「アルケイデス」の版間の差分

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::この宝具は神気を矢に纏わせることも可能であり、サーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶまでに威力は跳ね上げられている。[[ヒッポリュテ]]が持つ物と合わせ、同一の宝具が二つ聖杯戦争へと持ち込まれている。
 
::この宝具は神気を矢に纏わせることも可能であり、サーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶまでに威力は跳ね上げられている。[[ヒッポリュテ]]が持つ物と合わせ、同一の宝具が二つ聖杯戦争へと持ち込まれている。
 
:;[[ケルベロス]]
 
:;[[ケルベロス]]
::由来:第十二の試練「地獄の番犬ケルベロス捕獲」で貸与された魔獣。本来の飼い主ではなく力を封じ使役している。
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::由来:第十二の試練「地獄の番犬ケルベロス捕獲」で貸与された魔獣
 
::象の成獣程もある大きさの三つ首犬を召喚させる。アルケイデスがこれに跨ることも可能。
 
::象の成獣程もある大きさの三つ首犬を召喚させる。アルケイデスがこれに跨ることも可能。
::本来の飼い者の加護を持っていない状態のため強さは神獣には及ばず、『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』で悪魔に変身したジャックに1度は倒されてしまった。
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::ただし本来の飼い者であるハデスの加護を持っていない状態のため強さは神獣には及ばず、『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』で悪魔に変身したジャックに倒されてしまった。
::古いおとぎ話等によれば子供を悪い夢から守る恐ろしくも心優しき守護者として母親達が寝物語で伝え聞かせている。
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::また後に[[ペイルライダー]]の手によって回収されてしまい、以降アルケイデスはこれを使役できなくなってしまった。
::本来の飼い者であるペイルライダーが生み出した疑似的な冥界の中では本来の性能を取り戻し、15メートルという小型の怪獣並みのサイズになり、黒い炎を吐くようになっている。
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::伝承にあるように甘いものに目がなく、大量のお菓子をバラまかれた結果そちらに気を取られてしまう場面もあった。
::また本来の飼い主であるペイルライダーの手に戻った状態からではアルケイデスはケルベロスを使役出来ないようである。
 
::その一方で伝承にあるように甘いものに目がなく、大量のお菓子をバラまかれた結果そちらに気を取られてしまった。
 
  
 
;射殺す百頭(ナイン・ライブズ)
 
;射殺す百頭(ナイン・ライブズ)
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**というのも、手数の多さによって攻撃面が特化された反面、耐性においてはやはり「十二の試練」を失ったことも大きく、相性関係的に見ると逆にヘラクレス時よりも負ける可能性が高いという結果になっている。また、宝具よりもスキルの重要性が高いサーヴァント相手だと「天つ風の簒奪者」の優位性も発揮されない為、状況によっては手も足も出ない事態に陥ることもあり得ない話ではない。
 
**というのも、手数の多さによって攻撃面が特化された反面、耐性においてはやはり「十二の試練」を失ったことも大きく、相性関係的に見ると逆にヘラクレス時よりも負ける可能性が高いという結果になっている。また、宝具よりもスキルの重要性が高いサーヴァント相手だと「天つ風の簒奪者」の優位性も発揮されない為、状況によっては手も足も出ない事態に陥ることもあり得ない話ではない。
 
**このため優位に立てるサーヴァントの候補としては、ネメアの獅子の毛皮を突破できるであろう「人の手による物ではない兵器」を所持し[[ヘラクレス|狂化された彼自身]]とも正面から戦闘可能だった[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]及び[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]、戦闘において自前の宝具を一切使用しておらず同じく狂化された彼自身を複数回破った実績も持つ[[エミヤ]]辺りが有力と思われる。
 
**このため優位に立てるサーヴァントの候補としては、ネメアの獅子の毛皮を突破できるであろう「人の手による物ではない兵器」を所持し[[ヘラクレス|狂化された彼自身]]とも正面から戦闘可能だった[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]及び[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|セイバーオルタ]]、戦闘において自前の宝具を一切使用しておらず同じく狂化された彼自身を複数回破った実績も持つ[[エミヤ]]辺りが有力と思われる。
*真名の公開と同時期に登場した[[クー・フーリン〔オルタ〕]]と同じく五次サーヴァントのオルタ化、つまり「'''ヘラクレス・オルタ'''」と呼べる存在。あとがきにて『Grand Order』とネタ被りしたと語られていた「きっとまだ誰もやってない美味しいネタ、五次●●●●●●の●●●化」とはこれを指していると思われる。
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*真名の公開と同時期に登場した[[クー・フーリン〔オルタ〕]]と同じく五次サーヴァントの[[オルタナティブ|オルタ]]化、つまり「'''ヘラクレス・オルタ'''」と呼べる存在。あとがきにて『[[Fate/Grand Order]]』とネタ被りしたと語られていた「きっとまだ誰もやってない美味しいネタ、五次●●●●●●の●●●化」とはこれを指していると思われる。
 
**幼名を名乗っているため時々勘違いされる事があるが、[[アレキサンダー]]や[[メディア〔リリィ〕]]のような若い頃の姿に変化した訳ではない。変質したとはいえ、その肉体年齢や能力はヘラクレスのまま。神性と名前を捨てただけである。よって'''「ヘラクレス・リリィ」とは言えない。'''
 
**幼名を名乗っているため時々勘違いされる事があるが、[[アレキサンダー]]や[[メディア〔リリィ〕]]のような若い頃の姿に変化した訳ではない。変質したとはいえ、その肉体年齢や能力はヘラクレスのまま。神性と名前を捨てただけである。よって'''「ヘラクレス・リリィ」とは言えない。'''
 
**成田氏は「fakeの彼は正確にはオルタでもリリィでもない」と仄めかしている<ref group="出">[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/981156568799502336 成田良悟さんのツイート 2018年4月3日]</ref>。
 
**成田氏は「fakeの彼は正確にはオルタでもリリィでもない」と仄めかしている<ref group="出">[https://twitter.com/ryohgo_narita/status/981156568799502336 成田良悟さんのツイート 2018年4月3日]</ref>。
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***ただ、オルタについてはこの頃はまだ定義が公開されていなかった。上記の出典で触れられている[[アタランテ〔オルタ〕]]も、これまでのオルタと大きく異なる設定によってファンの間で議論になったほどである。成田氏も「(ルールについて)後で奈須さんと三田さんに聞いとこう」と言っているため、この発言をした時点で正確なルールは把握していなかった可能性が高い。
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***そしてこの発言から6年以上経過して『Grand Order』で「その英霊としての生涯・信念・悲願といった『霊基の核となる要素』を自ら否定し裏切った姿こそが『異霊(オルタ)』と呼ばれる」と(多少の例外こそあれど)定義された。この定義を踏まえると、やはり「ヘラクレス・オルタ」と言っても良さそうではある。
 
*初登場時からギルガメッシュの『王の財宝』の全力掃射を軽々といなして挑発したことから注目され、真名の推測も積極的に行われていた。成田氏曰く「サーヴァントを自作したがる人なら、誰でも考えたことがある」というヒントもあった。
 
*初登場時からギルガメッシュの『王の財宝』の全力掃射を軽々といなして挑発したことから注目され、真名の推測も積極的に行われていた。成田氏曰く「サーヴァントを自作したがる人なら、誰でも考えたことがある」というヒントもあった。
 
**結果的に正解は「理性のあるヘラクレス」だったわけだが、推測できていた人もかなりの数いたものの、「外見が全然違う」「少女を積極的に狙うなんてありえない」などの理由から決定的ではないとされ、議論の対象になっていた。
 
**結果的に正解は「理性のあるヘラクレス」だったわけだが、推測できていた人もかなりの数いたものの、「外見が全然違う」「少女を積極的に狙うなんてありえない」などの理由から決定的ではないとされ、議論の対象になっていた。

2024年10月29日 (火) 20:38時点における最新版

アヴェンジャー
真アーチャー
真名 アルケイデス
性別 男性
身長 203cm
体重 141kg
属性 混沌・悪
初登場作品 Fate/strange Fake
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概要[編集 | ソースを編集]

偽りの聖杯戦争に現れた2人目の「弓兵」のサーヴァントに「復讐者」の特性が付与された存在。

略歴
カジノホテル最上階に滞在していたギルガメッシュティーネ・チェルクを襲撃した謎のサーヴァント。
ギルガメッシュと互角に渡り合うが、突如乱入してきた真ライダーの攻撃を受ける。
人物
布で顔を覆った長身痩躯の弓使い。コミック版のデザインでは布がずれないように頭部に鎖を巻き付けている。
ヘラクレスがバズディロットによる三画の令呪と「2万4976人」にも及ぶ膨大な数の贄を使用して作られた魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術、聖杯の「泥」によって変質し、その際にアヴェンジャーとしての特性も付与された姿。
太く逞しかった外見も変質したことで筋肉がこそげ落ち、身長そのものも50センチ程縮んでしまったが、それでも身長2mを超す長身を誇り、聖杯の「泥」によって肌全体を赤黒い染料で染め上げた異様な風体をしている。
戒めとして「人の業」が目に入らないように、頭から体の真ん中を分断する形で神獣の皮を加工した布を被っており、願いを叶えるその時までは己の顔を世に晒さないようにしている。
元は高潔な性格も変質したことで、眼前のギルガメッシュを無視して執拗にティーネを狙う、「弱い」と嘲り笑うなど、ギルガメッシュを苛立たせ、挑発するかのような言動を取る。
彼の願いは、己の運命を狂わせた神々への復讐と、「神の栄光」の名を持つ忌名を消し去ること。
能力
弓矢を武器とし、20km以上離れた場所から、一切の減速・高度変更もないレーザーのような超音速の矢による狙撃を行っている。
矢の威力はサーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶと言われ、一撃でギルガメッシュの黄金の鎧の手甲を破損させる程。精度も驚異的で、二射目はギルガメッシュの自動迎撃宝具を掻い潜って命中させている。
王の財宝の宝具数十発の一斉発射は片手に握る弓で弾いて事も無げに防御し、「十二の栄光」の一つである神獣の裘によって全方位から飛来する数千発もの王の財宝を無傷で凌いで見せた。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アヴェンジャー
アーチャー
バズディロット・コーデリオン A B A A B A++ 復讐者:A
単独行動:C
対魔力:A
歪曲:A
心眼(真):B
勇猛:E
戦闘続行:A+

宝具[編集 | ソースを編集]

十二の栄光(キングス・オーダー)
ランク:C~A++
種別:-
レンジ:-
由来:ヘラクレスの十二の難行
神性と共に失った不死性と引換えに手にした『試練を捩じ伏せた証』の数々。
『生前の伝承の中で手にした宝具』を具現化させ、己の道具として使い潰す事ができるが、聖杯の理そのものをねじ伏せて使っている状態なので、魔力の消費が通常の数倍に及ぶ欠点を孕んでいる。
しかしバズディロットは数万人の人間を材料にした大量の魔力結晶によって数ヶ月は全力で戦えるだけの魔力を手にしているため、その問題点は解消されている。
ネメアの獅子の毛皮
由来:第一の試練「ネメアの谷の獅子退治」で獲得した獅子の毛皮
人類の文明、すなわち人理を否定する神獣の皮を加工した裘は人が生み出すあらゆる道具を無効化する特性を持つ。
これによって全方位から飛来する数千発もの王の財宝を防いだ。また、本来なら装甲車の車体を貫く威力のクラン・カラティンの一人の投げた槍を「軽い」と感じるくらいに軽減させている。
防御効果があるのは毛皮が覆っている部分のみで、覆われていない隙間であれば武器による攻撃も通じる。
ケイローンの不死性
由来:第四の試練「エリュマントスの猪捕獲」の合間に意図せずして奪ってしまった師ケイローンの不死性
ヒュドラ毒を受けたケイローンが『プロメテウスに譲渡するまでの間の不死性』を所持。一つだけの代替寿命として機能する。
ただし発動させるとケイローンが蝕まれた死毒の激痛をも宿すことになる。
大洪水
由来:第五の試練「アウゲイアス王の牛小屋掃除」で汚れを洗い流すのに使用した河の流れ
牛小屋掃除でいちいち掃除するのではなく河の流れを強引に変えて牛小屋に流し込んで掃除した逸話による大瀑布を操る。
さらには水流にはヒュドラ毒と聖杯の泥まで混ぜ込んであり、飲み込まれたものを侵す濁流と化している。
ステュムパリデスの怪鳥
由来:第六の試練「ステュムパリデスの怪鳥駆除」で撃退された怪鳥
アルケイデスの放つ青銅の矢を金属の翼と嘴に爪を青銅に包んだ巨大な鳥に変化させる。
フィリアを仕留めるために使用したが、真バーサーカーには全く歯が立たなかった。
グガランナの力を取り込んだ後には雷の力を宿し、本来アレスの「僚機」だった頃の性能に近づいていた。
ディオメデスの妖馬
由来:第八の試練「ディオメデスの人食い馬捕獲」で捕縛された妖馬
四頭の妖馬を召喚する。三頭を囮に、一頭を騎乗に用いた。
戦帯
由来:第九の試練「アレスの帯探索」で獲得した腰帯
軍神アレスの分体である軍章旗を帯の形に直したもので、着用者の神性と筋力、体力、敏捷、魔力の値を大きくブーストする特性を持つが、現代の神秘の薄さでは一定以上の引き上げは不可能。アルケイデスは神を嫌っているために体に神気を入れないので、身体強化には使用しない。
この宝具は神気を矢に纏わせることも可能であり、サーヴァントですら直撃すれば上半身が消し飛ぶまでに威力は跳ね上げられている。ヒッポリュテが持つ物と合わせ、同一の宝具が二つ聖杯戦争へと持ち込まれている。
ケルベロス
由来:第十二の試練「地獄の番犬ケルベロス捕獲」で貸与された魔獣
象の成獣程もある大きさの三つ首犬を召喚させる。アルケイデスがこれに跨ることも可能。
ただし本来の飼い者であるハデスの加護を持っていない状態のため強さは神獣には及ばず、『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』で悪魔に変身したジャックに倒されてしまった。
また後にペイルライダーの手によって回収されてしまい、以降アルケイデスはこれを使役できなくなってしまった。
伝承にあるように甘いものに目がなく、大量のお菓子をバラまかれた結果そちらに気を取られてしまう場面もあった。
射殺す百頭(ナイン・ライブズ)
ランク:C~A+
種別:-
レンジ:臨機応変
手にした武具、あるいは徒手空拳により様々な武を行使する、言わば『流派:射殺す百頭』という技能そのものが宝具化したもの。
武具の力を最大限に引き出し、対人から対軍、城攻めに至るまで状況に合わせて様々な形を見せる。
ギルガメッシュに使用した際には、禍々しい魔力を纏う大蛇の如き九本の毒矢となって襲いかかった。本来のヘラクレスであれば神気を纏った技となるはずだが、復讐者と化したアルケイデスのそれは毒蛇か邪竜とでも呼ぶべき姿へと変貌している。
天つ風の簒奪者(リインカーネーション・パンドーラ)
ランク:EX
復讐者のクラスに歪まされた事で発動する、隠された第三宝具。
敵対するサーヴァントの宝具を奪い取る。詳しい発動条件は不明。
『strange Fake』作中ではジャックの『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて(フロム・ヘル)』を簒奪し、悪魔と化す能力を手に入れている他、討伐されたグガランナの霊核まで吸収してしまっている。
なお、奪われた力は霊基に完全に融合してしまっているようであり、フラットの見立てでは倒しても奪われた宝具は取り戻せそうにない、とのこと。

真名:アルケイデス[編集 | ソースを編集]

アルケイデス。ギリシャの大英雄ヘラクレスの幼名にして人として生きていた頃の名前。
ヘラクレスは主神ゼウスと人間の娘アルクメネの間に生まれた半神半人の英雄だとされているが、彼本人はアムピトリュオンとアルクメネの子にしてミュケナイ王家の血を引く人間であると自称している。
ゼウスの妻である女神ヘラは夫の不貞の子ヘラクレスを憎み、数多の局面で彼を妨害し、家族を始めとした多くのものを奪った。ヘラクレス―――『ヘラの栄光』を意味するその名は、神への復讐者となった「アルケイデス」にとっては忌まわしいものでしかない。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake
二人目のアーチャーのサーヴァントとして登場。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake[編集 | ソースを編集]

アーチャー
敵対するサーヴァントの一人。襲撃をかけ、挑発行為を繰り返す。
戦士としては弱者だが王としては強大だと認識しており、本気での激突なら半日はかかると見なしている。
真ライダー
生前では十二の試練の一つを達成する際に彼女を殺害した。
激しく敵視されており、彼女からは「外道」呼ばわりされている。同一の宝具を持つ。
バズディロット・コーデリオン
マスター。彼によって反転してしまった。
なお、人間関係はあまり良好ではなく、変質する前は「子供を手にかける」彼を敵とみなし、変質した後も「利用価値がなくなればこの手で殺す」と言い切っている。
フィリア
敵対した相手。
最初は「女神」を自称する事から本気で攻撃していたが、本体や分け身ではなく単なる「残滓」にすぎないと判断してからは殲滅の優先度は下がっている。
後に彼女がネオ・イシュタル神殿を建築して再度神として現出しようとした際には即座にターゲットに認定して、彼女のグガランナを抑え込み、最終的にはその霊核を吸収した。
そのままグガランナの力を取り込めばゼウスに匹敵する雷神となっていたであろうが、神を嫌っているためにそうはならず、積乱雲状のエネルギーをコントロールするに留まっている。
バーサーカー
敵対したサーヴァントの一人。
当初は大して気にもかけていなかったが、自身を追い詰めた事から認識を改め、敬意を以て隠された第三宝具を披露して宝具を奪い取った。
ジョン・ウィンガード
敵対するキャスター陣営の一員。
警官として自身に臆せず立ち向かってきたことと、自身を殺せるヒュドラ毒の義手を持っていたことから「自身を殺しうる敵」と認識した。
アルターエゴ
上記のアーチャーが神の力を全て無くして「再起動」した存在。
自分と似通ったものを感じ取ったのか、最初に「弱い」と言ったアーチャーとは異なり、強い興味を持っている。

その他[編集 | ソースを編集]

ヘラクレス
自分自身。
「誓いを破り、暴君に迎合し、神になり下がった愚物」と心底憎悪し、人理からその名を抹消しようとしている。
アムピトリュオン
父。本来の父親はゼウスだが、神を憎んでいるためあえて「人間としての父」である彼の息子を名乗っているのだと思われる。
アルクメネ
母。
ゼウス
本来の父。アルケイデスにとっては、彼も打ち倒すべき暴君の一人。
イアソン
友。ダメ人間なのは認めているものの、彼への恩義と友情は欠片も捨てていない。実際、コーデリオンがイアソンを侮蔑した際には殺意を込めて警告していた
カライスとゼーテス
アルゴー号のクルー。伝承では「翼持つ兄弟」と呼称されている。
あまり良い感情は抱いていないのか、自分に立ち向かってきた警官達を見て「アルゴー号の鳥羽根共よりはマシな目をしている」等と言っていた。
なお、伝承では彼らはアルケイデス(ヘラクレス)を置いて行くようにイアソンに進言しており、そのことが原因で後に彼に殺されている。
レムノスの女王、磯の魔物
アルゴー号の旅路の障害として立ちはだかった存在。イアソンの忌諱される存在にすら毅然と接する人物像を説明する際、当時「化け物」と呼ばれていた自分と合わせて、引き合いに出している。
前者は、アルゴー号の男衆を種馬として捕えようとした、女王・ヒュプシピュレ。後者は、歌で船乗りを狂わせる怪物・セイレーンと推測される。
ヒュラス
生前、自身に仕えていた男性の従者。一説には愛人だったとも。
水妖に攫われてはぐれてしまったとのことで、セイバーの気配から思い出していた。
ケイローン
生前の師匠。上記の経緯で誤射して殺してしまった。
本人もばつが悪いのか「不死などという神の呪縛から解き放ったと考えたい」と言葉を濁して露骨に話題を変えようとしていた。
ヒュドラ
十二の試練、その二番目に戦った不死身の魔物。その毒は多くの難行を乗り越えるのに役立ったが、同時に上記のケイローンを始めとする多数の英雄、そして自分自身の命を奪うことになった。
なおFakeのエイプリルフール版によれば、この魔物も英霊の座にいるらしい。ちなみに登場する人間、神、魔物の多くが血縁関係にあるギリシャ神話であるがヒュドラも例外では無く、エキドナの息子とされているが、エキドナはアルケイデスとも一時結婚し三人の子をもうけているので、何と義理の親子だったりする。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「――――弱い・・
ギルガメッシュの攻撃を凌いでの一言。あのギルガメッシュを弱いと評したのは彼が初めてであり、ギルガメッシュを知る者からすれば正気を疑う発言である。
もっともその後のマスターとの会話ではギルガメッシュを強いと評しており、挑発したが効果がなかったとも語っているため本気で言ったわけではないと思われる。
「ああ、そうだ。我が骨肉、我が魂こそは、神になり下がった愚者・・・・・・・・・・の影法師よ! 」
オリンポスの神々を否定し、蹂躙する―――ただそれだけの為に生きる復讐者となった男の叫び。
「我が名は、アルケイデス・・・・・・
「アムピトリュオンとアルクメネの子にして、ミュケナイ王家の血を引く者なり」
ギルガメッシュに対する名乗り上げ。
彼にとっては、「ヘラの栄光ヘラクレス」の名も、本来の父親であるところのゼウスの名も唾棄すべきものなのであろう。
……もっともミュケナイ王家も、ゼウスの息子ペルセウスが創始者なので神の子孫であるのだが……。
「確かに奴はどうしようもなく傲慢で身の程を知らぬ愚者だが……それでも、私の友だ。
 あの船に乗らなかった貴様が軽々しく蔑む事は許さん」
イアソンを侮辱したバズディロットへの本気の警告。反転してもなお友への友情は廃れていないことがわかる。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 「十二の栄光」の「聖杯の理をねじ伏せている」という説明は、クラスの制約のことだと思われる。まず英雄本人の召喚は聖杯などによる人為的な手段では不可能であり召喚出来るのは世界だけである。そのため聖杯システムでは英霊のコピーを作るのだが、コピーという手段をとっても英霊の完全な再現は聖杯の力を以ってしても難しいため、クラスという役割を与え、ある一面だけを再現することでサーヴァントシステムを成り立たせている。(さらにそこから知名度が下がるごとに宝具、スキルの所持数を減らされパラメータも劣化する)しかしアルケイデスは「生前に所持していた」という縁を利用して、「弓兵」とは無関係な宝具でも、代償に膨大な魔力を支払うことで強引に行使している模様である。
  • ペイルライダーとともに「どうすれば勝てるんだこんなの」と思いたくなるサーヴァントであるが、作者の成田氏曰く「第五次の某サーヴァントや某サーヴァント相手の場合、相性の関係で手も足も出ずに負ける可能性がある」という風に五次のサーヴァントとバランスをとっているとのこと。
    • というのも、手数の多さによって攻撃面が特化された反面、耐性においてはやはり「十二の試練」を失ったことも大きく、相性関係的に見ると逆にヘラクレス時よりも負ける可能性が高いという結果になっている。また、宝具よりもスキルの重要性が高いサーヴァント相手だと「天つ風の簒奪者」の優位性も発揮されない為、状況によっては手も足も出ない事態に陥ることもあり得ない話ではない。
    • このため優位に立てるサーヴァントの候補としては、ネメアの獅子の毛皮を突破できるであろう「人の手による物ではない兵器」を所持し狂化された彼自身とも正面から戦闘可能だったセイバー及びセイバーオルタ、戦闘において自前の宝具を一切使用しておらず同じく狂化された彼自身を複数回破った実績も持つエミヤ辺りが有力と思われる。
  • 真名の公開と同時期に登場したクー・フーリン〔オルタ〕と同じく五次サーヴァントのオルタ化、つまり「ヘラクレス・オルタ」と呼べる存在。あとがきにて『Fate/Grand Order』とネタ被りしたと語られていた「きっとまだ誰もやってない美味しいネタ、五次●●●●●●の●●●化」とはこれを指していると思われる。
    • 幼名を名乗っているため時々勘違いされる事があるが、アレキサンダーメディア〔リリィ〕のような若い頃の姿に変化した訳ではない。変質したとはいえ、その肉体年齢や能力はヘラクレスのまま。神性と名前を捨てただけである。よって「ヘラクレス・リリィ」とは言えない。
    • 成田氏は「fakeの彼は正確にはオルタでもリリィでもない」と仄めかしている[出 1]
      • ただ、オルタについてはこの頃はまだ定義が公開されていなかった。上記の出典で触れられているアタランテ〔オルタ〕も、これまでのオルタと大きく異なる設定によってファンの間で議論になったほどである。成田氏も「(ルールについて)後で奈須さんと三田さんに聞いとこう」と言っているため、この発言をした時点で正確なルールは把握していなかった可能性が高い。
      • そしてこの発言から6年以上経過して『Grand Order』で「その英霊としての生涯・信念・悲願といった『霊基の核となる要素』を自ら否定し裏切った姿こそが『異霊(オルタ)』と呼ばれる」と(多少の例外こそあれど)定義された。この定義を踏まえると、やはり「ヘラクレス・オルタ」と言っても良さそうではある。
  • 初登場時からギルガメッシュの『王の財宝』の全力掃射を軽々といなして挑発したことから注目され、真名の推測も積極的に行われていた。成田氏曰く「サーヴァントを自作したがる人なら、誰でも考えたことがある」というヒントもあった。
    • 結果的に正解は「理性のあるヘラクレス」だったわけだが、推測できていた人もかなりの数いたものの、「外見が全然違う」「少女を積極的に狙うなんてありえない」などの理由から決定的ではないとされ、議論の対象になっていた。
      • 外見が全然違うのは「神性を失ったことで萎んだ」という理由だが、逆の例としてアレキサンダーの『神の祝福』による体格の強化があるため、ある意味納得できる話である。
    • 次点としては旧約聖書の登場人物で、バベルの塔の建造者として知られるニムロドの名が挙がっていた。狩人王としての英雄要素、神への反逆者としての反英雄要素を併せ持つ、という点は合致するのだが、真ライダー登場にあたり「相当する関連人物が見当たらない」事が判明し、この説は一気に下火となった。
  • 人類の道具が通用しないはずの神獣の裘がなぜ加工されているのかについては一応の答えが用意されているというが、作中で語られるかは微妙とのこと。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

英雄堕とし
ヘラクレスは高潔な精神を持っており、特に三騎士として召喚された場合は「非の打ち所のない大英雄」としての側面が強く出る。実際にバズディロットが「闘争に勝つためなら幼子をその手にかけられるか」と問いかけられると「それを命じるものがいるのなら、その者が私の敵だ」と言い放った。
『stay night』ではバーサーカーとして召喚されたが、UBWルートではギルガメッシュとの戦いではイリヤの命を優先し、HFルートでは聖杯の泥に汚染されてもなお、イリヤを見て正気に戻って士郎に倒されるなど、その片鱗を見せていた。
その為か、『strange Fake』の作者である成田氏や『Fate』シリーズの原作者である奈須氏も「通常ならティーネのような子供を打ち抜くことは絶対の禁忌」だとしている。
しかし、奈須氏は「復讐を舐めてはいけない。ましてや神への復讐だ。確かに『彼』が子供に弓を向けるのは絶対の禁忌だ。だが、それを覆す覚悟が無ければ神への復讐など無理なのだよリョーゴ」と、成田氏にアドバイスを送った。
なお、作中でアレクサンドル・デュマ自身が書いた小説を引き合いにして同様の趣旨の台詞を語らせている。
前述の通り、『stay night』のUBWルートでイリヤを守るヘラクレスをギルガメッシュは容赦なく倒したが、本作ではティーネを守りつつ戦うギルガメッシュを攻めるアルケイデスという逆転した構図となった。
十二の難行
アルケイデスはゼウスが人間の娘アルクメネを孕ませて生まれた子のため、出生時からヘラの嫉妬と憎悪を受けていた。その中でもアルケイデスにとって最悪の受難となったのは、狂気を吹き込まれて我が子を殺してしまったことである。
その罪を償う方法を求めてデルポイに赴き、「自分から王位を奪った相手であるエウリュステスに仕え、十の試練を受けよ」という神託を授かる。
伝承によると試練は順に「ネメアの谷の獅子退治」、「レルネーの沼のヒュドラ退治」、「ケリュネイアの鹿捕獲」、「エリュマントスの猪捕獲」、「アウゲイアス王の牛小屋掃除」、「ステュムパロスの怪鳥駆除」、「クレタの牡牛捕獲」、「トラキアの人食い馬捕獲」、「アレスの帯探索」、「ゲリュオンの牛捕獲」、「ヘスペリデスの黄金の林檎探索」、「冥界の番犬ケルベロス捕獲」を指し、アルケイデスはこれらに関連する宝具を持っていると思われる。
このうち「ヒュドラ退治」、「牛小屋掃除」の二つはアルケイデスの振る舞いのために贖罪としては認められなかったが、追加された二つも含め十二の難題を達成した。この偉業によりギリシャ最大の英雄として完成し、以後は試練中にも度々受けていたヘラによる干渉も受けなくなる。
この期間にヘラを祀る神殿のあるティリュンスを拠点としたことから、ヘラクレス(「ヘラの栄光」の意)という皮肉な呼び名が付けられた。
  • 「ネメアの谷の獅子退治」:ネメアの谷に住み着く人食い獅子(後のしし座)との死闘。獅子の毛は矢や棍棒の攻撃、刃物を通さない性質を持っていたため、ヘラクレスは素手で獅子を羽交い締めにして首をへし折り、退治した後は毛皮を剥いで防具として使うようになったとされている。なお、死しても毛皮は刃物を通さなかったので、獅子の爪を利用することでやっと毛皮を剥ぐことが出来た。ただ、防具にした毛皮を剥いだのは狂気を吹き込まれ十二の難行を行う前、キタイロン山で牛飼いをしていた際に現れたライオンの方とされている場合もある(ネメアの谷の獅子の毛皮もそれとして剥いだともされている)。
  • 「レルネーの沼のヒュドラ退治」:レルネーの沼に住み着く毒蛇ヒュドラ(後のうみへび座)との死闘。不死身の体を持つ九頭蛇ヒュドラを弓矢の形をした宝具「射殺す百頭」によって滅ぼした(本来の伝承では剣で戦い、切り落としても復活する首の切り口を甥のイオラーオスが松明で焼く事で復活を防ぎ、最後に一本残った不死身の首を岩の下敷きにして倒した)。この際、ヒュドラを助けに来た巨蟹(後のかに座)を踏みつぶして殺している。戦闘後猛毒のヒュドラの毒を手に入れて後々の冒険で活用するが、これが師であるケイローンや自身の命を奪う事になる。
  • 「エリュマントスの猪捕獲」:エリュマントス山に住まう大猪の捕獲。向かう途中ケンタウロスのポロスと出会い一緒に休息を取っていた時、ポロスが持っていた酒を飲んでしまいケンタウロス族との争いになってしまった。その最中ケイローンを誤射してしまい、彼の死を招く事になった。なお捕獲自体は大猪がヘトヘトになる程疲れさせてから罠にかけて捕らえた。
  • 「ステュムパロスの怪鳥駆除」:ステュムパロス湖畔の森に巣食うアレスの元ペットであった怪鳥の撃退。ヘラクレスの力を以ってしても辿り着けない場所に巣を構えていた。アレスを快く思っていないアテナとヘファイストスがヘラクレスに協力、青銅の巨大な鳴子を造り与えた。鳴子の音に怪鳥達は驚き飛び出した所をヒュドラの毒矢で仕留めた。
  • 「トラキアの人食い馬捕獲」:トラキア王ディオメデスが飼っている四頭の人食い馬の捕獲。ディオメデスは旅人達を罠にかけて人食い馬の餌にしており、ヘラクレスも餌にしようとしていた。だがヘラクレスは罠を見抜き、潜んでいた刺客とディオメデスを討ち取り、人食い馬を鎮めた。
  • 「アレスの帯探索」:アマゾーンの女王ヒッポリュテが所有している父アレスから授かった帯の入手。当初はヒッポリュテとの交渉で受け取れそうだったが、ヘラの策略により戦闘になってしまう。止むなく彼女を殺害し、奪い取る形になってしまったとされている。
  • 「冥界の番犬ケルベロス捕獲」:冥界の神ハデスに仕える冥府の番犬ケルベロスの連行。事情を把握しているハデスから決して殺傷してはいけない事を条件に連れ出すのを許可された。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]


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