」
召喚時。円卓の末席にして、『白い手』の二つ名を持つ少女騎士。
「じっとしていると、根っこが生えてしまいますよ! マスターはお若い! 私も『ヤング』! なので、どんどん動きましょう!」
マイルーム会話「会話1」。
活発な彼女を体現するような台詞。子供に間違えられるような童顔だが、あくまで彼女は「ヤング」を自称する。
「王と騎士と言うなら、自分にはアーサー王がおりますし……先輩と後輩と言うことなら分かりやすいのですが、しかし、貴方の後輩はマシュ殿ですし……うーん、う~ん……難しい……」
マイルーム会話「会話3」。
体育会系後輩とも言えるキャラクター性だが、あくまでも後輩はマシュだとその立場を譲る。謙虚である。
ちなみに第六特異点クリア後にマイルーム会話を聞くと…。
「好きなものですか? 槍と盾! 槍だけでもいいですが! 槍試合をしてくれる方、いないでしょうか? でも、室内で馬を走らせるのもなあ……」
「槍試合! しましょう!」
マイルーム会話「好きなこと」および「一部のランサー英霊」。脳筋気質なガウェインの妹らしい意見である。
おまけに対応しているのが防御力に特化したサーヴァントな辺りかなりのガチである。
「嫌いなものは油汚れです。なかなか落ちないんですよねえ、あれ。」
マイルーム会話「嫌いなこと」。厨房で働いていた頃の名残りなのだろうか。赤いアーチャーに頼めば嬉々として教えてくれるに違いない。
「はい、かつての私はランスロット卿に殺されました。何が起きたのかもよく分からなかった……かな?
 ギネヴィア様を助け出して、走ってきたランスロット卿の姿を目にして、私は、あの方に……いいえ、未練ですね。
 今更何を言ってもあの日の私を止めることはできないし、私は何の言葉も頂けないし、彼の手が私の頭蓋を叩き割った過去も変わらない。
 彼の瞳には、私、少しも写りこんでいなかったでしょうね。分かっているんです。もう今更悔やんだりはしません。
 ただ、槍を振るっていた頃の姿で召喚されたからには、あの頃と同じく全力をもって戦うまで! 頑張ります、私!」
マイルーム会話「絆Lv5」。
想起する今際の記憶。師匠に頭蓋を砕かれた遠い過去、円卓終焉の始まりの日。何よりも悲しかったのはあの時のランスロットの瞳に自分が写っていなかった事。
けれども過去を悔やんでも仕方がない。白い手の狼は駆ける。『昔』ではなく『今』を生きるために。
「お誕生日、おめでとうございます。めでたき日にて、では久々に私が厨房に立つなどしてみましょう。
 お任せを。下働きの真似事をしていたこともございますので。」
マイルーム会話「誕生日」。彼女自ら手料理を振舞ってくれるのは嬉しい。
「兄様ご機嫌麗しく。……ガウェイン様? ……ええと……えへへへ。
 私の髪をクシャクシャにするのはやめて下さい怒りますよ? でも兄様、お会いできて嬉しいです。──大好きです!」
マイルーム会話「ガウェイン」。大好きな兄とのカルデアでの再会に大喜びする。
一度ガウェインに「公の場では上司として呼びなさい」とでも咎められたのか「ガウェイン様」と呼び直すものの、頭を撫でられ照れくさそうにし、また「兄様」と呼び直す。
『六章/Zero』での末路を知っていると、彼らの再会は心に響くものがあるだろう。
「その禍々しさ……ああ。私を殺した、あの日によく似て……。
 ランスロット様。今も、私の声は届かないのでしょうね……」
マイルーム会話「ランスロット」。自身を殺した仇敵にして、自身を育てた師匠。思うことが無いわけでは無いが、彼を決して恨んではいない。
特異点での自分と同じ様に「罰」を求め、狂気の獣と成り果てた彼を見て、ただ憐れむ事しか出来なかった。
「きゃあっ!? う、嘘……嘘嘘嘘! なんということ……! 有り得ません……。
 あ、あ、あの頃のランスロット様がおられるとは!?
 そ、そんな、馬鹿なぁ! あ、あわわ、あわわわ、あわわわわ! わ、私はどうしたら……?」
マイルーム会話「ランスロット〔セイバー〕」。殺されても尚慕い続けた師匠、それも最も強く高潔であった頃との予期せぬ再会に大驚き。
どう反応すればよいのかわからず、大慌てしている模様。
「我らが騎士王……あぁ! アーサー陛下! お会いできるなんて……。
 う、うぅっ……申し訳ありません、申し訳ありません……最期の戦いを、供に出来ず……」
マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン」。事象の果て、カルデアでの騎士王との再会と、最期までお供が出来なかった事への心残りから大泣きしてしまう。
「ん? アーサー王、陛下……? あれ?色々違うような……。
 でもあの、とても申し上げづらいのですが、室内で馬はどうかと……」
マイルーム会話「アルトリア・ペンドラゴン〔ランサー〕」「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 (ランサー)」。誰もが言いたかったであろう突っ込みを躊躇なく言ってみせた。
「陛下……ですよね? です、よね……? むむむ?」
マイルーム会話「アーサー・ペンドラゴン」。やはり男性の騎士王には戸惑っている様子。
「ベディヴィエール卿! あぁ、本物だ! ……あれ? その腕はどうなさったのです?
 ……厳密には別人? 何の事です?」
マイルーム会話「ベディヴィエール」。イレギュラーな経歴を経て座に登録されたベディヴィエールは、厳密に言うと彼女の知るベディヴィエールではない。
しかし、カルデアの彼女も、特異点の彼女もそれを知る由もないだろう。
「浮気は駄目だと思います! トリスタン卿? ……トリスタン卿! よそ見しないでくださいね、トリスタン卿!」
マイルーム会話「トリスタン」。生前からか、死後サーヴァントとなってから知ったのかは不明だが、彼のだらしなさすぎる女癖を叱責する。
一方トリスタンは目を逸した。寝てしまっている可能性もあるが…
「モードレッドの気配が……。むむむ、もっと話をしたいのに機会がありません。」
マイルーム会話「モードレッド」。生前はモードレッドの姉貴分であり、モードレッド本人もガレスの存在を考慮してガウェインとの喧嘩も控えていたとか。
文字通りモードレッドが忙しく(逃げ回っている可能性もある)中々捕まえられないのか、彼女の本当の姿を知らない故に近くに居ても気づいてないのかは不明。或いはガウェイン譲りの厳しさ故に面倒くさいと避けているのか……。
「じ、実はちょっとだけ、マーリン様は苦手なのです。好きなのですが、ちょっと怖いというか……。何故なのかはよく分かりません。
 ……マスター、マーリン様には内緒にしてくださいね?」
マイルーム会話「マーリン」。彼という存在の本質を見抜いていたのか、生前から苦手だった様子。本能レベルでの感知なので、何が理由であるかはわかっていないが。
「ふむふむ、フランク王国の騎士! では、私と槍試合をしましょう! 是非!」
マイルーム会話「アストルフォ」「ブラダマンテ」。両者とも円卓に並ぶ実力を持つ騎士達なので手合わせを所望している模様。

イベント

「う、わ……こちら、円卓の新刊、のようですが……。ずいぶんと過激な内容で……」
「ケイ殿と……ペリノア王のカップリング!? 解釈違いです目に余ります一冊いただけないでしょうか!?」
イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて。「少女騎士」の名で立ち絵のみのモブキャラとして登場していた頃。
主人公一行が描いたナンセンスギャグ本を購入した後、サークルを巡る途中に色んな意味で『不浄』な本を目にしてしまった彼女。
上司と同僚の解釈違いCPを目にした彼女は激昂とも興奮とも取れる反応を取りながらも、一冊購入していった。『不浄』ならぬ『腐嬢』のギフト。
ちなみに小柄で童顔な姿を見咎められ、年齢確認を求められてもいた。
甘くてしっとり、チョコカップケーキが沢山。
ガウェイン兄様や憧れのランスロット様、モードレッドやジキル殿、そして何よりマスターに。皆に食べて欲しい、美味しいと言ってもらえたら嬉しいな、と心を込めて焼き上げたもの。
いつの日か、アグラヴェイン兄様にも食べて欲しいな……と密かに願うガレスであった。
バレンタイン礼装『チョコカップケーキ』に書かれた詳細マテリアル。
円卓お墨付きの料理上手[注 6]なガレスから、大好きな兄とちょっと生意気な妹、敬愛する師、カルデアで知り合い仲良くなった仲間、マスターたる主人公、そしていつかは会えるかもしれない、少し不器用だけど本当はとても優しいあの人への思いが込められている。

竹箒日記

「ごめんなさい。ごめんなさい。わたしは、こちらを選んだのに」
「もう耐えられません。もう戦えません。どうか、どうか」
「愚かなわたしに、罰を与えてくださいませ」
本編の前日譚である『六章/Zero』にて。『不浄』のギフトを受け、獅子王の為にと戦い続けた彼女が望んだ天罰介錯
朱色の頬はこけ、快活な笑みを浮かべていた顔から表情は消え、何よりも彼女の罪と『不浄』を表すかのように、『白い手』と持て囃されたそれは黒く朽ち落ちた。
偽りの救世主との戦いの際に、ほぼ心中同然の形で敵を縫い止めた彼女は懇願する。
心すら砕け落ちた彼女を「罰した」のは、最愛の兄。そして兄もまた、その瞬間から己の心を砕いてしまったのである。

メモ

  • モードレッドによると、兜を着用しているとのこと[出 1]。実際、第二霊基では兜付きの全身鎧を装着している。
  • 初登場は『Fate/Grand Order』サーヴァント・サマー・フェスティバル!で、ジャンヌ・オルタらが描いた円卓本を購入しに「少女騎士」名義で登場。当時は真名が明かされていなかったが、ベディヴィエールの「ガレスちゃん」呼びや上記のモードレッドの発言を覚えていたプレイヤーの間では、この騎士こそがガレスではないかと囁かれていた。
    • なお彼女であるが、ケイとペリノア王のカップリング本(年齢制限あり)を「解釈違い」と言いながらも買っていった。「腐嬢不浄」というのはそういう意味なのだろうか。
    • さらに余談であるが、中の人である桑原由気嬢も声優を目指して上京してきた際、荷物に真っ先に詰めた物は「薄い本」であった、というエピソードが本人の口から語られている。ガレスの上記エピソードの公開時期はサーヴァントとしてのボイス実装から約1年ほど遡ってしまうものの、実は時を超えた中の人ネタとなってしまった可能性も否定できないかも知れない。くわはらくわはら、いや、くわばらくわばら…。
  • 円卓の騎士ではモードレッド以来となる三人目の性別逆転キャラ。
    • 名前だけは『Garden of Avalon』で挙がっており、この世界でも原典同様に円卓の騎士のメンバーであったことは確認されていたが、特にそれ以上詳しい言及はなかった。しかし『Fate/Grand Order』第六特異点にて、ベディヴィエールアグラヴェインの兄弟である騎士達を挙げる中で、ガレスだけ「卿」付けではなく「ガレスちゃん」という特徴的な二人称で呼んでいることが判明し、性別逆転キャラである可能性がにわかに持ち上がった。後に、竹箒日記に掲載された前日譚[出 2]『六章/Zero』でガウェインやガヘリスから見て妹、つまり女性であることが明言された。

脚注

注釈

  1. ブリテン異聞帯における妖精としての真名
  2. この時、瞳の下にはミイラのごとき痣ができ、誰よりも美しいとされた白指も戦闘の後に行われる洗浄で見る影もなく炭化していた。
  3. 加えて、この時にはスキルにもある変身の指輪を使っていたためガウェインはガレスだと気づいていなかった。
  4. この時既に住民達は応戦に来た妖精騎士ランスロットによって皆殺しにされており、この姿はが見せた精一杯の『優しい嘘』であった。
  5. 巡礼の鐘は元々『命を終えた始祖の妖精の遺体』が変化したものだったが、戦争や『厄災』で破壊された場合は現時点での氏族長、または最後の氏族の生き残りの遺体が変化する事で受け継がれる。
  6. あまりの美味しさにガウェインは104個、モードレッドはそれに対抗して225個平らげており、ランスロットに至っては涼しい顔で300個以上食べてしまった。

出典

  1. 『アーサー・ペンドラゴン体験クエスト』「――いつか、星を救う日に」より。
  2. 竹箒日記2016/7/31

リンク