ジークフリート

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黒のセイバー
真名 ジークフリート
外国語表記 Siegfried
性別 男性
身長 190cm
体重 80kg
特技 全自動願望成就
好きな物 願いを叶えること(Apo)
正義(FGO)
苦手な物 空気を読む(Apo)
邪悪(FGO)
天敵 ファヴニール
出典 ニーベルンゲンの歌
地域 ドイツ
属性 混沌・善
副属性
一人称
二人称 あなた/君/貴様
三人称 彼/彼女
声優 諏訪部順一
デザイン 近衛乙嗣
KN(原案)
設定作成
Apocryopha
TYPE-MOON
Grand Order
東出祐一郎
奈須きのこ
イメージカラー 黒褐色
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Apocrypha
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概要[編集 | ソースを編集]

剣士」のサーヴァント。 

略歴
Fate/Apocrypha』ではゴルド・ムジーク・ユグドミレニアによって召喚された。触媒は血に染まった菩提樹の葉。
真名と弱点の秘匿のため、召喚されて早々にゴルドに自分の許可なしに喋ることを禁じられ、それを承諾してしまったが故にゴルドと信頼関係を築けなかった。そして、そのすれ違いが致命的な事態を招くことになってしまった。後に、ゴルドの暴行によって死亡したジークに自らの心臓を与えて消滅した。だが……。
Fate/Grand Orderでは第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』において、マスターのいないはぐれサーヴァントとして西暦1431年のフランスに召喚される。主人公らと出会った後はジャンヌ・オルタが操る邪竜ファヴニールへの切り札として、彼/彼女らに協力する。
当初は重傷と呪いによってまともに戦える状態ではなかったが、ジャンヌゲオルギウス、二人の聖人の力で治癒に成功。決戦においてファヴニールを打ち破る力となった。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
2部6.5章『死想顕現界域 トラオム』でははぐれサーヴァントとして登場。張角に囚われ幽閉されていた。
人物
灰色長髪の端整な顔立ちで、胸元と背中が大きく開いた鎧に身を包み、大剣を背にする長身の青年。
性格は高潔な騎士そのもので強敵との死力を尽くした戦いを望み、戦場での嘲笑を良しとせず、義を重んじる英雄らしい性格。伝承から「頼まれ続けてきた人柄」と称され、利のある命令には素直に随従する。
しかし、弱者への一方的な暴力を嫌い目の前で蹲る者がいれば、例え命令を無視してでも助けようとする高潔な精神を持つ。
『Fate/Grand Order』では寡黙、謙虚、控えめな態度をしており、マスターに対しても一歩引いた態度でマスターを立たせる、日頃は何でも言うことを聞いている。
その一方で自身の主義主張に対しては誰よりも頑固な側面をもっており、極めて人間的で真っ当なもの。彼の主義主張に関わる問題が出た場合、どれほど良好な関係を築いていても頑として言うことを聞かず、令呪を使用されても一歩も退かないほど。
自己評価が常にマイナス気味で、何かにつけて「すまない」と呟くが、生前において不幸と悲劇をもたらし、誰かの願いを叶えることしかしなかった故。
能力
セイバーにふさわしい高い剣技と破格の防御力を兼ね備え、その不死身の肉体を活かし、攻撃を貰う事を前提とした捨て身の戦法をとる。
その近接能力は赤のランサーと互角に打ち合うほどで、頑強さなら彼をも凌ぐ。能力「悪竜の血鎧」の恩恵で優れた耐久力を誇り、作中では、赤のランサーやアーチャーからAランク級の通常攻撃が直撃しても微傷程度の傷しか受けなかった。
他のサーヴァントとの連携にも秀で、バーサーカーと呼吸を同一にして同時攻撃も行っている。
彼は自身の逸話(竜殺し)によって、主武装である宝具「幻想大剣(バルムンク)」が「竜種」の血を引く者にとっての天敵となっており、彼自身は竜の心臓を得たことで「竜種」としての属性をも持っている。
ファヴニールの血を浴びた事でファヴニールと極々弱いながら共感しており、互いの生存を確認することが出来る[注 1]

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア B+ A B C E A 対魔力:-
騎乗:B
黄金律:C-
主人公 (Grand Order) B+ A B C E A 黄金律:C-
仕切り直し:A
竜殺し:A→A++
貪欲なる黄金:A
強化クエストクリアで「竜殺し」のランクがA++に上昇。
強化クエスト3クリアで「黄金律」→「貪欲なる黄金」に変化。

宝具[編集 | ソースを編集]

幻想大剣・天魔失墜(バルムンク)
ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:500人
由来:ジークフリートの剣、バルムンク。
Aランクに到達した聖剣と魔剣両方の属性を持つ黄昏の剣。竜殺しを為した呪いの聖剣。
原典である魔剣「グラム」としての属性も持ち、手にした者によって聖剣にも魔剣にも成り得る。柄に青い宝玉が埋め込まれており、ここに神代の魔力(真エーテル)が貯蔵・保管されていて、宝具発動のブーストに使用される。王が所有していたからか、対軍に特化しており、真名を解放することで大剣を中心として半円状に拡散する黄昏の剣気を放つ。またグラムと同じく、竜種の血を引く者に対しては追加ダメージを与える[出 1]
他の対軍宝具と比べて宝具発動の為に必要なタメが非常に少なく、追撃・連発が可能な特性がある。
が、実は連射速度はサーヴァントとしてのジークフリートよりも、『ガルバニズム』によって必要な魔力を引き出せるジークやサーヴァント化した事で欠落した特質を持っている生前のジークフリートの方が早い[出 1]
『Grand Order』では「敵全体に強力な〔竜〕特攻攻撃[Lv]<オーバーチャージで特攻威力アップ>」という効果のBuster宝具。
強化クエスト2クリア後はランクがEXに変化。ダメージ倍率が上がり「自身のNP獲得量をアップ(3ターン)」という効果が追加される。
悪竜の血鎧(アーマー・オブ・ファヴニール)
ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ:-
防御対象:1人
由来:背中を除く全身にファヴニールの血を浴びた逸話。
悪竜の血を浴びることで得た常時発動型の宝具。Bランク以下の物理攻撃と魔術を完全に無効化し、更にAランク以上の攻撃でもその威力を大幅に減少させ、Bランク分の防御数値を差し引いたダメージとして計上する。宝具の攻撃の場合はB+相当[注 2]の防御数値を得る。ただし竜種特攻などの宝具やスキルを所持している場合はプラス分が計上されない。その防御力は赤のランサーの槍撃を受けても微傷程度で済むほど。なお、B+はあくまで無防備に喰らった場合なので、『幻想大剣・天魔失墜』を相手の宝具に合わせる等の防御行為を取った場合は、さらに削減される[出 2]
但し、伝承の通り背中にある、菩薩樹の葉が張り付いていた葉の様な形の跡が残っている部分のみ効果は発揮せず、呪いによりその個所を隠すことも出来ない[注 3]。その上一度背中を負傷すると治癒魔術でも修復は極めて難しい[出 2]
ラインの黄金
かつて持っていたとされる宝具。四代遊んで暮らしてもなお余るほどの大量の財宝。本来は失っている。
魔性が宿っており、そこにあるだけで魔物を含めた他者を誘引して精神を汚染し、財宝への執着から互いに相争わせるという効果を持つ。世界からラインの黄金が消えると、精神汚染された者の記憶も合わせて消去されて元に戻る。
Fate/Grand Order』の幕間の物語「ラインの黄金を求めて」ではファヴニールが蘇った余波でフランスに召喚されてしまい、回収するためにフランスへレイシフトした。このラインの黄金を触媒に、ジークフリートを殺して黄金を手に入れたハーゲンが召喚された。
Fateにおける初出は『Fate/stay night』で、アインツベルンがその伝承に長けているとされた。『トラぶる花札道中記』でもブルマが宝具の名に使っている。『Fate/Grand Order』でのジークフリートのモーション変更時に追加されたマイルームボイスにて、現代ではアインツベルンの手に渡っていることが確定した
タルンカッペ
生前所持していたとされる宝具。着用した者の姿を隠し、身体能力を12倍に高める隠れ蓑。
シグルドの幕間で言及しているが、セイバーのクラスでは使用不可。

真名:ジークフリート[編集 | ソースを編集]

『ニーベルンゲンの歌』に謳われる万夫不当の英雄。
ネーデルラントの王子であり、幾多もの冒険を重ねてニーベルンゲン族の財宝や聖剣バルムンク、姿を消す外套を手に入れた彼は、ついに邪竜ファヴニールを打ち倒し、彼は「竜殺し(ドラゴンスレイヤー)」の称号を冠するまでに至った。
どのように誕生したか、どのように最期を遂げたか、それらを総合して英雄らしい英雄であるが、だからこそ彼は無意識に縛りをかけたのだ。
英雄とは、人に乞われて初めて成り立つものであり、乞われないのであれば動いてはならない。人の願いを叶えるものであり、自分の意志で動いて自分の願いを叶えようとしてはいけない。
結果、彼は「求められればそれに応じる」という、善も悪も問わず叶える「願望機」のような生き方を送っていた。
彼に取って善と悪など立ち位置の問題でしかなかった。悪人であろうと求められたなら手を貸し、求められなければ善人であろうと見捨てた。全ての人を救えないなら、せめて求められたならば応じる、それだけを決めていたという。
打ち倒したファヴニールの血を浴び、雫を飲んだジークフリートは不死身の存在となり、あらゆる攻撃が自分には通用しなくなったが、それはただ無造作に敵を屠るだけ、と「闘争」は何時の間にか「作業」となり、戦いに高揚を感じる感覚も失われていった。
だがある時、彼は「自らが何を望んでいるのかまるで分らない、希望も夢もなく、未来を思い描くことも出来ない」と自分が知らず知らずの内に行っていた欺瞞に気づいてしまう。
人を、世界を愛しているのに、その空虚さを埋めることは出来なかった。そして彼の華々しき栄光は、彼がブルグントの姫クリームヒルトと添い遂げたあたりから影が差す。
義兄の望みを叶えた結果、義兄の妻と自分の妻クリームヒルトが対立状態に陥り、戦いを防ぐためにはジークフリート自身が死ぬしかない、という状況にまで追い込まれた。自分の命で事を収めるため友であったハーゲンに自分を殺すよう願いを告げる。
友は彼の願いを叶えたが、それは彼の意に反した惨劇を引き起こしてしまう事を、同時に致命的に見誤ってしまった。
クリームヒルトは殺した者への復讐をするのなら悪魔に魂を売っても構わない程彼を愛しており、ジークフリートを殺したハーゲンや義兄のグンターを手にかけ、彼女も憎悪に囚われた末に殺され、結局は「争いを止めたい」という彼自身の望みは叶えられなかった。
だが彼は英雄として生き、死んだことに何ら後悔は無く、死の間際、ようやくやりたいことが明瞭に浮かび上がった。
誰に認められなくてもいい、誰に賞賛されなくても構わない、ただ自分が信じるものの側に立って生きていきたい。
誰かのためでもなく、己のためでもなく、自らの信じるものの為に戦う者。
そう、彼の願いは「正義の味方」になることだった。

関連[編集 | ソースを編集]

ニーベルンゲンの歌
ジークフリートの伝説。五~六世紀に成立し、様々な土地に広がっていた。
『ニーベルンゲンの歌』とほぼ同時期に、英雄シグルドの物語『ヴォルンスンガ・サガ』が成立、ワーグナーの歌劇『ニーベルングの指環』はこれらの伝説を纏め上げた傑作である。
実を言うと、ジークフリートは主役という立ち位置ではなく、本当の主役は彼の妻であるクリームヒルトであり、この物語は彼女の絶望と憎悪がもたらす一大復讐劇である。
バルムンク
ジークフリートが振るった剣。
地下の国に住む一族、ニーベルンゲン族が財宝の公平な分配をジークフリートに依頼し、彼はそれに応じた。
この時報酬としてあらかじめ渡されたのがこのバルムンクであるが、財宝の分配は二人の王にとって不公平に感じられ、ジークフリートと戦ったが返り討ちにあってしまった。
所有者がいなくなった財宝はジークフリートのものとなり、バルムンクもまた彼の武器となり、それからはあらゆる戦いでこのバルムンクを振るい、邪竜ファヴニールを打倒した。

登場作品[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha
「黒」のサーヴァントとして登場。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
召喚触媒である血の付いた菩提樹の葉が登場。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

初期実装のサーヴァントの一人。
「Fate/Apocrypha × FGO スペシャルイベント開幕直前キャンペーン」の開催に際し、モーションがリニューアルされている。
期間限定イベント『水着剣豪七色勝負』の開催に伴い、カジュアル衣装の霊衣「スーパー・クールビズ」が実装された。
イベント
  • 歌うカボチャ城の冒険
「✝『舞い降りし最強の魔竜』✝」の名義でゲリラクエストにて登場。中二病あふれるそのネーミングにファンの腹筋を崩壊させた。再臨3回目の姿で登場している。
  • セイバーウォーズ
泉の女神に良い魔女と悪い魔女を押し付けられた後、二人に唆され宇宙船に近づきヒロインXにカリバーされた。
  • ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊
ジャンヌオルタに贋作英霊として召喚された。その際付与されたロールは「クラスで偶然隣の席になった気さくなアイドル」
  • ネロ祭再び ~2016 Autumn~
エキシビジョンマッチの4番手として悪竜の血鎧を使用してくる。100%防御バフとして機能し神性や毒火傷などの追加ダメージのみでしか倒せない強敵。防御無視効果も他のバフで軽減されてしまう。なお復刻版では去年いなかったホームズの宝具の効果によりあっさりバフが無効化されることが判明。
  • ハロウィン・カムバック!
唐突に空にうっすら現れ、城にたどり着いた勇者エリザベート達に二周目突入への謝罪をした。(元ネタではそれをするのは捕らわれの姫なのだが・・・)
  • マンガで分かる合衆国開拓史
ワイバーンの群れを見た主人公がなぜか彼のことを連想。放映中のアニメないし小説版Fate/Apocryphaの宣伝を主人公の妄想内でした。なおアニメのタイミング的にすでに聖杯大戦から脱落済みである。
  • ネロ祭再び ~2017 Autumn~
いつもは自分の命を狙ってくるブリュンヒルデが現れないため異変を察知する。
  • Apocrypha/Inheritance of Glory
大聖杯内部で召喚されたサーヴァントの一人。

Fate関連[編集 | ソースを編集]

カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。

その他[編集 | ソースを編集]

ちびちゅき!
この世界でもすまない芸を披露。それが極まってルヴィアの執事喫茶ではクレーム対応係として採用されてしまうことに。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

ゴルド・ムジーク・ユグドミレニア
マスター。望みの為、服従することを選ぶ。
ジーク
彼をすぐに救わず、見捨てようとした事を恥じ、贖罪のために自らの心臓を与える。この行為によってホムンクルスの少年は蘇生したが、彼の肉体は変化を遂げ、永い錬金術の歴史上にも例を見ない存在が生まれた。
黒のランサー
彼から絶大な信頼と評価を受けており、「考え得る限り、もっとも素晴らしい勇者」と絶賛されていた。
……それだけにセイバーが消滅した際は大きな衝撃を受ける。
『Fate/Grand Order』のカルデアで再会した際には「違う世界で迷惑をかけてすまない」と謝罪していた。……事実上自分の都合で最大戦力が脱落しているので、謝りたくなる気持ちも至極当然である。
黒のライダー
彼に糾された結果、「英雄」としての誇りを取り戻す事になり、心から感謝している。
赤のランサー
鎬を削りあう好敵手。
生前でも経験のない程の実力に、心から敬服する。
『Fate/Grand Order』でもかつての決着をつける事を望んでいるが、相手にとって優先すべき対象がいる事を感じ取って順番を譲っている。
赤のライダー
相性の悪い相手。
両者共に傷を与える手段が限られており、膠着状態になってしまう。性格的にも、戦場で笑うことは「相手を侮蔑してしまう危険がある」と考える彼と「散り様位は陽気に行きたい」と考えるライダーは相容れない。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

ゲオルギウス
同じ「竜殺し」として、第一特異点で共闘した相手。
漫画版『Fate/Grand Order -turas réalta-』では彼のアスカロンと自身のバルムンクのコンボを大海魔相手に叩き込んでいた。
ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ
再臨によって翼や尻尾の他に竜の角が生えるため、トナカイさん2号だと認識された模様。
ステンノ (Grand Order)
イベント「セイバーウォーズ」にてうっかり彼女がいる泉にバルムンクを落とし、質問に正直に答えた結果下記の2人分の幻聴を押し付けられるハメに。
メディア
イベント「セイバーウォーズ」にて彼を導く悪の声。「汝の成したいように成すがよい」と良からぬことを吹き込んでくる。
メディア〔リリィ〕
イベント「セイバーウォーズ」にて彼を導く善の声。……魔法の粉で悩みを消そうとするのは善なのだろうか。
ブリュンヒルデ
彼女の「愛しい人」であるシグルドと似ているため、真っ先にターゲットにされている。
シグルド
根源を同じくする竜殺しの英雄。
長らく共演を望む声があったが、2018年のハロウィンイベント『神秘の国のONILAND!!』にてついに並び立ち、黄金竜討伐の一翼となった。
その際の会話が「サラリーマンの挨拶のようだ」と新たなネタとなってしまっていたが。
2019年の夏イベント『見参! ラスベガス御前試合』では眼鏡を提供してもらい、その際に眼鏡についていろいろと吹き込まれたようである。
マイルームでは手合わせを挑まれ、止めるマスターにちゃんと手加減するから大丈夫だと言ったものの、結局その事をすっかり忘れてガチバトルしてしまった模様。
葛飾北斎〔セイバー〕
2019年の夏イベントで共演。
同じ水着剣豪、そして剣士の先達として彼女を教え導いていく。また、自身のヒロイックな言動は彼女にとってはドストライクだったようである。

生前[編集 | ソースを編集]

ファヴニール
生前に討ち果たした邪竜。伝説に曰く、かつて人間だった存在。
与えられた黄金を分け合うことを拒み、兄弟で浅ましく殺し合い、勝利した彼は人ならざるモノになることを選んだのだという。
ジークフリートは彼を打倒したことで財宝と傷つかない肉体を手に入れた。
また血を浴びたことで一種の共感関係が成立してしまい、互いの存在を微かだが感じ取ることもできる。
本人曰く、二度と戦いたくないとのこと。
ハーゲン
親友。妻同士の口論を発端とした争いを収めるため自身の殺害を依頼した。
『Fate/Grand Order』における幕間の物語「ラインの黄金を求めて」では、ファヴニールが召喚された余波により出現したラインの黄金を触媒に召喚された。
『Fate/Apocrypha』でも生前の回想シーンに少しだけ登場している。
クリームヒルト
妻。ジークフリートの事を「一人の人間」として深く愛しており、死後は復讐のためハーゲンとグンター王を殺害した。
実はジークフリートもまた彼女を愛していたのだが、自身が面と向かって口にしなかった事もあり、英霊になった今際までクリームヒルトの愛情の深さに全く気づくことが無く、第2部6.5章ではこの機会しかないとばかりに両者の思いをぶつけ合う。
後に実装されたマイルームボイスでも彼女から「言葉にできるものは言葉にしろ」と言われたため、文字通り素直に愛の言葉を口にしたものの、何故かバルムンクを取り出されてしまった。
Fate:Lost Einherjar 極光のアスラウグ』ではジークフリートの相方の大英雄と見なされていたが、上記理由により相性が最悪なため、サーヴァントとしてのペア召喚は危険視されていた。
グンター王
生前仕えた主君であり義兄。彼の望むがままに手を貸して国に尽くし、しまいには自分の生命までも差し出してしまった。
『Fate/Apocrypha』でも生前の回想シーンに少しだけ登場している。
ギーゼルヘア
義弟。両者の仲介役もしており、初対面時クリームヒルトを前にしり込みしてしまったジークフリートを必死に引き止めたのも彼である。
誠実故に義兄の理不尽な死には彼も一家言あった様で、実姉の復讐に加担し命を落としている。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Apocrypha[編集 | ソースを編集]

「願わくば、次こそは貴公と心ゆくまで戦いたいものだ」
赤のランサーと夜明けまで打ち合い、互いに引き分けとして、別れた際のセリフ。マスターの命令を頑なに守り、一言も喋ろうとしなかった彼はランサーの武練に感じ入り、禁を破ってでも好敵手への賛辞と再戦の願いを口にする。そこには、華やかな英雄譚の裏に存在した彼の苦悩も含まれていた。
「―――ああ、これで良かったのだ―――」
心の底から確信している思い。二度目の死。無念の中でも満足げな顔で消滅しながらの一言。
「俺は誰かの願いを叶えるのではなく、自分の願いを叶えたかった。欲深で浅ましいと思うが、その想いを捨て切れなかった。
 一度でいい、自分の意志で誰かを助けて、それを誇りにしたかったんだ……。
 乞われることがなくとも、願われることがなくとも、ただそうしたいと、ずっと思っていた……」
アニメ版4話のオリジナル台詞。ホムンクルスに心臓を与え自死を選んだ自身に、何故と問うたルーラーへの切なる答え。
「ルーラー、あなたに望むことではないがその少年に自由を与えてほしい……頼む」
アニメ版において、心臓を与えて救った少年をルーラーに託す。こうして自由を与えられた少年は、英雄に救われた己に意志と使命を見出し、戦場へと進んでいく。
ジークフリート「恐ろしいのならば剣を振るえ!」
ジーク「剣なんて……」
ジークフリート「お前は、何のために剣を抜く?お前は、何を願う?」
ジーク「分からない……。だけど!どうか俺に、誰かを助けるための力を……!」
ジークフリート「これは、お前の選んだ道だ」
ジーク「これは……俺が選んだ道だ!」
アニメ版で追加されたオリジナルシーンにて、精神世界でジークに戦う意義と覚悟を問う。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

戦闘[編集 | ソースを編集]

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「セイバー、ジークフリート。召喚に応じ参上した。命令を。」
召喚時の台詞。「求められればそれに応じる」という生き方をして来た彼らしいシンプルな台詞。
黒のライダー……君も来ていたのか。―――そうだ。次から誰かを助ける時は、オレにも声をかけてほしい。大丈夫だ、オレはもう迷わない。」
黒のライダーこと、アストルフォ宛てのマイルーム台詞。
別の世界名もなきホムンクルスを助け、この世界でも自身の心に従い、彼は『正義の味方』を目指す。
「………すまない。生憎と、オレはトナカイさん2号ではないのだ。どちらかと言うと、爬虫類なのだ。
 ……本当に、すまない……。」
マイルーム会話「ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ」。
ゲーム内では再臨によって翼や尻尾の他に竜の角が生えるため、それがトナカイの角と勘違いされたのだろうか……?
ちなみに「本当にすまない」にボイスがついたのは初めてである。
「背中を刺されればどうなるか? もちろん死ぬさ。これはもはや、呪いであり概念だ。
 だが、時々思うんだ。もし全身余すことなく血を浴びていれば、邪竜に堕ちたのではないかとね。」
モーション変更時に追加されたマイルーム会話。
竜の血を浴びなかった背中の弱点を呪いと呼んでいるが、彼はその呪いこそが自分を人間としているのではないかと語っている。
「聖杯大戦……申し訳なさに身が縮む思いだ、特に黒のランサーにはね。今はせめて、彼と共に剣を振るうことができるのが唯一の慰めであり、贖罪だ」
マイルーム会話「ヴラド三世」。
聖杯大戦時に自身の信念に殉じるためとはいえ、勝手に自らの命を捨て、彼からの信頼を裏切る形となってしまったことを申し訳なく思っている。
「赤のランサーか。かつての決着をつけたいところだが、どうやら君には、先に雌雄を決せねばならない相手がいるらしい。
 ならば、オレはその次まで待つべきだろう。」
マイルーム会話「カルナ」。
かつての好敵手と再会し、再選を望むも、カルナに自分以上の好敵手がいることを知り、その決着のときまで身を引くことにした。
「まさか、あのホムンクルスにそこまで担わせてしまうとは……。申し訳ないことをした。いや、本人にとっては、それこそが誇りなのか。
  止めることが出来ないのならば、せめてこの魔剣で道を斬り拓くとしよう。」
「Apocrypha/Inheritance of Glory」第1節クリア後に追加される台詞。
他者から見て非業の運命を辿ったジークだが、彼は自らの意志でその道を進んだことを誇りに思っている。それを理解した英雄は、彼の歩みを助けようと思いを新たにする。
「君は……そうか。これも何かの縁というものだろう。俺の力など微々たるものだが、役立つなら幸いだ。」
マイルーム「ジーク」。
同上。Apocrypha作中では一瞬のみの邂逅だったが、二人は今新たに縁を結んだ。

本編[編集 | ソースを編集]

「……すまない。君たちがいま素晴らしい話をしているのは理解できる。できるのだが……。
 敵がやってきたようだ。すまない……空気を読めない男で、本当にすまない……。」
『邪竜百年戦争オルレアン』にて、マシュアマデウスが話をしているタイミングで敵襲を察知して。
本人が「自分は空気を読むのが苦手」と考えている為に出たセリフだが、どう考えても空気を読めないのは敵側なのに、ここまで来ると謙虚を通り越して卑屈にも感じてしまう。
ここに限らずジークフリートは終始こんな感じなので、このことから「すまないさん」という愛称に繋がる。
(宝具を使われると耳が痛くて……)
(清姫は敵味方関係なく炎を吐くし……)
同上。ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕を追跡するべく行動を開始しようとしたマスター達にエリザ清姫の同行を進言し、理由を尋ねられて。
さしもの大英雄も、この傍迷惑コンビは持て余し気味のようである。
ちなみに、一緒にいたゲオルギウスアマデウスも、内心同意見である。


「君の、特異点を確立させるという野望……夢……まあ、呼称はなんでもいいが。
 それは潰えた。確実に。聖杯も向こうが回収した。
 これで、やっと、正々堂々と、
 君のために戦えるというものだ。」
「俺は君を勘違いしていたが、君だって俺を勘違いしている。
 愛した者のために戦うことは、それほど不自然ではあるまいよ。」
『死想顕現界域トラオム』にて、カルデアに敗北したクリームヒルトに向けて。
生前伝えられなかった彼女への愛を打ち明けながら、英雄、否、"人間" ジークフリートはカルデアの前に立ち塞がる。

幕間の物語[編集 | ソースを編集]

イベント[編集 | ソースを編集]

「そうだ。オレは、君たちを傷つける事をすまない――――
 などと言うつもりはない!!
「ダ・ヴィンチと七人の贋作英霊」にて。贋作とはいえ、普段の自己評価マイナスの竜殺しらしくない物言いに主人公フォウくんも滅茶苦茶動揺していた。
「……い。
 ……ない。
 ……まない。
 すまない……。唐突ですまない……。
 本当にすまないのだが……。
 ここまで死闘を繰り広げた皆には、すまないと思うのだが――
 もう一度、墓場からやり直して欲しい……。
 ―――コホン。
 これは別にシステム的なものではなく、ちゃんと意味があるものなので……。
 (主人公)は、踏ん張りどころだと思って欲しい……。
 では―――すまないが、ワープしてもらおう。」
「ハロウィン・カムバック!」にて。苦難を乗り越えようやく辿り着いたチェイテ城の門番を務めるヴラド三世と戦っている最中、突如響いた声の主は夜空に浮かぶ巨大なジークフリート。一行はスタート地点である墓場まで強制的に送り返され、再びチェイテ城までの道を歩み直すこととなる。
台詞にもある通り、送り返されたのには「現状を招いた原因に肝心のエリザベートが全く気付いていなかった」という立派な理由があるのだが、これまで(そしてこれ以降も)影も形もなかった彼の唐突極まりない登場が一切合切を吹き飛ばす。
ついでにこのクエストの報酬は聖晶石一個。……詫び石?
なお、このシーンは本イベントの最大のパロディ元である『魔界村』シリーズにおける、姫に2周目の開始を告げられる演出が元ネタである。姫じゃなくて本当にすまない……
ジークフリート「……槍の英霊ブリュンヒルデ、麗しき戦乙女よ。
 とても言い難いことなのだが。」
ブリュンヒルデ「はい。」
ジークフリート「人違いです。」
「神秘の国のONILAND!!」にて。ブリュンヒルデ実装は2016年2月3日で、この会話は2018年10月26日実装のストーリーで語られた。つまり(以前に同じ主張をしていなければ)2年8ヶ月と23日間も自分とシグルドが別人だと主張していなかったことになる。
なぜそこまでブリュンヒルデに人違いと言わなかったのか、その理由は定かではない[注 4]

その他[編集 | ソースを編集]

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 北欧神話の大英雄シグルドがジークフリートのモデルという説と、同一人物という説がある。Fateシリーズでは以下のような扱いをされている。
    『stay night』:ギルガメッシュの宝具解説にて、シグルドの持つ魔剣グラムはバルムンクの別名という設定がある。
    『Apocrypha』:『ニーベルンゲンの歌』出身であり、妻はクリームヒルト。しかし作中ではジークフリートとシグルズの伝承が混ざった経歴になっている。
    『CCC』:パッションリップの宝具の説明に「シグルド(ジークフリート)」とある。ブリュンヒルデの夫として言及されているので、『ニーベルングの指環』のジークフリートのことか。
    バルムンクへの解説で「原典である魔剣グラム」という表現が登場し、結局「関連はあるが別人」というのが公式設定となったようである。
  • 企画段階『Apocrypha』での彼は一切の言葉を喋れないという設定であり、ライダーとしての適性も持っていた。しかし、前者の設定は小説版『Apocrypha』以降はなくなっており、また後者も騎乗スキルがBランクとなっていることを考えるとこの設定が残っているかは怪しいところ。
    • 尤も騎乗スキルのランクが上下しているアルトリアという前例があるので、マスターやクラスの影響も考えられる。
  • 相応の知名度を持つ筈のルーマニアでの召喚に関わらず『Apocrypha』における保有スキルは戦闘と直接関係がない、むしろ戦闘に関係する幸運をランクダウンさせているという意味ではマイナススキルであるとも言える「黄金律」だけと不遇。
    • かつて戦闘用のスキルが無いと名指しされていたギルガメッシュですら、固有のスキルとしてプラススキルの「黄金律」と「単独行動」、「コレクター」等の有用なスキルを保有しているため、不遇ぶりがより際立ってしまっている。
    • 『Grand Order』では戦闘用のスキルが2種追加されている。
  • バルムンクは数ある対軍宝具の中でも優れた連射速度を誇り、連続で放ち続ければあのカルナが相手でも連射性で押し切る事も可能とされる程。とはいえ竜の心臓の真価を発揮出来た生前と比べると英霊となった身では相当遅くなっているとされる。この為、連射速度は永久機関を持つホムンクルスであるジークに軍配が上がるとされている。但し、優れた魔力供給さえあればジークに引けを取らず、生前ならばジークを更に上回る発動速度による脅威の連続攻撃が可能。サーヴァント化により生前よりの弱体化が見られる。
  • 『悪竜の血鎧』による防御力は圧倒的で、作中では存分にその打たれ強さを発揮した。特にバルムンクをカウンターに使えば相手の宝具の威力は減衰するため、『我が麗しき父への叛逆』や『梵天よ、我を呪え』と言ったA+ランク相当の宝具であろうと『悪竜の血鎧』を貫くことは難しく、さらにバルムンクは連射も可能と、宝具の撃ち合いでジークフリートを倒すのは至難を極めるという。本来、彼はこの防御力を活かして味方を守りながらの長期戦を得意とするのだが、それを成す事は叶わなかった。
    • 残念ながら、『Grand Order』ではこの宝具はオミットされてしまっている。メタ的には、余りに鉄壁過ぎる防御はゲームバランスを崩壊させてしまうからであろう。類例にヘラクレスの『十二の試練』がある。
    • その分、元から高いHPと「仕切り直し」によるHPと状態異常回復による生存性によって疑似的にこの宝具による打たれ強さが再現されている。が、その煽りを受けたのかATKの数値が低めになっており、また『悪竜の血鎧』に併合されていた対魔力が帰ってきていない。
  • アニメ版ではゴルドから喋るなと言う命令をされる明確な描写は無い[注 5]。そのためか、赤のランサーとの戦いで真名を名乗った彼に対して自らの真名を明かしている。サーヴァントの記事でも説明されているとおり、相手に真名を知られると英霊の残した伝説・伝承、それにつながる弱点を知られてしまうのだが、真名を名乗ったランサーに対して騎士としての礼を尽くすことを優先したのだろうか。いずれにせよ、ジークフリートの真名を秘することを望むゴルドの意に反した行動ではある。
  • 新宿でジェームズ・モリアーティが語ったが、タルンカッペという透明になることが出来る外套または帽子を持っているという逸話もある。別クラスなどで召喚された場合所持することがあるのかもしれない。
  • 『Grand Order』では霊基再臨第3段階に到達すると竜の角、翼、尻尾が生えた亜人の姿になるが、当人は「竜殺しの力を取り戻したようだ」 と述べるだけで、意に介していない。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

バルムンク
彼の愛剣「バルムンク」は作中で「聖剣」と呼ばれるが、その来歴は血塗られている。
バルムンクは元々ニーベルンゲン族のシルブンクとニベルンクが、彼に財宝の分配を依頼した際に贈る品だった。だが分配に不平を漏らすものがおり、彼はその依頼を果たすことは出来なかった。怒った二人の王とニーベルンゲン族の勇者たちに襲われたために反撃(ジークフリートが怒って勇者達を斬り殺したと言われることもあるが、古くからある写本にはそのように書かれていないため、近代の創作である)、結果としてバルムンクを初めとする彼らの宝を手に入れることになった。
要するに持ち主を殺して奪い取った宝具である。
尤も、これはニーベルンゲンの財宝の呪いのようなものでもあり、この後に財宝を狙うハーゲンによって彼は暗殺され、バルムンクも奪われる。そして「彼がくれた贈り物」として財宝を奪い返そうとするクリームヒルトによって財宝と復讐の争いがおき、最後にはクリームヒルトが動けないハーゲンを奪い返したバルムンクで斬首。そして彼女もハーゲンの旧友ヒルデブラントに切り殺された。
強い呪いを孕むこの剣を「聖剣」と呼んでいいかは怪しいものだが、本作では"使い手次第で聖剣にも魔剣にもなり得る"という設定なので、この剣を手にした後に理想的英雄足らんとしてそう振る舞い続けた入手後の彼に応じて、聖剣としての性質を帯び、「呪われた聖剣」という矛盾した代物となった模様。
その後、この剣は行方知れずとなっているが、写本によってはヒルデブラントが所有している事になっている。
英雄ジークフリートの性格
上記のような経緯に限らず、彼には英雄と呼ぶには相応しくない粗暴な振る舞いも多いが、その大半は作中初期(彼がまだ年若い頃)の時代の話であり、精神的成長を果たしている中盤以降の彼は誠実で落ち着いた人物である。
『ニーベルンゲンの歌』においては、彼は徹頭徹尾クリームヒルトに一途な愛を誓っており、ブリュンヒルトとは面識があった程度で、むしろ彼は高慢なブリュンヒルトから見下されていた節もある。
彼の伝承は時代・地域ごとに様々な作品が存在し、性格に統一性が見られない(これは、ジークフリートの伝説は5・6世紀頃に成立し、その後各地域に拡散して1,000年以上に渡って様々な作品が作られている上に、著作権が無いので現代の編者が自己解釈で改変を加えることがあるのが原因)ため、あながち作中の高潔な性格は伝承と相違ないとも言える。
元ネタに比べて紳士的な性格が強調された英雄には、彼の他にヘラクレスが挙げられる。
余談だが、本作では魔剣グラムをバルムンクの原典としたため、『ヴォルスング・サガ』のシグルドが『ニーベルンゲンの歌』のジークフリートの原典と認識する人も居るが、この二作は先述の通り、起源を同じくする別の派生した叙事詩であり各作品の推定成立時期も同じなので、この認識は間違いである。
すまないさん
『Fate/Grand Order』ではサービス開始当初、一章登場時の彼の数々の卑屈な発言や同章でサポート鯖として使用する際のあまり活躍できない性能面などが逆に人気を呼んでしまい、結果的にすまないさんという愛称が付けられてしまった。
クラス相性が物を言う『Grand Order』においては、サービス開始当初はクラス相性で有利が取れるそこら辺のアサシンの方がよっぽど竜に対して有効になってしまっている(『Grand Order』におけるドラゴン系エネミーは基本的にライダークラスで出現し、一章もこの例に漏れない)。
しかも、NPC枠で参戦する際のレベルが彼のステータスが伸びやすいレベル帯に達しておらず、ついでに宝具も全体攻撃なので単体で出現する肝心のファヴニールに有効ではない…と、ゲームシステム上の都合がとことん向かい風。
そんな状況を知ってか知らずかストーリー中の言動が謙虚すぎるのも相まって、ネタキャラとして親しまれてしまうことに。せめて早熟型であったならばオルレアンでも活躍できただろうに……。ちなみに愛称である「すまないさん」は中国まで広まっており、あだ名も中国語に訳したのではなく日本語のままとなっている。コハエースでもおき太が病弱スキルで活躍できなかった際に「すまない……、病弱スキルがのべつまくなしに発動するセイバーですまない……」とネタにしている。
公式側並びにライター陣や声優陣にも度々触れられており、ゲームの内外問わず散々ネタにされている。
しかし、繰り返しになるがストーリー第一章での扱いが酷いことが原因で広まったネタなだけであり、彼本人が『Grand Order』において全く使えない雑魚キャラというわけではないことを明記しておく。今では単独で持つ攻撃力アップ、バスター性能アップ、竜特攻付与、竜特攻宝具の四種乗算から繰り出される超火力により、非竜特性クラス有利よりも竜特性クラス等倍の方が与えるダメージが高いという上記の『Grand Order』における大前提を覆す異次元の火力を出せるようになり、メインストーリーでも死想顕現界域トラオムにて大活躍を見せ、初期の不遇な扱いは完全に過去のものとなっている。
現状ではアップデート修正を受けたことで、唯一初期状態でスキルが複数解禁されている☆4(SR)サーヴァントとなったのだが、これは一章のNPC登場の際に「竜殺し」スキルを使えるようにと配慮された結果だと思しい。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. マスターとサーヴァントの関係のようなもの。
  2. 3ターン序盤の解説項でのみ、「正当な英霊による攻撃は」という注釈が付いている。
  3. 『Fate/Apocrypha matelial』によると、たとえ球体バリアーでジークフリートを防護しても、背中の部分だけは必ず穴が開かれるなど、概念的に背を守ることは不可能。
  4. メタ的な視点で考えられる理由としては、シグルドの設定が固まっておらず彼らの区別が曖昧であったために、はっきり否定することができなかったのだろうと思われる。
  5. ただし、ゴルドがジークフリートの真名を明かすことを拒む描写はある。

出典[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 「Fate/Apocrypha用語辞典-幻想大剣・天魔失墜」『Fate/Apocrypha material』p.179
  2. 2.0 2.1 「Fate/Apocrypha用語辞典-悪竜の血鎧」『Fate/Apocrypha material』p.148

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