大黒天

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大黒天
真名 大黒天の鼠浄土
読み だいこくてんのねずみじょうど
外国語表記 Daikokuten
性別 女性
身長 個体による
体重 個体による
好きな物 チーズ
苦手な物
天敵
出典 伝承(主に日本の仏教、神話、および民間信仰)
地域 日本
属性 中立・善
副属性
声優 武田華
デザイン リヨ
レア度 星4
初登場作品 ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order
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概要

公式サイトで連載されている『マンガで分かる!Fate/Grand Order』で初登場した「魔術師」のうどんサーヴァント

略歴
ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order』では第86話にて登場。
レオナルド・ダ・ヴィンチが作ったうどん生地から生まれたうどんサーヴァントの幼体をジャンヌ・ダルクニトクリスが捕獲し、うどんに調理してリヨぐだ子に食べさせたところ、いつの間にやら発生し、リヨぐだ子を介護していた。
人物
褐色肌にネズミのような耳と尻尾のついた女性。複数体存在しており、外見や性格に多少の差異は存在するが個体名はなく「1号」「2号」など名前も適当。
「本来のかたちで召喚されるはずのものにご奉仕するものの姿で召喚されてしまった」とのことで、本来は大黒天本人が来るはずのところが、多忙だったため大黒天の従者である鼠たちがとりあえず召喚されたとのこと。
『マンガで分かる!Fate/Grand Order』では喋れないようであったが、『Fate/Grand Order』では普通に喋っている。
根本的にはマスターを「大旦那様」と呼んでそのお世話をしたがるご奉仕体質だが、個体数が増えてくると「マスターにご奉仕するには人数が多すぎるので他のサーヴァントにもご奉仕したい」と奉仕する対象を増やす方向に進展してゆく。最終的には「人類すべてのお世話をする」のが理想である模様。
冷静な「1号」と活発な「2号」の他、「間延びした口調で話す常に目を閉じた個体」、「かなり早口でセリフ表記が全てひらがなの小柄の個体」、「不気味な目つきをしているが非常に気弱な個体」も確認されている。
能力
おにぎりを作ってマスターにご奉仕する。
個体数を増殖させるスキルを所持しており、放っておくと際限なく増えるという。ただし個体としては非常に弱い。
現在の姿では陣地作成や道具作成の能力がおにぎりの作成に限定されているが、本来であればもっといろいろなことができる模様。
おにぎりを作る以外のご奉仕も行うが、鼠の本性として油断すると欲求の赴くままに行動しがち。メイドの仕事でも、粗忽なやらかしをしょっちゅうして叱られている。
マスターにご奉仕する一方で人体改造をすることもでき、『マンガで分かる!』では最終的には非常に強力でドラゴン並みの巨体にまで成長させた[注 1]
個体は互いに記憶や情報を共有することが可能であり、必要ならばリアルタイムで意識を共有することも可能であるが、かなりの意識集中が必要なため気が散るとすぐに途切れてしまうとか。
また、様々なお宝の乗った「宝船」を所持しており、期間限定イベント『ミシシッピ・ミササイザーズ』や『チョコレート・リバーのその先に』では他のサーヴァントたちを乗せることもあった。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 女主人公 E E D A A C 陣地作成:E
道具作成:D
ご奉仕:A
繁殖:A
主人公 (Grand Order) E E D A A C 陣地作成:E
道具作成:D
神性:E-
功徳のご奉仕:A
利益衆生:A
子の国:B

宝具

鼠浄土(ねずみじょうど)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:50
最大捕捉:100人
固有結界によって、地下世界に広がる鼠たちのテーマパークを再現する。
閉じ込めての暗闇での一斉攻撃からの消耗戦というやられる方にとってはトラウマものの攻撃を行う。
彼女たちの能力である「際限なく増える」もこの宝具の特性によるが、通常のマスターの魔力では30体までが限界とのこと。
『Grand Order』では「敵全体のQuick攻撃耐性をダウン(1ターン)&強力な〔地の力を持つ敵〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>+味方全体のクリティカル威力をアップ(3ターン)」という効果のQuick宝具。
打ち出の小槌(うちでのこづち)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:50人
膨大な魔力を有した魔力炉としての宝具であり、上記の「鼠浄土」を瞬時に展開するリソースになっている。
大黒天の本体が持っている小槌そのものではなく、それの持つ「瞬間的な魔力供給」という要素を独立させて実体化させたもの。
敵に叩きつければ強力な魔力の爆弾として攻撃にも使用可能であり、『Grand Order』で上記の宝具を使用する際の最後の大爆発はこれによるもの。

真名:大黒天の鼠浄土

日本では七福神の一柱としておなじみの福の神、大黒天。…に仕える化けネズミ達。
そのため霊格も低く、出来ることも限られている。具体的には───
繁殖による増殖と、美味しいおにぎりをたんと握るくらいである。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

マンガで分かる!Fate/Grand Order
『ますます』第86話から登場。
Fate/Grand Order
期間限定イベント『連続活劇神話 ミシシッピ・ミササイザーズ』にて、期間限定サーヴァントとして実装された。

人間関係

マンガで分かる!Fate/Grand Order

リヨぐだ子
マスター。おにぎりでもてなす。
その一方で人体改造を進めており、不穏な空気を醸し出している。
マンガで分かるライダー
彼女が詐称した「因幡の白兎」は、自身らが仕える大黒天本人に助けられた逸話がある。

Fate/Grand Order

メアリー・アニング
同じうどんサーヴァント同士。
『ミシシッピ・ミササイザーズ』では彼女を召喚した後に「旦那様」と呼んで、序盤は彼女と共に宝船に乗って行動していた。
スーパーバニヤン
同じうどんサーヴァントが元になった存在。
『ミシシッピ・ミササイザーズ』ではメアリー同様に彼女を召喚した後に「旦那様」と呼んでお世話したがっており、序盤こそメアリーにのみついていっていたが後に彼女にも奉仕するようになった。
タマモキャット
「猫」を名乗っている事から思うところはあるが、猫そのものではないためそこまで嫌ってはいない。
武則天
「猫が嫌い」という一点から意気投合した。
パールヴァティー
上司である大黒天の別の姿であるシヴァ(マハーカーラ)の妻。
マイルームではあちらからの言及はなく、こちらとしてもマハーカーラについては言葉を濁している。
ガネーシャの幕間の物語では、働きを感謝されたために「奥方様と呼んでご奉仕したくなる」と非常に好意的。
ガネーシャ
上司である大黒天の別の姿であるシヴァ(マハーカーラ)の息子。
こちらも特に言及はないが、アペンドスキルの一つが「ムーンキャンサー特攻」なので意図している可能性も指摘されている。
彼女の幕間の物語では、下記の「依頼主」の頼みを受けてお使いめいたクエストを持ってきてもてなしていた。
BB
ガネーシャの幕間の物語で、ガネーシャがムーンキャンサーとして正しく機能しているかをチェックするためのデータ採取依頼を受けた相手。
紅閻魔
バレンタインに料理を教わりに行った際、あまりのスパルタっぷりに自分達が食べられそうに感じてドン引きしていた。
カーリー
彼女からは、いい匂いがして好きだと触れられている。
しかし畏れ多い大黒様もといシヴァの妻かつ、狂気や殺意が前面に出ている彼女は怖いらしく、自身らはすぐ逃げるそうな。
期間限定イベント『チョコレート・リバーのその先に』ではチョコサーヴァントの彼女を宝船に乗せ、ビクビクしながら川を進める手伝いをしていた。

その他 

大黒天
自身らが本来仕える主。召喚時の言及曰く、多忙を極めているらしい。
実像は不明であり、鼠たちも畏まってあるいは怖がって話そうとしない。
その偉大なる力の一端を召喚してみせたマスターには、旦那様の旦那様である「大旦那様」と呼んで奉仕をしたがる。

名台詞

ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order

メモ

  • うどん系7クラスの中で、最も真名予想の難航していたサーヴァント。
    • 当初、予想の中心だったのはネズミがモチーフという事から『おむすびころりん』『ぐりとぐら』、鉄鼠という妖怪に変じる平安時代の僧侶、頼豪など。しかし、『ますます』2巻のマテリアルにおける記述(概要の項参照)から本来はネズミを従者とする存在である事が判明、浮上したのが七福神の一柱「大黒天」。
      • 仮にこれが正解であった場合、人の器を依代としない初の疑似サーヴァントという事になる(実際はそうでなかった)のだが、海外でも親しまれている上記作品のネズミキャラを幻霊として取り入れ、知名度による補強を図っている可能性はあるかも知れない。
      • また、双子と思わしき描写から大黒天が持つ日本神話の「大国主命」とヒンドゥー教の「シヴァ」の両側面が分割された形で現界している事も考えられていた。しかしそうなった場合、ゾウの父親がその騎獣であるネズミになってしまう。
        • 「双子」要素に関しては、(原作に関して言えば)髪の色等から「器となったのがイリヤクロエなのではないか」との予想もあった。
      • 後に登場した彼女に肉体改造されたマスターの姿が「大きな袋と槌を持った姿」であり、因幡白兎を詐称したマンガで分かるライダーが「因縁のある相手」と言っていた為、ほぼ確定となった。
      • そして2022年4月末に『Fate/Grand Order』の期間限定イベント『連続活劇神話 ミシシッピ・ミササイザーズ』で実装され、真名が大黒天で確定した。
  • 単行本のスキル説明欄に「本来のかたちで召喚されていれば、もっとゴージャスな夢の国を具現化できたかもしれません」という一説があることからウォルト・ディズニー説もあった。リヨ鯖は近代の欧米や映画関係からモチーフをとってくる例が多く、またディズニー自身が声をあてているミッキーマウスは「ファンタジア」等のディズニー映画で魔法使いを演じているため、キャスター適性を持つ、という推測。
    • 著作権に厳しいことで有名なディズニー社ということで、本人そのものが出てこないのもむべなるかな。ゲームへの実装も難易度が高いことが予想されていた。ただし、『FGO』実装時の宝具ボイスには明らかにディズニーランド要素が含まれている。
    • ちなみに、映画『ロジャー・ラビット』やゲーム『キングダムハーツ』シリーズ[注 2]等、ディズニー社が自身の世界観に他社キャラクターを迎え入れる事例はあるが、逆に他社コンテンツへの自社キャラクター客演事例は無い[注 3]。型月作品群の「出張はするが受け入れはしない」方針とは真逆となっている。
  • 『Fate/Grand Order』ではLvが上がるごとに設定どおりに個体が増えてゆくような言動をして、再臨を進めていくとメイド服、執事服、ナース服と衣装が変化してゆく。そして最終再臨では十数匹の個体がおにぎりを作る御殿の全体図という異色のイラストになる。
    • 構図からすると、第一~第三再臨の絵は御殿左上の扉の先から見た光景と思われる。

話題まとめ

七福神
一般的には恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天の七柱で構成される、日本で信仰される福徳の神。
本名義での『FGO』実装は初となるが、
…と、実は何気に同僚たちがカルデアに集結していたりするのだが、それぞれのサーヴァントとしての成立事情が異なる事から、円卓の騎士シャルルマーニュ十二勇士新選組のようにストーリー上まとまった組織としての活躍がトンチキイベントでもないと見込めないのが難か。
もっとも、原典の方もそれぞれがヒンドゥー教、仏教、道教、神道など様々な背景を持った傭兵集団のような面があったりするのだが。

脚注

注釈

  1. データ的にはキャスタークラスで、何故かサーヴァント属性まで付与されている。
  2. 制作はスクウェア・エニックスだが、企画はディズニー側の持ち込みで、権利も同社が保持している。
  3. 2023年にはくまのプーさんが登場するホラー映画『プー あくまのくまさん』が公開され、2024年にはミッキーマウスが登場するこちらもホラー『Mickey’s Mouse Trap(ミッキーのネズミ捕り)』の公開予定があるが、前者は原作が、後者はミッキーのデビュー作『蒸気船ウィリー』(現在知られている姿と異なり、手袋が無いこの一作のみのデザイン。著作権が後の作品と別管理となっていた)がそれぞれパブリックドメインになった事を受けて制作されたもので、ディズニー社は関与していない。

出典


リンク