キリシュタリア・ヴォーダイム
キリシュタリア・ヴォーダイム | |
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外国語表記 | Kirschtaria Wodime[出 1] |
性別 | 男性 |
身長 | 187cm |
体重 | 74kg |
特技 | 占星術、天体魔術、高速詠唱 |
好きな物 | ウォーキング、フェンシング、ベーキング |
苦手な物 | 事前調査不足による失敗、厚ぼったい服装、酒類 |
声優 | 斉藤壮馬 |
デザイン | こやまひろかず[1] |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するイギリス出身の魔術師。Aチーム、後のクリプターの一人。
- 略歴
- Aチームのリーダーとしてカルデアから選抜され、ランサーを召喚予定だったが、レフの妨害工作により瀕死の重傷を負い、コフィンで凍結保存されてしまった。
- その後、異星の神の干渉により、人理修復後の救出を待たずして蘇生。異星の神が欲していたのは彼一人だったが、キリシュタリアは他6名にも機会が与えられることを要求。必要な対価を全員分支払い、Aチーム改めクリプターとして7人での蘇生を果たす。
- 第二部序章ではクリプターの代表としてカルデア残党に対して勝利宣言を行っていた。
- 『無間氷焔世紀 ゲッテルデメルング』ではカルデアがロシアを攻略し、近接した異聞帯の北欧に到達していると予想し、スカサハ=スカディとカルデアに対する記録映像を伝言としてカイニスに預けている。
- 人物
- 家柄も魔術回路も1000年続く魔術師の名家、ヴォーダイム家の若き当主。天体科の首席にして、Aチームのリーダー。クリプターの統率者。
- マリスビリーの一番弟子であり、オルガマリーよりアニムスフィアの後継に相応しいと言われていた。周囲からも一目も二目も置かれており、マリスビリーに傾倒してカルデアに来ずに時計塔に残っていたら現代魔術科に次ぐ十三番目の新しい学科を創設していただろうと語られるほど。
- 大概な綺麗事を思考するが、その根底にあるのは紛れもなく人類愛。人間の基本原則である
野生 が助け合い、認め合い、殺し合う事だとしっかり受け止めている。クリプター一人一人の価値を信じる揺るぎの無い人間性の光を持ち、人が持ちうる最も誇るべき強さを持っている。 - 「うまく神を扱う」という野望を持ち、カイニスは人間らしい浅はかさと傲慢さと言い、ゼウスと気が合うとしている。カイニスからその野望は、キリシュタリアに負けた自分の方がマシに思える程度には人の身には過ぎたものとされる。
- 魔術によって人による人理焼却を目論んだ魔術王とは違い、神による人理編纂を選択した。人の意識がどれほど沸騰しようと覆らない世界、一部の欠損も欠片もない生存圏、弱い人間を廃する完全なる神代を作り上げようとしており、それを阻む者に容赦はしない。自身の異聞帯が他の異聞帯に呑まれても構わないと言い、必ずしもギリシャの異聞帯が最善とは限らないと考えている。また人が神を使いこなすための用意をしている。
- 対価を払ってAチームに機会を与えたにも関わらず、それを重要な事とせず、これから先の段取りに不要なものとする。感謝されるのが原因で能力が十全に発揮されないのを良しとせず、その事実を一切誇らず、クリプター達に一言も口にしていない[注 1]。そして自分の為にした事とし、上手くいった時点で報酬は得ているとした。
- 貴族らしくいいお茶を持っている。
- 15歳の折、父親が差し向けた刺客に襲われ、瀕死の重傷を負って倒れていたところを見知らぬ浮浪者の少年に助けられ、暫く匿われていたことがある。この一件で彼の魔術回路は深刻なダメージを受けてしまい、今もなお傷が完全に癒えることはなく、手には皺が刻まれ身体は痩せ細っているという。
- 能力
- 魔術師としての総合力は彼が一番とダ・ヴィンチに評されている。
- どのような経緯を辿ったのかは不明だが神霊三柱を下して配下にし、異聞帯の都市を単身で攻略するなど異常なまでの強さを見せつけている。
- そして『神代巨神海洋 アトランティス』で満を持して登場した際には「理想魔術」によってサーヴァント複数を含むカルデア一行を単騎で一蹴する圧倒的な強さを見せた。
- 理想魔術
- アニムスフィアに連なる魔術で、神代魔術よりもさらに遡ったルーツを持つ魔術。
- 現在の地球では理論が語られるのみで発動できない魔術であるが、神代が続いているギリシャ異聞帯では異聞帯そのものが丸ごと魔術回路という特性により発動が可能になっており、文字通り天文学的なスペックを叩き出している。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- クリプターの一人として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- マリスビリー・アニムスフィア
- 魔術の師。彼の「机上の空論」を証明する事を目的としている。
- 異星の神
- 自分を伝道者として選び、蘇生させたモノ。
- キリシュタリアは表向きでは彼の降臨させるための準備を進めている一方で、自身の本当の目的のために監視の目を潜りながら計画を練っている。
- カイニス
- 従えている3騎の神霊サーヴァントのうちの1騎。時系列としては一番最後に召喚された。キリシュタリアにとっての先駆者。
- 適度にプライドを擽りつつ礼を尽くしているため、雑用を依頼できるレベルの良好な関係を築いている。
- ディオスクロイ
- 従えている3騎の神霊サーヴァントのうちの1騎。異聞帯において神として健在している彼らを殺してそのままサーヴァントとして召喚した。
- ゼウスへの盲信と同じくらいキリシュタリアを認めているが、それ人間としてではなく『ゼウスが認めたもの』としてである。また、汎人類史における自分達の歴史を見たことで人間への憎悪が強くなりすぎてしまい、良好な関係に見えていても相互理解には程遠かった。
- 3騎の中で唯一キリシュタリアの本当の目的を知らされていない。
- アトラス
- 従えている3騎の神霊サーヴァントのうちの1騎。キリシュタリアの本当の目的の要としてオリュンポスの空想樹内部にあらかじめ潜ませていた。
- カドック・ゼムルプス
- 彼のコンプレックスとは裏腹に、その反骨心と向上心を高く買っていた。
- シミュレーションでは彼の趣味に合わせようと音楽ジャンルを混ぜた言い回しをしていたが、本人に釘を刺されてしまう拗ねてしまう。
- オフェリア・ファムルソローネ
- それぞれの異聞帯の関連性からか、「最後に残るのは自分と彼女の異聞帯がふさわしい」と持ち上げている。
- 人理焼却前と比較して彼女の性格が変わり、自分に対する傾倒が目に見えている状況に対しては何も言わなかったが、オフェリアが死んだ後もういない彼女に問いながらも何処か寂しげだった。
- 能力についても高く評価しており、彼女が引き当てたセイバーについて相談された際にも彼女なら御せると信じていたため具体的なアドバイスはしなかったほど。
- スカンジナビア・ペペロンチーノ
- 彼の他人に対する配慮と、心の中の諦観を知って相当に感服していたようで、敬語で話しかける数少ない相手。
- クリプターのメンバーの中では唯一自身を気にかけてくれている存在。
- ベリル・ガット
- シミュレーションでは何がしかがあったようで、「彼とはすれ違えた」と若干不穏なニュアンスで言及している。
- 彼からも「自分なんかを信用するな」と釘を刺されていたが、結果として彼の裏切りを受けることになってしまった。
- デイビット・ゼム・ヴォイド
- かなり親しかったようで、神話談義を交わしたり、自分が失敗した際にはそれを正すものとして彼の名を挙げる程信頼していた模様。
- スカサハ=スカディ
- 善き神性であり、自分たちの目指す新世界を肯定して欲しいと考え、神としての在り方に期待している。
- 自らの運命を否定し、生存の道を選んだ上で自らの異聞帯の空想樹と対決して欲しいと思っている。
- ゼウス
- 地中海の古き神。「冠位指定/人理保障天球」によって正面から打ち倒したのち、盟友となっている。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「……通達する。我々は全人類に通達する。
この惑星はこれより、古く新しい世界に生まれ変わる。
人類の文明は正しくなかった。我々の成長は正解ではなかった。
よって、私は決断した。これまでの人類史————汎人類史に反逆すると。
その為に遠いソラから神は降臨した。七つの種子を以て、新たな指導者を選抜した。
指導者達はこの惑星を作り替える。もっとも優れた『異聞帯の指導者』が世界を更新する。
その競争に汎人類史の生命は参加できず、また、観戦の席もない。
空想の根は落ちた。創造の樹は地に満ちた。
これより、旧人類が行っていた全事業は凍結される。
君たちの罪科は、この処遇をもって精算するものとする。
汎人類史は2017年を以て終了した。
私の名はヴォーダイム。キリシュタリア・ヴォーダイム。
7人のクリプターを代表して、君たちカルデアの生き残りに————いや。
今や旧人類、最後の数名になった君たちに通達する。————この惑星の歴史は、我々が引き続ごう。」 - 二部序章の終盤。汎人類史の白紙化と共にカルデアに送られる宣言。
- 「わずか数年の接触だったが。君が穏やかな女性である事は、よく分かっていた。
オフェリア。君には私が偉大な人物に見えていたかい?」 - オフェリア亡き後一人寂しげなりながら口にした、彼女への問いかけ。そして彼女が向けていた期待に応えようと己の意志をより固める。
- 「虚空の神よ、今人智の敗北を宣言する。眼は古く、手足は脆く、知識は淀んだ。
最後の人間として、数多の決断、幾多の挫折、全ての繁栄をここに無と断じよう。
この一撃をもって、神は撃ち落とされる。変革の鐘を鳴らせ!
『冠位指定/人理保証天球 』!」 - 神代巨神海洋 アトランティスでの理想魔術の詠唱。
言葉通り”星を落とす”一撃によって複数のサーヴァントを含むカルデア一行を瞬く間に壊滅させた。
さらに、間髪入れる間もなく第二射を放つことも可能であり、「カルデアの者」の介入が無ければ一行は間違いなく全滅していた。
メモ
- 第二部一章にて「最後に残るのは自分とオフェリアの異聞帯であることが望ましい」と語っていた彼だが、7つある異聞帯のうち彼が登場するのは5つ目であろうことが予告PVから見て取れる。型月的には登場が早期だからといって大ボスになれないとも限らないのだが、ストーリーへの本格的な登場はまだであるにも関わらず「残り2つの異聞帯担当のクリプター達のかませになるのではないか」とプレイヤー達からは危惧されていた。
- 第二部第一章にて姿を現しその人物像の片鱗を垣間見せたが、自信は非常に強いもののそれは実力から来る自負であり、カルデア残党に対しても「世界をひっくり返す事に慣れている」と実力差は認識しつつも甘く見る様子はまったくなく、上記の異常な程の能力も散見させており、どちらかというとレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイのような強敵感をこれでもかと匂わせていた。
- 逆に、彼自身の言動にはまったく問題は無いのに、ベリルが強大さを認識し、オフェリアが過剰なまでに彼を持ち上げるせいで外堀から死亡フラグを着々と築かれるという羽目になってしまっていると言われていた。
- 第二部第一章にて姿を現しその人物像の片鱗を垣間見せたが、自信は非常に強いもののそれは実力から来る自負であり、カルデア残党に対しても「世界をひっくり返す事に慣れている」と実力差は認識しつつも甘く見る様子はまったくなく、上記の異常な程の能力も散見させており、どちらかというとレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイのような強敵感をこれでもかと匂わせていた。
- が、第二部二章にて、実は異星の神が最初に接触した存在であり、後述されているように神が自身の伝道者として必要としていたのはAチームの中で彼だけだったのだが……という事実が明かされた。これにより、オフェリアが彼を過剰とも思えるほど慕っている理由が判明し、また、キリシュタリア以外が勝つ見込みがないという旨のベリルの発言に信憑性が高まった。
- さらに自分の他にオフェリアの異聞帯が残ることが望ましいと語っていた理由について、彼女のサーヴァントであるスルトの魔剣の力に「興味深い」と語っていたことから、何らかの理由で星が造った神造兵器を必要としていることが匂わされている。
- 異星の神からは「
秘匿者 」であると称され、自らの伝道者に相応しいとされている。 - 立ち絵で所持している杖は、魔術的な概念や理論を元に現代の技術で設計制作された一品モノという想定でデザインされた。置き換えの利かない曰くのある古い物に加え、更新できる部分は現代の素材や部品で組み上げた感じとのこと。[出 2]
- コアになる神秘は守りつつ、現代の便利なものや優れた技術を取り入れようとする魔術師のようなイメージ。[出 3]
- ラフ段階では普通の魔術師っぽい杖のデザインとメカメカしい今のデザインを出していたが、後者のデザインが採用された。[出 4]
- コアになる神秘は守りつつ、現代の便利なものや優れた技術を取り入れようとする魔術師のようなイメージ。[出 3]
話題まとめ
- 林檎農家キリシュタリア
- 『Fate/Grand Order』でのメインストーリー『星間都市山脈オリュンポス 神を撃ち落とす日』開始前にログインボーナスの配布があったのだが、そこではキリシュタリアの立ち絵と「黄金の林檎」のボーナスが配布される内容になっていた。
- ギリシャ神話ではヘスペリデスの野に黄金の林檎が実る果樹園があるとされているので、それと合わせてキリシュタリアがギリシャ異聞帯で採れた林檎を送ってくれているなどと本編に先駆けてネタにされる羽目になってしまった。
脚注
注釈
- ↑ オフェリアは魔眼により経緯を把握。少なくともカドックとヒナコは気づいていない模様。
出典
- ↑ 『Fate/Grand Order -MOONLIGHT/LOSTROOM-』
- ↑ こやまひろかずTwitter2018年11月21日18:33
- ↑ こやまひろかずTwitter2018年11月21日18:45
- ↑ こやまひろかずTwitter2018年11月21日18:38