茨木童子
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バーサーカー | |
---|---|
真名 | 茨木童子 |
読み | いばらきどうじ |
外国語表記 | Ibaraki-Douji |
性別 | 女性 |
身長 | 147cm |
体重 | 50kg |
好きな物 | 酒呑童子 |
苦手な物 | 毒入りの酒、卑劣な武者 |
天敵 | 源頼光、渡辺綱 |
出典 | 御伽草紙など |
地域 | 日本 |
属性 | 混沌・悪 |
副属性 | 地 |
一人称 | 吾(われ) |
二人称 | 汝(なれ)/○○/人間(人間に対して) |
三人称 | 奴/あれ |
声優 | 東山奈央 |
デザイン | 左 |
設定作成 |
桜井光 奈須きのこ |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要[編集 | ソースを編集]
- 略歴
- イベント『鬼哭酔夢魔京 羅生門』では願いを歪めて叶える酒を飲んだことで「酒呑童子と一緒に大暴れしたい」という願いが「酒呑童子の力と一緒に大暴れ」という形に歪められ暴走、酒呑童子を捕縛し、日本の平安時代に現界して特異点を形成、京の都の人間に酒を振舞って人間たちを自滅させようとした。カルデア一行と金時との幾度もの戦いの末に敗北、負けを認めるが、角までは折れず、「自分を侮辱したことを後悔させる」と言い残して姿を消した。
- その後、酒呑童子と共に期間限定イベント『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて再登場。茶屋で酒を鬼や人間達相手に振舞っていた。茶屋にてカルデア一行と金時に出会い、共にいた酒呑が同盟を組もうと持ちかけるが決裂。カルデア一行と戦うことになる。
- 第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』ではカルデア側の介入時点では戦線を離脱している。バックストーリーではギルガメッシュによって紀元前2655年のウルクで英霊召喚されるも彼の下を出奔したと語られ、出奔後にエピフ山を根城とする「オオエヤマ盗賊団」を組織し、頭領として活動していた[注 1]。
- 坂田金時の幕間の物語「大江の山、金時の鬼退治」では『絶対魔獣戦線 バビロニア』での顛末が語られる。人理焼却に伴う混乱の中にあって怯えた人や獣の一時的な拠り所となっていたが、最終的に人間たちはウルクを気にして彼女の下を去り、獣たちも日に日に衰弱して死んでいったという。人理修復されたウルクにとって「カルデアに関わらなかった」彼女は人理に残った染みのようなものであり、その存在が後世に影響を及ぼすこと、そして彼女自身が孤独に震えていたことを察知しやって来た金時らによって討ち果たされることとなった[注 2]。
- 終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する。
- 2部5.5章『地獄界曼荼羅 平安京』では生前の茨木童子が登場。渡辺綱によってその過去が断片的に判明している。
- 人物
- 金髪、朱瞳の少女。
- 大江山の鬼の首魁。狂化スキルが鬼としての種族特性と合わさっているからか、普通に話が出来るタイプのバーサーカー。
- 高圧的で傲慢な言動が目立ち、鬼としての強大な力をこれ見よがしに振るっているが、これは母親の「鬼が傲慢に振る舞わなくして、誰が傲慢に振る舞うのか」という教えを真面目に守るために背伸びしながらでもそんな風に振る舞おうと意識してるからであり、素の彼女は慎重でしたたかで素直な性格の小心者。
- 褒めたりお菓子を上げると簡単に機嫌が良くなったり[注 3]、威厳たっぷりに振る舞っているつもりが所々ボロが出ていたりと子供っぽい所も結構ある。特に酒呑童子達が見ていない所だとかなり顕著。
- ただし、それでも鬼の頭領の名に恥じぬ力や知略、矜持はしっかりと持っており、締める所はしっかりと締めるし怒らせるような事をしたら容赦なく襲い掛かって来る。大江山ではほぼ唯一仲間の間合いを気にしながら連携して戦っていたようで、それを聞いた巴御前からは「どれほど周りに気を遣う鬼なのでしょう」と称された。
- 基本的に人間嫌いであり、人間に対しては負けず嫌い。だが、人間は使い途のある生き物である、また人間を殺すのはあくまでも生存のため、それも食物連鎖のルールに則った上でやるべきである、という考え方をしているため、世を乱す鬼としての性質ではなく、あくまで生物としての鬼として人を喰らう姿は野生動物に近い。
- むやみやたらに人を殺して人の世を滅ぼす事まではする気はなく、むしろ人間がいなければ自分達鬼も呼ばれないことを理解しているため、人間との共存をよく考えている[注 4]。
- 能力
- 地獄の炎もかくやの業火で鬼の骨を鍛えた、妖気漂う大業物である、無名の骨刀の大太刀による斬撃を行う。
- 鬼としての異能を持つ。高ランクの鬼種の魔スキルにより、魔力放出による灼熱の業火や持ち前の怪力によって、豪快な戦いを繰り広げる。
- また「鬼哭酔夢魔京 羅生門」時は酒呑童子の力さえも取り込んでいた事で生前よりも遥かに強くなり、鬼神の域へと到達していた。
- 高ランクの仕切り直しスキルを持っているため、逃走に関しては一級品であり、逃走の際には一瞬で大跳躍を行う。羅生門を飛び越える跳躍は主人公や坂田金時はとても追いつけずに追撃を諦めた。しかし、丑御前の意識が表面化した源頼光には追いつかれて首を落とされた。
- 高ランクの変化スキルも持っているが、彼女曰く「水着を着た自分のような、見た事も無いものに化けられる筈が無い」と制限もある模様。なお、これが全ての変化スキル持ちに共通しているのかは不明。
- またこれは制限であると同時に「見た事があるものであれば化けられないものはない」という意味にもとれなくもない。実際生前には、怪異殺しとして紛れもなく最上位に位置する1人である綱の母親に化け、なおかつ一切疑いを抱かせないという離れ業を行っている。
- また、鍵開けと音消しが得意なようで、本人曰く「鬼の中でも右に出るものはいない」とのこと。サーヴァントですら苦しんでいた溶岩洞の熱気にも平然としているが、冷気には耐性がない。
- 本人は苦手と主張しているが、少なくとも大江山の他の鬼にはなかった仲間の間合いを気にしながら戦う連携能力も持ち合わせている。
- ヘラクレスと同等のBランクの狂化持ちだが、言語能力や理性を失った彼とは違い、狂化スキルが鬼としての種族特性と合わさっているからか、バーサーカーでありながら問題なく意思の疎通が出来、思考能力も失っていない。
別クラス / バリエーション[編集 | ソースを編集]
茨木童子〔ランサー〕[編集 | ソースを編集]
茨木童子が水着になって、ランサーにクラスチェンジしたもの。
詳細は「茨木童子〔ランサー〕」を参照。
ステータス[編集 | ソースを編集]
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
バーサーカー | 主人公 (Grand Order) | B | A+ | C | C | B | C | 狂化:B | 鬼種の魔:A 仕切り直し:A 変化:A 大江の鬼あばれ:A+ |
強化クエストクリアで
「仕切り直し」→「大江の鬼あばれ」に変化。 |
宝具[編集 | ソースを編集]
- 羅生門大怨起(らしょうもんだいえんぎ)
- ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~100人 - 渡辺綱の名刀「髭切り」によって腕を斬られた逸話を具現化した宝具。
- 斬られた右腕は、英霊と化した現在は平時では繋がっているが、いつでも自在に切り離して操り、空中を舞わせることが可能であり、攻撃用の武器として扱える。
- 鬼種の恐るべき炎熱を纏った火炎の拳は大鬼が如き巨腕と化して、まさしく鬼火の如く敵陣を舞い、砕く。別名「叢原火(そうげんび)」「平安ロケットパンチ」[注 5]。
- 『ハロウィン・カムバック!』で溶岩地帯で待ち受ける清姫、源頼光、静謐のハサンに使用したが、全く通用しなかった。
愛、怖いなあ! - 『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃[Lv]&強化状態を解除&防御力をダウン(3ターン)<オーバーチャージで効果アップ>」という効果のBuster宝具。
- 期間限定イベント『鬼哭酔夢魔京 羅生門』のレイドボス時には、強烈な攻撃を凌ぐために掛けた防御効果を即解除されてガッツに至っては効果を発動できないまま解除されるので、クリア条件の一つである「15ターン生存」の障害の一つとして厄介な宝具となっていた。単体攻撃なので、一人を犠牲にすれば凌ぐことはできるのは救いである。
- 大江山大炎起(おおえやまだいえんぎ)
- ランク:B+
種別:対人宝具
レンジ:1~50
最大捕捉:1~3人 - 叢原火を対人戦闘用に特化させたもの。攻撃対象一~三名を完膚なきまでに砕き灼き尽くす、灼熱の十連撃。
- 相手は燃え尽き、黒炭のようになった骨だけが残される。茨木本人は『まさに破山抜骨(はざんばっこつ)の技よ』と息巻くが、抜骨の下りは酒天の影響である。
- 『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて、牛若丸と武蔵坊弁慶に向けて使用された宝具。
真名:茨木童子[編集 | ソースを編集]
- 平安時代、京に現れて悪逆を尽くした鬼の一体。
- 大江山に棲まう酒呑童子の部下であるとされ、源頼光と四天王による「大江山の鬼退治」の際には四天王・渡辺綱と刃を交えたという。
- 酒呑童子をはじめとする大江山の鬼が討たれる中で唯一生き残り、京の羅生門(もしくは一条戻橋)にて渡辺綱へ襲い掛かるも腕を切り落され、戦利品として一時奪われてしまう。
- しかし、命からがら逃げおおせた茨木は、後に自身の腕を取り戻し、いずこかへと姿を消した。
- 実際のところ酒呑童子の部下ではなく、むしろ茨木童子こそが大江山に荘厳の御殿を建て、酒呑童子を義兄弟として愛おしみ、一騎当千の鬼の集団を統率して平安京で暴虐を振るい、人々を恐怖に陥れていた「荒ぶる鬼」、「大江山の鬼の首魁」であったと思われる。(享楽的に過ぎる酒呑童子は強大な存在なれども鬼の群れを自らが統率する気は一切なかった)
関連[編集 | ソースを編集]
- 羅生門
- 平城京や平安京といった条坊都市の中央を南北に貫いた朱雀大路の南端に構えられた大門。
- しかし、その門は暴風雨で二度も倒壊、引き取り手がいない死者を打ち捨てる場となり、荒廃した不気味な場所となった。
- なお、羅生門の逸話では「美しき女」の姿で現れている。
- 仕切り直し
- 頼光四天王の鬼退治から唯一逃げ延びた逸話、渡辺綱に腕を切り落とされても逃げ延びた逸話が昇華されたスキル。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/Grand Order
- 『鬼哭酔夢魔京 羅生門』にレイドボスとして登場(実装後と異なる専用のグラフィックやスキルが用意されていた)。
- 後のイベント『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にてプレイアブルサーヴァントとして実装された。
- ストーリーにおいては、『絶対魔獣戦線 バビロニア』にて時代を守る戦力としてウルクに呼び出されたにも関わらず姿を消し[注 6]、最終決戦が繰り広げられている最中もずっと見ていただけで「生きているのに最後まで姿を現さなかった」というあんまりな扱いになっている。
- なお、バビロニアに召喚された彼女の顛末は坂田金時の幕間の物語「大江の山、金時の鬼退治」にて語られている。
- Fate/Grand Order Arcade
- 期間限定イベント『鬼哭酔夢魔京 羅生門』の開催に伴い実装。
- 後に髪を両サイドでお団子にまとめた転身霊衣「茨木鬼団子」が実装されている。
その他[編集 | ソースを編集]
- ちびちゅき!
- 小学部所属。最初は登校拒否して引きこもっていたが、お菓子につられて無理やり外に連れ出される。
- 酒呑と違って子供扱いされたことや、担任が源頼光ということもあり不満タラタラであったが、クラスメイトとはそれなりに馴染んだ模様。
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
- マシュ・キリエライト
- 敵対していても礼儀正しい彼女に対して、「人間のクセにいい匂い」「名前に魔と酒が入っている」と好意的。
- その後もマシュの事を呼ぶ時は「魔酒」と呼んでいる。
- エリザベート=バートリー
- 期間限定イベント『超極☆大かぼちゃ村』にて共演。
- ハロウィンのお菓子目当てで彼女に協力するが、同時にヴラド三世に自分の過ちや過去の罪を厳しく咎められてから様々な事に悩み始める彼女に対し、集団の上に立つ者として、また反英霊として召喚された者として一つの答えを示す。
- ロビンフッド
- 森の賢者。村から仲間外れにされていたようなので、森に棲む賢人として付き合ってやろうと考えている。
- 期間限定イベント『超極☆大かぼちゃ村』にて共演。
- 巴御前
- 第七特異点にて、ギルガメッシュによってともに召喚された英霊。どうやら彼女のことが恐ろしかった模様。
- 幕間の物語「渡る世間はオニばかり」では第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』で死んだ際の残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走していたものを倒した。
- 牛若丸
- 第七特異点にて、ギルガメッシュによってともに召喚された英霊。
- 行動の方針の違いで対立し、彼女に脅された事でギルガメッシュの下から逃亡する事になった。
- 玉藻の前
- 苦手。大化生のまま人界に溶け込んだのを、一周回って怖いと思っている。
- ジャック・ザ・リッパー、ナーサリー・ライム
- お子様仲間。
- 主に祝い事などのイベントにおけるお子様トリオは上記2人に加えてジャンヌ・オルタ・リリィが主なのだが、お菓子が絡んだ話になるとジャンタリリィの代わりに茨木童子が出てくる模様。
- 伊吹童子
- 酒呑童子の二番目の幕間の物語で共演。
- 酒呑童子の姿のままで現れて酒呑童子とは思えない振る舞いをする彼女に対して激しく怒りを向けており、元に戻った時には思わず泣きながら抱きついたほど。
- 『地獄界曼荼羅 平安京』ではサーヴァントとして召喚された彼女と相対し、そのあまりの威容から本心とは裏腹に呪いじみて魅了されたように威圧されていた。
- ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス
- 『地獄界曼荼羅 平安京』で、大江山に突如現れた客人。
- 酒呑童子の傍らで常に行動しているのが相当に面白くないようで、彼と酒呑童子の会話には一喜一憂していた。
- ノクナレア・ヤラアーンドゥ
- 『Fate/Grand Order 藤丸立香はわからない』にて、チョコの妖精と勘違いしたのか彼女自身やバイオリンに噛みついたり彼女が出したチョコを片っ端から食い尽くしたりと散々に暴挙を働いた。
- なお彼女自身については「人間の肉の方がまだ美味しかった」と不評。
生前[編集 | ソースを編集]
- 酒呑童子
- 伊吹山の鬼。最愛の義兄弟(姉妹)。鬼としての格は同じなのだが、彼女の「鬼としての気質」に惚れ込み、食客として招いて崇拝した。
- 実際、尊敬と畏怖の念を向けていると同時に頭が上がらず、主人公に酒呑を喰っていないことを指摘された際は恐れ慄く反応を見せ、加えて身内を弄ぶのが大好きな彼女からはパワハラめいた無茶ぶりをさせられる事も。
- 一方で、マイルームで主人公に好きなものを聞かれれば酒呑だと即答するほどであり、傍らに居ることを幸福に思うこと、とりわけ一切の憂い、迷い、屈託のない義兄弟の微笑みこそが茨木童子のすべての源であることからそれが伺える。
- ただ、酒呑童子と共にいること―――愛することが鬼達を見捨てることであるとわかっており、茨木は彼女への友情と愛着を隠している……と本人は思っている。
- 源頼光
- 直接名前は出さないが、嫌いなものの話の中で「毒入りの酒を鬼退治に使う卑劣な武者」と露骨に嫌悪しており、マテリアルでも「一度でいいから殺したい」とのこと。
- その一方で、神秘殺しと謳われた実力と狂的なまでの親子愛を併せ持つ彼女を恐れている節があり、どんなに攻撃しても愛の力がある限り平気で突撃を繰り返すその様子を「当たり判定がない」と言って恐怖を抱く程。
- とにかく、そういった関係で源氏全般も嫌っており、顔を見たら殺しにかかろうとしている。
- 坂田金時
- 二度殺しても飽き足りないレベルで嫌い。
- 坂田金時〔ライダー〕
- バーサーカー時の金時同様嫌いであるものの、彼が駆る鋼鉄の馬は悪くない。
- ゴールデン・ヒュージ・ベアー号という鋼鉄の熊は更に凄いと言われ、気になって仕方ない。
- 安倍晴明
- 詳細は不明だが、三度殺しても飽き足りないレベルで嫌っている。
- 渡辺綱
- 頼光四天王の一人。京都の羅生門で襲いかかるも右腕を切り落とされた。
- そのこともあってか、綱に対しては狂いそうなほどの殺意を抱いているが、同時に一度刃を交えず言葉を交わしたいという純然たる興味も感じており内心戸惑っている。
- 何やら茨木の母と関わりがあったらしく、酒呑童子曰く綱が出てきた際には茨木は壊れてしまうと予感している。
- 実際にカルデアに召喚された綱は「茨木とは会うべきではない」としている一方、茨木自身は彼がいることに驚きつつも今回も彼の上を行くと言い放っている。
- 母親
- 生前における母。鬼としての在り方も母親から教わり、普段纏っている着物も母親が見立てた。
- 茨木自身は慕っているが、第三者から見ると母の躾に愛は無く、迫害に近い扱いを受けていたようだ。
- 屋敷を出た際も酒呑童子は「飛び出した」、茨木は「送り出された」と認識の違いが生じている。
- 渡辺綱の回想と照らし合わせると、何らかの原因で家人共々皆殺しにして飛び出したようであり、茨木自身の認識に異常がある模様。
- 熊童子、虎熊童子、星熊童子、金熊童子
- 茨木童子が生前の大江山で従えていた鬼たち。幕間の物語「渡る世間はオニばかり」で名前だけ登場した。
- 後に『地獄界曼荼羅 平安京』ではエネミーとして登場し、共演した。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/Grand Order[編集 | ソースを編集]
戦闘[編集 | ソースを編集]
- 「――おい。今、吾を小柄と嗤ったな?」
- 戦闘開始時。どうやら小柄であることを気にしていたようだ。
マイルーム[編集 | ソースを編集]
イベント[編集 | ソースを編集]
- 「ガ―――!? き、きさま人間……ッ!」
「怖ろしいまでに残酷な事を口に……! 酒呑を食べる、とはあくまで例え話にすぎぬ!」
「それを、事も容易げに……吾が、酒呑を食べられるものか――!」
「尊敬する酒呑には傷一つ付けておらぬわ、たわけ! そもそも後が怖い! 殺されるに決まっておる!」 - 『鬼哭酔夢魔京 羅生門』にて。金時に「只の童、根性が足りなかった」と言われた後、主人公にその理由を「だって酒呑、食べてないじゃん」と言われて。
- 金時には「こういうヤツ」主人公には「チキン」呼ばわりされるなど、この台詞を引き金に、徐々に彼女の素の性格が現れ始める。
- 同時に茨木童子と酒呑童子の関係性も表している。
- 「ようし、覚えた。覚えたぞ人間! 末代まで祟ってやるわ! 存分に怖がるがいい!」
- 同上。主人公に「チキン」呼ばわりされ、怒り心頭に主人公の名を聞いて。
- 「恐れよ」でもなく「恐怖せよ」でもなく「怖がるがいい」という所がなんとも子供っぽい。
- 「し、仕方なかろう! これが鬼のしきたりというヤツなのだ!」
「鬼が威張らずして誰が威張るというのかっ! 吾は母上にそう教わったぞっ!」 - 金時に口調の古くささを指摘されて。
- 母の教えを律儀に守る、彼女の生真面目さが表れている。
- 「う、く……だ、だが、我らは敵同士なのだし……壺などと言われても、陶芸とか分からぬし……」
- 『天魔御伽草子 鬼ヶ島』にて。自身らが今回の事件と特に関係ないことを酒呑があっさりバラしたことに不満を示したところ、「遊びのツボが分かってへん」と言われて。
- ツボどころか意味が分かっていない有様。残念系な印象が順調に加速してゆく。
- 「フハハ、聞いたかこの酒呑の遠大な作戦を! 怖れよ! ひれ伏せ! 泣き叫べ!」
- 同上。この作戦というのは、酒呑発案の「良い酒が手に入ったので宴をしよう」というもの。
- 正直言って、作戦と言えるようなものではなく(茶屋経営をしていただけ)、この台詞も酒呑を茨木が勝手に持ち上げているだけである。
- 何はともあれ、小物感を大いに感じる台詞である。
- 「――にゃんとォ!」
- 同上。頼光の後ろからの首狙いの不意打ちを、酒呑の声に応じて紙一重で避けたという切迫した場面なのだが、字面がなんともかわいらしい。
- この台詞のシーンでは上述通りかがんで避けているという演出の為か茨木の立ち絵が上半身程度まで下がるのだが、背景の茶店の「わらび餅」の幟が丁度茨木の頭上の位置になるため、絵面の緊張感のなさ。
- ちなみに後の『超極☆大かぼちゃ村』でも、お楽しみのチョコレートケーキをトリスタンの弓の斬撃で台無しにされた際に同じ台詞を叫んでいる。
- 「褒めても何も出んぞ。いや褒めるのを止めろという話ではないぞ。」
- 酒呑に褒められて。鬼であろうとも好きな相手に褒められるのは嬉しいらしい。
- この台詞のあと、見事な大跳躍を行う。主人公達に「追いつけない」と言わしめた。
- 「もっと吾に攻撃せぬか! ほれ、ほれ!」
「羅生門の時のように! 羅生門の時のように!」 - 『超極☆大かぼちゃ村』にて。
- トータルHPの桁が兆の単位というFGO初のレイドボスであり、それだけ多くのマスターに殴られ続けた茨木ならではの台詞。
- なお攻撃しろと言っているのは、ロビンが行った豆撒きならぬチョコ撒きのことで、要はお菓子の要求であり、羅生門イベントが原因で変な性癖がついたわけではない。
- 「やはりピラミッドか。いつ出立する?」
- 同上。チョコを貰ってひと暴れした後で「もはや見所はない」と去ろうとしたが、ロビンの発言を聞きつけて一瞬で戻ってきながら(立ち絵演出アリ)。
- 主人公の返し「イバラギン」も含めて、『ジョジョの奇妙な冒険』第三部の花京院典明の台詞「やはりエジプトか……いつ出発する? わたしも同行する。」のパロディ。
- この「イバラギン」はユーザーからの愛称の一つとして定着したが、あくまで彼女の名前は「いばらき」童子である。元ネタの方(「花京院」)からも濁点が入る要素は特にないのだがこの濁点がどこからきたのかは謎。
- 「愛、怖いなあ!」
- 同上。清姫、源頼光、静謐のハサンの妄執的な愛を利用し、ニトクリスに作らせた主人公の人形を溶岩に落とすことで自滅を誘った茨木であったが……。
- 燃え滓になるどころか主人公を助けようとひたすら泳ぎ続ける姿に悲鳴を上げ、溶岩の熱を上回る愛の前に、ただただ恐れるしかなかった。
- ちなみにユーザーから上述の活躍(?)を見せた三人組を指す愛称(?)として「溶岩水泳部」が誕生したそうな……。
- 「にゃふぅ!? ……え、酒呑? 違う? 酒呑いない? ……紛らわしい真似をぅぅぅぅ!」/「ひいいいい酒呑!? しゅて……
汝 ぇぇぇぇっ!?」 - 主人公の「茨木のせいや、悲しいわぁ」/「そりゃ茨木が悪いわぁ」という物真似を聞いて。2パターンありそれぞれ異なる反応を見せてくれる。
- マシュ曰く「似ていない」とのことだが、独特の喋り方ゆえにそこを真似るだけで勘違いするほど(男主人公の場合。女主人公の場合は逆に恐ろしいほど似ていたらしい)、
トラウマな特別な存在であることが窺える。 - 前述の「にゃんとぉ!?」といい、驚いたときは「にゃ」と可愛らしい言葉が出てしまうようだ。
- 「吾のマカロンどこ……?」
- 『超絶縦長魔城 チェイテピラミッド姫路城』より。
- 正確にはフリークエストの「従者の間」で出現した時のエネミーネーム。
- マカロンを盗んだ輩を探そうとせず、怒りもせず、ただマカロンを探しているところが哀愁を漂わせる。
- なお、「西大柱」へ行くと犯人が自供している。
「まかろんウマーイ!」[1]
- 「……じ~。」
「雲。雲だなそれは。食えるのか?」 - 『デッドヒート・サマーレース!』にて。ジャックとナーサリーがエミヤが作った綿あめを欲しがっている際に。
- エミヤの発言からQPが通貨のようなものとなっている事が判明したが、茨木はありったけのQPでジャックとナーサリーの分までも買った。
- 茨木童子「なあ○○よ。薄着でなに言っとるんだ、コイツ。
というか、それ水着と言うヤツだな? なぜ日本刀を? カッコイイからか?」
ジャンヌ・オルタ「ハワイにはハワイに相応しい装いがあるというものでしょう。」
茨木童子「ガイドにはそうあったな。理屈は分かる。だが、まだ着替える必要はないのでは?
我らは一般人に偽装して潜入しているのだろう? 空港で武器など、吾は怪しいと思うのだが。」 - 『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』にて。ハワイに着いたばっかで空港を出もしないうちからいきなりキメッキメの水着に着替えながら、ドヤ顔で任務優先な発言をするジャンヌ・オルタを正論でフルボッコ。
- これには、流石の彼女も「何でこの子、正論でビシバシ突っ込んでくる訳!?」と悲鳴を上げる事に。
まあ、他の皆も口に出さないだけで言いたい事は同じな訳だが。 - 非常に高ランクの変化スキルを持っているだけあって中途半端な偽装には思うところがあったのかもしれない。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 宝具発動時に口走る「叢原火」とは本来別の妖怪の名称。窃盗を働いていた僧侶が仏罰により地獄に落ち、苦しんでいる彼の顔が映った鬼火が夜な夜な彷徨うという怪異のことである。
- 霊基再臨二段階目で刀を装備するが、絆レベル10で貰える絆礼装のフレーバーテキストによると、この刀は鬼のみが持つ大骨刀である。
また、地上で最も堅牢強固な鬼の骨を地獄の炎もかくやの業火で幾百日も鍛え上げられた為、妖気漂う大業物―――鉄刀とは比べ物にならない「怨と呪のカタマリ」となっている。- 日本の混血には、自分の腕の骨から刀を作り出す一族もいるが、それとも関係があるのかもしれない。
- 「茨木」の由来は、大同2年(807年)に坂上田村麻呂が野茨の木々などを切り倒して開拓した茨切の里(現在の茨木市)にちなむ。何の因果か、渡辺綱が彼女の腕を切り落とした鬼切の太刀も『太平記』では最初の所有者は田村麻呂である。
- 鬼界唯一の真面目委員長キャラ。真面目であるため鬼の中では異端として浮いているらしい。また、酒も二瓶程度しか飲めない他、鬼でありながら周りに気を使っている事もその要因となっている。
- 茨木童子の属性は「混沌・悪」だが、2016年ハロウィンイベント『超極☆大かぼちゃ村 ~そして冒険へ~』の高難度クエストの一つにかかっている編成制限「正義の者限定」では、他の名だたる英雄に混じって茨木童子が選出可能サーヴァントに含まれていた。酒呑童子のように本心から刹那的な生き方を好む訳でもなく、組織と他者との調和を是とする鬼らしくない素の性格が正義と判定されているようだ。
- また、彼女の最大の個性として定着している「お菓子好き」キャラであるが、生前では金平糖に一喜一憂しており、『ハロウィン・カムバック!』で洋菓子に目を輝かせ、貰ったチョコケーキを結果的に台無しにしたトリスタンを容赦なくブッ飛ばしたりと、遺憾無く発揮している。
- なお、お菓子絡みでジャックやナーサリーと一緒に行動することがあるため、彼女もお子様と見做されているフシがある。『ちびちゅき!』はソレを踏まえて小学生所属になっている他、前述のように子供扱いされている。
- 後に紅閻魔からのコメントで、紅閻魔と同じ元人間である事が示唆されている。
- FGOマテリアルⅣでは「人ならざる異形の鬼として生を受けた」「その性質は人間の童女ではなくあくまで鬼」と明言されているため、少なくとも出自が鬼であることは間違いない。紅閻魔が「人間の禿が地獄で雀の鬼に転生した存在」であるように茨木童子の場合も前世は人間で何かしらの影響が残っているか、詳細不明の『母上』をはじめとする幼少期の環境に人間が大きく関わっていたことが考えられる。
- 紅閻魔の幕間の物語では酒呑童子が茨木童子と紅閻魔は共通点が多いと感じており、それに加えて綱が出てきた際には茨木は壊れてしまうと不穏な言葉を漏らしている。
- なお、現実には「茨木童子と酒呑童子は元は人間で、人間の家庭で育ったのち鬼の血に目覚めて出奔した」とする伝承も多く残っている。
- 北米版FGOユーザーからは「banana oni」と呼ばれており、実際そのワードで検索すると彼女のイラストが出てくる。色合いと角の形状がバナナを思わせるからか。
- ちなみに「banana」のスラングは「頭がわるい」「正気でない」という意味も含まれている。……つまり北米ではどのように見られてるかは推して図るべし。
- 後に公式からも捕捉されたのか、期間限定イベント『サーヴァント・サマー・フェスティバル!』では主人公の選択肢の一部で「バナナ鬼」の言葉が出てきた。
- 強化スキル「大江の鬼あばれ」では「味方全体の酒呑童子を対象に強化する」という独特な効果が追加されている。「味方全体のイリヤ」という例は過去にもあったが、それに続くケース。
- なお、同一人物と気づいていないはずの鬼救阿もきっちり対象に入る。茨木童子的には声援で強化しているつもりなのか、それとも自覚がないのだろうか。
- 上記のように茨木童子には逸話として「渡辺綱の母親に化け、奪われた腕を取り戻した」というエピソードがあるが、一部のプレイヤーの間では「渡辺綱の母親ではなく、自身の母親に化けた」という仮説がまことしやかに語られている。
- 「見た事がないものには化けられない」という設定から知っている可能性が低い綱の母親よりも幼少期から親しみのある自身の母親に化ける方が難易度が低いのに加え、綱から「茨木の母」への非常に強い後悔からすると遥かに精神的動揺を誘える可能性が高いという理由が根拠に挙げられているが、真相は不明である。
- ただし本来の伝承に沿って考えると「綱をだまし結界内に招き入れさせたうえで情に訴え鬼の腕を見せてもらう」という形になるのだが、綱が故人の姿に騙されるかどうかはかなり疑わしい上に、綱と故人である茨木童子の母親との関係を考えると招き入れることも不自然である。ましてやその人物から鬼の腕を見たいといわれたらもはや怪しいどころではない。逆に茨木の言葉通りであるなら「見た事さえあれば化けられる」ということになるためなんらかの形で綱の母を知った・知っていたという流れも十分あり得ると思われる。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ 第七特異点では名前のみ登場であり、クリア後に挑めるいくつかのクエストにて発覚。
- ↑ 茨木童子自身の幕間の物語「渡る世間はオニばかり」でも行き先は古代バビロニアであり、巴御前の残留思念の後始末やウルクの宝物庫に忍び込んでギルガメッシュと対面するなど『絶対魔獣戦線 バビロニア』の補完が行われている。
- ↑ 『FGO materialⅣ』ではお菓子を持って近づいた人間は状況次第であるものの高確率で食い殺されるようだが、本編やイベントではそういった描写は確認されていない。
- ↑ しかし「鬼哭酔夢魔京 羅生門」では願いを歪めて叶える酒の魔力の影響を受けて自我を制御しきれなくなっており、理由なく多くの人間を事件に巻き込んで殺めていた。
- ↑ 期間限定イベント『鬼哭酔夢魔京 羅生門』でも金時から「ロケットなパンチ」と評されている。
- ↑ 彼女が結成したオオエヤマ盗賊団のメンバーは、メインシナリオ中に雑魚エネミーとして登場する。
出典[編集 | ソースを編集]