スカサハ=スカディ
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キャスター | |
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真名 | スカサハ=スカディ |
性別 | 女性 |
身長 | 162cm |
体重 | 50kg |
出典 | 北欧神話、ケルト神話 |
地域 | 欧州 |
属性 | 混沌・善[注 1] |
声優 | 能登麻美子 |
デザイン | こやまひろかず |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』Lostbelt No.2『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』で北欧異聞帯の王として登場。最終戦争を経ても死なずに生き延びており、神霊にならずに、神として地上に在り続けていた。スカンジナビア半島オスロ・フィヨルド北部の汎人類史旧オスロにある氷雪の城に棲んでいる。
- 1000年前のラグナロクを生き延び、北欧の山嶺の半分を魔力で作った氷雪で覆い、大神オーディンより授かった三体のワルキューレ、スルーズ、ヒルド、オルトリンデを原型に百騎を超す量産型ワルキューレ「御使い」を魔力で作り、巨人種に仮面を付けて操り、集落に住まわせた人類を管理していた。
- 彼女本人は強大な力を持つ責任として、自らの意向を律していたが、その考え自体が北欧の在り方を決めてしまっていた。
- 人物
- 容姿はスカサハにそっくり。寛大さと冷酷さを兼ね備える存在。全ての命を愛するとされている。
- 勇士を育てる師としての顔が一切存在していない。武芸の達人ではない。超然としつつも親しみやすかったランサー・スカサハとは異なり、「なにか踏んでしまったかな」「おや小さきもの(人間)か」「愛そうか、殺そうか」と、まさしく自然(神々)そのものの性質を秘めている。息を吹いて吹雪になり、生物はおおむね死ぬ事と、微笑んで常春になり、生命は華やかに芽吹く事は、彼女にとっては等価。
- 自身の中に組み込まれたスカサハも意見しているらしく、シグルドと融合した者の事を「簡便に扱える武器ではなく、存在そのものが持ち主を傷付ける魔剣」と自信ありげに言っていた。
- 自分以外のあらゆる生命に対してどう処するかは「殺そうか」「愛そうか」の一言で扱っており、敵であれば殺し、子であれば全てを愛する。慈愛の塊と称され、ヒトだろうと英霊だろうと本気で愛している。殺さないと決めた相手は殺さない。殺すならばすぐに殺す。止めて、凍らせ、滅ぼす。愛するなら最期まで。生かし、愛でて、死を看取る。敵を殺すと口にするが、北欧に於いて自身の敵に成り得る存在はおらず、いくらナポレオンが砲撃しても相手にされず、警戒船も防衛線もなく本格的な攻撃部隊も投入しない。御使いを数騎撃破した程度では愛は崩れず、直接宣戦布告でもしない限り敵とは見なされない。
- 脆く、儚く、弱い人間には何時までも続く神の愛が必要だと考え、異聞帯に存在する炎の日々を生き延び、子と認めたものを永遠に愛すると決めており、人を滅ぼすつもりはなく「庇護対象」としている。また巨人たちも我が子として扱う。
- 実は割とウッカリでぽやんとしており、あたたかみがある。関係を深めていけば、いずれ女王としての顔以外の神でもなく支配者でもなく「北欧の母」としての仮面さえも剥げ落ちた、素の彼女の個性が見えてくる。
- 能力
- 神代から力を維持してきた神、天然自然の具現で、魔力を感じ取るのも面倒なレベルの強さ。
- 北欧異聞帯の山嶺の半分を覆う純白の氷雪はスカサハ=スカディが魔力で生み出したもので、自身の一部であるが故に、その上での出来事をすべてを識っている。手に取る様に見る事ができる。音を聞くことも出来、あらゆる息遣い、鳴き声、羽ばたき、吹き荒ぶ風、葉と葉の重なり合う響きまで聞き取れる。
- 巨人に対して絶対命令権を持ち[注 2]、多数の巨人種を同時に制御するが、命令に対してそれなりには動くが勤勉とは言えず、統率の取れた軍としては不適格[注 3]。さらに生き残った巨人たちの「あらゆる熱を喰う」という本能は抑えられない。
- 大神から受け継いだ原初のルーンを使う事ができ、痛みを与えることも魔力も奪う事もなく、ナポレオン、マシュ・キリエライト、主人公 (Grand Order)の三人を指一本動かせない抜け殻の様な状態にしてししまう、神鉄の盾の同時多数召喚[注 4]、空駆ける不可視の翼を与え時速200キロメートルで飛行させる、更に大地の霊脈から汲み上げた魔力を加護として与える、存在の再臨など様々なことが可能。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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キャスター | 主人公 (Grand Order) | B | D | C | EX | D | A | 陣地作成:EX 道具作成:A 女神の神核:A |
原初のルーン 凍える吹雪:B 大神の叡智:B+ |
宝具
- 死溢るる魔境への門(ゲート・オブ・スカイ)
- ランク:A+
種別:対軍宝具/開戦宝具
レンジ:2~50
最大捕捉:200人 - 世界とは断絶された魔境にして異境、世界の外側に在る「影の国」へと通じる巨大な「門」を一時的に召喚。
- 女神スカディではなく、ケルトのスカサハとしての自己が本来支配するはずの領域である「影の国の」の一部たる「影の城」が姿を見せる。
- 効果範囲の中の存在のうち、彼女が認めた者にのみ、「影の城」は多大なる幸運と祝福を与える。
- 「影の城」に愛された者は、力なき身であろうとも強大な敵を打ち倒す。
- 通常の聖杯戦争でこの宝具を効果的に用いれば、驚くべき番狂わせをもたらす可能性もある。
- スカサハ=スカディは、なぜ自分がこの宝具を使用するのかはっきりとは理解できていない。
- 北欧の神々から与えられた加護が、もうひとりの自分(ケルトのスカサハ)に由来する異境の力を行使させているのであろうな、程度の認識である。
- 『Grand Order』では「味方全体のクリティカル威力をアップ[注 5]&味方全体に回避状態を付与[注 6]&味方全体に即死無効状態を付与[注 6]&味方全体に被ダメージカット状態を付与[注 7][注 8]」という効果のArts宝具。
真名:スカサハ=スカディ
- スカサハ=スカディ。北欧の女神スカディとケルトのスカサハが習合した存在。雪山の女神。
- 神々を狙うスルトから目をくらます為に、オーディンによって縁のある女と在り方を重ねられた。
- 北欧異聞帯に由来するサーヴァントで、汎人類史のスカサハとは「完全な別人」。異聞帯でのみ成立する神。女王としての性質に大きく傾いた存在である。
- 21世紀の北欧異聞帯に於いて、実体を失い自然へと溶けた神霊ではなく、神代から連綿と続く時間を生きて来た実在の神として、異聞帯の王として君臨した神の女王。
- ケルトの英雄スカサハと由来を同じくする北欧の巨人である、山の女神スカディ(スカジ)の特徴が多く現出している。
- スカディの側面が濃いスカサハ、というよりも「スカサハの性質を一部有するスカディ」と表現するべきか。
- スカディ(スカジ)の名は古ノルド語で「傷つくるもの」を意味する。
- 古エッダの『グリームニルの歌』によれば「忌まわしき巨人スィアチ」の娘であり、父と共にどよめきの国スリュムヘイムの古い館に住んでいた。
- 後に北欧の神々のもとへ嫁いだため、「神々の麗しい花嫁」と呼ばれる。
- スカディはスアンドルグ(スキーの神)、もしくはスアンドルディー(スキーの女神)とも称される。山における狩りの達人であり、スキーの名手であると伝えられた。
- 本作におけるスカサハとスカディは完全なイコールの存在ではないがお互いに影響を与え合い、「混じり合った」という解釈を取る。
- ランサーのスカサハが大神オーディンの所有する原初のルーンを譲り受けているのも、ある意味、この混合(習合)ゆえであろう。
- 汎人類におけるスカサハは、北欧のスカディ神と部分的に習合している可能性があるが、北欧異聞帯ではスカディ神が存在の主体となっており、
- 「スカサハ=スカディ」として異聞帯に存在した彼女は特にスカディとの混合比率が高く、そのため、神々の花嫁としての性質を多数有している。
- 神々に愛され求婚され続けた女神ではあったが、気付けばラグナロクの果てに全ての神々は姿を消しており、
- 異聞帯を統べていた頃には隠し続けてきたものの「異聞帯としての北欧世界最後の神」になってしまっていた故に、彼女の心には「取り残された者」としての哀切がある。
- ノルウェー王統の歴史書『ヘイムスクリングラ』によれば、スカディ(スカジ)は一度目の夫である海神ニョルズと離婚し、オーディンと再婚したことになっている。
- 本作の彼女は未婚だが、後世にそう記される程度には目を掛けられていた……はずである。
関連
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『FGO Fes. 2018 ~3rd Anniversary~特異点ピックアップ召喚』の開催に伴い、期間限定で実装された北欧異聞帯の女神。
その他
人間関係
Fate/Grand Order
- オフェリア・ファムルソローネ
- 自身が王として治める北欧異聞帯を担当するクリプター。
- 異聞帯の住人同様娘であるかのように愛している。
- ゴルドルフ・ムジーク
- 将軍としては甘い性格から部下は苦労するだろうと予想しているが、その点を気に入って愛する対象と認定している。
- ただし太っているウェイトは駄目らしく、「痩せるがよい」と発言している。
- ナポレオン
- 自分の居城に攻撃してきた汎人類史のサーヴァント。
- 特別に敵視しているわけではなく、むしろオフェリアに結婚するように唆している。
- 始皇帝
- 自分と同じ異聞帯の王だが、同盟については「論外」とにべもない。
- リソースの都合で管理社会にせざるをえない北欧異聞帯と比較すれば遥かに豊かなのにも関わらず、同じような管理社会をわざわざ敷いている中国異聞帯には相当な悪感情があったのかもしれない。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 人物自体は嫌いではないが、担当している異聞帯は好かない。こちらも中国異聞帯同様に豊かさを失っていないにも関わらず、人的資源を切除していく在り方が気に入らないのかもしれない。
- 「スカンジナビア」の語源が「スカディ」という説があるためか親近感を抱いている模様。
- スカサハ、スカサハ〔アサシン〕
- 自身と習合させられた存在。
- 彼女を目の当たりにしたときにはその凛々しさに驚くものの、「肌のハリとか絶対私が勝ってる」と意識している模様。
- 逆に水着姿の彼女には肌を露出させすぎと慌てる様子も見せる。
- シトナイ
- 彼女を構成する女神の一柱フレイヤは汎人類史では娘だった為、殺せなかった。
- 自分が女神フレイヤの母親になるかもしれなかった事は知らなかったが、クリプターが来たことで汎人類史の北欧神話を知った。
- スルト
- 自分以外の神々を焼き尽くし、北欧異聞帯が形成される原因を作った存在のため、当然ながら印象は最悪。
- 彼が残した爪痕を抑え、人が生きてゆける環境を作る為に自身の力の大半を割いている。
- ブリュンヒルデ
- サーヴァントになってからも、生前のシグルドとの因縁に囚われていることを憐れんでいる。
- ワルキューレ
- 北欧異聞帯では大神オーディンから指揮権を譲り受けた存在。
- 三騎残った彼女達をベースに、量産型のワルキューレとも言える「御使い」を生み出した。
- シャーロック・ホームズ
- 汎人類史のサーヴァント。
- 智慧を秘めた佳い目と評価し、一度は光神バルドルにも似ていると冗談で称した。
- クー・フーリン、クー・フーリン (Prototype)、クー・フーリン〔キャスター〕、クー・フーリン〔オルタ〕
- 習合させられた影の女王スカサハの縁者。
- 彼らを見ていると何故か胸の奥が疼くらしい。
- 女王メイヴ
- 習合させられた影の女王スカサハの縁者。
- 自身が知る正に豪傑と呼ぶべきスカサハと異なる少女っぽさや、色々と隙のあるところに凄まじいギャップ萌えを感じているらしく、自分以外の「女」には基本敵視が入る彼女にしては非常に珍しいことに思わず「かわいい」と漏らし、自分のやりたいことを取り下げてまで気遣うほどに魅了されている。
- フェルグス・マック・ロイ
- 習合させられた影の女王スカサハの縁者。
- 「もう1人のスカサハ」という認識だが、「姉御」ではなく「姫君」と評している。
- メイヴ同様、豪傑としてのスカサハが印象深い故か、それとのギャップに戸惑いつつも魅了されており、遂には辛抱たまらず、メイヴの静止を振り切って暴走してしまうことに…。
生前
- ニョルズ
- 海神。本来ならば自身と結ばれ後妻になるはずだったが、その運命は果たされなかった。
- オーディン
- 自分に氷と雪で出来た城を与えた神。他の伝承では結ばれたとされている。
- 佳い男ではあったが、ヒトの弱さをまるで気にする素振りのない性格だったという。
- 彼によって縁のある女であるスカサハと在り方を重ねられた。
名台詞
Fate/Grand Order
戦闘
- 「どーれーにーしーよーうーかーな。」
- スキル使用時の台詞の一つ。手元のルーンを選んでいるのだろうか。何とも気が抜ける。
マイルーム
- 「あつぅーい…………はっ! な、なんじゃ。やめよ。今のは聞かなかったことにせよ。──死ね。凍えて死ね。氷となって私をひんやりさせよ。」
- マイルーム会話「絆Lv4」。それまでの絆台詞は一応真面目な言動が多かったのだが、色々な意味で台無しである。声優の演技も必聴。
ストーリー本編
- 「……いや。
何を言っている、オフェリア。つがいとなるには丁度よい男であろう?」 - 北欧異聞帯にて、ナポレオンがオフェリアを婚約者だとカミングアウトして場の雰囲気が完全にグダグダになり、いい加減に話を戻そうとオフェリアがスカディに話を振った返答。
- コイバナにまさかの敵ラスボスの参戦である。そして
親公認されてこの場に味方が言動が不審な自分のサーヴァントしか居なくなったオフェリアの心労が想像できる。
- マシュ「正体の分からないものを育てて……人理なき世界を、覆い尽くそうとしている。」
- 「それがなにか?」
- 「私は、私の世界を守らねばならぬ。今さら言うまでもなき事だが。」
- 「おまえたちと同じだよ、カルデア。汎人類史。私は―――」
- 「―――責任と、覚悟をもって、愛と死を決めている。」
- 空想樹の正体を知らず、それでも世界を守るために、自身の覚悟を表明するスカサハ=スカディ。
- きっと、これからも同じことが起こるだろう。
- そのためにもマスターたちは、彼女と同じように責任と覚悟をもって挑まなければならない。
- それが、意図せずとも奪う側へと回ってしまった者の責務として。
- 「時に―――」
- 「お前たち汎人類史に、ヒトはいかほど生きる? 万を超え、幾百万、幾千万、幾億……」
- 「ああ、命の数として、獣や草木を数えれば数限りなかろうな。」
- 「お前たちはそれだけの命を背負って、我が愛する異聞帯を滅ぼさんとするわけだな。ふむ。」
- 「………………ならば、私は。我が1万の民のため、おまえたちの幾億、幾千億―――」
- 「否、否! 那由他の命をもこの手で奪ってみせよう!」
- 「この奇跡を逃してなるものか!」
- 狂ったラグナロクを越え、炎の世界を生き延び、それでも残った僅かな命たちは、ここからやり直そうと再び歩み始めた矢先、人類史は北欧を消した。
- 未来がないと、『悪』であると判断され、全てが無駄と切り捨てられた。
- だがこうして北欧の世界に、処断された瞬間から奪われたはずの3000年という時を与えられ、生存という奇跡を目の当たりにし、スカサハ=スカディは1万の愛する民のために汎人類史へ宣戦布告する。
- 例え那由他の命を奪うことになっても。
- 「我が愛では……足りぬ……春は来ず……」
- 「命は増えることがない……だが……諦めぬ、諦められぬ! 絶対に!!」
- 「この3000年、この幾星霜、我が力はスルトの炎熱を抑えるために費やされていた!」
- 「だが! 今であれば! スルトなきこの異聞帯であれば―――」
- 「……我が力、北欧に希望をもたらす事もできよう。」
- 「此処に愛を廃棄して、ああ、お前たちには死をやろう。」
- 「己が人理を救わんとするならば、殺せ! 我らを踏み散らしてゆけ―――汎人類史のモノども!」
- 3000年の時を経ても、100の集落と1万の民しか維持できず、老婆や老爺となるまで生かすことも出来ず、この北欧には先がないと、発展しないと判断された北欧。
- だが、スルトのいないこれからであるならば、希望がある。救いがある。
- 民を守るために、未来を勝ち取るために、北欧の母として、この異聞帯の女王として、同じく人類史を取り戻さんとするカルデア一行とスカサハ=スカディは戦いに挑む。
- 「征け。カルデアの者たち。」
- 「戦いに敗れ、地に倒れ伏した我らを………幾百、幾千、幾万の……無間無量の炎と氷、そして想いの屍を踏み越えて。」
- 「――――――おまえたちは、征くがいい。」
- 勝敗は決した。
- 生存において善悪に依る優劣が無いのなら、ここに悪はなく、善もなく、ただ生存競争があった。
- どちらにも間違いなどなく、生き行くための闘争であったのだ。
- ゆえに、彼女はカルデア一行を見送る。生存という権利を得た勝者に激励を手向けて。
- ―――征け、黄昏を越えて。
イベント
- 「それよりもだ。温泉というのは、その、なんだ―――」
- 「い、いやいい、なんでもない。」
- 「今は、えと、ええと、そうだ!アイスクリームだっ!」
- 「アイスクリームが欲しい!そう決めた!そこな男、アイスクリームを持てい!」
- 『雀のお宿の活動日誌~閻魔亭繁盛記~』より、メイヴに「温泉に来れたんだから温泉に入るものでしょ!」という指摘を受けて。
- 本人は温泉に入ることに乗り気ではないため、このように話を逸らそうとするのだが、これが彼女らのよく知るスカサハとのギャップを感じさせ、フェルグスにも「可愛い」と思わせた。
- 「…………………………あついのは好かぬ。」
- 同上より、温泉に入りたがらない理由を問われて。
- 苦手な物があるということとその何処か子供っぽい口調で、影の女王スカサハとのギャップに戸惑っていたメイヴとフェルグスを悶絶させ、メイヴをして「スカサハなのに可愛いとか意味不明…」と言わしめた。
- その実、自身の世界(北欧異聞帯)がスルトに焼き尽くされたことに起因する深いトラウマでもある。
- アーラシュ「嬢ちゃんはもう知ってるか?」
- 「熱い温泉に浸かりながらいただくアイスクリームってやつが、すこぶる旨いんだとさ」
- <中略>
- ニトクリス「しかしアーラシュ殿。そのような話、どこでお聞きになったので?」
- アーラシュ「今しがたさ。すぐそこの廊下ですれ違った女王様がな。」
- 「ま、ずいぶんと佳い顔でそう言っててなぁ―――」
- 同上より後、スカサハ(ランサー)に提案されたもの。
- 炎熱など効かん―――そう分かってはいても、どうしても拒んでしまう。
- だが、こういう組み合わせならばもしかしたら…その結果は、通りがかっただけであろうアーラシュの言葉からも察せるというものだ。
メモ
- イラストを担当したこやまひろかず氏によるとスカサハに比べて
若肉体年齢を少し下げて頭身も少し下げてデザインされており、身長も少し低いという設定だったりする[出 1]。 - 『Fate/Grand Order』では「ケルトの英雄スカサハと由来を同じくする北欧の女神スカディが習合した存在」とされているが、原典ではスカサハとスカディは起源を同じとしたモノではない。が、アメリカの作家でありフェミニストのバーバラ・ウォーカーは、1983年の著作『神話・伝承事典 失われた女神たちの復権』 (原題:The Woman's Encyclopedia of Myths and Secrets)において彼女らを同一視している。
- もっともバーバラ・ウォーカーは神話の研究者ではなく、『神話・伝承事典』は彼女の思想に都合良く神話や伝承を解釈・捏造している箇所が多々あるため、学術的な正当性はないと見なされている。
- バーバラ・ウォーカーの説の無茶苦茶さの一例を挙げると、スカサハとスカディだけでなくインド神話のカーリー、スコットランド神話のカリアッハ、ギリシャ神話のペルセポネも同一であるとしている。
- 端的に言って、当該書籍は彼女のネオペイガニズム的フェミニズム思想を正当化するために書かれたいわゆるトンデモ本の類であり、「『戦士スカサハ』=『女神スカディ』」説は彼女の妄想レベルの説である。
- とはいえ、異なる神話の神が同一であるという解釈は創作において利用しやすい面があるためか、FGO以前にも『女神転生Ⅲ』でスカアハ(『女神転生』シリーズではこの表記)とスカディを親族と設定し、スカアハの進化形態がスカディであるとしている前例がある。FGOでは、「スカサハとスカディは完全なイコールの存在ではないがお互いに影響を与え合い、『混じり合った』」とする立場をとっている。
- ともあれ、スカサハとスカディを同一視する解釈は現実世界的には珍説・奇説にすぎないので、混同しないように注意が必要である。
- もっともバーバラ・ウォーカーは神話の研究者ではなく、『神話・伝承事典』は彼女の思想に都合良く神話や伝承を解釈・捏造している箇所が多々あるため、学術的な正当性はないと見なされている。
- Arts対応の玉藻の前、Buster対応のマーリンに対応すると思しい、キャスター初のQuick型アシスタント。Quickカードのみに適応される強力なバフがNPゲージ回収力にも影響し、さらに他サーヴァント一騎のNPゲージ大量増加のスキルも持つ。
- これに着目し、自身のスカディとサポートとして借りたスカディ、そして全体Quick攻撃宝具を持つサーヴァントを組み合わせ、2〜3ターン続けて全体攻撃宝具を連打する「スカスカ○○」(○○には対応するサーヴァントの名前が入る)と呼称されるパーティ編成、通称「スカディシステム」が検証されている。hit数の多い全体Quick宝具を持つサーヴァントは大体適応可能。
- これまでキャスターでQuickカードを複数枚持つサーヴァントが一人もいなかったため、クラス相性という面では他キャスターよりも不利な編成を強いられるがそのリスクに足るだけの効果を発揮する……というか強力すぎて環境を塗り替えるレベルのインフレが発生してしまった。そのデカすぎる影響はスカディ登場から一年以上が経過しても続く程。
- 異聞帯の北欧においては「酒」という文化があまり残っていない。神々にとっても人類にとっても縁深い、ある種文化の象徴とも言える酒の存在を維持することができなかった辺り、異聞帯の北欧の切迫した実情が伺える。とは言え、第23集落でゲルダがカルデア一行を歓待する際に「とっておきの蜂蜜酒をお出しする」と言っているのでかなり稀少ではあるが少しは北欧異聞帯に残存していたのかもしれない。