ジャガーマン

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ランサー
真名 ジャガーマン
外国語表記 Jaguar Warrior
性別 女性
身長 165cm
体重 ??kg
好きな物 一日三食の美味しいご飯、睡眠
苦手な物 ライオン[注 1]
依代 藤村大河
出典 中南米各時代の神話
地域 中南米
属性 混沌・中庸
副属性
一人称 ジャガー/私/アタシ
二人称 君/○○くん/○○ちゃん
三人称 彼/彼女/アイツ/ヤツ
声優 伊藤美紀
デザイン 蒼月タカオ
設定作成 桜井光
奈須きのこ
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

槍兵」の疑似サーヴァント

略歴
第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』でははぐれサーヴァントとして紀元前2655年のウルクに召喚された後、ケツァル・コアトルに味方した。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅦの座を統括する生命院サブナックと交戦する。
人物
虎のような耳を頭部に生やした女性。霊基再臨第一段階、第ニ段階では虎の着ぐるみを、第三段階からは黒いマフィア風の服装を着用している。
ジャガーのナワルが特定の人間を依り代とすることで分霊としての現界を果たしている。
なお、依り代の選考基準は聖杯に縁ある人間の中で最も野生の力、そして野生の宿命を帯びた者が選ばれており、『Grand Order』では藤村大河が該当した。
そしてサーヴァントとしての人格は明らかに憑依先である大河寄りとなっている。
能力
神霊系サーヴァントの中では下級に属する為、コストがかからないのが特徴。ジャガーのナワルを得た事で超自然的な力を有している。
例えば、バレンタインイベントではカカオの実を瞬間移動(アポート)して回収したり、2018年のクリスマスイベントでは分身して複数の試合のレフェリーをしたりとさまざまな能力を有している。
元が戦神であるためか戦闘能力もとんでもなく、マシュアナの二人を相手に手加減状態で圧倒する程[注 2]
霊基再臨第一段階、第ニ段階では、”恐るべき棍棒”デスクローを使い、第三段階からは薙刀を使用する。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
ランサー 主人公 (Grand Order) C C B E B B 対魔力:A
狂化:E
神性:A
ジャガー・パンチ:A→A+
ジャガー・キック:B
ジャガー・アイ:A+
強化クエストクリアで「ジャガー・パンチ」のランクがA+に上昇。

宝具

逃れ得ぬ死の鉤爪(グレート・デス・クロー)
ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~2
最大捕捉:1人
ジャガーマンが持つ「おそろしい棍棒」が一時的に巨大化し、猛烈な勢いを伴って対象を叩き潰す。
何が起こっているのかわからず、相手はまず回避できない。
『Grand Order』では「自身に必中状態を付与(1ターン)+敵単体に超強力な攻撃[Lv]&弱体耐性をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
余談だが、南米異聞帯では「グレートデスクロー」というこの宝具と同名のディノスが登場している。また、彼が持っている武器はジャガーマンの持つ「おそろしい棍棒」そのものである。
ジャガー潜む暗黒の森(ジャガー・イン・ザ・ブラック)
ランク:B
種別:結界宝具
レンジ:0~20
最大捕捉:20人
ジャガーは夜の森に潜み、暗がりそのものとなって獲物を待ち、死の顎そのものとなって獲物に襲いかかる。
夜間にのみ使用できる。夜行性であるジャガーの特徴が発揮されることで一時的に攻撃ダメージにプラス補正が与えられる。同時に特殊な気配遮断スキルを獲得し、回避と命中にプラス補正。
曰く局地的に不自然なほど暗くなる。外部からの視覚での認知が不可能になるだけでなく、かなり高ランクの気配遮断を自分以外の複数人にも付与できるという地味にとんでもない宝具。
敵に見つかった臨戦状態では流石に自分にしか掛けることが出来ないらしい。
エミヤ〔アサシン〕幕間の物語「微笑む花が如き、君を」で初披露した。

真名:ジャガーマン

中南米に伝わる古き神霊の一柱。
ジャガーとはすなわち「戦い」と「死」を象徴し、各時代の中南米文明で永く崇められている存在であり、過去にはたびたび地上に姿を見せたという。
先古典期のオルメカ文明ではジャガー神、人間とジャガーの混血『ジャガー人間(ジャガーマン/ウェアジャガー)』像などの形で祀られた。
中南米神話においてはナワルと呼ばれる霊的存在、影、超自然的な守護霊の存在がしばしば語られる。
アステカ文明で崇められる主神の一柱テスカトリポカもナワルを有しており、これは恐るべきジャガーのナワルであるという。
 
『Grand Order』のジャガーマンは古き神霊としての性質を有しながら、自らの系譜を引くテスカトリポカのナワルとしての側面が習合している。
神霊系サーヴァントの中では下級に属する為、コストがかからないのが利点となっている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』開幕と同時に実装。ストーリーガチャ限定サーヴァントであり、同章クリア後ガチャに追加される他、クリアボーナスとして一騎確定で入手できる。

その他

ちびちゅき!
所属不明。「赤ずきん」の劇で、そのままの格好で「ジャガずきん」として登場……と思いきやナレーションで存在を否定され、速攻で退場となった。

人間関係

Fate/Grand Order

藤村大河
憑依先の人間。
エミヤ
憑依先の人間の生前の知り合い。記憶が引っ張られているのか、あんな有様になったことに若干の責任を感じている。
それでも「今となってはなんかホッとする方のアーチャーのキミ」と、オルタの方と比べたらまだマシなようである。
エミヤ〔オルタ〕
憑依先の人間の生前の知り合いの別の可能性。やはり思う所があるのか、じっと見つめていることがあるとか。
漫画版CCCコラボイベントのシナリオで語られた過去では、元の人間が彼の道を誤らせる最初の亀裂となっていたため「責任」としてより強く感じるのであろうか。
エミヤ〔アサシン〕
いつも不思議そうに彼を見ているようで、何だ?と不思議がられている。こちらも憑依先の人間の記憶に引っ張られているのだろうか。
アイリスフィール〔天の衣〕
憑依先の人間の生前の知り合い……では正確には無いが『お願い!アインツベルン相談室』で師弟関係だった。実にナチュラルに「師匠」と呼ぶことがあるがどこまで覚えているのだろうか。
エミヤ〔アサシン〕の幕間の物語では、協力して彼を追跡していた。
パールヴァティー
憑依先の人間の生前の知り合いを依代とする疑似サーヴァント。
彼女のバレンタインシナリオでは彼女を煽った結果大惨事なチョコが作成され、責任を取らされて大量に食わされた。
ケツァル・コアトル
南米の神様繋がりで「ククるん」と呼んでフレンドリー。
ただし、向こうからはテスカトリポカ関連で敵視されている。
ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕
ケツァル・コアトルの別側面。
宝具を使用した際にはノリノリで実況してくれる。
天草四郎時貞風魔小太郎
経緯は不明だが、ウルクで出会うなり叩きのめした。それ以来、苦手意識を持たれている。
イシュタル
憑依先が深い関わりを持った者同士で、彼女から「ジャガ村先生」と呼ばれることも。
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
パールヴァティー体験クエスト及び葛飾北斎体験クエスト(こちらではクロエも同伴)にて共演。
「弟子」扱いして連れ回している。
シトナイ
上記のイリヤの別存在の疑似サーヴァント。
期間限定イベント『水着剣豪七色勝負』では何か運命的なものを感じたのか延々花札勝負をしていた。
『Fate/Grand Carnival』でも出張版のタイガー道場をコンビで開催していた。
アタランテ〔オルタ〕
期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』で、森の王国タッグ「森の四次元殺法コンビ」を組んで出場した。
ブラック・ケツァルマスク
期間限定イベント『ホーリー・サンバ・ナイト』で、肉を報酬にサンタタッグトーナメントの運営・雑用でコキ使われていた。
テスカトリポカ
アステカ神話における悪神。一部がジャガーマンと習合されている。そのせいか「テスカん」と呼んでフレンドリー。
2018年以前のカルデアではジャガーマンがカカオの実の入手を一手に担っていたが、その方法は「テスカトリポカの所有物を勝手にアポートしてくる」という非常に危険なものであった。
鈴鹿御前玉藻の前アタランテ
鈴鹿御前の幕間の物語「ミミ思う故にミミあり」で共演。
ケモミミを巡る争いに乱入し、その場の全員に喧嘩を吹っ掛けてグダグダにしてしまった。
メアリー・ブーリン
『カルデアの事件簿』の一章『ロンドン黒死病事件』におけるマスター。
「人使いが荒い」と文句を言いながらも、彼女の命令で王室の調査員として動いていた。
謎のアルターエゴ・Λ謎のアイドルX〔オルタ〕
FGO6周年の英霊巡遊にて、3人で南米のピラミッドに行っていた模様。
シバの女王
期間限定イベント『BBプレゼンツ☆セレブサマー・エクスペリエンス!』にて、ラクダレースの実況担当と解説担当として共演。
一枚絵もあるが、ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕の宝具演出を加工した使い回しとなっている。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘

「最早通じ合えぬ」
「最早分かり合えぬ」
「もう私は自分が自分でわからない……ひっさーつ! 『逃れ得ぬ死の鉤爪グレート・デス・クロー』!!」」
上2つはスキル発動時、最後は宝具発動。敵と分かり合えない、通じ合えないのはまだわかるが、宝具を発動すると自分の事すらわからなくなるらしい。

マイルーム

「ジャガーの戦士、ここに見参! タイガーじゃないからそこんとこヨロシク!
 そこのキミ、目を逸らさない! 使ってみるとあんがい強いぞっ!」
召喚時。第七特異点クリア特典として最低1枚は確保できるのだが、プレゼントボックス開封とかで入手するなりこの台詞である。
こんなふざけたビジュアルとキャラ付けにも拘わらず、実装当時の彼女は自己申告通り☆3としては異常なまでに強かった。具体的に言うと、最高レアリティの☆5ランサーたちと大真面目に瞬間火力が比較されるレベル
完全に育ち切った彼女の爆発力は目を瞠るものがあり、「レア度詐欺」と称される者が多かった☆3ランサー達の中でも極めつけであった。藤村先生まじパねぇっす。
「あの色黒のアーチャー君のグレちゃった感じ、んー昔はあんなんじゃなかった気がするのにニャー……なーんか責任感じるわー……」
マイルーム会話「エミヤ」。「依代のほうの記憶」であることは想像に難くない。本人が聞いたら罵倒される以上に精神が抉られるだろう事請け合いである……。
特に漫画版『Fate/Zero』で色黒のアーチャーの元になった人物を魔術の道に引き込んだ遠因の一つが「依代の何気ない一言」であったことが判明したので、サーヴァントになってその自覚が生まれてしまったのなら本人も救われない。

本編

「頑張れる人間もいれば、頑張れない人間もいる。それはどの時代だろうと変わらないことなのです。
 でも、だからこそ人間は長く繁栄するのでした☆全員が全員、死を覚悟して働けるとかなにそれ怖い。
 "戦える者があり、戦えない者がいる"。
 "その許容範囲の広さは人間社会だけの特徴だ"
 そうククルンは語っていました。まあ、私はどうでもいいのですが。」
第七特異点にて、抵抗せずに生贄を差し出すことで被害を逃れたウルの民についての言動。
多分、ジャガー先生唯一のギャグなしマジ語り。
コミック版『Fate/Grand Order -turas réalta-』でも踏襲されているが、藤丸(と同行していた牛若丸)からは「それは正しいかもしれないが一方的に試練を課した神の側から言う言葉ではない」とバッサリ切り捨てられた。

その他

───ジャガーは暗がりに潜み、目を輝かせる。
ジャガーは死である。
ジャガーは牙である。
ジャガーは爪である。
ジャガーは不意の死、恐怖、避けられざる痛みである。
ジャガーは密林そのものの顕れである。
すなわち時には恵みでもある。
命を奪い、時には育む自然そのものを司るがゆえに、
ジャガーは原初の“火”を人に与えたと伝えられる。
与えた?
ジェ語族先住民の伝承に依るならば、
人類は盗み取ったのだ。
畏怖すべき自然から、大いなる智慧と力を。
絆礼装『原初の火』の説明文。珍しくテスカトリポカのナワルとしての存在が前面に出てきていてシリアス100%である。
闇や死や闘争を司るナワルは、人間こそが火を盗み、大いなる自然から智慧と力を奪ったのだと主張する。
これが本来のキャラであるならば、よくも人に協力してくれたものである。
「この牙を恐れぬならかかってこい!」
アニメ版『絶対魔獣戦線バビロニア』での初登場時、見栄を切って牙を光らせながらの一言。媒体が変わっても相変わらずである。
元ネタはサンライズのロボットアニメ『無敵鋼人ダイターン3』の主人公・破嵐万丈の決め台詞「世のため人のため、メガノイドの野望を打ち砕くダイターン3! この日輪の輝きを恐れぬのならば、かかってこい!」[注 3]

メモ

  • 属性はジャガーマン、性別は憑依先の人間のものとなっている。
  • イロモノにしか見えない衣装だが、実は本物のジャガーの戦士のデザインもこんな感じだったりする(さすがに虎要素はなかっただろうが)。
  • 第一段階、第二段階で羽織る着ぐるみは虎模様であるが、よく見るとうっすらと豹の模様が浮かんでいる。
    • 第三段階になると、極道の人間が着るスーツ姿になる他、獲物も薙刀になったり、眼つきが鋭くなる。『絶対魔獣戦線 バビロニア』後半など、シリアスな場面では専らこの姿になる。
  • 『絶対魔獣戦線 バビロニア』で疑似サーヴァントとして実装という余りにも衝撃的な登場でユーザーを驚かせたが、実は『Fate/stay night』における特定のタイガー道場において、
    タイガ「なんかなー。あんな悪趣味なイベントが残して、私がバビロニアの神の力で変身、
        アンリマユと一騎打ちしているイベント画を没にするなんてヘンだよねー」
    イリヤ「―――ねえタイガ。どうでもいいんだけど、バビロニアの神の力で変身するヒーローは豹○ンよ。虎じゃないわ」
    というやりとりがあったりする。世の中、何が起こるのか分かったもんじゃない。
    • 元ネタは昭和40年代の特撮番組『豹マン』。これで「ジャガーマン」と読むものと「ひょうマン」と読むものがあるが、後者は前者の企画を受けて作られたものである。どちらも短期間のマンガ連載などが行われたが、企画は頓挫している。なお、その姿はエネミーとして登場するウェアジャガーに近い、人の体型をしている豹である。
  • ちなみにスクウェア・エニックスが手掛ける国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズにおいて虎の着ぐるみを着たモンスターである「とらおとこ」という名のモンスターが居る。名称や見た目、ポーズの類似性からこちらも元ネタの可能性がある。
  • 依代は運のステータスがEXなのは従来からのファンにとってあまりにも有名な話だが、同じく『Grand Order』において疑似サーヴァントとして召喚されたロード・エルメロイⅡ世同様運のステータスは依代と比較して大分下がっている。これが「ジャガーマンとしてのステータス」なのか、「疑似サーヴァントとして混ざった結果」なのか等、詳しいことは不明。もっとも、幸運Bランクは(特にランサーとしては)充分高いのだが。
  • 実装当初は神性スキルを保有していなかったものの、後のメンテナンスで「設定上保有している神性スキルがゲーム上では保有していない状態になっていた」ため、クラススキルとして「神性:A」が追加された[出 1]
  • さすがにキャラクターが出オチかつ事前知識がある程度必要なためか、舞台版『絶対魔獣戦線バビロニア』ではリストラされた。……と思われていたが、ケツァル・コアトルが舞台上でプロレスで大立ち回りするシーンでは何の脈絡も無く現れ(それも複数)、台詞は無いもののレフェリーを勤めていた。
  • 2部7章『黄金樹海紀行 ナウイ・ミクトラン』は舞台が地元アステカである上、関係者のテスカトリポカも登場するとあってジャガーマンの登場も期待されたが、「グレートデスクロー」という名前のそれっぽい体色のディノスが登場したのみであった。
  • タマモキャットに勝るとも劣らない支離滅裂な言動は生みの親の奈須きのこ氏でも相当に苦労するらしく「調子のよい時でないとエミュレートできない」とか。

脚注

注釈

  1. 本人曰く「マンガ肉を持った変な生き物の幻影が見える」らしい。
  2. アニメ版『絶対魔獣戦線バビロニア』では詳細な戦闘シーンが披露されたが、空中で止まったり残像を見せて瞬間移動したりと出る作品を間違えたとしか思えない動きを見せていた。
  3. なお、アニメ版でのジャガーマンの攻撃は「ジャガーキック」「ジャガークラッシュ」「ジャガージャベリン」「ジャガーハンマー」「ジャガーダイナマイト」とダイターン3のパロディがてんこ盛りである。

出典

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