オデュッセウス
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ライダー | |
---|---|
真名 | オデュッセウス |
外国語表記 | Odysseus |
異名 | 冒険野郎 |
性別 | 男性 |
身長 | 179cm |
体重 | 63kg |
好きな物 | ペーネロペー |
苦手な物 | 国同士の戦い |
出典 | ギリシャ神話(トロイア戦争、『イリアス』、『オデュッセイア』) |
地域 | 欧州 |
属性 | 中立・善 |
副属性 | 地 |
一人称 | 俺 |
二人称 |
おまえ あんた ○○(呼び捨て) |
三人称 |
奴 ○○(呼び捨て) |
声優 | 桐本拓哉 |
デザイン | redjuice |
設定作成 | 桜井光 |
レア度 | ☆5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- キャラクターとしての登場は大西洋異聞帯だが、その去就については後述。
- 汎人類史側のサーヴァントとしての登場は2020年ホワイトデーイベント『アイアイエーの春風』が初出。
- 特異点となったアイアイエー島にいた記憶喪失のはぐれサーヴァントとして登場し、主人公やキルケーと共に行動するうちに絆を深めて行く。
- 最後にはメディア〔リリィ〕が記憶喪失の元凶だったと判明し、解決後はキルケーとの生前の因縁を決着させた。
- 人物
- 彫りの深い顔立ちをしているが、実際のところは冗談もわかる気さくなイケメン。
- 当然のように女性にもモテまくるが、彼自身は妻のペーネロペー一筋である。
- 世界中を股にかけて冒険した逸話もあってか自他共に認める「冒険野郎」で、他者から実際にそう呼ばれる場面もある。
- 軍師として時には冷徹な判断もするが、その根底はロマンをこよなく愛する好漢。それが戦いにおいて無駄なものであっても、彼の美学に合うのであれば喜んで取り入れる。
- 能力
- 鎧になっているアイギスに備わっている機能、および常時発動宝具の「弦なき愛の輝弓」による光の矢(恐らくモーション内で用いるレーザーソードやビームキャノンのようなもの)を用いた戦闘を行う。
バリエーション
オデュッセウス 〔大西洋異聞帯〕
- 『Fate/Grand Order』のLostbelt No.5『神代巨神海洋 アトランティス』にて登場した、異聞帯のオデュッセウス。こちらのオデュッセウスはペーネロペーとは出会っていないとされる。
- 「アトランティス防衛軍」を率いる冷酷な軍師であり、召喚された汎人類史側のオデュッセウスと相争うも最終的にこれを撃破、吸収して情報を取り込んだ。それでも最愛の妻・ペーネロペーの記憶だけは渡されることがなかった。
- 性格面は汎人類史側のオデュッセウスと真逆。情は無く、ロマンや冒険のような無駄を嫌い、機械的に敵を殲滅する事しか考えていない。それゆえに汎人類史側の自分と「試合に勝って勝負に負けた」という結末を辿る事となる。
スペース・オデュッセウス
- サーヴァントユニヴァースにおけるオデュッセウス。
- 『G・B・F(ギャラクシー・バトル・フェスティバル)』を主催し、ミッドアース2033と間違えて地球のカルデアに大艦隊で押し寄せた。
- 宇宙冒険野郎を名乗っているが、言動からすると本来は銀河連邦軍の総司令官の可能性が高い。
- 詳細はスペース・オデュッセウスを参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | ? | 大西洋異聞帯において。 |
主人公 (Grand Order) | C | A+ | D | C+ | EX | B | 対魔力:B 騎乗:B+ 伝令神の加護:B |
知将の閃き:B++ 一意専心(愛):A 神体結界:A 神々の寵愛:B+ |
宝具
- 神体結界(アイギス)
- ランク:A
種別:結界宝具
レンジ:-
最大捕捉:1人
由来: - オリュンポスの神々によって造り出された防御兵装。鎧とも、盾とも伝えられる。常時発動型の宝具。
- 本来は神々の手による概念防御、きわめて強力な結界の類と思しいが、オデュッセウスは女神アテナの深い寵愛ゆえか例外的にこれを物理的な『鎧』として身に纏う。すなわち、概念防御を有した神鋼製の無敵の鎧である。
- 『Fate/Grand Order』ではスキルとして表現されている。
- 終焉の大木馬(トロイア・イポス)
- ランク:B++
種別:対国宝具
レンジ:2~80
最大捕捉:800人
由来:トロイの木馬 - トロイア戦争末期、オデュッセウスは一計を案じ、トロイア内部へと巨大な木馬を運び込ませた。木馬にはギリシャ兵(アカイア兵)が多数潜んでおり───結果、トロイアは敵を内側へ招き入れることになり、内外からの攻撃を受けて陥落。アカイア軍は遂に勝利を得たのだった。
- 記述によれば、オデュッセウス本人も木馬の中に入り、兵士と共に戦ったという。
- 宝具としての『木馬』の実態は、女神アテナによるアイギスの祝福を思わせる、神鋼の装甲に覆われた大型の乗騎。真名解放によって召喚された木馬は、巨人にも似た殲滅形態に変化する事で、トロイア戦争の苛烈さを思わせる大破壊をもたらす。
- モーションは宝具格納庫なる場所から馬型の巨大ロボットに搭乗しカタパルトで発進。そして空中で人型の殲滅形態に変形して胸からビームを射出する。
- この木馬の製造にはアカイア軍の技術に加えて神々による何かしらのバックアップがあった模様。
- 『Grand Order』では「自身の宝具威力をアップ(1ターン)<オーバーチャージで効果アップ>+敵全体の防御強化状態を解除&強力な攻撃[Lv]」という効果のArts宝具。
- 弦なき愛の輝弓(ペーネロペー)
- ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:0~50
最大捕捉:1人 - 愛妻の名を冠した宝具。
- 誰にも弦を張れない弓を見事に扱うことで妻ペーネロペーへの愛を証明したオデュッセウスは、弦なき弓を操る者であり、宝具としては弦どころか弓さえない『光の矢』として顕現する。
- 常時発動型の宝具で、『Fate/Grand Order』では基本的に真名解放の効果を持たない。
- 攻撃モーションの中に「弧を描く細いレーザーを背中から一斉に放つ」「片腕に力を込め、高火力のレーザーを放つ」というものがあり、明言されていないがこれらはこの宝具によるものと思われる。
真名:オデュッセウス
- 古代ギリシャ神話に登場する英雄。『オデュッセイア』の主人公であり、『イリアス』においてはトロイア戦争に参加している。
- トロイア戦争ではアカイア軍随一の知将として活躍し、トロイア軍を陥落させる奇計を考案した。
- 戦後は愛する妻ペーネロペーの元へ帰還しようと海を渡るも様々な困難に直面し、時に多くの犠牲を出しながらも、遂に妻の元へと帰還することができた。
- また『オデュッセイア』は、彼の冒険の内容から長い冒険旅行を意味する「オデッセイ」の語源にもなっている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 『神代巨神海洋 アトランティス』にて先行して異聞帯のオデュッセウスが登場。
- 後に2020年ホワイトデーイベント『アイアイエーの春風 ~魔女と愉快な仲間と新しい冒険~』の開催に合わせて恒常実装。
- 期間限定イベント『バトル・イン・ニューヨーク 2022 ~スペース・オデュッセウス対ニコラ・テスラ~』では、第二再臨及び第三再臨でメットを着けた状態である簡易霊衣「アイギス(第二再臨)」「アイギス(第三再臨)」が実装された。
その他
- ちびちゅき!
- 生徒役。
人間関係
Fate/Grand Order
- 謎のヒロインXX
- 直接の面識はないが、宝具のブッ飛びっぷりから本当に汎人類史側のサーヴァントなのか疑われている。
- エキドナ
- 大西洋異聞帯にて、異聞帯側の自分が生態兵器プラントとして運用していた。
- シャルロット・コルデー
- 大西洋異聞帯にて、異聞帯側の自分が召喚。後に背後からの一突きで倒される。
- カルデアに召喚された汎人類史側のオデュッセウスは保存されたその記録を自分から閲覧した後、彼女に対して「大きな借りを作ってしまった」と考えており、どう返すべきか思案している。
- アルジュナ、イアソン、オリオン、ゲオルギウス
- アイアイエー島の微小特異点にて、記憶を失った状態で漂着していたところを救助される。
- 道中の戦闘を観察していたアルジュナからは「文句のつけようがない盤石の戦い方で、戦士というよりは軍師のそれ」と高く評価するとともに彼の過去を推察していた。
- またイアソンとは従兄弟の関係にあたる。
- メディア〔リリィ〕
- アイアイエー島の微小特異点を作り出し、自身の記憶を奪った魔女。キルケーの姪。
- 彼女の目的はキルケーとオデュッセウスの仲を進展させることであり、ペーネロペーの記憶を奪われたことについては「怒ればいいのか、嘆けばいいのか、それすらもわからない」とした上でキルケーに対し「妹弟子に愛されている」と解釈した。
- カルデアでは大人の方の彼女共々「可愛らしい」と言われている。
- エミヤ
- トロイア戦争で戦った大アイアスの盾『熾天覆う七つの円環』を投影魔術で使用する英霊。マイルーム会話でも興味を抱かれている。
- ケイローン
- 大西洋異聞帯では異聞帯側の自分に仕える副官として行動していた。汎人類史側のケイローンは自分と共に異聞帯側の勢力と戦った末、異聞帯側のケイローンに吸収され宝具を奪われた。
- 坂田金時
- 宝具がゴールデン的にささったのか、ヒュージベアー号と勝負を挑まれる。
- 紫式部〔ライダー〕
- 『サーヴァント・サマーキャンプ!』後日談にて、彼女の才能に素直な賞賛を送っていた。……その時の彼女が第二再臨状態だったので、大怪我を押して応対してくれたと余計な誤解をしてしまったが。
- アヴィケブロン
- 彼の幕間の物語で共演。
- 互いに大会の決勝戦まで勝ち進み、彼の熱気に当てられたことでゴーレムと木馬の真っ向勝負となり、負けはしたものの意気投合してゴーレム改良の共同開発をする仲となった。
- エウロペ
- 子供たちのためにタロスと木馬を戦わせてみたいと言われてしまい、困惑する羽目に。
- カイニス
- 大西洋異聞帯では味方同士。
- ポセイドンにいろいろと酷い目に遭わされた者同士、いろいろ語り合いたい模様。
- 科学者のサーヴァント
- 宝具を解体してみたいと言われているが、固く断っている。
- しかし、アカイア軍の技術に加えギリシャの神々が関わっていることをつい口走ってしまった。
- ドブルイニャ・ニキチッチ
- 英雄同士、酒を酌み交わす相手。
- ただし水着霊基の彼女は露出度が大幅に増えているのに同じノリなので同席に躊躇いがある模様。
生前
- アキレウス
- トロイア戦争で肩を並べた戦友。アガメムノン王の主命で辺境の島に匿われていた彼を迎えに行った。
- カルデアでも味方であれば頼もしいと評しており、信頼している様子。
- ヘクトール
- トロイア戦争で敵対した相手。言わずもがな「トロイの木馬」は彼の死後の事なので直接の面識はない。
あの「木馬」を見たらどんな反応をするやら… - 『戦争嫌い』という根本的な部分が共通している。そのためか、カルデアでは「一杯飲もう」と誘いをかけている。
- ちなみに翻訳によってはヘクトールの息子アステュアナクスを塔から投げ捨てた人物だともされている。
- パリス
- トロイア戦争で敵対した相手。ヘクトールの弟で、自身の考案した「トロイの木馬」を自国に引き入れた。
- カルデアにおいては、彼が少年の姿で喚ばれたことにアポロン神が関わっていることを薄々気づいている様子。
- ペンテシレイア
- トロイア戦争で敵対した相手。カルデアではうっかり彼女の地雷を踏んでしまう。
- キルケー
- アイアイエー島で出会った魔女。
- 彼女のことは嫌いではなかったが、愛していたわけではなかった。彼女の方も、伝えるべき言葉を伝えられないまま別れたことが未練となっている。
- 後に期間限定イベント「アイアイエー島の春風」でその未練は解消され、カルデアではよく笑うようになったと評している。
- ペーネロペー
- 最愛の妻。ディオスクロイ兄妹並びにヘレネーとクリュタイムネストラー姉妹の従姉妹。
- 元々はヘレネーの求婚者として訪れたオデュッセウスが、彼女の付き添いをしていたペーネロペーと出会いお互いに一目惚れして結婚。それからも一途に愛しており、トロイア戦争後は彼女の元へ戻るために長く苦しい旅を続けた。
- 一説ではヘレネーの求婚者同士が有事の時には結託するという提案を出したのは、ペーネロペーを一刻も早く連れ帰りたかったオデュッセウスだとも云われている。
- アルゴス
- 愛犬。主人の帰りを20年待ち続け、オデュッセウスが帰還し再開した直後に寿命が尽きて死んだという。
- アテナ
- ギリシャ神話における勝利と知恵の女神。
- アイギスを始め、彼女の加護を強く受けていた。
- アイアス
- トロイア戦争で同じアカイア軍に所属しており、共に戦った同志。
- マテリアルでは彼に対して懐かしさに微笑んでいる。
- ポセイドン
- ギリシャ神話における海の神。延々と航海の妨害をされる結果になってしまった。
- アテナと仲が悪い上に、戦後の帰還の航海中にオデュッセウスは眷属である一つ目の巨人キュクロプスに捕らわれた際、名乗らない計略とその中の一人ポリュペモスの目をつぶして逃れたものの、ポリュペモスはポセイドンの息子であった。そのためポリュペモスのオデュッセウスに罰をという願いを聞き入れ航海を苦難の道にしたという。
- 一応、ポセイドンはトロイの木馬の際に怪しんだトロイア側の預言者ラオコーンに蛇の怪物を送ってラオコーンとその息子を襲わせてオデュッセウスを助けてやってもいる(怪物はアテナなど別の神が送ったともされる)。
- アガメムノン
- アカイア軍の総大将。
- いろいろとアレな人物だったようで、アキレウスと彼のトラブルの際には彼の言い訳でアキレウスが納得しない可能性も考えて仲裁役を買って出た事もあった。
- カリュプソー
- アトラスの娘とされるニンフの一人。
- 『オデュッセイア』では彼女の島に流れ着いて思いを寄せられるが、最終的に別れることになった。
- ナウシカアー
- スケリア島の儚い王女。
- 『オデュッセイア』ではスケリア島に身一つで漂着した際に彼女に助けられて思いを寄せられるが、最終的に別れることになった。
名台詞
- 「
神体結界 接続! 宝具格納庫より、発進! 多重加護同時連結!
魔力増大! 殲滅形態で叩くッ!! 『終焉の大木馬 』!! こいつで決まりだ───!」 - 宝具発動。飛び立った「木馬」が人型に変形し、ビーム砲撃で眼前の敵を一掃する。
- それはともかく、発動シークエンスが完全にロボットアニメにしか見えない。
メモ
- 大西洋異聞帯が実装された時のCMでは、仮面を被った姿で画面中央に立っていたので、当初はゼウスだと思われていた。
- この異様な姿から、真名が判明する前からプレイヤーからは「アトランティス仮面」とあだ名されており、「ハデスなのではないか」「キリシュタリアが変装してるのではないか」などと噂が飛び交っていた。
- 彼の素顔はかなり終盤になってから明らかになるのだが、あまりにも端正な顔立ちもさることながら、それ以上に胸元も一緒にキャストオフするという謎の演出にプレイヤーの目がいってしまう事態が起きた。
- この「胸の穴」については、デザイン担当のredjuice氏が「無類のモテオーラ、溢れ出るフェロモンの排気口みたいなものが必要かと思ってオープンさせた」と『Grand Order material Ⅹ』にて語っている。
- おまけにカルデアボーイズコレクションイベントで正式実装した時は、汎人類史のオデュッセウスが異聞帯での姿とはあまりにも極端に真逆過ぎる様に頭を抱えてしまうこととなった。
- このヘルメットのような仮面姿も人気が高く、霊衣としての実装が期待されていたが、2022年3月の期間限定イベント『バトル・イン・ニューヨーク2022』の開催に伴いついに実装された。
- 宝具についてはアキレウスのマテリアル会話からトロイの木馬に由来するものと予想されていたが、その実態が可変型戦闘ロボットだったのでプレイヤーの度肝を抜いた。
- あまりのかっ飛びっぷりに「これのどこが “木” 馬だ」「やけに曲線が多い全身鎧はパイロットスーツ」「これを搦め手で運用しないと突破できないトロイアの城壁ってバリアでも張ってたのか」「木馬を城門内に入れたのはアカイアの新型兵器を鹵獲研究するためだったのか」「呪いがなくても木馬が人型に変形して暴れだすなんて言ってもカッサンドラは信用されないだろ」「アイアスの盾がビームシールドな理由が分かった」「トロイア戦争の伝説を信じて発掘しようとしたシュリーマンは実質ムスカなのでは」などと阿鼻叫喚が飛び交う有様となった。
- また、『Fate/Grand Order -turas réalta-』を連載しているカワグチタケシ曰く、彼が登場する直前にヘクトールの回想シーンを描いていたので、「うっかり木馬を描かなくて本当に良かった」と胸をなでおろしたとか。
- 異聞帯のオデュッセウスを倒したシャルロット・コルデーは、実はゲーム上の性能でも相性最悪の天敵。クラス不利が取られるだけでなく、オデュッセウスのスキルが全てシャルロットのスキルと宝具で打ち消されてしまう。
- 原典のオデュッセウスはキルケーとの間に子テレゴネスを為したという説も存在している。(文献は現在では散逸している模様)しかし、ゲーム内の記述を見る限り、少なくとも型月においてはテレゴネスは産まれなかったようだ。
- 敵かつ異聞帯の存在だったとはいえ、初登場で多くの出番のあった二部五章では実装されず、その後開催された限定イベントで実装されている。
- このことについて担当ライターは「執筆当時、アトランティスでのオデュッセウス実装は難しいと言われて「そんなー」とガッカリしていたのですが、「宝具ムービー」を見せられて「このタイミングで実装されなくてホント良かった」と考え直しました」とRoad to 7にて語っている。
話題まとめ
- トロイの木馬
- トロイア戦争において難攻不落を誇るトロイにアカイア軍は幾度も攻撃を仕掛けるが、堅牢な城壁に阻まれて攻撃は悉く失敗。戦いが10年に及ぶ頃、正攻法では勝てないと判断したオデュッセウスは一計を案じる。
- ある朝、アカイア軍はトロイから姿を消し、城門の前には巨大な木馬が置かれていた。この木馬を勝利の証と思い込んだトロイ軍は王女カサンドラの警告を無視して中に運び込んで盛大な勝利の宴を催す。だが、木馬の内部にはオデュッセウスらアカイア軍の兵士が潜んでおり、トロイの城門を内部から開けてしまう。
- 城門が開かれると、撤退した筈のアカイア軍は怒涛の勢いでトロイに攻め込み、トロイを一夜で滅ぼす。
- 潜入、なりすまし、偽装などの故事としても知られ、コンピューターやインターネットの普及後はコンピューターウィルスの名称にも用いられている。
- 最古の海賊
- 智将のイメージが強いオデュッセウスだが、ホメロスの『オデュッセイア』では行く先々で略奪を繰り返したと記述されている。トロイに辿り着くまでに立ち寄った9つの町全てで略奪を行い、トロイ陥落後は金銀財宝を奪いつくし、更に故郷に帰るまでの20年間にも略奪を行わなかった日は無かったとされている。この為、オデュッセウスを世界最古の海賊と見る向きもあるという。
脚注
注釈
出典