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== バーサーカー (Zero) ==
+
{{サーヴァント概要
* 真名:ランスロット
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| タイトル = バーサーカー
* 身長:191cm / 体重:81kg
+
| 真名 = ランスロット
* 出典:アーサー王伝説
+
| 外国語表記 = Launcelot<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66">「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66</ref><br>Lancelot(FGO)<ref group="出">「ランスロット」『Fate/Grand Order material II』p.80</ref>
* 地域:イギリス
+
| 初登場作品 = [[Fate/Zero]]
* 属性:秩序・狂 / カテゴリ:地
+
| 声優 = 置鮎龍太郎
* 性別:男性
+
| 演者 =
* イメージカラー:濃紺
+
| 身長 = 191cm
* 特技:武芸、乗馬
+
| 体重 = 81kg
* 好きなもの:礼節、伝統 / 苦手なもの:本音トーク
+
| 誕生日 =
* 天敵:イスカンダル
+
| 血液型 =
* CV:置鮎龍太郎
+
| 出典 = アーサー王伝説
 +
| 地域 = イギリス
 +
| 属性 = 秩序・狂
 +
| 副属性 = 地
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| 性別 = 男性
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| スリーサイズ =
 +
| 一人称 = 人称なし
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| 二人称 = 人称なし
 +
| 三人称 = 人称なし
 +
| 異名 = 湖の騎士
 +
| イメージカラー = 濃紺
 +
| サーヴァント階位 =
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| 特技 = 武芸、乗馬
 +
| 好きな物 = 礼節、伝統
 +
| 苦手な物 = 本音トーク
 +
| 天敵 = [[イスカンダル]]、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]
 +
| デザイン = こやまひろかず(鎧デザイン、FGO)<br>武内崇(人物デザイン)
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| 設定作成 = 奈須きのこ
 +
| レア度 = ☆4
 +
}}
 +
 
 +
== 概要 ==
  
 
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]。
 
「[[バーサーカー|狂戦士]]」の[[サーヴァント]]。
  
 
;略歴
 
;略歴
:『[[Fate/Zero]]』では[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[間桐雁夜]]によって召喚される。彼は雁夜が唱えた狂化に反応、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されると思い、第四次聖杯戦争にバーサーカーとして参戦するが、運命の悪戯により同じ時代に現界していたアーサー王本人と思いもよらぬ再開を果たすこととなる。
+
:『[[Fate/Zero]]』では[[聖杯戦争|第四次聖杯戦争]]において、[[間桐雁夜]]によって召喚される。彼は雁夜が唱えた狂化に反応、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されるとの思いから第四次聖杯戦争にバーサーカーとして参戦するが、運命の悪戯により同じ時代に現界していたアーサー王本人と思いもよらぬ再会を果たすこととなる。
:第四次聖杯戦争では最終局面においてセイバーと戦うが、「無毀なる湖光」の封印が解かれたことで、マスターの雁夜の負担が激増。魔力が尽きてしまったため活動を停止、その隙を突かれた形で[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]に敗北した。
+
:第四次聖杯戦争では最終局面においてセイバーと交戦するが、「無毀なる湖光」の封印が解かれたことで、マスターの雁夜の負担が激増。魔力が尽きてしまったため活動を停止、その隙を突かれる形で[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]に敗北した。
:『Fate/Grand Order』第一部の一章では[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]によって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
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:『[[Fate/Grand Order]]』第一特異点『[[邪竜百年戦争 オルレアン]]』では[[ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕|ジャンヌ・オルタ]]によって「狂化」を付与された[[バーサーク・サーヴァント]]として、西暦1431年のフランスに召喚される。
 
:ジャンヌをアーサー王と勘違いして執拗に襲撃しながら、主人公側と敵対するも最終的に敗れ去ってしまう。
 
:ジャンヌをアーサー王と勘違いして執拗に襲撃しながら、主人公側と敵対するも最終的に敗れ去ってしまう。
 +
:終局特異点『[[冠位時間神殿 ソロモン]]』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する[[魔神柱|溶鉱炉ナベリウス]]と交戦する。
 
;人物
 
;人物
:黒甲冑を身にまとった騎士。一人称はなし。
+
:黒甲冑を身にまとった騎士。
:狂化によって理性を失い殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっているが、戦闘中であっても、セイバーの姿を目に止めたらすぐに戦闘を中断して襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せる。
+
:狂化によって理性を失い殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっているが、戦闘中であっても、セイバーの姿を目に止めたらすぐにその戦闘を中断してセイバーに襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せる。
:アルトリアのことを恨んでいたわけではなく、非があるのは自分で王には欠片も恨みを抱いていなかった。円卓分裂の一因となり、ギネヴィアも救えなかった自分は裁かれるべきと考えていたため、狂気に駆られた彼が彼女に「恨めなかった恨み」とでも言うべき憎悪を見せて執拗に攻撃するのも王の断罪を求めてのことだった。
+
:アルトリアのことを恨んでいたわけではなく、非があるのは自分と王には欠片も恨みを抱いていなかった。円卓分裂の一因となり、ギネヴィアも救えなかった自分は裁かれるべきと考えていたため、狂気に駆られた彼が彼女に「恨めなかった恨み」とでも言うべき憎悪を見せて執拗に攻撃するのも王の断罪を求めてのことだった。
:だがランスロットを信頼していた彼女にはその真意は通じていなかったため、アルトリアは聖杯戦争中に彼から向けられた怨恨を、本音と誤解してしまうこととなった。
+
:だがランスロットを信頼していた彼女にその真意は通じていなかったため、アルトリアは聖杯戦争中に彼から向けられた怨恨を、本音と誤解してしまうこととなった。
:本編では消滅寸前の狂化から開放された時や、番外的な「お願い!アインツベルン相談室」や「とびたて!超時空トラぶる花札大作戦」では狂化の外れた本来の人格を見ることが可能。本編以外では一見落ち着いた礼儀正しい言動ながら、アーサー王への歪んだ感情や雁夜に対する毒舌などなかなかの残念ぶりを見せつける。
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:本編では消滅寸前の狂化から開放された時や、番外的な『お願い!アインツベルン相談室』や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では狂化の外れた本来の人格を見ることが可能。本編以外では一見落ち着いた礼儀正しい言動ながら、所謂ギャグ時空に於いてはアーサー王への歪んだ感情や雁夜に対する毒舌などなかなかの残念ぶりを見せつける。
  
 
;能力
 
;能力
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:最終宝具を解禁した最終戦ではさらに消費魔力が倍加し雁夜と自身の魔力を使い尽くした。その魔力消費速度は自身が保持していた本来ならマスター抜きでも数時間活動可能な予備魔力を、雁夜が魔力供給不能になってから10秒で使いきるほど。
 
:最終宝具を解禁した最終戦ではさらに消費魔力が倍加し雁夜と自身の魔力を使い尽くした。その魔力消費速度は自身が保持していた本来ならマスター抜きでも数時間活動可能な予備魔力を、雁夜が魔力供給不能になってから10秒で使いきるほど。
  
==セイバー (Grand Order)==
+
== 別クラス / バリエーション ==
* 真名:ランスロット
+
===セイバー (Grand Order)===
* 身長:191cm/体重:81kg
+
『[[Fate/Grand Order]]』では「[[セイバー|剣士]]」の[[サーヴァント]]として参戦。
* 出典:アーサー王伝説
 
* 地域:イギリス
 
* 属性:秩序・善
 
* 性別:男性
 
* CV:置鮎龍太郎
 
  
[[セイバー|剣士]]」のクラスの[[サーヴァント]]。
+
詳細は「[[ランスロット〔セイバー〕]]」を参照。
  
;略歴
+
===絶闇剣のランスロット===
: 『Fate/Grand Order』第一部に六章では獅子王によってサーヴァントとして西暦1273年のエルサレムに召喚され、忸怩たる思いで獅子王の選択が『最悪の中の最善』であると呑み込み、獅子王を止める同胞を手にかけたことで「凄烈」のギフトを与えられた。
+
:[[サーヴァントユニヴァース]]におけるランスロット。「ぜつあんけん」と読む。
: その後は獅子王の命に従い各地を奔走するが、内心ではその振る舞いに疑問を拭えなかったため、密かに聖罰から逃げてきた難民たちや獅子王に疑心を持って離れた騎士たちを匿い独自の手勢を造り上げていた。
+
:暗礁宙域を根城にしており、そのあたりで海賊のような行為に手を染めている。
: 叛逆者追討の命を受けて主人公達を付け狙い、アトラス院を出た主人公達を捕縛せんとするが、獅子王のやる事に疑問を持ちながら何も言わずに付き従う姿勢をマシュに一喝されて狼狽した所を攻め込まれ、敗北。その後マシュに散々辛辣な言葉を浴びせられながらも主人公らと共に獅子王を諌めに行く事になる。決戦時には手勢を率いて聖都に突入し主人公達と合流。手勢を預けて自身はアグラヴェインを抑えるべく別行動を取った。
+
:スペース神陰流六剣客の中でも一番の狂犬と評判であり、宇宙戦闘機を駆って鉄パイプで宇宙船ごと破壊しにかかってくる。
: その後向かった先でアグラヴェインの前に立ちはだかり彼に戦いを挑まんとするが、その際に自身が発した一言がきっかけでアグラヴェインの隠し続けてきた本音が露呈し、その実態に動揺したまま戦闘に突入。アグラヴェインに致命傷を負わせるも自身は敗れて力尽きた。
+
:暗礁宙域を突破しようとする主人公らに襲いかかって来たが、謎のヒロインXが彼の事を知っていたために動きが止まった彼を振り切る事に成功した。
;人物
+
:実は彼は正気であり、家族間のストレスからくる鬱憤を晴らしていただけであり、新円卓かダーク・ラウンズのどちらかの「円卓」に所属していたときに知り合ったと思われる謎のヒロインXは呆れ返っていた。
: 白銀の甲冑を纏った騎士。
 
: 正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む清廉にして浪漫に溢れた「理想の騎士」。質実剛健な合理主義者でもあり、常に正々堂々としている。
 
: 忠義と騎士道を己の信念として課す一方、根が真面目で律儀なため、人道倫理に悖る行いに抵抗を持つ清潔さも持ち合わせる。
 
: 忠義のためなら己の心情も曲げて冷酷に振る舞ってみせるが、それに筋が通らないと感じれば、命令内容の隙間を突いて寛容な措置を密かに執るなど、自分の意思を持って柔軟に行動している。
 
: しかし生前では国を破滅させた「裏切りの騎士」でもあるためか、自己嫌悪している節が見受けられたり、自分がセイバーであることを皮肉に思っている。
 
: また、「女好き」という困ったところがあり、とりわけ美しい女性に対しては敵であろうと条件反射で助けたり、決戦の前に口説こうとしているなど、とにかく女性にだらしない。
 
: ただ、女であればなんでもいいわけではなく、エリザベートに対しては「あと十ほど歳を重ねてから」といった発言をしている。
 
:
 
;能力
 
: 総合力で見れば円卓最強と謳われている武人。
 
: 聖剣アロンダイトの特性もあってか、対個人であれば他の追随を許さない強さを誇っている。
 
  
 
== ステータス ==
 
== ステータス ==
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! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
! クラス !! マスター !!  筋力 !! 耐久 !! 敏捷 !! 魔力 !! 幸運 !! 宝具 !! [[スキル (サーヴァント)|クラス別能力]] !! [[スキル (サーヴァント)|保有スキル]] !! 備考
 
|-
 
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| rowspan="2"|[[バーサーカー]] || [[間桐雁夜]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C || 対魔力:E<br />精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+|| style="text-align:left"|
+
| rowspan="3"|[[バーサーカー]] || [[間桐雁夜]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C || 対魔力:E<br />精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+|| style="text-align:left"|
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| rowspan="3"|[[主人公 (Grand Order)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br />対魔力:E || 精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+<br />魔力逆流:A || style="text-align:left"|
 
 
|-
 
|-
| rowspan="2"|[[セイバー]] || B || A || B || C || B || A++ || rowspan="2"|対魔力:B<br />騎乗:B || 精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+ || style="text-align:left"|ムック時
+
| [[主人公 (Grand Order)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br />対魔力:E || 精霊の加護:A<br />無窮の武練:A+<br />魔力逆流:A || style="text-align:left"|
 
|-
 
|-
| B || A || B || C || B+ || A++ || 湖の騎士:A<br />無窮の武練:A+<br />騎士は徒手にて死せず:A++ || style="text-align:left"|
+
| [[主人公 (EXTRA)]] || A || A || A+ || C || B || A || 狂化:C<br />対魔力:E || 無窮の武練:A+<br />精霊の加護:A || style="text-align:left"|
 
|}
 
|}
  
 
== [[宝具]] ==
 
== [[宝具]] ==
 
;騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
 
;騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
: ランク:A++<br> 種別:対人宝具<br> レンジ:1<br> 最大捕捉:30人<br> 由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。
+
:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1<br>最大捕捉:30人<br>由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。
:手にしたものに「自分の宝具」として属性を与え扱う宝具能力。どんな武器、どのような兵器であろうとも(例えば鉄柱でも、戦闘機でも、銃でも)手にし魔力を巡らせることでDランク相当の擬似宝具となる(その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む)。宝具を手に取った場合は元からDランク以上のランクならば従来のランクのまま彼の支配下に置かれる。
+
:手にした武器、兵器を自らの宝具とする能力。元がランクの無い物ならDランク相当、Dランクより上の物ならそのランクのまま、自分の支配下に置く<ref group = "注">その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む。</ref>。対象は彼が「武器」として認識できる物に限られる<ref group="注">虚淵氏は、ランスロットにプロレスの心得があるならパイプ椅子も武器になったかもしれないと冗談めかして言い、奈須氏は、武器そのものというより武器の運搬が重視される空母は対象外ではないかと見ている。</ref><ref group="出">「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/ZERO』p.22</ref>。
:ただし、この能力の適用範囲は、原則として彼が『武器』として認識できるものに限られる(例として、戦闘機は宝具化できても空母は『武器を運ぶもの』という認識になるため宝具化できない)。説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」といった事をやってのけている。
+
:説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に'''「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」'''といった事をやってのけている。
 
:また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
 
:また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
 
+
:『Grand Order』では「自身の攻撃力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]」という効果のQuick宝具。
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:初期はJM61A1を撃つだけのシンプルな演出だったが、宝具演出リニューアルによって戦闘機を乗っ取った演出が再現され、F-15Jに飛び乗ってミサイルを発射した後、機上からJM61A1を掃射するようになった。
 +
:『EXTELLA LINK』でも同様にF-15Jを呼び出し攻撃を仕掛ける演出となっている。
 
;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
 
;己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
: ランク:B<br> 種別:対人宝具<br> レンジ:0<br> 最大捕捉:1人<br> 由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
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:ランク:B<br> 種別:対人宝具<br>レンジ:0<br>最大捕捉:1人<br>由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
:自らのステータスと姿を隠蔽する能力。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
+
:自らのステータスと姿を隠蔽する能力<ref group="注">TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で読めなくされている。</ref>。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
 
:また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
 
:本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、[[令呪]]の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
 
:本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、[[令呪]]の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
 
:彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
 
:彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
 
 
;無毀なる湖光(アロンダイト)
 
;無毀なる湖光(アロンダイト)
: ランク:A++<br> 種別:対人宝具<br> レンジ:1〜2<br> 最大捕捉:1人<br> 由来:ランスロットの愛剣アロンダイト
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:ランク:A++<br>種別:対人宝具<br>レンジ:1〜2<br>最大捕捉:1人<br>由来:ランスロットの愛剣アロンダイト
 
:バーサーカー本来の宝具。
 
:バーサーカー本来の宝具。
:上記二つの宝具を封印することによって解放できる。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の親族を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
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:『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは[[聖剣]]だったが、[[ガウェイン|同胞だった騎士]]の[[ガレス|親族]]を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
:全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる。
+
:全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる<ref group="注">『Fate/Zero material』では「龍退治」、「龍属性」と「龍」表記だが、[[ランスロット〔セイバー〕]]の宝具説明では「竜」に改められている。後出である[[エリザベート=バートリー]]の説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされていることに合わせてのものか。</ref>。
:名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、現マスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
+
:名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、第四次聖杯戦争におけるマスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
 +
:『EXTELLA LINK』ではアクティブスキルとして使用する。
  
;縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)
+
===擬似宝具===
: ランク:A++<br> 種別:対軍宝具
+
;宝剣(正式名称不明)
:セイバー時に使用する宝具。
+
:[[ギルガメッシュ]]の『王の財宝』から射出された宝剣。バーサーカーはそれを難なく掴みとって擬似宝具化、続く第二撃である槍をこれで打ち払った。
:『無毀なる湖光』に過負荷を与え、籠められた魔力を漏出させ攻撃に転用する。
+
:『Fate/Grand Order』ではチョコをプレゼントした[[主人公 (Grand Order)]]へのお返しとしてこれと思わしきものである『'''何者かの宝剣'''』をプレゼントした<ref group = "注">なお、フレーバーテキストでは『'''以前、誰かから強奪したような宝剣。盗品?いいえ、戦利品です'''』と記述されており、受け取った主人公からも「盗品のような気もする」と突っ込まれた。</ref>
:本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具。
 
:膨大な魔力は切断面から溢れ、その青い光はまさに湖のようだと称された。
 
: 『Grand Order』では最高ランクの頑健スキルを有するアーラシュに深手を負わせる程の威力を見せた。
 
  
===擬似宝具===
 
 
;鉄柱
 
;鉄柱
 
:[[ギルガメッシュ]]が登場時に乗っていた街灯のポールが、バーサーカーに投げつけられた王の財宝の宝具で2mほどの長さに切り飛ばされた物。元々はただの鉄柱でしかないが、擬似宝具化することで『約束された勝利の剣』とすら打ち合う強固さを見せた。
 
:[[ギルガメッシュ]]が登場時に乗っていた街灯のポールが、バーサーカーに投げつけられた王の財宝の宝具で2mほどの長さに切り飛ばされた物。元々はただの鉄柱でしかないが、擬似宝具化することで『約束された勝利の剣』とすら打ち合う強固さを見せた。
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;F-15J
 
;F-15J
:米マクダネル・ダグラス社が「コストを度外視した最強の制空戦闘機」を目指して開発したF-15の航空自衛隊仕様。その設計思想に違わず、1機100億円超のコストと被撃墜数0を誇る、20世紀最高の戦闘機。
+
:第4世代戦闘機F-15の航空自衛隊仕様。第四次聖杯戦争は1990年ごろなので、当時としては最新型。
 +
:F-15「イーグル」は米マクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)が「コストを度外視した最強の制空戦闘機」を目指してジョン・ボイドのエネルギー性機動理論を導入して開発した。その設計思想に違わず、1機100億円超のコストと被撃墜数0を誇る、20世紀最高の戦闘機。
 
:作中で擬似宝具化したのは、領海哨戒中だった仰木一等空尉の乗っていた“ディアボロI”。自分の宝具としての属性を与えていることで、本来の使用法であるコックピットに座らずに背部に掴まったまま機体を運用することが可能。隅々にまで魔力が浸り宝具としての属性を得ることで全体的に性能も向上・変化している。
 
:作中で擬似宝具化したのは、領海哨戒中だった仰木一等空尉の乗っていた“ディアボロI”。自分の宝具としての属性を与えていることで、本来の使用法であるコックピットに座らずに背部に掴まったまま機体を運用することが可能。隅々にまで魔力が浸り宝具としての属性を得ることで全体的に性能も向上・変化している。
 
:サーヴァント戦では電子兵装の類は無意味になってしまうが、ミサイル類はバーサーカーの意志で目標を追尾する呪装兵器と化し、フレアディスペンサーは後方迎撃用の焼夷兵器へ変化している。
 
:サーヴァント戦では電子兵装の類は無意味になってしまうが、ミサイル類はバーサーカーの意志で目標を追尾する呪装兵器と化し、フレアディスペンサーは後方迎撃用の焼夷兵器へ変化している。
:本来は不可能なはずのマニューバーと対地攻撃を可能としている。アニメ版では視覚的に分かりやすいようにするためか、F-15Jには搭載されていないはずの推力偏向ノズルやVTOLまで追加されている。
+
:さらに本来は不可能なはずのマニューバーと対地攻撃を可能としている。アニメ版では視覚的に分かりやすいようにするためか、F-15Jには搭載されていないはずの推力偏向ノズルやVTOLまで追加されている。
  
 
;JM61A1
 
;JM61A1
:F-15Jに搭載されているガトリング砲。M61 20mmガトリング砲「バルカン」の日本ライセンス生産版。搭載したまま機銃として使うことも、切り離して単体のユニットとして使うこともできる。
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:F-15Jに搭載されているガトリング砲。M61 20mmガトリング砲「バルカン」の日本ライセンス生産版。搭載したまま機銃として使うことも、切り離して単体の火器として使うこともできる。
 
:擬似宝具化したことでサーヴァントにとっても非常に脅威となり、その威力と連射速度でセイバーを追い詰めた。
 
:擬似宝具化したことでサーヴァントにとっても非常に脅威となり、その威力と連射速度でセイバーを追い詰めた。
 
:元が航空機関砲なので本体重量だけで112kg、弾倉も合わせると優に200kgを超え、最大発射速度時の反動は2tに達するが、ランスロットの膂力ならば難なく担いで運用できる。
 
:元が航空機関砲なので本体重量だけで112kg、弾倉も合わせると優に200kgを超え、最大発射速度時の反動は2tに達するが、ランスロットの膂力ならば難なく担いで運用できる。
  
;短機関銃
+
;短機関銃/対物狙撃銃
 
:[[言峰綺礼]]が監督役としての職権で用意した。銃身も弾倉も憎悪の魔力に浸され、サーヴァントでさえも脅かす凶悪な破壊力を持つ。
 
:[[言峰綺礼]]が監督役としての職権で用意した。銃身も弾倉も憎悪の魔力に浸され、サーヴァントでさえも脅かす凶悪な破壊力を持つ。
:原作では2挺の短機関銃と表記されているのみだったが、アニメ版ではバレット M82A1とH&K MP5を1挺ずつ装備している。
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:小説内では2挺の短機関銃と表記されているのみだったが、アニメ版ではバレット M82A1(対物狙撃銃)とH&K MP5(短機関銃)を1挺ずつ装備している。
:屋内で対物ライフルとフルオート射撃という無駄火力だがそこはバーサーカー、FPSばりのガンアクションを披露した。
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:屋内で対物ライフルとフルオート射撃という無駄火力だがそこはランスロット、FPSばりのガンアクションを披露した。
  
 
;割り箸
 
;割り箸
:『Grand Order』の彼のキャラクエにて、敵の攻撃を受け止める際に使用。…なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
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:『Grand Order』の自身の幕間の物語にて、敵の攻撃を受け止める際に使用。……なぜコレが使われたかというと、'''ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていた'''という状況だったため。
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの宮本武蔵がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
+
:「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの[[宮本武蔵]]がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
+
:他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
  
 
;丸太
 
;丸太
 
:同上。フォウが道端に偶然見つけた物を使用。やはり元は只の丸太だが、擬似宝具化することで強力な武器となった。
 
:同上。フォウが道端に偶然見つけた物を使用。やはり元は只の丸太だが、擬似宝具化することで強力な武器となった。
:なお、敵襲を捌くうちにボロボロになった丸太の替えを主人公が投げ渡していたのだが、三回目の換装になるとランスロットから「いい加減もうちょっと、いい武器が欲しい」と(マシュを通じてだが)苦情が入る(ちなみに、丸太を投げ渡せる[[主人公 (Grand Order)|主人公]]の腕力に突っ込みは無い)。
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:なお、敵襲を捌くうちにボロボロになった丸太の替えを主人公が投げ渡していたのだが、3回目の換装になるとランスロットから「いい加減もうちょっと、いい武器が欲しい」と(マシュを通じてだが)苦情が入る(ちなみに、丸太を投げ渡せる[[主人公 (Grand Order)|主人公]]の腕力に突っ込みは無い)。
:ちなみにこれら一連の流れの元ネタは、吸血鬼が支配する日本の孤島を舞台に人間と吸血鬼の戦いを描いた漫画『彼岸島』だと思われる。この作品ではなぜか丸太が人間側の主要装備であり、特に実力者が振るう丸太はファンブックで「アーサー王のエクスカリバー」に例えられるほど登場人物の間で信頼を得ている。
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:ちなみにこれら一連の流れの元ネタは、吸血鬼が支配する日本の孤島を舞台に人間と吸血鬼の戦いを描いた漫画『彼岸島』だと思われる。この作品ではなぜか丸太が人間側の主要装備であり、特に実力者が振るう丸太はファンブックで「アーサー王のエクスカリバー」に例えられるほど登場人物の間で信頼を得ている<ref group="注">ネタ要素として取り上げられる謎設定でもあるが、敵である吸血鬼およびその眷属の性質から、「叩き潰してから燃やす」という方法でないと駆除できない場合が多々あるという事情も一応ある。</ref>。
 +
 
 +
;木の枝
 +
:『Grand Order』で[[ランスロット〔セイバー〕]]が、モーション改修後からExtra Attackで使うようになった。
 +
:なお、上記の原典に従うなら一番忠実なのがこれである。
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 +
== 使用技 ==
 +
===[[Fate/EXTELLA LINK]]===
 +
; 疑似宝具・鉄柱
 +
: 鉄柱を擬似宝具化し3連撃を放つ。
 +
; 疑似宝具・鉄柱投擲
 +
: 両手に擬似宝具化した鉄柱を持ち、薙ぎ払うように前方に投げる。
 +
; ニミュエの護り
 +
: 一定時間ガード体勢を取り攻撃に備える。ガード中に攻撃を受けると、攻撃を無効にしつつ強力なカウンター攻撃を放つ。
 +
; 猟犬の騎士
 +
: 前方に飛びかかり、強烈な縦回転斬りを放つ。
 +
; 擬態
 +
: 一定時間、同ステージ内にいるサーヴァントの姿に擬態し、そのサーヴァントの行動を行えるようになる。対象となるサーヴァントは敵味方問わずランダムで決まり、選択することはできない。
 +
; 疑似宝具・短機関銃掃射
 +
: 両手に持ったサブマシンガンで薙ぎ払うように掃射する。
  
 
== 真名:ランスロット ==
 
== 真名:ランスロット ==
:ランスロット。円卓の騎士の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。<br>しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
+
:ランスロット。[[円卓の騎士]]の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。<br>しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
  
 
:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
 
:幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
 
:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。<br>それは必要な犠牲であったが、それでもギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。<br>―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。<br>ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
 
  
:事態は最悪の結果をもたしてしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
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:乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。<br>それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。<br>―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。<br>ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
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:事態は最悪の結果を齎してしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
  
 
:結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
 
:結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
  
:本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。<br>自分こそ、ブリテンの滅びに加担したのだから――――
+
:本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。<br>自分こそ、ブリテンの滅びの要因の一つなのだから、と――――
  
 
===関連===
 
===関連===
 
;湖の騎士
 
;湖の騎士
:ランスロットの異名。湖の妖精二ミュエに育てられたことから。
+
:ランスロットの異名。湖の妖精ニミュエに育てられたことから。
 
:優れた武勇と騎士道精神により諸人のみならず、精霊にまで祝福された。彼にとっては誉れであると同時に呪いでもあった。
 
:優れた武勇と騎士道精神により諸人のみならず、精霊にまで祝福された。彼にとっては誉れであると同時に呪いでもあった。
  
 
== 登場作品と役柄 ==
 
== 登場作品と役柄 ==
 +
===Fateシリーズ===
 
;[[Fate/Zero]]
 
;[[Fate/Zero]]
:最終決戦直前まで正体不明の狂戦士として戦場を掻き乱す。間桐雁夜のサーヴァントではあるが、たびたび彼の制御から外れて暴走する。
+
: 最終決戦直前まで正体不明の狂戦士として戦場を掻き乱す。間桐雁夜のサーヴァントではあるが、たびたび彼の制御から外れて暴走する。
 +
; [[Fate/Grand Order]]
 +
: 100万ダウンロード記念に際して実装。それ以前より敵キャラクターとしては登場していた。
 +
: ストーリーでは第一特異点に敵として登場し、ジャンヌ・ダルクを執拗に狙う。
 +
: 復刻イベント『Fate/Accel Zero Order -LAP_2-』開催に伴い、モーション及び宝具演出がリニューアルされた。
 +
; [[Fate/EXTELLA LINK]]
 +
: 参戦サーヴァントの一騎として登場。
  
 +
===Fate関連作品===
 +
;[[Fate/Zero#お願い!アインツベルン相談室|お願い!アインツベルン相談室]]
 +
:花札同様、狂化の解けた状態で登場。恐らくクラスの枠組みから解放されたためであろう。
 +
:黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
 +
:これまでの傍迷惑な行動ぶりから、アイリとゼっちゃんに「ダメ英霊」と連呼される羽目に。
 
;[[トラぶる花札道中記|とびたて!超時空トラぶる花札大作戦]]
 
;[[トラぶる花札道中記|とびたて!超時空トラぶる花札大作戦]]
:経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。<br>雁夜の負担を軽減するために平時は鎧などで武装せず、黒のスーツ姿で出歩く。尚、バーサーカー陣営以外のシナリオでは狂化状態。
+
:経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
 
+
:雁夜の負担を軽減するために平時は鎧などで武装せず、黒のスーツ姿で出歩く。尚、バーサーカー陣営以外のシナリオでは狂化状態。
;お願い!アインツベルン相談室
 
:花札同様、狂化の解けた状態で登場。
 
:黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
 
 
;[[Fate/Ace Royal]]
 
;[[Fate/Ace Royal]]
 
:[[英霊カード]]の一枚として登場。
 
:[[英霊カード]]の一枚として登場。
 +
;[[カプセルさーばんと]]
 +
:さーばんとの一匹。
 +
;[[Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
 +
:兜を脱いでいる時はアンニュイな表情のイケメンだが、メットオンしている時はセイバーにまっしぐらな狂犬である。
 +
:雁夜のことは基本的には親身に面倒を見ているが、セイバーを見かけるとそっちに向かって脇目も振らず暴走するため、結果として毎回ズタボロにしてしまっている。
  
 +
===その他===
 +
;[[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
 +
:「英霊の座」に常駐するスレ住民。対面恐怖症のため、リアルではTシャツ半パン姿に西洋甲冑のヘルムだけをかぶった姿で過ごしており、スケッチブックに筆談で会話する。
 +
:[[間桐雁夜|よく補導されるダメ人間]]と、[[間桐桜|目の死んでる幼女]]と同居中。
 
;[[コハエース]]
 
;[[コハエース]]
 
:鎧姿で登場。狂化が解けており普通に話す。
 
:鎧姿で登場。狂化が解けており普通に話す。
 
:基本、円卓の騎士を煽ったり、青セイバーに追い打ちをかけたりする。
 
:基本、円卓の騎士を煽ったり、青セイバーに追い打ちをかけたりする。
;[[Fate/Zero|Fateゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
 
:兜を脱いでいる時はアンニュイな表情のイケメンだが、メットオンしている時はセイバーにまっしぐらな狂犬である。
 
:雁夜のことは基本的には親身に面倒を見ているが、セイバーを見かけるとそっちに向かって脇目も振らず暴走するため、結果として毎回ズタボロにしてしまっている。
 
 
;[[ちびちゅき!]]
 
;[[ちびちゅき!]]
 
:剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
 
:剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。
;[[TYPE-MOON エイプリルフール企画|戦車男]]
 
:「英霊の座」に常駐するスレ住民。対面恐怖症のため、リアルではTシャツ半パン姿に西洋甲冑のヘルムだけをかぶった姿で過ごしており、スケッチブックに筆談で会話する。
 
:[[間桐雁夜|よく補導されるダメ人間]]と、[[間桐桜|目の死んでる幼女]]と同居中。
 
;[[カプセルさーばんと]]
 
:さーばんとの一匹。
 
:コスト800 戦闘力A 突破力A 移動力A 体力A 忍耐力A リキャストC
 
; [[Fate/Grand Order]]
 
* 〔バーサーカー〕キャラクターデザイン:こやまひろかず / 設定作成:奈須きのこ / レア度:☆4
 
: 100万ダウンロード記念に際して実装。それ以前より敵キャラクターとしては登場していた。
 
: スキルが三つともスター関連のクリティカルに特化している性能。なのだが、ランスロット自身は宝具以外ではロクにスターを生産できないので、まともに運用する場合は[[アタランテ]]や[[ジャック・ザ・リッパー|ジャック]]等のスター生産力に優れたサーヴァントと組ませることになる。
 
: ストーリーでは第一特異点に敵として登場し、ジャンヌ・ダルクを執拗に狙う。
 
* 〔セイバー〕キャラクターデザイン:しまどりる / 設定作成:??? / レア度:☆4
 
: 第六特異点解禁に伴い実装。
 
: こちらもバーサーカー時同様スキルが全てスター関連(+α)のクリティカル攻撃を主軸とする性能をしている……が、一口で言いきって比べ物にならない程高性能。
 
: スターを自力で供給でき、NP効率も良いため宝具が撃ちやすく、その宝具も高性能と、防御面が若干脆い以外は隙が無い。円卓最強の名は伊達ではなかった。
 
: 六章で敵として戦う際は、獅子王のギフト『凄烈』により弱体効果を一切受けない上に耐性がルーラークラスのものになっている。ただし攻撃属性は変わらずセイバークラスのままなので、何も知らずにアーチャーで挑んでも互いに軽減されるだけで[[トリスタン]]のように不利にされるわけではなく、ルーラーやアヴェンジャーなら一方的に有利が取れるので、ギフトの中では脅威度が低い。
 
  
 
== 人間関係 ==
 
== 人間関係 ==
 
===Fate/Zero===
 
===Fate/Zero===
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]
 
;[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]
:生前の主君であり、友。
+
:生前の主君であり、友。ギネヴィアからその正体が女であると聞かされた事により、少女一人に王としての責務を負わせている現状に一人絶望した。不貞を働いた自分を裁くどころか好意的にすら受け止めるその在り方を畏怖し、苦悩する。それでも彼女の最高にして唯一の理解者でもあったランスロットは、自身を罰することで、王に人間としての限界を理解して欲しいと望んだが、それが果たされることはなかった。
 
+
:「お願い!アインツベルン相談室」や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』等のギャグ時空とそれ以外とでは、彼女に対する発言やスタンスが大きく変えられている。
 
;[[間桐雁夜]]
 
;[[間桐雁夜]]
 
:マスター。
 
:マスター。
:彼の唱えた狂化呪文に反応したことで縁が生まれた。他に「人妻に懸想してしまう」という共通点がある。契約関係にあるが、雁夜はランスロットを御しきれていない。
+
:彼の唱えた狂化呪文に反応したことで縁が生まれた。契約関係にあるが、蟲で魔力を補給する雁夜にとって多大な魔力供給を必要とするバーサーカーは身体的負担が大きく、マスターでありながらランスロットを御しきれていない。
:「お願い!アインツベルン相談室」では「ダメな人」と称してる。
+
:「お願い!アインツベルン相談室」では自分のことを全力で棚に上げて「ダメな人」と称してる。しかし、アルトリアからの断罪を望むランスロットにとっては、バーサーカーとして召喚してくれた彼はある意味で最高の協力者だったのかもしれない。
 
 
 
;[[間桐桜]]
 
;[[間桐桜]]
 
:マスターの大切な存在。
 
:マスターの大切な存在。
 
:本編での絡みはないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では空回りしがちな雁夜を共に心配したり支えたりいじったりしている。彼女からは「ランスさん」と呼ばれている。
 
:本編での絡みはないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では空回りしがちな雁夜を共に心配したり支えたりいじったりしている。彼女からは「ランスさん」と呼ばれている。
 
 
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 
;[[ギルガメッシュ|アーチャー]]
 
:マスターである雁夜がアーチャーのマスターである[[遠坂時臣|時臣]]に敵愾心を燃やしているため、たびたびけしかけられる。無限に飛んでくる宝具を無限に掴み取りして頂戴できる相性のいい敵ではあるが、個人的にはとりたてて興味はなく、そんなことよりセイバーを追いかけたい。
 
:マスターである雁夜がアーチャーのマスターである[[遠坂時臣|時臣]]に敵愾心を燃やしているため、たびたびけしかけられる。無限に飛んでくる宝具を無限に掴み取りして頂戴できる相性のいい敵ではあるが、個人的にはとりたてて興味はなく、そんなことよりセイバーを追いかけたい。
 
:尚、[[ギルガメッシュ]]当人からすると、自身の放った宝具を悉く奪い取ったり弾き飛ばした挙句、「雑種」の分際で高所から見下していた自分の足場を破壊して同じ地面に立たせた相手であり、この時の彼は逆鱗に触れたかのように怒り狂っている。
 
:尚、[[ギルガメッシュ]]当人からすると、自身の放った宝具を悉く奪い取ったり弾き飛ばした挙句、「雑種」の分際で高所から見下していた自分の足場を破壊して同じ地面に立たせた相手であり、この時の彼は逆鱗に触れたかのように怒り狂っている。
:『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。
+
:『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。どれほどかというと、'''「死ね」と罵られてもそれに怒る余裕が全く無かった'''ほど。
 
;[[イスカンダル|ライダー]]
 
;[[イスカンダル|ライダー]]
:初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手。<br>聖杯戦争終盤、[[言峰綺礼]]の指示で[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|聖杯の器]]を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。
+
:初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、公式で天敵として設定されているだけあって実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手である。
 +
:聖杯戦争終盤、[[言峰綺礼]]の指示で[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン|聖杯の器]]を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。
 
;[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]
 
;[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]
 
:魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
 
:魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
216行目: 236行目:
 
;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]
 
;[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト]]
 
:ランサーのマスター。本編では特に何の因縁もないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のケイネス組ルートでは、花札勝負であるにも関わらずケイネスに襲いかかろうとする。雁夜によると「金髪の相手を見ると発作的に」襲い掛かってしまうらしい。
 
:ランサーのマスター。本編では特に何の因縁もないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のケイネス組ルートでは、花札勝負であるにも関わらずケイネスに襲いかかろうとする。雁夜によると「金髪の相手を見ると発作的に」襲い掛かってしまうらしい。
 +
;[[仰木一尉]]
 +
:彼が乗っていたF-15を宝具で奪い取り、アーチャーを攻撃する武器にした。結果として過剰な機動によるGで彼は死んでしまったが、その事や存在を認識していたかどうかは不明である。
  
 
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
 
;[[ジャンヌ・ダルク]]
 
;[[ジャンヌ・ダルク]]
:ストーリー第一章では彼女を優先的に襲撃している。
+
:第一特異点では彼女を優先的に襲撃している。
:セイバーと魂が似ていたためジャンヌと勘違いしたジル・ド・レェとは逆に、狂化状態でありながらもジャンヌの魂の形からセイバーと誤認し、彼女に執着するような素振りを見せる。やはり魂のくくりで見た場合、アルトリアとジャンヌは似ているらしい。
+
:セイバーと魂が似ていたためジャンヌと勘違いした[[ジル・ド・レェ]]とは逆に、狂化状態でありながらもジャンヌの魂の形からセイバーと誤認し、彼女に執着するような素振りを見せる。やはり魂のくくりで見た場合、アルトリアとジャンヌは似ているらしい。
 
;[[マシュ・キリエライト]]
 
;[[マシュ・キリエライト]]
 
:バーサーカーの彼は人語を介せない状態にも関わらず何故か彼女と意思疎通が出来る。これについてはマイルームでの台詞もあり、マシュが宿したサーヴァントの正体と関係があると目されていた。
 
:バーサーカーの彼は人語を介せない状態にも関わらず何故か彼女と意思疎通が出来る。これについてはマイルームでの台詞もあり、マシュが宿したサーヴァントの正体と関係があると目されていた。
:そしてストーリー第六章にてセイバーとして彼が登場したことと、マシュに宿っている英霊の正体が判明したことで「息子が能力を譲渡したデミ・サーヴァントである」という関係が正式に明らかになった。
+
:そしてストーリー第六特異点にてセイバーとして彼が登場したことと、マシュに宿っている英霊の正体が判明したことで「息子が能力を譲渡したデミ・サーヴァントである」という関係が正式に明らかになった。
:しかし、息子が抱いていた感情までも受け継いでしまった彼女からの態度は基本的に辛辣であり、たびたび突き刺さる言葉にショック死しそうなほどの精神的ダメージを受けている。
+
 
:なお、カルデアに召喚されてからはマシュのことを気にかけており、変なことがあったら承知しないぞとロマンに釘を刺している。
+
===Fate/Grand Order Arcade===
;[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]
+
;[[坂田金時]]
:第六章で仲間を逃がすために自爆を敢行しようとした彼女を救助し、築いていた難民キャンプに匿っていた。
+
:第七特異点『[[臨界繁栄都市 バビロン]]』で共演。
:しかし、その理由が'''「遠目に見ても美人だったので、つい」'''というあまりにもアレなものであったため、マシュからは冷たい目を向けられ、ベティヴィエールからは皮肉な円卓ジョークをもらってしまう。
+
:一応仲間なのだが、互いにバーサーカーであるためこちらが暴走して攻撃した結果、そのまま殴り合いになることもあるなどあまり相性は良くない模様。
;[[玄奘三蔵]]
 
:第六章では紆余曲折の末、共闘することになった相手の一人。
 
:聖都との最終戦の開始直前にナチュラルに口説こうとしたため、またもマシュから痛烈な小言を投げかけられた。
 
;[[クレオパトラ]]
 
:期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』にて、仕えた相手。
 
  
 
===生前===
 
===生前===
 
;ギネヴィア
 
;ギネヴィア
:主君の妻であるが、愛してしまった女性。
+
:主君の妻であるが、愛してしまった女性。重圧と孤独に苛まれる彼女を気にかけ、幸福でいて欲しいと願っていた。ただ一人心を捧げて愛した面影。ランスロットの記憶の中の彼女はいつも泣いているらしい。
 
;[[ガウェイン]]
 
;[[ガウェイン]]
:生前、同じ円卓の騎士であり、ランスロットに弟を何人も殺されるなど様々な因縁を持つ相手。
+
:生前、同じ円卓の騎士であり、親友であったが王妃奪還を巡り対立。ランスロットに弟を何人も殺されるなど様々な因縁を持つ相手。
 
;[[モードレッド]]
 
;[[モードレッド]]
:ガウェイン同様に生前に因縁が深い人物で、かなり苦手な相手。
+
:ガウェイン同様に生前に因縁が深い人物で、かなり苦手な相手。一説によると彼(彼女)の剣の師匠だったはずだが……
 
;[[ベディヴィエール]]
 
;[[ベディヴィエール]]
:同じく円卓の騎士。
+
:同じく円卓の騎士。六章でカルデア側に加勢した際には、かつての仲間として互いに会話を交わした。
 
;[[トリスタン]]
 
;[[トリスタン]]
:同じく円卓の騎士。「王は人の心がわからない」と言い残して去ったことに内心怒りを持っていたが、決して仲が悪いわけではなかった。しかし、「禁断の恋について熱く語り合う」という、二人の生前からして洒落にならない共通の趣味があったらしい。
+
:同じく円卓の騎士。「王は人の心がわからない」と言い残して去ったことに内心怒りを持っていたが<ref group = "注">また、この発言はランスロットを狂化に至らしめるきっかけの一つでもあった。</ref>、決して仲が悪いわけではなかった。また、トリスタン曰く互いに許されざる相手に恋をした共通点もあり、「禁断の恋について熱く語り合う」という、二人の生前からして洒落にならない共通の趣味があったらしい。
;ガヘリス、ガレス
+
;ガヘリス、[[ガレス]]
:同じく円卓の騎士。ガウェインの弟と妹。ギネヴィアを巡る戦いで殺害してしまう。
+
:同じく円卓の騎士。ガウェインの弟と妹。ギネヴィアを巡る戦いで誤って殺害してしまう。
 
:二人からの信頼は篤かったためか悔恨の念を持っている。
 
:二人からの信頼は篤かったためか悔恨の念を持っている。
 
;[[アグラヴェイン]]
 
;[[アグラヴェイン]]
:同じく円卓の騎士。ガウェインの弟。ギネヴィアを侮辱されたことに激怒し、殺害。
+
:同じく円卓の騎士。ガウェインの弟だが、生前から仲が悪かった。真偽のほどは不明だが『Garden of Avalon』では彼が日頃からギネヴィアを脅していたと表記されており、最終的にランスロットは彼女を侮辱されたことに激怒し、殺害。
:上記の事情もあって彼に向けていた目はかなり凝り固まっていた部分があり、彼が心中でどんな想いを抱いていたかには気づいていなかった。
+
;[[ギャラハッド]]
;ギャラハッド
+
:同じく円卓の騎士にして息子。複雑な家庭環境で、お父さんと呼ばれるのが念願だったらしい。
:同じく円卓の騎士にして息子。
+
:聖杯についての会話から、狂化してもなお彼の存在はその身に深く刻まれているのだろう。
:複雑な事情で出来てしまったものの、息子として認め良い関係を築きたかったとのこと。
 
:しかし、ギャラハッドからは辛辣な対応をされていたそうで、父とも呼んでもらえず「親を親とも思わない口調」で対応されていたらしい。
 
  
 
== 名台詞 ==
 
== 名台詞 ==
 
=== Fate/Zero ===
 
=== Fate/Zero ===
 
;「A――urrrrrrッ!!」
 
;「A――urrrrrrッ!!」
:咆哮。<br>通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
+
:咆哮。通常は[[ヘラクレス|第五次のバーサーカー]]と同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
  
 
;「……Ar……thur……」
 
;「……Ar……thur……」
:'''Arthur(アーサー)'''。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。<br>狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
+
:'''Arthur(アーサー)'''。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。
 +
:狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
  
 
;「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――<br> 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――<br> 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――<br> 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――<br> あの貴影こそ我が恥辱―――<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる―――」<br>「貴様は、贄だ―――<br> さあ、もっと寄越せ―――貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を―――<br> 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
 
;「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――<br> 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――<br> 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――<br> 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――<br> あの貴影こそ我が恥辱―――<br> その誉れが不朽であるが故、我もまた<ruby><rb>永久</rb><rt>とわ</rt></ruby>に貶められる―――」<br>「貴様は、贄だ―――<br> さあ、もっと寄越せ―――貴様の<ruby><rb>生命</rb><rt>いのち</rt></ruby>を、貴様の血肉を―――<br> 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
:雁夜の悪夢にて。<br>自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
+
:雁夜の悪夢にて。自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
  
;「そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として―――<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――<br> 己は、あの女を救えたかもしれないのだッ!」
+
; そうとも。あぁ、そうだとも。<br> あのとき、騎士でなく男として―――<br> 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――<br> 己は、あの<ruby><rb>女</rb><rt>ひと</rt></ruby>を救えたかもしれないのだッ!
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。<br>ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
+
:「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
 +
:ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
  
 
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br> 「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
 
;「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」<br> 「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
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;「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」<br>「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」
 
;「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」<br>「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」
:ランスロット最期の言葉。<br>ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、しかしそれはランスロットの救いとはならないものだった。
+
:ランスロット最期の言葉。
 +
:ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、確かにそれはランスロットの救いとはならないものだったが、だからこそ彼にとってアルトリアが意図せず下した最も重い罰でもあった。
  
 
=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
 
=== とびたて!超時空トラぶる花札大作戦 ===
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。」
+
;「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる――」
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。<br>狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
+
:雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
 +
:狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
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:原作小説では雁夜と話すことすら無かったので、この時初めて、雁夜の呼び方や、彼と話すときの口調が判明した。
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;「ああ、何の準備もせず行ってしまった……相変わらず困った人だ。仕方ない。我々でフォローをしますか、サクラ」
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:願いを叶える温泉があるというビラを見て、一人で飛び出した雁夜に呆れつつ、フォローを考える程度には認めてくれているようだ。
  
;「申し訳ありません。<br> 自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です。」
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;「申し訳ありません。<br> 自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です」
:武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。<br>これで苦手なものは「本音トーク」である。
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:武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。
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:これで苦手なものは「本音トーク」である。
  
;「い、いえ、他人のそら似でしょう。<br> 拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者。」
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;「い、いえ、他人のそら似でしょう。<br> 拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者」
:素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。<br>セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
+
:素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。
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:セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
  
 
;「……ha…ir……ッ!!」
 
;「……ha…ir……ッ!!」
:[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の頭皮の問題に対して。<br>他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。<br>金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。<br>ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第二部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
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:[[ケイネス・エルメロイ・アーチボルト|ケイネス]]の頭皮の問題に対して。
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:他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。
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:ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
  
 
;「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。<br> 仕方がない事だからな。誰だってそうする」
 
;「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。<br> 仕方がない事だからな。誰だってそうする」
:残念ぶりがどんどん加速していく……。
+
:セイバーに執着するギルガメッシュに対して。残念ぶりがどんどん加速していく……。
  
 
;「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。<br> 初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」<br>「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
 
;「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。<br> 初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」<br>「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
:……保護者?
+
:本編で意図せずギルガメッシュを激昂させたランスロットの方も、主君を辱めるギルガメッシュのことがアグラヴェインよりも嫌いだったようで、殺す気満々。にしても……保護者?
 
 
;「そうだとも!だが実際に手をあげるヤツがあるか!<br> 王はみんなのものだ!集団の中で孤立しているのを生暖かく見守るのが通なんだ!」
 
:セイバーを貶めることを悦とする英雄王への怒りなのだが、ある意味もっと悪趣味で酷い。<br>ギルガメッシュはこのセリフを聞いた時、初めて部下に恵まれなかったセイバーの境遇に同情した。
 
  
 
;「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
 
;「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
:本人は褒めてるつもりなのだろうか…実に毒舌だ。
+
:勝利時の台詞。本人は褒めてるつもりなのだろうか……実に毒舌だ。
  
 
=== お願い!アインツベルン相談室 ===
 
=== お願い!アインツベルン相談室 ===
 +
;「ゴッドブル轢き逃げアタックでゴロゴロと退場」
 +
;「ガメッシュ殿とランデブーを満喫した挙げ句退場」
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;「サブマシンガンを主武装にするという騎士にあるまじきFPS脳で王とダンスった後に昇天」
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:『Zero』本編におけるランスロットの3戦の総括。序盤で一人称を某(それがし)にしてキャラ建てに走るも、弟子ゼロ号の助言で撤回。しかし素の性格でこんなフランクな迷言が飛び出すとは……。
 +
:ちなみに後半でもいろいろ迷言が飛び出した。
 +
 
;「法治国家においてやってはいけない事をほぼ完遂。ここまで困った御仁はそうはいないかと」
 
;「法治国家においてやってはいけない事をほぼ完遂。ここまで困った御仁はそうはいないかと」
 
:性格的に困った人物が必要ならと自分のマスターを紹介した。雁夜は'''職務放棄(家督放棄)・ストーカー・貯金ゼロ・思い込み・殺害未遂・ロリコン'''な困った人らしい。
 
:性格的に困った人物が必要ならと自分のマスターを紹介した。雁夜は'''職務放棄(家督放棄)・ストーカー・貯金ゼロ・思い込み・殺害未遂・ロリコン'''な困った人らしい。
 +
:当人もストーカーや思い込みなど、同じレベルの困った御仁なのだが、あまり自覚はないらしい。
  
;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ――いや、なんでも。」
+
;「私は王を尊敬していました。<br> 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が<br> ――いや、なんでも」
:漏れた'''本音'''。<br>ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。<br>ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
+
:同コーナー屈指の迷言。
 +
:ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
 +
:ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
  
 
;「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです」
 
;「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです」
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。
+
:マスターである雁夜の'''最強なんだ!'''ポーズに集中線がプラスされての台詞。事実その通りなのがたち悪い。
  
;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した。」<br/>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と。」<br/>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう。」<br/>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか。」<br/>「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br/>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した。」<br/>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです。」<br/>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした。」
+
;「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した」<br>「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と」<br>「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう」<br>「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか」<br>「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」<br>「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した」<br>「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです」<br>「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした」
:王への想いが語られていった。
+
:色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
 +
:余談だが、『Fate/Zero material』に掲載されたラフでは、生前のランスロットが「王は人の心が分からない…」と呟いており、長らく設定上でも同様との誤解が広まっていた。この台詞で実際のランスロットは聞く側であったことが判明した。
  
 
===Fate/Grand Order===
 
===Fate/Grand Order===
==== バーサーカー ====
+
====マイルーム====
 
; 「Arrrrrrthurrrrrr……」<br>「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
 
; 「Arrrrrrthurrrrrr……」<br>「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
: マイルームにて。一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもある'''「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞'''であることが判明。
+
: 一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもある'''「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞'''であることが判明。
 
: どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
 
: どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
  
 
;「Gala……had……」
 
;「Gala……had……」
: マイルームでつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。円卓の仲間であり彼の息子と同じ、その名の指すところは果たして……?
+
:「聖杯について」でつぶやく一言。'''Galahad(ギャラハッド)'''。狂っていても、息子と聖杯のことは忘れていないのだろう。
: なお、これは「聖杯について」に対応する台詞である。
 
 
 
==== セイバー ====
 
; 「我が王に誓って……!」<br/>「最果てに至れ、限界を超えよ。彼方の王よ…この光をご覧あれ!『<ruby><rb>縛鎖全断・過重湖光</rb><rt>アロンダイト・オーバーロード</rt></ruby>』!!」
 
: 宝具発動。湖光のごとき碧き光を湛えた聖剣が、敵対者を断罪する。
 
 
 
;「いいえ……私に嫌いなものを語る資格など無い。強いて言うなら、己自身でしょうか。この不貞の自分を、王に裁いてほしかった……」
 
;「ただ、王に私という罪人を裁いてほしい。聖杯にかける願いと言えば、それだけです」
 
: マイルーム会話「嫌いなこと」「聖杯について」の台詞。本来の姿であろうと、狂気に溺れようと、彼の望みは変わらない。
 
 
 
;「何たる邪悪……! だが、王をあそこまで追い詰めたのは我々か……」
 
: [[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕|騎士王のオルタ]]を所持している際のマイルーム会話。王の変貌に驚愕するも、同時にその原因である事に自嘲する。
 
: <del>サンタさんをやっているところは見なかった方向で</del>
 
 
 
;「誰だ? ん? モードレッド……? っ、いや……待て待て待て、貴様……モードレッド、貴様が……!?」
 
: [[モードレッド]]を所持している際のマイルーム会話。生前見ることがなかった彼女の素顔に驚愕している。
 
  
;「私のアロンダイトを真っ向から受け止める……?いや、この盾、この気配……君は、まさか……!?」
+
;「Barth……day……」
;「待て。待つんだ。待ちなさい!<br/>親を親とも思わない口ぶり、片目を隠す髪……<br/>君は、もしや――!」
+
:「誕生日」。彼なりに祝ってくれているのが分かる。
: 自身の攻撃を受け止めたマシュに矢継ぎ早な剣幕で叱られ、狼狽しながらもその姿に息子の面影を見出す。
 
  
;「くぅ……この、肉体より骨格に響く重撃は、まさに……!」<br>「………………いや。君の言う通りだ、マシュ。円卓の騎士と戦い、破れたのだ。もはや私は王の騎士を名乗れまい。」
+
====イベント====
;「私の愚かさが晴れた訳ではないが―――君たちと戦う理由は、私にはなくなった。」
+
;「Merciiiiiiiiiーーーー!」
: マシュの一喝と一撃が効いたようで、ようやく矛を収めた。
+
:バレンタインイベントにて。言葉こそ通じないが喜んでくれている模様。どうやらFGOにおける彼は1単語ぐらいなら喋れる模様である。
 
 
;「いや、私は上手くやっていきたかったのだが……すまない、その呼び方は心臓に悪い。」
 
;「心の準備ができていないとショック死しかねない……」
 
: マシュから(辛辣に)「お父さん」と言われて。彼にとっては念願の呼び方だが、言い方の関係でなんとも複雑そうな顔をする。
 
 
 
;「いやぁ……。<br/>遠目に見ても美女だったので、とっさに」
 
: 敵であるダヴィンチを助けた理由…。余りと言えば余りの理由だったために、マシュからは白目視され、ベディヴィエールからも見境なしと苦笑されてしまう。同時にこれまで硬派と思われていた彼の軟派な女好きと言う性癖が露見した瞬間。
 
 
 
;「うむ、頼りにしていますとも。<br/>東洋のご婦人は芯が強い。とてもチャーミングだ」
 
: 開戦前に三蔵をナチュラルに口説き、再びマシュから白目視され「頭の病気なのか」と辛辣に侮蔑された。もはや淀みないプレイボーイ振り……。
 
 
 
;「ここまでだ。貴様の企みもこれで終わりだ、アグラヴェイン。<br> ……殺しはしない。我らは共に裏切り者だ。円卓の同法を切り倒した時からな。<br> だが貴様の奸計は捨て置けん。王の補佐として行った数々の非道、償ってもらうぞ。」
 
: アグラヴェインを捕縛しようとした際に。だが、この言葉は彼は……
 
 
 
;「アグラヴェイン……卿は……」
 
: アグラヴェインの本心を知り愕然として。そしてそのまま彼に押し切られ倒された。
 
 
 
;「貴女たち二人では、我々はおろか彼女に勝てるはずもない。<br> せめて、あと十ほど歳を重ねてからにするのですね。可愛らしいお嬢さんたち」
 
: 期間イベント「超極大かぼちゃ村」にて。トリスタンと共にチェイテ城を奪還しに来たエリザベート二人をあしらって。
 
: 確かにエリザベート二人では円卓の騎士二人と相手取るには分が悪かった。……直後にマシュが聴いたら間違いなく白目視されるが。
 
 
 
;「いや、トリスタン卿。私は純粋に街の治安をだね」<br>トリスタン「……あの街の酒場には先日、賭け事で身代を崩した男に捨てられた、傷心の美女がいると聞きましたが……」<br>「どこの酒場かね? もしや、三番街のトネリコ亭のあの美女の話か?」
 
: 同上。クレオパトラから「街に出たら女性にナンパされる」と判断されて、トリスタンともども自室待機を受けてのやりとり。……なぜそこまで食らいつくのだ。
 
: そんでクレオパトラからは「自室待機より上の牢獄待機のほうがいいかしら?」と釘を刺されてしまう。
 
 
 
;「……AAAAAAAAAAAAA!!!」<br>「SHUUUUUUUUTTTTTUPPPPPPPPPPP―――!!」<br>「ENEMYYYYYYYYYYYY!!」
 
: 同上。エリザベート一行に敵として挑みかかろうとするがマシュの存在を察してか咄嗟に逃亡し、バーサーカーのふりをして『謎の黒騎士』となって戻ってきた。
 
: トリスタンや女王騎士はその奇怪な行動にそれぞれ微妙な対応をし、結局マシュには敵意をむき出しにされる。なにやってんだかこの<ruby><rb>騎士</rb><rt>おとこ</rt></ruby>は……。
 
: なお、六章未プレイのプレイヤーへの配慮なのか、マシュもランスロットもそれらしい反応を示しながら互いの正体には触れない・気づかない曖昧な描写になっている。
 
: ちなみに、戦闘でもバーサーカー準拠で登場するがクラスだけはしっかりセイバーになっている。また、叫びのテキストもバーサーカーのモノと微妙に異なっている。
 
 
 
=== その他の作品 ===
 
  
 +
===コハエース===
 
;「ぬかしおる」
 
;「ぬかしおる」
:『コハエース』にて。<br>[[メドゥーサ|ライダー]]に痛い所を突かれた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]が「円卓の気持ちわかりまくりですし」と弁明した際に腹を抱えながら放った一言。
+
:[[メドゥーサ|ライダー]]に痛い所を突かれた[[アルトリア・ペンドラゴン|セイバー]]が「円卓の気持ちわかりまくりですし」と弁明した際に腹を抱えながら放った一言。
  
 
;「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」<br>「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」
 
;「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」<br>「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」
: もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。<br>これには[[アルトリア・ペンドラゴン|青さん]]も「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
+
: もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。
 +
:これには[[アルトリア・ペンドラゴン|青さん]]も「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
  
 
;「なんだ女か(笑)」
 
;「なんだ女か(笑)」
390行目: 377行目:
  
 
;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上―――っ!!」
 
;ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」<br>セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」<br>モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」<br>ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」<br>セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」<br>モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」<br>ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」<br>セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」<br>モードレッド「父上―――っ!!」
: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。<br>暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。<br>束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。……こう書くとイイ話みたいだが、<br>本心は「'''我が王のスメル、プライスレス'''」という言葉に集約される。
+
: 聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
 +
:暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
 +
:束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。
 +
:……こう書くとイイ話みたいだが、本心は「'''我が王のスメル、プライスレス'''」という言葉に集約される。
  
 
;「ビスマルクたんハァハァ」
 
;「ビスマルクたんハァハァ」
:『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか…。
+
:『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか……。
 
: なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
 
: なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
 
:言わずもがな'''当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国'''、ランスロットをフランス人として見ても'''ドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在'''である。
 
:言わずもがな'''当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国'''、ランスロットをフランス人として見ても'''ドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在'''である。
  
 +
===その他の作品===
 
;「いける」
 
;「いける」
:『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。<br>対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。<br>「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
+
:『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。
 +
:対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。
 +
:「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
*その傍迷惑な行動ぶりから、「お願い!アインツベルン相談室」でアイリとゼっちゃんにダメ英霊と連呼される。ちなみに「起源が傍迷惑」と虚淵氏が冗談交じりで語ったほど。
+
*鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている。<ref group="出" name="「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66" />
*奈須氏によると、円卓の騎士達の大部分はアルトリアが実は女性であることを知らず、ランスロットも例外ではなかったとのこと。彼はギネヴィアからその事実を関係を持った後に暴露され、今まで一人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる事になった。<br>「お願い!アインツベルン相談室」でも「誰かが、彼女を救わなければいけなかったのです。」とアルトリアの身の上を嘆いていた。そして、それを分かっていながら、自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕としたと語った。
+
**奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。<br>ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」。<ref group="出">「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128</ref>この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
**僅かな苦悩・怨恨に抱いた故に狂気に身を委ねて召喚された事を考えると、あるいはバーサーカーである彼は「ランスロットのダメな部分」が狂化によって強調された姿であるのかもしれない。
+
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97">「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97</ref>
**そしてギャグ時空では別の意味でダメな部分が強調された。どうしてこうなった。
+
*数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ起源は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97" />
*一般には寝取り男のような扱われ方もされているが、実際のところ型月世界におけるランスロットは竹箒日記によると<br>''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''<br>という、どちらかというと王妃に巻き込まれた立場である(彼自身もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたのだが、臣下としての距離感は保っていた)。<br>そしてギネヴィアから暴露されたアーサー王が女であるという真実に追い討ちをかけられ、重ねて罪の意識に苛まれるが、根本的に人が好いランスは王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、更に苦しむのであった。
+
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
*キャラクターデザイン(鎧)は、武内崇氏ではなくこやま氏。Fateシリーズでは主に武器類のデザインを担当している氏らしく、非常に複雑な形状をしている。
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*「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。<br>劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
**アニメ版ではフルCGで描かれている。「己が栄光の為でなく」のエフェクトもあるため、1日に2カットしか撮影できないらしい。虚淵氏によれば、本編でバーサーカーが動くと雁夜おじさんの寿命が削られ、アニメで彼が動くとアニメーター、撮影班の命が削られる、とか。
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*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100</ref>
*セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あり、「狂戦士」のクラスとはそれなりに相性が良い。
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*相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
*「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。<br>最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に[[モードレッド]]ら13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。もしかしたら「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
+
**奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる。<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134</ref>
*「騎士は徒手にて死せず」は反則的な能力と思われがちだが、実際は手にした武器の性能に依存するため不安定であり、擬似宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。<br>つまり「稀代の英雄・達人・神話生物達の戦い」が基本である聖杯戦争では相手の武器を奪うなどまず不可能であり、強い宝具を持ち込んだほうが手っ取り早いのである。<br>劇中での活躍は相性のいいギルガメッシュおよびセイバーが相手だったことや、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれたこと、そして彼自身の技量があればこそである。
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**『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
*「騎士は徒手にて死せず」「己が栄光の為でなく」はどちらも、自身の鎧や武器が使えない状況で勝利した逸話が宝具に昇華されたもの。彼の象徴である「無毀なる湖光」と併用できないのは、この由来のためである。
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*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着から[[モードレッド]]、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技から[[ローラン]]、武器を奪って使いこなしたことから[[武蔵坊弁慶]]などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」<ref group="出">「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142</ref>
*『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。<br>第四次にて、相性の悪い相手として[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]と相見えることになったのは因縁を感じさせる。
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**アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包み''''''の前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは'''「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」'''とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
**ただしランサーの方は完全に許されてはいなかったものの主君に再び仕えることができたのに対し、彼は主君には最初から容認されていたものの再び仕えることは最後までかなわなかった。
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*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
*TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で隠蔽されている。
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**期間限定イベント「超極☆大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
*「無毀なる湖光」は宝具解説で「龍属性」に追加ダメージがあるとされているが、[[エリザベート=バートリー|エリザベート]]の説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされているため、「龍退治」の記述を含めて「竜」の間違いと思われる。もっとも初出はこちらの方が先なので、誤植というよりは表記揺れだろう。
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**さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
*相談室や花札で覗かせる、アーサー王へのちょっとアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもあるが、ゼロマテの対談にてランスロットは円卓の騎士内での'''「アーサー燃え派」の筆頭'''として扱われており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けられているので、性別関係なしの純粋な尊敬だったと思われる。…多少歪んでいるのは否めないが。
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*2021年4月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
**『コハエース』というか経験値氏の中ではガウェインに殺意を抱き直されるレベルで萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしてのキャラ弄りである。
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**Fateシリーズの可動フィギュアはグッドスマイルカンパニー・バンダイ製品以外では少なく、男性キャラの製品化は更に少ない。担当声優の置鮎龍太郎氏が歓喜し予約したことをツイートしている<ref group = "出">「[https://twitter.com/chikichikiko/status/1283404277113741312 置鮎龍太郎Twitter2020年7月15日23:13]」</ref>。
*アルトリアの治世の象徴の一つである「アーサー王は人の気持ちがわからない」という言葉を言い放った騎士については、ZEROマテリアルの武内画のラフにてランスロットがその言葉を呟いていたため彼の発言ではないかというファンの説があったが、『Garden of Avalon』で円卓の騎士トリスタンの発言であると判明。アインツベルン相談室でもその言葉を言い放った騎士はランスロットとは別人であり、彼はその言葉をアーサー王の傍らで聞き、アルトリアに言い放った騎士に対して「真に心ないのはどちらか」と内心で憤りを感じていたと語られている。
 
*『Fate/Zero』同人版の発売当初は四巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測がなされた。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着からモードレッド、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技からローラン、武器を奪って使いこなしたことから武蔵坊弁慶などが候補に挙がっていた。
 
**アニメ版でも正体は終盤まで明かされず、EDでの絵画をモチーフにした一枚絵でもわからないようになっていた。……だが、某動画サイトでは小説版読了済みの視聴者が'''「正体は一体何スロットなんだ…」'''とコメントを連発し、実質的にネタバレになってしまっていた。後に、「何スロット」は公式までもがネタにするようになった。
 
*『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死なず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。<br>更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
 
**期間イベント「超極大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
 
*名実ともに彼の切り札であるはずの『無毀なる湖光(アロンダイト)』だが、ファンからは「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されることがある。理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」などが挙られている。
 
**……とZero当時はそのような散々な扱いだったのだが、『Grand Order』において'''「ビームを放つよりもそのエネルギーを直接相手に叩き込んだ方が強い」'''と言わんばかりの技『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の存在がわかってからは、その過負荷に耐えられる頑丈さと確実に叩き込むための白兵戦能力向上効果を併せ持った、正気の彼の戦法に適した宝具であることがわかり評価はかなり回復している。
 
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
 
*アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。
* セイバー時のキャラクターデザインを担当したしまどりる氏によると、当初はバーサーカーと同様に長髪でデザインしたが、髪型を変更するように指示されて現在の短い髪型になったとのこと。
 
  
 
== 話題まとめ ==
 
== 話題まとめ ==
 
;ランスロットの強さ
 
;ランスロットの強さ
 
:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
 
:妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、[[アルトリア・ペンドラゴン|アーサー王]]、[[ガウェイン|ガウェイン卿]]を上回るとされている。
:火を吐く大蛇(おそらく[[竜種]])を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
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:火を吐く大蛇を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に作者の虚淵もゼロマテの用語辞典にて「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要しなければ良かったのに…」と称している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
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:このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に虚淵氏も「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要したりしなければ良かったのに……」と評している。が、同時に[[ギルガメッシュ]]相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-間桐雁夜」『Fate/Zero material』p.103-104</ref>「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
 
:Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
:本編の狂戦士状態でも、「'''他サーヴァントに対しては強敵でありながら、[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]だけが相性関係で優位に立てる相手'''」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれるなど、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
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:本編の狂戦士状態でも、「'''他サーヴァントに対しては強敵でありながら、[[ディルムッド・オディナ|ランサー]]だけが相性関係で優位に立てる相手'''」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれる<ref group="出">「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95</ref>など、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
 
:ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
 
:ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
  
;「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来
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;「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来と評価
 
:アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
 
:アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
:その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであるとされており、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
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:その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであり、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
:少なくとも、『アーサー王伝説』の中ではアロンダイトの名は記されていない。しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
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:しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
 
:また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。小説Fate/Zero第4巻(ソフトウェア流通版)巻頭に収録されている設定によれば――
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:Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻巻頭の武器紹介には――
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
 
:'''「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」'''
 
:――とある。
 
:――とある。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
 
:「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。<br>またZero劇中での戦果が戦意喪失したセイバーのみと言う事もあり、ファンからは地味な不遇宝具扱いされる事も多い。性能は騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力なのだが。ただしFate/Grand Orderの作中、縛鎖全断・過重湖光の説明にて『本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具』との解説があり、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。その際の真名が如何なるものなのかは、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。
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:現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
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:と、このように彼の切り札で、騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力な性能のはずなのだが、以前はファンから「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されていたことがある。
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:理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」など。
 +
:まあセイバーは戦意喪失していたとはいえ、防御はしていた。また『Fate/Grand Order』での『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の説明によると、「本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具」とのことで、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。光の斬撃を放つときの真名については、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。
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:と、まあいろいろと擁護は出来るのだが、『Zero』の時点では「'''活躍の場がない'''」「'''地味で分かりにくい'''」と言う最大の欠点については動かしようのない事実であり、不遇評価を受けたのは無理からぬ事であろう。
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:だが『Grand Order』では「シナリオ上で大きな活躍の場が用意される」「ステータスが具体的に数値化され、分かりにくさが解消される」と言う事で再評価され、アロンダイトの名誉は回復された。
  
 
;聖剣と魔剣
 
;聖剣と魔剣
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;王妃ギネヴィア
 
;王妃ギネヴィア
:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって二人を引き裂いたとされる女性。
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:アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって2人を引き裂いたとされる女性。Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。
:Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。政略結婚とはいえ、彼女は王を敬愛し、尊敬し、その理想に殉じるつもりがあった。
+
:幼い頃から自らを省みない人生観を培ってきており、女性だという自意識、男女差の認識も無かった。人を結び付けるのは理念の尊さだけと信じ、王と王妃の関係も理想のみで成り立つと思っていた。
:当時の王女の在り方として、彼女は自分が女性であるという意識や、そもそも男女の性差の認識も薄く、王と王妃は理想によってのみ結びついているものだと信じ込んでいた。
+
:アルトリアへの敬愛、憧憬を持ち、自らもその生き方に倣おうとしたが、結局普通の女性には過ぎたことだった。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94">「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94</ref>魔術で男性器を生やした人を悦ばせても<ref group="出">「Fate用語辞典-セイバー」『Fate/side material』p.64</ref>子供はできなかったり……気苦労が絶えないというものである。
:結局のところ彼女は、「理想に殉じることのできる女性」ではなく、ごく普通の女性だった。理想ではない、人と人、男と女の結びつきが他にあると知ってしまった彼女は、以後、王妃でありながら愛に身を焦がす女として、自身とランスロットを窮地に追い込んでいくことになる。
+
:王の性別という秘密を1人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く中、ランスロットとの出会いで理念以外でも人は結び付くことを知る。
:しかし、アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、二人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
+
:「おそらく魂の在り方として眼鏡ッ娘。でも『外すと美人』のステレオタイプ」「信念のツンと魂のデレの波状攻撃によって、彼女白身とランスロットの双方を窮地へと追い込んでいく。まさに命を賭けた乱世のツンデレ」。<ref group="出" name="「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94" />
:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、二人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として二人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は二人を咎めぬわけにはいかなかった。
+
:奈須氏によるとランスロットと結ばれた経緯は、
:用語辞典に曰く、「魂の在り方として眼鏡ッ娘。外すと美人のステレオタイプ」「命を賭けた乱世のツンデレ。信念のツンと魂のデレの波状攻撃で、自身とランスロットを窮地に追い込んでいく」
+
:''「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→''
 +
:というものだった。現実では寝取り男と扱われることもあるが、型月世界におけるランスロットはどちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。
 +
:当初、ランスロットはアーサー王が女性と知らず、ギネヴィアと関係を持った後に暴露された。今まで1人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる一方、王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、根本的に人が好い彼は板挟みになったのだった。<ref group = "出"  name="「竹箒日記2012/10/3」">「[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201210.html 竹箒日記2012/10/3]」</ref>
 +
:アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、2人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
 +
:アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、2人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として2人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は2人を咎めぬわけにはいかなかった。
  
== 関連商品 ==
+
== 脚注 ==
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===注釈===
 +
<references group = "注"/>
 +
 
 +
===出典===
 +
<references group = "出"/>
  
 
== リンク ==
 
== リンク ==
 
*[[登場人物]]
 
*[[登場人物]]
 
*[[サーヴァント]]
 
*[[サーヴァント]]
 +
* [[円卓の騎士]]
 +
 
{{DEFAULTSORT:らんすろつと}}
 
{{DEFAULTSORT:らんすろつと}}
 +
 
[[Category:登場人物ら行]]
 
[[Category:登場人物ら行]]
 +
[[Category:サーヴァント]]
 +
[[Category:バーサーカー]]
 
[[Category:Fate/Zero]]
 
[[Category:Fate/Zero]]
 +
[[Category:Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~]]
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2024年11月18日 (月) 13:09時点における最新版

バーサーカー
真名 ランスロット
外国語表記 Launcelot[出 1]
Lancelot(FGO)[出 2]
異名 湖の騎士
性別 男性
身長 191cm
体重 81kg
特技 武芸、乗馬
好きな物 礼節、伝統
苦手な物 本音トーク
天敵 イスカンダルアーサー王
出典 アーサー王伝説
地域 イギリス
属性 秩序・狂
副属性
一人称 人称なし
二人称 人称なし
三人称 人称なし
声優 置鮎龍太郎
デザイン こやまひろかず(鎧デザイン、FGO)
武内崇(人物デザイン)
設定作成 奈須きのこ
イメージカラー 濃紺
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Zero
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概要[編集 | ソースを編集]

狂戦士」のサーヴァント

略歴
Fate/Zero』では第四次聖杯戦争において、間桐雁夜によって召喚される。彼は雁夜が唱えた狂化に反応、騎士としての自分を捨て、アルトリアへの敬愛を失えば苦悩から解放されるとの思いから第四次聖杯戦争にバーサーカーとして参戦するが、運命の悪戯により同じ時代に現界していたアーサー王本人と思いもよらぬ再会を果たすこととなる。
第四次聖杯戦争では最終局面においてセイバーと交戦するが、「無毀なる湖光」の封印が解かれたことで、マスターの雁夜の負担が激増。魔力が尽きてしまったため活動を停止、その隙を突かれる形でセイバーに敗北した。
Fate/Grand Order』第一特異点『邪竜百年戦争 オルレアン』ではジャンヌ・オルタによって「狂化」を付与されたバーサーク・サーヴァントとして、西暦1431年のフランスに召喚される。
ジャンヌをアーサー王と勘違いして執拗に襲撃しながら、主人公側と敵対するも最終的に敗れ去ってしまう。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅠの座を統括する溶鉱炉ナベリウスと交戦する。
人物
黒甲冑を身にまとった騎士。
狂化によって理性を失い殺意や憎悪といった負の感情に身を任せた存在になっているが、戦闘中であっても、セイバーの姿を目に止めたらすぐにその戦闘を中断してセイバーに襲撃をかけるほど、かの王に対して執着を見せる。
アルトリアのことを恨んでいたわけではなく、非があるのは自分と王には欠片も恨みを抱いていなかった。円卓分裂の一因となり、ギネヴィアも救えなかった自分は裁かれるべきと考えていたため、狂気に駆られた彼が彼女に「恨めなかった恨み」とでも言うべき憎悪を見せて執拗に攻撃するのも王の断罪を求めてのことだった。
だがランスロットを信頼していた彼女にその真意は通じていなかったため、アルトリアは聖杯戦争中に彼から向けられた怨恨を、本音と誤解してしまうこととなった。
本編では消滅寸前の狂化から開放された時や、番外的な『お願い!アインツベルン相談室』や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では狂化の外れた本来の人格を見ることが可能。本編以外では一見落ち着いた礼儀正しい言動ながら、所謂ギャグ時空に於いてはアーサー王への歪んだ感情や雁夜に対する毒舌などなかなかの残念ぶりを見せつける。
能力
理性が失われているにもかかわらず、第四次の強豪達を驚嘆させるほどの武技の冴えと周到さを誇る。
これは彼のスキル『無窮の武練』によるもので、いかなる状況・属性を持っていても、その戦闘技術が劣化することは無い。また魔除けの指輪に由来する対魔力を持つ。
一方で狂化スキルによって能力強化もされてはいるが、燃費の悪さは半端ではなく、その魔力負担は作者からは「法外」と称されるほど。
最終宝具を解禁した最終戦ではさらに消費魔力が倍加し雁夜と自身の魔力を使い尽くした。その魔力消費速度は自身が保持していた本来ならマスター抜きでも数時間活動可能な予備魔力を、雁夜が魔力供給不能になってから10秒で使いきるほど。

別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]

セイバー (Grand Order)[編集 | ソースを編集]

Fate/Grand Order』では「剣士」のサーヴァントとして参戦。

詳細は「ランスロット〔セイバー〕」を参照。

絶闇剣のランスロット[編集 | ソースを編集]

サーヴァントユニヴァースにおけるランスロット。「ぜつあんけん」と読む。
暗礁宙域を根城にしており、そのあたりで海賊のような行為に手を染めている。
スペース神陰流六剣客の中でも一番の狂犬と評判であり、宇宙戦闘機を駆って鉄パイプで宇宙船ごと破壊しにかかってくる。
暗礁宙域を突破しようとする主人公らに襲いかかって来たが、謎のヒロインXが彼の事を知っていたために動きが止まった彼を振り切る事に成功した。
実は彼は正気であり、家族間のストレスからくる鬱憤を晴らしていただけであり、新円卓かダーク・ラウンズのどちらかの「円卓」に所属していたときに知り合ったと思われる謎のヒロインXは呆れ返っていた。

ステータス[編集 | ソースを編集]

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー 間桐雁夜 A A A+ C B A 狂化:C 対魔力:E
精霊の加護:A
無窮の武練:A+
主人公 (Grand Order) A A A+ C B A 狂化:C
対魔力:E
精霊の加護:A
無窮の武練:A+
魔力逆流:A
主人公 (EXTRA) A A A+ C B A 狂化:C
対魔力:E
無窮の武練:A+
精霊の加護:A

宝具[編集 | ソースを編集]

騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1
最大捕捉:30人
由来:相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒したエピソード。
手にした武器、兵器を自らの宝具とする能力。元がランクの無い物ならDランク相当、Dランクより上の物ならそのランクのまま、自分の支配下に置く[注 1]。対象は彼が「武器」として認識できる物に限られる[注 2][出 3]
説明文には記載されていないが、宝具化した兵器を用途に併せてある程度改造する能力まであるようで、作中ではF-15Jを乗っ取った際に「外れたミサイルがありえない軌道で方向を修正し、目標を追尾していく呪装兵器と化し」「本来存在しないはずの推力偏向ノズルやVTOLが生える」「ミサイル避けのフレアが後方迎撃用の焼夷兵器と化す」といった事をやってのけている。
また他の英霊の宝具を奪って使うことも可能だが、真名解放まで行えるのかは不明。仮にできたとしても、「狂戦士」のクラスでは言語能力を失っているため実行できない。
『Grand Order』では「自身の攻撃力をアップ(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体に強力な攻撃[Lv]」という効果のQuick宝具。
初期はJM61A1を撃つだけのシンプルな演出だったが、宝具演出リニューアルによって戦闘機を乗っ取った演出が再現され、F-15Jに飛び乗ってミサイルを発射した後、機上からJM61A1を掃射するようになった。
『EXTELLA LINK』でも同様にF-15Jを呼び出し攻撃を仕掛ける演出となっている。
己が栄光の為でなく(フォー・サムワンズ・グロウリー)
ランク:B
 種別:対人宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:友人の名誉のために変装で正体を隠したまま馬上試合で勝利したエピソード。
自らのステータスと姿を隠蔽する能力[注 3]。聖杯戦争に参加するマスターは本来、サーヴァントの姿を視認すればそのステータス数値を看破できるが、彼はこの能力によりそれすら隠蔽することが可能。
また、黒い靄状の魔力によって、姿の細部が分からなくなっており、兜を脱いで間近でみても素顔がはっきり見えなくなっている。
本来は姿を隠蔽するのみならず、変装も可能とする。バーサーカーの彼では狂化の影響によって変装は不可能だが、令呪の力を借りることで、一時的にライダーの姿に変装することができた。
彼の生前をよく知るセイバーは、鎧姿を見ただけで真名の看破が可能だが、この能力による黒い靄により姿が判然としなかったため、聖杯戦争終盤まで真名の看破はできなかった。
無毀なる湖光(アロンダイト)
ランク:A++
種別:対人宝具
レンジ:1〜2
最大捕捉:1人
由来:ランスロットの愛剣アロンダイト
バーサーカー本来の宝具。
『騎士は徒手にて死せず』と『己が栄光の為でなく』の二つの宝具を封印することによって解放できる宝具。絶対に刃が毀れることのない名剣。「約束された勝利の剣」と起源を同じくする神造兵装。もとは聖剣だったが、同胞だった騎士親族を斬ったことで魔剣としての属性を得てしまった。
全てのパラメーターを1ランク上昇させ、また、全てのST判定で成功率を2倍にする。更に、竜退治の逸話を持つため、竜属性を持つ者に対しては追加ダメージを負わせる[注 4]
名実ともにバーサーカーの「切り札」ではあるが、発現させる際にマスターから膨大な魔力を吸い上げてしまうので、第四次聖杯戦争におけるマスターである雁夜の魔力量ではカバーしきれないという制約を抱えており、自由には使えない。
『EXTELLA LINK』ではアクティブスキルとして使用する。

擬似宝具[編集 | ソースを編集]

宝剣(正式名称不明)
ギルガメッシュの『王の財宝』から射出された宝剣。バーサーカーはそれを難なく掴みとって擬似宝具化、続く第二撃である槍をこれで打ち払った。
『Fate/Grand Order』ではチョコをプレゼントした主人公 (Grand Order)へのお返しとしてこれと思わしきものである『何者かの宝剣』をプレゼントした[注 5]
鉄柱
ギルガメッシュが登場時に乗っていた街灯のポールが、バーサーカーに投げつけられた王の財宝の宝具で2mほどの長さに切り飛ばされた物。元々はただの鉄柱でしかないが、擬似宝具化することで『約束された勝利の剣』とすら打ち合う強固さを見せた。
“槍”として用いてセイバーと打ち合ったが、魔力による強化を無効化するランサーの『破魔の赤薔薇』に斬り飛ばされて短くなった後は持ち方を変えて剣としても使用しようとした。
F-15J
第4世代戦闘機F-15の航空自衛隊仕様。第四次聖杯戦争は1990年ごろなので、当時としては最新型。
F-15「イーグル」は米マクダネル・ダグラス社(現ボーイング社)が「コストを度外視した最強の制空戦闘機」を目指してジョン・ボイドのエネルギー性機動理論を導入して開発した。その設計思想に違わず、1機100億円超のコストと被撃墜数0を誇る、20世紀最高の戦闘機。
作中で擬似宝具化したのは、領海哨戒中だった仰木一等空尉の乗っていた“ディアボロI”。自分の宝具としての属性を与えていることで、本来の使用法であるコックピットに座らずに背部に掴まったまま機体を運用することが可能。隅々にまで魔力が浸り宝具としての属性を得ることで全体的に性能も向上・変化している。
サーヴァント戦では電子兵装の類は無意味になってしまうが、ミサイル類はバーサーカーの意志で目標を追尾する呪装兵器と化し、フレアディスペンサーは後方迎撃用の焼夷兵器へ変化している。
さらに本来は不可能なはずのマニューバーと対地攻撃を可能としている。アニメ版では視覚的に分かりやすいようにするためか、F-15Jには搭載されていないはずの推力偏向ノズルやVTOLまで追加されている。
JM61A1
F-15Jに搭載されているガトリング砲。M61 20mmガトリング砲「バルカン」の日本ライセンス生産版。搭載したまま機銃として使うことも、切り離して単体の火器として使うこともできる。
擬似宝具化したことでサーヴァントにとっても非常に脅威となり、その威力と連射速度でセイバーを追い詰めた。
元が航空機関砲なので本体重量だけで112kg、弾倉も合わせると優に200kgを超え、最大発射速度時の反動は2tに達するが、ランスロットの膂力ならば難なく担いで運用できる。
短機関銃/対物狙撃銃
言峰綺礼が監督役としての職権で用意した。銃身も弾倉も憎悪の魔力に浸され、サーヴァントでさえも脅かす凶悪な破壊力を持つ。
小説内では2挺の短機関銃と表記されているのみだったが、アニメ版ではバレット M82A1(対物狙撃銃)とH&K MP5(短機関銃)を1挺ずつ装備している。
屋内で対物ライフルとフルオート射撃という無駄火力だがそこはランスロット、FPSばりのガンアクションを披露した。
割り箸
『Grand Order』の自身の幕間の物語にて、敵の攻撃を受け止める際に使用。……なぜコレが使われたかというと、ピクニックの最中に敵に襲われ、マシュの盾をテーブル代わりに用いていたという状況だったため。
「ランスロットがこれを武器として認識できた」ことに対して突っ込みが入るが、かの宮本武蔵がハエを割り箸で摘んだという逸話が一応存在する。
他、黒鍵のように指で挟んで使う武器が存在する、ナイフやフォークのように武器として使えそうな食器が存在するなどいくらでもこじつけは出来そうだが、それでもDr.ロマンは「割り箸は武器のカテゴリか?」と首を傾げた。
丸太
同上。フォウが道端に偶然見つけた物を使用。やはり元は只の丸太だが、擬似宝具化することで強力な武器となった。
なお、敵襲を捌くうちにボロボロになった丸太の替えを主人公が投げ渡していたのだが、3回目の換装になるとランスロットから「いい加減もうちょっと、いい武器が欲しい」と(マシュを通じてだが)苦情が入る(ちなみに、丸太を投げ渡せる主人公の腕力に突っ込みは無い)。
ちなみにこれら一連の流れの元ネタは、吸血鬼が支配する日本の孤島を舞台に人間と吸血鬼の戦いを描いた漫画『彼岸島』だと思われる。この作品ではなぜか丸太が人間側の主要装備であり、特に実力者が振るう丸太はファンブックで「アーサー王のエクスカリバー」に例えられるほど登場人物の間で信頼を得ている[注 6]
木の枝
『Grand Order』でランスロット〔セイバー〕が、モーション改修後からExtra Attackで使うようになった。
なお、上記の原典に従うなら一番忠実なのがこれである。

使用技[編集 | ソースを編集]

Fate/EXTELLA LINK[編集 | ソースを編集]

疑似宝具・鉄柱
鉄柱を擬似宝具化し3連撃を放つ。
疑似宝具・鉄柱投擲
両手に擬似宝具化した鉄柱を持ち、薙ぎ払うように前方に投げる。
ニミュエの護り
一定時間ガード体勢を取り攻撃に備える。ガード中に攻撃を受けると、攻撃を無効にしつつ強力なカウンター攻撃を放つ。
猟犬の騎士
前方に飛びかかり、強烈な縦回転斬りを放つ。
擬態
一定時間、同ステージ内にいるサーヴァントの姿に擬態し、そのサーヴァントの行動を行えるようになる。対象となるサーヴァントは敵味方問わずランダムで決まり、選択することはできない。
疑似宝具・短機関銃掃射
両手に持ったサブマシンガンで薙ぎ払うように掃射する。

真名:ランスロット[編集 | ソースを編集]

ランスロット。円卓の騎士の中でも最強と謳われた「湖の騎士」。
しかして王妃ギネヴィアとの不倫の恋がキャメロットを破滅にまで導いた、まさしくアーサー王伝説の負の象徴たる人物。故に「裏切りの騎士」という烙印を押された。
幼少の頃に両親を失った彼は、湖の妖精ニミュエにより育てられる。成人した後はブリテン島に渡り、アーサー王との出会いを経て円卓の騎士に名を連ね、その武勇と騎士道精神は他に並ぶ者がなかったと言われる。
乱世に荒れ果てた国を救うには理想の王が必要で、王の傍らには気高く貞淑な后が必要だった。
それは必要な犠牲であったが、それでもランスロットは王妃という駒として消費されるだけのギネヴィアを救いたかった。王妃ギネヴィアへの想いに殉ずる生き方もまた、彼の騎士道における必定であった。
―――だが、アーサー王の妻ギネヴィアと恋に落ちてしまったのだ。没義道を恐れずに想いを遂げようとしたが、それは叶わなかった。
ギネヴィアが王妃という「部品」であるように、ランスロットもまた騎士という「装置」であったからだ。
事態は最悪の結果を齎してしまう。王の失墜を目論む謀略によってギネヴィアの不貞が暴露され、死罪を宣告されたギネヴィアを救うために王に敵対するしかなく、その過程でガウェイン卿の兄弟を殺めた。
結局は円卓の騎士を瓦解させ、ブリテン崩壊の一端を担ったという汚名を受けてしまった。
本来のクラスであるセイバーとして現界した場合、正義を愛し、女性を敬い、邪悪を憎む「理想の騎士」本来の姿にもっとも近い状態で召喚される。だが、ランスロット自身は誰より、「セイバー」であることを皮肉に考え、バーサーカーとして召喚されることを何よりも自分にふさわしいと確信している。
自分こそ、ブリテンの滅びの要因の一つなのだから、と――――

関連[編集 | ソースを編集]

湖の騎士
ランスロットの異名。湖の妖精ニミュエに育てられたことから。
優れた武勇と騎士道精神により諸人のみならず、精霊にまで祝福された。彼にとっては誉れであると同時に呪いでもあった。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]

Fate/Zero
最終決戦直前まで正体不明の狂戦士として戦場を掻き乱す。間桐雁夜のサーヴァントではあるが、たびたび彼の制御から外れて暴走する。
Fate/Grand Order
100万ダウンロード記念に際して実装。それ以前より敵キャラクターとしては登場していた。
ストーリーでは第一特異点に敵として登場し、ジャンヌ・ダルクを執拗に狙う。
復刻イベント『Fate/Accel Zero Order -LAP_2-』開催に伴い、モーション及び宝具演出がリニューアルされた。
Fate/EXTELLA LINK
参戦サーヴァントの一騎として登場。

Fate関連作品[編集 | ソースを編集]

お願い!アインツベルン相談室
花札同様、狂化の解けた状態で登場。恐らくクラスの枠組みから解放されたためであろう。
黒スーツ姿の落ち着いた紳士風だが、中々の毒舌っぷり。そしてシャイなくせに行動が無駄に大胆。
これまでの傍迷惑な行動ぶりから、アイリとゼっちゃんに「ダメ英霊」と連呼される羽目に。
とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
経緯は全く語られていないが最初から狂化が解けており、普通に会話もできる。
雁夜の負担を軽減するために平時は鎧などで武装せず、黒のスーツ姿で出歩く。尚、バーサーカー陣営以外のシナリオでは狂化状態。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
兜を脱いでいる時はアンニュイな表情のイケメンだが、メットオンしている時はセイバーにまっしぐらな狂犬である。
雁夜のことは基本的には親身に面倒を見ているが、セイバーを見かけるとそっちに向かって脇目も振らず暴走するため、結果として毎回ズタボロにしてしまっている。

その他[編集 | ソースを編集]

戦車男
「英霊の座」に常駐するスレ住民。対面恐怖症のため、リアルではTシャツ半パン姿に西洋甲冑のヘルムだけをかぶった姿で過ごしており、スケッチブックに筆談で会話する。
よく補導されるダメ人間と、目の死んでる幼女と同居中。
コハエース
鎧姿で登場。狂化が解けており普通に話す。
基本、円卓の騎士を煽ったり、青セイバーに追い打ちをかけたりする。
ちびちゅき!
剣道部所属。部活中は鎧を脱いでいるが、外では相も変わらずいつものスタイルでセイバーにストーカー行為を行っている。

人間関係[編集 | ソースを編集]

Fate/Zero[編集 | ソースを編集]

セイバー
生前の主君であり、友。ギネヴィアからその正体が女であると聞かされた事により、少女一人に王としての責務を負わせている現状に一人絶望した。不貞を働いた自分を裁くどころか好意的にすら受け止めるその在り方を畏怖し、苦悩する。それでも彼女の最高にして唯一の理解者でもあったランスロットは、自身を罰することで、王に人間としての限界を理解して欲しいと望んだが、それが果たされることはなかった。
「お願い!アインツベルン相談室」や『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』等のギャグ時空とそれ以外とでは、彼女に対する発言やスタンスが大きく変えられている。
間桐雁夜
マスター。
彼の唱えた狂化呪文に反応したことで縁が生まれた。契約関係にあるが、蟲で魔力を補給する雁夜にとって多大な魔力供給を必要とするバーサーカーは身体的負担が大きく、マスターでありながらランスロットを御しきれていない。
「お願い!アインツベルン相談室」では自分のことを全力で棚に上げて「ダメな人」と称してる。しかし、アルトリアからの断罪を望むランスロットにとっては、バーサーカーとして召喚してくれた彼はある意味で最高の協力者だったのかもしれない。
間桐桜
マスターの大切な存在。
本編での絡みはないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では空回りしがちな雁夜を共に心配したり支えたりいじったりしている。彼女からは「ランスさん」と呼ばれている。
アーチャー
マスターである雁夜がアーチャーのマスターである時臣に敵愾心を燃やしているため、たびたびけしかけられる。無限に飛んでくる宝具を無限に掴み取りして頂戴できる相性のいい敵ではあるが、個人的にはとりたてて興味はなく、そんなことよりセイバーを追いかけたい。
尚、ギルガメッシュ当人からすると、自身の放った宝具を悉く奪い取ったり弾き飛ばした挙句、「雑種」の分際で高所から見下していた自分の足場を破壊して同じ地面に立たせた相手であり、この時の彼は逆鱗に触れたかのように怒り狂っている。
『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』では、セイバーを嬲って楽しむ金ぴかに苦情を申し立てるが、その言い様があまりにもアレすぎたせいで逆に相手からどっ引かれる。どれほどかというと、「死ね」と罵られてもそれに怒る余裕が全く無かったほど。
ライダー
初戦でいきなり横から轢き逃げアタックを喰らう。それ以降、直接ぶつかる機会はなかったが、公式で天敵として設定されているだけあって実際戦っていたら宝具の相性的に分が悪い相手である。
聖杯戦争終盤、言峰綺礼の指示で聖杯の器を強奪する際に姿を借り、濡れ衣を着せることになった。
ランサー
魔力を絶つ槍を持ち、「騎士は徒手にて死せず」の宝具化を無効にされてしまう相性最悪の敵。
あと、とある分野における元ネタ(とされる)。
ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
ランサーのマスター。本編では特に何の因縁もないが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』のケイネス組ルートでは、花札勝負であるにも関わらずケイネスに襲いかかろうとする。雁夜によると「金髪の相手を見ると発作的に」襲い掛かってしまうらしい。
仰木一尉
彼が乗っていたF-15を宝具で奪い取り、アーチャーを攻撃する武器にした。結果として過剰な機動によるGで彼は死んでしまったが、その事や存在を認識していたかどうかは不明である。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

ジャンヌ・ダルク
第一特異点では彼女を優先的に襲撃している。
セイバーと魂が似ていたためジャンヌと勘違いしたジル・ド・レェとは逆に、狂化状態でありながらもジャンヌの魂の形からセイバーと誤認し、彼女に執着するような素振りを見せる。やはり魂のくくりで見た場合、アルトリアとジャンヌは似ているらしい。
マシュ・キリエライト
バーサーカーの彼は人語を介せない状態にも関わらず何故か彼女と意思疎通が出来る。これについてはマイルームでの台詞もあり、マシュが宿したサーヴァントの正体と関係があると目されていた。
そしてストーリー第六特異点にてセイバーとして彼が登場したことと、マシュに宿っている英霊の正体が判明したことで「息子が能力を譲渡したデミ・サーヴァントである」という関係が正式に明らかになった。

Fate/Grand Order Arcade[編集 | ソースを編集]

坂田金時
第七特異点『臨界繁栄都市 バビロン』で共演。
一応仲間なのだが、互いにバーサーカーであるためこちらが暴走して攻撃した結果、そのまま殴り合いになることもあるなどあまり相性は良くない模様。

生前[編集 | ソースを編集]

ギネヴィア
主君の妻であるが、愛してしまった女性。重圧と孤独に苛まれる彼女を気にかけ、幸福でいて欲しいと願っていた。ただ一人心を捧げて愛した面影。ランスロットの記憶の中の彼女はいつも泣いているらしい。
ガウェイン
生前、同じ円卓の騎士であり、親友であったが王妃奪還を巡り対立。ランスロットに弟を何人も殺されるなど様々な因縁を持つ相手。
モードレッド
ガウェイン同様に生前に因縁が深い人物で、かなり苦手な相手。一説によると彼(彼女)の剣の師匠だったはずだが……
ベディヴィエール
同じく円卓の騎士。六章でカルデア側に加勢した際には、かつての仲間として互いに会話を交わした。
トリスタン
同じく円卓の騎士。「王は人の心がわからない」と言い残して去ったことに内心怒りを持っていたが[注 7]、決して仲が悪いわけではなかった。また、トリスタン曰く互いに許されざる相手に恋をした共通点もあり、「禁断の恋について熱く語り合う」という、二人の生前からして洒落にならない共通の趣味があったらしい。
ガヘリス、ガレス
同じく円卓の騎士。ガウェインの弟と妹。ギネヴィアを巡る戦いで誤って殺害してしまう。
二人からの信頼は篤かったためか悔恨の念を持っている。
アグラヴェイン
同じく円卓の騎士。ガウェインの弟だが、生前から仲が悪かった。真偽のほどは不明だが『Garden of Avalon』では彼が日頃からギネヴィアを脅していたと表記されており、最終的にランスロットは彼女を侮辱されたことに激怒し、殺害。
ギャラハッド
同じく円卓の騎士にして息子。複雑な家庭環境で、お父さんと呼ばれるのが念願だったらしい。
聖杯についての会話から、狂化してもなお彼の存在はその身に深く刻まれているのだろう。

名台詞[編集 | ソースを編集]

Fate/Zero[編集 | ソースを編集]

「A――urrrrrrッ!!」
咆哮。通常は第五次のバーサーカーと同じ表現が使われるが、セイバーに襲いかかるときはこの叫び声に変わる。
「……Ar……thur……」
Arthur(アーサー)。正体とともに、叫び声の意味が明らかになる。
狂化し言語能力を失っても、なお忘れぬその名前。
「我は―――疎まれし者―――嘲られし者―――蔑まれし者―――
 我が名は賛歌に値せず―――我が身は羨望に値せず―――
 我は英霊の輝きが生んだ影―――眩き伝説の陰に生じた闇―――
 故に――我は憎悪する―――我は怨嗟する―――
 あの貴影こそ我が恥辱―――
 その誉れが不朽であるが故、我もまた永久とわに貶められる―――」
「貴様は、贄だ―――
 さあ、もっと寄越せ―――貴様の生命いのちを、貴様の血肉を―――
 我が憎しみを駆動させるために―――ッ!!」
雁夜の悪夢にて。自身を裁かなかったアーサー王に憎悪に近い感情を持っていた事が伺える。
 そうとも。あぁ、そうだとも。
 あのとき、騎士でなく男として―――
 忠臣でなく人として、貴方を憎悪していたならば―――
 己は、あのひとを救えたかもしれないのだッ!
「正しく完璧であった王」と「愛した女」の狭間で苦悩した「騎士として完璧過ぎた男」が狂気に堕ちてアルトリアに放った言葉。
ランスロットがアルトリアを憎悪する理由である。
「……ええ、忝い。だが私も、こういう形でしか想いを遂げられなかったのでしょう……」
「私は……貴方の手で、裁かれたかった。王よ……他の誰でもない、あなた自身の怒りによって、我が身の罪を問われたかった……」
王と同じ理想を抱きながらも、その理想に殉ずるにはあまりにも弱すぎた男の本音。過ちを犯した家臣を罰することができなかったアルトリアの「優しさ」、「正しさ」を間接的に示す言葉。アルトリアはこの言葉によって王と家臣の認識の差を一層感じることになる。
「こんな歪んだ形とはいえ、最後に貴方の胸を借りられた……」
「王の腕に抱かれて、王に看取られながら逝くなど……はは、この私が、まるで……忠節の騎士だったかのようではありませぬか……」
ランスロット最期の言葉。
ランスロットこそがまさに忠節の騎士であったというのがアルトリアの偽らざる想いであり、確かにそれはランスロットの救いとはならないものだったが、だからこそ彼にとってアルトリアが意図せず下した最も重い罰でもあった。

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦[編集 | ソースを編集]

「ただいま戻りました、夕飯の買い出しは滞り無く。それでですねカリヤ。商店街で気になる――」
雁夜陣営ルートにおけるバーサーカーの第一声。
狂化のきの字もない執事ぶりとロン毛にスーツの立ち絵は「このキャラ誰だっけ?」と皆に思わせた。
原作小説では雁夜と話すことすら無かったので、この時初めて、雁夜の呼び方や、彼と話すときの口調が判明した。
「ああ、何の準備もせず行ってしまった……相変わらず困った人だ。仕方ない。我々でフォローをしますか、サクラ」
願いを叶える温泉があるというビラを見て、一人で飛び出した雁夜に呆れつつ、フォローを考える程度には認めてくれているようだ。
「申し訳ありません。
 自分なりにペース配分を考えているのですが、いかんせんカリヤの魔力提供はヘボすぎて論外です」
武装解除して魔力の吸収を節約してもなお出歩くだけで死にかけている雁夜に毒舌を浴びせる。
これで苦手なものは「本音トーク」である。
「い、いえ、他人のそら似でしょう。
 拙は生粋の冬木人。乱・素玄人と申す者」
素顔で町中を歩いていたことが災いして出くわしたセイバーに「面識は無いだろうか」と詰め寄られた時に飛び出した苦しすぎる言い逃れ。
セイバーはもちろん誰か気付いた上で追求している。
「……ha…ir……ッ!!」
ケイネスの頭皮の問題に対して。
他の皆と一緒になって、先生イジり(イジメ?)に参加。金髪なのでアルトリアと見間違えたらしいが、狂化状態でも残念具合がパワーアップしている……。
ちなみにこの台詞は菌糸類もファンの漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第2部の敵「サンタナ」の台詞ネタである。
「それが度し難いのだ……!王を常時窃視するのはいい。
 仕方がない事だからな。誰だってそうする」
セイバーに執着するギルガメッシュに対して。残念ぶりがどんどん加速していく……。
「だが、貴様の最後の台詞、あれだけはド許せん!なにが「てずから花を散らす」だ。
 初心で純情な王にあのようないかがわしい言葉を投げるとは……」
「王が悪い子になったらどうしてくれる!おまえはここで死ね、蛇め!」
本編で意図せずギルガメッシュを激昂させたランスロットの方も、主君を辱めるギルガメッシュのことがアグラヴェインよりも嫌いだったようで、殺す気満々。にしても……保護者?
「見事な勝利ですカリヤ!小兵ならではのうざくて姑息な戦法、お見事です」
勝利時の台詞。本人は褒めてるつもりなのだろうか……実に毒舌だ。

お願い!アインツベルン相談室[編集 | ソースを編集]

「ゴッドブル轢き逃げアタックでゴロゴロと退場」
「ガメッシュ殿とランデブーを満喫した挙げ句退場」
「サブマシンガンを主武装にするという騎士にあるまじきFPS脳で王とダンスった後に昇天」
『Zero』本編におけるランスロットの3戦の総括。序盤で一人称を某(それがし)にしてキャラ建てに走るも、弟子ゼロ号の助言で撤回。しかし素の性格でこんなフランクな迷言が飛び出すとは……。
ちなみに後半でもいろいろ迷言が飛び出した。
「法治国家においてやってはいけない事をほぼ完遂。ここまで困った御仁はそうはいないかと」
性格的に困った人物が必要ならと自分のマスターを紹介した。雁夜は職務放棄(家督放棄)・ストーカー・貯金ゼロ・思い込み・殺害未遂・ロリコンな困った人らしい。
当人もストーカーや思い込みなど、同じレベルの困った御仁なのだが、あまり自覚はないらしい。
「私は王を尊敬していました。
 叶うのなら最期までお側に居たかった…。正直に言ってギネヴィア様より王の方が
 ――いや、なんでも」
同コーナー屈指の迷言。
ギネヴィアにはほとんど触れず、延々と王のことを語り続ける。彼が王に対して悪意を持っていなかったのは確かだが、ギネヴィアや犠牲になった騎士達が不憫すぎる発言である。
ギャグ寄り時空だからアレなニュアンスになっただけでは、とファンの間で解釈が分かれているが、果たして真相はどうなのやら。
「その後、王に仕える騎士たちと何度か小競り合いをしましたが、私はこの通り最強ですので、みな返り討ちです」
マスターである雁夜の最強なんだ!ポーズに集中線がプラスされての台詞。事実その通りなのがたち悪い。
「王は国よりも人を愛した。彼女はその為に人間性と、己の人生を封印した」
「しかし王の心は人々には伝わらずある騎士はこう言い残して城を去ったのです。"王には、人の心が分からない"と」
「私はその言葉を耳にした時、狂ったのでしょう」
「真に心ないのはどちらか。キャメロットで孤立しながらも、最後まで人を愛したのはどちらなのか」
「始めから最後まで――誰にも愛されなかったのは、はたして誰だったのか」
「私は彼女を取り巻くすべてに憤りを感じ、憎しみは不甲斐のない自分自身に収束した」
「…誰かが。誰かが彼女を救わなければいけなかったのです」
「それが分かっていながら、私は自らの苦悩に負け狂戦士に身を堕とした」
色々と残念な部分が目立ちつつも、その一方で冗談抜きに王への想いが語られていった。
余談だが、『Fate/Zero material』に掲載されたラフでは、生前のランスロットが「王は人の心が分からない…」と呟いており、長らく設定上でも同様との誤解が広まっていた。この台詞で実際のランスロットは聞く側であったことが判明した。

Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]

マイルーム[編集 | ソースを編集]

「Arrrrrrthurrrrrr……」
「Arrrrrrthurrrrrrrrr!」
一見単なるいつもの叫び声なのだが、アップデートでキャラクターボイスを自由に聴けるようになったことで、これが他のサーヴァントにもある「好きなこと」「嫌いなこと」に対応する台詞であることが判明。
どうやら、彼なりにちゃんと質問に答えていたようである。
「Gala……had……」
「聖杯について」でつぶやく一言。Galahad(ギャラハッド)。狂っていても、息子と聖杯のことは忘れていないのだろう。
「Barth……day……」
「誕生日」。彼なりに祝ってくれているのが分かる。

イベント[編集 | ソースを編集]

「Merciiiiiiiiiーーーー!」
バレンタインイベントにて。言葉こそ通じないが喜んでくれている模様。どうやらFGOにおける彼は1単語ぐらいなら喋れる模様である。

コハエース[編集 | ソースを編集]

「ぬかしおる」
ライダーに痛い所を突かれたセイバーが「円卓の気持ちわかりまくりですし」と弁明した際に腹を抱えながら放った一言。
「ぶっちゃけ私の方が剣の腕では上かもね多分」
「でもそれにはかえられないとき☆めきみたいなモノを我が王には感じてもらえたと思う!!」
もはや残念さが留まるところを知らない『コハエース』のバレバレ鎧。
これには青さんも「へんなフォローいりませんから」と悲鳴を上げるレベルである。
「なんだ女か(笑)」
父上イジりに切れたモーさんの攻撃を軽くいなしながら、匿名コーナーのネタを持ち出して更に煽る。ギャグ時空とはいえ(残念ぶりでも)円卓最強。
ランスロット「正気にお戻りください我が王!!」
セイバーオルタ「な!?ランスロット貴様!!」
モードレッド「てめぇ!?じゃあまさかわざと父上の側に!?」
ランスロット「モードレッド。お前とは同じ旗の元で最後まで戦いたかったぞ」
セイバーオルタ「また私を裏切るのかランスロット!!」
モードレッド「ランスロット――お前、そこまで……」
ランスロット「(スンスン) ところで我が王 いいにおいで――」
セイバーオルタ「モードレッド 私ごと撃てーい!!」
モードレッド「父上―――っ!!」
聖杯大戦争での最終決戦。「手強い青セイバー」ことセイバーオルタになって自分をオワコン呼ばわりするコハエースに反旗を翻したアルトリア。
暴虐の限りを尽くす彼女にランスロットが従っていたのは堕ちた騎士王を止める為だった。最後は王を羽交い絞めにしてモードレッドに全てを託す。
束の間正気に戻った王に寄り添い、涙と共に放たれたクラレントの光に灼かれてアヴァロンに消えていった。
……こう書くとイイ話みたいだが、本心は「我が王のスメル、プライスレス」という言葉に集約される。
「ビスマルクたんハァハァ」
『コハエース』にて、お前は金髪なら誰でもいいのか……。
なお、ビスマルクとは無論鉄血宰相ではなく、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん』に出てくるドイツの同名超弩級戦艦の美少女化キャラの事。
言わずもがな当時のイギリス(ブリテン)とドイツは敵国、ランスロットをフランス人として見てもドイツとフランスは長い事いがみ合っている存在である。

その他の作品[編集 | ソースを編集]

「いける」
『戦車男』での彼はダラッとしたTシャツ姿にいつもの兜だけをかぶった怪しすぎる人物である。
対面恐怖症であるため、ネット上ではそこそこ喋れるがオフラインではスケッチブックに文字を書いての会話しかできない。
「エルメロイの女」との初デートに不安を覚える戦車男への激励の一言。もちろんスケッチブックで。

メモ[編集 | ソースを編集]

  • 鎧、剣はこやまひろかず氏がデザインした。当時のFateシリーズでは主に武器類の担当として緻密なデザインをしていた氏の作風ゆえか、かなり複雑な形状をしている。こやま氏本人は「ここまで複雑だとゲームで立ち絵量産とか難しいでしょうね。できれば今後は3Dで」とコメントしている。[出 1]
    • 奇しくもアニメ版ではフルCGで描かれているが、手間は却って増えている。一旦セル画で描き、3Dモデルを嵌め込み、「己が栄光の為でなく」のエフェクトなどの撮影処理を施すため、1日に2カットしか撮影できない。
      ニトロプラスの視聴会での虚淵氏曰く「バーサーカーが動く度に雁夜おじさんの命とアニメーターさんの命、撮影班の命が削られる」。[出 4]この手間のせいなのか、後半に入るとセル画で描かれたり、出番自体が短縮されることに。
  • セイバーは彼が「狂戦士」の適性を持ち合わせていたことにショックを受けていたが、ギネヴィアを巡る葛藤で狂気に陥ったことが多々あるので、バーサーカークラスとはそれなりに相性が良い。[出 5]
  • 数々の面で厨スペックながら悩みの解決には一切役に立たず、いっそ狂ってしまえと思えば、セイバーにあらぬ誤解を与える。虚淵氏に「さしずめランスロットの持つ起源は『傍迷惑』とでもいったところだろうか」とまで言われる始末。[出 5]
  • 「騎士は徒手にて死せず」はフェロットを倒した逸話の具現とされているが、拾った武器や他者の武器を使って危機を打開した逸話は他にも数多くある。
    最も有名なのがギネヴィアとの密会の場に13人の騎士達が踏み込んできた際、素手だったにもかかわらず騎士達の武器を奪い、返り討ちにして逃走したという逸話。「相手の宝具」も使えるのはこの逸話が含まれているからなのかもしれない。
  • 「騎士は徒手にて死せず」にはいくつかの弱点があり、武器の性能に依存するため出力が不安定で、宝具化した武器もDランク相当のため宝具同士の撃ち合いでは分が悪い。
    また、聖杯戦争では相手の宝具を奪うのは難しいため、それよりも強い宝具を持ち込んだほうが有利に立ち回れる。
    劇中では相性のいいギルガメッシュやセイバーが相手だったこと、強力な近代兵器を宝具化できる機会に恵まれていたため活躍できた。
  • 『アーサー王伝説』はケルト神話やキリスト教などの逸話をモチーフとして組み込んでいると言われ、ランスロットとギネヴィアのエピソードはケルト神話の『ディルムッドとグラニア』がモデルと言う説もある。
    第四次にて、相性の悪い相手としてランサーと相見えることになったのは因縁を感じさせる。[出 6]
  • 相談室や花札で覗かせるアーサー王へのアレな態度から“アルトリアに異性として恋愛感情持っていたのではないか”という推測がファンから出ることもある。
    • 奈須氏はランスロットを円卓の騎士内での「アーサー燃え派」の筆頭としており、「アルトリアたん萌え派」「アーサー王を愛しているのは俺だけでいい派」とは分けているので、彼が向けていたのは恋愛感情ではなく敬愛の念だと思われる。[出 7]
    • 『コハエース』の中では萌え派方面に突き進んでいるが、あくまでもネタとしての弄りである。
  • TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』では最終巻までランスロットの正体が伏せられていたため、真名について様々な推測が出た。ランスロットは当然として、アルトリアへの執着からモードレッド、「ありあわせの武器を使いこなす」という特技からローラン、武器を奪って使いこなしたことから武蔵坊弁慶などが候補に挙がっていた。奈須氏「でもベンケイはないよね!」[出 8]
    • アニメ版でも正体は終盤まで明かされなかったものの、EDでは騎士甲冑に身を包みの前に立っている姿が描かれた。このため小説版の読者でなくともアーサー王伝説の知識があればその正体を予測できるようになっており、某動画サイトでは「湖の騎士…一体何スロットなんだ…」とのコメントが連発され、後に公式も「何スロット」とネタにするようになった。
  • 『Grand Order』におけるバーサーカー時の宝具は「騎士は徒手にて死せず」だが、これを使用した場合は『Zero』で使用したガトリングガンJM15A1をどこからともなく取り出し、敵陣を掃射する。
    更に実装当初は霊基再臨第三段階のセイントグラフにおいてアロンダイトを携えているにもかかわらず実際に振り回すのは初登場時に振るった鉄柱のままという点がさらにネタにされた。これは後にアップデートにて解消されたが、宝具の方は変化しないため今度は「自身の最終宝具を放り出してガトリングガン掃射」というそれでいいのかと突っ込まざるを得ない事態が発生した。
    • 期間限定イベント「超極☆大かぼちゃ村」では前述の理由でセイバーなのに自身の最終宝具を放り出してガトリングガンを掃射するという事態に発展した。
    • さらに後のモーション改修にて、通常攻撃でもサブマシンガンや対物ライフルを持ち出すようになった。挙げ句、宝具使用の際にはガトリングガンどころか戦闘機を持ち出してくるようになった、戦闘機については『Fate/EXTELLA LINK』でも使用していたが。
  • 2021年4月に千値練(Sentinel)から可動フィギュアが発売されることが発表された。キャラクター名義は「Fate/Grand Order バーサーカー/ランスロット」。
    • Fateシリーズの可動フィギュアはグッドスマイルカンパニー・バンダイ製品以外では少なく、男性キャラの製品化は更に少ない。担当声優の置鮎龍太郎氏が歓喜し予約したことをツイートしている[出 9]
  • アニメ版『Fate/Zero』の第一期EDで生前を描いた一枚絵、モチーフはおそらくアリフレッド・テニスンの詩『国王牧歌』の挿絵『湖の乙女は幼少期のランスロットを誘拐する』(George Wooliscroft Rhead, & Louis Rhead画)。第一期では真名が明かされないため背景の踏襲のみに留め、ランスロットは後姿になっている。

話題まとめ[編集 | ソースを編集]

ランスロットの強さ
妖精(湖の乙女)に育てられ、その加護を受けた「湖の騎士」ランスロット。伝承の上では円卓の騎士最強と謳われており、単純に戦士としての技量であれば、アーサー王ガウェイン卿を上回るとされている。
火を吐く大蛇を退治した、キャメロットの試合では負け知らずだったなど、その武勲は枚挙に暇がない。「無窮の武練」「騎士は徒手にて死せず」の強力さに目が行きがちだが、その大本になったのは彼自身の無双の手練である。
このためファンから「狂化させずに本領たる「剣士」であったら、もっと強かったのでは?」と言われることも多く、実際に虚淵氏も「そもそも臓硯が雁夜への制裁などという余計な遊び心をおこさず、狂化を強要したりしなければ良かったのに……」と評している。が、同時にギルガメッシュ相手に善戦出来たのは「狂化」による能力増幅の結果であり、また脇目もふらず時臣に突っかかる雁夜に強豪を避ける思慮は期待出来ない、という点からの敗北の流れも挙げられている。[出 10]「狂化」と「無窮の武練」の相性の良さもあってバーサーカーとして非常に優秀な点もあり、必ずしも四次において他クラスが有利とは限らない。
無論、これは「ランスロットの戦いでの強さ」と言う点に限った話であり、そもそも彼を狂化させるとマスターの魔力消費がとんでもない事になると言う大きなデメリットがあるのだが。
Fateシリーズの続編に他の円卓の騎士が登場する度に、ファンから「彼も優秀なマスターに召喚されていたら」と惜しむ声が上がる英霊。伝承において円卓の騎士最強と謳われる彼の真の実力を見てみたいと思うファンは多い。
本編の狂戦士状態でも、「他サーヴァントに対しては強敵でありながら、ランサーだけが相性関係で優位に立てる相手」として作者考案のランサーチームの必勝パターンにおいて他チームの殲滅役として組み込まれる[出 11]など、実力だけなら四次聖杯戦争でも上位なことが伺える。
ステータスについて、間桐臓硯が召喚前にマスターとして格の劣る雁夜では基礎能力に影響しかねない、と語りそれを補うために狂戦士として召喚させたという経緯から「雁夜がマスターなことでステータスが大きく下がっているのではないか?」という推論がファンから挙がることがあるが、狂化の強要は臓硯の雁夜への制裁と遊び心であり、実際に下がるか、下がっているかの公式回答はない。
「無毀なる湖光(アロンダイト)」の由来と評価
アロンダイトは本来、14世紀にアーサー王伝説とは無関係の別の物語に登場した剣である。
その物語にはランスロットは登場せず、別の登場人物が持つ剣である。箔付けのために「元々はランスロットが持っていた剣」との故事が記されただけであり、実際に彼の剣の名がアロンダイトであったのかどうかは信憑性に欠ける。
しかしその後、この「元々はランスロットが持っていた剣」という話が一人歩きをし、剣自体の伝承とは別に彼自身が多くの武勲を持つことや、彼を育てたと言われる「湖の乙女」はアーサー王にエクスカリバーを授けた精霊でもあることから、その愛剣のアロンダイトもエクスカリバーに匹敵する兄弟剣ではないか、と今日では一般にも言われるようになった。
また『アーサー王伝説』の中でランスロットが使っていた剣は「エクスカリバーの斬撃を受け止める」「決して刃毀れしない」などの描写があり、上記と合わさって「アロンダイト=ランスロットが使っていた、詳細は不明だがやたらと頑丈な剣」という認識が広まった。
Fateでもこの説に則ったと思われ、「約束された勝利の剣」と対を成す、同格の宝具に設定されている。TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第4巻巻頭の武器紹介には――
「かつて最強と謳われた騎士が愛用した名剣。エクスカリバーと起源を同じくする神造兵装であり、その強靭さにおいてはエクスカリバーにも匹敵する。当代最高の騎士だけが帯びることを許された誉れの剣だが、同胞だった騎士の親族を斬ったことで、聖剣としての格を喪失し、魔剣としての属性を得てしまった」
――とある。
「無毀なる湖光」の種別は常時発動型の対人宝具であり、対城宝具「約束された勝利の剣」や対軍宝具「転輪する勝利の剣」とは異なっている。
現在判明している円卓の剣は、上記の二振りに加えて、起源は異なるがモードレッドの「我が麗しき父への叛逆」までもが、いわゆる「エネルギーを放出する」真名解放型宝具。それに対してこの「無毀なる湖光」のみが常時発動型。
と、このように彼の切り札で、騎士らしい白兵戦向きで癖も無く、超強力な性能のはずなのだが、以前はファンから「燃費と効果が割にあわないダメ宝具」「硬いだけの棒」「使わないほうが強そう」等などA++ランクの神造兵装としてはアレな評価を下されていたことがある。
理由としては主に「解放した戦いで竜属性を持ち相性がいいセイバーを倒しきれなかった」「常時発動な上に魔力負担が倍増する仕様」「他の宝具2つ封印する必要がある上に、全ステータス1ランクアップとST判定成功率2倍という能力が見た目でも成果でも分かりにくい」「すごい剣のくせにビームも出せないなんて」など。
まあセイバーは戦意喪失していたとはいえ、防御はしていた。また『Fate/Grand Order』での『縛鎖全断・過重湖光(アロンダイト・オーバーロード)』の説明によると、「本来であれば光の斬撃となる魔力をあえて放出せず、対象を斬りつけた際に解放する剣技に寄った宝具」とのことで、アロンダイトという剣自体はエネルギー放出型としても機能するようである。光の斬撃を放つときの真名については、「我が麗しき父への叛逆」と剣としてのクラレントの名が別物である例があるため、現時点では不明。
と、まあいろいろと擁護は出来るのだが、『Zero』の時点では「活躍の場がない」「地味で分かりにくい」と言う最大の欠点については動かしようのない事実であり、不遇評価を受けたのは無理からぬ事であろう。
だが『Grand Order』では「シナリオ上で大きな活躍の場が用意される」「ステータスが具体的に数値化され、分かりにくさが解消される」と言う事で再評価され、アロンダイトの名誉は回復された。
聖剣と魔剣
「勝利すべき黄金の剣」がそうであったように、聖剣は不当な使い方をすると失われてしまうらしい。
「約束された勝利の剣」は、劇中でセイバーの黒化に伴って「黒い聖剣」としても力を振るう。これは、湖の乙女にもヴィヴィアンとモリガンの善悪の二面性があるように、「約束された勝利の剣」にも元来二面性があるため、と言われる。
起源を同じくする「無毀なる湖光」も、最初からそういった二面性があったのかもしれない。
王妃ギネヴィア
アーサー王の妻であり、ランスロットとの不倫によって2人を引き裂いたとされる女性。Fateにおける彼女は、「実は女性だった」王に嫁がざるを得なかった悲劇の女性である。
幼い頃から自らを省みない人生観を培ってきており、女性だという自意識、男女差の認識も無かった。人を結び付けるのは理念の尊さだけと信じ、王と王妃の関係も理想のみで成り立つと思っていた。
アルトリアへの敬愛、憧憬を持ち、自らもその生き方に倣おうとしたが、結局普通の女性には過ぎたことだった。[出 12]魔術で男性器を生やした人を悦ばせても[出 13]子供はできなかったり……気苦労が絶えないというものである。
王の性別という秘密を1人背負う事に対する苦悩や重圧に次第に蝕まれて行く中、ランスロットとの出会いで理念以外でも人は結び付くことを知る。
「おそらく魂の在り方として眼鏡ッ娘。でも『外すと美人』のステレオタイプ」「信念のツンと魂のデレの波状攻撃によって、彼女白身とランスロットの双方を窮地へと追い込んでいく。まさに命を賭けた乱世のツンデレ」。[出 12]
奈須氏によるとランスロットと結ばれた経緯は、
「国のために偽装結婚し、王妃として努力したがやはり寂しかったギネヴィア」がランスに転んでしまう→ランス、王妃に夫との不仲を相談されていたらいつのまにか王妃と恋仲になっていた、何を言っているか分からないが(以下略 状態→
というものだった。現実では寝取り男と扱われることもあるが、型月世界におけるランスロットはどちらかというと王妃に巻き込まれた立場である。彼もそれ以前からギネヴィアを異性として愛してはいたが、臣下としての距離感は保っていた。
当初、ランスロットはアーサー王が女性と知らず、ギネヴィアと関係を持った後に暴露された。今まで1人の少女に王の重荷を背負わせてきた罪悪感に苛まれる一方、王を裏切ったギネヴィアの気持ちもわかるため、根本的に人が好い彼は板挟みになったのだった。[出 14]
アルトリアの方は、自身が女であるという負い目もあり、2人の関係を容認していた。「男ですらない王に嫁がされた妃」を必死に支えようとした彼には感謝すらしていた。
アルトリアが彼女と彼に敵対しなければならなかったのは、2人の不倫が衆目に晒されてしまったがためである。個人として2人の関係を背信とは考えておらずとも、「アーサー王」は2人を咎めぬわけにはいかなかった。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. その際、対象の武器をバーサーカーの黒い魔力が葉脈のように巡り包む。
  2. 虚淵氏は、ランスロットにプロレスの心得があるならパイプ椅子も武器になったかもしれないと冗談めかして言い、奈須氏は、武器そのものというより武器の運搬が重視される空母は対象外ではないかと見ている。
  3. TYPE-MOON BOOKS版『Fate/Zero』第3巻巻頭のステータスでは、バーサーカーの真名・パラメータ・宝具などが「己が栄光の為でなく」で読めなくされている。
  4. 『Fate/Zero material』では「龍退治」、「龍属性」と「龍」表記だが、ランスロット〔セイバー〕の宝具説明では「竜」に改められている。後出であるエリザベート=バートリーの説明で「龍」は神的存在であり、無敵であるとされていることに合わせてのものか。
  5. なお、フレーバーテキストでは『以前、誰かから強奪したような宝剣。盗品?いいえ、戦利品です』と記述されており、受け取った主人公からも「盗品のような気もする」と突っ込まれた。
  6. ネタ要素として取り上げられる謎設定でもあるが、敵である吸血鬼およびその眷属の性質から、「叩き潰してから燃やす」という方法でないと駆除できない場合が多々あるという事情も一応ある。
  7. また、この発言はランスロットを狂化に至らしめるきっかけの一つでもあった。

出典[編集 | ソースを編集]

  1. 1.0 1.1 「ランスロット」『Fate/Zero material』p.66
  2. 「ランスロット」『Fate/Grand Order material II』p.80
  3. 「うろぶち、きのこのFate/Zero一問一答」『ALL OVER/ZERO』p.22
  4. 「誌上コメンタリー-第五話」『Fate/ZeroアニメビジュアルガイドI』p.128
  5. 5.0 5.1 「Fate/Zero用語辞典-サー・ランスロット」『Fate/Zero material』p.96-97
  6. 「Fate/Zero用語辞典-ディルムッド・オディナ」『Fate/Zero material』p.100
  7. 「Fate/Zero統括対談-執筆の苦労」『Fate/Zero material』p.134
  8. 「Fate/Zero統括対談-バーサーカー組について」『Fate/Zero material』p.142
  9. 置鮎龍太郎Twitter2020年7月15日23:13
  10. 「Fate/Zero用語辞典-間桐雁夜」『Fate/Zero material』p.103-104
  11. 「Fate/Zero用語辞典-ケイネス・エルメロイ・アーチボルト」『Fate/Zero material』p.95
  12. 12.0 12.1 「Fate/Zero用語辞典-ギネヴィア」『Fate/Zero material』p.94
  13. 「Fate用語辞典-セイバー」『Fate/side material』p.64
  14. 竹箒日記2012/10/3

リンク[編集 | ソースを編集]